JPH08256717A - ホイップクリーム用の高蛋白低油分水中油型乳化物 - Google Patents
ホイップクリーム用の高蛋白低油分水中油型乳化物Info
- Publication number
- JPH08256717A JPH08256717A JP7063803A JP6380395A JPH08256717A JP H08256717 A JPH08256717 A JP H08256717A JP 7063803 A JP7063803 A JP 7063803A JP 6380395 A JP6380395 A JP 6380395A JP H08256717 A JPH08256717 A JP H08256717A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- fat
- sfc
- whipped
- emulsion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Dairy Products (AREA)
- Grain Derivatives (AREA)
- Edible Oils And Fats (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 十分なホイップ性能と乳化安定性を有し、従
来の低油分ホイップクリームより風味の優れたホイップ
クリームが得られる高蛋白低油分水中油型乳化物を提供
する。 【構成】 SFCが、5℃で70%以上、15℃で40%以
上、20℃で35%以上である油脂を含み、且つ無脂乳固形
分を10重量%以上含むホイップクリーム用の高蛋白低油
分水中油型乳化物。
来の低油分ホイップクリームより風味の優れたホイップ
クリームが得られる高蛋白低油分水中油型乳化物を提供
する。 【構成】 SFCが、5℃で70%以上、15℃で40%以
上、20℃で35%以上である油脂を含み、且つ無脂乳固形
分を10重量%以上含むホイップクリーム用の高蛋白低油
分水中油型乳化物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーキ等のトッピング
やサンド等に用いられるホイップクリーム用の水中油型
乳化物に関する。更に詳しくは、高い乳化安定性、ホイ
ップ性、ホイップ後の風味、口溶け性の改良されたクリ
ームを得ることができるホイップクリーム用の高蛋白低
油分水中油型乳化物に関する。
やサンド等に用いられるホイップクリーム用の水中油型
乳化物に関する。更に詳しくは、高い乳化安定性、ホイ
ップ性、ホイップ後の風味、口溶け性の改良されたクリ
ームを得ることができるホイップクリーム用の高蛋白低
油分水中油型乳化物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、食品における嗜好性は、健康面か
ら低脂肪化へと変化しており、ホイップクリームにおい
ても低油分化の要求が高まってきた。従来のホイップク
リームは、油分が40〜50%のものが殆どであった。これ
は、それ以下の低油分クリームでは、ホイップ時にクリ
ーミーな食感を与える適度な硬度を得ることができなか
ったし、ホイップ後の形状を維持することもできなかっ
たためである。そこで、これらの問題点を解決するた
め、特公昭62−118855号公報では、特定の乳化剤を選択
的に多量加えることが提案されている。また、ホイップ
クリームに含まれるラウリン系の油脂の量及び油脂のS
FC(油脂結晶量)を調整する方法(特開平2−100646
号公報)や、SUS型の対称型トリグリセリドに富む油
脂とラウリン酸系の油脂とを混合し、且つ油脂のSFC
を調整する方法(特開平5−219887号公報)が知られて
いる。また、膜濃縮による濃縮蛋白を配合する方法(特
開平6−54648 号公報)も知られている。
ら低脂肪化へと変化しており、ホイップクリームにおい
ても低油分化の要求が高まってきた。従来のホイップク
リームは、油分が40〜50%のものが殆どであった。これ
は、それ以下の低油分クリームでは、ホイップ時にクリ
ーミーな食感を与える適度な硬度を得ることができなか
ったし、ホイップ後の形状を維持することもできなかっ
たためである。そこで、これらの問題点を解決するた
め、特公昭62−118855号公報では、特定の乳化剤を選択
的に多量加えることが提案されている。また、ホイップ
クリームに含まれるラウリン系の油脂の量及び油脂のS
FC(油脂結晶量)を調整する方法(特開平2−100646
号公報)や、SUS型の対称型トリグリセリドに富む油
脂とラウリン酸系の油脂とを混合し、且つ油脂のSFC
を調整する方法(特開平5−219887号公報)が知られて
いる。また、膜濃縮による濃縮蛋白を配合する方法(特
開平6−54648 号公報)も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような低油分ホイップクリームは、低油分化により、
油脂による濃厚味やこく味が低下し、ホイップクリーム
としての乳風味が失われてしまい、それを補うためフレ
ーバーを増量せざるをえず、その結果、人工的な風味に
なってしまうという欠点がある。また、特開平6−5464
8 号公報に記載のホイップクリームは、SFCの低い乳
脂肪を使用するので、本来の目的である低油分化を十分
満足させるものではない。本発明の目的は、十分な乳化
安定性を有し、低油分でも、ホイップ時にクリーミーな
食感を与える適度な硬度(ホイップ性)を得ることがで
き、なおかつ、ホイップクリームとしての優れた乳風味
を備えたホイップクリーム用の低油分水中油型乳化物を
提供することである。
たような低油分ホイップクリームは、低油分化により、
油脂による濃厚味やこく味が低下し、ホイップクリーム
としての乳風味が失われてしまい、それを補うためフレ
ーバーを増量せざるをえず、その結果、人工的な風味に
なってしまうという欠点がある。また、特開平6−5464
8 号公報に記載のホイップクリームは、SFCの低い乳
脂肪を使用するので、本来の目的である低油分化を十分
満足させるものではない。本発明の目的は、十分な乳化
安定性を有し、低油分でも、ホイップ時にクリーミーな
食感を与える適度な硬度(ホイップ性)を得ることがで
き、なおかつ、ホイップクリームとしての優れた乳風味
を備えたホイップクリーム用の低油分水中油型乳化物を
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な特性を有するホイップクリーム用の低油分水中油型乳
化物を得るべく、鋭意研究を行った。その結果、特定の
SFCを有する油脂と、従来よりも増量された無脂乳固
形分が配合された乳化物が、従来の低油分ホイップクリ
ームより風味の優れたホイップクリームとなることを見
出し、本発明を完成したものである。即ち本発明は、S
FCが、5℃で70%以上、15℃で40%以上、20℃で35%
以上である油脂を含み、且つ無脂乳固形分を10重量%以
上含むホイップクリーム用の高蛋白低油分水中油型乳化
物に関するものである。
な特性を有するホイップクリーム用の低油分水中油型乳
化物を得るべく、鋭意研究を行った。その結果、特定の
SFCを有する油脂と、従来よりも増量された無脂乳固
形分が配合された乳化物が、従来の低油分ホイップクリ
ームより風味の優れたホイップクリームとなることを見
出し、本発明を完成したものである。即ち本発明は、S
FCが、5℃で70%以上、15℃で40%以上、20℃で35%
以上である油脂を含み、且つ無脂乳固形分を10重量%以
上含むホイップクリーム用の高蛋白低油分水中油型乳化
物に関するものである。
【0005】以下に、本発明のホイップクリーム用の高
蛋白低油分水中油型乳化物について説明する。まず、本
発明で用いられる油脂は、そのSFCが、5℃で70%以
上、15℃で40%以上、20℃で35%以上のものである。更
に具体的には、そのSFCが、5℃で80%以上、15℃で
45%以上、20℃で35%以上のものが好ましく、5℃で
85%以上、15℃で55%以上、20℃で40%以上のものが
特に好ましい。また、油脂の配合量は、30重量%以下で
あり、8〜28重量%が好ましく、10〜25重量%が特に好
ましい。また、本発明で使用される食用油脂は、植物油
脂、動物油脂あるいはこれらの分別油脂、硬化油脂、エ
ステル交換油脂等の中から一種又は二種以上を併用する
ことができる。植物油脂、動物油脂の例としては、大豆
油、ナタネ油、コーン油、綿実油、パーム油、パーム核
油、ヤシ油、ヒマワリ油、サフラワー油、オリーブ油、
イリッペ脂、シア脂、カカオ脂、米油、乳脂、魚油、牛
脂等を挙げることができる。これらの油脂のうちでは、
大豆油、ナタネ油、綿実油、パーム油、パーム核油、ヤ
シ油、乳脂等が好ましい。
蛋白低油分水中油型乳化物について説明する。まず、本
発明で用いられる油脂は、そのSFCが、5℃で70%以
上、15℃で40%以上、20℃で35%以上のものである。更
に具体的には、そのSFCが、5℃で80%以上、15℃で
45%以上、20℃で35%以上のものが好ましく、5℃で
85%以上、15℃で55%以上、20℃で40%以上のものが
特に好ましい。また、油脂の配合量は、30重量%以下で
あり、8〜28重量%が好ましく、10〜25重量%が特に好
ましい。また、本発明で使用される食用油脂は、植物油
脂、動物油脂あるいはこれらの分別油脂、硬化油脂、エ
ステル交換油脂等の中から一種又は二種以上を併用する
ことができる。植物油脂、動物油脂の例としては、大豆
油、ナタネ油、コーン油、綿実油、パーム油、パーム核
油、ヤシ油、ヒマワリ油、サフラワー油、オリーブ油、
イリッペ脂、シア脂、カカオ脂、米油、乳脂、魚油、牛
脂等を挙げることができる。これらの油脂のうちでは、
大豆油、ナタネ油、綿実油、パーム油、パーム核油、ヤ
シ油、乳脂等が好ましい。
【0006】また、本発明では、無脂乳固形分を10重量
%以上含むことを特徴とする。無脂乳固形分の含有量
は、10〜40重量%、更に好ましくは12〜30重量%であ
る。ここで、無脂乳固形分としては、生乳、牛乳、生ク
リーム等のクリーム、濃縮乳、無糖練乳、加糖練乳、全
脂乳、醗酵乳、バターミルク、脱脂粉乳、バターミルク
パウダー、全脂粉乳、ホエー蛋白、ガゼイン、ガゼイン
ナトリウム等の乳蛋白の塩類などに由来するものが使用
できる。
%以上含むことを特徴とする。無脂乳固形分の含有量
は、10〜40重量%、更に好ましくは12〜30重量%であ
る。ここで、無脂乳固形分としては、生乳、牛乳、生ク
リーム等のクリーム、濃縮乳、無糖練乳、加糖練乳、全
脂乳、醗酵乳、バターミルク、脱脂粉乳、バターミルク
パウダー、全脂粉乳、ホエー蛋白、ガゼイン、ガゼイン
ナトリウム等の乳蛋白の塩類などに由来するものが使用
できる。
【0007】また、本発明では、上記無脂乳固形分以外
に、この種の用途に用いられる各種原料が適宜使用され
る。具体的には、水、乳化剤、糖、糖アルコール、安定
剤、フレーバー、エッセンス類、増粘剤などが挙げられ
る。乳化剤としては、ショ糖脂肪酸エステル類、ソルビ
タン脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類、
レシチン類、ポリグリセロール脂肪酸エステル類、プロ
ピレングリコール脂肪酸エステル類等が使用可能であ
る。また、安定剤としては、リン酸(ヘキサメタリン
酸、第2リン酸、第1リン酸)やクエン酸のアルカリ金
属塩(カリウム、ナトリウム等)等が使用可能である。
本発明のホイップクリームにおいては、任意成分として
糖及び/又は糖アルコールを含ませる場合もある。この
場合、糖としては一般公知のものが使用できるが、例え
ば、グルコース、ラクトース、マルトース及びシューク
ロースなどを挙げることができる。また糖アルコールと
しては、例えば、ソルビトール、マルチトール、マンニ
トール及びキシリトールなどを挙げることができる。こ
れらは、一種で用いても良いし、又は二種以上を併用し
ても良い。また、フレーバー、エッセンス類としては、
例えば、ミルクフレーバー、バニラフレーバー、バニラ
エッセンスなどを挙げることができる。
に、この種の用途に用いられる各種原料が適宜使用され
る。具体的には、水、乳化剤、糖、糖アルコール、安定
剤、フレーバー、エッセンス類、増粘剤などが挙げられ
る。乳化剤としては、ショ糖脂肪酸エステル類、ソルビ
タン脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類、
レシチン類、ポリグリセロール脂肪酸エステル類、プロ
ピレングリコール脂肪酸エステル類等が使用可能であ
る。また、安定剤としては、リン酸(ヘキサメタリン
酸、第2リン酸、第1リン酸)やクエン酸のアルカリ金
属塩(カリウム、ナトリウム等)等が使用可能である。
本発明のホイップクリームにおいては、任意成分として
糖及び/又は糖アルコールを含ませる場合もある。この
場合、糖としては一般公知のものが使用できるが、例え
ば、グルコース、ラクトース、マルトース及びシューク
ロースなどを挙げることができる。また糖アルコールと
しては、例えば、ソルビトール、マルチトール、マンニ
トール及びキシリトールなどを挙げることができる。こ
れらは、一種で用いても良いし、又は二種以上を併用し
ても良い。また、フレーバー、エッセンス類としては、
例えば、ミルクフレーバー、バニラフレーバー、バニラ
エッセンスなどを挙げることができる。
【0008】本発明のホイップクリーム用の高蛋白低油
分水中油型乳化物は、上記の成分を使用して常法により
製造することができる。例えば、食用油脂及び乳化剤を
含む油性成分(油相)と、水、脱脂粉乳、安定剤、乳化
剤等を含む水性成分(水相)とを、それぞれ適当な温度
に加温した後、両者を混合予備乳化し、更に均質化、滅
菌、均質化(再均質化)、冷却、そしてエージングの通
常行われる各処理を行うことにより製造することができ
る。乳化物の調製に際しては、上記のように油性成分と
水性成分とを別々の系で混合し、その後この両者を混合
する方法で行っても良いが、最初から一つの系で行って
も良い。更に具体的には、上記の如き特定のSFC範囲
を有する油脂を60〜70℃に昇温後、油性乳化剤を添加し
溶解して油相を調製する。また、水を60〜70℃に昇温
後、脱脂粉乳、糖、安定剤、乳化剤等を添加し溶解して
水相を調製する。次いで、油相と水相を混合後、60〜70
℃に保温し、3000〜15000rpmで、ホモミキサーで5〜15
分間程度の予備乳化し、更にこの予備乳化物を均質化す
る。均質化は、例えばホモゲナイザーで50kg/cm2 程度
の圧力の通常の乳化処理により行われる。次いで、この
均質化物を、145 ℃、数秒間の超高温加熱殺菌する。更
に、殺菌後の乳化物をホモゲナイザーで50kg/cm2 程度
の圧力の通常の乳化処理により再均質化し、次いで冷
却、そしてエージングの通常行われる各処理を行うこと
により製造することができる。
分水中油型乳化物は、上記の成分を使用して常法により
製造することができる。例えば、食用油脂及び乳化剤を
含む油性成分(油相)と、水、脱脂粉乳、安定剤、乳化
剤等を含む水性成分(水相)とを、それぞれ適当な温度
に加温した後、両者を混合予備乳化し、更に均質化、滅
菌、均質化(再均質化)、冷却、そしてエージングの通
常行われる各処理を行うことにより製造することができ
る。乳化物の調製に際しては、上記のように油性成分と
水性成分とを別々の系で混合し、その後この両者を混合
する方法で行っても良いが、最初から一つの系で行って
も良い。更に具体的には、上記の如き特定のSFC範囲
を有する油脂を60〜70℃に昇温後、油性乳化剤を添加し
溶解して油相を調製する。また、水を60〜70℃に昇温
後、脱脂粉乳、糖、安定剤、乳化剤等を添加し溶解して
水相を調製する。次いで、油相と水相を混合後、60〜70
℃に保温し、3000〜15000rpmで、ホモミキサーで5〜15
分間程度の予備乳化し、更にこの予備乳化物を均質化す
る。均質化は、例えばホモゲナイザーで50kg/cm2 程度
の圧力の通常の乳化処理により行われる。次いで、この
均質化物を、145 ℃、数秒間の超高温加熱殺菌する。更
に、殺菌後の乳化物をホモゲナイザーで50kg/cm2 程度
の圧力の通常の乳化処理により再均質化し、次いで冷
却、そしてエージングの通常行われる各処理を行うこと
により製造することができる。
【0009】
【実施例】以下に、実施例および比較例を用いて本発明
を更に詳しく説明する。ただし、これらの例は本発明を
制限するものではない。なお、実施例中の「%」は、
「重量%」を意味する。 実施例1〜2 表1に示す配合の油相(油性液)と水相(水性液)とを
混合し、予備乳化を行った。得られた予備乳化物を65℃
においてホモジナイザーで均質化(50kg/cm2)処理を
行った。次いで、得られた乳化物をUHT殺菌機(145
℃、2秒、岩井機械工業(株)製)を用いて滅菌処理を
行い、その後殺菌後の乳化物をホモジナイザで再度均質
化(50kg/cm2 )処理を行った。得られた乳化物を5℃
まで冷却し、充填後、一昼夜5℃でエージングして本発
明に従う低油分ホイップクリーム用水中油型乳化物を調
製した。得られた水中油型乳化物をホイップしてホイッ
プドクリームを作り、各種の評価を行った。結果を表1
に示す。
を更に詳しく説明する。ただし、これらの例は本発明を
制限するものではない。なお、実施例中の「%」は、
「重量%」を意味する。 実施例1〜2 表1に示す配合の油相(油性液)と水相(水性液)とを
混合し、予備乳化を行った。得られた予備乳化物を65℃
においてホモジナイザーで均質化(50kg/cm2)処理を
行った。次いで、得られた乳化物をUHT殺菌機(145
℃、2秒、岩井機械工業(株)製)を用いて滅菌処理を
行い、その後殺菌後の乳化物をホモジナイザで再度均質
化(50kg/cm2 )処理を行った。得られた乳化物を5℃
まで冷却し、充填後、一昼夜5℃でエージングして本発
明に従う低油分ホイップクリーム用水中油型乳化物を調
製した。得られた水中油型乳化物をホイップしてホイッ
プドクリームを作り、各種の評価を行った。結果を表1
に示す。
【0010】
【表1】
【0011】尚、評価法は以下の通りである。 〔SFC〕バルスNMR法(D.Waddington 1986:Analys
is of Oils and Fats,R.J.Hamilton and J.B.Rossell(E
d),341-399,Elesevier Applied Science Publishers,Ne
wYork)によって測定した。 〔ホイップ法〕ホバートミキサーを用い、冷却下(10
℃)で調製したホイップクリームをホイップし、ホイッ
プ時間(最適なホイップの硬度を有する状態になるまで
の時間)及び以下の如くしてオーバーランの測定を行っ
た。
is of Oils and Fats,R.J.Hamilton and J.B.Rossell(E
d),341-399,Elesevier Applied Science Publishers,Ne
wYork)によって測定した。 〔ホイップ法〕ホバートミキサーを用い、冷却下(10
℃)で調製したホイップクリームをホイップし、ホイッ
プ時間(最適なホイップの硬度を有する状態になるまで
の時間)及び以下の如くしてオーバーランの測定を行っ
た。
【0012】
【数1】
【0013】〔耐振盪試験〕100ml の三角フラスコにク
リームを30g入れ、20℃にて横型シェーカーを用い、振
幅8cm、100rpmの振幅数で振盪させ、クリームが凝集し
増粘(固化)し始めた時間を測定した。 〔保型性〕ホイップ後のクリームを絞り袋を用いてスポ
ンジケーキ上にトッピングしたものを10℃に保存し、保
型性を調べた。また、ヒートショックは、同様にトッピ
ングした後、25℃で1時間保存した後、10℃に保存し、
保型性を調べて評価した。 〔風味、食感〕専門パネラー20名により、優れている順
に、「良好」、「可」、「不可」の3段階評価を行い、
指摘数の最も多いものを結果とした。
リームを30g入れ、20℃にて横型シェーカーを用い、振
幅8cm、100rpmの振幅数で振盪させ、クリームが凝集し
増粘(固化)し始めた時間を測定した。 〔保型性〕ホイップ後のクリームを絞り袋を用いてスポ
ンジケーキ上にトッピングしたものを10℃に保存し、保
型性を調べた。また、ヒートショックは、同様にトッピ
ングした後、25℃で1時間保存した後、10℃に保存し、
保型性を調べて評価した。 〔風味、食感〕専門パネラー20名により、優れている順
に、「良好」、「可」、「不可」の3段階評価を行い、
指摘数の最も多いものを結果とした。
【0014】比較例1〜3 配合組成を表2に示すように変えた他は、前記実施例と
同様にしてホイップクリーム用水中油型乳化物を調製
し、評価を行った。結果を表2に示す。
同様にしてホイップクリーム用水中油型乳化物を調製
し、評価を行った。結果を表2に示す。
【0015】
【表2】
【0016】
【発明の効果】本発明の如く、特定のSFCを有する油
脂と従来よりも増量された無脂乳固形分が配合された乳
化物は十分なホイップ性能、乳化安定性を有し、本発明
の乳化物によれば、従来の低油分ホイップクリームより
風味の優れたホイップクリームを得ることが可能となっ
た。
脂と従来よりも増量された無脂乳固形分が配合された乳
化物は十分なホイップ性能、乳化安定性を有し、本発明
の乳化物によれば、従来の低油分ホイップクリームより
風味の優れたホイップクリームを得ることが可能となっ
た。
Claims (2)
- 【請求項1】 SFCが、5℃で70%以上、15℃で40%
以上、20℃で35%以上である油脂を含み、且つ無脂乳固
形分を10重量%以上含むホイップクリーム用の高蛋白低
油分水中油型乳化物。 - 【請求項2】 油脂含量が30重量%以下である請求項1
記載のホイップクリーム用の高蛋白低油分水中油型乳化
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7063803A JPH08256717A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | ホイップクリーム用の高蛋白低油分水中油型乳化物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7063803A JPH08256717A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | ホイップクリーム用の高蛋白低油分水中油型乳化物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08256717A true JPH08256717A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=13239906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7063803A Pending JPH08256717A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | ホイップクリーム用の高蛋白低油分水中油型乳化物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08256717A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002015717A1 (fr) * | 2000-08-21 | 2002-02-28 | Fuji Oil Company, Limited | Creme fouettee et procede de production de cette derniere |
WO2004041002A1 (ja) * | 2002-11-08 | 2004-05-21 | Fuji Oil Company, Limited | 低油分起泡性水中油型乳化物 |
WO2004062384A1 (ja) * | 2003-01-16 | 2004-07-29 | Fuji Oil Company, Limited | O/w型乳化物及びこれを用いた食品の製造法 |
WO2010095408A1 (ja) * | 2009-02-17 | 2010-08-26 | 不二製油株式会社 | 低油分水中油型乳化物 |
WO2015125903A1 (ja) * | 2014-02-21 | 2015-08-27 | 不二製油株式会社 | 超低油分水中油型乳化物 |
CN107788125A (zh) * | 2016-09-05 | 2018-03-13 | 萨维西亚集团 | 基于乳制品的食品组合物及其制造方法 |
JP2019076074A (ja) * | 2017-10-27 | 2019-05-23 | 株式会社Adeka | 水中油型乳化油脂組成物及びこれを含有するベーカリー用フィリング材 |
WO2021193689A1 (ja) | 2020-03-26 | 2021-09-30 | 不二製油グループ本社株式会社 | 植物性たんぱく質を使用した高たんぱく起泡性水中油型乳化物 |
-
1995
- 1995-03-23 JP JP7063803A patent/JPH08256717A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002015717A1 (fr) * | 2000-08-21 | 2002-02-28 | Fuji Oil Company, Limited | Creme fouettee et procede de production de cette derniere |
WO2004041002A1 (ja) * | 2002-11-08 | 2004-05-21 | Fuji Oil Company, Limited | 低油分起泡性水中油型乳化物 |
WO2004062384A1 (ja) * | 2003-01-16 | 2004-07-29 | Fuji Oil Company, Limited | O/w型乳化物及びこれを用いた食品の製造法 |
WO2010095408A1 (ja) * | 2009-02-17 | 2010-08-26 | 不二製油株式会社 | 低油分水中油型乳化物 |
WO2015125903A1 (ja) * | 2014-02-21 | 2015-08-27 | 不二製油株式会社 | 超低油分水中油型乳化物 |
JPWO2015125903A1 (ja) * | 2014-02-21 | 2017-03-30 | 不二製油株式会社 | 超低油分水中油型乳化物 |
CN107788125A (zh) * | 2016-09-05 | 2018-03-13 | 萨维西亚集团 | 基于乳制品的食品组合物及其制造方法 |
JP2019076074A (ja) * | 2017-10-27 | 2019-05-23 | 株式会社Adeka | 水中油型乳化油脂組成物及びこれを含有するベーカリー用フィリング材 |
WO2021193689A1 (ja) | 2020-03-26 | 2021-09-30 | 不二製油グループ本社株式会社 | 植物性たんぱく質を使用した高たんぱく起泡性水中油型乳化物 |
CN115315189A (zh) * | 2020-03-26 | 2022-11-08 | 不二制油集团控股株式会社 | 使用了植物性蛋白质的高蛋白起泡性水包油型乳化物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3132974B2 (ja) | 起泡性水中油型乳化物 | |
JP2006223176A (ja) | 起泡性水中油型乳化組成物 | |
EP0294119A1 (en) | Artificial cream | |
JP3112551B2 (ja) | ホイップクリーム用水中油型乳化物、粉末及びホイップクリーム | |
JPH07184577A (ja) | 低油分クリーム | |
JP3965731B2 (ja) | ホイップクリーム用組成物 | |
JP4882749B2 (ja) | 水中油型乳化物 | |
JPH08256717A (ja) | ホイップクリーム用の高蛋白低油分水中油型乳化物 | |
JP3391246B2 (ja) | チョコレート成分含有水中油型乳化物及びその製造法 | |
JP2000333602A (ja) | 水中油型乳化油脂組成物 | |
EP3787414B1 (en) | Food composition comprising dairy fat suitable for whipping or foaming and whipped or foamed food composition comprising dairy fat | |
JPH05219909A (ja) | 低脂肪のホイップ可能な非乳クリーム | |
JPH0697966B2 (ja) | 起泡性水中油型エマルジョンの製造法 | |
JPH06276978A (ja) | 起泡性水中油型乳化物 | |
JP3973001B2 (ja) | クリーム | |
JPH08256716A (ja) | 低油分ホイップクリーム用水中油型乳化物及びその製造方法 | |
JP2008035743A (ja) | 起泡性水中油型乳化油脂組成物 | |
JPH09275923A (ja) | 起泡性水中油型乳化物 | |
JPH11187836A (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
EP1602282A1 (en) | Foamable water-in-oil type emulsion composition | |
JP3429635B2 (ja) | 起泡性水中油型乳化物及びホイップドクリーム | |
JP3131608B2 (ja) | 油中水中油型乳化油脂組成物及びその製造法 | |
JP4132583B2 (ja) | 水中油型乳化物 | |
JPH07114631B2 (ja) | 起泡性チヨコレ−ト加工食品の製造法 | |
JP3392580B2 (ja) | 起泡性水中油型乳化物 |