JPH05219909A - 低脂肪のホイップ可能な非乳クリーム - Google Patents
低脂肪のホイップ可能な非乳クリームInfo
- Publication number
- JPH05219909A JPH05219909A JP4309760A JP30976092A JPH05219909A JP H05219909 A JPH05219909 A JP H05219909A JP 4309760 A JP4309760 A JP 4309760A JP 30976092 A JP30976092 A JP 30976092A JP H05219909 A JPH05219909 A JP H05219909A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fat
- whipped
- dairy cream
- weight
- emulsion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23L—FOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
- A23L9/00—Puddings; Cream substitutes; Preparation or treatment thereof
- A23L9/20—Cream substitutes
- A23L9/22—Cream substitutes containing non-milk fats but no proteins other than milk proteins
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Nutrition Science (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Grain Derivatives (AREA)
- Dairy Products (AREA)
- Edible Oils And Fats (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低脂肪含有率を有する新規な殺菌可能な非乳
クリームであって、多量の球状蛋白質の存在も無機緩衝
剤物質の存在も必要とせず、ホイッピング特性が優れて
いる非乳クリーム及びその製造方法を提供する。 【構成】 増粘剤と所望によりバターミルク成分を含む
水性相と、脂肪と乳化剤系を含む脂肪相との水連続エマ
ルジョンを含むホイップ可能な非乳クリームであって、
この非乳クリームは無機緩衝剤物質を含まず、10〜20重
量%の脂肪、0〜0.5重量%の球状蛋白質、及び 0.9〜
2.5重量%の乳化剤系を含み、この非乳クリームは 5.6
〜 7.2のpHを有し、家庭用電気泡立て器(即ち、ケンウ
ッドシェフ)を使用したとき、6分間以内にホイップ可
能である、ホイップ可能な非乳クリーム。通常の非乳ク
リーム製造プロセスの最後に調質工程を含む、非乳クリ
ームの製造方法。
クリームであって、多量の球状蛋白質の存在も無機緩衝
剤物質の存在も必要とせず、ホイッピング特性が優れて
いる非乳クリーム及びその製造方法を提供する。 【構成】 増粘剤と所望によりバターミルク成分を含む
水性相と、脂肪と乳化剤系を含む脂肪相との水連続エマ
ルジョンを含むホイップ可能な非乳クリームであって、
この非乳クリームは無機緩衝剤物質を含まず、10〜20重
量%の脂肪、0〜0.5重量%の球状蛋白質、及び 0.9〜
2.5重量%の乳化剤系を含み、この非乳クリームは 5.6
〜 7.2のpHを有し、家庭用電気泡立て器(即ち、ケンウ
ッドシェフ)を使用したとき、6分間以内にホイップ可
能である、ホイップ可能な非乳クリーム。通常の非乳ク
リーム製造プロセスの最後に調質工程を含む、非乳クリ
ームの製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低脂肪のホイップ可能
な非乳クリームに関する。
な非乳クリームに関する。
【0002】
【従来の技術】ホイップ(あわだて)可能な非乳クリー
ム(non-dairy cream = NDC) は従来から知られてお
り、これらは水連続脂肪エマルジョンを含み、水性相は
所望により幾らかのバターミルク成分及び増粘剤を含
み、脂肪相は脂肪と乳化剤系を含む。フランス特許第 2
185 018号中には、例えば、25〜50重量%の脂肪を含有
する複数の非乳クリームが開示されている。これらの非
乳クリームを許容可能な時間内にホイップ可能にするた
めには、 0.5重量%より多くの球状蛋白質を非乳クリー
ムに配合することが必要であるが、凝固した蛋白質は含
んではならない。これらの非乳クリームのpHは 4.2〜
5.5であり、これは非乳クリームを殺菌不可能にする。
このようにして、約3分でホイップ可能な非乳クリーム
が25重量%の最小脂肪含有率で得られる。3〜25重量%
の脂肪含有率も示されている。しかしながら、その例に
おいては、固体含量の大きい脂肪を球状蛋白質に加えて
使用しなければならない。
ム(non-dairy cream = NDC) は従来から知られてお
り、これらは水連続脂肪エマルジョンを含み、水性相は
所望により幾らかのバターミルク成分及び増粘剤を含
み、脂肪相は脂肪と乳化剤系を含む。フランス特許第 2
185 018号中には、例えば、25〜50重量%の脂肪を含有
する複数の非乳クリームが開示されている。これらの非
乳クリームを許容可能な時間内にホイップ可能にするた
めには、 0.5重量%より多くの球状蛋白質を非乳クリー
ムに配合することが必要であるが、凝固した蛋白質は含
んではならない。これらの非乳クリームのpHは 4.2〜
5.5であり、これは非乳クリームを殺菌不可能にする。
このようにして、約3分でホイップ可能な非乳クリーム
が25重量%の最小脂肪含有率で得られる。3〜25重量%
の脂肪含有率も示されている。しかしながら、その例に
おいては、固体含量の大きい脂肪を球状蛋白質に加えて
使用しなければならない。
【0003】米国特許第 4 107 343号から、20〜30重量
%の脂肪を含む非乳クリームは公知である。これらの非
乳クリームは3〜5分間でホイップ可能であり、そのと
き非乳クリームは無機の緩衝剤と0.75重量%より多くの
乳化剤系を含む。この乳化剤系は少なくとも3種の成分
から成る。
%の脂肪を含む非乳クリームは公知である。これらの非
乳クリームは3〜5分間でホイップ可能であり、そのと
き非乳クリームは無機の緩衝剤と0.75重量%より多くの
乳化剤系を含む。この乳化剤系は少なくとも3種の成分
から成る。
【0004】米国特許第 4 637 937号から、チョコレー
ト成分を含む水中油型チョコレートエマルジョンが知ら
れているが、エマルジョン中の全ての固体の合計は40〜
60%の範囲でなければならない。
ト成分を含む水中油型チョコレートエマルジョンが知ら
れているが、エマルジョン中の全ての固体の合計は40〜
60%の範囲でなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】低い脂肪濃度は、一般
に、通常の家庭用電気泡立て器[例えば、ケンウッドシ
ェフ(Kenwood-Chef)によるホイッピングを不可能にす
る。これは、低カロリー値の食品を達成するという一般
的傾向において、低脂肪含有率を有するホイップ可能な
クリームはこれまで製造が困難であったことを意味す
る。
に、通常の家庭用電気泡立て器[例えば、ケンウッドシ
ェフ(Kenwood-Chef)によるホイッピングを不可能にす
る。これは、低カロリー値の食品を達成するという一般
的傾向において、低脂肪含有率を有するホイップ可能な
クリームはこれまで製造が困難であったことを意味す
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、低脂肪含
有率を有する新規な殺菌可能な非乳クリームであって、
多量の球状蛋白質の存在も無機緩衝剤物質の存在も必要
とせず、ホイッピング特性が優れているものを見出だし
た。従って、本発明は第1にホイップ可能な低脂肪非乳
クリームに関する。この新規なホイップ可能な非乳クリ
ーム(NDC) は、増粘剤と所望によりバターミルク成分、
好ましくはバターミルク粉末(BMP) を含む、水性相と、
脂肪と乳化剤系を含む脂肪相との水連続エマルジョンを
含み、この非乳クリームは無機緩衝剤物質を含まず、10
〜20重量%の脂肪、最大 0.5重量%の球状蛋白質、及び
0.9〜 2.5重量%の乳化剤系を含み、この非乳クリーム
は5.6〜 7.2のpHを有し、家庭用電気泡立て器(即ち、
ケンウッドシェフ)を使用したとき、6分間以内、好ま
しくは4分間以内にホイップ可能である。ホイッピング
時間は、500 ワットのモーターを備えたケンウッド電気
ミキサー KM 201 型を使用して、最大速度の約80%(即
ち、200 rpm )で測定する。
有率を有する新規な殺菌可能な非乳クリームであって、
多量の球状蛋白質の存在も無機緩衝剤物質の存在も必要
とせず、ホイッピング特性が優れているものを見出だし
た。従って、本発明は第1にホイップ可能な低脂肪非乳
クリームに関する。この新規なホイップ可能な非乳クリ
ーム(NDC) は、増粘剤と所望によりバターミルク成分、
好ましくはバターミルク粉末(BMP) を含む、水性相と、
脂肪と乳化剤系を含む脂肪相との水連続エマルジョンを
含み、この非乳クリームは無機緩衝剤物質を含まず、10
〜20重量%の脂肪、最大 0.5重量%の球状蛋白質、及び
0.9〜 2.5重量%の乳化剤系を含み、この非乳クリーム
は5.6〜 7.2のpHを有し、家庭用電気泡立て器(即ち、
ケンウッドシェフ)を使用したとき、6分間以内、好ま
しくは4分間以内にホイップ可能である。ホイッピング
時間は、500 ワットのモーターを備えたケンウッド電気
ミキサー KM 201 型を使用して、最大速度の約80%(即
ち、200 rpm )で測定する。
【0007】欧州特許第 294 119号には15重量%のよう
に低い脂肪含有率を有する非乳クリームが開示されてい
るが、本発明の非乳クリームは記載されていない。例え
ば、この欧州特許公報に従って使用されなければならな
い脂肪は、特定のN特性を示さなければならない。その
唯一の実施例において、25重量%の脂肪含有率を有する
非乳クリームが記載されているが、ホイッピング時間は
記載されていない。実際に、欧州特許第 294 119号の開
示をこの同じ文献の低脂肪非乳クリームに適用すると、
ホイッピング時間は非常に長く(7分間以上)なるだろ
う。
に低い脂肪含有率を有する非乳クリームが開示されてい
るが、本発明の非乳クリームは記載されていない。例え
ば、この欧州特許公報に従って使用されなければならな
い脂肪は、特定のN特性を示さなければならない。その
唯一の実施例において、25重量%の脂肪含有率を有する
非乳クリームが記載されているが、ホイッピング時間は
記載されていない。実際に、欧州特許第 294 119号の開
示をこの同じ文献の低脂肪非乳クリームに適用すると、
ホイッピング時間は非常に長く(7分間以上)なるだろ
う。
【0008】さらに、欧州特許出願第 91200898.4 号の
主題は、15〜25重量%の脂肪含有率を有するホイップ可
能な非乳クリームである。しかしながら、この欧州特許
出願によれば、 0.7重量%未満の乳化剤系しか存在しな
い。
主題は、15〜25重量%の脂肪含有率を有するホイップ可
能な非乳クリームである。しかしながら、この欧州特許
出願によれば、 0.7重量%未満の乳化剤系しか存在しな
い。
【0009】本発明の新規な非乳クリームは、19重量%
未満、特に15〜18重量%の脂肪を含むのが好ましく、一
方、この脂肪は、パーム核、パーム核ステアリン、硬化
パーム核、パーム中間フラクション、パームステアリ
ン、ココナツ、硬化ココナツ、カカオ脂代用脂、バター
脂肪、及びそれらの混合物から成る群から選択すること
ができる。本発明の非乳クリーム用の脂肪組成物におい
てはココナツ脂肪を使用するのが好ましい。好ましい脂
肪は、融点38℃の硬化パーム核とココナツから成る。こ
の混合物の2つの成分は25:75〜75:25の重量比率で存
在するのが好ましい。この脂肪相はバター脂肪を含んで
もよいが、非乳クリーム中のバター脂肪の量は最大10重
量%、好ましくは4重量%未満、に制限するのが好まし
い。脂肪の少なくとも一部を公知の脂肪代替物、例えば
ポリオール脂肪酸ポリエステルで置換することができ
る。このようなポリエステルの例は、米国特許第 3,60
0,186号、第 4,005,195号、又は欧州特許発明明細書第
233,856号、第 236,288号、及び第 235,836号に記載さ
れている。
未満、特に15〜18重量%の脂肪を含むのが好ましく、一
方、この脂肪は、パーム核、パーム核ステアリン、硬化
パーム核、パーム中間フラクション、パームステアリ
ン、ココナツ、硬化ココナツ、カカオ脂代用脂、バター
脂肪、及びそれらの混合物から成る群から選択すること
ができる。本発明の非乳クリーム用の脂肪組成物におい
てはココナツ脂肪を使用するのが好ましい。好ましい脂
肪は、融点38℃の硬化パーム核とココナツから成る。こ
の混合物の2つの成分は25:75〜75:25の重量比率で存
在するのが好ましい。この脂肪相はバター脂肪を含んで
もよいが、非乳クリーム中のバター脂肪の量は最大10重
量%、好ましくは4重量%未満、に制限するのが好まし
い。脂肪の少なくとも一部を公知の脂肪代替物、例えば
ポリオール脂肪酸ポリエステルで置換することができ
る。このようなポリエステルの例は、米国特許第 3,60
0,186号、第 4,005,195号、又は欧州特許発明明細書第
233,856号、第 236,288号、及び第 235,836号に記載さ
れている。
【0010】1〜5重量%の乳蛋白質、特にカゼインを
本発明の非乳クリームに配合したとき最も好ましい非乳
クリームが得られる。この組成物中には乳化剤系も存在
する。この乳化剤系はあらゆる種類の公知の乳化剤から
成ることができるが、ポリグリセロールエステル、モノ
及び/又はジグリセリドの乳酸エステル[ラクトダン(L
actodan)、グラインドステッド(Grindsted) の製品]、
レシチン、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル[=トウィーン(Tween) ]及び/又はモノグリセリ
ド、又はそれらの混合物を使用するのが好ましい。
本発明の非乳クリームに配合したとき最も好ましい非乳
クリームが得られる。この組成物中には乳化剤系も存在
する。この乳化剤系はあらゆる種類の公知の乳化剤から
成ることができるが、ポリグリセロールエステル、モノ
及び/又はジグリセリドの乳酸エステル[ラクトダン(L
actodan)、グラインドステッド(Grindsted) の製品]、
レシチン、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル[=トウィーン(Tween) ]及び/又はモノグリセリ
ド、又はそれらの混合物を使用するのが好ましい。
【0011】レシチン、ラクトダン、及びトウィーンの
混合物を使用するのが好ましい。この場合、存在するレ
シチンの量は 0.2〜1.0 重量%であり、ラクトダンとト
ウィーンの量は 0.5〜1.0 重量%(ラクトダン)と 0.2
〜0.5 重量%(トウィーン)である。
混合物を使用するのが好ましい。この場合、存在するレ
シチンの量は 0.2〜1.0 重量%であり、ラクトダンとト
ウィーンの量は 0.5〜1.0 重量%(ラクトダン)と 0.2
〜0.5 重量%(トウィーン)である。
【0012】非乳クリームの風味を改善するために、い
くらかの量のバターミルク成分を非乳クリームに添加す
ることは公知である。従って、10重量%までのバターミ
ルク粉末(BMP )を含む非乳クリームが好ましい。
くらかの量のバターミルク成分を非乳クリームに添加す
ることは公知である。従って、10重量%までのバターミ
ルク粉末(BMP )を含む非乳クリームが好ましい。
【0013】増粘剤は通常 0.5重量%未満、好ましくは
0.05〜0.2 重量%の量で存在する。増粘剤は、ロカスト
ビーンガム(locust bean gum) 、キサンタンガム、グア
ーガム(guar gum)、カラジーナン、及びそれらの混合物
から成る群から選択することができる。
0.05〜0.2 重量%の量で存在する。増粘剤は、ロカスト
ビーンガム(locust bean gum) 、キサンタンガム、グア
ーガム(guar gum)、カラジーナン、及びそれらの混合物
から成る群から選択することができる。
【0014】本発明はさらに上述の本発明によるホイッ
プ可能な非乳クリームの製造方法も含む。
プ可能な非乳クリームの製造方法も含む。
【0015】本技術分野においては、ホイップ可能な非
乳クリームは、バターミルク粉末及び増粘剤を含む水性
相と乳化剤系を含む脂肪相とのエマルジョンを製造する
ことによって得られる。これら2つの相は高剪断下に混
合され、好ましくは約60℃で均質化し、その後、水中油
型プレミックスが得られる。このプレミックスを殺菌又
は低温殺菌するために、UHT-処理(即ち、約150 ℃の水
蒸気で約2.5 秒間)に従って、プレミックスを水蒸気で
処理する。管状熱交換器による間接的熱処理も可能であ
る。
乳クリームは、バターミルク粉末及び増粘剤を含む水性
相と乳化剤系を含む脂肪相とのエマルジョンを製造する
ことによって得られる。これら2つの相は高剪断下に混
合され、好ましくは約60℃で均質化し、その後、水中油
型プレミックスが得られる。このプレミックスを殺菌又
は低温殺菌するために、UHT-処理(即ち、約150 ℃の水
蒸気で約2.5 秒間)に従って、プレミックスを水蒸気で
処理する。管状熱交換器による間接的熱処理も可能であ
る。
【0016】殺菌されたプレミックスを通常2段階で均
質化すると、約60℃の温度の殺菌され均質化された生成
物が得られる。この生成物を冷却し、5〜10℃の温度で
保存する。
質化すると、約60℃の温度の殺菌され均質化された生成
物が得られる。この生成物を冷却し、5〜10℃の温度で
保存する。
【0017】しかしながら、低脂肪非乳クリームの製造
にこの方法を使用する場合、6分以内にホイップ可能な
非乳クリームを得ることはしばしば困難である。ホイッ
ピングが結局のところ可能な場合でも、安定すぎて非常
に長いホイッピング時間を必要とする非乳クリームが得
られることが多い。
にこの方法を使用する場合、6分以内にホイップ可能な
非乳クリームを得ることはしばしば困難である。ホイッ
ピングが結局のところ可能な場合でも、安定すぎて非常
に長いホイッピング時間を必要とする非乳クリームが得
られることが多い。
【0018】本発明者らは新規な方法を見出だしたが、
この方法によれば、ホイップ不可能な低脂肪非乳クリー
ムを4分間以内にホイップ可能にする。この新規な方法
は、通常の非乳クリーム製造プロセスの最後に調質(tem
pering) 工程を含む。従って、本発明の非乳クリーム製
造方法は、増粘剤及び所望によりバターミルク成分を含
む水性相と、脂肪及び乳化剤系を含む脂肪相とのエマル
ジョンを製造すること、このようにして得られたエマル
ジョンを加熱、殺菌、均質化、及び15℃より低い温度ま
での冷却によって処理することを含み、この方法は調質
工程によって特徴付けられ、この調質工程は、冷却の
後、エマルジョンを室温(20〜25℃)まで暖め、この温
度で相当時間保持することによって行われ、その後非乳
クリームを再び15℃より低い温度まで冷却する。
この方法によれば、ホイップ不可能な低脂肪非乳クリー
ムを4分間以内にホイップ可能にする。この新規な方法
は、通常の非乳クリーム製造プロセスの最後に調質(tem
pering) 工程を含む。従って、本発明の非乳クリーム製
造方法は、増粘剤及び所望によりバターミルク成分を含
む水性相と、脂肪及び乳化剤系を含む脂肪相とのエマル
ジョンを製造すること、このようにして得られたエマル
ジョンを加熱、殺菌、均質化、及び15℃より低い温度ま
での冷却によって処理することを含み、この方法は調質
工程によって特徴付けられ、この調質工程は、冷却の
後、エマルジョンを室温(20〜25℃)まで暖め、この温
度で相当時間保持することによって行われ、その後非乳
クリームを再び15℃より低い温度まで冷却する。
【0019】殺菌の前に、エマルジョンを55〜85℃の温
度まで加熱するのが有利である。この加熱の後行われる
殺菌は、管状熱交換器による間接的加熱によって、或い
は好ましくは短時間(30秒未満、好ましくは1〜5秒
間)の間に高温(130 〜 150℃)の水蒸気を注入するこ
とによって、UHT-処理として行うのが好ましい。均質化
を行う間、エマルジョンの温度は脂肪の融点より高い温
度、好ましくは50〜85℃の温度である。均質化の後非乳
クリームの冷却は通常15℃より低い温度まで、好ましく
は10℃より低い温度まで進行する。
度まで加熱するのが有利である。この加熱の後行われる
殺菌は、管状熱交換器による間接的加熱によって、或い
は好ましくは短時間(30秒未満、好ましくは1〜5秒
間)の間に高温(130 〜 150℃)の水蒸気を注入するこ
とによって、UHT-処理として行うのが好ましい。均質化
を行う間、エマルジョンの温度は脂肪の融点より高い温
度、好ましくは50〜85℃の温度である。均質化の後非乳
クリームの冷却は通常15℃より低い温度まで、好ましく
は10℃より低い温度まで進行する。
【0020】調質工程において、エマルジョンは通常15
〜25℃の温度まで暖められ、この温度で非乳クリームは
18〜30時間保持される。
〜25℃の温度まで暖められ、この温度で非乳クリームは
18〜30時間保持される。
【0021】
【実施例】実施例1 7重量%のバターミルク粉末、0.25重量%のレシチン、
0.6重量%のラクトダン、 0.3重量%のトウィーン-60
、0.08重量%のカラジーナン、及び0.04重量%のロカ
ストビーンガムを含む84重量%の水性相と、7重量%の
パーム核38、7重量%のココナツ油、及び2重量%のバ
ター脂肪を含む16重量%の脂肪相からエマルジョンを製
造した。
0.6重量%のラクトダン、 0.3重量%のトウィーン-60
、0.08重量%のカラジーナン、及び0.04重量%のロカ
ストビーンガムを含む84重量%の水性相と、7重量%の
パーム核38、7重量%のココナツ油、及び2重量%のバ
ター脂肪を含む16重量%の脂肪相からエマルジョンを製
造した。
【0022】このエマルジョンを80℃まで加熱し、水蒸
気(145 ℃)で3秒間処理した。
気(145 ℃)で3秒間処理した。
【0023】このようにして得られたエマルジョンを、
2段階において100 バールと30バールの圧力を使用して
均質化し、その後、80℃の温度を有する殺菌され、均質
化された生成物が得られた。この生成物を8℃まで冷却
し、5℃で1週間貯蔵した。
2段階において100 バールと30バールの圧力を使用して
均質化し、その後、80℃の温度を有する殺菌され、均質
化された生成物が得られた。この生成物を8℃まで冷却
し、5℃で1週間貯蔵した。
【0024】この生成物を再び20℃まで暖め、この温度
を24時間保持し、再び5℃まで冷却し、5℃で1週間貯
蔵した。
を24時間保持し、再び5℃まで冷却し、5℃で1週間貯
蔵した。
【0025】この非乳クリームは2〜3分間のホイッピ
ング時間のような良好な特性を示した。
ング時間のような良好な特性を示した。
Claims (18)
- 【請求項1】 増粘剤と所望によりバターミルク成分を
含む水性相と、脂肪と乳化剤系を含む脂肪相との水連続
エマルジョンを含むホイップ可能な非乳クリームであっ
て、この非乳クリームは無機緩衝剤物質を含まず、10〜
20重量%の脂肪、0〜 0.5重量%の球状蛋白質、及び
0.9〜 2.5重量%の乳化剤系を含み、この非乳クリーム
は 5.6〜 7.2のpHを有し、家庭用電気泡立て器を使用し
たとき、6分間以内にホイップ可能である、ホイップ可
能な非乳クリーム。 - 【請求項2】 4分間以内にホイップ可能である、請求
項1のホイップ可能な非乳クリーム。 - 【請求項3】 15〜18重量%の脂肪を含む、請求項1の
ホイップ可能な非乳クリーム。 - 【請求項4】 脂肪が、パーム核、硬化パーム核、パー
ム中間フラクション、パームステアリン、パーム核ステ
アリン、ココナツ、硬化ココナツ、カカオ脂代用脂、バ
ター脂肪、及びそれらの混合物から成る群から選択され
る、請求項1のホイップ可能な非乳クリーム。 - 【請求項5】 脂肪がココナツ脂肪を含む、請求項1の
ホイップ可能な非乳クリーム。 - 【請求項6】 脂肪が、融点38℃のパーム核とココナツ
油の混合物である、請求項4のホイップ可能な非乳クリ
ーム。 - 【請求項7】 脂肪が、融点38℃のパーム核とココナツ
油の25/75〜75/25の範囲内の成分比率の混合物であ
る、請求項4のホイップ可能な非乳クリーム。 - 【請求項8】 10重量%未満のバター脂肪を含む、請求
項1のホイップ可能な非乳クリーム。 - 【請求項9】 1〜5重量%の乳蛋白質、特にカゼイン
を含む、請求項1のホイップ可能な非乳クリーム。 - 【請求項10】 ポリグリセロールエステル、モノ及び
/又はジグリセリドの乳酸エステル(ラクトダン)、レ
シチン、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
(=トウィーン)及び/又はモノグリセリド、又はそれ
らの混合物が乳化剤として存在する、請求項1のホイッ
プ可能な非乳クリーム。 - 【請求項11】 ロカストビーンガム、キサンタンガ
ム、グアーガム、カラジーナン、及びそれらの混合物か
ら成る群から選択される増粘剤が0.05〜 0.2重量%存在
する、請求項1のホイップ可能な非乳クリーム。 - 【請求項12】 0.2〜1.0 重量%のレシチン、 0.5〜
1.0 重量%のグリセリドの乳酸エステル(ラクトダ
ン)、 0.2〜0.5 重量%のポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル(トウィーン)が存在する、請求項10
のホイップ可能な非乳クリーム。 - 【請求項13】 増粘剤及び所望によりバターミルク成
分を含む水性相と、脂肪及び乳化剤系を含む脂肪相との
エマルジョンを製造すること、このようにして得られた
エマルジョンを加熱、殺菌、均質化、及び15℃より低い
温度までの冷却によって処理することを含む、ホイップ
可能な非乳クリームの製造方法であって、この方法は調
質工程によって特徴付けられ、この調質工程は、冷却の
後、冷却されたエマルジョンを室温まで暖め、この温度
で相当時間保持することによって行われ、その後非乳ク
リームを再び15℃より低い温度まで冷却する、方法。 - 【請求項14】 殺菌の前にエマルジョンを55〜85℃ま
で加熱することを含む、請求項13の方法。 - 【請求項15】 殺菌を、短時間の間に高温の水蒸気を
注入することによって、UHT-処理として行う、請求項13
の方法。 - 【請求項16】 均質化を行う間、エマルジョンの温度
が50〜85℃である、請求項13の方法。 - 【請求項17】 均質化後、冷却を10℃以下の温度まで
行う、請求項13の方法。 - 【請求項18】 エマルジョンを15〜25℃の温度まで暖
め、この温度で18〜30時間保持する、請求項13の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP91202769 | 1991-10-28 | ||
GB91202769.5 | 1991-10-28 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05219909A true JPH05219909A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=8207963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4309760A Pending JPH05219909A (ja) | 1991-10-28 | 1992-10-26 | 低脂肪のホイップ可能な非乳クリーム |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0540086A1 (ja) |
JP (1) | JPH05219909A (ja) |
AU (1) | AU2727092A (ja) |
CA (1) | CA2081436A1 (ja) |
FI (1) | FI924842A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006006195A (ja) * | 2004-06-25 | 2006-01-12 | Fuji Oil Co Ltd | 水中油型乳化物 |
JP2011103906A (ja) * | 2011-03-11 | 2011-06-02 | Fuji Oil Co Ltd | 水中油型乳化物 |
JP2015053885A (ja) * | 2013-09-11 | 2015-03-23 | 不二製油株式会社 | 水中油型乳化物の製造方法 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0682477B1 (en) * | 1993-02-03 | 1997-04-23 | Unilever Plc | Low-safa cream alternatives |
DE10064061B4 (de) * | 2000-12-21 | 2005-07-14 | G.C. Hahn & Co. Coordinationsgesellschaft Mbh | Rahmartige, proteinfreie, lagerstabile und aufschlagbare, saure O/W-Emulsion, Verfahren zu deren Herstellung und deren Verwendung |
WO2003026441A1 (fr) * | 2001-09-26 | 2003-04-03 | Fuji Oil Company, Limited | Emulsions de type huile-dans-eau pouvant se transformer en mousse et procede de production correspondant |
EP1360905B1 (en) * | 2002-04-17 | 2007-05-09 | Unilever N.V. | Non-Dairy Cream |
DE10306574A1 (de) * | 2003-02-17 | 2004-09-02 | Karsdorfer Marketing Gmbh | Zusammensetzung sowie Verfahren zu deren Herstellung |
SE0302075D0 (sv) * | 2003-07-15 | 2003-07-15 | Raisio Group Plc | Low fat whippable non-dairy cream |
EP1997390A1 (en) * | 2007-05-25 | 2008-12-03 | Unilever N.V. | Spoonable water-continuous acidified food product |
CN111296586A (zh) * | 2020-03-23 | 2020-06-19 | 中国农业科学院农产品加工研究所 | 一种基于高内相Pickering乳液的搅打稀奶油及其制备方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3224884A (en) * | 1962-10-01 | 1965-12-21 | Lever Brothers Ltd | Topping mix |
US3495990A (en) * | 1967-03-02 | 1970-02-17 | Pillsbury Co | Aerated food products |
US3806605A (en) * | 1971-04-28 | 1974-04-23 | B Patterson | Low fat whip topping |
DE3127782A1 (de) * | 1980-07-19 | 1982-05-19 | Asahi Denka Kogyo K.K., Tokyo | "margarineemulsion" |
EP0095001B1 (en) * | 1982-05-25 | 1987-09-16 | Arthur Bratland | Production of whipping cream |
EP0113536A3 (en) * | 1982-12-02 | 1985-09-11 | General Foods Corporation | Process for making a freeze-thaw stable edible foam containing milk fat |
DE3502967A1 (de) * | 1985-01-30 | 1986-07-31 | Fa. Dr. August Oetker, 4800 Bielefeld | Fertigdessert, insbesondere "mousse", und verfahren zu dessen herstellung |
-
1992
- 1992-10-19 EP EP92203194A patent/EP0540086A1/en not_active Withdrawn
- 1992-10-23 AU AU27270/92A patent/AU2727092A/en not_active Abandoned
- 1992-10-26 JP JP4309760A patent/JPH05219909A/ja active Pending
- 1992-10-26 CA CA002081436A patent/CA2081436A1/en not_active Abandoned
- 1992-10-26 FI FI924842A patent/FI924842A/fi not_active Application Discontinuation
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006006195A (ja) * | 2004-06-25 | 2006-01-12 | Fuji Oil Co Ltd | 水中油型乳化物 |
JP2011103906A (ja) * | 2011-03-11 | 2011-06-02 | Fuji Oil Co Ltd | 水中油型乳化物 |
JP2015053885A (ja) * | 2013-09-11 | 2015-03-23 | 不二製油株式会社 | 水中油型乳化物の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
FI924842A (fi) | 1993-04-29 |
EP0540086A1 (en) | 1993-05-05 |
AU2727092A (en) | 1993-04-29 |
FI924842A0 (fi) | 1992-10-26 |
CA2081436A1 (en) | 1993-04-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0455288B1 (en) | Whippable non-dairy creams | |
JPH0748987B2 (ja) | ホイップ可能な、液体油をベースにした非酪農クリーム | |
US4808334A (en) | Production of sterile composite emulsion | |
JPWO2009025123A1 (ja) | 起泡性クリーム用油脂組成物および起泡性クリーム | |
JPH05219909A (ja) | 低脂肪のホイップ可能な非乳クリーム | |
JPH07184577A (ja) | 低油分クリーム | |
JPS594107B2 (ja) | 起泡性水中油型乳化脂 | |
JP4535654B2 (ja) | 水中油型乳化組成物の製造方法 | |
JP4357636B2 (ja) | 水中油型乳化油脂組成物 | |
JPH0697966B2 (ja) | 起泡性水中油型エマルジョンの製造法 | |
JPS63291550A (ja) | クリ−ム状油脂組成物の製造法 | |
JPS6119227B2 (ja) | ||
JP2008035743A (ja) | 起泡性水中油型乳化油脂組成物 | |
JPS62259542A (ja) | スプレツドおよびその製造法 | |
JPH07177858A (ja) | 水中油型乳化物の製造方法 | |
JP3131608B2 (ja) | 油中水中油型乳化油脂組成物及びその製造法 | |
JPH08256717A (ja) | ホイップクリーム用の高蛋白低油分水中油型乳化物 | |
JPH07114631B2 (ja) | 起泡性チヨコレ−ト加工食品の製造法 | |
JPH0464660B2 (ja) | ||
JP3640161B2 (ja) | 起泡済みクリーム及びその製造法 | |
JP2684971B2 (ja) | クリーム類の製造法 | |
JP2529728B2 (ja) | フィリング材の製造法 | |
JP3369281B2 (ja) | 起泡性水中油滴型乳化脂組成物 | |
JPS6344936A (ja) | 複合エマルジヨン及びその製造方法 | |
JP3368842B2 (ja) | 高油分水中油型乳化物及びその製造法 |