JP2011103906A - 水中油型乳化物 - Google Patents
水中油型乳化物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011103906A JP2011103906A JP2011053731A JP2011053731A JP2011103906A JP 2011103906 A JP2011103906 A JP 2011103906A JP 2011053731 A JP2011053731 A JP 2011053731A JP 2011053731 A JP2011053731 A JP 2011053731A JP 2011103906 A JP2011103906 A JP 2011103906A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- fat
- water emulsion
- acid
- milk
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Grain Derivatives (AREA)
- Edible Oils And Fats (AREA)
Abstract
【解決手段】蛍光灯照射下に陳列される食品用途であって、油脂、無脂乳固形分、水及び乳化剤を含む水中油型乳化物において、油脂が非乳脂又は、非乳脂及び乳脂からなり、非乳脂の油脂中の構成脂肪酸組成が、ラウリン酸、パルミチン酸の合計量が40%以上であり、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸の合計量が50%以下であり、且つリノール酸、リノレン酸の合計量が5%以下であり、乳脂/全油脂が0.95以下である油脂を使用し、風味劣化防止剤としてトコフェロール0.04〜0.5重量%及びルチン0.003〜0.2重量%を併用し、乳化剤が構成脂肪酸に不飽和脂肪酸を含まないものである、水中油型乳化物の光劣化抑制法である、
【選択図】なし
Description
この光劣化を防止するために、特許文献1では、ミリセチン類とクエルセチン類を特定の配合比でもって併用したり、特許文献2では、プロポリスを使用したり、特許文献3では、クロロゲン酸、カフェー酸、フェルラ酸から選ばれる少なくとも1種を使用するなど、さまざまな風味劣化防止剤が光劣化の抑制作用を有する物質として食品中に添加されてきたが、添加しすぎるとそのもの自体の風味が出てしまうなど使用量が限定され、こと水中油型乳化物においてはそれだけでは十分な効果を得ることが出来なかった。
水中油型乳化物中に使用する油脂において、油脂中の構成脂肪酸がある特定範囲の油脂を使用した場合において、光照射下に晒されても異味、異臭の品質の劣化が少ないという光劣化耐性を有すること、また、特定の風味劣化防止剤と組み合わせることによって更に品質の劣化が抑えられることを見出した。
即ち本発明の第1は、油脂、無脂乳固形分、水及び乳化剤を含む水中油型乳化物において、油脂が非乳脂又は、非乳脂及び乳脂からなり、非乳脂の油脂中の構成脂肪酸組成が、ラウリン酸、パルミチン酸の合計量が40%以上であり、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸の合計量が50%以下であり、且つリノール酸、リノレン酸の合計量が5%以下であり、乳脂/全油脂が0.95以下である油脂を特徴とする水中油型乳化物である。第2は、水中油型乳化物にトコフェロール、ルチンから選ばれる少なくとも1種以上を含む、第1記載の水中油型乳化物である。第3は、光劣化耐性用である、第1又は第2記載の水中油型乳化物ある。第4は、水中油型乳化物が起泡性である、第1乃至第3の何れか1に記載の水中油型乳化物である。第5は、油脂、無脂乳固形分、水及び乳化剤を含む水中油型乳化物において、油脂が非乳脂又は、非乳脂及び乳脂からなり、非乳脂の油脂中の構成脂肪酸組成が、ラウリン酸、パルミチン酸の合計量が40%以上であり、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸の合計量が50%以下であり、且つリノール酸、リノレン酸の合計量が5%以下であり、乳脂/全油脂が0.95以下である油脂を使用する、水中油型乳化物の光劣化抑制法である。第6は、第5記載の水中油型乳化物に、更にトコフェロール、ルチンから選ばれる少なくとも1種以上を使用する、水中油型乳化物の光劣化抑制法である。
本発明の水中油型乳化物は、油脂、無脂乳固形分、水及び乳化剤を含む水中油型乳化物において、油脂が非乳脂又は、非乳脂及び乳脂からなり、非乳脂の油脂中の構成脂肪酸組成が、ラウリン酸、パルミチン酸の合計量が40%以上であり、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸の合計量が50%以下であり、且つリノール酸、リノレン酸の合計量が5%以下であり、乳脂/全油脂が0.95以下である油脂を使用する水中油型乳化物であって、蛍光灯の強い光で長時間照射しても異味、異臭の発生を防止することができる。
また、本発明の水中油型乳化物は、起泡性を有する乳化物として調製することもできる。このような水中油型乳化物は、”ホイップ用クリーム”と呼ばれたりもする。これを泡立器具、または専用のミキサーを用いて空気を抱き込ませるように攪拌したとき、俗に”ホイップドクリーム”または”ホイップクリーム”と称される、起泡状態を呈するものとなる。
油脂分は10〜50重量%、好ましくは13〜48重量%、更に15〜48重量%が好ましい。油脂分が上限を超える場合は水中油型乳化物又は起泡性水中油型乳化物がボテ(可塑化状態)易くなり、下限未満では、水中油型乳化物の場合は、油脂分に由来する濃厚な口あたり、風味が得にくくなり、起泡性水中油型乳化物の場合は起泡性、保形性が悪化する傾向になる。
水中油型乳化物や起泡性水中油型乳化物においては、風味の点で出きる限り乳脂を含むことが好ましい。
しかしながら乳脂が多くなると風味の点で好ましいが、光劣化が起こり易くなる。本発明の油脂を使用すると、優れた風味と光劣化耐性の両立という点で水中油型乳化物や起泡性水中油型乳化物中の油脂において、乳脂/全油脂が0.95以下が必要である。0.95以下の範囲において、この値が高い場合は光照射前の風味は良いが、光照射に対する光劣化耐性が弱くなる傾向がある。好ましくは0.8以下であり、更に好ましくは0.7以下であることが好ましい。乳脂/全油脂の値が、0.95以下の範囲において、この値が高い場合はトコフェロールとルチンを併用することが好ましい。
本発明の水中油型乳化物に用いるトコフェロールの使用量については0.04〜0.5重量%、好ましくは0.05〜0.45重量%、最も好ましくは0.07〜0.4重量%の範囲で使用するのが望ましい。
トコフェロールの使用量が下限未満の場合は、期待される効果は得られにくく、上限を超える場合には起泡性水中油型乳化物の風味、色調が悪くなる。
本発明の水中油型乳化物に用いるルチンの使用量については、0.003〜0.2重量%、好ましくは0.004〜0.15重量%、最も好ましくは0.005〜0.10重量%の範囲で使用するのが好ましい。ルチンの使用量が下限未満の場合は、期待される効果は得られにくく、上限を超える場合には起泡性水中油型乳化物の風味、色調が悪くなる。
特に、添加剤の添加順序或いは油相を水相へ又は水相を油相へ加える等の乳化順序が以下の例示によって限定されるものではないことは言うまでもない。また、結果については以下の方法で評価した。
プリンやコーヒーゼリー、果汁ゼリー、ムース等のデザート類の上に添加して使用する水中油型乳化物(クりーム)を想定して、リスパック株式会社製のクリーンカップ120BLに水中油型乳化物を30g入れ、光照射前の風味評価と光照射後の風味評価の2種類を行った。光照射試験は、蛍光灯照射(照度4000Lx)、温度5℃にて12,24,72時間保存後評価した。風味評価は、優れている順に「5」、「4」、「3」、「2」、「1」の五段階にて評価を行い、平均化した評価を結果とした。風味の評価は専門パネラー20名により官能評価を実施した。
B.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法
(1)ホイップタイム:水中油型乳化物1kg、グラニュー糖80g添加し、ホバードミキサー(HOBART CORPORATION製 MODEL N−5)3速(300rpm)にてホイップし、最適起泡状態に達するまでの時間。
(2)オーバーラン:[(一定容積の水中油型乳化物重量)ー(一定容積の起泡後の起泡物重量)]÷(一定容積の起泡後の起泡物重量)×100
(3)保形性:造花した起泡物を15℃で24時間保存した場合の美しさを調べる。優れている順に、「良好」、「可」、「不可」の三段階にて評価をつける。
(4)風味:専門パネラー20名により官能評価を行う。ホイップ直後の風味評価と光照射後の風味評価の2種類を行った。光照射試験は、蛍光灯照射(照度4000Lx)、温度5℃にて12,24,72時間保存後評価した。風味評価は、優れている順に「5」、「4」、「3」、「2」、「1」の五段階にて評価を行い、平均化した評価を結果とした。
水中油型乳化物や起泡性水中油型乳化物の調製に使用した油脂、パーム中融点部(融点34℃)、硬化パーム核油(融点34℃)、乳脂、硬化菜種油(融点35℃)について油脂中の構成脂肪酸の組成を常法に従いこれらの油脂をメチルエステル化してガスクロマトグラム法にて分析を行い、分析チャートの面積割合より組成とその割合を求めた。
求めた脂肪酸のうち、ラウリン酸+パルミチン酸、オレイン酸+リノール酸+リノレン酸、リノール酸+リノレン酸の割合を表1に纏めた。
パーム中融点部(融点34℃)10.0部、硬化パーム核油(融点34℃)10.0部を混合融解し油相とする。これとは別に水74.7部に脱脂粉乳5.0部、モノミリスチン酸ペンタグリセリン0.2部、メタリン酸ナトリウム0.1部を溶解し水相を調製する。上記油相と水相を65℃で30分間ホモミキサーで攪拌し予備乳化した後、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)によって、145℃において4秒間の直接加熱方式による滅菌処理を行った後、30Kg/cm2 の均質化圧力で均質化して、直ちに5℃に冷却した。冷却後約24時間エージングして、水中油型乳化物を得た。この乳化物を上記のA.水中油型乳化物の評価方法に従って評価した。結果を表2に纏めた。
実施例1において、パーム中融点部(融点34℃)10.0部、硬化パーム核油(融点34℃)10.0部を硬化パーム核油(融点34℃)14.0部、硬化菜種油(融点35℃)6.0部に代えた以外は実施例1と同様な配合で同様な処理を行い実施例2に基づく水中油型乳化物を得た。この乳化物を上記のA.水中油型乳化物の評価方法に従って評価した。結果を表2に纏めた。
硬化パーム核油(融点34℃)14.0部、硬化菜種油(融点35℃)6.0部にトコフェロール(商品名:理研オイルスーパー80、理研ビタミン株式会社製、;トコフェロール64%含有)0.1部を添加混合溶解し油相とする。これとは別に水74.6部に脱脂粉乳5.0部、モノミリスチン酸ペンタグリセリン0.2部、メタリン酸ナトリウム0.1部を溶解し水相を調製する。上記油相と水相を65℃で30分間ホモミキサーで攪拌し予備乳化した後、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)によって、145℃において4秒間の直接加熱方式による滅菌処理を行った後、30Kg/cm2 の均質化圧力で均質化して、直ちに5℃に冷却した。冷却後約24時間エージングして、水中油型乳化物を得た。(この水中油型乳化物は実施例2の水中油型乳化物にトコフェロール(商品名:理研オイルスーパー80、理研ビタミン株式会社製、;トコフェロール64%含有)0.1部を添加したものである。)この乳化物を上記のA.水中油型乳化物の評価方法に従って評価した。結果を表2に纏めた。
実施例1において、パーム中融点部(融点34℃)10.0部、硬化パーム核油(融点34℃)10.0部を硬化菜種油(融点35℃)20.0部に代えた以外は実施例1と同様な配合で同様な処理を行い比較例1に基づく水中油型乳化物を得た。この乳化物を上記のA.水中油型乳化物の評価方法に従って評価した。結果を表2に纏めた。
市販の生クリーム(よつ葉乳業株式会社製、油脂分47%、無脂乳固形分5%)を上記のA.水中油型乳化物の評価方法に従って評価した。結果を表2に纏めた。
パーム中融点部(融点34℃)25.0部、硬化パーム核油(融点34℃)5.0部を混合融解し油相とする。これとは別に水64.7部に脱脂粉乳5.0部、モノミリスチン酸ペンタグリセリン0.2部、メタリン酸ナトリウム0.1部を溶解し水相を調製する。上記油相と水相を65℃で30分間ホモミキサーで攪拌し予備乳化した後、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)によって、145℃において4秒間の直接加熱方式による滅菌処理を行った後、30Kg/cm2 の均質化圧力で均質化して、直ちに5℃に冷却した。冷却後約24時間エージングして、起泡性水中油型乳化物を得た。この乳化物を上記のB.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法に従って評価した。結果を表3に纏めた。
実施例4において、パーム中融点部(融点34℃)25.0部、硬化パーム核油(融点34℃)5.0部、水64.7部をパーム中融点部(融点34℃)20.0部、硬化パーム核油(融点34℃)20.0部、水54.7部に代えた以外は実施例4と同様な配合で同様な処理を行い実施例5に基づく起泡性水中油型乳化物を得た。この乳化物を上記のB.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法に従って評価した。結果を表3に纏めた。
パーム中融点部(融点34℃)25.0部、硬化パーム核油(融点34℃)5.0部にトコフェロール(商品名:理研オイルスーパー80、理研ビタミン株式会社製、;トコフェロール64%含有)0.1部を添加混合溶解し油相とする。これとは別に水64.6部に脱脂粉乳5.0部、モノミリスチン酸ペンタグリセリン0.2部、メタリン酸ナトリウム0.1部を溶解し水相を調製する。上記油相と水相を65℃で30分間ホモミキサーで攪拌し予備乳化した後、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)によって、145℃において4秒間の直接加熱方式による滅菌処理を行った後、30Kg/cm2 の均質化圧力で均質化して、直ちに5℃に冷却した。冷却後約24時間エージングして、起泡性水中油型乳化物を得た。この乳化物を上記のB.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法に従って評価した。結果を表3に纏めた。
パーム中融点部(融点34℃)25.0部、硬化パーム核油(融点34℃)5.0部を混合融解し油相とする。これとは別に水64.7部に脱脂粉乳5.0部、モノミリスチン酸ペンタグリセリン0.2部、メタリン酸ナトリウム0.1部、ルチン(商品名:αGルチンPS、東洋精糖株式会社製、ルチン82%含有)0.01部を溶解し水相を調製する。上記油相と水相を65℃で30分間ホモミキサーで攪拌し予備乳化した後、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)によって、145℃において4秒間の直接加熱方式による滅菌処理を行った後、30Kg/cm2 の均質化圧力で均質化して、直ちに5℃に冷却した。冷却後約24時間エージングして、起泡性水中油型乳化物を得た。この乳化物を上記のB.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法に従って評価した。結果を表3に纏めた。
実施例4により得られた起泡性水中油型乳化物を上記のB.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法に従って評価するのであるが、通常、水中油型乳化物1kg、グラニュー糖80g添加するのであるが、実施例8においてはグラニュー糖を添加しないでホイップした。結果を表3に纏めた。
実施例4により得られた起泡性水中油型乳化物をホイップする際に、乳化物100部に対して、トコフェロール(商品名:理研オイルスーパー80、理研ビタミン株式会社製、;トコフェロール64%含有)0.1部を添加し、上記のB.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法に従って評価した。結果を表3に纏めた。
パーム中融点部(融点34℃)2.5部、硬化パーム核油(融点34℃)0.5部にトコフェロール(商品名:理研オイルスーパー80、理研ビタミン株式会社製、;トコフェロール64%含有)0.1部を添加混合溶解し油相とする。これとは別に水6.27部に脱脂粉乳0.5部、モノミリスチン酸ペンタグリセリン0.02部、メタリン酸ナトリウム0.1部、ルチン(商品名:αGルチンPS、東洋精糖株式会社製、ルチン82%含有)0.01部を溶解し水相を調製する。上記油相と水相と市販の生クリーム(よつ葉乳業株式会社製、油脂分47%、無脂乳固形分5%)90部を65℃で30分間ホモミキサーで攪拌し予備乳化した後、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)によって、145℃において4秒間の直接加熱方式による滅菌処理を行った後、30Kg/cm2 の均質化圧力で均質化して、直ちに5℃に冷却した。冷却後約24時間エージングして、起泡性水中油型乳化物を得た。この乳化物を上記のB.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法に従って評価した。結果を表4に纏めた。
表4の配合に従い、実施例10と同様な処理を行なって、実施例11〜実施例15に基づく、起泡性水中油型乳化物を得た。これらの乳化物を上記のB.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法に従って評価した。結果を表4に纏めた。
パーム中融点部(融点34℃)2.5部、硬化パーム核油(融点34℃)0.5部にトコフェロール(商品名:理研オイルスーパー80、理研ビタミン株式会社製、;トコフェロール64%含有)0.3部を添加混合溶解し油相とする。これとは別に水6.05部に脱脂粉乳0.5部、モノミリスチン酸ペンタグリセリン0.02部、メタリン酸ナトリウム0.1部、ルチン(商品名:αGルチンPS、東洋精糖株式会社製、ルチン82%含有)0.03部を溶解し水相を調製する。上記油相と水相と市販の生クリーム(よつ葉乳業株式会社製、油脂分47%、無脂乳固形分5%)90部を65℃で30分間ホモミキサーで攪拌し予備乳化した後、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)によって、145℃において4秒間の直接加熱方式による滅菌処理を行った後、30Kg/cm2 の均質化圧力で均質化して、直ちに5℃に冷却した。冷却後約24時間エージングして、起泡性水中油型乳化物を得た。この乳化物を上記のB.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法に従って評価した。結果を表5に纏めた。
表5の配合に従い、実施例16と同様な処理を行なって、実施例17〜実施例21に基づく、起泡性水中油型乳化物を得た。これらの乳化物を上記のB.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法に従って評価した。結果を表5に纏めた。
パーム中融点部(融点34℃)2.5部、硬化パーム核油(融点34℃)0.5部にトコフェロール(商品名:理研オイルスーパー80、理研ビタミン株式会社製、;トコフェロール64%含有)0.2部を添加混合溶解し油相とする。これとは別に水6.18部に脱脂粉乳0.5部、モノミリスチン酸ペンタグリセリン0.02部、メタリン酸ナトリウム0.1部を溶解し水相を調製する。上記油相と水相と市販の生クリーム(よつ葉乳業株式会社製、油脂分47%、無脂乳固形分5%)90部を65℃で30分間ホモミキサーで攪拌し予備乳化した後、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)によって、145℃において4秒間の直接加熱方式による滅菌処理を行った後、30Kg/cm2 の均質化圧力で均質化して、直ちに5℃に冷却した。冷却後約24時間エージングして、起泡性水中油型乳化物を得た。この乳化物を上記のB.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法に従って評価した。結果を表6に纏めた。
表6の配合に従い、実施例22と同様な処理を行なって、実施例23〜実施例27に基づく、起泡性水中油型乳化物を得た。これらの乳化物を上記のB.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法に従って評価した。結果を表6に纏めた。
パーム中融点部(融点34℃)2.5部、硬化パーム核油(融点34℃)0.5部を混合融解し油相とする。これとは別に水6.36部に脱脂粉乳0.5部、モノミリスチン酸ペンタグリセリン0.02部、メタリン酸ナトリウム0.1部、ルチン(商品名:αGルチンPS、東洋精糖株式会社製、ルチン82%含有)0.02部を溶解し水相を調製する。上記油相と水相と市販の生クリーム(よつ葉乳業株式会社製、油脂分47%、無脂乳固形分5%)90部を65℃で30分間ホモミキサーで攪拌し予備乳化した後、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)によって、145℃において4秒間の直接加熱方式による滅菌処理を行った後、30Kg/cm2 の均質化圧力で均質化して、直ちに5℃に冷却した。冷却後約24時間エージングして、起泡性水中油型乳化物を得た。この乳化物を上記のB.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法に従って評価した。結果を表7に纏めた。
表7の配合に従い、実施例28と同様な処理を行なって、実施例29〜実施例33に基づく、起泡性水中油型乳化物を得た。これらの乳化物を上記のB.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法に従って評価した。結果を表7に纏めた。
パーム中融点部(融点34℃)2.0部、硬化パーム核油(融点34℃)2.0部にトコフェロール(商品名:理研オイルスーパー80、理研ビタミン株式会社製、;トコフェロール64%含有)0.1部を添加混合溶解し油相とする。これとは別に水5.27部に脱脂粉乳0.5部、モノミリスチン酸ペンタグリセリン0.02部、メタリン酸ナトリウム0.1部、ルチン(商品名:αGルチンPS、東洋精糖株式会社製、ルチン82%含有)0.01部を溶解し水相を調製する。上記油相と水相と市販の生クリーム(よつ葉乳業株式会社製、油脂分47%、無脂乳固形分5%)90部を65℃で30分間ホモミキサーで攪拌し予備乳化した後、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)によって、145℃において4秒間の直接加熱方式による滅菌処理を行った後、30Kg/cm2 の均質化圧力で均質化して、直ちに5℃に冷却した。冷却後約24時間エージングして、起泡性水中油型乳化物を得た。この乳化物を上記のB.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法に従って評価した。結果を表8に纏めた。
表8の配合に従い、実施例34と同様な処理を行なって、実施例35、実施例36に基づく、起泡性水中油型乳化物を得た。これらの乳化物を上記のB.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法に従って評価した。結果を表8に纏めた。
硬化菜種油(融点35℃)20.0部、硬化パーム核油(融点34℃)20.0部にレシチン0.3部を添加混合溶解し油相とする。これとは別に水54.4部に脱脂粉乳5.0部、ショ糖脂肪酸エステル0.2部、メタリン酸ナトリウム0.1部を溶解し水相を調製する。上記油相と水相を65℃で30分間ホモミキサーで攪拌し予備乳化した後、超高温滅菌装置(岩井機械工業(株)製)によって、145℃において4秒間の直接加熱方式による滅菌処理を行った後、50Kg/cm2 の均質化圧力で均質化して、直ちに5℃に冷却した。冷却後約24時間エージングして、起泡性水中油型乳化物を得た。この乳化物を上記のB.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法に従って評価した。結果を表9に纏めた。
表9の配合に従い、比較例3と同様な処理を行なって、比較例4、比較例5に基づく、起泡性水中油型乳化物を得た。これらの乳化物を上記のB.水中油型乳化物を起泡させた場合の評価方法に従って評価した。結果を表9に纏めた。
Claims (2)
- 蛍光灯照射下に陳列される食品用途であって、油脂、無脂乳固形分、水及び乳化剤を含む水中油型乳化物において、油脂が非乳脂又は、非乳脂及び乳脂からなり、非乳脂の油脂中の構成脂肪酸組成が、ラウリン酸、パルミチン酸の合計量が40%以上であり、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸の合計量が50%以下であり、且つリノール酸、リノレン酸の合計量が5%以下であり、乳脂/全油脂が0.95以下である油脂を使用し、風味劣化防止剤としてトコフェロール0.04〜0.5重量%及びルチン0.003〜0.2重量%を併用し、乳化剤が構成脂肪酸に不飽和脂肪酸を含まないものである、水中油型乳化物の光劣化抑制法。
- 乳脂/全油脂が0.8以下の油脂である、請求項1記載の水中油型乳化物の光劣化抑制法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011053731A JP2011103906A (ja) | 2011-03-11 | 2011-03-11 | 水中油型乳化物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011053731A JP2011103906A (ja) | 2011-03-11 | 2011-03-11 | 水中油型乳化物 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004187656A Division JP5235259B2 (ja) | 2004-01-26 | 2004-06-25 | 水中油型乳化物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011103906A true JP2011103906A (ja) | 2011-06-02 |
Family
ID=44228147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011053731A Pending JP2011103906A (ja) | 2011-03-11 | 2011-03-11 | 水中油型乳化物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011103906A (ja) |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6455155A (en) * | 1987-06-01 | 1989-03-02 | Unilever Nv | Artificial cream and method of manufacturing the same |
JPH05219909A (ja) * | 1991-10-28 | 1993-08-31 | Unilever Nv | 低脂肪のホイップ可能な非乳クリーム |
JPH06217688A (ja) * | 1993-01-22 | 1994-08-09 | Riken Vitamin Co Ltd | 乳製品の風味安定化方法 |
JPH0767567A (ja) * | 1990-05-02 | 1995-03-14 | Unilever Nv | ホイップ可能な非酪農クリーム及びその製造方法 |
JPH07184577A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-25 | Fuji Oil Co Ltd | 低油分クリーム |
JP2001269123A (ja) * | 2000-03-27 | 2001-10-02 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | アイスクリーム及びその製造方法 |
JP2001342489A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-12-14 | Sanei Gen Ffi Inc | 香味劣化抑制剤および香味劣化抑制方法 |
JP2002101837A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-04-09 | Fuji Oil Co Ltd | ホイップクリーム用乳化剤及びこれを含むホイップクリーム |
JP2002142673A (ja) * | 2000-11-17 | 2002-05-21 | T Hasegawa Co Ltd | 油脂調理食品の親油性酸化防止剤およびその製造方法 |
-
2011
- 2011-03-11 JP JP2011053731A patent/JP2011103906A/ja active Pending
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6455155A (en) * | 1987-06-01 | 1989-03-02 | Unilever Nv | Artificial cream and method of manufacturing the same |
JPH0767567A (ja) * | 1990-05-02 | 1995-03-14 | Unilever Nv | ホイップ可能な非酪農クリーム及びその製造方法 |
JPH05219909A (ja) * | 1991-10-28 | 1993-08-31 | Unilever Nv | 低脂肪のホイップ可能な非乳クリーム |
JPH06217688A (ja) * | 1993-01-22 | 1994-08-09 | Riken Vitamin Co Ltd | 乳製品の風味安定化方法 |
JPH07184577A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-25 | Fuji Oil Co Ltd | 低油分クリーム |
JP2001269123A (ja) * | 2000-03-27 | 2001-10-02 | Snow Brand Milk Prod Co Ltd | アイスクリーム及びその製造方法 |
JP2001342489A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-12-14 | Sanei Gen Ffi Inc | 香味劣化抑制剤および香味劣化抑制方法 |
JP2002101837A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-04-09 | Fuji Oil Co Ltd | ホイップクリーム用乳化剤及びこれを含むホイップクリーム |
JP2002142673A (ja) * | 2000-11-17 | 2002-05-21 | T Hasegawa Co Ltd | 油脂調理食品の親油性酸化防止剤およびその製造方法 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
日本食品科学工学会大会講演集, vol. 46, JPN6011024729, 1999, pages 140 - 3, ISSN: 0002365159 * |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5721918B1 (ja) | ホイップドクリームおよびその製造方法 | |
JP4211868B2 (ja) | 起泡性水中油型乳化物 | |
JP6474876B2 (ja) | 豆乳含有水中油滴型乳化物及びその製造方法 | |
JPWO2009025123A1 (ja) | 起泡性クリーム用油脂組成物および起泡性クリーム | |
EP0294119A1 (en) | Artificial cream | |
JP2007151459A (ja) | 乳酸発酵物を含む食品 | |
JP6622640B2 (ja) | 起泡性水中油型乳化油脂組成物 | |
JP4882749B2 (ja) | 水中油型乳化物 | |
JP6788762B2 (ja) | 起泡性水中油型乳化油脂組成物 | |
KR101202052B1 (ko) | 수중 유형 유화물 | |
JP4396334B2 (ja) | 起泡性水中油型乳化物 | |
JP5235259B2 (ja) | 水中油型乳化物 | |
JP2001292695A (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
JP5283302B2 (ja) | 起泡性水中油型乳化物 | |
JP2006304665A (ja) | 水中油型乳化物 | |
JP2010166862A (ja) | 水中油型乳化物およびその製造方法ならびに水中油型気泡含有乳化物およびその製造方法 | |
JPS6143972A (ja) | 起泡性水中油型エマルジヨン | |
JP2009195161A (ja) | 油中水型クリーム | |
JP6486607B2 (ja) | 乳化剤含有食品 | |
JP4543879B2 (ja) | 水中油型乳化油脂乳化物 | |
JP2006094801A (ja) | 無脂乳固形分含有水中油型乳化物 | |
JP2011103906A (ja) | 水中油型乳化物 | |
JP2001321075A (ja) | 水中油型乳化組成物及びその製造方法 | |
JP2011130674A (ja) | 水中油型乳化物 | |
TWI380781B (zh) | 水中油型乳液 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110311 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120411 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121002 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121030 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130319 |