JPH0464660B2 - - Google Patents

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JPH0464660B2
JPH0464660B2 JP59008565A JP856584A JPH0464660B2 JP H0464660 B2 JPH0464660 B2 JP H0464660B2 JP 59008565 A JP59008565 A JP 59008565A JP 856584 A JP856584 A JP 856584A JP H0464660 B2 JPH0464660 B2 JP H0464660B2
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JP
Japan
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weight
soybean
fat
milk
oil
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP59008565A
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English (en)
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JPS60153757A (ja
Inventor
Satoshi Suzuki
Yoshihiko Koshima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yushi Corp
Original Assignee
Taiyo Yushi Corp
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Publication date
Application filed by Taiyo Yushi Corp filed Critical Taiyo Yushi Corp
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Publication of JPH0464660B2 publication Critical patent/JPH0464660B2/ja
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  • Dairy Products (AREA)
  • Beans For Foods Or Fodder (AREA)
  • Grain Derivatives (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、それ自体性状安定で、泡立て造花後
の水分保持力にすぐれ、かつ淡白な風味を有する
豆乳ホイツプクリーム〔豆乳を原料としたホイツ
プ(起泡)性クリーム〕に関する。
近来、健康志向食品の開発が盛んであり、消費
者の注目を集めている。大豆の利用もその一例と
みることができ、牛乳に代るものとして豆乳の飲
用も年と共に盛んになつてきた。牛乳は、その高
い栄養価のため、愛飲されてきたが、最近は、コ
レステロールが含まれている理由で、豆乳に代る
傾向が出てきた。豆乳は、良質のたん白質を含む
ばかりでなく、リノール酸(大豆油由来)、トコ
フエロール、レシチン、サポニン等の生理活性物
質に富んでおり、更に、高度の利用が進められて
いる。即ち、豆乳利用の各種デザート類例えばプ
リン類似品、ヨーグルト類似品が販売されるよう
になつた。
ホイツプクリームは、本来牛乳のクリーム分を
分離し、油分を35〜48重量%としたものをホイツ
プして製菓用などに利用するものであるが、近
年、植物油脂と脱脂乳とを、又は、植物油脂と脱
脂粉乳・カゼインの水溶液とを、適当な乳化剤と
共に均質化して製造した合成ホイツプクリームが
広く利用されるようになつた。これらは、牛乳よ
り製造したホイツプクリームに比較して取扱が便
利なため、急激に需要が増大している。
また、油脂とこれら乳加工品とから作られた前
記合成ホイツプクリームのみでなく、分離大豆た
ん白質を利用したホイツプクリームも提案されて
いる(例えば特開昭53−118405号公報)。ここで
の分離大豆たん白質は豆乳より分離したものであ
り、乳たん白質の代替品として利用されているも
のであるから、提案のホイツプクリームは豆乳を
全体的にそのまま利用したものではない。
ちなみに、分離大豆たん白質は次のようにして
得られるものである。即ち、脱脂大豆水抽出物に
酸を添加してPHを大豆たん白質の等電点であるPH
4.3前後まで下げ、たん白質の大部分を析出させ、
沈殿物を分離して集め、再び水可溶性たん白質と
なるようにPHを中性に調整して分離大豆たん白質
を得る。
更に、部分加水分解した大豆たん白質水溶液の
起泡性を利用しホイツプして油脂を加えたホイツ
プクリームも提案されている(特開昭58−121766
号公報)。このホイツプクリームも、豆乳を全体
的にそのまま利用したものではない。
本発明者らは、豆乳がコレステロールを含まな
い健康食品であることに着目し、豆乳を利用した
ホイツプクリームを開発すべく研究し、本発明を
完成させた。
本発明は下記のとおりである。
(a)大豆無脂固形分を豆乳中に1.5〜5重量%含
む豆乳50〜70重量%と、(b)乳化剤を油脂に対し
0.5〜5重量%含むところの融点が20〜40℃で固
体脂肪指数値が20〜65(10℃)、0〜30(30℃)で
ある油脂50〜30重量%とを、混合、均質化してな
る豆乳ホイツプクリーム。
本発明の豆乳ホイツプクリームは従来の乳成
分、例えば脱脂乳と油脂より作つたクリームに比
較して、輸送耐性にすぐれ、温度変化にも性状の
変化が少ない。泡立て造化したホイツプ後のクリ
ームは、水分保持力が大きく離水を生じにくい長
所をもつており、また、淡白な風味を有してい
る。
本発明の豆乳ホイツプクリームのように、ホイ
ツプクリームの水相部に豆乳そのものを利用した
例は、これまで知られていない。分離大豆たん白
質や部分加水分解大豆たん白質を利用したホイツ
プクリームが公知であることは前述のとおりであ
るが、これらは大豆を全体的に利用したものでは
ない。本発明では、豆乳を全体的にそのまま利用
するので、豆乳ひいては大豆に含まれる全たん白
質、脂質、糖質、その他の有効成分がすべて利用
されることになり、本発明の豆乳ホイツプクリー
ムは栄養的にすぐれている。
本発明において豆乳とは、日本農林規格に規定
されている豆乳、調整豆乳、豆乳飲料をいい、原
料としては大豆又は脱脂大豆加工品を用い熱水抽
出などの方法で調整されたものである。本発明に
おける豆乳は豆腐製造などに用いられるものでも
よいが、飲料用の脱臭豆乳を使用する方が一層淡
白な風味をもつので好ましい。
本発明に用いる豆乳中の大豆無脂固形分は、
1.5〜5重量%の範囲になることが必要であり、
好ましくは2〜4重量%に調整されたものであ
る。大豆無脂固形分が1.5重量%未満の場合は、
クリームを起泡したとき軟質のクリームとなつ
て、いわゆるダレを生じ易い。また、5重量%を
超える場合は、増粘しホイツプ時間が極端に短か
くなり、ホイツプ後のクリームは肌が荒れるよう
になる。
所定量の大豆無脂固形分を含む豆乳を得るに
は、豆乳製造時にそのように調整してもよく、又
は、大豆無脂固形分の多い豆乳を調整した後、加
水してこの範囲にしてもよい。粉末豆乳に加水し
て作ることもできる。大豆無脂固形分は、豆乳ホ
イツプクリーム中の油脂含有量が多いときは少量
用い、油脂含有量が少ないときは多量用いるのが
よい。このようにすることにより、製品粘度、ホ
イツプ後のクリームの物性を最もよい状態に保つ
ことができる。例えば、油脂含有量が45重量%と
多い場々は、大豆無脂固形分を1.8〜2.2重量%と
少量用い、油脂含有量が35重量%と少ない場合
は、3.6〜4.0重量%と多量用いて、調整するのが
好ましい。
油脂は植物油脂又は動物油脂のいずれか又は混
合物が用いられ、融点20〜40℃、好ましくは30〜
37℃のもので、固体脂肪指数(SF1)値が10℃で
20〜65、30℃で0〜30のものである。融点とSF1
値がこの範囲をはずれると適正な起泡状態が得ら
れない。
油脂は植物性でも、動物性でもよい。植物油脂
としては大豆油、なたね油など液状油脂の硬化
油、パーマ油、やし油などがあり、動物油脂とし
ては牛脂、豚脂、魚油硬化油などが利用可能であ
る。油脂の混合量は、30〜50重量%、好ましくは
35〜45重量%である。30重量%未満ではホイツプ
後のクリームが軟質となり、50重量%超ではクリ
ームの増粘、固化が起り易い。
乳化剤は、通常の乳成分を利用した合成ホイツ
プクリームで用いるものと同様のものが用いられ
る。即ち、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、プレピレングリコール脂肪酸
エステル、蔗糖脂肪酸エステル、レシチン、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどが
用いられるが、蔗糖脂肪酸エステルとレシチンの
組合せが好ましく、更に、他の乳化剤を添加して
もよい。添加量は油脂に対し0.5〜5重量%、好
ましくは1〜3重量%である。0.5重量%未満で
は乳化が不安定になり易く、5重量%超では増
粘、固化が起り易い。
本発明のクリームには、本発明の目的に反さな
い範囲で他の添加物を適宜適量加えてもよい。例
えば、後述するように均質化を容易にするために
リン酸塩等を添加することができる。
本発明のホイツプクリームを製造するには、例
えば次のようにする。大豆無脂固形分を調整した
豆乳を60〜80℃に加温し、同じく60〜80℃に加温
融解した油脂中に乳化剤を加えたものを混合攪拌
する。この混合物をホモジナイザーなどの均質機
により均質化し急冷する。均質化に当つては、リ
ン酸塩、例えばトリポリリン酸ナトリウム、ヘキ
サメタリン酸ナトリウムを添加すると均質化が容
易である。
次に、本発明を実施例により説明する。例中%
及び部は重量基準である。
実施例 1 大豆無脂固形分2.0%を含有する豆乳2200部
(55%)にヘキサメタリン酸ナトリウム4部を加
え70℃に加温した。硬化なたね油75%、硬化やし
油25%よりなる油脂1800部を融解し70℃に加温
し、この油脂中にレシチン12.6部(0.7%対油脂)
及び蔗糖脂肪酸エステル(HLB11)7.2部(0.4%
対油脂)を混合融解した。油脂部は45%であつ
た。この混合油脂の融点は34℃、固体脂肪指数値
は10℃で44.6、30℃で10.4であつた。
混合乳化しホモジナイザーにより2回均質化し
た。均質圧は80m/cm2と20m/cm2である。均質後
75℃30分殺菌し5℃まで急冷し豆乳ホイツプクリ
ームを製造した。本品を5℃で24時間保存した後
の粘度は215cps/cm2であつた。本品500gをホバ
ートミキサーにとり中速で起泡させたところ、最
適起泡状態に達するまでの時間は2分30秒であつ
た。これを袋にとり絞り出して造花したホイツプ
後のクリームは、腰、のび、つやが良好であり、
25℃に1時間保存しても離水を認めなかつた。
実施例 2 大豆無脂固形分を3.7%に調整した豆乳2600部
(65%)と油脂1400部(35%)を使用した。該油
脂の配合は実施例1と同じであり、乳化剤は蔗糖
脂肪酸エステル5.6部(0.4対油脂)及びレシチン
11.2部(0.8%対油脂)であつた。上記の豆乳と
油脂から実施例1と同様にして豆乳ホイツプクリ
ームを製造した。
製品は、粘度が215cps/cm2であり、実施例1の
ものと同様な性状を有していた。造花したホイツ
プ後のクリームは、その性状が実施例1のものと
同様であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (a)大豆無脂固形分を豆乳中に1.5〜5重量%
    含む豆乳50〜70重量%と、(b)乳化剤を油脂に対し
    0.5〜5重量%含むところの融点が20〜40℃で固
    体脂肪指数値が20〜65(10℃)、0〜30(30℃)で
    ある油脂50〜30重量%とを、混合、均質化してな
    る豆乳ホイツプクリーム。
JP59008565A 1984-01-23 1984-01-23 豆乳ホイップクリ−ム Granted JPS60153757A (ja)

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JP59008565A JPS60153757A (ja) 1984-01-23 1984-01-23 豆乳ホイップクリ−ム

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JP59008565A JPS60153757A (ja) 1984-01-23 1984-01-23 豆乳ホイップクリ−ム

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JPS60153757A JPS60153757A (ja) 1985-08-13
JPH0464660B2 true JPH0464660B2 (ja) 1992-10-15

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KR100395725B1 (ko) * 2000-08-23 2003-08-25 주식회사롯데삼강 뽕잎을 함유하는 기포성 수중유형 유화물
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JP6390071B2 (ja) * 2012-07-17 2018-09-19 不二製油株式会社 フォーミング用豆乳の製造方法及びフォーミング用豆乳
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