JPH0810242Y2 - 作業機装着装置 - Google Patents

作業機装着装置

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JPH0810242Y2
JPH0810242Y2 JP1989126888U JP12688889U JPH0810242Y2 JP H0810242 Y2 JPH0810242 Y2 JP H0810242Y2 JP 1989126888 U JP1989126888 U JP 1989126888U JP 12688889 U JP12688889 U JP 12688889U JP H0810242 Y2 JPH0810242 Y2 JP H0810242Y2
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明彦 垣見
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KOBASHI INDUSTRIES CO., LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、トラクタの3点リンク機構に作業機を自動
的に装着するようにした作業機装着装置に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来、トラクタの3点リンク機構に自動連結機構を介
して作業機を装着するようにしたものが、例えば実公昭
52−40088号公報により知られている。
この先行技術のものは、トラクタの左右のロアリンク
の先端に作業機の連結ピンが嵌合,離脱可能の切欠き部
を設け、この切欠き部近傍のロアリンクに連結ピンが切
欠き部に嵌合する係合状態と、連結ピンが切欠き部に対
し嵌合,離脱可能の開放状態とに回動するプレートを枢
支し、このプレートの近傍のロアリンクに、プレートが
開放状態から係合状態に回動してロックするロックプレ
ートを、プレートとの間でラチェット部を構成して設け
たもので、ロックプレートには、ラチェット部のために
2本のバネが張架されている。
そして、3点リンク機構に作業機を装着するとき、ロ
アリンクのみが自動的に連結されるが、連結を解除する
ときはロックプレートを解放ハンドルでラチェット部を
外しながら回動しなければならず、このため、作業者は
トラクタから降りて操作している。また、この先行技術
のものではトップリンクは別途作業者が手によって連結
している。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記先行技術のものにおいては、トラクタの3点リン
クと作業機の連結,連結を解除するとき、 .人力によりロックプレートを操作してラチェットを
解除する必要があり、このため作業者はトラクタから降
りる必要があった。
.ラチェット部を構成するため、その構成が複雑であ
り、ラチェットの解除と共にプレートを回動する必要が
あり、操作が面倒であった。
.トップリンクは手動により連結し、連結解除するの
で、3点リンク全体の自動連結,連結解除ができなかっ
た。
等の解決すべき問題点があった。
本考案は、上記の課題を解決することを目的になされ
たものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本考案は、トラクタ1の
3点リンク機構4に自動連結機構を介して作業機8を装
着するようにした作業機装着装置において、 上記自動連結機構は、上部中央位置にハンガーフック
6を設け、このハンガーフック6の下部左右両側部に、
作業機8のヒッチピン10と前後方向に移動して嵌合,離
脱可能の嵌合孔11を形成した嵌合プレート7と、この嵌
合プレート7の側面に枢軸13により枢支され、上記ヒッ
チピン10に対して係合する位置と係合解除,待機位置と
に回動可能のフック部材12と、該フック部材12の近傍の
嵌合プレート7に枢軸15により枢支され、フック部材12
とカム接触してフック部材12を係合位置と係合解除,待
機位置に保持するロック部材14と、このロック部材14と
フック部材12間に張架され、フック部材12を係合位置と
係合解除,待機位置とに付勢する1本の弾性部材16とを
設けると共に、両ロック部材14を連結部材17で連結し、
その連結部材17に、トラクタ1側から上下方向へ操作し
てロックを解除し、連結待機状態に操作できる解除レバ
ー18を設けたことを特徴としている。
〔作用〕
上記の構成によって、3点リンク機構のトップリンク
をはじめ左右のロアリンクが自動的に連結でき、また解
除できる。また、ロアリンクは連結解除と共に自動連結
可能状態となり、作業者はトラクタに乗ったまま自動連
結,連結解除作業が行える。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本考案の実施例について説明す
る。
第1図ないし第3図において、符号1はトラクタで、
このトラクタ1の後部に、トップリンク2、左右のロア
リンク3,3からなる3点リンク機構4が設けられてい
る。この3点リンク機構4には、オートヒッチアーム5
の上端部に設けたハンガーフック6と、左右の嵌合プレ
ート7,7が予め連結ピン3a等を介して連結されている。
上記オートヒッチアーム5のハンガーフック6と嵌合
プレート7,7には、ロータリ耕耘装置8の前部に設けら
れたトップマスト9と、ヒッチピン10,10とがそれぞれ
連結,連結解除するように設けられている。嵌合プレー
ト7,7間は連結杆7aによって連結され、補強されてい
る。
上記嵌合プレート7には、第4図ないし第10図に詳細
に示すように、嵌合孔11が形成されていると共に、この
嵌合孔11のやや上方後部位置に枢軸13を介してフック部
材12が枢支されている。フック部材12には、ヒッチピン
10が嵌合孔11と嵌合した状態でヒッチピン10と係合し、
連結状態に保持する係合孔12aと、ヒッチピン10が嵌合
孔11に嵌合するとき、ヒッチピン10の周面と当接してフ
ック部材12を回動させるガイド部12bと、後述するロッ
ク部材14と摺接(カム接触)する摺接部12cとを備えて
いる。このフック部材12と近接して嵌合プレート7に
は、枢軸15によりロック部材14が枢支され、フック部材
12とカム接触している。
このロック部材14は、フック部材12がヒッチピン10と
係合した連結状態のときこれをロックし、このロックを
解除したときは、ヒッチピン10との係合を解除し、ヒッ
チピン10を嵌合孔11から離脱可能にすると共に、ヒッチ
ピン10が嵌合孔11に嵌合する接続待機状態にするもので
ある。
このため、フック部材12とカム接触し、フック部材12
をヒッチピン10に対し連結状態と、連結解除状態,待機
状態に保持する係合突起14a,14bを具備している。ま
た、上記両位置に保持し、連結解除状態で、接続待機状
態に保持するために、フック部材12とロック部材14との
間に1本のばね16が張架されている。
両ロック部材14,14は連結部材17で連結され、この連
結部材17の中央から上方に突出するように設けられた解
除レバー18が、支持リング19によって上下動自在に支持
されている。解除レバー18は、トラクタ1の座席に座っ
た作業者が、後ろに手を伸ばして操作できる位置に設け
られている。
上記ヒッチピン10にはガイド鍔20が設けられていて、
ヒッチピン10を嵌合孔11に導くのに便利なようになって
いる。なお、符号21は、ロータリ耕耘装置8を所定姿勢
に保持しているゲージホイールである。
第11図および第12図に示す本考案の他の実施例におい
ては、上記解除レバー18に代えて解除ワイヤ22を連結部
材17に連結し、トラクタ1の座席において操作できるよ
うにしたものである。
このような構成の作業機装着装置においては、トラク
タ1には、その3点リンク機構4にオートヒッチアーム
5を連結しておき、ロータリ耕耘装置8を、そのゲージ
ホイール21でやや前傾姿勢に支持しておく。そして、ト
ラクタ1を後退させ、オートヒッチアーム5のハンガー
フック6をロータリ耕耘装置8のトップマスト9に係合
させ、3点リンク機構4によりロータリ耕耘装置8の前
部を吊上げるようにして揚上すると、ロータリ耕耘装置
8の下部がオートヒッチアーム5側に引き寄せられるよ
うにして接近する。
その結果、ヒッチピン10がガイド鍔20にガイドされて
嵌合プレート7の嵌合孔11に向け導かれる。このとき、
フック部材12は、第2図、第4図および第12図に示すよ
うにロック部材14,ばね16等により待機状態にあり、第
5図のようにヒッチピン10がフック部材12のガイド部12
bと当接して押しながらフック部材12を枢軸13を中心に
回動させるが、これと共にばね16のばね力によってフッ
ク部材12のカム面と当接しているロック部材14が枢軸15
を中心に回動し、第6図のようにヒッチピン10にフック
部材12の係合孔12aが係合してロック寸前の状態とな
る。
第7図はロック状態を示し、このときはロック部材14
の係合突起14bがフック部材12の突起と係合し、ばね16
はそのロック状態に付勢している。この状態でトラクタ
1によりロータリ耕耘装置8を牽引駆動して耕耘作業を
行うのである。
そして、耕耘作業が終了してトラクタ1からロータリ
耕耘装置8を取外すときは、第8図に示すようにロック
部材14を解除レバー18、または解除ワイヤ22によって上
方に引張ることにより回動させ、フック部材12のロック
状態を解除する。
このときばね16は、ロック部材14の枢軸15の支点を越
えてフック部材12を解放するよう付勢している。この状
態で接地させたロータリ耕耘装置8に対しトラクタ1を
前進させてヒッチピン10を移動させると、第9図に示す
ようにフック部材12が回動してヒッチピン10が抜け出し
ロアリンクの連結が解除され、その後オートヒッチアー
ム5のハンガーフック6とロータリ耕耘装置8のトップ
マスト9との係合を解除すれば、トラクタ1からロータ
リ耕耘装置8を取外すことができ、フック部材12は、第
2図、第4図および第12図に示すように、ロック部材1
4,ばね16等により待機状態に復帰する。なお、上記解除
レバー18の操作は、作業者がトラクタ1に乗ったまま後
ろ向きになって行うが、解除ワイヤ22の場合には、操縦
席がキャビン型のものでも使用することができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案の作業機装着装置によれ
ば、以下の効果を奏することができる。
(イ).トラクタと作業機との連結、連結解除作業が作
業者がトラクタに乗ったまま簡単に、かつ自動的に行う
ことができる。
(ロ).トラクタと作業機の連結が解除されると自動的
に連結待機状態となり、入力によるプリセットを必要と
しない。
(ハ).構造が簡単で作動ミスがなく、また、製造コス
トが安く、故障も少なくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図はトラクタと作業機を連結した状態の部分斜視
図、第2図は自動連結機構の側面図、第3図は同正面
図、第4図はロアリンク部分の連結前の状態を示す側面
図、第5図はヒッチピンがフック部材を押しながら嵌合
孔に入る状態の側面図、第6図はヒッチピンが嵌合孔内
に入りフック部材がヒッチピンに係合してロックされる
直前の側面図、第7図は同ロックされた状態の側面図、
第8図はロック部材を上方に引きロックを解除した状態
の側面図、第9図はヒッチピンが嵌合孔から抜出る状態
の側面図、第10図はヒッチピンが嵌合孔から離れフック
部材が接続待機状態に復帰した状態の側面図、第11図は
ロック解除機構の他の実施例を示す斜視図、第12図は同
自動連結機構の側面図である。 1…トラクタ、2…トップリンク、3…ロアリンク、4
…3点リンク機構、5…オートヒッチアーム、6…ハン
ガーフック、7…嵌合プレート、8…ロータリ耕耘装
置、9…トップマスト、10…ヒッチピン、11…嵌合孔、
12…フック部材、13,15…枢軸、14…ロック部材、16…
ばね、17…連結部材、18…解除レバー、19…支持リン
グ、20…ガイド鍔、21…ゲージホイール、22…解除ワイ
ヤ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラクタ(1)の3点リンク機構(4)に
    自動連結機構を介して作業機(8)を装着するようにし
    た作業機装着装置において、 上記自動連結機構は、上部中央位置にハンガーフック
    (6)を設け、このハンガーフック(6)の下部左右両
    側部に、作業機(8)のヒッチピン(10)と前後方向に
    移動して嵌合,離脱可能の嵌合孔(11)を形成した嵌合
    プレート(7)と、この嵌合プレート(7)の側面に枢
    軸(13)により枢支され、上記ヒッチピン(10)に対し
    て係合する位置と係合解除,待機位置とに回動可能のフ
    ック部材(12)と、該フック部材(12)の近傍の嵌合プ
    レート(7)に枢軸(15)により枢支され、フック部材
    (12)とカム接触してフック部材(12)を係合位置と係
    合解除,待機位置に保持するロック部材(14)と、この
    ロック部材(14)とフック部材(12)間に張架され、フ
    ック部材(12)を係合位置と係合解除,待機位置とに付
    勢する1本の弾性部材(16)とを設けると共に、両ロッ
    ク部材(14)を連結部材(17)で連結し、その連結部材
    (17)に、トラクタ(1)側から上下方向へ操作してロ
    ックを解除し、連結待機状態に操作できる解除レバー
    (18)を設けたことを特徴とする作業機装着装置。
JP1989126888U 1989-10-28 1989-10-28 作業機装着装置 Expired - Fee Related JPH0810242Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5240088U (ja) * 1975-09-16 1977-03-22
JPS6253606U (ja) * 1985-09-24 1987-04-03

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