JPH0621285Y2 - 農用トラクタにおける作業機着脱装置 - Google Patents
農用トラクタにおける作業機着脱装置Info
- Publication number
- JPH0621285Y2 JPH0621285Y2 JP1987193117U JP19311787U JPH0621285Y2 JP H0621285 Y2 JPH0621285 Y2 JP H0621285Y2 JP 1987193117 U JP1987193117 U JP 1987193117U JP 19311787 U JP19311787 U JP 19311787U JP H0621285 Y2 JPH0621285 Y2 JP H0621285Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pin
- working machine
- lock
- hitch frame
- locking
- Prior art date
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- Agricultural Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案はトラクタの後部にトップリンクとロアリンクと
により支持したヒッチフレームに、作業機を着脱する装
置に関する。
により支持したヒッチフレームに、作業機を着脱する装
置に関する。
(ロ)従来技術 従来、ヒッチフレームの上部と下部両側とに上向きのフ
ックを取付け、作業機の前部に上記各フックと対応する
連結ピンを取付け、前記下部両側のフックに、連結ピン
を係止すると共に弾機により係合付勢された下向きの係
止フックを付設し、左右の係止フックをリンクを介して
操作レバーに連結して前記係止フックを横軸の周りに回
動することができるようにした農用トラクタにおける作
業機着脱装置は実開昭60−131105号公報により
既に知られている。
ックを取付け、作業機の前部に上記各フックと対応する
連結ピンを取付け、前記下部両側のフックに、連結ピン
を係止すると共に弾機により係合付勢された下向きの係
止フックを付設し、左右の係止フックをリンクを介して
操作レバーに連結して前記係止フックを横軸の周りに回
動することができるようにした農用トラクタにおける作
業機着脱装置は実開昭60−131105号公報により
既に知られている。
また、ヒッチ枠の下部両側に設けた連結板と係止板とを
作業機連結状態で横方向に入り付勢されたロックピンで
連結することによりロックするようにしたもの、及び上
記ロックピンを操作レバーによりロック状態と非ロック
状態とに切り換えるようにしたものも既に知られてい
る。
作業機連結状態で横方向に入り付勢されたロックピンで
連結することによりロックするようにしたもの、及び上
記ロックピンを操作レバーによりロック状態と非ロック
状態とに切り換えるようにしたものも既に知られてい
る。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 前記既知の考案は、作業機に取付けた各連結ピンに対し
てヒッチフレームを上昇させることにより各フックを連
結ピンに嵌合させる方式であるので、作業機をヒッチフ
レームに連結するに当り、予め作業機をスタンドにより
姿勢を整える準備作業が必要できわめて面倒であった。
てヒッチフレームを上昇させることにより各フックを連
結ピンに嵌合させる方式であるので、作業機をヒッチフ
レームに連結するに当り、予め作業機をスタンドにより
姿勢を整える準備作業が必要できわめて面倒であった。
また、係止フックは弾機に付勢されて連結ピンに上方か
ら係合していたので、作業機を下降させて設置した際の
衝撃で前記係止フックが外れる恐れがあり、これを防止
すべく前記弾機を強くすると、操作レバーの操作が著し
く困難になる等の問題点があった。
ら係合していたので、作業機を下降させて設置した際の
衝撃で前記係止フックが外れる恐れがあり、これを防止
すべく前記弾機を強くすると、操作レバーの操作が著し
く困難になる等の問題点があった。
更に、連結板と係止板とを横方向の入り付勢されたロッ
クピンでロックする方式は、ロック解除して作業機を取
外した時、ロックピンが入り付勢によりロック姿勢に復
帰してしまうので、再度作業機を連結せんとする時、作
業者が運転席から降りるか、又は他の作業者が、ロック
ピンを手作業により解除姿勢に戻してから、作業機連結
作業を行わなければならないので、作業者が運転席に着
席したままの状態で作業機連結を行うことができず、極
めて面倒であった。
クピンでロックする方式は、ロック解除して作業機を取
外した時、ロックピンが入り付勢によりロック姿勢に復
帰してしまうので、再度作業機を連結せんとする時、作
業者が運転席から降りるか、又は他の作業者が、ロック
ピンを手作業により解除姿勢に戻してから、作業機連結
作業を行わなければならないので、作業者が運転席に着
席したままの状態で作業機連結を行うことができず、極
めて面倒であった。
更にまた、ロックピンを操作レバーにより挿脱する方式
のものは、ロック解除操作は勿論のこと、作業機連結が
完了した時にも、操作レバーによりロックピンを入り操
作しなければならないので操作が面倒であり、かつ、自
動連結することができなかった。
のものは、ロック解除操作は勿論のこと、作業機連結が
完了した時にも、操作レバーによりロックピンを入り操
作しなければならないので操作が面倒であり、かつ、自
動連結することができなかった。
(ニ)問題点を解決するための手段 本考案は、機体の後部に連結したトップリンクとロアリ
ンクとの後部に、上部と下部両側とに係合部を有するヒ
ッチフレームを連結し、このヒッチフレームに、上部に
ピン,下部両側に連結ピンを有する作業機を連結するよ
うにした農用トラクタにおいて、前記下部両側の係合部
を、前記連結ピンが後方から出入する溝付きの連結板
と、該連結板に併設されていて上記連結ピンの出入に連
動して回動することにより該連結ピンに係脱する係止体
とで構成し、該係止体と前記連結板とに内方から嵌入し
てそれらをロックするように入り付勢されると共にガイ
ドピンを有する左右のロックピンを、前記ヒッチフレー
ムに設けた操作レバーに連動連結し、前記係止体に、作
業機連結状態で前記ガイドピンに圧接して変形すると共
にロック解除状態で原形に復して前記ガイドピンを保持
する弾性ストッパーを固定することにより前述の問題点
を解決した。
ンクとの後部に、上部と下部両側とに係合部を有するヒ
ッチフレームを連結し、このヒッチフレームに、上部に
ピン,下部両側に連結ピンを有する作業機を連結するよ
うにした農用トラクタにおいて、前記下部両側の係合部
を、前記連結ピンが後方から出入する溝付きの連結板
と、該連結板に併設されていて上記連結ピンの出入に連
動して回動することにより該連結ピンに係脱する係止体
とで構成し、該係止体と前記連結板とに内方から嵌入し
てそれらをロックするように入り付勢されると共にガイ
ドピンを有する左右のロックピンを、前記ヒッチフレー
ムに設けた操作レバーに連動連結し、前記係止体に、作
業機連結状態で前記ガイドピンに圧接して変形すると共
にロック解除状態で原形に復して前記ガイドピンを保持
する弾性ストッパーを固定することにより前述の問題点
を解決した。
(ホ)作用 地上に載置された作業機に対してヒッチフレームを上昇
させてその上部の係合手段で作業機を吊り上げると、作
業機は上方の係合部を中心として下部がヒッチフレーム
に接近するように回動し、それにより下部両側の連結板
の溝に連結ピンが係合すると共にそれに連動して係止体
が連結ピンに嵌合して止着し、横方向の入り付勢された
ロックピンは内方から進出して連結板と係合体とに嵌挿
され、弾性ストッパーは係止体と共に回動してロックピ
ンのロック位置に移動する。
させてその上部の係合手段で作業機を吊り上げると、作
業機は上方の係合部を中心として下部がヒッチフレーム
に接近するように回動し、それにより下部両側の連結板
の溝に連結ピンが係合すると共にそれに連動して係止体
が連結ピンに嵌合して止着し、横方向の入り付勢された
ロックピンは内方から進出して連結板と係合体とに嵌挿
され、弾性ストッパーは係止体と共に回動してロックピ
ンのロック位置に移動する。
また、作業機をヒッチフレームから離脱させる時、操作
レバーを傾動すると左右のロックピンが同時に抜け出
し、同時に弾性ストッパーがロックピンをロック解除姿
勢に保持し、この状態でトラクタを前進させると連結ピ
ンが連結板の溝から抜出すと共に係止体が連結ピンから
離脱回動し、この回動に連動して係止体に固定されてい
る弾性ストッパーがロックピンから離脱する。
レバーを傾動すると左右のロックピンが同時に抜け出
し、同時に弾性ストッパーがロックピンをロック解除姿
勢に保持し、この状態でトラクタを前進させると連結ピ
ンが連結板の溝から抜出すと共に係止体が連結ピンから
離脱回動し、この回動に連動して係止体に固定されてい
る弾性ストッパーがロックピンから離脱する。
(ヘ)実施例 本考案の一実施例を図面について説明すると、1は農用
トラクタのミッションケースであって、その下部両側に
ロアリンク2,2の前端を連結し、上部後面の中央に突
設したブラケット3にトップリンク4の前端を連結し、
このトップリンク4及び前記ロアリンク2,2の後端に
はヒッチフレーム5の上部中央と下部両端とが連結して
あり、該ヒッチフレーム5は、主枠となる門型フレーム
6と、その上部中央に固定されていて前部をピンで前記
トップリンク4の後端に連結すると共に後部に上向きの
フック状係合部7aを有する連結プレート7と、孔8c,8c
を有する前後方向の垂直な2枚の連結板8a,8aを弯曲板
8bで連結すると共に内側の連結板8aを前記門型フレーム
6の下部外側に固定した連結枠8と、前記門型フレーム
6の下部を連結した断面コ字状のプレート9とで構成さ
れており、前記連結枠8の連結板8a,8aには後部が開口
した略水平な溝10・・を穿設してあり、外側の前記連結
板8aに重合した係止板11は後述する作業機12を装着した
状態で上方が開口する係止溝13を有しおり、この係止板
11の孔11aと前記連結板8a,8aの孔8c,8cには前記ロア
リンク2,2の後端のピン15を貫挿してワッシャ16とC
ピン17により止めることによりヒッチフレーム5の両側
下部をロアリンク2,2の後部に装着すると共に係止板
11を回動可能に軸支している。
トラクタのミッションケースであって、その下部両側に
ロアリンク2,2の前端を連結し、上部後面の中央に突
設したブラケット3にトップリンク4の前端を連結し、
このトップリンク4及び前記ロアリンク2,2の後端に
はヒッチフレーム5の上部中央と下部両端とが連結して
あり、該ヒッチフレーム5は、主枠となる門型フレーム
6と、その上部中央に固定されていて前部をピンで前記
トップリンク4の後端に連結すると共に後部に上向きの
フック状係合部7aを有する連結プレート7と、孔8c,8c
を有する前後方向の垂直な2枚の連結板8a,8aを弯曲板
8bで連結すると共に内側の連結板8aを前記門型フレーム
6の下部外側に固定した連結枠8と、前記門型フレーム
6の下部を連結した断面コ字状のプレート9とで構成さ
れており、前記連結枠8の連結板8a,8aには後部が開口
した略水平な溝10・・を穿設してあり、外側の前記連結
板8aに重合した係止板11は後述する作業機12を装着した
状態で上方が開口する係止溝13を有しおり、この係止板
11の孔11aと前記連結板8a,8aの孔8c,8cには前記ロア
リンク2,2の後端のピン15を貫挿してワッシャ16とC
ピン17により止めることによりヒッチフレーム5の両側
下部をロアリンク2,2の後部に装着すると共に係止板
11を回動可能に軸支している。
また、前記連結枠8の連結板8a,8aの上部及び板体から
なる係止体11の上部には作業機12を連結した状態で一致
する係止孔18,18、ロック孔19を穿設してあり、上記係
止孔18,18に貫挿したロックピン20は、前記弯曲板8bに
穿設した横方向の長孔21に遊嵌したガイドピン22を有
し、このガイドピン22と内側の連結板8aとの間にはロッ
クピン20を外方へ押出し付勢してロック孔に嵌入した状
態を保持するスプリング23を介装してあり、左右のロッ
クピン20,20の内端に螺合したロッド25,25の内端は下
部寄りが前記プレート9に支軸26で左右回動可能に軸支
された操作レバー27の上記支軸26の上部と下部に振分け
て回動自在に連結されており、前記操作レバー27の上部
を遊嵌したレバーパネル28のガイド溝28aは第8〜10図
に示すように内側端部に折曲部を有し、操作レレバー27
は引張スプリング30により機幅の中央寄りに位置するよ
うに、つまりロックピン20がロック状態を維持するよう
に付勢されている。
なる係止体11の上部には作業機12を連結した状態で一致
する係止孔18,18、ロック孔19を穿設してあり、上記係
止孔18,18に貫挿したロックピン20は、前記弯曲板8bに
穿設した横方向の長孔21に遊嵌したガイドピン22を有
し、このガイドピン22と内側の連結板8aとの間にはロッ
クピン20を外方へ押出し付勢してロック孔に嵌入した状
態を保持するスプリング23を介装してあり、左右のロッ
クピン20,20の内端に螺合したロッド25,25の内端は下
部寄りが前記プレート9に支軸26で左右回動可能に軸支
された操作レバー27の上記支軸26の上部と下部に振分け
て回動自在に連結されており、前記操作レバー27の上部
を遊嵌したレバーパネル28のガイド溝28aは第8〜10図
に示すように内側端部に折曲部を有し、操作レレバー27
は引張スプリング30により機幅の中央寄りに位置するよ
うに、つまりロックピン20がロック状態を維持するよう
に付勢されている。
更に、前記係止体11の外側面に上下方向として螺着した
弾性ストッパーとなるスプリング板29は、係止体11の上
縁と対応する部位で内方へ折曲すると共にやゝ前方へ傾
斜させ、更に内端部を後方へ向けて折曲し、この折曲部
はロックピン20のロック解除状態で前記ガイドピン22を
係止するようになっている。
弾性ストッパーとなるスプリング板29は、係止体11の上
縁と対応する部位で内方へ折曲すると共にやゝ前方へ傾
斜させ、更に内端部を後方へ向けて折曲し、この折曲部
はロックピン20のロック解除状態で前記ガイドピン22を
係止するようになっている。
前記作業機12はその一例となるロータリ耕耘機であっ
て、後部に尾輪31を有し、前部に立設したトップマスト
32には2枚の板からなる連結金33の後部を固定し、その
前部に固定したピン35には前記連結プレート7のフック
状係合部7aが下方から係合し、下部両側から前方へ延出
させた連結板36,36には、前記連結板8a,8aの溝10,10
及び係止体11の係止溝13に嵌入する横方向の連結ピン37
を固定してある。
て、後部に尾輪31を有し、前部に立設したトップマスト
32には2枚の板からなる連結金33の後部を固定し、その
前部に固定したピン35には前記連結プレート7のフック
状係合部7aが下方から係合し、下部両側から前方へ延出
させた連結板36,36には、前記連結板8a,8aの溝10,10
及び係止体11の係止溝13に嵌入する横方向の連結ピン37
を固定してある。
また、前部を農用トラクタのPTO軸38に連結したヨー
ク39の後部から後方へ突出した軸40は、前記ヒッチフレ
ーム5の下部を連結したプレート9の中央に穿設されて
いる丸孔41に挿通し、ベアリングとホルダーとリング状
のゴム製緩衝材とを介して支持されており、上記軸40に
スプライン嵌合して止着したドッククラッチ42は作業機
12の入力軸43に取付けたドッククラッチ45に噛合して伝
動する。46はカバーである。
ク39の後部から後方へ突出した軸40は、前記ヒッチフレ
ーム5の下部を連結したプレート9の中央に穿設されて
いる丸孔41に挿通し、ベアリングとホルダーとリング状
のゴム製緩衝材とを介して支持されており、上記軸40に
スプライン嵌合して止着したドッククラッチ42は作業機
12の入力軸43に取付けたドッククラッチ45に噛合して伝
動する。46はカバーである。
次ぎに作用について説明すると、第1図は作業機12をヒ
ッチフレーム5に連結する待機状態又は離脱状態を示
し、第2図、第5図、第8図は連結準備状態を示すもの
であって、係止体11は後方へ回動してその係止溝13の開
口部が係止溝10と一致しており、そのロック孔19はピン
15の略直上にあるから、この状態で前記操作レバー27は
前回の作業機取外し時の操作により第10図に示す位置に
あり、ロックピン20は抜け出してその先端が係止体11の
内側面に受止められて第2図に示す位置に保持されてい
る。この状態で作業機12を連結する時、農用トラクタを
作業機12に向けて後退させると共にリフトアーム47によ
りリフトロッド(図示を省略)を介してロアリンク2,
2を引上げるとヒッチフレーム5が上昇し、先ず、係合
部7aがピン35に掛って作業機12の上部を持上げ、それに
より該作業機12はピン35を中心として下部が前進するよ
うに回動する。これにより前記連結ピン37が連結板8a,
8aの溝10,10に侵入すると共に係止体11の係止溝13の前
部の立上部を前方へ押して回動させ、連結ピン37が連結
板8a,8aの溝10,10の最も奥まで侵入すると、係止体11
の係止溝13が上向になって連結ピン37を係止し、係止体
11のロック孔19が連結板8a,8aの係止孔18,18と一致す
るので、ロックピン20がスプリング23及び30の押圧力に
より第3図に示す如く前記ロック孔19に嵌入することと
なって自動的に連結が完了し、側面視では第6図に示す
状態になり、スプリング板29はガイドピン22に当接して
第6図に示す如く長孔21に沿っている。また、操作レバ
ー27は引張スプリング30により機幅の中央側及び後方へ
引張られるので、第9図に示す如くガイド溝28aの折曲
部に嵌入し、スプリング30,23はロックピン20を押し込
み付勢しているので、機体の振動その他の外力によって
抜け出すことがなく、ロックピン20は前後方向の略垂直
な連結板8a,8aと係止体11とを横方向のロックピン20に
より連結するので、前後方向にも上下方向にも強固に連
結することができる。
ッチフレーム5に連結する待機状態又は離脱状態を示
し、第2図、第5図、第8図は連結準備状態を示すもの
であって、係止体11は後方へ回動してその係止溝13の開
口部が係止溝10と一致しており、そのロック孔19はピン
15の略直上にあるから、この状態で前記操作レバー27は
前回の作業機取外し時の操作により第10図に示す位置に
あり、ロックピン20は抜け出してその先端が係止体11の
内側面に受止められて第2図に示す位置に保持されてい
る。この状態で作業機12を連結する時、農用トラクタを
作業機12に向けて後退させると共にリフトアーム47によ
りリフトロッド(図示を省略)を介してロアリンク2,
2を引上げるとヒッチフレーム5が上昇し、先ず、係合
部7aがピン35に掛って作業機12の上部を持上げ、それに
より該作業機12はピン35を中心として下部が前進するよ
うに回動する。これにより前記連結ピン37が連結板8a,
8aの溝10,10に侵入すると共に係止体11の係止溝13の前
部の立上部を前方へ押して回動させ、連結ピン37が連結
板8a,8aの溝10,10の最も奥まで侵入すると、係止体11
の係止溝13が上向になって連結ピン37を係止し、係止体
11のロック孔19が連結板8a,8aの係止孔18,18と一致す
るので、ロックピン20がスプリング23及び30の押圧力に
より第3図に示す如く前記ロック孔19に嵌入することと
なって自動的に連結が完了し、側面視では第6図に示す
状態になり、スプリング板29はガイドピン22に当接して
第6図に示す如く長孔21に沿っている。また、操作レバ
ー27は引張スプリング30により機幅の中央側及び後方へ
引張られるので、第9図に示す如くガイド溝28aの折曲
部に嵌入し、スプリング30,23はロックピン20を押し込
み付勢しているので、機体の振動その他の外力によって
抜け出すことがなく、ロックピン20は前後方向の略垂直
な連結板8a,8aと係止体11とを横方向のロックピン20に
より連結するので、前後方向にも上下方向にも強固に連
結することができる。
次いで、作業機12を取外す時、操縦者は農用トラクタの
運転席から右手を後方へ延ばして操作レバーを少し前方
へ引くと共に外側方へ第8図に示す位置まで回動する
と、左右のロッド25,25を介して左右のロックピン20,
20がスプリング23,23に抗して抜出し、ガイドピン22は
スプリング板29の横方向部分から外れて先端の折曲部に
より受止められ、ロック解除状態を保持するから、この
状態、即ち第4図及び第7図に示す状態で農用トラクタ
を前進させると、ヒッチフレーム5が作業機12に対して
前進し、連結板8a,8aの溝10,10は連結ピンから離脱
し、その間に係止体11が後方へ少し回動すると、ガイド
ピン22がスプリング板29から外れて押出されるが、その
先端は係止体11に受止められ、該係止体11が更に回動す
ると第2図、第5図及び第10図に示す取外し状態でかつ
連結準備状態に復帰する。
運転席から右手を後方へ延ばして操作レバーを少し前方
へ引くと共に外側方へ第8図に示す位置まで回動する
と、左右のロッド25,25を介して左右のロックピン20,
20がスプリング23,23に抗して抜出し、ガイドピン22は
スプリング板29の横方向部分から外れて先端の折曲部に
より受止められ、ロック解除状態を保持するから、この
状態、即ち第4図及び第7図に示す状態で農用トラクタ
を前進させると、ヒッチフレーム5が作業機12に対して
前進し、連結板8a,8aの溝10,10は連結ピンから離脱
し、その間に係止体11が後方へ少し回動すると、ガイド
ピン22がスプリング板29から外れて押出されるが、その
先端は係止体11に受止められ、該係止体11が更に回動す
ると第2図、第5図及び第10図に示す取外し状態でかつ
連結準備状態に復帰する。
第11〜13図は操作装置の他の実施例を示すものであっ
て、操作レバー27の下部を基部が支軸26に回動自在に枢
支されたアーム50の中途部に固定し、該アーム50の先端
部に滑車51を、プレート9の下部寄りに2個の滑車52,
52を軸支し、1本のワイヤー53の両端を、左右のロック
ピン20,20の内端に連結し、その中途部を下方にある一
方の滑車52の一側に掛けてから上方の滑車51に掛け回
し、更に、下方にある他方の滑車52の他側に掛けてあ
り、操作レバー27の中途部はスプリング54により外側方
へ引張られていてワイヤー53の緩みを取っており、操作
レバー27を第11図において右側へ傾動して前述の実施例
における第9図に示す如くロック位置にセットした状態
(ロックピン20,20が突出した状態)でロックピン20,
20に付設したスプリング23,23より弱くなっていてロッ
ク状態を維持することができるようになっている。
て、操作レバー27の下部を基部が支軸26に回動自在に枢
支されたアーム50の中途部に固定し、該アーム50の先端
部に滑車51を、プレート9の下部寄りに2個の滑車52,
52を軸支し、1本のワイヤー53の両端を、左右のロック
ピン20,20の内端に連結し、その中途部を下方にある一
方の滑車52の一側に掛けてから上方の滑車51に掛け回
し、更に、下方にある他方の滑車52の他側に掛けてあ
り、操作レバー27の中途部はスプリング54により外側方
へ引張られていてワイヤー53の緩みを取っており、操作
レバー27を第11図において右側へ傾動して前述の実施例
における第9図に示す如くロック位置にセットした状態
(ロックピン20,20が突出した状態)でロックピン20,
20に付設したスプリング23,23より弱くなっていてロッ
ク状態を維持することができるようになっている。
なお他の構成は前述の実施例と同一である。
そして、作業機12をヒッチフレーム5に連結した時、操
作レバー27は第9図に示す位置にあって滑車51は第11図
に示す位置より下降しており、連結ピン37は連結板8aの
溝10に嵌入して係止体11により係止され、ロックピン2
0,20は第3図に示す如く係止体11のロック孔19に嵌入
してロックしている。
作レバー27は第9図に示す位置にあって滑車51は第11図
に示す位置より下降しており、連結ピン37は連結板8aの
溝10に嵌入して係止体11により係止され、ロックピン2
0,20は第3図に示す如く係止体11のロック孔19に嵌入
してロックしている。
作業機12をヒッチフレーム5から離脱させる時、運転者
は操縦席から手を後方へ延ばして操作レバー27を外側方
へ傾動すると、アーム50が上昇傾動し、その先端の滑車
51がワイヤー53の中途部を第11図に示す如く引揚げるの
で、該ワイヤー53の両端部はロックピン20,20をロック
孔19から抜き出し、スプリング板29の先端の折曲部はガ
イドピン22を受止めるからトラクタを前進させると前述
の実施例と同様にヒッチフレーム5が作業機12から離脱
し、係止体11及びロックピン等は連結準備体制になる。
は操縦席から手を後方へ延ばして操作レバー27を外側方
へ傾動すると、アーム50が上昇傾動し、その先端の滑車
51がワイヤー53の中途部を第11図に示す如く引揚げるの
で、該ワイヤー53の両端部はロックピン20,20をロック
孔19から抜き出し、スプリング板29の先端の折曲部はガ
イドピン22を受止めるからトラクタを前進させると前述
の実施例と同様にヒッチフレーム5が作業機12から離脱
し、係止体11及びロックピン等は連結準備体制になる。
(ト)考案の効果 本考案は、前述のように機体の後部に連結したトップリ
ンク4とロアリンク2,2との後部に、上部と下部両側
とに係合部を有するヒッチフレーム5を連結し、このヒ
ッチフレーム5に、上部にピン35,下部両側に連結ピン
37,37を有する作業機を連結するようにした農用トラク
タにおいて、前記下部両側の係合部を、前記連結ピン37
が後方から出入する溝付きの連結板8aと、該連結板8aに
併設されていて上記連結ピン37の出入に連動して回動す
ることにより該連結ピン37に係脱する係止体11とで構成
し、該係止体11と前記連結板8aとに内方から嵌入してそ
れらをロックするように入り付勢されると共にガイドピ
ン22を有する左右のロックピン20を、前記ヒッチフレー
ム5に設けた操作レバー27に連動連結し、前記係止体11
に、作業機連結状態で前記ガイドピン22に圧接して変形
すると共にロック解除状態で原形に復して前記ガイドピ
ン22を保持する弾性ストッパーを固定したので、作業機
を連結準備姿勢に修正する作業を必要とせず、作業機連
結時には、連結板8aに係止体11を横方向の入り付勢され
たロックピン20,20が自動的に入り作動することとなっ
て、操作レバーを入り操作しなくとも作業機連結を容易
にかつ自動的に行うことができ、その際、弾性ストッパ
ーを係止体11と共に回動させる初期にロック状態から変
形しながら人為操作によらず自動的にロックピン20から
離脱して該ロックピン20を入り可能状態に戻すと共にそ
れ自体を保持待機姿勢に復帰させることができる。
ンク4とロアリンク2,2との後部に、上部と下部両側
とに係合部を有するヒッチフレーム5を連結し、このヒ
ッチフレーム5に、上部にピン35,下部両側に連結ピン
37,37を有する作業機を連結するようにした農用トラク
タにおいて、前記下部両側の係合部を、前記連結ピン37
が後方から出入する溝付きの連結板8aと、該連結板8aに
併設されていて上記連結ピン37の出入に連動して回動す
ることにより該連結ピン37に係脱する係止体11とで構成
し、該係止体11と前記連結板8aとに内方から嵌入してそ
れらをロックするように入り付勢されると共にガイドピ
ン22を有する左右のロックピン20を、前記ヒッチフレー
ム5に設けた操作レバー27に連動連結し、前記係止体11
に、作業機連結状態で前記ガイドピン22に圧接して変形
すると共にロック解除状態で原形に復して前記ガイドピ
ン22を保持する弾性ストッパーを固定したので、作業機
を連結準備姿勢に修正する作業を必要とせず、作業機連
結時には、連結板8aに係止体11を横方向の入り付勢され
たロックピン20,20が自動的に入り作動することとなっ
て、操作レバーを入り操作しなくとも作業機連結を容易
にかつ自動的に行うことができ、その際、弾性ストッパ
ーを係止体11と共に回動させる初期にロック状態から変
形しながら人為操作によらず自動的にロックピン20から
離脱して該ロックピン20を入り可能状態に戻すと共にそ
れ自体を保持待機姿勢に復帰させることができる。
また、作業機12をヒッチフレーム5から離脱させる時、
操縦者は運転部から手を後方へ延ばして操作レバー27を
傾動すると、横方向となっっている左右の前記ロックピ
ンを容易に抜出して係止体11のロックを解除することが
できる。その時、弾性ストッパーは、抜け出したロック
ピンを解除姿勢に保持することとなり、次の作業機自動
連結態勢を確保することができる。
操縦者は運転部から手を後方へ延ばして操作レバー27を
傾動すると、横方向となっっている左右の前記ロックピ
ンを容易に抜出して係止体11のロックを解除することが
できる。その時、弾性ストッパーは、抜け出したロック
ピンを解除姿勢に保持することとなり、次の作業機自動
連結態勢を確保することができる。
図面は本考案の一実施例を示すものであって、第1図は
農用トラクタの後部と作業機の側面図、第2図は一部を
破断した装着準備状態を示す正面図、第3図は装着完了
状態を示す同上正面図、第4図は離脱準備状態を示す同
上正面図、第5図(a)は第2図の状態の側面図、(b)は
(a)のA矢視図、第6図(a)は第3図の状態の側面図、
(b)は(a)のA矢視図、第7図(a)は第4図の状態の側面
図、(b)は(a)のA矢視図、第8図、第9図及び第10図は
操作レバーの操作位置を示す平面図、第11図は他の実施
例を示す要部の正面図、第12図は第11図のA−A断面
図、第13図は同上B−B断面図である。 2……ロアリンク、4……トップリンク、5……ヒッチ
フレーム、6……門型フレーム、8a……連結板、10……
溝、11……係止板、12……作業機、13……係止溝、20…
…ロックピン、22……ガイドピン、25……ロッド、27…
…操作レバー、36……連結板、37……連結ピン、51,52
……滑車、53……ワイヤー
農用トラクタの後部と作業機の側面図、第2図は一部を
破断した装着準備状態を示す正面図、第3図は装着完了
状態を示す同上正面図、第4図は離脱準備状態を示す同
上正面図、第5図(a)は第2図の状態の側面図、(b)は
(a)のA矢視図、第6図(a)は第3図の状態の側面図、
(b)は(a)のA矢視図、第7図(a)は第4図の状態の側面
図、(b)は(a)のA矢視図、第8図、第9図及び第10図は
操作レバーの操作位置を示す平面図、第11図は他の実施
例を示す要部の正面図、第12図は第11図のA−A断面
図、第13図は同上B−B断面図である。 2……ロアリンク、4……トップリンク、5……ヒッチ
フレーム、6……門型フレーム、8a……連結板、10……
溝、11……係止板、12……作業機、13……係止溝、20…
…ロックピン、22……ガイドピン、25……ロッド、27…
…操作レバー、36……連結板、37……連結ピン、51,52
……滑車、53……ワイヤー
Claims (1)
- 【請求項1】機体の後部に連結したトップリンク4とロ
アリンク2,2との後部に、上部と下部両側とに係合部
を有するヒッチフレーム5を連結し、このヒッチフレー
ム5に、上部にピン35,下部両側に連結ピン37,37を有
する作業機を連結するようにした農用トラクタにおい
て、前記下部両側の係合部を、前記連結ピン37が後方か
ら出入する溝付きの連結板8aと、該連結板8aに併設され
ていて上記連結ピン37の出入に連動して回動することに
より該連結ピン37に係脱する係止体11とで構成し、該係
止体11と前記連結板8aとに内方から嵌入してそれらをロ
ックするように入り付勢されると共にガイドピン22を有
する左右のロックピン20を、前記ヒッチフレーム5に設
けた操作レバー27に連動連結し、前記係止体11に、作業
機連結状態で前記ガイドピン22に圧接して変形すると共
にロック解除状態で原形に復して前記ガイドピン22を保
持する弾性ストッパーを固定したことを特徴とする農用
トラクタにおける作業機着脱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987193117U JPH0621285Y2 (ja) | 1987-12-20 | 1987-12-20 | 農用トラクタにおける作業機着脱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987193117U JPH0621285Y2 (ja) | 1987-12-20 | 1987-12-20 | 農用トラクタにおける作業機着脱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0198506U JPH0198506U (ja) | 1989-06-30 |
JPH0621285Y2 true JPH0621285Y2 (ja) | 1994-06-08 |
Family
ID=31483934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987193117U Expired - Lifetime JPH0621285Y2 (ja) | 1987-12-20 | 1987-12-20 | 農用トラクタにおける作業機着脱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0621285Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5563603U (ja) * | 1978-10-26 | 1980-05-01 | ||
JPS6227406U (ja) * | 1985-08-02 | 1987-02-19 |
-
1987
- 1987-12-20 JP JP1987193117U patent/JPH0621285Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0198506U (ja) | 1989-06-30 |
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