JPH0810089Y2 - アンカーボルト定着構造 - Google Patents

アンカーボルト定着構造

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JPH0810089Y2
JPH0810089Y2 JP1989147226U JP14722689U JPH0810089Y2 JP H0810089 Y2 JPH0810089 Y2 JP H0810089Y2 JP 1989147226 U JP1989147226 U JP 1989147226U JP 14722689 U JP14722689 U JP 14722689U JP H0810089 Y2 JPH0810089 Y2 JP H0810089Y2
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anchor bolt
anchor
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紘一 佐野
國廣 上小鶴
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、アンカーボルト定着構造に係るものであ
る。
「従来の技術と考案が解決しようとする課題」 地上の耐圧盤の上に鉄骨柱の建方を行う場合や屋上の
機械台基礎に架台をセットする場合には、それらの脚部
を固定するために、その耐圧盤や機械台基礎にアンカー
ボルトが植設される。
このアンカーボルトの植設手段には、下記の先付け工
法と後付け工法とがあるが、いずれも未だ種々の問題点
を残している。
(1)先付け工法 a.一般的に、基礎や躯体等の所定のコンクリート上に耐
圧盤又は機械台基礎のための配筋及び型枠工事を施すと
ともに、アンカーボルトを軽度の溶接で起立させた捨て
プレートを配置して、該捨てプレートを単に放置する
か、或いは、周辺の鉄筋等に仮溶接した後、耐圧盤又は
機械台基礎を形成する乗載コンクリートを打設して、該
乗載コンクリート中にその捨てプレート及びアンカーボ
ルトの埋込部を埋設定着させる方法が採られる。
しかし、この先付け工法の場合、コンクリートの打設
に伴いアンカーボルトが移動し易く、定着に十分な精度
を確保できない。更に、アンカーボルトを捨てプレート
に垂直に溶接することは容易なことではない。
b.他に、実用新案公告公報(実公昭59−36564号)に掲
載されたもので、上記先付け工法において、アンカーボ
ルトに関し、4本のアンカーボルトをそれぞれ中間部に
てフレームに接合一体化させ、各アンカーボルトの脚部
にそれぞれアジャスタープレートを螺装したものを用
い、それらのアジャスタープレートをコンクリート上に
釘止めするようにしたものがある。この場合、コンクリ
ート打設時の安定性、定着の垂直精度を比較的高くする
ことができる。
しかし、この場合には、アンカーボルトに関する金物
構造において、次の様々な問題点がある。
i)4本のアンカーボルトを支えるフレームが各2本の
アングルと横架片とをロ字状に接合したものであるた
め、フレームの組み立てに多くの手間がかかるだけでな
く、該フレームの四隅に各アンカーボルトの中間部を接
合させているため、アンカーボルトの接合にもかなりの
手間がかかる。
ii)上述のように、多数の接合箇所があるため、各アン
カーボルトには、位置ずれが生じ易く、位置的高精度を
期し難い。
iii)各アンカーボルトの脚部にそれぞれアジャスター
プレートを螺装しているため、使用に当たり、それぞれ
の高さ調整を要するだけでなく、各々をコンクリート上
に釘打ちで固定する必要があって、甚だ手間がかかる。
iv)アジャスタープレートをコンクリート上に釘打ちす
るため、その釘打ちに不具合が生じたときには、ほとん
どの場合、打ち直しがきかない。
v)上述のような複雑な構造のため、部品点数がかなり
多くなり、材料費が嵩む。
vi)フレームの組み立て及び各アンカーボルトの接合に
溶接を用いれば、折り畳みができないため、運送、保管
等に多大なスペースを要するだけでなく、変形や損傷を
生じ易く、取り扱い難い。一方、ボルト・ナット等によ
る分解可能な接合手段を用いれば、工事現場での組み立
てに多くの手間がかかる。
vii)フレームと各アンカーボルトの中間部とを溶接に
より接合すると、各アンカーボルトにおいて、その溶接
部の周辺で強度が低下し、耐震性等に問題を残すことと
なる。
viii)総じて、コスト高となり、工期が長くなる。
(2)後付け工法 通常、耐圧盤又は機械台基礎の構築後に、削岩機によ
り適所に縦孔を削孔し、該縦孔にアンカーボルトをセッ
トして、無収縮グラウト材を流し込み、硬化させて定着
させる方法が採られる。
上記後付け工法の場合、削孔時に、配筋に突き当たる
と正規の位置に削孔できないことがある。
本考案は、これらの問題点を解決しようとするもので
ある。
「課題を解決するための手段」 上記目的達成のため、本考案は、4本以上のアンカー
ボルト3を各々所定間隔を隔てて共立させる所要面積の
捨てプレート1を設け、該捨てプレートの上面に上記各
アンカーボルト3と対応する適数のナット2を上記所定
間隔にてそれぞれ溶接して、これらのナット2に前記各
アンカーボルト3を螺合起立させ、前記捨てプレート1
を所定のコンクリート天端4の定位置に接着剤5にて接
着固定することで該捨てプレート1及び前記各アンカー
ボルト3の埋込部を乗載コンクリート6中に埋設定着さ
せたことを特徴とする。
「作用」 如上の構成であるから、捨てプレート1の生産、捨て
プレートへのナット2の溶接等、つまり、金物構造につ
いては、工場にて多量に行えばよく、また、ナット2へ
のアンカーボルト3の螺着及び接着剤5の塗布は、工事
現場にて使用直前に行えばよい。
「実施例」 図面は、地上の耐圧盤の上に鉄骨柱の建方を行う場合
のアンカーボルトの植設手段を示している。
図示のコンクリート天端4は、コンクリート基礎杭に
おける不陸調整後の天端であり、その天端上に配筋7及
び型枠工事を施し、乗載コンクリート6を打設して耐圧
盤8を構築し、該耐圧盤上に鉄骨柱9を建方するが、そ
の際、上記コンクリート天端4の墨出しした定位置に、
4本のアンカーボルト3を共立させた金物構造たる所要
面積の捨てプレート1、すなわち、4個のナット2を所
定間隔にて溶接して、これらのナットに各々アンカーボ
ルト3を螺合起立させて成る工場生産された捨てプレー
ト1を、接着剤5にて接着固定し、該捨てプレート1と
共にアンカーボルトボルト3の埋込部を、乗載コンクリ
ート6の打設に伴い該乗載コンクリート中に埋設して定
着させる。なお、アンカーボルト3の螺合は、工事現場
で行えばよい。
而して、建方した鉄骨柱9の脚部をアンカーボルト3
により従来同様に固定する。
なお、コンクリート天端4は、捨てコンクリート等の
天端であってもよい。屋上の機械台基礎に架台をセット
する場合も同様に行えばよい。
「考案の効果」 本考案によれば、次の効果を奏する。
(a)4本以上のアンカーボルト3を各々所定間隔を隔
てて共立させる所要面積の捨てプレート1の上面に、上
記各アンカーボルト3と対応する適数のナット2を上記
所定間隔にてそれぞれ溶接して、これらのナット2に前
記各アンカーボルト3を螺合起立させ、その捨てプレー
ト1を所定のコンクリート天端4に接着剤5にて接着固
定するので、乗載コンクリート6の打設時にもその位置
を確保でき、したがって、アンカーボルト3の植設位置
を的確に保持でき、精度を向上させることができる。
(b)上述の金物構造では、捨てプレート1にナット2
を溶接するので、アンカーボルトを直接に溶接する場合
に比べて捨てプレート1への当接幅が広がり、しかも、
その当接面がより平坦であるから、アンカーボルト3の
垂直精度を向上させることができ、容易に垂直に溶接す
るこができる。
(c)後付け工法のように、配筋による支障はなく、施
工が容易である。
(d)金物構造として、4本以上のアンカーボルト3を
各々所定間隔を隔てて共立させる所要面積の捨てプレー
ト1の上面に、上記各アンカーボルト3と対応する適数
のナット2を上記所定間隔にてそれぞれ溶接して、これ
らのナット2に前記各アンカーボルト3を螺合起立させ
ているので、アンカーボルト3が4本以上であってもそ
れらを共立させる金物構造が簡潔で、製作、組み立てが
極めて簡単かつ容易に行え、手間が少なくてすむ。
(e)捨てプレート1の上面に4本以上のアンカーボル
ト3を共立させた簡潔な金物構造であるから、各アンカ
ーボルトには、位置ずれの発生を根本的に少なくでき、
位置的精度を向上させることができる。
(f)4本以上のアンカーボルト3を共立させた捨てプ
レート1を、コンクリート天端4上に接着するので、各
アンカーボルト3の高さ調整は不要で、コンクリート天
端4の不陸調整だけで足り、また、釘打ちを要しないか
ら、工事現場での手間を大幅に低減できる。
(g)捨てプレート1をコンクリート天端4上に接着固
定し、コンクリート上に釘打ちしないから、固定に不具
合が発生したときには、簡単に接着し直すことができ、
支障を生じない。
(h)捨てプレート1の上面に4本以上のアンカーボル
ト3をそれぞれ溶接ナット2を介して螺合起立させた簡
潔な金物構造であるから、部品点数が少なく、材料費が
安い。
(i)金物構造が各アンカーボルト3の螺脱で簡単に分
解折り畳みできるものであるから、運送、保管等には、
多大なスペースを要せず、外力による変形や損傷を少な
くでき、取り扱いが容易である。勿論、工事現場での組
み立てにも単に各アンカーボルト3を捨てプレート1上
のナット2へ螺合させるだけでよく、ほとんど手間がか
からない。
(j)各アンカーボルト3には一切溶接を施さないか
ら、各アンカーボルト3には強度の低下が生ぜず、耐震
性等に問題を残すことはない。
(k)総じて、コストを低く抑えることができ、工期を
減縮できる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案の実施例で、第1図は、截断側面図、第
2図は、要部部材の平面図である。 1……捨てプレート、2……ナット 3……アンカーボルト、4……コンクリート天端 5……接着剤、6……乗載コンクリート 7……配筋、8……耐圧盤 9……鉄骨柱

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】4本以上のアンカーボルト3を各々所定間
    隔を隔てて共立させる所要面積の捨てプレート1を設
    け、該捨てプレートの上面に上記各アンカーボルト3と
    対応する適数のナット2を上記所定間隔にてそれぞれ溶
    接して、これらのナット2に前記各アンカーボルト3を
    螺合起立させ、前記捨てプレート1を所定のコンクリー
    ト天端4の定位置に接着剤5にて接着固定することで該
    捨てプレート1及び前記各アンカーボルト3の埋込部を
    乗載コンクリート6中に埋設定着させたことを特徴とす
    るアンカーボルト定着構造。
JP1989147226U 1989-12-21 1989-12-21 アンカーボルト定着構造 Expired - Lifetime JPH0810089Y2 (ja)

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JPH0387704U JPH0387704U (ja) 1991-09-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5936564U (ja) * 1982-09-01 1984-03-07 シャープ株式会社 マグネトロン
JPS6280906U (ja) * 1985-11-11 1987-05-23

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JPH0387704U (ja) 1991-09-06

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