JPH08100891A - ガス供給装置 - Google Patents

ガス供給装置

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JPH08100891A
JPH08100891A JP23814894A JP23814894A JPH08100891A JP H08100891 A JPH08100891 A JP H08100891A JP 23814894 A JP23814894 A JP 23814894A JP 23814894 A JP23814894 A JP 23814894A JP H08100891 A JPH08100891 A JP H08100891A
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JP
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pressure
gas
filling
gas supply
valve
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JP23814894A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kanai
一男 金井
Akifumi Kobayashi
明文 小林
Manabu Hattori
学 服部
Tokio Yoshida
時男 吉田
Kazuhiro Obara
一洋 小原
Shinji Kumagai
信治 熊谷
Takuya Matsumoto
拓也 松本
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SEIBU GAS KK
Osaka Gas Co Ltd
Tokico Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
SEIBU GAS KK
Osaka Gas Co Ltd
Tokico Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、被充填タンクに目標充填圧力及び
目標ガス充填量が正確に充填されるよう構成したガス供
給装置を提供することを目的とする。 【構成】 ガス供給装置1は、圧力発生ユニット4と、
ディスペンサユニット5とよりなる。ディスペンサユニ
ット5は、ガス供給開閉弁29と、1次圧力伝送器30
と、流量計31と、圧力制御弁32と、2次圧力伝送器
33と、三方弁38を有する。制御回路35は、燃料タ
ンク3への充填圧力が中間充填圧力(150kgf/cm2
に達するまでガス供給開閉弁29を全開にして高速充填
を行い、中間充填圧力(150kgf/cm2 )に達した時点
でガス供給開閉弁29を閉弁させてガス充填を停止す
る。そして、所定時間が経過して燃料タンク3の温度が
低下したころガス供給開閉弁29を半開させて燃料タン
ク3への充填圧力が目標充填圧力(200kgf/cm2 )に
なるまで低速充填を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス供給装置に係り、特
に被充填タンクに目標充填圧力及び目標ガス充填量が正
確に充填されるよう構成したガス供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、天然ガスを圧縮した圧縮天然ガ
ス(CNG)等を別のタンクに供給するガス供給装置と
しては、実開平4−64699号公報にみられるような
装置がある。当該公報の装置は、圧縮されたガスを急速
充填する方式が採用されており、圧縮機により所定圧力
以上に昇圧されたガスをガス供給タンクに一旦貯めてお
き、そしてガス供給タンクに貯められたガスを自動車の
燃料タンク(被充填タンク)に注入して燃料タンク内が
所定圧力に達するまで充填されるようになっている。
【0003】自動車の燃料タンクへのガス供給量は流量
計により計測されており、燃料タンクに充填された総流
量を知ることができ、圧力計により燃料タンクに充填さ
れた圧力を検出できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記構成の
ガス供給装置では、圧縮されたガスをガス供給タンクか
ら一気に自動車の燃料タンクへ充填させるため、燃料タ
ンクの温度がガス充填とともに急激に上昇する。そのた
め、燃料タンクに充填されたガスが温度上昇とともに膨
張して燃料タンクの圧力も上昇することになり、ガス充
填時の検出圧力が目標充填圧力に達しても実際のガス充
填質量は目標値より少ない。
【0005】従って、燃料タンクへのガス充填終了後に
燃料タンクの温度が常温に低下すると、燃料タンク内の
ガスが収縮して圧力も低下する。このように、圧縮され
たガスをガス供給タンクから一気に自動車の燃料タンク
へ充填させた場合、燃料タンクに目標充填量を正確に充
填することができないといった課題がある。
【0006】そこで、本発明は上記課題を解決したガス
供給装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記請求項1の発明は、
圧縮されたガスを貯蔵するガス供給タンクと、一端が該
ガス供給タンクに接続され、他端が被充填タンクに接続
されるガス供給管路と、該ガス供給管路に設けられた弁
手段と、前記ガス供給管路に設けられ、前記被充填タン
クに充填された圧力を検出する圧力検出手段と、前記被
充填タンクに充填される目標充填圧力及び目標充填圧力
より低い中間充填圧力を記憶する記憶手段と、前記圧力
検出手段により前記中間充填圧力が検出されたとき、前
記弁手段を所定時間閉弁するとともに、所定時間経過後
に前記弁手段を開弁して前記被充填タンクへのガス充填
を再開し、前記目標充填圧力が検出された時点で前記弁
手段を閉弁させる制御手段と、よりなることを特徴とす
る。
【0008】又、請求項2の発明は、前記制御手段が、
前記被充填タンクへのガス充填開始から前記被充填タン
クの圧力が前記中間充填圧力に達するまで高速充填とな
る弁開度で前記弁手段を開弁し、前記所定時間経過後に
前記目標充填圧力が検出されるまで低速充填となる弁開
度で前記弁手段を開弁させることを特徴とする。
【0009】
【作用】上記請求項1によれば、圧力検出手段により中
間充填圧力が検出されたとき、弁手段を所定時間閉弁す
るとともに、所定時間経過後に弁手段を開弁して被充填
タンクへのガス充填を再開し、目標充填圧力が検出され
た時点で弁手段を閉弁させることにより、被充填タンク
へのガス充填による温度上昇を緩和させ、被充填タンク
の温度上昇に伴うガスの膨張を抑えて正確なガス充填を
行える。
【0010】又、請求項2によれば、被充填タンクへの
ガス充填開始から被充填タンクの圧力が中間充填圧力に
達するまで高速充填を行い、所定時間経過後に目標充填
圧力が検出されるまで低速充填を行うことにより、被充
填タンクの温度上昇を緩和させて多量のガス充填を行え
る。
【0011】
【実施例】図1及び図2に本発明になるガス供給装置の
一実施例を示す。
【0012】図1中、ガス供給装置1は、例えば自動車
2の燃料タンク(被充填タンク)3に都市ガスを所定圧
力に圧縮した圧縮天然ガス(CNG)を供給するガス供
給ステーションなどに設置されている。
【0013】ガス供給装置1は、大略、都市ガスを所定
圧力に圧縮し加圧されたガスを生成する圧力発生ユニッ
ト4と、圧力発生ユニット4により圧縮されたガスを燃
料タンク3に供給するためのディスペンサユニット5
と、よりなる。
【0014】圧力発生ユニット4は、都市ガス等が家庭
に分岐される前の中圧管路10に接続された分岐管路1
1に、ガスを圧縮する多段式のコンプレッサ12が配設
されている。コンプレッサ12は、例えばガスを圧縮す
るためのシリンダが複数(3個または4個)設けられ、
前段のシリンダで圧縮されたガスを次段のシリンダでさ
らに高い圧力に加圧するようになっており、中圧管路1
0から供給されたガスを段階的に圧縮する。
【0015】さらに、コンプレッサ12から引き出され
た高圧管路13には、コンプレッサ12により生成され
たガスの逆流を防止する逆止弁14が配設されている。
この高圧管路13から分岐した分岐管路15の端部に
は、高圧ガス蓄圧器(ガス供給タンク)16が接続され
ている。尚、高圧ガス蓄圧器16は、一般に文献等では
蓄ガス器とも呼ばれている。
【0016】上記高圧ガス蓄圧器16には、上記コンプ
レッサ12により圧縮された高圧ガス、本実施例では2
50kgf/cm2 に圧縮されたガスが蓄圧される。又、上記
高圧管路13には電磁弁よりなる開閉弁17と、圧力伝
送器18と、が配設されている。
【0017】上記圧力伝送器18は、内部に高圧管路1
3を流れるガスの圧力を検出する圧力センサが設けられ
ており、ガスの圧力に応じた検出信号を制御回路19に
送信する。又、制御回路19からの指令により開閉弁1
7は、コンプレッサ12により圧縮されたガスが高圧ガ
ス蓄圧器16へ供給される際に閉弁されてガスがディス
ペンサユニット5へ流出することを防止し、高圧ガス蓄
圧器16内のガスが燃料タンク3に充填されるときは開
弁される。
【0018】そして、高圧ガス蓄圧器16の圧力が所定
圧(本実施例では、250kgf/cm2)に達すると、開閉
弁17が閉弁されて、圧力発生ユニット4は充填作業可
能な待機状態となる。
【0019】20は回収タンクで、後述するようにガス
充填完了後に回収管路41を介して回収されたガスを一
時的に貯蔵するためタンクである。この回収タンク20
には、内部圧力が所定圧力に達したときオンに切り換わ
りその検出信号を制御回路35に出力する圧力スイッチ
21が設けられている。
【0020】尚、回収タンク20は、後述する着脱カプ
ラ42内に残留するガス量に対して十分に大きい容量を
有している。そのため、燃料タンク3へのガス充填完了
後、着脱カプラ42内のガスは一瞬にして回収タンク2
0に回収され、着脱カプラ42内が略大気圧に減圧され
る。又、本実施例では、上記回収管路41が回収タンク
20に接続された構成としたが、これに限らず、例えば
回収管路41の先端をディスペンサユニット5から充分
離間した場所で大気開放としても良い。
【0021】又、圧力発生ユニット4とディスペンサユ
ニット5との間は、ガス供給管路28を介して接続され
ている。そして、ディスペンサユニット5内に延在する
ガス供給管路28には、電磁弁よりなりガス供給管路2
8を開閉するガス供給開閉弁(弁手段)29と、圧力発
生ユニット4から供給されたガスの1次圧力を検出する
1次圧力伝送器30と、ガス供給管路28を流れるガス
流量を計測する流量計31と、下流側へ給送されるガス
圧力を所定圧力に制御する圧力制御弁32と、圧力制御
弁32より吐出された2次圧力を検出する2次圧力伝送
器33と、所定以上の力で引っ張られたとき分離する緊
急離脱カプラ34と、が配設されている。
【0022】尚、圧力制御弁32は、制御回路35から
の指令により充填圧力を制御して燃料タンク3へ供給さ
れるガス供給量(流量は圧力×時間により求まる)を制
御するとともに、充填開始時及び充填終了時には充填圧
力が徐々に変化(増圧、減圧)するように圧力を制御し
て各機器が急激な圧力変化により破損することを防止す
る。
【0023】又、ガス供給開閉弁29は、圧力発生ユニ
ット4の元弁として機能するもので制御回路35からの
指令により開閉するとともに、後述するように燃料タン
ク3への充填圧力に基づいて所定時間閉弁してガス充填
を中断し、その後半開となって低速充填を行う。これに
より、燃料タンク3へのガス充填が段階的に行われ、燃
料タンク3の温度上昇を抑制してより正確なガス充填を
行う。
【0024】メモリ(記憶手段)36には、燃料タンク
3のガス充填完了後の目標充填圧力及び目標充填圧力よ
り低い中間充填圧力が記憶されている。本実施例では、
目標充填圧力が200kgf/cm2 に設定され、中間充填圧
力が150kgf/cm2 に設定されている。
【0025】従って、制御回路35は、燃料タンク3へ
の充填圧力が中間充填圧力(150kgf/cm2 )に達する
までガス供給開閉弁29を全開にして高速充填を行い、
中間充填圧力(150kgf/cm2 )に達した時点でガス供
給開閉弁29を閉弁させてガス充填を停止する。そし
て、所定時間が経過して燃料タンク3の温度が低下した
ころガス供給開閉弁29を半開させて燃料タンク3への
充填圧力が目標充填圧力(200kgf/cm2 )になるまで
低速充填を行う。
【0026】1次圧力伝送器30と2次圧力伝送器33
とは、それぞれの取り付け位置で検出した圧力に応じた
検出信号を制御回路35に送信する。又、流量計31
は、比較的高圧のガスの流量を正確に計測するよう構成
されており、その流量計測信号(流量パルス)を制御回
路35に送信する。
【0027】又、緊急離脱カプラ34には、高圧ガスに
耐えうる高圧ガス供給チューブ37の一端が接続され、
高圧ガス供給チューブ37の他端は三方弁38の流入ポ
ートaに接続されている。さらに、三方弁38の充填ポ
ートbには、可撓性を有する供給ホース39が接続され
ている。
【0028】この供給ホース39の端部には、着脱可能
な着脱カプラ40が設けられている。着脱カプラ40
は、ガス充填前に燃料タンク3側の着脱カプラ42に接
続され、燃料タンク3へのガス充填完了後に着脱カプラ
42から離間される。
【0029】三方弁38の排気ポートcは、ガス充填完
了後、着脱カプラ40の離脱操作を可能にするため、着
脱カプラ40内の残留ガスを外部に逃がす回収管路41
に接続されている。この回収管路41は他端が、前述し
た回収タンク20に接続されており、着脱カプラ40内
の残留ガスを回収タンク20に給送する。
【0030】上記三方弁38は、作業者が手動操作する
ことにより駆動される構成であり、ガス充填後に切換操
作されると、充填ポートbと排気ポートcとを連通する
とともに、流入ポートaを遮断するように切り換わる。
又、ガス充填前の三方弁38は、流入ポートaと充填ポ
ートbとを連通するとともに、排気ポートcを遮断する
ように切換操作される。
【0031】又、緊急離脱カプラ34は、万が一着脱カ
プラ40が燃料タンク3側の着脱カプラ42に接続され
たまま自動車2が発車した場合に連結を解除するととも
に、緊急離脱カプラ34内部に設けられた逆止弁(図示
せず)が閉弁してガス漏れを防止する。
【0032】尚、上記着脱カプラ40と着脱カプラ42
とは、それぞれ内部に逆止弁(図示せず)が設けられて
おり、互いに連結されていないときは逆止弁が閉弁し、
着脱カプラ40と着脱カプラ42とが連結されると各逆
止弁が開弁位置に変位して相互に連通状態となる。
【0033】43は表示器で、燃料タンク3に充填され
たガスの流量及び供給圧力を表示する。
【0034】上記制御装置35は、上記各機器と接続さ
れるとともに、スタート釦51,表示器52,アラーム
装置53,充填表示ランプ54,ガス放出ランプ55が
接続されている。
【0035】制御回路35は、予め登録された各プログ
ラムに基づいて流量計31から出力された流量パルスを
積算して流量を算出するとともに、ガス供給開閉弁2
9,1次圧力伝送器30,流量計31,圧力制御弁3
2,2次圧力伝送器33の動作制御を実行する。又、制
御回路35と上記制御回路19とは、相互に各制御信号
を受け渡しを行っており、互いに協働して各機器の制御
を行う。
【0036】又、高圧ガスが充填される自動車2の燃料
タンク3に接続された管路44には、上流側より上記デ
ィスペンサユニット5の着脱カプラ40が結合される着
脱カプラ42と、ガスを充填する際手動操作により開弁
される手動開閉弁45と、燃料タンク3に充填されたガ
スが逆流することを防止する逆止弁46とが配設されて
いる。
【0037】次に、制御回路35が実行する処理を説明
する前に、上記構成になるガス供給装置1におけるガス
充填作業について説明する。
【0038】上記自動車2の燃料タンク3にガスを充填
する際、作業者は、先ず、ディスペンサユニット5の着
脱カプラ40を自動車2の着脱カプラ42に結合させ
る。そして、作業者は自動車2の手動開閉弁45を開弁
させるとともに、三方弁38の流入ポートaと充填ポー
トbとが連通するように切換操作する。
【0039】次に、充填開始のスタート釦51がオンに
操作されると、制御回路19は開閉弁17を開弁させる
とともに、制御回路35はガス供給開閉弁29を開弁さ
せる。これにより、高圧ガス蓄圧器16に蓄圧された高
圧ガスは、ガス供給管路28,高圧ガス供給ホース3
7,着脱カプラ40,42,管路44を介して燃料タン
ク3に充填される。
【0040】充填開始直後は、ガス供給管路28に配設
された圧力制御弁32の弁開度がやや絞られており、高
圧ガス蓄圧器16からのガスにより各機器が受ける圧力
を緩和して各機器を高圧ガスから保護する。そして、所
定時間(例えば5秒程度)が経過すると圧力制御弁32
の弁開度を徐々に開いてガス充填流量を増加させる。
【0041】そして、制御回路35は、燃料タンク3へ
の充填圧力に基づいてガス供給開閉弁29の弁開度を制
御して燃料タンク3へのガス充填を段階的に行う。
【0042】又、燃料タンク3が満タン状態に達した時
点で、制御回路19は開閉弁17を閉弁させるととも
に、制御回路35はガス供給開閉弁29を閉弁させる。
ガス供給管路28を通過したガス充填量は、流量計31
により計測され、ガス充填量に応じた流量パルスが制御
回路35に出力される。
【0043】これにより、制御回路35は、2次圧力伝
送器33により検出された供給圧力と、流量計31から
の流量パルス数に基づいて、燃料タンク3に充填された
ガス充填量を算出して表示器43に表示する。
【0044】燃料タンク3へのガス充填が完了すると、
作業者は自動車2側の手動開閉弁45を閉弁させた後、
手動操作により三方弁38の充填ポートbと排気ポート
cとを連通させるように切り換えるとともに流入ポート
aを遮断させる。即ち、三方弁38は、回収管路41を
介して着脱カプラ40,42内及び供給ホース39内に
残留するガスを回収タンク20に回収して減圧し、着脱
カプラ40の離脱操作を可能にする。
【0045】このように、三方弁38が切り換わると、
着脱カプラ40,42及び供給ホース39に残留したガ
スは、回収管路41に流出し、回収管路41を通過して
回収タンク20に回収される。
【0046】さらに、作業者は、ディスペンサユニット
5の着脱カプラ40を自動車2の着脱カプラ42から分
離させる。これで、一連のガス充填作業が完了する。
【0047】ここで、上記構成になるガス供給装置1の
制御回路35が実行する処理につき説明する。
【0048】図2及び図3はガス充填作業時に実行され
るメインフローチャートである。作業者は、ガス供給管
路28の先端に設けられた着脱カプラ40を燃料タンク
3の着脱カプラ42に接続し、その後手動式の開閉弁4
5を開弁操作する。そして、作業者は、手動式の三方弁
38を流入ポートaと充填ポートbとが連通し、排気ポ
ートcが遮断された状態に切り換えてスタート釦51を
オンに操作する。
【0049】図2中、制御装置35は、ステップS1
(以下「ステップ」を省略する)で2次圧力伝送器33
からの圧力値を読み取り、着脱カプラ40が着脱カプラ
42に接続されていることを確認する。即ち、着脱カプ
ラ40,42が正常に接続され、手動式開閉弁45が開
弁しているときは、燃料タンク3の残留圧が検出される
ことになる。もし、着脱カプラ40,42が接続不良で
あるときは、2次圧力伝送器33の検出値が前回充填時
の圧力と同じになり、その場合アラーム装置53により
アラームを発するとともに表示器52に例えば「カプラ
接続不良」といったメッセージを表示して装置を停止状
態にする。
【0050】次に、全ての電磁弁、即ち開閉弁17,ガ
ス供給開閉弁29,圧力制御弁32が閉弁し初期状態で
あることを確認し(S2)、開閉弁17を開弁させる
(S3)。これにより、高圧ガス蓄圧器16に蓄圧され
たガスがガス供給管路28に供給される。
【0051】S4では、1次圧力伝送器30により検出
された供給圧Pinと2次圧力伝送器33により検出され
た燃料タンク3への充填圧Pout との差(Pin
out )が予め設定された規定値以上であるかどうかを
チェックする。つまり、Pin−Pou t が予め設定された
規定値以上である場合は燃料タンク3の圧力が低いので
充填可能と判断する。
【0052】従って、上記S4において、Pin−Pout
が予め設定された規定値以上である場合には、S5に進
み、充填表示ランプ54を点灯させて充填可能であるこ
とを作業者に知らせる。続いて、ガス供給開閉弁29を
全開させ(S6)、圧力制御弁32を開弁させる(S
7)。
【0053】又、上記S4において、Pin−Pout が予
め設定された規定値以下である場合には、燃料タンク3
の圧力がほぼ満タン状態の圧力であるので、充填不要と
判断してS5〜S16の処理を省略する。
【0054】次のS8では、圧力制御弁32の弁開度を
制御して定圧力上昇制御を行う。そして、S9で2次圧
力伝送器33に検出された充填圧Pout がメモリ36に
記憶された中間充填圧力(150kgf/cm2 )に達したか
どうかをチェックする。もし、S9において、充填圧P
out が150kgf/cm2 以上になると、S10に進み、ガ
ス供給開閉弁29を全閉させる。
【0055】S11では、予め設定された所定時間tが
経過したかどうかをチェックする。尚、この所定時間t
は、図4の線図IIに示すように燃料タンク3が中間充填
圧力(150kgf/cm2 )に達までガスが充填されたとき
の温度Ta(例えば60°C)が温度Tc(例えば30
°C)に低下するまでの時間である。
【0056】従って、燃料タンク3へのガス充填開始か
ら中間充填圧力(150kgf/cm2 )に達までは、ガス供
給開閉弁29が全開されているため、高速充填が行われ
る。そのため、図4の線図I,IIに示すように,燃料タ
ンク3への充填圧力が急激に上昇するとともに燃料タン
ク3の温度も急激に上昇する。しかるに、ガス供給開閉
弁29を所定時間t経過するまで全閉させておくことに
より、燃料タンク3が周囲の空気により自然冷却され温
度がTaから常温に近いTcまで低下する。これに伴
い、燃料タンク3の充填圧力は150kgf/cm2 から14
0kgf/cm2 程度まで低下する。
【0057】このように、燃料タンク3へのガス充填を
所定時間t停止させることにより、常温に近い温度Tc
での充填圧力(本実施例では、140kgf/cm2 )を検出
することができ、この低下した充填圧力に基づいて実際
に燃料タンク3に充填された充填質量を求めることがで
きる。
【0058】さらに、S11において、所定時間tが経
過すると、S12に進み、ガス供給開閉弁29の弁開度
を半開にして低速充填を行う。これにより、再び燃料タ
ンク3へのガス充填が再開される。しかし、ガス供給開
閉弁29の弁開度が半開であるので、燃料タンク3へ供
給されるガス流量が絞られており、図4の線図I,IIに
示すように,燃料タンク3の充填圧力は徐々に上昇す
る。
【0059】このように、燃料タンク3の充填圧力が徐
々に上昇するため、燃料タンク3の温度もTcからTb
へ徐々に上昇する。そのため、燃料タンク3の充填圧力
が中間充填圧力(150kgf/cm2 )から目標充填圧力
(200kgf/cm2 )に達するまでの間の燃料タンク3の
温度上昇が比較的小さく抑えられ、燃料タンク3内のガ
ス膨張が抑制され実際の充填質量との差が縮小される。
【0060】このように、燃料タンク3の圧力がガス充
填開始から中間充填圧力(150kgf/cm2 )に達するま
で高速充填を行い、所定時間tガス充填を停止させた
後、目標充填圧力(200kgf/cm2 )が検出されるまで
低速充填を行うため、燃料タンク3の圧力が中間充填圧
力(150kgf/cm2 )に達するまでの充填時間を短縮す
ることができる。又、中間充填圧力(150kgf/cm2
から目標充填圧力(200kgf/cm2 )に達するまで燃料
タンク3へのガス充填量が絞られるため、目標充填圧力
(200kgf/cm2 )に達した時点での燃料タンク3の温
度上昇を抑制することができる。よって、燃料タンク3
の温度上昇に伴うガスの膨張を抑えて実際に充填された
ガス充填質量を求めることができ、より多量のガスを充
填することができる。
【0061】そして、制御回路35は、図3に示すS1
3で2次圧力伝送器33に検出された充填圧Pout がメ
モリ36に記憶された目標充填圧力(200kgf/cm2
に達したかどうかをチェックする。もし、S13におい
て、充填圧Pout が200kgf/cm2 以下の場合は、S1
4に進み、Pin−Pout の差圧が予め設定された規定値
以上であるかどうかをチェックする。
【0062】又、上記S13において、2次圧力伝送器
33に検出された充填圧Pout が200kgf/cm2 に達し
た場合、ガス充填完了となり、S13以降の処理を実行
する。
【0063】そして、S14において、Pin−Pout
規定値であるときは、S12に戻りS12〜S14の処
理を繰り返す。しかし、S14において、Pin−Pout
<規定値であるときは、あるいは充填圧Pout ≧200
kgf/cm2 になったときは、燃料タンク3の圧力が目標充
填圧200kgf/cm2 に達したものと判断してS15に進
み、ガス供給開閉弁29を閉弁させる。
【0064】さらに、S16で圧力制御弁32を閉弁さ
せた後、S17で開閉弁17を閉弁させる。続いて、充
填表示ランプ54を消灯させて作業者に燃料タンク3へ
のガス充填が完了したことを知らせる(S18)。
【0065】そして、作業者は、充填表示ランプ54が
消灯したことを確認して自動車2の開閉弁45を手動で
閉弁操作する。その後、作業者は、前述したように三方
弁38を切換操作させて充填ポートbと排気ポートcと
を連通させるとともに流入ポートaを遮断させる。
【0066】これにより、三方弁38は、着脱カプラ4
0と回収タンク20とを連通するように切り換わり、着
脱カプラ40,42内及び供給ホース39内に残留する
ガスを回収タンク20に回収させる。その結果、着脱カ
プラ40,42内がほぼ大気圧に減圧され、着脱カプラ
40,42の離脱操作が可能になる。
【0067】従って、作業者は、自動車2側の手動開閉
弁45を閉弁させた後、ディスペンサユニット5の着脱
カプラ40を自動車2の着脱カプラ42から分離させ
る。これで、一連のガス充填作業が完了する。
【0068】これで、作業者は、容易に着脱カプラ40
を着脱カプラ42から離間させることができる。これと
ともに、ガス供給装置1は、着脱カプラ40,42内の
ガスを大気中に放出しないため、大気汚染の心配もな
い。
【0069】尚、上記実施例では、燃料タンク3の圧力
が目標充填圧力に達するまでに1回だけガス充填を停止
させるようにしたが、これに限らず、燃料タンク3の圧
力が目標充填圧力に達するまでに2回あるいは3回とい
った具合に複数回ガス充填を停止させるようにしても良
い。
【0070】又、上記実施例では、ガス供給開閉弁29
の弁開度を制御することにより、燃料タンク3へのガス
充填を高速充填、ガス充填停止、低速充填に切り換えた
が、これに限らず、ガス供給開閉弁29以外に流量調整
弁をガス供給管路28に設けてこの流量調整弁の弁開度
を調整するようにしても良い。あるいは上記ガス供給開
閉弁29の代わりに圧力制御弁32を弁手段として用い
て圧力制御弁32の弁開度を調整するようにしても良
い。
【0071】又、上記実施例では、都市ガスを圧縮した
圧縮天然ガス(CNG)を供給する場合を一例として挙
げたが、これに限らず、例えばブタン、プロパン等のガ
スを供給するのにも適用できるのは勿論である。
【0072】又、上記実施例では、自動車2の燃料タン
ク3に圧縮されたガスを充填する場合を一例として挙げ
たが、これに限らず、他の容器等に圧縮されたガスを供
給する装置にも適用でき、あるいは単に圧縮されたガス
を他の場所に給送するための管路途中に設置する構成の
装置にも適用できるのは勿論である。
【0073】又、上記実施例では、都市ガス等が家庭に
分岐される前の中圧管路10からの都市ガスを圧縮する
構成としたが、これに限らず、例えば中圧管路10から
分岐された家庭の管路からガスを取り出すようにしても
良い。
【0074】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1によれ
ば、圧力検出手段により中間充填圧力が検出されたと
き、弁手段を所定時間閉弁するとともに、所定時間経過
後に弁手段を開弁して被充填タンクへのガス充填を再開
し、目標充填圧力が検出された時点で弁手段を閉弁させ
るため、所定時間ガス充填を停止している間に被充填タ
ンクが自然冷却されて被充填タンクの温度を低下させる
ことができる。これにより、被充填タンクへのガス充填
による温度上昇を緩和させることができるとともに、被
充填タンクの圧力を常温に近い温度の圧力で検出するこ
とができる。従って、被充填タンクの温度上昇に伴うガ
スの膨張を抑えて実際に充填されたガス充填質量を増や
すことができ、より多量のガス充填を行うことができ
る。
【0075】又、請求項2によれば、被充填タンクへの
ガス充填開始から被充填タンクの圧力が中間充填圧力に
達するまで高速充填を行い、所定時間経過後に目標充填
圧力が検出されるまで低速充填を行うため、被充填タン
クの圧力が中間充填圧力に達するまでの充填時間を短縮
でき、且つ中間充填圧力から目標充填圧力に達するまで
被充填タンクへのガス充填量が絞られるため、目標充填
圧力に達した時点での被充填タンクの温度上昇を抑制す
ることができる。よって、被充填タンクの温度上昇に伴
うガスの膨張を抑えて実際に充填されたガス充填質量を
増やすことができ、より多量のガス充填を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるガス供給装置の一実施例の概略構
成図である。
【図2】制御装置が実行する処理のフローチャートであ
る。
【図3】図2の処理に続いて実行される処理のフローチ
ャートである。
【図4】燃料タンクにガスを充填する際の温度及び圧力
の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ガス供給装置 3 燃料タンク 4 圧力発生ユニット 5 ディスペンサユニット 16 高圧ガス蓄圧器 18 圧力伝送器 28 ガス供給管路 29 ガス供給開閉弁 30 1次圧力伝送器 31 流量計 32 圧力制御弁 33 2次圧力伝送器 38 三方弁 35 制御回路 40,42 着脱カプラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000003056 トキコ株式会社 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 (72)発明者 金井 一男 千葉県習志野市袖ヶ浦6−9−6 (72)発明者 小林 明文 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 服部 学 愛知県名古屋市昭和区川名本町4−3の7 (72)発明者 吉田 時男 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号 西部瓦斯株式会社内 (72)発明者 小原 一洋 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 熊谷 信治 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 松本 拓也 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮されたガスを貯蔵するガス供給タン
    クと、 一端が該ガス供給タンクに接続され、他端が被充填タン
    クに接続されるガス供給管路と、 該ガス供給管路に設けられた弁手段と、 前記ガス供給管路に設けられ、前記被充填タンクに充填
    された圧力を検出する圧力検出手段と、 前記被充填タンクに充填される目標充填圧力及び目標充
    填圧力より低い中間充填圧力を記憶する記憶手段と、 前記圧力検出手段により前記中間充填圧力が検出された
    とき、前記弁手段を所定時間閉弁するとともに、所定時
    間経過後に前記弁手段を開弁して前記被充填タンクへの
    ガス充填を再開し、前記目標充填圧力が検出された時点
    で前記弁手段を閉弁させる制御手段と、 よりなることを特徴とするガス供給装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記被充填タンクへの
    ガス充填開始から前記被充填タンクの圧力が前記中間充
    填圧力に達するまで高速充填となる弁開度で前記弁手段
    を開弁し、前記所定時間経過後に前記目標充填圧力が検
    出されるまで低速充填となる弁開度で前記弁手段を開弁
    させることを特徴とする請求項1のガス供給装置。
JP23814894A 1994-09-30 1994-09-30 ガス供給装置 Pending JPH08100891A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001355795A (ja) * 2000-06-09 2001-12-26 Honda Motor Co Ltd 水素急速充填方法
JP2005201340A (ja) * 2004-01-14 2005-07-28 Toyota Motor Corp 高圧ガス充填システムおよび高圧ガス充填方法
JP2006029424A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Toho Gas Co Ltd ガス供給装置およびガス供給方法
JP2007303560A (ja) * 2006-05-11 2007-11-22 Toho Gas Co Ltd ガス供給装置およびガス供給方法

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