JPH0868496A - ガス供給装置 - Google Patents

ガス供給装置

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JPH0868496A
JPH0868496A JP6203996A JP20399694A JPH0868496A JP H0868496 A JPH0868496 A JP H0868496A JP 6203996 A JP6203996 A JP 6203996A JP 20399694 A JP20399694 A JP 20399694A JP H0868496 A JPH0868496 A JP H0868496A
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JP
Japan
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pressure
gas
gas supply
fuel tank
valve
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Pending
Application number
JP6203996A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kanai
一男 金井
Akifumi Kobayashi
明文 小林
Manabu Hattori
学 服部
Tokio Yoshida
時男 吉田
Takuya Matsumoto
拓也 松本
Shinji Kumagai
信治 熊谷
Kazuhiro Obara
一洋 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEIBU GAS KK
Osaka Gas Co Ltd
Tokico Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
SEIBU GAS KK
Osaka Gas Co Ltd
Tokico Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
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Publication date
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  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は指定された一定量の圧縮ガスを正確
に充填するよう構成したガス供給装置を提供することを
目的とする。 【構成】 ガス供給装置1は、圧力発生ユニット4と、
ディスペンサユニット5とよりなる。ディスペンサユニ
ット5は、ガス供給開閉弁29と、1次圧力伝送器30
と、流量計31と、圧力制御弁32と、2次圧力伝送器
33と、を有する。制御装置35は、燃料タンク3への
充填完了後、ガス供給開閉弁29を開弁させてガス供給
管路28内を所定圧力に保持し、ガス充填開始時、2次
圧力伝送器33により検出された圧力値により燃料タン
ク3の残留圧力を推定するとともに、供給圧力が推定さ
れた燃料タンク3の残留圧力よりも予め設定された所定
値だけ高い圧力となるように圧力制御弁32の設定圧力
を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス供給装置に係り、特
に指定された一定量の圧縮ガスを正確にプリセット充填
するよう構成したガス供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、天然ガスを圧縮した圧縮天然ガ
ス(CNG)等を別のタンクに供給するガス供給装置と
しては、実開平4−64699号公報にみられるような
装置がある。当該公報の装置は、圧縮されたガスを急速
充填する方式が採用されており、圧縮機により所定圧以
上に昇圧されたガスをガス供給タンクに一旦貯めてお
き、そしてガス供給タンクに貯められたガスを自動車の
燃料タンク(被充填タンク)に注入して燃料タンク内が
所定圧に達するまで充填されるようになっている。
【0003】自動車の燃料タンクへのガス供給量は流量
計により計測されており、燃料タンクに充填された総流
量を知ることができ、燃料タンクに充填された圧力は圧
力に応じた信号を出力する圧力伝送器により検出でき
る。又、装置本体から引き出されたホースの先端には、
燃料タンクの接続部(例えばクイックカプラ等よりな
る)に接続される接続部材(例えばクイックカプラ等よ
りなる)が設けられており、この接続部材はガス供給前
に自動車の燃料タンクに接続され、ガス充填完了後に燃
料タンクから外される。
【0004】ところが、ホース内の圧力が高圧になって
いると接続部材を燃料タンクの接続部から外すことがで
きないため、ガス充填完了後に接続部材を燃料タンクか
ら外す際は、作業者が手動式の三方弁を切り換えてホー
ス内のガスをドレンタンクに回収させてホース内を大気
圧に減圧させていた。そして、作業者は、三方弁を切り
換える前に、燃料タンクに充填されたガスがドレンタン
クに流出することを防止するため、燃料タンクの接続部
に設けられた開閉弁を閉弁させる。
【0005】従って、作業者は、ホース内を大気圧に減
圧する前に燃料タンクの接続部に設けられた開閉弁が閉
弁されていることを確認して、三方弁を切り換えてホー
ス内に残留する高圧ガスをドレンタンクに回収させてホ
ース内を減圧する。
【0006】上記ホース内の減圧操作が終了してから、
上記接続部材を燃料タンクの接続部から外すことができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記構成の
ガス供給装置では、燃料タンクに満タン充填を行う場
合、燃料タンクの残留圧力に関係なくガスを充填できる
ので、燃料タンクに残留している圧力を測定する必要が
ない。従って、満タン充填の場合、上記接続部材を燃料
タンクの接続部に接続した後、圧力制御弁の圧力制御動
作により段階的にガス供給圧力を高めるようにしてガス
を充填し、燃料タンクが目標の所定圧力に達するまでの
ガス充填量を流量計により計測していた。
【0008】ところが、満タン充填ではなく顧客に指定
された一定量のみをプリセット充填する場合、燃料タン
クに残留している圧力とガス供給圧力との圧力差が大き
いと、燃料タンクの供給流量が急激に上昇して指定され
た一定量以上のガスを充填してしまうことがあり、圧力
制御弁の圧力制御動作を燃料タンクに残留している圧力
に基づいて行わなければならない。
【0009】しかるに、燃料タンクに圧力計を設け、ガ
ス供給前に作業者が燃料タンクの残圧を読み取ってガス
供給装置の制御装置に燃料タンクの残圧を入力すること
が考えられるが、その場合作業者の充填作業が複雑化す
るばかりか入力操作ミスにより実際とは異なる圧力が入
力されてしまい圧力制御弁の圧力制御動作が適切に行わ
れないといった問題も生ずる。
【0010】そこで、本発明は上記課題を解決したガス
供給装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧縮されたガ
スを貯蔵するガス供給タンクと、一端が該ガス供給タン
クに接続され、他端が被充填タンクの接続部に接続され
るガス供給管路と、該ガス供給管路に配設されたガス供
給開閉弁と、前記ガス供給管路の圧力を制御する圧力制
御弁と、前記該ガス供給開閉弁の下流に位置するよう前
記ガス供給管路に配設され、前記被充填タンクに充填さ
れたガスの圧力を検出する圧力検出手段と、前記被充填
タンクへの充填前、前記ガス供給開閉弁を開弁させて前
記ガス供給管路内を所定圧力に保持する圧力保持手段
と、前記ガス供給管路を前記被充填タンクの接続部に接
続した後、前記圧力検出手段により検出された圧力値に
より充填前の前記被充填タンクの残留圧力を推定する圧
力推定手段と、よりなることを特徴とする。
【0012】
【作用】被充填タンクへの充填前、ガス供給開閉弁を開
弁させてガス供給管路内を所定圧力に保持し、ガス供給
管路を被充填タンクの接続部に接続した後、圧力検出手
段により検出された圧力値により充填前の被充填タンク
の残留圧力を推定することにより、被充填タンクの残留
圧力に応じた供給圧力により被充填タンクへのガス充填
を行うことができる。そのため、顧客に指定された一定
量のみをプリセット充填する場合、燃料タンクに残留し
ている圧力とガス供給圧力との圧力差を所定値以上とな
らないように調整して、燃料タンクへの供給流量が急激
に上昇することを防止して指定された一定量のガスを正
確に充填しうる。
【0013】
【実施例】図1乃至図4に本発明になるガス供給装置の
一実施例を示す。
【0014】各図中、ガス供給装置1は、例えば自動車
2の燃料タンク(被充填タンク)3に都市ガスを所定圧
力に圧縮した圧縮天然ガス(CNG)を供給するガス供
給ステーションなどに設置されている。
【0015】ガス供給装置1は、大略、都市ガスを所定
圧力に圧縮し加圧されたガスを生成する圧力発生ユニッ
ト4と、圧力発生ユニット4により圧縮されたガスを燃
料タンク3に供給するためのディスペンサユニット5
と、よりなる。 圧力発生ユニット4は、都市ガス等が
家庭に分岐される前の中圧管路10に接続された分岐管
路11に、ガスを圧縮する多段式のコンプレッサ12が
配設されている。コンプレッサ12は、例えばガスを圧
縮するためのシリンダが複数(3個または4個)設けら
れ、前段のシリンダで圧縮されたガスを次段のシリンダ
でさらに高い圧力に加圧するようになっており、中圧管
路10から供給されたガスを段階的に圧縮する。
【0016】さらに、コンプレッサ12から引き出され
た高圧管路13には、コンプレッサ12により生成され
たガスの逆流を防止する逆止弁14が配設されている。
この高圧管路13から分岐した分岐管路15の端部に
は、高圧ガス蓄圧器16が接続されている。尚、高圧ガ
ス蓄圧器16は、一般に文献等では蓄ガス器とも呼ばれ
ている。
【0017】上記高圧ガス蓄圧器16には、上記コンプ
レッサ12により圧縮された高圧ガス、本実施例では2
50kgf/cm2 に圧縮されたガスが蓄圧される。又、上記
高圧管路13には電磁弁よりなる開閉弁17と、圧力伝
送器18と、が配設されている。
【0018】上記圧力伝送器18は、内部に高圧管路1
3を流れるガスの圧力を検出する圧力センサが設けられ
ており、ガスの圧力に応じた検出信号を制御回路19に
送信する。
【0019】従って、コンプレッサ12により圧縮され
たガスが高圧ガス蓄圧器16へ供給される工程では、制
御回路35からの指令により開閉弁17が閉弁される。
そして、高圧ガス蓄圧器16内の圧力が所定圧力に達す
ると、圧力発生ユニット4は充填作業可能な待機状態と
なる。
【0020】又、圧力発生ユニット4とディスペンサユ
ニット5との間は、ガス供給管路28を介して接続され
ている。そして、ディスペンサユニット5内に延在する
ガス供給管路28には、電磁弁よりなりガス供給管路2
8を開閉するガス供給開閉弁29と、圧力発生ユニット
4から供給されたガスの1次圧力を検出する1次圧力伝
送器30と、ガス供給管路28を流れるガス流量を計測
する流量計31と、下流側へ給送されるガス圧力を所定
圧力に制御する圧力制御弁32と、圧力制御弁32によ
り制御された2次圧力を検出する2次圧力伝送器33
と、所定以上の力で引っ張られたとき分離する緊急離脱
カプラ34と、が配設されている。
【0021】尚、圧力制御弁32は、制御回路35から
の指令により充填圧力を制御して燃料タンク3へ供給さ
れるガス供給量(流量は圧力×時間により求まる)を制
御するとともに、充填開始時及び充填終了時には充填圧
力が徐々に変化(増圧、減圧)するように圧力を制御し
て各機器が急激な圧力変化により破損することを防止す
る。
【0022】又、ガス供給開閉弁29は、圧力発生ユニ
ット4の元弁として機能するもので制御回路35からの
指令により自動的に開弁または閉弁する。尚、ガス供給
開閉弁29は、電磁弁の代わりに手動式の開閉弁を使用
しても良い。
【0023】1次圧力伝送器30と2次圧力伝送器33
とは、それぞれの取り付け位置で検出した圧力に応じた
検出信号を制御回路35に送信する。又、流量計31
は、比較的高圧のガスの流量を正確に計測するよう構成
されており、その流量計測信号(流量パルス)を制御回
路35に送信する。
【0024】又、緊急離脱カプラ34には、高圧ガスに
耐えうる高圧ガス供給チューブ37の一端が接続され、
高圧ガス供給チューブ37の他端は三方弁38の流入ポ
ートaに接続されている。さらに、三方弁38の充填ポ
ートbには、可撓性を有する供給ホース39が接続され
ている。
【0025】この供給ホース39の端部には、着脱可能
な着脱カプラ40が設けられている。着脱カプラ40
は、ディスペンサユニット5の筐体側面に設けられたカ
プラ掛止部36に掛止されている。又、カプラ掛止部3
6には、着脱カプラ40が掛止されるとオンになり、着
脱カプラ40が外されるとオフに切り換わるカプラ収納
スイッチ36aが設けられている。
【0026】三方弁38の排気ポートcは、ガス供給終
了後、着脱カプラ40の離脱操作を可能にするため、着
脱カプラ40内の残留ガスを外部に逃がす低圧管路41
に接続されている。この低圧管路41は、大気開放もし
くは着脱カプラ40内の残留ガスを回収するガス回収経
路に連通されている。
【0027】尚、三方弁38は手動操作により切り換え
られる構成であり、ガス充填前及びガス充填後は、充填
ポートbと排気ポートcとが連通されて流入ポートaが
遮断されている。又、ガス充填時は、流入ポートaと充
填ポートbとが連通するとともに排気ポートcが遮断す
るように切り換え操作される。
【0028】又、緊急離脱カプラ34は、万が一着脱カ
プラ40が燃料タンク3側の着脱カプラ42に接続され
たまま自動車2が発車した場合に連結を解除するととも
に、緊急離脱カプラ34内部に設けられた逆止弁(図示
せず)が閉弁してガス漏れを防止する。
【0029】尚、上記着脱カプラ40と着脱カプラ42
とは、それぞれ内部に逆止弁(図示せず)が設けられて
おり、互いに連結されていないときは逆止弁が閉弁し、
着脱カプラ40と着脱カプラ42とが連結されると各逆
止弁が開弁位置に変位して相互に連通状態となる。
【0030】43は表示器で、燃料タンク3に充填され
たガスの流量及び供給圧力を表示する。
【0031】上記制御装置35は、上記各機器と接続さ
れとともに、スタート釦51,表示器52,アラーム装
置53,充填表示ランプ54,ガス放出ランプ55が接
続されている。
【0032】制御回路35のメモリ(ROM)35aに
は、燃料タンク3に充填されたガスの流量及び供給圧力
を計測するプログラムと、燃料タンク3への充填前、ガ
ス供給開閉弁29を開弁させてガス供給管路28内を所
定圧力に保持する圧力保持プログラムと、着脱カプラ4
0が燃料タンク3の着脱カプラ42に接続されたとき、
2次圧力伝送器33により検出された圧力値により燃料
タンク3の残留圧力を推定する圧力推定プログラムと、
ガス充填開始時の供給圧力が推定された燃料タンク3の
残留圧力よりも予め設定された所定値だけ高い圧力とな
るように圧力制御弁32の設定圧力を調整する圧力調整
プログラムと、が格納されている。
【0033】従って、制御回路35は、上記各プログラ
ムに基づいて流量計31から出力された流量パルスを積
算して流量を算出するとともに、ガス供給開閉弁29,
1次圧力伝送器30,流量計31,圧力制御弁32,2
次圧力伝送器33の動作制御を実行する。又、制御回路
35と上記制御回路19とは、相互に各制御信号を受け
渡しを行っており、互いに協働して各機器の制御を行
う。
【0034】又、高圧ガスが充填される自動車2の燃料
タンク3に接続された管路44には、上流側より上記デ
ィスペンサユニット5の着脱カプラ40が結合される着
脱カプラ42と、ガスを充填する際手動操作により開弁
される手動開閉弁45と、燃料タンク3に充填されたガ
スが逆流することを防止する逆止弁46とが配設されて
いる。
【0035】次に上記構成になるガス供給装置1におけ
るガス充填作業について説明する。
【0036】上記自動車2の燃料タンク3にガスを充填
する際、作業者は、先ず、ディスペンサユニット5の着
脱カプラ40をカプラ掛止部36から外して自動車2の
着脱カプラ42に結合させる。そして、自動車2の手動
開閉弁45を開弁させるとともに、三方弁38の流入ポ
ートaと充填ポートbとが連通するように切り換える。
【0037】次に充填開始釦(図示せず)がオンに操作
されると、制御回路35は開閉弁17を開弁させるとと
もに、ガス供給開閉弁29を開弁させる。これにより、
高圧ガス蓄圧器16に蓄圧された高圧ガスは、ガス供給
管路28,高圧ガス供給ホース37,着脱カプラ40,
42,管路44を介して燃料タンク3に充填される。
【0038】充填開始直後は、ガス供給管路28に配設
された圧力制御弁32の弁開度がやや絞られており、高
圧ガス蓄圧器16からのガスにより各機器が受ける圧力
の上昇を緩和して各機器を高圧ガスから保護する。そし
て、所定時間(例えば5秒程度)が経過すると圧力制御
弁32の弁開度を徐々に開いてガス充填流量を増加させ
る。
【0039】このようにして燃料タンク3にガスが充填
されて満タン状態になると、燃料タンク3の圧力は20
0kgf/cm2 となる。
【0040】尚、ガス供給管路28を通過したガス充填
量は、流量計31により計測され、ガス充填量に応じた
流量パルスが制御回路35に出力される。制御回路35
は、2次圧力伝送器33により検出された供給圧力と、
流量計31からの流量パルス数に基づいて、燃料タンク
3に充填されたガス充填量を算出して表示器43に表示
する。
【0041】燃料タンク3へのガス充填が完了すると、
作業者は、三方弁38の充填ポートbと排気ポートcと
を連通させるとともに流入ポートaを遮断させる。排気
ポートcは、低圧管路41を介して着脱カプラ40,4
2内及び供給ホース39内に残留するガスを排気して着
脱カプラ40の離脱操作を可能にする。
【0042】さらに、作業者は、自動車2側の手動開閉
弁45を閉弁させた後、ディスペンサユニット5の着脱
カプラ40を自動車2の着脱カプラ42から分離させ、
カプラ掛止部36に掛止させる。これで、一連のガス充
填作業が完了する。
【0043】ここで、上記構成になるガス供給装置1の
制御回路35が実行する処理につき説明する。
【0044】図2はガス充填作業時に実行されるメイン
フローチャートである。作業者は、ガス供給管路28の
先端に設けられた着脱カプラ40を燃料タンク3の着脱
カプラ42に接続し、その後手動式の開閉弁45を開弁
操作する。そして、作業者は、スタート釦51をオンに
操作する。
【0045】図2中、制御装置35は、ステップS1
(以下「ステップ」を省略する)で2次圧力伝送器33
からの圧力値を読み取り、着脱カプラ40が着脱カプラ
42に接続されていることを確認する。即ち、着脱カプ
ラ40,42が正常に接続され、手動式開閉弁45が開
弁しているときは、燃料タンク6の残留圧が検出される
ことになる。もし、着脱カプラ40,42が接続不良で
あるときは、着脱カプラ40から空気が導入されるため
大気圧が検出されることになり、その場合アラーム装置
53によりアラームを発するとともに表示器52に例え
ば「カプラ接続不良」といったメッセージを表示して装
置を停止状態にする。
【0046】次に全ての電磁弁、即ち開閉弁17,ガス
供給開閉弁29,圧力制御弁32が閉弁している初期状
態であることを確認し(S2)、開閉弁17を開弁させ
る(S3)。これにより、高圧ガス蓄圧器16に蓄圧さ
れたガスがガス供給管路28に供給される。
【0047】S4では、1次圧力伝送器30により検出
された供給圧Pinと2次圧力伝送器33により検出され
た燃料タンク3への充填圧Pout との差(Pin
out )が予め設定された規定値以上であるかどうかを
チェックする。つまり、Pin−Pou t が予め設定された
規定値以上である場合は燃料タンク3の圧力が低いので
充填可能と判断する。
【0048】従って、上記S4において、Pin−Pout
が予め設定された規定値以上である場合には、S5に進
み、充填表示ランプ54を点灯させて充填可能であるこ
とを作業者に知らせる。続いて、ガス供給開閉弁29を
開弁させ(S6)、圧力制御弁31を開弁させる(S
7)。
【0049】次のS8では、圧力制御弁31の弁開度を
制御して定圧力上昇制御を行う。そして、S9におい
て、2次圧力伝送器33に検出された充填圧Pout が2
00kgf/cm2 に達したかどうかをチェックする。もし、
充填圧Pout が200kgf/cm2以下の場合は、S10に
進み、Pin−Pout の差圧が予め設定された規定値以上
であるかどうかをチェックする。
【0050】S10において、Pin−Pout ≧規定値で
あるときは、S8に戻りS8〜S10の処理を繰り返
す。しかし、S10において、Pin−Pout <規定値で
あるときは、S11に進み、開閉弁17を閉弁させる。
【0051】S12では、しかし、S10において、P
in−Pout <規定値であるとき、あるいは充填圧Pout
≧200kgf/cm2 になったときは、燃料タンク3の圧力
が目標の200kgf/cm2 に達したものと判断してS11
に進み、ガス供給開閉弁29を閉弁させる。
【0052】さらに、S12で圧力制御弁32を閉弁さ
せた後、S13で開閉弁17を閉弁させる。続いて、充
填表示ランプ54を消灯させて作業者に燃料タンク3へ
のガス充填が完了したことを知らせる(S14)。
【0053】そして、作業者は、充填表示ランプ54が
消灯したことを確認して自動車2の開閉弁45を手動で
閉弁操作する。その後、作業者は、三方弁38を切り換
えて充填ポートbと排気ポートcとを連通し、流入ポー
トaを遮断する。
【0054】これで、着脱カプラ40,42及び供給ホ
ース39に残留するガスが低圧管路41を介して回収さ
れる。
【0055】又、上記S9において、2次圧力伝送器3
3に検出された充填圧Pout が200kgf/cm2 に達した
場合、ガス充填完了となり、S11以降の処理を実行す
る。
【0056】又、上記S4において、Pin−Pout が予
め設定された規定値以下である場合には、燃料タンク3
の圧力がほぼ満タン状態の圧力であるので、充填不要と
判断する。
【0057】次に、ガス供給装置1の制御回路35は、
図3に示すガス充填完了の処理を実行する。
【0058】図3中、制御回路35は、ガス充填完了
後、S21において、カプラ掛止部36に着脱カプラ4
0が掛止されてカプラ収納スイッチ36aがオンになる
と、S22に進み、2次圧力伝送器33により検出され
たガス供給管路28の2次側圧力が200kgf/cm2 以下
であるかどうかをチェックする。
【0059】即ち、S22において、上記ガス供給管路
28の2次側圧力が200kgf/cm2以下でないときは、
即ちガス供給管路28の2次側圧力が200kgf/cm2
達しているときは、S22以降の処理を実行する必要が
ないので、図3の処理が終了する。しかし、S22にお
いて、ガス供給管路28の2次側圧力が200kgf/cm 2
以下であるときは、S23に進み、ガス供給開閉弁29
を開弁させる。
【0060】続いて、S24で圧力制御弁32の弁開度
を「微開」とする。尚、圧力制御弁32の弁開度を微開
としたのは、ガス供給管路28の2次側圧力が200kg
f/cm 2 に達するようにガスを供給することが目的であ
り、供給量をできるだけ少なくしたいからである。
【0061】次のS25では、ガス供給管路28の2次
側圧力が200kgf/cm2 になったかどうかをチェックす
る。圧力制御弁32の弁開度が微開であるので、ガス供
給管路28の2次側圧力が200kgf/cm2 に達するまで
には、所定の時間を要する。
【0062】従って、S25において、ガス供給管路2
8の2次側圧力が200kgf/cm2 になるまで上記S23
〜S25の処理を繰り返す。しかし、S25において、
ガス供給管路28の2次側圧力=200kgf/cm2 になる
と、S26に進み、圧力制御弁32を閉弁させた後、S
27でガス供給開閉弁29を閉弁させる。
【0063】これにより、圧力制御弁32と三方弁38
との間の圧力は、200kgf/cm2 の圧力に上昇する。そ
して、次回のガス充填作業が行われるまでガス供給管路
28の2次側圧力は、200kgf/cm2 に保持される。
【0064】このように、ガス充填前に圧力制御弁32
と三方弁38との間の圧力を200kgf/cm2 に保つ理由
は、次回ガス充填のために到着した自動車2の燃料タン
ク3に残留する圧力がどのくらい残っていてもその残圧
を推測することができるからである。
【0065】例えば、自動車2の燃料タンク3の充填目
標圧力が200kgf/cm2 であるのに圧力制御弁32と三
方弁38との間の圧力が150kgf/cm2 であると、残圧
が150kgf/cm2 以上ある自動車2が到着した場合、燃
料タンク3の残圧がチューブ37内に圧力よりも大であ
るため、逆止弁46が開弁せず燃料タンク3の残圧を推
定することができない。そのため、燃料タンク3の充填
目標圧力が200kgf/cm2 である場合には、圧力制御弁
32と三方弁38との間の圧力を200kgf/cm 2 に保つ
必要がある。
【0066】次に、次回のガス充填開始前に実行される
燃料タンク3の残留圧力推定処理につき説明する。
【0067】制御装置35は、上記図3の処理に引き続
き図4の処理を実行する。同図中、S31において、ガ
ス充填開始前に作業者がカプラ掛止部36から着脱カプ
ラ40を外してカプラ収納スイッチ36aがオフになる
と、S32に進み、2次圧力伝送器33により検出され
たガス供給管路28の2次側圧力が200kgf/cm2 以下
に低下したかどうかをチェックする。
【0068】即ち、作業者は、着脱カプラ40を自動車
2の着脱カプラ42に接続し、三方弁38を切り換えて
aポートとbポートとを連通させるとともに、cポート
を遮断させる。続いて、作業者は、燃料タンク3の開閉
弁45を開弁させる。
【0069】前述したように圧力制御弁32と三方弁3
8との間の圧力は、200kgf/cm2の圧力に保持されて
いるので、上記のように着脱カプラ40の接続作業が行
われると、ガス供給管路28の2次側圧力が高圧ガス供
給ホース37,着脱カプラ40,42,管路44を介し
て燃料タンク3に導入される。そのため、着脱カプラ4
0の接続作業によりガス供給管路28の2次側圧力が2
00kgf/cm2 以下に低下する。
【0070】そして、ガス供給管路28の2次側圧力
は、燃料タンク3に残留した圧力と平衡状態となる。よ
って、ガス供給管路28の2次側圧力は、燃料タンク3
の圧力とほぼ同一となる。尚、前述したようにガス供給
管路28のガスは少量であるので、燃料タンク3に流入
したガスは少量であり、燃料タンク3内の圧力変動も極
めて小さい。
【0071】従って、S32において、ガス供給管路2
8の2次側圧力が200kgf/cm2 以下に低下すると、ガ
ス供給管路28の2次側圧力が燃料タンク3に導入され
るため、S33に進み2次圧力伝送器33により検出さ
れた2次側圧力を読み取る。
【0072】続いて、2次圧力伝送器33により検出さ
れた2次側圧力に補正値(燃料タンク3の容量に応じて
設定されている)を掛けて燃料タンク3の残留圧力を推
定する(S34)。
【0073】次に、S34で推定された燃料タンク3の
残留圧力に基づいて、ガス充填開始時の供給圧力が推定
された燃料タンク3の残留圧力よりも予め設定された所
定値だけ高い圧力となるように圧力制御弁32の設定圧
力を調整する。即ち、充填開始当初のガス供給圧力を燃
料タンク3の残留圧力よりも若干高い圧力に設定し、そ
の後所定時間経過毎に弁開度を段階的に大きくして燃料
タンク3の圧力を徐々に増加させるように設定する。
【0074】そのため、充填開始時にガス供給圧力が燃
料タンク3の残留圧力に対して大きくなり過ぎることが
なく、燃料タンク3の圧力が急激に増加することが防止
される。これにより、例えば顧客に指定された一定量の
みを燃料タンク3に充填する場合、燃料タンク3への供
給流量が急激に上昇して指定された一定量以上のガス量
を充填してしまうことを防止でき、指定された一定量の
ガス量を正確に充填することができる。
【0075】しかも、従来のように充填開始時のガス供
給圧力が燃料タンク3の残留圧力よりも大き過ぎて、圧
力制御弁32より下流に配設された2次圧力伝送器3
3,三方弁38,着脱カプラ40,42,開閉弁45,
逆止弁46等の各弁部を破損させてしまうことを防止で
きる。又、充填開始時のガス供給圧力が燃料タンク3の
残留圧力よりも低くてガス充填が行われないといった不
都合も防止できる。
【0076】尚、上記実施例では、都市ガスを圧縮した
圧縮天然ガス(CNG)を供給する場合を一例として挙
げたが、これに限らず、例えばブタン、プロパン等のガ
スを供給するのにも適用できるのは勿論である。
【0077】又、上記実施例において図3及び図4の処
理は、満タン充填時に行う必要がないので、例えば顧客
の要望する一定量がプリセットされた場合のみ、上記図
3及び図4の処理を実行するようにしても良い。
【0078】又、上記実施例では、自動車2の燃料タン
ク3に圧縮されたガスを充填する場合を一例として挙げ
たが、これに限らず、他の容器等に圧縮されたガスを供
給する装置にも適用でき、あるいは単に圧縮されたガス
を他の場所に給送するための管路途中に設置する構成の
装置にも適用できるのは勿論である。
【0079】又、上記実施例では、都市ガス等が家庭に
分岐される前の中圧管路10からの都市ガスを圧縮する
構成としたが、これに限らず、例えば中圧管路10から
分岐された家庭の管路からガスを取り出すようにしても
良い。
【0080】
【発明の効果】上述の如く、本発明になるガス供給装置
は、被充填タンクへの充填前、ガス供給開閉弁を開弁さ
せてガス供給管路内を所定圧力に保持し、ガス供給管路
を被充填タンクの接続部に接続した後、圧力検出手段に
より検出された圧力値により充填前の被充填タンクの残
留圧力を推定するため、被充填タンクの残留圧力に応じ
た適切な供給圧力により被充填タンクへのガス充填を行
うことができる。そのため、顧客に指定された一定量の
みを充填する場合、燃料タンクに残留している圧力とガ
ス供給圧力との圧力差を所定値以上とならないように調
整して、燃料タンクへの供給流量が急激に上昇すること
を防止して指定された一定量のガスを正確に充填するこ
とができる。又、充填開始時のガス供給圧力が残留圧力
よりも大き過ぎて、圧力制御弁より下流に配設された各
機器の弁部を破損させてしまうことを防止できるととも
に、充填開始時のガス供給圧力が被充填タンクの残留圧
力よりも低くてガス充填が行われないといった不都合も
防止できる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるガス供給装置の一実施例の概略構
成図である。
【図2】制御回路がガス充填時に実行する処理のフロー
チャートである。
【図3】制御回路がガス充填完了後に実行する処理のフ
ローチャートである。
【図4】制御回路がガス充填開始前に実行する処理のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 ガス供給装置 3 燃料タンク 4 圧力発生ユニット 5 ディスペンサユニット 12 コンプレッサ 16 高圧ガス蓄圧器 18 圧力伝送器 19 制御回路 17 開閉弁 28 ガス供給管路 29 ガス供給開閉弁 30 1次圧力伝送器 31 流量計 32 圧力制御弁 33 2次圧力伝送器 38 三方弁 35 制御回路 40,42 着脱カプラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000003056 トキコ株式会社 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 (72)発明者 金井 一男 千葉県習志野市袖ヶ浦6−9−6 (72)発明者 小林 明文 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 服部 学 愛知県名古屋市昭和区川名本町4−3の7 (72)発明者 吉田 時男 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号 西部瓦斯株式会社内 (72)発明者 松本 拓也 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 熊谷 信治 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 小原 一洋 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮されたガスを貯蔵するガス供給タン
    クと、 一端が該ガス供給タンクに接続され、他端が被充填タン
    クの接続部に接続されるガス供給管路と、 該ガス供給管路に配設されたガス供給開閉弁と、 前記ガス供給管路の圧力を制御する圧力制御弁と、 前記該ガス供給開閉弁の下流に位置するよう前記ガス供
    給管路に配設され、前記被充填タンクに充填されたガス
    の圧力を検出する圧力検出手段と、 前記被充填タンクへの充填前、前記ガス供給開閉弁を開
    弁させて前記ガス供給管路内を所定圧力に保持する圧力
    保持手段と、 前記ガス供給管路を前記被充填タンクの接続部に接続し
    た後、前記圧力検出手段により検出された圧力値により
    充填前の前記被充填タンクの残留圧力を推定する圧力推
    定手段と、 よりなることを特徴とするガス供給装置。
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