JP3538236B2 - ガス供給装置 - Google Patents

ガス供給装置

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JP3538236B2
JP3538236B2 JP23815194A JP23815194A JP3538236B2 JP 3538236 B2 JP3538236 B2 JP 3538236B2 JP 23815194 A JP23815194 A JP 23815194A JP 23815194 A JP23815194 A JP 23815194A JP 3538236 B2 JP3538236 B2 JP 3538236B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス供給装置に係り、特
に被充填タンクに充填されたガス充填量を正確に計測で
きるよう構成したガス供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、天然ガスを圧縮した圧縮天然ガ
ス(CNG)等を別のタンクに供給するガス供給装置と
しては、実開平4−64699号公報にみられるような
装置がある。当該公報の装置は、圧縮されたガスを急速
充填する方式が採用されており、圧縮機により所定圧以
上に昇圧されたガスをガス供給タンクに一旦貯めてお
き、そしてガス供給タンクに貯められたガスを自動車の
燃料タンク(被充填タンク)に供給され燃料タンク内が
所定圧に達するまで充填されるようになっている。
【0003】自動車の燃料タンクへのガス供給量はガス
供給管路に配設された流量計により計測されており、燃
料タンクの充填圧力は圧力に応じた信号を出力する圧力
伝送器により検出できる。又、装置本体から引き出され
たホースの先端には、燃料タンクの接続部(例えばクイ
ックカプラ等よりなる)に接続される接続部材(例えば
クイックカプラ等よりなる)が設けられており、この接
続部材はガス供給前に自動車の燃料タンクに接続され、
ガス充填完了後に燃料タンクから外される。
【0004】ところが、接続部内の圧力が高圧になって
いると接続部材を燃料タンクの接続部から外すことがで
きないため、ガス充填完了後に接続部材を燃料タンクか
ら外す際は、燃料タンクの接続部に設けられた開閉弁を
閉弁させた後、作業者が手動式の三方弁を切り換えてホ
ース内のガスを低圧管路側に逃がしてホース内を大気圧
に減圧させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のガス
供給装置では、自動車の燃料タンクへのガス充填作業が
終了すると、作業者が上記のようなホース内の減圧操作
を行う必要があるので、ガス供給管路及び接続部材に残
留するガスを低圧管路側に逃がしてホース内を大気圧に
減圧させると、流量計より下流側のガス供給管路に充満
されたガスが低圧管路側に流出することになる。
【0006】その結果、流量計により計測されたガス供
給量と実際に燃料タンクに充填されたガス充填量とに差
が生じ、上記ガス供給管路及び接続部材から低圧管路側
に逃がしたガス流出量が計測誤差となってしまう。
【0007】従って、従来のガス供給装置では、ガス供
給管路及び接続部材から低圧管路側に逃がしたガス流出
量の分が計測誤差となっているため、その分燃料タンク
に充填されるガス充填精度が低下するといった課題があ
った。
【0008】そこで、本発明は上記課題を解決したガス
供給装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記請求項1の発明は、
圧縮されたガスを貯蔵するガス供給タンクと、該ガス供
給タンクからのガスが充填される被充填タンクの接続部
に着脱される接続部材と、一端が該ガス供給タンクに接
続され、他端が前記接続部材に接続されたガス供給管路
と、該ガス供給管路に配設されたガス供給開閉弁と、該
ガス供給開閉弁の下流に位置するよう前記ガス供給管路
に配設され、前記接続部材に連通する前記ガス供給管路
の圧力を検出する圧力検出手段と、前記ガス供給管路を
介して前記被充填タンクに充填されたガス充填量を計測
する流量計と、該ガス供給開閉弁より下流に位置する前
記ガス供給管路より分岐した低圧管路と、前記被充填タ
ンクへの充填完了後、前記低圧管路に流出された流出量
を出力するガス流出量出力手段と、前記流量計により計
測された流量計測値から該ガス流出量出力手段により出
力されたガス流出量を減算して前記被充填タンクに充填
されたガス充填量を算出するガス充填量補正手段と、よ
りなることを特徴とする。
【0010】又、請求項2の発明は、前記ガス流出量出
力手段が、前記被充填タンクへの充填完了後、前記接続
部材を前記被充填タンクの接続部から分離させる前に前
記圧力検出手段により検出された第1の圧力値と、前記
ガス供給管路内の残留ガスを前記低圧管路に流出させた
状態で前記圧力検出手段により検出された第2の圧力値
とに基づいて、前記ガス供給管路から前記低圧管路へ流
出させたガス流出量を演算することを特徴とする。
【0011】
【作用】又、請求項1によれば、ガス流出量出力手段に
よりガス供給管路から低圧管路へ流出させたガス流出量
を求め、さらにガス充填量補正手段により流量計で計測
された流量計測値からガス流出量出力手段から出力され
たガス流出量を減算して被充填タンクに充填されたガス
充填量を算出するため、低圧管路へ流出させたガス流出
量による計測誤差を無くして被充填タンクへのガス充填
量の計量精度をより高めることが可能になる。
【0012】又、請求項2によれば、ガス流出量出力手
段により接続部材を被充填タンクの接続部から分離させ
る前に検出された第1の圧力値と、低圧管路とガス供給
管路とを連通した状態で検出された第2の圧力値とに基
づいて、ガス供給管路から低圧管路へ流出させたガス流
出量を演算し、さらにガス充填量補正手段により流量計
で計測されたガス充填量からガス流出量演算手段により
演算されたガス流出量を減算して被充填タンクに充填さ
れたガス充填量を算出するため、低圧管路に流量計等の
流量計測手段を別個に設けることなく低圧管路へ流出さ
せたガス流出量による計測誤差を無くして被充填タンク
へのガス充填量の計量精度をより高めることが可能にな
る。
【0013】
【実施例】図1乃至図3に本発明になるガス供給装置の
第1実施例を示す。
【0014】図1中、ガス供給装置1は、例えば自動車
2の燃料タンク(被充填タンク)3に都市ガスを所定圧
力に圧縮した圧縮天然ガス(CNG)を供給するガス供
給ステーションなどに設置されている。尚、上記圧縮天
然ガスは一例であり、ガス供給装置1が扱うガスは、こ
れに限らず大気圧から200気圧程度の高圧の範囲で圧
縮されて使用される他のガスを含む。
【0015】ガス供給装置1は、大略、都市ガスを所定
圧力に昇圧する圧力発生ユニット4と、圧力発生ユニッ
ト4により圧縮されたガスを燃料タンク3に供給するた
めのディスペンサユニット5と、これら圧力発生ユニッ
ト4,ディスペンサユニット5の各機器を制御する制御
装置6とよりなる。
【0016】圧力発生ユニット4は、都市ガスが中圧
(家庭で使用される圧力よりも高い圧力)で給送される
中圧管路(図示せず)に接続された上流管路7からのガ
スを圧縮する多段式のコンプレッサ8を有する。このコ
ンプレッサ8は、例えばガスを圧縮するためのシリンダ
が複数(3個または4個)設けられ、前段のシリンダで
圧縮されたガスを次段のシリンダでさらに高い圧力に加
圧するようになっており、中圧管路から供給されたガス
を段階的に圧縮する。
【0017】さらに、コンプレッサ8には可変圧管路9
と高圧管路10とが並列に接続され、各管路9,10に
は圧縮されたガスがコンプレッサ8に逆流することを防
止する逆止弁11,12が配設されている。又、可変圧
管路9,高圧管路10は、夫々可変圧ガス蓄圧器13,
高圧ガス蓄圧器14に接続されている。尚、可変圧ガス
蓄圧器13,高圧ガス蓄圧器14は、一般に文献等では
蓄ガス器とも呼ばれている。
【0018】本実施例においては、上記燃料タンク3の
最高圧力が200kgf/cm2 とした場合、可変圧ガス蓄圧
器13及び高圧ガス蓄圧器14の最高圧力は250kgf/
cm2に設定される。従って、コンプレッサ8は中圧管路
から供給された都市ガス(約5〜8kgf/cm2 )を圧縮し
て可変圧ガス蓄圧器13及び高圧ガス蓄圧器14の圧力
を上記設定圧力にする。
【0019】又、上記可変圧ガス蓄圧器13,高圧ガス
蓄圧器14からのガスを吐出するための吐出管路15,
16には、電磁弁よりなる開閉弁17,18が配設され
ている。尚、図2以降では、開閉弁17,18をVPA1,
PA2 と表わす。
【0020】上記吐出管路15,16は、ガス供給管路
19に連通しており、可変圧ガス蓄圧器13,高圧ガス
蓄圧器14はガス供給管路19を介して上記燃料タンク
3に接続される。又、ガス供給管路19には、上流側か
ら順に、電磁弁又は空気作動弁よりなるガス供給開閉弁
20と、可変圧ガス蓄圧器13,高圧ガス蓄圧器14か
ら供給される供給ガス圧を検出する1次圧力伝送器(圧
力検出手段)21と、燃料タンク3に供給されたガス供
給量を計測する質量流量計22と、燃料タンク3に供給
されるガス圧を所定圧に調整する圧力制御弁23と、手
動式の三方弁24と、燃料タンク3に供給された供給ガ
ス圧を計測する2次圧力伝送器(圧力検出手段)25
と、が配設されている。
【0021】三方弁24は、a,b,cポートを有し、
aポートにはガス供給管路19が接続され、bポートに
はガス充填ホース26が接続されている。又、cポート
には、低圧側(本実施例では、大気開放とされている)
に連通された低圧管路27が接続されている。
【0022】質量流量計22は、ガスが通過するセンサ
チューブを振動させてコリオリ力による流入側と流出側
との位相差に応じた計測信号を制御装置6に出力する振
動式質量流量計であり、比較的高圧のガスの流量を正確
に計測できるように耐圧構造となっている。
【0023】さらに、ガス充填ホース26の先端には、
接続カプラ(接続部材)28が設けられている。そし
て、燃料タンク3から引き出された管路29には、上記
接続カプラ28が接続される接続部としての接続カプラ
30と、管路29を開又は閉とする手動式開閉弁31
と、燃料タンク3に充填されたガスが流出することを防
止する逆止弁32と、が配設されている。
【0024】上記接続カプラ28,30は、夫々内部に
逆止弁を内蔵しており、両カプラ28,30が接続され
ると逆止弁が開弁状態に切り換わり、両カプラ28,3
0が分離された状態では逆止弁が閉弁状態となり、ガス
の流出を防止する。
【0025】低圧管路27は、一端が三方弁24のcポ
ートに接続されており、他端がディスペンサユニット5
の設置場所から充分に離間した場所で大気開放とされて
いる。
【0026】三方弁24は、作業者の切り換え操作によ
りガス充填モードのときaポートとbポートとを連通
し、ガス充填終了後のガス流出モードのときはbポート
とcポートとが連通するように切り換わる。
【0027】この三方弁24は、ガス充填終了後に切り
換えられて接続カプラ28,30内の残留ガス圧を低圧
管路27に逃がして接続カプラ28,30内を減圧す
る。これにより、接続カプラ28,30内の圧力は、接
続解除操作できる程度まで低下するため、接続カプラ2
8と接続カプラ30との接続は容易に解除できる。
【0028】上記制御装置6は、上記各機器と接続され
るとともに、スタート釦33,表示器34,アラーム装
置35,充填表示ランプ36,ガス放出ランプ37が接
続されている。又、制御装置6のメモリ38には、後述
するようにガス充填作業プログラムと、ガス充填完了後
燃料タンク3の手動式開閉弁24が閉弁されたことを確
認して接続カプラ28,30内の残留ガスを逃がすガス
抜き作業プログラムと、このガス抜き作業により流出す
るガス流出量を質量流量計22の流量計測値から減算し
て流量計測値を補正するガス充填量補正プログラムと、
が格納されている。
【0029】次に上記構成になるガス供給装置1におけ
るガス充填作業とともに、制御装置6が実行する処理に
ついて説明する。
【0030】図2乃至図4はガス充填作業時に実行され
るメインフローチャートである。
【0031】作業者は、ガス供給管路19の先端に設け
られた接続カプラ28を燃料タンク3の接続カプラ30
に接続して三方弁24のaポートとbポートとを連通さ
せ、その後手動式開閉弁31を開弁操作する。そして、
作業者は、上記接続作業及び弁操作を確認してスタート
釦33をオンに操作する。
【0032】図2中、制御装置6は、ステップS1(以
下「ステップ」を省略する)で2次圧力伝送器25から
の圧力値を読み取り、接続カプラ28が接続カプラ30
に接続されていることを確認する。
【0033】次に全ての電磁弁、即ち開閉弁17,1
8,ガス供給開閉弁20,圧力制御弁23が閉弁してい
る初期状態であることを確認し(S2)、開閉弁17を
開弁させる(S3)。これにより、可変圧ガス蓄圧器1
3に蓄圧されたガスが管路15を介してガス供給管路1
9に供給される。
【0034】S4では、1次圧力伝送器21により検出
された供給圧Pinと2次圧力伝送器25により検出され
た燃料タンク3の充填圧Pout (尚、充填圧Pout は燃
料タンク3の圧力と同等と考えられる)との差(Pin
out )が予め設定された規定値以上であるかどうかを
チェックする。
【0035】つまり、Pin−Pout が予め設定された規
定値以上である場合は燃料タンク3の圧力が低いので充
填可能と判断する。
【0036】従って、上記S4において、Pin−Pout
が予め設定された規定値以上である場合には、S5に進
み、充填表示ランプ36を点灯させて充填可能であるこ
とを作業者に知らせる。続いて、ガス供給開閉弁19を
開弁させ(S6)、圧力制御弁23を開弁させる(S
7)。
【0037】尚、上記S4において、Pin−Pout が予
め設定された規定値未満である場合には、S5〜S10
の処理を省略して後述するS11に移行する。
【0038】次のS8では、圧力制御弁23の弁開度を
制御して定圧力上昇制御を行う。そして、S9におい
て、2次圧力伝送器25に検出された充填圧Pout が2
00kgf/cm2 に達したかどうかをチェックする。もし、
充填圧Pout が200kgf/cm2以下の場合は、S10に
進み、Pin−Pout の差圧が予め設定された規定値以上
であるかどうかをチェックする。
【0039】又、上記S9において、2次圧力伝送器2
5に検出された充填圧Pout が200kgf/cm2 に達した
場合、ガス充填完了となり、S33に進み、ガス供給開
閉弁20を閉弁させる。さらに、S34で圧力制御弁2
3を閉弁させた後、S35で可変圧側の開閉弁17を閉
弁させる。その後、後述するS20に移行してS20以
降の処理を実行する。
【0040】S10において、Pin−Pout ≧規定値で
あるときは、S8に戻りS8〜S10の処理を繰り返
す。しかし、S10において、Pin−Pout <規定値で
あるときは、S11に進み、開閉弁17を閉弁させ、S
12で高圧側の開閉弁18を開弁させる。これにより、
高圧ガス蓄圧器14に蓄圧された高圧ガスが管路16を
介してガス供給管路19に供給される。
【0041】図3に示すS13では、1次圧力伝送器2
1により検出された供給圧Pinと2次圧力伝送器25に
より検出された燃料タンク3の充填圧Pout との差(P
in−Pout )が予め設定された規定値以上であるかどう
かをチェックする。つまり、前述したS4の場合と同様
にPin−Pout が予め設定された規定値以上である場合
は燃料タンク3の圧力が低いので充填可能と判断する。
【0042】従って、上記S13において、Pin−P
out が予め設定された規定値以上である場合には、S1
4に進み、圧力制御弁23の弁開度を制御して定圧力上
昇制御を行う。又、上記S13において、Pin−Pout
<規定値である場合には、高圧ガス蓄圧器14からのガ
ス供給圧が可変圧ガス蓄圧器13により充填完了した燃
料タンク3の充填圧Pout に近い値であるため、充填不
可と判断して後述するS17に進む。
【0043】そして、S15において、Pin−Pout
差圧が予め設定された規定値以上であるかどうかをチェ
ックする。もし、Pin−Pout ≧規定値であるときは、
S16に進み、2次圧力伝送器25に検出された充填圧
out が200kgf/cm2 に達したかどうかをチェックす
る。
【0044】S16において、充填圧Pout が200kg
f/cm2 以下の場合は、S14に戻りS14〜S16の処
理を繰り返す。しかし、S16において、充填圧Pout
≧200kgf/cm2 になったときは、燃料タンク3の圧力
が目標の200kgf/cm2 に達したものと判断してS17
に進み、ガス供給開閉弁20を閉弁させる。
【0045】又、上記S15において、Pin−Pout
規定値である場合には、高圧ガス蓄圧器14からのガス
供給圧が可変圧ガス蓄圧器13により充填完了した燃料
タンク3の充填圧Pout に近い値であるため、高圧ガス
蓄圧器14の圧力が大幅に低下しているものと判断して
S23に進み、アラーム装置35よりアラームを発する
とともに表示器34に例えば「高圧ガス蓄圧器に異常あ
り」といったメッセージを表示する。
【0046】さらに、S18で圧力制御弁23を閉弁さ
せた後、S19で高圧側の開閉弁18を閉弁させる。S
20では2次圧力伝送器25により検出された圧力P
out を読み込みメモリ38に記憶させる。
【0047】続いて、S21に進み、S20で読み込ん
だ圧力Pout に基づいてガス放出前のガス供給管路19
内のガスの密度ρ1 を質量流量計22により計測する。
(又、ガスの密度ρ1 はメモリ38に予め記憶された密
度−圧力テーブルから密度を読み込むようにしても良
い。) 尚、質量流量計22は、前述したように振動するセンサ
チューブにガスを通過させて流量に比例した大きさのコ
リオリ力を利用して流量を計測するコリオリ式の質量流
量計であるため、振動式密度計としても機能するもので
ある。即ち、振動式密度計では、上記センサチューブの
振動数がセンサチューブ内を流れる流体の密度に応じて
変化することを利用して密度を計測することができる。
(又、上記メモリ38に記憶された密度−圧力テーブル
は、前もって実験により計測されており、その実験結果
から求められたデータが記憶されている。) その後、充填表示ランプ36を消灯させて作業者に燃料
タンク3へのガス充填が終了したことを知らせる(S2
2)。
【0048】そして、作業者は、充填表示ランプ36が
消灯したことを確認して自動車2の手動式開閉弁31を
手動で閉弁操作する。その後、作業者は、三方弁24の
bポートとcポートとを連通状態に切り換える。これに
より、三方弁24から手動式開閉弁31までの間のガス
供給管路19及びガス充填ホース26に残留したガスが
三方弁24を介して低圧管路27に流出する。
【0049】図4中、上記三方弁24より下流に残留す
るガスが低圧管路27に流出して2次圧力伝送器25に
検出された圧力Pout が低下すると(S24)、ガス放
出ランプ37を点灯させる(S25)。
【0050】そして、2次圧力伝送器25に検出された
圧力Pout がほぼ大気圧まで減圧されたとき(S2
6)、ガス放出が終了したものと判断してガス放出ラン
プ37を消灯させる(S27)。これで、接続カプラ2
8,30内の圧力が大気圧程度に減圧される。
【0051】S28では、ガス放出後の2次圧力伝送器
25に検出された圧力Poutを読み込みメモリ38に
記憶させる。続いて、S29に進み、ガス放出後のガス
供給管路19内のガスの密度ρ をメモリ38に予め記
憶された密度−圧力テーブルから読み込む。そして、S
30では、低圧管路27へ流出したガス流出量を演算す
る。このガス流出量は、三方弁24から手動式開閉弁3
1までの間のガス供給管路19及びガス充填ホース26
の体積とガス流出前後のガスの密度ρ,ρより求め
ることができる。
【0052】ガス流出量が求まると、S31に進み、質
量流量計22により計測された流量計測値からS30で
得られたガス流出量を減算する。
【0053】S32では、上記のようにして補正された
減算後のガス充填量を表示器34に表示する。この後、
作業者は接続カプラ28,30の接続を解除して両カプ
ラを離間させる。
【0054】このように、質量流量計22により計測さ
れた流量計測値からS30で演算したガス流出量を減算
することにより燃料タンク3へ充填されたガス充填量を
正確な値に補正することができる。従って、実際に燃料
タンク3へ充填されたガス充填量が計測値として表示す
ることができるので、ガス充填精度をより高められる。
【0055】図5に本発明の第2実施例を示す。尚、図
5において、前述した第1実施例と同一部分には同一符
号を付してその説明は省略する。
【0056】図5中、ガス供給装置41は、一端が2次
圧力伝送器25より下流のガス供給管路19より分岐し
他端が上流管路7に接続された低圧管路42と、低圧管
路42の上流側に配設された電磁弁よりなる回収弁(V
k )43と、低圧管路42の下流側に配設された低圧タ
ンク44と、低圧タンク44のガスが逆流することを防
止する逆止弁45と、上流管路7のガスが低圧タンク4
4に流入することを防止する逆止弁46と、を有する。
【0057】回収弁43は、燃料タンク3へのガス充填
終了後制御装置6からの指令により開閉し、開弁ととも
にガス供給管路19及びガス充填ホース26に残留する
ガスを低圧管路42を介して低圧タンク44に回収す
る。これにより、接続カプラ28,30内の圧力がほぼ
大気圧に減圧され、接続カプラ28,30の分離作業が
容易に行える。
【0058】又、低圧タンク44に回収されたガスは、
上流管路7の圧力より高くなった時点で上流管路7に還
流されてコンプレッサ8に供給される。従って、接続カ
プラ28,30の接続を解除するために回収されたガス
は、再びコンプレッサ8に供給されることにより再利用
され、大気中に放出する場合よりも、回収したガスを無
駄にせず、大気汚染も防止できる。
【0059】次に上記構成になるガス供給装置41にお
けるガス充填作業とともに、制御装置6が実行する処理
について説明する。
【0060】図2及び図3に示すフローチャートの処理
は第1実施例でも同じため、その説明は省略する。従っ
て、本実施例では、図3に示す処理の後に図6に示す処
理が実行される。
【0061】図6中、制御装置6は、燃料タンク3への
ガス充填が終了して充填表示ランプ36を消灯させた
後、S23aに進み、回収弁43を開弁させる。
【0062】これにより、圧力制御弁23から手動式開
閉弁31までの間のガス供給管路19及びガス充填ホー
ス26に残留したガスが低圧管路42を介して低圧タン
ク44に回収される。
【0063】上記圧力制御弁23より下流に残留するガ
スが低圧管路42に流出して2次圧力伝送器25に検出
された圧力Pout が低下すると(S24)、ガス放出ラ
ンプ37を点灯させる(S25)。
【0064】そして、2次圧力伝送器25に検出された
圧力Pout がほぼ大気圧まで減圧されたとき(S2
6)、ガス放出が終了したものと判断してガス放出ラン
プ37を消灯させる(S27)。これで、接続カプラ2
8,30内の圧力が大気圧程度に減圧される。
【0065】その後S27aに進み、回収弁43を閉弁
させる。次のS28では、ガス放出後に2次圧力伝送器
25に検出された圧力Pout を読み込みメモリ38に記
憶させる。
【0066】続いて、S29に進み、ガス回収後のガス
供給管路19内のガスの密度ρ をメモリ38に予め記
憶された密度−圧力テーブルから読み込む。そして、S
30では、低圧管路42を介して低圧タンク44に回収
されたガス流出量を演算する。
【0067】このガス流出量は、圧力制御弁23から手
動式開閉弁31までの間のガス供給管路19及びガス充
填ホース26の体積とガス流出前後のガスの密度ρ1
ρ2より求めることができる。
【0068】ガス流出量が求まると、S31に進み、質
量流量計22により計測された流量計測値からS30で
得られたガス流出量を減算する。
【0069】S32では、上記のようにして補正された
減算後のガス充填量を表示器34に表示する。この後、
作業者は接続カプラ28,30の接続を解除して両カプ
ラを離間させる。
【0070】このように、質量流量計22により計測さ
れた流量計測値からS30で演算したガス流出量を減算
することにより燃料タンク3へ充填されたガス充填量を
正確な値に補正することができる。従って、実際に燃料
タンク3へ充填されたガス充填量が計測値として表示す
ることができるので、ガス充填精度をより高められる。
【0071】尚、上記実施例では、都市ガスを圧縮した
圧縮天然ガス(CNG)を供給する場合を一例として挙
げたが、これに限らず、例えばブタン、プロパン等のガ
スを供給するのにも適用できるのは勿論である。
【0072】又、上記実施例では、ガス流出前後のガス
の密度を求め、これに基づいてガス流出量を演算して質
量流量計22により計測されたガス充填量を補正した
が、これに限らず、上記低圧管路27,42に流量計を
設けて低圧管路27,42に流出した流量を直接求め、
質量流量計22により計測されたガス充填量から低圧管
路27,42に流量計により計測された流量を減算する
ようにしても良いのは勿論である。
【0073】又、上記実施例では、自動車2の燃料タン
ク3に圧縮されたガスを充填する場合を一例として挙げ
たが、これに限らず、他の容器等に圧縮されたガスを供
給する装置にも適用でき、あるいは単に圧縮されたガス
を他の場所に給送するための管路途中に設置する構成の
装置にも適用できるのは勿論である。
【0074】又、上記実施例では、都市ガス等が家庭に
分岐される前の中圧管路からの都市ガスを圧縮する構成
としたが、これに限らず、例えば中圧管路から分岐され
た家庭の管路からガスを取り出すようにしても良い。
【0075】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
ガス流出量出力手段によりガス供給管路から低圧管路へ
流出させたガス流出量を求め、さらにガス充填量補正手
段により流量計で計測された流量計測値からガス流出量
出力手段から出力されたガス流出量を減算して被充填タ
ンクに充填されたガス充填量を算出するため、低圧管路
へ流出させたガス流出量による計測誤差を無くして被充
填タンクへのガス充填量の計量精度をより高めることが
できる。
【0076】又、請求項2によれば、ガス流出量出力手
段により接続部材を被充填タンクの接続部から分離させ
る前に検出された第1の圧力値と、低圧管路とガス供給
管路とを連通した状態で検出された第2の圧力値とに基
づいて、ガス供給管路から低圧管路へ流出させたガス流
出量を演算し、さらにガス充填量補正手段により流量計
で計測されたガス充填量からガス流出量演算手段により
演算されたガス流出量を減算して被充填タンクに充填さ
れたガス充填量を算出するため、低圧管路に流量計等の
流量計測手段を別個に設けることなく低圧管路へ流出さ
せたガス流出量による計測誤差を無くして被充填タンク
へのガス充填量の計量精度をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるガス供給装置の第1実施例の概略
構成図である。
【図2】制御装置がガス充填作業時に実行する処理を説
明するためのフローチャートである。
【図3】図2の処理に続いて実行される処理のフローチ
ャートである。
【図4】図3の処理に続いて実行される処理のフローチ
ャートである。
【図5】本発明になるガス供給装置の第2実施例の概略
構成図である。
【図6】第2実施例の制御装置がガス充填作業時に実行
する処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1,41 ガス供給装置 3 燃料タンク 4 圧力発生ユニット 5 ディスペンサユニット 6 制御装置 13 可変圧ガス蓄圧器 14 高圧ガス蓄圧器 17,18 開閉弁 19 ガス供給管路 20 ガス供給開閉弁 21 1次圧力伝送器 22 質量流量計 23 圧力制御弁 24 三方弁 25 2次圧力伝送器 28,30 接続カプラ 31 手動式開閉弁 27,42 低圧管路 43 回収弁 44 低圧タンク
フロントページの続き (73)特許権者 000110099 トキコテクノ株式会社 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央3−9− 27 (72)発明者 金井 一男 千葉県習志野市袖ヶ浦6−9−6 (72)発明者 小林 明文 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 服部 学 愛知県名古屋市昭和区川名本町4−3の 7 (72)発明者 吉田 時男 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号 西部瓦斯株式会社内 (72)発明者 阿部 賢一 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番 3号 トキコ株式会社内 (72)発明者 雨森 宏之 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番 3号 トキコ株式会社内 (72)発明者 松本 拓也 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番 3号 トキコ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−219995(JP,A) 特開 平6−159595(JP,A) 特開 昭61−190494(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F17C 5/00 - 5/06 F17C 13/00 - 13/04 B60S 5/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮されたガスを貯蔵するガス供給タン
    クと、 該ガス供給タンクからのガスが充填される被充填タンク
    の接続部に着脱される接続部材と、 一端が該ガス供給タンクに接続され、他端が前記接続部
    材に接続されたガス供給管路と、 該ガス供給管路に配設されたガス供給開閉弁と、 該ガス供給開閉弁の下流に位置するよう前記ガス供給管
    路に配設され、前記接続部材に連通する前記ガス供給管
    路の圧力を検出する圧力検出手段と、 前記ガス供給管路を介して前記被充填タンクに充填され
    たガス充填量を計測する流量計と、 該ガス供給開閉弁より下流に位置する前記ガス供給管路
    より分岐した低圧管路と、 前記被充填タンクへの充填完了後、前記低圧管路に流出
    された流出量を出力するガス流出量出力手段と、 前記流量計により計測された流量計測値から該ガス流出
    量出力手段により出力されたガス流出量を減算して前記
    被充填タンクに充填されたガス充填量を算出するガス充
    填量補正手段と、 よりなることを特徴とするガス供給装置。
  2. 【請求項2】 前記ガス流出量出力手段は、前記被充填
    タンクへの充填完了後、前記接続部材を前記被充填タン
    クの接続部から分離させる前に前記圧力検出手段により
    検出された第1の圧力値と、前記ガス供給管路内の残留
    ガスを前記低圧管路に流出させた状態で前記圧力検出手
    段により検出された第2の圧力値とに基づいて、前記ガ
    ス供給管路から前記低圧管路へ流出させたガス流出量を
    演算することを特徴とする請求項1のガス供給装置。
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