JPH08100897A - ガス供給装置 - Google Patents

ガス供給装置

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JPH08100897A
JPH08100897A JP23815494A JP23815494A JPH08100897A JP H08100897 A JPH08100897 A JP H08100897A JP 23815494 A JP23815494 A JP 23815494A JP 23815494 A JP23815494 A JP 23815494A JP H08100897 A JPH08100897 A JP H08100897A
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JP
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pressure
gas
gas supply
temperature
filling
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Application number
JP23815494A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kanai
一男 金井
Akifumi Kobayashi
明文 小林
Manabu Hattori
学 服部
Tokio Yoshida
時男 吉田
Takuya Matsumoto
拓也 松本
Kazuhiro Obara
一洋 小原
Shinji Kumagai
信治 熊谷
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SEIBU GAS KK
Osaka Gas Co Ltd
Tokico Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
SEIBU GAS KK
Osaka Gas Co Ltd
Tokico Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、燃料タンクに充填された燃料の充
填量(流量値)を圧力補正及び温度補正して正確なガス
充填量を表示するよう構成したガス供給装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】 ガス供給装置1は、圧力発生ユニット4と、
圧縮されたガスを燃料タンク3に供給するためのディス
ペンサユニット5と、制御装置47とよりなる。制御装
置47は、質量流量計31により計測された瞬時流量が
入力されると、2次圧力伝送器33により検出された燃
料タンク3への充填圧Pout を読み込み、圧力補正瞬時
流量を算出する。制御装置47は、温度センサ34によ
り検出された2次圧力の温度を読み込み、流量補正瞬時
流量(圧力補正及び温度補正された瞬時流量)を算出す
る。そして、圧力補正及び温度補正された瞬時流量に基
づいて燃料タンク3に充填されたガス充填量を算出して
表示器43に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス供給装置に係り、特
に被充填タンクに充填されたガス充填量を正確に計測で
きるよう構成したガス供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、天然ガスを圧縮した圧縮天然ガ
ス(CNG)等を別のタンクに供給するガス供給装置と
しては、実開平4−64699号公報にみられるような
装置がある。当該公報の装置は、圧縮されたガスを急速
充填する方式が採用されており、圧縮機により所定圧以
上に昇圧されたガスをガス供給タンクに一旦貯めてお
き、そしてガス供給タンクに貯められたガスを自動車の
燃料タンク(被充填タンク)に注入して燃料タンク内が
所定圧に達するまで充填(満タン充填)されるようにな
っている。
【0003】自動車の燃料タンクへのガス供給量は流量
計により計測されており、燃料タンクに充填された総流
量を知ることができ、燃料タンクに充填された圧力は圧
力に応じた信号を出力する圧力伝送器により検出でき
る。
【0004】上記流量計としては、例えばコリオリ式質
量流量計と呼ばれる流量計が採用されつつある。
【0005】このコリオリ式質量流量計は、コリオリの
力を利用して、質量流量を計測する質量流量計であり、
例えば一対のセンサチューブに流体(本実施例では圧縮
ガス)を流し、この一対のセンサチューブを互いに近
接、離間する方向に振動させ、質量流量に比例するコリ
オリ力の発生に伴うセンサチューブの変位を検出するこ
とにより質量流量を計測するようになっている。
【0006】このようにセンサチューブを振動させる構
成とされた質量流量計では、流量がゼロのときセンサチ
ューブの流入側と流出側との変位が一致して時間差が生
じないようになっている。ところが、実際にはセンサチ
ューブを支持する支持部の加工誤差、センサチューブ自
体の寸法のバラツキや温度、圧力等に影響されてセンサ
チューブの流入側と流出側とでずれが生ずることがあ
り、その場合流量がゼロであるにも拘らず流入側と流出
側との時間差が検出されてしまい上記センサチューブの
ずれが計測誤差の原因となる。
【0007】ガス供給装置では、供給側の蓄ガス圧力は
250kgf/cm2 で、自動車の燃料タンクに充填された満
タン時の充填圧力が200kgf/cm2 の高圧で充填動作が
行われる。ところが、上記コリオリ式質量流量計におい
ては、上記圧力付近での圧力変動によりゼロ点変動が生
じるとともに、使用される環境温度(−20〜60°
C)でも温度変化によりゼロ点変動が生じる。
【0008】特に自動車の燃料タンクにガスを充填する
ガス供給装置では、屋外に設置されたディスペンサユニ
ット内に質量流量計が設けられているため、季節の変化
により外気温度の影響を受けやすく、夏の炎天下あるい
は冬の降雪時には質量流量計のゼロ点がずれやすい。
【0009】そのため、上記コリオリ式質量流量計で
は、作業者が定期的にゼロ点補正スイッチを操作するよ
うになっている。そのため、ガス供給装置の制御装置
は、流量ゼロのときのセンサチューブの変位を検出する
流入側ピックアップと流出側ピックアップにより検出さ
れた信号の時間差を記憶しておき、ゼロ点補正スイッチ
が操作されると、流量計測時に検出された時間差を流量
ゼロのときの時間差分だけ補正していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記質量流
量計では、流量ゼロの状態にしておいてゼロ点補正スイ
ッチが操作されると、それ以前の一定時間(例えば10
秒間)における流入側ピックアップからの出力信号と流
出側ピックアップの出力信号との時間差を記憶し、この
時間差の平均値からゼロ点を求めるようにしていたた
め、ゼロ点補正スイッチが操作されたときのみゼロ点補
正が実行される構成であった。
【0011】そのため、コリオリ式質量流量計が取り付
けられたガス供給装置では、作業者がゼロ点補正スイッ
チの操作を忘れて長時間ゼロ点補正スイッチが操作され
なかった場合には、その間に発生した誤差が累積されて
しまうため、質量流量計による計測誤差が増大してしま
うといった課題がある。
【0012】そこで、本発明は上記課題を解決したガス
供給装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧縮されたガ
スを貯蔵するガス供給タンクと、一端が該ガス供給タン
クに接続されたガス供給管路と、該ガス供給管路を介し
て被充填タンクに充填されたガス供給量を計測する流量
計と、前記ガス供給管路に配設され、前記ガス供給管路
を介して前記被充填タンクに充填されたガス充填圧力を
検出する圧力検出手段と、前記ガス供給管路に配設さ
れ、前記ガス供給管路を介して前記被充填タンクに充填
されたガスの温度を検出する温度検出手段と、前記ガス
供給管路を介して充填されるガスの充填圧力に応じた圧
力補正係数、及び前記ガス供給管路を介して充填される
ガスの温度に応じた温度補正係数を出力する出力手段
と、前記流量計により計測された流量計測値に前記圧力
検出手段及び前記温度検出手段により検出された圧力及
び温度に応じた前記圧力補正係数及び前記温度補正係数
を掛けて流量計測値を補正する流量補正手段と、前記圧
力補正手段及び前記温度補正手段により補正された現在
のガス充填量を表示する表示器と、よりなることを特徴
とする。
【0014】
【作用】被充填タンクへのガス充填開始とともに、流量
計により計測された流量計測値に圧力検出手段及び温度
検出手段により検出された圧力値及び温度に応じた圧力
補正係数及び温度補正係数を掛けて流量計測値を補正す
ることにより、自動的に流量計測値を圧力補正及び温度
補正できるので、流量計のゼロ点補正スイッチの操作が
不要になり、圧力変化及び温度変化に拘わらず正確なガ
ス充填量を算出して表示器に表示することが可能とな
る。
【0015】
【実施例】図1乃至図4に本発明になるガス供給装置の
一実施例を示す。
【0016】各図中、ガス供給装置1は、例えば自動車
2の燃料タンク(被充填タンク)3に都市ガスを所定圧
力に圧縮した圧縮天然ガス(CNG)を供給するガス供
給ステーションなどに設置されている。
【0017】ガス供給装置1は、大略、都市ガスを所定
圧力に圧縮し加圧されたガスを生成する圧力発生ユニッ
ト4と、圧力発生ユニット4により圧縮されたガスを燃
料タンク3に供給するためのディスペンサユニット5
と、よりなる。
【0018】圧力発生ユニット4は、都市ガス等が家庭
に分岐される前の中圧管路10に接続された分岐管路1
1に、ガスを圧縮する多段式のコンプレッサ12が配設
されている。コンプレッサ12は、例えばガスを圧縮す
るためのシリンダが複数(3個または4個)設けられ、
前段のシリンダで圧縮されたガスを次段のシリンダでさ
らに高い圧力に加圧するようになっており、中圧管路1
0から供給されたガスを段階的に圧縮する。
【0019】さらに、コンプレッサ12から引き出され
た高圧管路13には、コンプレッサ12により生成され
たガスの逆流を防止する逆止弁14と、電磁弁よりなる
開閉弁17と、圧力伝送器18と、が配設されている。
さらに、高圧管路13から分岐した分岐管路15の端部
には、高圧ガス蓄圧器16が接続されている。尚、高圧
ガス蓄圧器16は、一般に文献等では蓄ガス器とも呼ば
れている。
【0020】上記コンプレッサ12は開閉弁17が閉弁
された状態で駆動されると、コンプレッサ12により圧
縮された高圧ガスが高圧ガス蓄圧器16に供給される。
尚、本実施例では、コンプレッサ12は高圧ガス蓄圧器
16が250kgf/cm2 に昇圧するまで圧縮されたガスを
供給する。
【0021】上記圧力伝送器18は、内部に高圧管路1
3を流れるガスの圧力を検出する圧力センサが設けられ
ており、ガスの圧力に応じた検出信号を制御回路19及
び制御装置47に送信する。
【0022】従って、コンプレッサ12により圧縮され
たガスが高圧ガス蓄圧器16へ供給される工程では、制
御装置47からの指令により開閉弁17が閉弁される。
そして、高圧ガス蓄圧器16内の圧力が所定圧力に達す
ると、圧力発生ユニット4は充填作業可能な待機状態と
なる。
【0023】又、圧力発生ユニット4とディスペンサユ
ニット5との間は、ガス供給管路28を介して接続され
ている。そして、ディスペンサユニット5内に延在する
ガス供給管路28には、電磁弁よりなりガス供給管路2
8を連通又は遮断するガス供給開閉弁29と、圧力発生
ユニット4から供給されたガスの1次圧力を検出する1
次圧力伝送器30と、ガス供給管路28を流れるガスの
供給量を計測する質量流量計31と、下流側へ給送され
るガス圧力を所定圧力に制御する圧力制御弁32と、圧
力制御弁32により制御された2次圧力を検出する2次
圧力伝送器33と、圧力制御弁32により制御されたガ
スの温度を検出する温度センサ34と、所定以上の力で
引っ張られたとき分離する緊急離脱カプラ35と、が配
設されている。
【0024】質量流量計31は、センサチューブと呼ば
れる管路を振動させ、この振動する管路内を流れるガス
流量に応じたコリオリ力による管路の流入側と流出側と
の位相差が流量に比例することを利用して流量計測を行
うコリオリ式の質量流量計である。この質量流量計31
の構成は、例えば特開平1−136026号公報に記載
されたものと同様であるので、ここではその詳細な説明
を省略する。
【0025】従って、質量流量計31は、高圧に圧縮さ
れたガスの質量流量を正確に計測することができ、ガス
充填動作時は単位時間当たりの流量計測値(又は単位時
間当たりの流量パルス数)を制御装置47に出力する。
【0026】尚、質量流量計31は、屋外に設置された
ディスペンサユニット5に配設され、且つ固有振動数で
振動する管路の流入側と流出側との位相差に基づいて流
量を計測する構成であるので、温度変化(外気温度の変
化)により固有振動数が変動するため、気温の変化によ
りゼロ点がずれことがある。
【0027】又、圧力制御弁32は、制御装置47から
の指令により充填圧力を制御して燃料タンク3へ供給さ
れるガス供給量(流量は圧力×時間により求まる)を制
御するとともに、充填開始時及び充填終了時には充填圧
力が徐々に変化(増圧、減圧)するように圧力を制御し
て各機器が急激な圧力変化により破損することを防止す
る。
【0028】又、ガス供給開閉弁29は、圧力発生ユニ
ット4の元弁として機能するもので制御装置47からの
指令により自動的に開弁または閉弁する。尚、ガス供給
開閉弁29は、電磁弁の代わりに手動式の開閉弁を使用
しても良い。
【0029】1次圧力伝送器30と2次圧力伝送器33
とは、それぞれの取り付け位置で検出した圧力に応じた
検出信号を制御装置47に送信する。
【0030】又、温度センサ34は、圧力制御弁32に
より制御された2次圧力の温度を検出してその温度検出
値の信号を制御装置47に出力するため、燃料タンク3
に充填される直前のガスの温度を検出することができ
る。
【0031】さらに、緊急離脱カプラ35には、高圧ガ
スに耐えうるガス充填ホース37の一端が接続され、ガ
ス充填ホース37の他端は三方弁38の流入ポートaに
接続されている。さらに、三方弁38の充填ポートbに
は、ガス充填管路39が接続されている。
【0032】このガス充填管路39の端部には、着脱可
能な着脱カプラ40が設けられている。着脱カプラ40
は、ディスペンサユニット5の筐体側面に設けられたカ
プラ掛止部36に掛止されている。又、カプラ掛止部3
6には、着脱カプラ40が掛止されるとオンになり、着
脱カプラ40が外されるとオンからオフに切り換わるカ
プラ収納スイッチ36aが設けられている。
【0033】三方弁38の排気ポートcは、ガス供給終
了後、着脱カプラ40の離脱操作を可能にするため、着
脱カプラ40内の残留ガスを外部に逃がす低圧管路41
に接続されている。この低圧管路41は、大気開放もし
くは着脱カプラ40内の残留ガスを回収するガス回収経
路に連通されている。
【0034】尚、三方弁38は手動操作により切り換え
られる構成であり、ガス充填前及びガス充填後は、充填
ポートbと排気ポートcとが連通されて流入ポートaが
遮断されている。又、ガス充填時は、流入ポートaと充
填ポートbとが連通するとともに排気ポートcが遮断す
るように切り換え操作される。
【0035】又、緊急離脱カプラ35は、万が一着脱カ
プラ40が燃料タンク3側の着脱カプラ42に接続され
たまま自動車2が発車した場合に連結を解除するととも
に、緊急離脱カプラ35内部に設けられた逆止弁(図示
せず)が閉弁してガス漏れを防止する。
【0036】尚、上記着脱カプラ40と着脱カプラ42
とは、それぞれ内部に逆止弁(図示せず)が設けられて
おり、互いに連結されていないときは逆止弁が閉弁し、
着脱カプラ40と着脱カプラ42とが連結されると各逆
止弁が開弁位置に変位して相互に連通状態となる。
【0037】43は表示器で、燃料タンク3に充填され
たガス充填量及び充填圧力を表示する。
【0038】上記制御装置47は、上記各機器と接続さ
れとともに、スタート釦51,表示器52,アラーム装
置53,充填表示ランプ54,ガス放出ランプ55が接
続されている。
【0039】制御装置47のメモリ(SRAM)48に
は、燃料タンク3にガスを充填するガス充填プログラム
と、充填中のガスの圧力及び温度に基づいて流量補正を
行う流量補正プログラムと、が格納されている。又、メ
モリ48には、予め実験により得られた流量計測誤差
0.01%増となる圧力値及び温度変化値が記憶され、
且つ以下に示すような圧力補正係数、圧力補正瞬時流
量、及び温度補正係数、流量補正瞬時流量の演算式
(1)〜(4)式が予め記憶されている。
【0040】 圧力補正係数 ={(現在圧力−初期値圧力)/流量誤差0.01%増となる圧力}…(1) 圧力補正瞬時流量 =(圧力補正前瞬時流量)×{(圧力補正係数)+1} …(2) 温度補正係数 ={(現在温度−初期値温度)/流量誤差0.01%増となる温度}…(3) 流量補正瞬時流量 =(圧力補正瞬時流量)×{(温度補正係数)+1} …(4) 従って、制御装置47は、上記各プログラムに基づいて
質量流量計31から出力された流量パルスを積算して流
量を算出するとともに、ガス供給開閉弁29,1次圧力
伝送器30,質量流量計31,圧力制御弁32,2次圧
力伝送器33の動作制御及び質量流量計31により計測
された流量計測値の流量補正を実行する。
【0041】又、本実施例では、上記(1),(3)式
に基づいて圧力補正係数,温度補正係数を演算するよう
にしたが、これに限らず、例えば予め各圧力値、温度毎
の補正係数を実験により求めておき、この実験データに
より作成された圧力補正係数,温度補正係数のデータテ
ーブルをメモリ48に記憶させておき、このデータテー
ブルから該当する圧力補正係数,温度補正係数を読み込
むようにしても良い。
【0042】尚、制御装置47と上記制御回路19と
は、相互に各制御信号を受け渡しを行っており、互いに
協働して各機器の制御を行う。
【0043】又、高圧ガスが充填される自動車2の燃料
タンク3に接続された管路44には、上流側より上記デ
ィスペンサユニット5の着脱カプラ40が結合される着
脱カプラ42と、ガスを充填する際手動操作により開弁
される手動開閉弁45と、燃料タンク3に充填されたガ
スが逆流することを防止する逆止弁46とが配設されて
いる。
【0044】次に上記構成になるガス供給装置1におけ
るガス充填作業について説明する。
【0045】上記自動車2の燃料タンク3にガスを充填
する際、作業者は、先ず、ディスペンサユニット5のカ
プラ掛止部36から着脱カプラ40を外して自動車2の
着脱カプラ42に結合させる。そして、自動車2の手動
開閉弁45を開弁させるとともに、三方弁38の流入ポ
ートaと充填ポートbとが連通するように切り換える。
【0046】次に、作業者がスタート釦51をオンに操
作すると、制御装置47は開閉弁17を開弁させるとと
もに、ガス供給開閉弁29を開弁させる。これにより、
高圧ガス蓄圧器16に蓄圧された高圧ガスは、ガス供給
管路28,ガス充填ホース37,着脱カプラ40,4
2,ガス充填管路39,管路44を介して燃料タンク3
に充填される。
【0047】充填開始直後は、ガス供給管路28に配設
された圧力制御弁32の弁開度がやや絞られており、高
圧ガス蓄圧器16からのガスにより各機器が受ける圧力
の上昇を緩和して各機器を高圧ガスから保護する。そし
て、所定時間(例えば5秒程度)が経過すると圧力制御
弁32の弁開度を徐々に開いてガス充填流量を増加させ
る。
【0048】このようにして燃料タンク3にガスが充填
されて満タン状態になると、燃料タンク3の圧力はほぼ
200kgf/cm2 となる。
【0049】尚、ガス供給管路28を通過したガス充填
量は、質量流量計31により計測され、ガス充填量に応
じた電圧値(流入側と流出側との位相差)が流量計測信
号として制御装置47に出力される。制御装置47は、
2次圧力伝送器33により検出された供給圧力と、質量
流量計31からの流量計測値を補正して、燃料タンク3
に充填されたガス充填量を正確に算出して表示器43に
表示する。
【0050】燃料タンク3へのガス充填が完了すると、
作業者は、三方弁38の充填ポートbと排気ポートcと
を連通させるとともに流入ポートaを遮断させる。排気
ポートcは、低圧管路41を介して着脱カプラ40,4
2内及びガス充填管路39内に残留するガスを排気して
減圧することにより着脱カプラ40の離脱操作を可能に
する。
【0051】さらに、作業者は、自動車2側の手動開閉
弁45を閉弁させた後、ディスペンサユニット5の着脱
カプラ40を自動車2の着脱カプラ42から分離させ、
カプラ掛止部36に掛止させる。これで、一連のガス充
填作業が完了する。
【0052】ここで、上記構成になるガス供給装置1の
制御装置47が実行する処理につき説明する。
【0053】図2及び図3は制御装置47が実行するメ
インフローチャートであり、所定時間毎に繰り返し実行
される。
【0054】作業者は、ガス供給管路28の先端に設け
られた着脱カプラ40を燃料タンク3の着脱カプラ42
に接続し、その後手動式の開閉弁45を開弁操作する。
そして、作業者は、三方弁38の流入ポートaと充填ポ
ートbとが連通するように切り換えてスタート釦51を
オンに操作する。
【0055】図2中、制御装置47は、電源が投入され
るとステップS1(以下「ステップ」を省略する)で初
期化を行う。即ち、流量計測誤差0.01%増となる圧
力値及び温度変化値を設定するとともに、流量補正はガ
ス充填前の状態からの圧力,温度変化の割合で行うた
め、質量流量計31が初期化されたときの圧力と温度を
補正対象の初期値とする。
【0056】次のS2では、2次圧力伝送器33からの
圧力値を読み取り、着脱カプラ40が着脱カプラ42に
接続されていることを確認する。即ち、着脱カプラ4
0,42が正常に接続され、手動式開閉弁45が開弁し
ているときは、燃料タンク3の残留圧が検出されること
になる。
【0057】もし、着脱カプラ40,42が接続不良で
あるときは、着脱カプラ40から空気が導入されるため
大気圧が検出されることになり、その場合アラーム装置
53によりアラームを発するとともに表示器52に例え
ば「カプラ接続不良」といったメッセージを表示して装
置を停止状態にする。
【0058】次に全ての電磁弁、即ち開閉弁17,ガス
供給開閉弁29,圧力制御弁32が閉弁している初期状
態であることを確認し(S3)、開閉弁17を開弁させ
る(S4)。これにより、高圧ガス蓄圧器16に蓄圧さ
れたガスがガス供給管路28に供給される。
【0059】S5では、1次圧力伝送器30により検出
された供給圧Pinと2次圧力伝送器33により検出され
た燃料タンク3への充填圧Pout との差(Pin
out )が予め設定された規定値以上であるかどうかを
チェックする。つまり、Pin−Pou t が予め設定された
規定値以上である場合は燃料タンク3の圧力が低いので
充填可能と判断する。
【0060】従って、上記S5において、Pin−Pout
が予め設定された規定値以上である場合には、S6に進
み、上記S5において、Pin−Pout が予め設定された
規定値以下である場合には、燃料タンク3の圧力がほぼ
満タン状態の圧力であるので、充填不要と判断して後述
するS20に移行する。
【0061】S6では、充填表示ランプ54を点灯させ
て充填可能であることを作業者に知らせる。続いて、ガ
ス供給開閉弁29を開弁させ(S7)、圧力制御弁31
を開弁させる(S8)。これで、高圧ガス蓄圧器16に
蓄圧されたガスがガス供給管路28,ガス充填ホース3
7,着脱カプラ40,42,ガス充填管路39,管路4
4を介して燃料タンク3に充填される。
【0062】次のS9では、圧力制御弁31の弁開度を
制御して定圧力上昇制御を行う。尚、本実施例では、S
9において、定圧力上昇制御を行うようにしたが、これ
に限らず、定流量上昇制御を行うようにしても良い。
(又、定圧力上昇制御と定流量上昇制御とを併用する場
合もある。) 又、質量流量計31は、ガス充填開始とともに前述した
ようにセンサチューブ62,63を振動させ、この振動
するセンサチューブ62,63内を流れるガス流量に応
じたコリオリ力によるセンサチューブ62,63の流入
側と流出側との位相差が流量に比例することを利用して
流量計測を行う。
【0063】従って、S10では質量流量計31により
計測された瞬時流量が入力されると、S11に進み、2
次圧力伝送器33により検出された燃料タンク3への充
填圧Pout を読み込む。そして、S12では、前述した
(1)(2)式に基づいて圧力補正係数を算出するとと
もに圧力補正瞬時流量を算出する。
【0064】続いて、S13では、温度センサ34によ
り検出された2次圧力(充填圧Pou t )の温度を読み込
む。そして、S14では、前述した(3)(4)式に基
づいて温度補正係数を算出するとともに流量補正瞬時流
量(圧力補正及び温度補正された瞬時流量)を算出す
る。
【0065】このように、圧力補正及び温度補正された
瞬時流量に基づいて燃料タンク3に充填されたガス充填
量を算出して表示器43に表示する。そのため、表示器
43により圧力変化や温度変化による計測誤差が除去さ
れた正確なガス充填量を知ることができる。
【0066】さらに、質量流量計31により流量計測が
行われると、上記の圧力補正及び温度補正された瞬時流
量に基づいて燃料タンク3に充填されたガス充填量を算
出するため、燃料タンク3へ充填されたガス充填量を正
確に計測できる。従って、指定された定量又は定額充填
(プリセット充填)を行う際は、温度変化あるいは圧力
変化等による計測誤差がないため、より高精度に定量又
は定額充填を行うことができる。
【0067】又、本実施例のフローチャートでは、質量
流量計31により計測された流量値をS12で圧力補正
を行い、その後圧力補正された流量値をS14で温度補
正するようにしたが、これに限らず、上記実施例の場合
とは逆に質量流量計31により計測された流量値を温度
補正を行い、その後温度補正された流量値を圧力補正す
るようにしても良いのは勿論である。
【0068】次の、S16において、2次圧力伝送器3
3に検出された充填圧Pout が200kgf/cm2 に達した
かどうかをチェックする。もし、充填圧Pout が200
kgf/cm2 以下の場合は、S17に進み、Pin−Pout
差圧が予め設定された規定値以上であるかどうかをチェ
ックする。
【0069】又、上記S16において、2次圧力伝送器
33に検出された充填圧Pout が200kgf/cm2 に達し
た場合、ガス充填完了となり、S18以降の処理を実行
する。
【0070】又、S17において、Pin−Pout ≧規定
値であるときは、S9に戻りS9〜S17の処理を繰り
返す。しかし、S17において、Pin−Pout <規定値
であるとき、あるいは充填圧Pout ≧200kgf/cm2
なったときは、燃料タンク3の圧力が目標の200kgf/
cm2 に達したものと判断してS18に進み、ガス供給開
閉弁29を閉弁させる。
【0071】さらに、S19で圧力制御弁32を閉弁さ
せた後、S20で開閉弁17を閉弁させる。続いて、充
填表示ランプ54を消灯させて作業者に燃料タンク3へ
のガス充填が完了したことを知らせる(S21)。
【0072】そして、作業者は、充填表示ランプ54が
消灯したことを確認して自動車2の開閉弁45を手動で
閉弁操作する。その後、作業者は、三方弁38を切り換
えて充填ポートbと排気ポートcとを連通し、流入ポー
トaを遮断する。
【0073】これで、着脱カプラ40,42及び供給ホ
ース39に残留するガスが低圧管路41を介して回収さ
れる。
【0074】このように、ガス充填開始とともに質量流
量計31により計測された流量計測値が自動的に圧力補
正及び温度補正されるため、従来、作業者が行っていた
コリオリ式質量流量計のゼロ点補正スイッチの操作が不
要になり、ガス充填操作の合理化を図られ、ガス充填作
業がより能率良く行える。
【0075】尚、上記実施例では、都市ガスを圧縮した
圧縮天然ガス(CNG)を供給する場合を一例として挙
げたが、これに限らず、例えばブタン、プロパン等のガ
スを供給するのにも適用できるのは勿論である。
【0076】又、上記実施例では、コリオリ式の質量流
量計31により流量計測を行ったが、これに限らず、質
量流量計以外の形式の流量計を使用して流量計測する場
合にも適用できるのは勿論である。
【0077】又、上記実施例では、自動車2の燃料タン
ク3に圧縮されたガスを充填する場合を一例として挙げ
たが、これに限らず、他の容器等に圧縮されたガスを供
給する装置にも適用でき、あるいは単に圧縮されたガス
を他の場所に給送するための管路途中に設置する構成の
装置にも適用できるのは勿論である。
【0078】又、上記実施例では、都市ガス等が家庭に
分岐される前の中圧管路からの都市ガスを圧縮する構成
としたが、これに限らず、例えば中圧管路から分岐され
た家庭の管路からガスを取り出すようにしても良い。
【0079】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、被充填タ
ンクへのガス充填開始とともに、流量計により計測され
た流量計測値に圧力検出手段及び温度検出手段により検
出された圧力値及び温度に応じた圧力補正係数及び温度
補正係数を掛けて流量計測値を補正するため、ガス充填
動作とともに被充填タンクに充填されたガス充填量が流
量計により計測されると、計測された流量値を自動的に
圧力補正及び温度補正を行うことができる。そのため、
流量計のゼロ点補正スイッチの操作を不要にでき、ガス
充填操作の合理化を図ることができる。
【0080】しかも、圧力変化及び温度変化に拘わらず
正確なガス充填量を算出して表示器に表示することがで
き、被充填タンクへ充填された現在の正確なガス充填量
を確認することができる。さらに、指定された定量又は
定額充填(プリセット充填)を行う際は、温度変化ある
いは圧力変化等による計測誤差がないため、より高精度
に定量又は定額充填を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるガス供給装置の一実施例の概略構
成図である。
【図2】制御装置がガス充填作業時に実行する処理を説
明するためのフローチャートである。
【図3】図2の処理に続いて実行される処理のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 ガス供給装置 3 燃料タンク 4 圧力発生ユニット 5 ディスペンサユニット 12 コンプレッサ 16 高圧ガス蓄圧器 18 圧力伝送器 28 ガス供給管路 29 ガス供給開閉弁 30 1次圧力伝送器 31 質量流量計 32 圧力制御弁 33 2次圧力伝送器 34 温度センサ 36 カプラ掛止部 38 三方弁 40,42 着脱カプラ 43 表示器 47 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000003056 トキコ株式会社 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 (72)発明者 金井 一男 千葉県習志野市袖ヶ浦6−9−6 (72)発明者 小林 明文 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 服部 学 愛知県名古屋市昭和区川名本町4−3の7 (72)発明者 吉田 時男 福岡県福岡市博多区千代1丁目17番1号 西部瓦斯株式会社内 (72)発明者 松本 拓也 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 小原 一洋 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内 (72)発明者 熊谷 信治 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番3 号 トキコ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮されたガスを貯蔵するガス供給タン
    クと、 一端が該ガス供給タンクに接続されたガス供給管路と、 該ガス供給管路を介して被充填タンクに充填されたガス
    供給量を計測する流量計と、 前記ガス供給管路に配設され、前記ガス供給管路を介し
    て前記被充填タンクに充填されたガス充填圧力を検出す
    る圧力検出手段と、 前記ガス供給管路に配設され、前記ガス供給管路を介し
    て前記被充填タンクに充填されたガスの温度を検出する
    温度検出手段と、 前記ガス供給管路を介して充填されるガスの充填圧力に
    応じた圧力補正係数、及び前記ガス供給管路を介して充
    填されるガスの温度に応じた温度補正係数を出力する出
    力手段と、 前記流量計により計測された流量計測値に前記圧力検出
    手段及び前記温度検出手段により検出された圧力及び温
    度に応じた前記圧力補正係数及び前記温度補正係数を掛
    けて流量計測値を補正する流量補正手段と、 前記圧力補正手段及び前記温度補正手段により補正され
    た現在のガス充填量を表示する表示器と、 よりなることを特徴とするガス供給装置。
JP23815494A 1994-09-30 1994-09-30 ガス供給装置 Pending JPH08100897A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013133872A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Tokiko Techno Kk ガス供給装置
JP2014020407A (ja) * 2012-07-13 2014-02-03 Yazaki Corp 燃料充填システム
JP2015074445A (ja) * 2013-10-10 2015-04-20 ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company イオン推進システムにおける推進剤移送の推定のための方法およびシステム

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JP2014020407A (ja) * 2012-07-13 2014-02-03 Yazaki Corp 燃料充填システム
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