JP2015074445A - イオン推進システムにおける推進剤移送の推定のための方法およびシステム - Google Patents

イオン推進システムにおける推進剤移送の推定のための方法およびシステム Download PDF

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Abstract

【課題】イオン推進システムにおける推進剤の移送を推定するための方法およびシステムを開示する。
【解決手段】一つの例は、移送中にイオン推進システム200の第1タンク208と第2タンク210との間の推進剤の移送を推定するための方法である。第1タンクおよび第2タンクは弁216によって分離されている。弁を介する推進剤の流量は、移送の始めに第1タンクおよび第2タンクの各々の初期圧力および初期温度に基づいて算出され、少なくとも部分的に流量に基づいて、移送の終了前の中間時点で終わる期間にわたってラッチを介して移送された推進剤の質量が算出され、中間時点で第1タンクおよび第2タンクの各々の中間圧力および温度が決定される。
【選択図】図2

Description

本開示の分野は、一般的に推進剤移送に関し、さらに詳しくは、イオン推進システムにおける推進剤移送を推定するための方法およびシステムに関する。
一部の公知の衛星推進システムは、高圧ラッチ弁によって分離された2つの貯蔵タンクを備えている。衛星の推進システム用の気体推進剤は貯蔵タンクに貯蔵される。推進剤が1つの貯蔵タンクから別の貯蔵タンクに移送されるときに、タンク間で移送される気体の量および各タンクに残る推進剤の量が推定される。一部の公知のシステムは、推進剤P‐V‐Tゲージングツール(Gauging Tool)を使用して気体推進剤の移送を推定する。各タンクの最新の圧力および温度センサ読値は、各タンク内の推進剤の量を決定するために、かつ特性テーブルから対応する流体密度を検索するために使用される。気体推進剤の質量は、算出された量および検索された密度に基づいて算出される。気体の移送中に、これらの公知のシステムは圧力および温度プロファイルを更新しない。むしろ、上述した測定および計算は移送が始まる前に実行され、所望の量の気体推進剤を移送する時間は初期推定に基づいて算出され、計算は移送の完了後まで更新または反復されない。気体推進剤の移送中に温度および圧力は通常変化し、その結果、気体推進剤の特性が変化し、かつ気体の流量が変動する。これらの変化は、移送される気体の量の推定の不正確さにつながる。
本開示の一態様は、移送中にイオン推進システムの第1タンクと第2タンクとの間の推進剤の移送を推定するための方法である。第1タンクおよび第2タンクはラッチ弁によって分離されている。方法は、移送の始めに、第1タンクおよび第2タンクの各々の初期圧力および初期温度に基づいて、ラッチ弁を介する推進剤の流量を算出することと、少なくとも部分的に流量に基づいて、移送の終了前の中間時点で終わる期間にわたってラッチ弁を介して移送された推進剤の質量を算出することと、中間時点で第1タンクおよび第2タンクの各々の中間圧力を決定することとを含む。
別の態様では、移送中にイオン推進システムの第1タンクと第2タンクとの間の推進剤の移送を推定するのに使用されるシステムを記載する。システムは、推進剤の特性を格納するためのメモリ装置と、メモリ装置に結合されたプロセッサとを含む。プロセッサは、移送の始めに、第1タンクおよび第2タンクの各々の初期圧力および初期温度に基づいて、ラッチ弁を介する推進剤の流量を算出し、少なくとも部分的に流量に基づいて、移送の終了前に、中間時点で終わる期間にわたってラッチ弁を介して移送された推進剤の質量を算出し、かつ中間時点で第1タンクおよび第2タンクの各々の中間圧力を決定するように構成される。
さらに別の態様では、移送中に衛星ベースのキセノンイオン推進システムの第1タンクと第2タンクとの間のキセノンの移送を推定するための方法を開示する。ここで第1タンクおよび第2タンクはラッチ弁によって分離されている。方法は、(a)少なくとも部分的に第1タンクおよび第2タンクの各々におけるキセノンの圧力に基づいて、第1タンクおよび第2タンクの各々の容量を算出することと、(b)第1タンクおよび第2タンクの各々におけるキセノンの圧力および温度に基づいて、ラッチ弁を介するキセノンの流量を算出することと、(c)ある期間にわたって流量を積分して、移送の長さより短い期間にわたってラッチ弁を介して移送されたキセノンの質量を決定することと、(d)期間の終了時に第1タンクおよび第2タンクの各々におけるキセノンの質量を決定することと、(e)期間の終了時に第1および第2タンクの各々におけるキセノンの密度および温度を決定することと、(f)期間の終了時に第1タンクおよび第2タンクの各々におけるキセノンの圧力を決定することとを含む。
上述した特徴、機能、および利点は様々な実施形態で個々に達成することができ、あるいはさらに他の実施形態で組み合わせることができ、その詳細は以下の説明および図面に関連して理解することができる。
例示的演算装置のブロック図である。 衛星で使用するための例示的イオン推進システムの簡略図である。 移送中に2つの貯蔵タンク間の推進剤の移送を推定するための方法のフローチャートである。 図2に示したイオン推進システムのラッチ弁の簡略断面図である。 図2に示したイオン推進システムのラッチ弁の別の簡略断面図である。 圧力の関数としてのキセノンの圧縮率のグラフである。 様々な温度時の密度の関数としてのキセノン圧力のグラフであり、各曲線は六次多項式によって数学的に表現される。 移送の時間の関数としてのタンク圧力のグラフである。 移送の時間の関数としてのタンク温度のグラフである。 移送の時間の関数としての2つのタンク内のキセノン質量のグラフである。
本明細書に記載する対象は一般的に、推進剤の少なくとも2つのタンク間の推進剤の移送に関する。さらに詳しくは、対象は、イオン推進システムにおける推進剤の移送を推定するための方法およびシステムに関する。
一実施形態では、本明細書に記載する方法、システム、およびコンピュータ可読媒体の技術的効果は、(a)移送の始めに、第1タンクおよび第2タンクの各々の初期圧力および初期温度に基づいて、ラッチ弁を介する推進剤の流量を算出すること、(b)移送終了前の中間時点で終わる期間においてラッチ弁を介して移送される推進剤の質量を、少なくとも部分的に流量に基づいて、算出すること、および(c)中間時点で第1タンクおよび第2タンクの各々の中間圧力を決定することのうちの少なくとも1つを含む。
本明細書で使用する場合、「a」または「an」が先行することにより単数で記載された要素またはステップは、排除することが明示的に記載されない限り、複数の要素またはステップを排除するものではないと理解すべきである。さらに、本発明の「一実施形態」または「例示的実施形態」への言及は、記載した特徴を組み込んだ追加的実施形態の存在を排除するものと解釈するように意図されたものではない。
本明細書に記載する例示的方法およびシステムは、1つ以上の制御装置にて実現することができ、かつ/または1つ以上の制御装置を含むことができる。制御装置は、本明細書に記載するように実行することのできるアナログおよび/またはデジタル制御装置の任意の適切な組合せを含むことができる。一部の実施形態では、制御装置は演算装置を含む。図1は、推進剤の移送を推定するためのシステムに使用することのできる例示的演算装置100のブロック図である。例示的実施形態では、演算装置100は、メモリ106と、プログラムされた命令を実行するためにメモリ106に結合されたプロセッサ104とを含む。プロセッサ104は、(例えばマルチコア構成の)1つ以上の処理ユニットを含むことができる。演算装置100は、メモリ106および/またはプロセッサ104をプログラムすることによって、本明細書に記載する1つ以上の作業を実行するようにプログラム可能である。例えば、作業を1つ以上の実行可能な命令として符号化し、かつ実行可能な命令をメモリ装置106に提供することによって、プロセッサ104をプログラムすることができる。
プロセッサ104は、汎用中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、縮小命令セットコンピュータ(RISC)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理回路(PLC)、および/または本明細書に記載する機能を実行することのできるいずれかの他の回路もしくはプロセッサを含むことができるが、それらに限定されない。本明細書に記載する方法は、格納装置および/またはメモリ装置を含むがそれらに限定されないコンピュータ可読媒体に具現される、実行可能な命令として符号化することができる。そのような命令は、プロセッサ104によって実行されたときに、本明細書に記載する方法の少なくとも一部分をプロセッサ104に実行させる。上記の例は単なる例示であり、したがっていかなる形でもプロセッサなる用語の定義および/または意味を限定することを意図するものではない。
本明細書に記載するメモリ装置106とは、実行可能な命令および/または他のデータのような情報を格納しかつ検索することを可能にする1つ以上の装置である。メモリ装置106は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ソリッドステートディスク、および/またはハードディスクなど、それらに限らず、1つ以上のコンピュータ可読媒体を含むことができる。メモリ装置106は、保守用ログ、診断用エントリ、障害メッセージ、ならびに/または本明細書に記載する方法およびシステムに使用するのに適したいずれかの他の種類のデータを格納するように構成することができるが、それらに限定されない。
例示的実施形態では、演算装置100は、プロセッサ104に結合されたプレゼンテーションインタフェース108を含む。プレゼンテーションインタフェース108は、インストールデータ、コンフィギュレーションデータ、テストデータ、エラーメッセージ、および/またはいずれかの他の種類のデータのような、しかしそれらに限らない情報をユーザ114に出力(例えば表示、プリント、および/またはその他の方法で出力)する。例えばプレゼンテーションインタフェース108は、ブラウン管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機LED(OLED)ディスプレイ、および/または「電子インク」ディスプレイのような表示装置に結合されたディスプレイアダプタ(図1には図示せず)を含むことができる。一部の実施形態では、プレゼンテーションインタフェース108は2つ以上の表示装置を含む。加えて、または代替的に、プレゼンテーションインタフェース108はプリンタを含むことができる。
例示的実施形態では、演算装置100は、ユーザ114からの入力を受け取る入力インタフェース110を含む。例えば入力インタフェース110は、選択、要求、認証情報、および/または本明細書に記載する方法およびシステムで使用するのに適したユーザ114からのいずれかの他の種類の入力を受け取るように構成することができる。例示的実施形態では、入力インタフェース110はプロセッサ104に結合され、例えばキーボード、カード読取器(例えばスマートカード読取器)、位置指示装置、マウス、スタイラス、タッチパネル(例えばタッチパッドまたはタッチスクリーン)、ジャイロスコープ、加速度計、位置検出器、および/または音声入力インタフェースを含むことができる。タッチスクリーンのような単一の部品が、プレゼンテーションインタフェース108の表示装置および入力インタフェース110の両方として機能することもある。
例示的実施形態では、演算装置100は、メモリ106および/またはプロセッサ104に結合された通信インタフェース112を含む。通信インタフェース112は、別の演算装置100のような遠隔装置と通信で結合される。例えば通信インタフェース112は、有線ネットワークアダプタ、無線ネットワークアダプタ、および/または移動体通信アダプタを含むことができるが、それらに限定されない。
オペレーティングシステムおよびアプリケーションのための命令は、本明細書に記載するプロセスの1つ以上を実行するために、プロセッサ104による実行用の非一時的メモリ(non-transitory memory)106に関数形式で保存される。様々な実施形態におけるこれらの命令は、メモリ106または別のメモリ、例えばコンピュータ可読媒体118のような様々な物理的もしくは有形のコンピュータ可読媒体に具現することができ、それはフラッシュドライブ、CD−ROM、サムドライブ、フロッピーディスク等を含むことができるが、それらに限定されない。さらに、命令は、非一時的コンピュータ可読媒体118に関数形式で保存され、それはフラッシュドライブ、CD−ROM、サムドライブ、フロッピーディスク等を含むことができるが、それらに限定されない。コンピュータ可読媒体118は、プロセッサ104によるアクセスおよび/または実行を可能にするために選択的に演算装置100に挿脱自在である。一つの実例では、コンピュータ可読媒体118は、CD/DVDドライブまたはメモリ106および/もしくはプロセッサ104に関連付けられる他の装置に挿置または配置される、光ディスクまたは磁気ディスクを含む。場合によっては、コンピュータ可読媒体118は取外不能であってよい。
図2は、例示的イオン推進システム200の一部分の簡略図である。例示的実施形態では、イオン推進システム200は、推進剤としてキセノンを使用するキセノンイオン推進システムである。他の実施形態では、システム200は、いずれかの適切な推進剤を使用するいずれかの他の適切な種類のイオン推進システムとすることができる。さらに、例示的実施形態では、イオン推進システム200は衛星(図示せず)に設置される。代替的に、イオン推進システム200はいずれかの適切な宇宙船に設置することができる。制御装置202はイオン推進システム200の動作を制御する。制御装置202は、イオン推進システム200の制御だけの専用とすることができ、あるいは衛星における他の部品および/またはシステムも制御することができる。制御装置202は、例えば位置保持、運動量管理を実行し、かつポインティングを軌道上仕様内に維持するように、イオン推進システム200を制御する。一部の実施形態では、制御装置202は演算装置100(図1に図示)を含む。
イオン推進システム200は冗長性(redundancy)を組み込んで設計されている。イオン推進システム200は、各々が衛星の推進機能の全てを実行することのできる、2つの略同一のサブシステム、第1ハーフ204および第2ハーフ206を含む。イオン推進システム200の各ハーフ204および206は、イオン推進システム200のための推進剤を貯蔵するそれ自体のタンク、第1タンク208および第2タンク210を収容している。各ハーフ204および206は、タンク208および210から推進剤を供給されるスラスタ212を含む。弁214は、推進剤をタンク208または210からスラスタ212に送るために、制御装置202によって選択的に制御される。圧力センサ218および温度センサ220は、タンク208および210内の圧力および温度を検知する。例示的実施形態は2つの略同一のサブシステム(すなわちハーフ204および206)を含み、それらの各々が2つのスラスタ212を含むが、他の実施形態はより多数の略同一の冗長システムを含むこともでき、それらの各々が2つ以上のスラスタ212を含むこともできる。
ハーフ204および206はラッチ弁216によって分離される。ラッチ弁216は、2つのハーフの間に機械的封止をもたらす。希望する場合、ラッチ弁216を開いて、第1タンク208と第2タンク210との間でキセノンを移送させることができ、こうしてもう一方のタンク210または208からキセノンを受け取るタンク208または210を含むハーフ204または206の作動寿命が延びる。推進剤は、タンク208および210の間の圧力差により、タンク208および210の間で移送される。ラッチ弁216が開いたときに、推進剤は、どちらか圧力が高い方のタンク208または210から、推進剤の圧力が低い方のタンク210または208に流れる。移送は一般的に、圧力が均衡するまで、またはラッチ弁216が閉じられるまで続く。例示的実施形態では、ラッチ弁216の開閉は、遠隔演算装置(例えばユーザ114によって操作される地上演算装置100)から受信する命令に応答して、制御装置202によって制御される。
推進剤が一方のタンク208または210からラッチ弁216を介して他方のタンク210または208内に流れるにつれて、システム内で様々な変化が生じる。特に、タンク210および208内の圧力が変化し、推進剤の温度が変化し、各タンク208および210内の推進剤の質量が変化し、推進剤の密度が変化すること等が生じる。温度の慎重な制御は、超低温によるラッチ弁216または他の部品の損傷を防止するために重要である。さらに、推進剤の温度は、推進剤の相が変化する閾値より低下することを防止する必要がある。例えば例示的実施形態では、キセノン推進剤は、圧力を5.841MPa(847psia)より低下させる場合、16.7℃(62.1°F)より上に維持する必要がある。この温度より低いと、キセノンは液相に遷移する。さらに、閾値前後でキセノン推進剤は気体および液体の両方として存在することがあり、それはタンク208および210間で移送される推進剤の質量の決定を複雑にする。
図3は、タンク208および210の間のキセノンの移送のような、移送中の2つのタンク間の推進剤の移送を推定する方法300のフローチャートである。例示的実施形態では、方法300は、演算装置100のような地上演算装置で実現される。地上演算装置100は、イオン推進システム200を含む衛星と(例えば通信インタフェース112を介して)通信して、センサデータを受信し、かつ(制御装置202を介して)ラッチ弁216を制御し、推進剤をタンク208および210の間で移送する。代替的に、方法300は制御装置202で実現することもできる。さらに、方法300は2つ以上の制御装置および/または演算装置を介して実現することもできる。例えば、方法300の1つ以上のステップを制御装置202によって実行する一方、1つ以上の他のステップを地上演算装置100によって実行してもよい。図3において、XT1は第1タンク208であり、XT2は第2タンク210であり、XLV9はラッチ弁216であり、Xeはキセノンであり、PXT1は第1タンク208の圧力であり、PXT2は第2タンク210の圧力である。
各タンク208および210に初期質量の推進剤が存在する。302で、移送の開始前に、タンク208および210の各々について、初期圧力および温度が記録される。演算装置100は、各タンク208および210の圧力および温度を圧力センサ218および温度センサ220から受信し、初期値をメモリ装置106に格納する。メモリ装置106は推進剤の特性に関する詳細データを含む。例示的実施形態では、推進剤はキセノンであり、詳細データは、内蔵された米国標準技術局(NIST)のキセノン特性テーブルを含む。演算装置100は、既知の圧力および温度に基づいて、NISTテーブルから各タンク208および210のキセノンの初期密度を決定する。
302で、方法300の時間刻みも設定される。時間刻みは、方法300に従ってシステム200の瞬間状態をどれほど頻繁に推定/更新するかを決定する。例示的実施形態では、時間刻みはオペレータ/ユーザ114によって手動で選択される。他の例示的実施形態では、時間刻みは事前設定された時間刻みとすることができる。時間刻みの長さは任意の適切な時間の長さとすることができるが、一般的に、移送時間中に推定を複数回行うことができるように、移送の予想される長さより相当短い。一実施形態では、時間刻みは5秒である。他の実施形態では、時間刻みは秒単位、分単位、または時間単位とすることができる。時間刻みが長ければ、推定の精度および緻密性は低下するが、演算装置100の計算負荷は低減される。
302で初期値が設定された後、演算装置100は304で、どちらのタンク208または210の方がより高い圧力でキセノンを収容しているかを決定する。この実施形態では、第1タンク208の圧力は第2タンク210の圧力より高くなく、方法300はステップ306に進む。第1タンク208の圧力が第2タンク210の圧力より高かった場合、方法300はステップ307に進む。ステップ307の後の方法300の残りについては説明しないが、以下で特に明記しない限り、本明細書に記載する方法300の残りと略同一である。
どちらのタンクが追加のキセノンを受け取り、どちらのタンクがキセノンを失うかを識別することが必要であることに加えて、キセノンの流量の適切な計算のためには、キセノンの流れの方向が必要である。上述の通り、キセノンがタンク208および210の間で流れるときに、それは弁216を介して流れる。図4および図5は、ラッチ弁216の簡略断面図である。ラッチ弁216を介する流れの方向は、矢印400(図4)および500(図5)によって示される。矢印400は、第1タンク208から第2タンク210への推進剤の流れを示す。矢印500は第2タンク210から第1タンク208への推進剤の流れを示す。図から分かるように、ラッチ弁216は、弁を介する流れの方向に対して対称ではない。推進剤が(図4に示すように)ラッチ弁216を介してタンク208からタンク210に移送される場合、弁216を介する流れはシャープエッジオリフィス(sharp edge orifice)を介する流れである。推進剤が(図5に示すように)タンク210からタンク208に移送される場合、弁216を介する流れはノズルを介する流れである。ノズル流およびシャープエッジオリフィス流の異なる特徴は、タンク208および210の間の推進剤の流れの特徴を決定する際に考慮される。
308で、各タンク208および210のキセノン推進剤の量が、各タンク208および210の初期圧力に基づいて算出される。310で、タンク208および210の間のキセノンの流量が算出される。タンク208からタンク210への推進剤の流量を決定するために使用される式は、オリフィス/ノズル圧縮性流れ式である。この式は次のように表すことができる。
式中、wは流量、Cdは流量係数、Aは流れ面積、gは重力定数、γは気体の比熱、Rは気体定数、Tは気体の温度、Puは上流圧力、Pdは下流圧力、δPはPuとPdの差(Pu−Pd)である。式(1)において、PRは次の通りである。
ラッチ弁216を介する流れの方向の違いは、式(1)において流量係数Cdで考慮される。ノズル流れ方向(例えば図5に示すタンク210からタンク208への流れ500)について記載する場合、弁を介する噴射域の流量係数Cdは一定であり、タンク圧力の比率とは無関係である。例示的実施形態では、ノズル流の流量係数Cd(摩擦損失を含む)は約0.95である。シャープエッジオリフィス(例えば図4の流れ400、方法300の経路は本明細書に記載しない)の場合、流量係数Cdは変動する。特に、圧力の比率(すなわちPd/Pu)が変動するにつれて、流量係数は変動する。ラッチ弁216の場合、シャープエッジオリフィス方向の流量係数Cdは0.62から0.87まで変動する。タンク208および210の間の圧力差が最小のとき、流量係数Cdは最小になる。圧力差が最大のとき、流量係数Cdは最大になる。こうして、第1タンク208が第2タンク210より高い圧力を有し、かつ方法300がステップ308に進んだときに、流量係数Cdは、流量が算出されるたびに瞬間圧力比Pd/Puに従って変動する。
312で、式(1)の流量は選択された時間刻みにわたって積分され、時間刻み中に移送されたキセノンの量が決定される。方法300の初回の通過では、最初の時間刻みは、弁216が開かれたとき(すなわち移送の始め)に開始する。最初の時間刻みの終わりは、移送の開始後であって移送が終わる前の中間時点である。その後の各時間刻みは、前回の時間刻みが終わるときに始まる。
時間刻みの終わりに、各タンク208および210内のキセノンの量が314で中間時点に算出される。積分質量流量(すなわち、その時間刻み中に流れたキセノンの総質量)は、受け取る第1タンク208に加算され、かつ与える第2タンク210から減算される。316〜320で、中間時点のタンク208および210内のキセノンの温度、密度、および圧力が、タンク208および210内の更新された質量およびメモリ106内に格納されたキセノン特性に基づいて、決定される。温度、密度、および圧力のこれらの決定された値は、中間値および/または瞬間値と呼ばれることもある。
さらに詳しくは、演算装置100は、ポリトロープ条件を想定して、2つのタンク208および210の密度および温度の変化を更新する。ポリトロープ過程は、可逆的でありかつPVδ=Cの関係に従う熱力学的過程である。ここで、Pは圧力、Vは体積であり、ポリトロープ指数nは任意の実数であり、Cは定数である。過程が一定温度である場合(等温過程)、δ=1となる。過程に熱伝達が存在しない場合(断熱過程)、δ=γ(気体の比熱)となる。密度が非常に低い場合、全ての気体および蒸気は理想気体挙動に近づき、P‐V‐T関係は理想気体状態式挙動によって与えられる。理想気体状態状態式PV=mRT(式中、mは質量、Rは気体定数、Tは温度である)は、低密度時の適正な近似である。しかし、より高い密度の場合、挙動はこの理想気体状態状態式からかなり逸脱する。その場合、気体状態式は圧縮性物質の状態式として次のように表さなければならない。
式中、Z=圧縮係数である(理想気体のZ=1)。図6は、圧力に対するキセノンの圧縮係数Zのグラフである。Zの1からのずれは、理想気体状態状態式からの実際の関係の尺度であり、キセノンの場合、ずれがかなり大きい。上述の通り、演算装置100は、NISTキセノン特性テーブルを内蔵している。これらの特性は、図7に示すように56°Fから100°Fの範囲の各温度におけるキセノンの密度対圧力を含む。圧縮性についてはすでに考慮されている。方法300はまた、質量移動を算出するときに、タンク容量が圧力の変化により変動することも考慮に入れる。ポリトロープ過程におけるタンク208および210の温度は、次式のように表すことができる。
式中、1<δ<γである。タンク208および210のポリトロープ係数は実験によって決定される。例えば、データはラッチ弁216の一連の開閉により収集され、係数を算出するために使用することができる。一実施形態では、係数は、開弁時間を最長30秒までとする5回の弁開閉シーケンスからのデータに基づいて決定された。
演算装置100は、318で各タンク208および210の質量変化に対して、瞬間密度(Rhoi)および瞬間温度(Ti)を更新する。その後、320で、決定されたRhoiおよびTiに対する瞬間圧力(Pi)を次式に従って決定することができる。
式(6)は次のように表すこともできる。
さらに、一部の実施形態では、瞬間圧力は、瞬間温度時の瞬間密度に基づいて決定される。これらの決定は、各温度または温度範囲に対して1つずつ、一連の式を用いて行われる。式は、一般的に次の形を取る六次多項式である。
式中、A、B、C、D、E、F、およびGは定数であり、ρはRhoiである。
322で、タンク208および210の中間圧力が比較され、圧力が均衡しているか否かが決定される。圧力が均衡した場合、キセノン推進剤の移送は324で完了する。圧力が均衡していなかった場合、方法300は308に戻り、ステップ308〜322が繰り返される。繰返しは、タンク208および210の決定された圧力が実質的に等しくなるまで続く。
一部の実施形態では、方法300は、ステップ320とステップ322との間に温度点検をも含む。320でタンク208および210の圧力を更新した後、演算装置は、タンク208および210のいずれかに対し決定された温度が閾値より低いか否かを決定する。一部の実施形態では閾値は、推進剤が液体に遷移する温度にある程度の安全余裕をプラスしたものである。加えて、または代替的に、閾値は、システム200の1つ以上の部品が損傷するおそれのある温度より高い温度とすることができる。決定された温度が閾値より低い場合、移送は終了し、ラッチ弁216は閉じる。温度が依然として閾値より高い場合、方法300は322に進む。
上記の説明では、方法300が移送中に生じるように記載されているが、方法300は、実際の移送の前に、かつ/または実際の移送中に、移送をシミュレートしかつ推定するために使用することができる。こうして、例えばオペレータは方法300を用いて、現在の温度、圧力、密度、および質量の値に基づいて移送をシミュレートすることができる。移送をシミュレートすることによって、オペレータは、完全な移送に(例えばタンク208および210の圧力が均衡するまで)どれだけの時間が必要か、温度が低下しすぎることなく完全な移送を行うことができるか否か、最大可能な移送に満たない所望の移送を達成するために移送をどれだけ長く続ける必要があるか等を決定することができる。
一部の実施形態では、方法300は、制御装置(例えば演算装置100および/または制御装置202)によって実行され、移送を制御するために使用される。(スケジュールに従うか、あるいは受信したコマンドに応答してかに関係なく)移送を開始することを決定した後、制御装置はラッチ弁216を開き、方法300を実行する。圧力が均衡したこと、または一方のタンク208または210内の推進剤の温度が低すぎることが制御装置によって判定された場合、制御装置はラッチ弁216を閉じる。
図8〜図10は、シミュレーションによる移送のタンク208および210のタンク圧力(図8)、タンク温度(図9)、およびキセノンの質量(図10)のグラフである。図8〜図10のデータは、方法300を実行した演算装置によって生成されたものである。図8〜図10において、Xeタンク1は第1タンク208であり、Xeタンク2は第2タンク210であり、移送はタンク210からタンク208に行われる。見て分かる通り、タンク208および210の圧力が均等化するまで、完全な移送は約2150秒間続く。図9で分かるように、移送中に、(キセノンを受け取る)タンク208の温度はわずかに上昇し、(キセノンを失う)タンク210の温度は著しく低下する。移送の約900秒の時点で、タンク210の温度は16.7℃(62.1°F)より低下する。その時間を超えると、温度は、キセノンが気体から液体に遷移するのに充分な低さになる。したがって、キセノンガスが液体に遷移するのを防止するために、実際の移送は一般的に約900秒より前に停止される。しかし、この場合、タンク210の圧力は、キセノンの臨界圧力である5.841MPa(847psia)より低い。気体がその臨界温度より低いという徴候がある一方で、圧力は、臨界温度で気体が液化するのに必要な臨界値より低い。温度および圧力のこの組合せ時に、キセノンは図7に示すように気体の状態を維持する。こうして、この方法は、オペレータが流体の状態を、それが単相であるか、あるいは気体から液体への遷移中であるかに関わらず、実時間で知ることを可能にする。
本明細書に記載する方法およびシステムは、イオン推進システムの2つのタンク間のキセノン移送の正確な推定を、連続的にリアルタイムベースで達成する。時間刻みはユーザによって定義される。タンクの圧力、温度、および密度情報の絶え間ない更新は、オペレータが過度に積極的な移送操作を回避することを可能にする。付与側タンクからのキセノンの長引く吐出は減圧を導き、流体温度の低下が急速すぎるため、キセノンを二相流に転化させることがある。臨界圧力および温度条件より上で移送を操作することによって、キセノンを気相のみに維持することができ、キセノン移送の正確な測定が可能になる。本方法は、流れがラッチ弁の順方向であるか逆方向であるかによって、圧縮性流体のオリフィスまたはノズル流れ演算式を使用する。それはまた、気体およびその周囲のポリトロープ挙動をも考慮する。内蔵されたキセノン特性ルックアップテーブルは、各時間刻みで圧力、温度、および密度を更新することを可能にする。一部の公知の方法とは異なり、本開示は、キセノンをはじめとする推進剤の圧縮性を考慮に入れる。内蔵されたキセノン特性テーブルは、圧縮性を考慮したNIST12から生成された情報を含む。こうして、例示的システムは、各時間刻みに瞬間圧力、温度、および質量の変化を適切に更新することができる。
付記1:イオン推進システムにおいて移送中に第1タンクと第2タンクとの間の推進剤の移送を推定するための方法であって、前記方法は、移送の始めに、第1タンクおよび第2タンクの各々の初期圧力および初期温度に基づいて、第1タンクと第2タンクとの間の弁を介する推進剤の流量を算出することと、少なくとも部分的に流量に基づいて移送の終了前の中間時点で終わる期間にわたって弁を介して移送される推進剤の質量を算出することと、中間時点で第1タンクおよび第2タンクの各々の中間圧力および温度を決定することと、を含む。
付記2:中間時点で第1タンクおよび第2タンクの各々の推進剤の中間質量を算出することと、中間時点で第1タンクおよび第2タンクの各々の推進剤の中間密度を決定することとをさらに含む、付記1の方法。
付記3:中間時点で第1タンクおよび第2タンクの各々の中間温度を決定することをさらに含む、付記2の方法。
付記4:中間時点での第1タンクおよび第2タンクの各々の中間圧力の決定は、決定された中間温度および決定された中間密度に少なくとも部分的に基づいて行う、付記3の方法。
付記5:弁を介して移送される推進剤の質量を算出することは、移送の始めから中間時点までの時間刻みにわたって流量を積分することを含む、付記1の方法。
付記6:弁を介して移送される推進剤の算出された質量に基づいて、中間時点で第1タンクおよび第2タンクの各々の推進剤の中間質量を決定することをさらに含む、付記5の方法。
付記7:第1タンクおよび第2タンクの中間温度および中間圧力に基づいて、弁を介する推進剤の中間流量を算出することをさらに含む、付記1の方法。
付記8:第1タンクまたは第2タンクの中間温度が閾値より低下した場合、移送を終了するために弁を閉じることをさらに含む、付記1の方法。
付記9:イオン推進システムにおいて移送中に第1タンクおよび第2タンクの間の推進剤の移送を推定するのに使用されるシステムであって、前記システムは、推進剤の特徴を格納するメモリ装置と、前記メモリ装置に結合されたプロセッサとを備え、前記プロセッサは、移送の始めに、第1タンクおよび第2タンクの各々の初期圧力および初期温度に基づいて弁を介する推進剤の流量を算出し、少なくとも部分的に流量に基づいて、移送の終了前に、中間時点で終了する期間にわたって弁を介して移送される推進剤の質量を算出し、かつ中間時点に第1タンクおよび第2タンクの各々の中間圧力を決定するように構成される。
付記10:前記プロセッサはさらに、中間時点で第1タンクおよび第2タンクの各々の推進剤の中間質量を算出し、かつ中間時点で第1タンクおよび第2タンクの各々の推進剤の中間密度を決定するように構成された、付記9のシステム。
付記11:前記プロセッサはさらに、中間時点で第1タンクおよび第2タンクの各々の中間温度を決定するように構成された、付記10のシステム。
付記12:前記プロセッサは、決定された中間温度および決定された中間密度に少なくとも部分的に基づいて、中間時点で第1タンクおよび第2タンクの各々の中間圧力を決定するように構成された、付記11のシステム。
付記13:前記プロセッサは、中間時点で終了する期間にわたって流量を積分することによって、弁を介して移送された推進剤の質量を算出するように構成される、付記9のシステム。
付記14:前記プロセッサはさらに、弁を介して移送された推進剤の算出された質量に基づいて、中間時点で第1タンクおよび第2タンクの各々の推進剤の中間質量を決定するように構成された、付記13のシステム。
付記15:推進剤はキセノンを含み、イオン推進システムは衛星用のキセノンイオン推進システムである、付記9のシステム。
付記16:前記プロセッサはさらに、第1タンクまたは第2タンクの中間温度が閾値より低下した場合、移送を終了するために弁を閉じるように構成された、付記15のシステム。
付記17:移送中に衛星ベースのキセノンイオン推進システムにおける第1タンクおよび第2タンク間のキセノンの移送を推定するための方法であって、第1タンクおよび第2タンクは弁によって分離され、前記方法は、(a)少なくとも部分的に第1タンクおよび第2タンクの各々におけるキセノンの圧力に基づいて、第1タンクおよび第2タンクの各々の容量を算出することと、(b)第1タンクおよび第2タンクの各々におけるキセノンの圧力および温度に基づいて、弁を介するキセノンの流量を算出することと、(c)ある期間にわたって流量を積分して、移送の長さより短い期間にわたって弁を介して移送されたキセノンの質量を決定することと、(d)期間の終了時に第1タンクおよび第2タンクの各々におけるキセノンの質量を決定することと、(e)期間の終了時に第1および第2タンクの各々におけるキセノンの密度および温度を決定することと、(f)期間の終了時に第1タンクおよび第2タンクの各々におけるキセノンの圧力を決定することとを含む。
付記18:ステップ(a)〜(f)を少なくとも1回繰り返すことをさらに含む、付記17の方法。
付記19:第1タンクおよび第2タンクのいずれかのキセノンの温度が閾値より低下するまで、ステップ(a)〜(f)を繰り返すことをさらに含む、付記17の方法。
付記20:第1タンクおよび第2タンクのキセノンの圧力が実質的に等しくなるまで、ステップ(a)〜(f)を繰り返すことをさらに含む、付記17の方法。
本開示の1つ以上の態様は、本明細書に記載する機能、方法、および/またはプロセスを実行するように構成される場合に、汎用演算装置が専用演算装置に変わることを理解されたい。
本明細書は、当業者が、装置またはシステムを作成かつ使用することおよび組み込まれた方法を実行することを含めて、これらの実施形態を実施することができるように、実例を利用して最良の態様を含む様々な実施形態を開示している。特許性のある範囲は請求項によって規定され、当業者が思いつく他の実施形態を含むことができる。そのような他の実施形態は、それらが請求項の文言と異ならない構造要素を有する場合、あるいはそれらが請求項の文言との相違が些細である均等な構造要素を含む場合、請求項の範囲内に入るものである。

Claims (10)

  1. 移送中にイオン推進システムにおける第1タンクおよび第2タンクの間の推進剤の移送を推定するための方法であって、
    前記移送の始めに、前記第1タンクおよび前記第2タンクの各々の初期圧力および初期温度に基づいて、前記第1および第2タンク間の弁を介する推進剤の流量を算出することと、
    少なくとも部分的に前記流量に基づいて、前記移送の終了前の中間時点で終わる期間にわたって前記弁を介して移送された推進剤の質量を算出することと、
    中間時点で前記第1タンクおよび前記第2タンクの各々の中間圧力を決定することと、を含む方法。
  2. 前記中間時点で前記第1タンクおよび前記第2タンクの各々の推進剤の中間質量を算出することと、
    前記中間時点で前記第1タンクおよび前記第2タンクの各々の推進剤の中間密度を決定することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記中間時点で前記第1タンクおよび前記第2タンクの各々の中間温度を決定することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記中間時点での前記第1タンクおよび前記第2タンクの各々の中間圧力の決定は、前記決定された中間温度および前記決定された中間密度に少なくとも部分的に基づいて行う、請求項3に記載の方法。
  5. 前記弁を介して移送される推進剤の質量を算出することは、前記移送の始まりから前記中間時点までの時間刻みにわたって前記流量を積分することを含む、請求項1〜2に記載の方法。
  6. 前記弁を介して移送された推進剤の算出された質量に基づいて、前記中間時点で前記第1タンクおよび前記第2タンクの各々の推進剤の中間質量を決定することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記第1タンクおよび前記第2タンクの前記中間温度および前記中間圧力に基づいて、前記弁を介する推進剤の中間流量を算出することをさらに含む、請求項1〜2または5に記載の方法。
  8. 前記第1タンクまたは前記第2タンクの前記中間温度が閾値より低下した場合に、前記移送を終了するために前記弁を閉じることをさらに含む、請求項1〜2、5、または7に記載の方法。
  9. 移送中にイオン推進システムにおける第1タンクおよび第2タンクの間の推進剤の移送を推定するのに使用されるシステムであって、前記システムが、
    前記推進剤の特徴を格納するメモリ装置と、
    前記メモリ装置に結合されたプロセッサと、
    を備え、前記プロセッサが、
    前記移送の始めに、前記第1タンクおよび前記第2タンクの各々の初期圧力および初期温度に基づいて、弁を介する前記推進剤の流量を算出し、
    少なくとも部分的に前記流量に基づいて、前記移送の終了前に、中間時点で終わる期間にわたって前記弁を介して移送された推進剤の質量を算出し、かつ
    前記中間時点で前記第1タンクおよび前記第2タンクの各々の中間圧力を決定する、ように構成されて成る、システム。
  10. 前記推進剤がキセノンを含み、かつ前記イオン推進システムが衛星用のキセノンイオン推進システムである、請求項9に記載のシステム。
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