JPH08100389A - ビニル壁紙裏打ち用難燃紙 - Google Patents

ビニル壁紙裏打ち用難燃紙

Info

Publication number
JPH08100389A
JPH08100389A JP23340094A JP23340094A JPH08100389A JP H08100389 A JPH08100389 A JP H08100389A JP 23340094 A JP23340094 A JP 23340094A JP 23340094 A JP23340094 A JP 23340094A JP H08100389 A JPH08100389 A JP H08100389A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
vinyl
flame
backing
wallpaper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23340094A
Other languages
English (en)
Inventor
Mina Yoshida
美奈 吉田
Takuya Nomura
拓也 野村
Isao Morikawa
勲 森川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Oji Paper Co Ltd filed Critical New Oji Paper Co Ltd
Priority to JP23340094A priority Critical patent/JPH08100389A/ja
Publication of JPH08100389A publication Critical patent/JPH08100389A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】壁紙加工時の塩化ビニルペースト加工適性のう
ち発泡速度の速いビニル壁紙裏打ち用難燃紙を提供でき
る。 【構成】粒径が1μm以上3μm以下の水酸化アルミニウ
ムを75重量%以上85重量%以下含有するビニル壁紙
裏打ち用難燃紙をマシンカレンダー処理前の密度を0.
85g/cm3以上0.90g/cm3以下に調整しかつ紙厚さ方
向の熱伝導率が0.35〜0.4W/m・Kであるビニル壁
紙裏打ち用難燃紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビニル壁紙裏打ち用に用
いられる難燃紙に関する。更に詳しく述べるならば、本
発明はビニル壁紙製造のための塩化ビニルペースト加工
適性のうち発泡速度の速いビニル壁紙裏打ち用難燃紙に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】難燃紙は各種壁紙の基紙として広く用い
られており、ビニル壁紙裏打ち紙としても多用されてい
る。
【0003】難燃紙としては、紙に難燃性物質を塗布あ
るいは含浸させたもの、あるいはセルロースパルプと難
燃性の有機物質や無機物質とを湿式で抄紙して含有させ
たのちマシンカレンダー処理にて密度を0.7〜1.0g/cm3
にしたものが一般に使用されている。カレンダー処理す
る目的は紙の厚さを管理値内にコントロールするためで
あると同時に紙匹中の粉体を押さえて脱落を防止する為
でもあるが、塩ビ加工時の発泡性については考慮されて
いない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アスベスト、水酸化ア
ルミニウムなどの無機物質をパルプと混抄した難燃紙に
塩化ビニルペースト塗工を行ってビニル壁紙に加工する
場合、塩ビペースト塗工後ゲル化してから発泡・エンボ
スを行いビニル壁紙とする。このとき発泡工程で発泡ス
ピードが遅い場合、加工速度の低下を招いたり、次のエ
ンボス工程でエンボスの仕上がりが悪くなり、製品の出
来上がりに影響することがある。
【0005】ビニル壁紙裏打ち用難燃紙の塩ビペースト
加工性を向上させる方法あるいは向上させた難燃紙とし
ては、基紙の片面もしくは両面に無機顔料及びバインダ
ーを主成分とする塗布層を設けることを特徴とする難燃
紙(特開平1−192900号公報)、平均粒子径0.5
〜1.0μmの水酸化アルミニウム含有率が8〜30重量%で
あって紙匹を厚さ方向に2分割した場合の一方の面の填
料含有率が15重量%以上である難燃紙及びこれを用いた
ビニル壁紙(特開平1−266298号公報)が知られ
ている。しかし前記2件はビニル壁紙の塩化ビニルゲル
化工程における加熱処理により脹れが発生しにくいこと
を特徴としている。また、吸油量が45%以上である填料
が紙中に2.0%以上配合されている難燃性裏打ち紙(特
開平2−221496号公報)も知られているが、これ
は塩化ビニルゲル化工程で裏打ち紙とビニル層の間にブ
リスターが生じるのを防ぐことを特徴としている。ま
た、表面塗布剤中の水酸化アルミニウムと接着剤との割
合が絶乾重量当たりで30:70〜55:45の範囲に
あるビニル壁紙裏打ち用難燃紙(特開平6−81298
号公報)も知られているが、これは塩化ビニル面のふく
れ、パンクを防止することが目的である。いままでに知
られている塩ビペースト加工性改善方法は前述の通り塩
化ビニル面のふくれやブリスター、パンクを防止するこ
とが目的であり、発泡速度の向上方法については開示さ
れていない。
【0006】本発明者らは、かかる現状に鑑み、無機物
質として水酸化アルミニウムを含有する原紙に表面塗布
剤を塗布したビニル壁紙裏打ち用難燃紙について、前記
従来技術の有する問題点を解決すべく鋭意検討した結
果、内添する水酸化アルミニウムの粒子径と無機粉体の
含有率の違いおよびマシンカレンダー処理前の原紙の密
度の違いによって、でき上がった壁紙原紙内部の繊維間
または繊維−填料間および填料−填料間の結合点が変わ
り、壁紙加工工程で伝熱速度が変わり、塩化ビニルペー
ストの発泡速度が変わることを見い出した。即ち、ビニ
ル壁紙裏打ち用難燃紙を製造する際に、水酸化アルミニ
ウムの粒子径と無機粉体の含有率を特定の範囲に設定し
更にマシンカレンダー処理前の難燃紙の密度を特定の範
囲に保持することによって壁紙原紙の熱伝導率を特定の
範囲に維持することができ、壁紙加工時の塩化ビニルペ
ーストの発泡速度の速いビニル壁紙裏打ち用難燃紙が得
られることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】本発明の目的は、塩化ビニルペースト加工
適性のうち、発泡速度の速いビニル壁紙裏打ち用難燃紙
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は水酸化アルミニ
ウムを主成分とする無機粉体を含有するビニル壁紙裏打
ち用難燃紙において、(1)水酸化アルミニウムの粒子
径が1μm以上3μm以下、(2)無機粉体の含有率が7
5重量%以上85重量%以下、(3)マシンカレンダー
処理前の密度が0.85g/cm3以上0.90g/cm3以下で
あり、且つ(4)紙厚さ方向の熱伝導率が0.35〜
0.40W/m・Kであることを特徴とするビニル壁紙裏打
ち用難燃紙である。
【0009】本発明に用いられる無機物質としては水酸
化アルミニウムがある。これは加熱により結晶水を放出
し、吸熱分解するために自己消火性を紙に付与できるも
のである。水酸化アルミニウムの粒子径は1μm以上3
μm以下である。1μm以下では水酸化アルミニウムの歩
留が低く、3μm以上では繊維−填料間あるいは填料−
填料間の結合点が減少し、発泡速度が低下する。なお、
無機粉体の含有量は75〜85%である。75%以下で
は発泡性に加えて難燃性が低下し、85%以上では紙力
が低下するのでどちらも好ましくない。
【0010】本発明のビニル壁紙裏打ち用難燃紙を構成
する繊維としては針葉樹クラフトパルプ、広葉樹クラフ
トパルプおよびその他の木材パルプの単独パルプあるい
は二種類以上を配合した混合パルプまたはリンターパル
プ、更にはポリエチレン、ポリエステル等の合成繊維を
挙げることができこれらの中から適宜必要に応じて選択
して用いられる。製造コストの面から有機繊維としては
針葉樹クラフトパルプを主成分とし、これに必要に応じ
て少量の合成繊維または前述のガラス繊維が併用され
る。
【0011】上記パルプと無機粉体を混合し、歩留助剤
やバインダーを適宜選択し、通常の抄造方法によって抄
紙する。歩留助剤としては、例えばカチオン性高分子と
しては、カチオン化でんぷん、カチオン性ポリアクリル
アミド、ポリエチレンイミン、ポリアミドポリアミンエ
ピクロルヒドリン、カチオン変性グアーガム、カチオン
変性ポリビニルアルコール、その他のカチオン性高分子
などがあり、特に限定されない。アニオン性高分子とし
ては、ポリアクリルアミド、ポリメタクリルアミド、酸
化でんぷん、その他のアニオン性高分子などがあり、ど
れを用いても良い。上記歩留助剤の他にも、ベントナイ
トクレー型のクレーを併用することができる。また、原
紙強度を保つ目的で接着剤、たとえば繊維状熱溶融型ビ
ニロン、ラテックスエマルジョンなどが用いられる。
【0012】上記の原紙としての水酸化アルミニウム混
抄紙は、表面塗布剤を塗布する時に塗布剤が原紙の中に
浸透しないようにするため、内添サイズ剤を添加して抄
造される。表面塗布剤が原紙の中にしみこむと、原紙の
層間剥離強度が上がり、壁紙に加工したあと施工した場
合に、壁紙の再剥離性が悪くなる。また、原紙表面に塗
布剤がとどまらないため、原紙中に混抄された水酸化ア
ルミニウムの脱落を防止できず、塩化ビニルとの密着性
も悪化し、また表面塗布剤の塗布量が増えてコスト高に
もつながる。
【0013】上記の理由から本発明においては、原紙を
製造する抄紙工程において1種類または2種類以上の異
なる種類のサイズ剤を選択して添加することが好まし
い。内添サイズ剤としてはアルキルケテンダイマー、ス
チレンアクリル系、スチレンアミド系などから1種類ま
たは2種類以上が選択できる。
【0014】上記の様にして製造された原紙に、本発明
においては表面塗布剤を用いて表面塗布を行う。その目
的は、水酸化アルミニウムの紙匹からの脱落を防ぎ、塩
化ビニル加工をする際には塩化ビニルとの密着性を良く
するためである。
【0015】本発明に用いる表面塗布剤は、例えばラテ
ックスエマルジョン、ポリアクリルエマルジョン、デン
プン、PVA、スチレンアクリルエマルジョン、塩ビア
クリルエマルジョン、塩ビエチレン酢ビエマルジョン、
塩ビエチレンエマルジョンなどがあり、これらを適宜選
択して増粘剤と混合して用いる。この表面塗布剤を濃度
10〜50重量%の水溶液として原紙に塗布する。この
時の塗布量は原紙の片面または両面で固形分として4〜
10g/m2である。塗布量が少ないと水酸化アルミニウム
の紙匹からの脱落を防ぐことができない。一方、塗布量
を多くしても脱落効果は頭打ちの上コスト高を招くため
好ましくない。
【0016】本発明において、上記の表面塗布剤を塗布
する方法は、均一に塗布できれば特に限定されないが、
ゲートロールコーター、サイズプレス等によるオンマシ
ン塗布や、オフマシンコーター塗工などが好ましく適用
できる。
【0017】本発明のビニル壁紙裏打ち用難燃紙の密度
はマシンカレンダー処理前で0.85〜0.90g/cm3である。
密度コントロールは抄紙機のプレスパートにあるプレス
ニップ圧で行う。プレスニップ厚によって密度をコント
ロールすることにより、壁紙加工工程で伝熱速度をコン
トロールし、発泡速度を速くすることができる。カレン
ダーで密度コントロールをしても繊維および填料間の結
合の増大が少なく伝熱性向上に寄与せず、発泡速度が速
くならない。密度が0.85g/cm3より小さいと発泡スピー
ドが遅くなり好ましくない。一方0.90g/cm3より大きく
すると抄紙時プレスパートで紙匹の砕けを起こし好まし
くない。カレンダー前で密度コントロールを行った上で
カレンダー処理をして密度を所定の数値に調節する。
【0018】発泡性を評価する場合の塩化ビニルペース
トは一般的にビニル壁紙に用いられている処方でよい。
塩化ビニルペーストをアプリケーターを用いて評価用原
紙上に一定厚さで塗工し、120〜180℃で10秒〜
5分間加熱してゲル化する。その後180〜250℃で
30秒〜5分間加熱して発泡させ、ゲル化時のペースト
膜圧に対する発泡後の膜圧を発泡倍率で表す。
【0019】紙の厚さ方向の熱伝導率はレーザーフラッ
シュ法で測定した。前述した所定の粒径の水酸化アルミ
ニウムを使用し、密度を所定の数値に調節することによ
り、熱伝導率を0.35〜0.40W/M・Kに調節する。
熱伝導率が0.35W/M・Kより小さいと塩ビ加工した時
の発泡性が悪くなり、0.40W/M・Kより大きいと塩ビ
加工後ゲル化工程で塩ビペースト表面に膨れを生ずるの
でどちらも望ましくない。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明はこれによって限定されるもの
ではない。尚、以下において%とあるのは重量%を示
す。
【0021】
【実施例1〜4】パイン、スプルースを主原料としたNB
KPを離解後、常法により300mlまで叩解し、無機填料と
して水酸化アルミニウム(“ハイジライト”、昭和電工
社製)を添加した。水酸化アルミニウムの粒子径は1μ
m、3μmとし、原紙重量当たり80%となるように添加
した。また、合成繊維としてポリエステル繊維(直径1.
4d×繊維長5mm、ユニチカ社製)を全重量当たり2%添
加した。さらに歩留助剤としてカチオン系(“エピノッ
クス”日本PMC社製)を0.1%、アニオン系(“パー
コール173”アライドコロイド社製)を0.01%、中性サ
イズ剤としてアルキルケテンダイマー(“CS-280”、荒
川化学社製)を0.25%添加して紙料を調成した後、
坪量120g/m2、密度0.85、0.90g/cm3の無機シートを実験
室手抄マシンで作成した。密度の変更はシート作成時湿
紙を2回プレスすることにより脱水するがこの時のプレ
ス圧の変更で行った。プレス圧は表1に記載の圧力で行
った。
【0022】次にSBRラテックス(“T-2418C”、JSR
社製)とポリアクリルアミド(“PC-305”、荒川化学社
製)とを4:1(重量比)で混合し、固形分濃度15%
の表面塗布剤の水溶液を調整した。これらの表面塗布剤
をそれぞれ実験室サイズプレスにより原紙両面に塗布し
120℃に設定したドラム型乾燥機で乾燥した。
【0023】かくして得られたビニル壁紙裏打ち用難燃
紙を更にカレンダー処理にて密度を1.0g/cm3に調整した
後塩化ビニルペーストをアプリケーターを用いて120
μmの厚さで塗工し、150℃で1分間加熱してゲル化
し、続いて220℃×1分間加熱して発泡させ、発泡倍
率を測定した。同時に原紙の熱伝導率も測定した。
【0024】
【発泡倍率】一般的にビニル壁紙に用いられている下記
に示す処方の塩化ビニルペーストをアプリケーターを用
いて25cm×25cmの大きさの3枚の無機質紙の表面上
に120μm厚さで塗布した。このときあらかじめ無機
質紙の紙厚(d1:μm)は測定しておいた。塩化ビニル
ペーストを塗布したら乾燥機に入れ、150℃で1分間
加熱して塗布面の塩化ビニルペーストを半ゲル化した。
そののちふたたび乾燥機に入れ、230℃で30秒間加
熱して半ゲル化した塩化ビニルペーストを発泡させた。
発泡後の塩化ビニルペースト+無機質紙の厚さ(d2
μm)を測定し、次の計算式によって発泡倍率を算出し
た。
【0025】
【塩化ビニルペーストの処方】塩化ビニルペーストレジ
ン(住友化学製)100部当たり下記の薬品を添加、混
合し、粘度を2000cps(25℃)に調整した。 可塑剤(ジオクチルフタレート) 50部 難燃可塑剤(トリセチルフタレート) 10部 安定剤(FBOA8、共同薬品製) 3部 発泡剤(AZH、大塚化学製) 3部 充填剤(炭酸カルシウム) 50部 難燃剤(酸化アンチモン) 3部 顔料(酸化チタン) 20部
【0026】
【熱伝導率】理学電機製LF−TCM−FA8510B
レーザーフラッシュ法熱定数測定装置で測定した。
【0027】
【比較例1〜4】カレンダーで調整する前のシート密度
を0.75、0.95g/cm3とした以外は実施例1〜4と同様に
して無機シートを実験室手抄マシンで作成し、表面塗布
剤を塗布、乾燥した。かくして得られたビニル壁紙裏打
ち用難燃紙を更にカレンダー処理して密度を1.0g/cm3
調整した後実施例1〜4と同様にして塩化ビニルペース
トを塗工・ゲル化・発泡し、発泡倍率を測定した。同時
に原紙の熱伝導率も測定した。
【0028】
【比較例5〜8】水酸化アルミニウムの粒子径を0.6
μm、3.5μmとした以外は実施例1〜4と同様にして
無機シートを実験室手抄マシンで作成し、表面塗布剤を
塗布、乾燥した。かくして得られたビニル壁紙裏打ち用
難燃紙を更にカレンダー処理して密度を1.0g/cm3に調整
した後実施例1〜4と同様にして塩化ビニルペーストを
塗工・ゲル化・発泡し、発泡倍率を測定した。同時に原
紙の熱伝導率も測定した。
【0029】
【比較例9〜12】水酸化アルミニウムの粒子径を0.
6μm、3.5μm、カレンダーで調整する前のシート密
度を0.75、0.95g/cm3とした以外は実施例1〜4と同様
にして無機シートを実験室手抄マシンで作成し、表面塗
布剤を塗布、乾燥した。かくして得られたビニル壁紙裏
打ち用難燃紙を更にカレンダー処理して密度を1.0g/cm3
に調整した後実施例1〜4と同様にして塩化ビニルペー
ストを塗工・ゲル化・発泡し、発泡倍率を測定した。同
時に原紙の熱伝導率も測定した。
【0030】
【比較例13〜16】水酸化アルミニウムの含有率を6
0%とした以外は実施例1〜4と同様にして無機シート
を実験室手抄マシンで作成し、表面塗布剤を塗布、乾燥
した。かくして得られたビニル壁紙裏打ち用難燃紙を更
にカレンダー処理して密度を1.0g/cm3に調整したあと実
施例1〜4と同様にして塩化ビニルペーストを塗工・ゲ
ル化・発泡し、発泡倍率を測定した。同時に原紙の熱伝
導率も測定した。実施例および比較例の測定結果を表1
に示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1の通り、本発明によるビニル壁紙裏打
ち用難燃紙は熱伝導率が高く発泡性が向上する(実施例
1〜4)。カレンダー調整前の密度が0.85g/cm3より小
さいと熱伝導率が低下し発泡が遅くなる(比較例1〜
2、比較例9〜10)。また、カレンダー調整前の密度
が0.90g/cm3より大きいと脱水のためにプレスするとき
紙匹が砕けてシートが形成できない(比較例3〜4、比
較例11〜12)。また、水酸化アルミニウムの粒子径
が3μmを超えると密度を上げても発泡性が劣る(比較
例6、8、10)。粒子径が1μmより小さい場合には
填料含有率が目標に対して低下し、発泡性を比較するこ
とができない(比較例5、7、9)。また、填料含有率
が75%より少ない場合には熱伝導率が低くなり発泡が
遅くなる(比較例13〜16)。
【0033】
【発明の効果】以上説明したところから分かるように、
水酸化アルミニウムの粒子径を1μm以上3μm以下と
し、なおかつ無機粉体の含有率を75〜85%とし、更
に難燃紙の密度をマシンカレンダー処理前で0.85〜0.90
g/cm3の間にすることにより、原紙の熱伝導率を0.3
5〜0.40W/m・Kとすることができ、壁紙加工時の塩
化ビニルペースト加工適性のうち発泡速度の速いビニル
壁紙裏打ち用難燃紙を提供できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 27/00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水酸化アルミニウムを主成分とする無機粉
    体を含有するビニル壁紙裏打ち用難燃紙において、
    (1)水酸化アルミニウムの粒子径が1μm以上3μm以
    下、(2)無機粉体の含有率が75重量%以上85重量
    %以下、(3)マシンカレンダー処理前の密度が0.8
    5g/cm3以上0.90g/cm3以下であり、且つ(4)紙厚
    さ方向の熱伝導率が0.35〜0.40W/m・Kであるこ
    とを特徴とするビニル壁紙裏打ち用難燃紙。
JP23340094A 1994-09-28 1994-09-28 ビニル壁紙裏打ち用難燃紙 Pending JPH08100389A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23340094A JPH08100389A (ja) 1994-09-28 1994-09-28 ビニル壁紙裏打ち用難燃紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23340094A JPH08100389A (ja) 1994-09-28 1994-09-28 ビニル壁紙裏打ち用難燃紙

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08100389A true JPH08100389A (ja) 1996-04-16

Family

ID=16954490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23340094A Pending JPH08100389A (ja) 1994-09-28 1994-09-28 ビニル壁紙裏打ち用難燃紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08100389A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105780602A (zh) * 2016-04-22 2016-07-20 安徽索亚装饰材料有限公司 一种高强度阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105803860A (zh) * 2016-04-22 2016-07-27 安徽索亚装饰材料有限公司 一种具有驱蚊功效的阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105821714A (zh) * 2016-04-22 2016-08-03 安徽索亚装饰材料有限公司 一种具备释放负离子的阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105862500A (zh) * 2016-04-22 2016-08-17 安徽索亚装饰材料有限公司 一种透气防霉型阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105862499A (zh) * 2016-04-22 2016-08-17 安徽索亚装饰材料有限公司 一种具有净化室内空气功能的阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105908561A (zh) * 2016-04-22 2016-08-31 安徽索亚装饰材料有限公司 一种耐磨阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105908574A (zh) * 2016-04-22 2016-08-31 安徽索亚装饰材料有限公司 一种可释放清洁空气的阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105908575A (zh) * 2016-04-22 2016-08-31 安徽索亚装饰材料有限公司 一种添加锗纤维的隔热阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105908573A (zh) * 2016-04-22 2016-08-31 安徽索亚装饰材料有限公司 一种防水阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105908571A (zh) * 2016-04-22 2016-08-31 安徽索亚装饰材料有限公司 一种防潮耐沾污阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105908572A (zh) * 2016-04-22 2016-08-31 安徽索亚装饰材料有限公司 一种具有吸收紫外线性能的阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105908559A (zh) * 2016-04-22 2016-08-31 安徽索亚装饰材料有限公司 一种环保高适印性阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105926342A (zh) * 2016-04-22 2016-09-07 安徽索亚装饰材料有限公司 一种生物基耐刮型阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105926370A (zh) * 2016-04-22 2016-09-07 安徽索亚装饰材料有限公司 一种抗菌持久的阻燃壁纸原纸及其制作方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105780602A (zh) * 2016-04-22 2016-07-20 安徽索亚装饰材料有限公司 一种高强度阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105803860A (zh) * 2016-04-22 2016-07-27 安徽索亚装饰材料有限公司 一种具有驱蚊功效的阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105821714A (zh) * 2016-04-22 2016-08-03 安徽索亚装饰材料有限公司 一种具备释放负离子的阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105862500A (zh) * 2016-04-22 2016-08-17 安徽索亚装饰材料有限公司 一种透气防霉型阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105862499A (zh) * 2016-04-22 2016-08-17 安徽索亚装饰材料有限公司 一种具有净化室内空气功能的阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105908561A (zh) * 2016-04-22 2016-08-31 安徽索亚装饰材料有限公司 一种耐磨阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105908574A (zh) * 2016-04-22 2016-08-31 安徽索亚装饰材料有限公司 一种可释放清洁空气的阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105908575A (zh) * 2016-04-22 2016-08-31 安徽索亚装饰材料有限公司 一种添加锗纤维的隔热阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105908573A (zh) * 2016-04-22 2016-08-31 安徽索亚装饰材料有限公司 一种防水阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105908571A (zh) * 2016-04-22 2016-08-31 安徽索亚装饰材料有限公司 一种防潮耐沾污阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105908572A (zh) * 2016-04-22 2016-08-31 安徽索亚装饰材料有限公司 一种具有吸收紫外线性能的阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105908559A (zh) * 2016-04-22 2016-08-31 安徽索亚装饰材料有限公司 一种环保高适印性阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105926342A (zh) * 2016-04-22 2016-09-07 安徽索亚装饰材料有限公司 一种生物基耐刮型阻燃壁纸原纸及其制作方法
CN105926370A (zh) * 2016-04-22 2016-09-07 安徽索亚装饰材料有限公司 一种抗菌持久的阻燃壁纸原纸及其制作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08100389A (ja) ビニル壁紙裏打ち用難燃紙
RU2005110935A (ru) Бумага с улучшенной жесткостью и пухлостью и способ для ее изготовления
CA3157414A1 (en) Mfc substrate with enhanced water vapour barrier
JPH06280192A (ja) ビニル壁紙裏打ち用難燃紙の製造方法
US4927495A (en) Support for photographic printing paper
JP2002180399A (ja) 壁紙用裏打ち紙及び壁紙
JP2506737Y2 (ja) 化粧材用素材
JP3532017B2 (ja) ビニル壁紙裏打ち用無機シートの製造方法
JP2550936B2 (ja) 張り替え易い壁紙用難燃紙の製造方法
JP2933188B2 (ja) 難燃紙及びその製造方法
JPH08100394A (ja) ビニル壁紙裏打ち用難燃紙
JPH0559696A (ja) ビニル壁紙裏打ち用難燃紙の製造方法
JP5290687B2 (ja) 壁紙用裏打ち紙
JPH0559698A (ja) ビニル壁紙裏打ち用難燃紙の製造方法
JPH06136689A (ja) ビニル壁紙裏打ち用難燃紙の製造方法
JPH04361699A (ja) ビニル壁紙裏打ち用難燃紙の製造方法
JPH0681298A (ja) ビニル壁紙裏打ち用難燃紙
JP2518765Y2 (ja) 化粧材用基紙
JP2004036042A (ja) 壁紙用裏打ち紙及びこれを用いた壁紙
JP2005248394A (ja) コート紙
JPH07216783A (ja) ビニル壁紙裏打ち用難燃紙の製造方法
JPH05125700A (ja) ビニル壁紙裏打ち用難燃紙の製造方法
JPH1112993A (ja) 印刷適性の優れた低密度紙の製造方法
JP2001262490A (ja) ビニル壁紙用裏打ち紙
JPH03149542A (ja) 写真印画紙用支持体