JPH08100260A - 真空処理装置 - Google Patents
真空処理装置Info
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- JPH08100260A JPH08100260A JP26101694A JP26101694A JPH08100260A JP H08100260 A JPH08100260 A JP H08100260A JP 26101694 A JP26101694 A JP 26101694A JP 26101694 A JP26101694 A JP 26101694A JP H08100260 A JPH08100260 A JP H08100260A
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Abstract
処理装置において、処理室を大気開放することなく、基
板周辺の治具・装置部品を交換し得る真空処理装置を提
供すること。 [構成] マルチチャンバ方式の真空処理装置10にお
いて、独立して真空排気可能な取出搬入室3を処理室1
とは搬送室2を介して設け、処理室1内でウエハ基板1
3の周辺に着脱容易に設けられており、膜の付着したカ
バーリング17を搬送室2に設けた伸縮型アーム21に
よって処理室1から搬送室2を経て取出搬入室3へ収容
する。次いでゲート弁7を閉として取出搬入室3のみを
大気開放し、カバーリング17を系外へ取り出して再生
する。搬入は逆の手順で行なう。
Description
又はイオン注入用の真空処理装置に関するものであり、
更に詳しくは基板周辺の治具・装置部品を真空中で交換
し得る真空処理装置に関するものである。
装置においては、成膜させるべき基板にのみ成膜させ、
基板以外には可及的に膜が付着しないように各種の工夫
が行われている。これは膜の原材料の無駄な消費を抑制
することのほかに、不必要な個所に付着した膜が厚膜化
し、その内部応力が大になって、又、熱サイクルを受け
ることによって成膜プロセスの途中で剥離脱落してダス
トを発生させ、基板上の膜の品質を低下させることを防
ぐためである。
は、基板の周辺に防着板を設けたり、蒸発源やスパッタ
ターゲットと基板との間の距離を小さくし、成膜粒子の
基板への入射角度を制限して、不必要な個所へ膜が付着
しないよういしている。又、プラズマCVDによる成膜
ではプラズマ発生空間を最小にすることにより、熱CV
Dによる成膜では基板周辺の治具・装置部品を冷却する
ことにより、不必要な個所への膜の付着を抑制すること
が行われている。
膜の付着は抑制されるが、付着が全く防止される訳では
ない。そして、一般的には基板に距離的に近い治具・装
置部品ほど膜の付着は多く、かつ基板に近い治具・装置
部品に付着した膜は基板の汚染源となる可能性が最も大
きい。
在のところ、蒸着材料やスパッタターゲットの交換が必
要であるために、処理室を大気開放する交換時を利用し
て治具・装置部品の交換又は再生を行なうこともできる
が、CVDによる成膜は、基本的には原料ガスボンベの
交換を行なうだけで処理室を大気開放することなく連続
成膜できるので、治具・装置部品の交換再生のために処
理室を大気開放することは生産性を低下させコスト高を
招くことになる。
て、円板状のウエハ基板に対しCVDによって成膜させ
る枚葉式の真空処理装置においては、成膜の完了した基
板を処理室から取り出し、次の基板を処理室へ装填する
までの間に、処理室の内部をドライエッチングする、所
謂、in situ(その場での)クリーニングによっ
て治具・装置部品に付着した膜を除去する方法が検討さ
れている。しかし、in situクリーニングを行な
う間は当然のことながら成膜できないし、又そのエッチ
ングによって治具・装置部品が損傷し劣化してダスト源
となる恐れもある。例えばW(タングステン)の熱CV
Dにおいて、治具・装置部品に付着したWを除去するの
に、F(弗素)イオンやFラジカルを発生するSF6
(6弗化硫黄)ガス、NF3 (3弗化窒素)ガス等が使
用されるが、治具・装置部品がAl(アルミニウム)材
であればAl弗化物が、又、ステンレス鋼材であればF
e弗化物、Cr弗化物、Ni弗化物が表面に生成し、こ
れらがフレーク状となってダスト源となる可能性が大き
く、問題点の十分な解決策とはなっていない。又、現状
では処理室の大気開放は不可避とした蒸着やスパッタリ
ングにおいても、蒸着材料やスパッタターゲットを真空
中で交換補充する方法が考案されつつあり、近い将来に
おいては、基板周辺の治具・装置部品を交換するための
処理室の大気開放は生産性を低下させる大きい要因にな
るものと思われる。
にイオン注入を行なう真空処理装置においても、エッチ
ングガスや注入イオンによって基板周辺の治具・装置部
品が損傷を受け、副生物を生成して基板の汚染源となり
得るが、その交換再生のために処理室を大気開放するこ
とは生産性の点で好ましくない。しかし現在のところ、
処理室を真空に維持したまま処理室内の治具・装置部品
を交換し得る真空処理装置は知られていない。
に鑑みてなされ、処理室の大気開放やin situク
リーニングを必要とせず、処理室を真空維持したまま基
板周辺の治具・装置部品を交換再生し得て、生産性を低
下させない真空処理装置を提供することを目的とする。
エッチング、またはイオン注入を行なうための処理室を
有する真空処理装置において、前記処理室内の基板周辺
に設けられる治具・装置部品を前記真空処理装置から系
外へ取り出し、また系外から搬入するための、独立して
真空排気の可能な取出搬入室が前記処理室とは搬送室を
挟んで、または直接に隣設して配置されて、前記各室間
は開閉可能なゲート弁を介して接続されており、かつ前
記搬送室又は前記処理室に隣設した前記取出搬入室には
前記治具・装置部品を前記処理室から前記取出搬入室
へ、及び前記取出搬入室から前記処理室へ搬送するため
の搬送機器が設けられており、前記処理室は前記治具・
装置部品の取出時、搬入時において真空に維持されるこ
とを特徴とする真空処理装置、によって達成される。
品、又はエッチング時、イオン注入時に損傷を受け劣化
した基板周辺の治具・装置部品は搬送機器によって取り
外され、処理室から搬送室を経由して取出搬入室へ、又
は処理室から直接に取出搬入室へ搬送して収容され、然
る後に取出搬入室のみを大気開放して系外へ取り出され
る。再生された、又は新しい治具・装置部品は系外から
大気開放下の取出搬入室へ搬入され、次いで取り出しと
は逆の手順で処理室内へ搬送され取り付けられる。すな
わち処理室を大気開放することなく治具・装置部品の交
換を行い得る。
ついて図面を参照して説明する。
第1実施例としてのマルチチャンバ方式の真空処理装置
10の配置平面図である。中央部に搬送室2が設けら
れ、その内部には搬送機器として、中心点Oの回りに回
動可能とされ伸縮可能なフロッグレッグアーム21が設
けられている。搬送室2の外周の1面にはゲート弁6を
介して処理室1が設けられ、ここにおいて基板への成膜
が行われる。この処理室1と搬送室2とはそれぞれ図示
しない真空排気装置によって常に真空に維持される。
又、搬送室2の外面にはゲート弁7を介して取出搬入室
3が設けられており、この取出搬入室3は独立して真空
排気が可能となっている。そして、ゲート弁7を閉とし
て大気開放し、治具・装置部品を系外へ取り出す時、又
は系外から搬入する時に使用される。更には、搬送室2
の外面には未成膜の基板を収容するローディング室4
と、成膜ずみの基板を収容するアンローディング室5と
がそれぞれのゲート弁8、9を介して設けられている。
ローディング室4、アンローディング室5もそれぞれ独
立して真空排気可能となっている。
以上のように構成されるが、次にその作用について説明
する。なお、ローディング室4には十分な枚数の未成膜
の基板が収容され、各ゲート弁6、7、8、9は閉とさ
れ、処理室1、搬送室2、取出搬入室3、ローディング
室4、アンローディング室5は全て所定の真空度にある
ものとする。
グ室4から所定の枚数の基板が搬送機器によって取り出
され、搬送室2を経由して処理室1内へ搬送し装填して
から、ゲート弁6、8を閉として熱CVDによる成膜が
行われる。成膜の終了後、ゲート弁6、9を開として成
膜ずみの基板は搬送機器によって処理室1から取り出さ
れ搬送室2を経由してアンローディング室5へ搬送して
収容され、ゲート弁9は閉とされる。同時にゲート弁8
が開とされ、前述と同様にして未成膜の基板が処理室1
へ装填されてゲート弁6が閉とされ、成膜が行われる。
処理室1内における基板周辺の治具・装置部品には膜が
付着し厚膜化してくるが、所定の厚みとなった時点で、
ゲート弁6、7を開とした状態で、治具・装置部品は搬
送機器によって取り外され、処理室1から搬送室2を経
由して取出搬入室3へ搬送して収容される。ゲート弁7
を閉とした後、取出搬入室3を大気開放して治具・装置
部品は図示しないゲートから取り出され、例えばウエッ
トエッチングによって付着膜を除去して再生される。再
生された、又は新しい治具・装置部品は取出搬入室3へ
搬入し、密閉して所定の圧力に真空排気した後、ゲート
弁6、7を開とした状態で取出搬入室3から搬送室2を
経由して処理室1へ搬送して取り付けられる。そしてゲ
ート弁6、7を閉として熱CVDによる成膜が再開され
る。以上述べたように、第1実施例の真空処理装置10
は治具・装置部品の交換時においても処理室1が真空に
維持されるので、装置としてのダウンタイムは短い。
る成膜を行なうための、第2実施例としてのマルチチャ
ンバ方式の真空処理装置20の配置平面図である。取出
搬入室3’がゲート弁7を介し処理室1に隣設して配置
されていることが、第1実施例の配置と異なるが、処理
室1、搬送室2、取出搬入室3’、ローディング室4、
アンローディング室5は基本的には第1実施例の真空処
理装置10と同様に構成され作用するので、それらの説
明は省略する。ただ、取出搬入室3’には治具・装置部
品を搬送するための搬送機器としてのフロッグレッグア
ーム21’が設けられており、処理室1と取出搬入室
3’との間を搬送するようになっている。従って、搬送
室2内の搬送機器としてのフロッグレッグアーム21”
は基板のみを搬送することになるので、従来のマルチチ
ャンバ方式の真空処理装置で使用されている搬送室、搬
送機器をそのまま変更なしに使用できるという利点があ
る。
例の配置平面図に示されている処理室1の破断側面図で
ある。処理室1内において、底板上に固定したホットプ
レート12上にウエハ基板13が載置され、ホットプレ
ート12の中央を貫通してウエハ基板13を上下させ得
る基板昇降ピン14が設けられている。又、ホットプレ
ート12の外周に近接してリング状の水冷ブロック15
が設けられており、その上面にカバーリング17が載置
され自重で保持されている。更には水冷ブロック15を
等角度に3分割する3個所において貫通して3本のカバ
ーリング昇降ピン16が設けられており、カバーリング
17の下面に形成された環状のU字溝17aに先端を接
してこれを上下させる。又、処理室1の天板には、反応
ガスを矢印aで示すような均一な流れとして導入するた
めのシャワープレート18が固定されており、底板には
真空排気のためのノズル19が取り付けられている。こ
のような構造において、成膜時にはウエハ基板13以外
にはカバーリング17に最も膜が付着し、他の部分は水
冷ブロック15にガードされていることもあり膜の付着
は殆ど観察されない。図3に示す状態で熱CVDによる
成膜が行われた後、成膜されたウエハ基板13の取り出
しと、未成膜のウエハ基板13の装填とが行われて成膜
が繰り返される。そして、カバーリング17に所定の厚
さに膜が付着した時点で、カバーリング17の交換が行
われる。
5に示した。図4、図5は図3におけるウエハ基板13
の周辺を示す図であり、図4はその破断側面図、図5は
図4における[5]−[5]線方向の矢視図であるが、
カバーリング昇降ピン16によってカバーリング17を
リフトさせた後、更に基板昇降ピン14によってウエハ
基板13をリフトさせ、かつホットプレート12とウエ
ハ基板13との間に、搬送機器としての伸縮型アーム2
1の先端の載置プレート22を挿入した状態を示してい
る。図5の状態から基板昇降ピン14を下降させること
により、ウエハ基板13は載置プレート22上に残り、
その座ぐり23内に係止される。この後、伸縮型アーム
21を縮めて載置プレート22を矢印bで示す水平方向
に引き出すことにより、成膜されたウエハ基板13を処
理室1から搬送室2内へ取り出せる。この後、カバーリ
ング昇降ピン16を元の位置に戻す。未成膜のウエハ基
板13の装填はこれとは逆の手順で行われる。
図7に示した。図6、図7は図4、図5と同様にウエハ
基板13の周辺を示し、図6はその破断側面図、図7は
平面図であるが、カバーリング昇降ピン16によってカ
バーリング17のみをリフトさせ、かつホットプレート
12とカバーリング17との間に、搬送機器としての伸
縮型アーム21の先端の載置プレート22を挿入した状
態を示している。図7の状態から、カバーリング昇降ピ
ン16を下降させることにより自重でのみ保持されてい
るカバーリング17は載置プレート22上に残り、座ぐ
り24内に係止されるので、伸縮型アーム21を縮めて
載置プレート22を矢印bで示す水平方向に引き出すこ
とにより、膜の付着したカバーリング17を処理室1か
ら、図1に示す真空処理装置10においては搬送室2内
へ取り出せる。この後、ゲート弁6を閉、ゲート弁7を
開としてカバープレート17を取出搬送室3へ収容し、
次いでゲート弁7を閉としてから取出搬入室3のみを大
気開放することによりカバーリング17を系外へ取り出
せる。
ーリング17は上記とは逆の経路を辿って、すなわち、
取出搬入室3へ収容し、取出搬入室3を真空排気してか
ら、搬送室2を経由して処理室1へ戻すことができる。
処理室1が別のカバーリング17’を用いて成膜中であ
る場合には、次の交換に備えて取出搬入室3内に収容し
ておくこともできる。
とカバーリング17とを同一の伸縮型アーム21によっ
て搬送するために、ウエハ基板13のみを搬送する従来
の伸縮型アーム21’よりは強度を大にする必要があ
る。
が、図2に示す真空処理装置20の場合には、膜の付着
したカバーリング17は取出搬入室3’に設けられてい
る伸縮型アーム21によって処理室1から直接に取出搬
入室3’へ搬送され、ゲート弁7を閉として大気開放し
た取出搬入室3’から系外へ取り出される。再生された
カバーリング17を処理室1へ戻す場合は逆の手順で行
われる。なお、搬送室2を経由するウエハ基板13の搬
送は搬送室2内の従来の伸縮型アーム21’で行われ
る。
0、第2実施例の真空処理装置20の何れの場合も、カ
バーリング17の交換は処理室1を真空に維持したまま
行なうことができる。
ング17を交換することの効果を示す。すなわち、第1
実施例の真空処理装置10によってTiN付き8inφ
のSi(シリコン)ウエハ基板13に対してブランケッ
トW(タングステン)CVDを行なった。TiN(窒化
チタン)付きSiウエハとは成膜させるWとSi上にパ
ターニングされているSiO2 膜との密着性をとるため
にSiウエハの表面にTiNの薄膜を形成させたもので
ある。又、ブランケットWCVDとはSiウエハ基板の
表面全面に配線材料としてのWを成膜させるCVDを指
す。この成膜に当たり、図3に示す処理室1内カバーリ
ング17にはWと熱膨張係数の近いステンレス鋼SUS
430材のものを使用した。熱膨張係数の近似した材料
としてはこの他にMo(モリブデン)、Ti(チタン)
があり、W材によるものとすることもできる。
板13の温度450℃とし、反応ガスWF6 (6弗化タ
ングステン)を100sccm(1分間当たりの標準状
態立方センチメートル)、H2 (水素)ガスを1000
sccmの流量で流した。Wと近い熱膨張係数のカバー
リング17を用いることにより、付着したWの剥離を長
時間抑えることはできたが、50μm以上の厚みになる
と剥離が観察され、ダストが発生し始めた。従って、厚
さ20μm相当のWが付着する時間毎に、処理室1の真
空を維持したままカバーリング17の交換を行った。
出された粒径0.3μm以上のダストの個数との関係を
図8に○印で示した。又、比較のために、カバーリング
17の交換を行わずに成膜させた場合についても、成膜
時間とダストの個数の関係を図8に△印で示した。図8
に見られるように、カバーリング17の交換を行った場
合にはダストの個数は5〜10個と安定していた。これ
に対し交換を行わない場合には、成膜時間の経過と共に
ダスト個数は著しく増大したが、従来はこれを避けるた
めに成膜を中断し、処理室1を大気開放してカバーリン
グ17を交換するか、in situクリーニングをせ
ねばならなかった。その点、本実施例の真空処理装置1
0において、処理室1の真空を維持したままカバーリン
グ17を交換し得る効果は極めて大きい。このことは第
2実施例の真空処理装置20においても同様である。
るカバーリング17の交換について説明したが、これ以
外の蒸着、スパッタリング、又はイオンオプレーティン
グによって成膜を行なう枚葉式の真空処理装置において
も基板周辺の治具・装置部品を上記カバーリング17と
同様に交換することができ、同様な効果が得られる。特
に、CVD、スパッタリングによる枚葉式の成膜におい
ては、マルチチャンバ方式の真空処理装置、ウエハ基板
13の成膜面を上向きとするフェイスアップ方式が一般
的になっているので、ウエハ基板13の周辺の治具・装
置部品を支持体に自重で保持する形状に作製して、上記
実施例で説明した交換方法を広く採用し得る。
るスパッタリングによる成膜のための処理室31内のア
ースシールド32、防着板33、ターゲット34の位置
関係を示す破断側面図である。この場合においてターゲ
ット34からのスパッタ粒子はアースシールド32、防
着板33に付着し易いが、それぞれを昇降ピンで矢印の
ように上下させ、先述の伸縮型アーム21とその先端の
載置プレート22を用いて真空中で交換することができ
る。
スパッタリング成膜のための処理室41内における部分
成膜用のマスク42、基板ホールダ43、ターゲット3
4の位置関係を示す破断側面図である。この場合にはタ
ーゲット34からのスパッタ粒子はマスク42は勿論、
基板ホールダ43にも膜が付着し易いが、これらのマス
ク42、基板ホールダ43もそれぞれを昇降ピンで矢印
のように上下させ、伸縮型アーム21の載置プレート2
2を挿入する方式で真空中の交換が可能である。
するプラズマCVD成膜のための処理室51の破断側面
図であり、反応ガスを矢印cのように導入するためのシ
ャワープレート52、その外装プレート53とウエハ基
板13との位置関係を示す。この場合において、外装プ
レート53には膜が最も付着し易いが、この外装プレー
ト53も昇降ピンで矢印のように上下させての交換が可
能である。
はウエハ基板13以外の部分へのスパッタ粒子の付着を
可及的に抑制するものであるが、ターゲット34からの
スパッタ粒子の飛散方向を規制することにも働いてお
り、その観点に立てばチムニ(煙突)とも言える。更に
は、図10に示した基板ホールダ43はカバーリングで
あるとすることもできる。このように治具・装置部品は
その構造、設置の状態、機能の解釈によって別の名称で
呼ばれることがあり、一つの名称で一つの治具・装置部
品を定義し得ないことが多い。
例として説明したが、ドライエッチング行なう真空処理
装置においても、基板周辺の治具・装置部品がエッチン
グガスによって損傷を受け劣化してダスト源となるの
で、所定時間のエッチング後には上述したと同様に真空
中で交換することにより、基板の汚染を防ぎ得るし、基
板へイオン注入を行なう真空処理装置においても、注入
イオンによって基板周辺の治具・装置部品が損傷を受け
てダスト源となる場合には、これらを真空中で交換する
ことが好ましい。
3のアンローディング室5を経由させて、系外へ取り出
し、系外から搬入することもできるが、大気開放等によ
って膜が剥離して、アンローディング室5を汚すので、
この方法は採用されるべきでない。
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
3を1室のみ設けたが、図1の第1実施例において搬送
室2に隣設して別な取出搬入室3”を設けて2室とし、
一方は膜の付着した治具・装置部品の系外への取り出し
に使用し、他方は既に再生の完了した治具・装置部品を
収容しておくことに使用するようにしてもよい。又、取
出搬入室3を上下2段に分離して上述の2室とすること
も可能である。
は着脱を容易とするために、支持体に載置して自重で保
持させたが、これ以外の保持の方法、例えば治具・装置
部品に係合用の突起を設け、支持体に形成させた係合孔
へ挿入して保持することもできるし、治具・装置部品と
支持体とをオン・オフ可能な磁気吸着または真空、減圧
吸着等によって保持させることもできる。
枚葉式の真空処理装置について述べたが、基板がロール
状のスチール板、プラスチックフィルム等である連続式
の真空処理装置においても、処理の途中において治具・
装置部品を真空中で交換することは、真空処理装置のダ
ウンタイムを短縮させ、コストを著しく低減させる。勿
論、この場合は一端で基板としてのコイルを巻き戻し、
他端でコイルを巻き取って、その中間で真空処理される
ことが多く、基板の搬送方法と治具・装置部品を交換す
るための搬送方法とは全く異なるが、取出搬入室を経由
させて治具・装置部品を取り出し、搬入するという点で
は共通する。又、同様にインラインCVD、スパッタ装
置でも可能である。
置によれば、処理室とは搬送室を介して、又は直接に隣
設させて、独立して真空排気の可能な取出搬入室を設け
たことにより、処理室を大気開放することなく基板周辺
の治具・装置部品を交換し得るので、これらの治具・装
置部品に基づくダストの発生を抑制して基板の汚染を防
ぐことができ、更には処理室を大気開放しないことによ
り真空処理装置のダウンタイムを短縮し生産性を大巾に
向上させる。
の真空処理装置の配置平面図である。
の真空処理装置の配置平面図である。
VD成膜のための処理室の破断側面図である。
る。
あり、ウエハ基板の交換を示す。
る。
交換を示す。
について、成膜時間とウエハ基板上のダストの個数との
関連を示す図である。
おける基板とターゲット、アースシールド、防着板との
位置関係を示す破断側面図である。
における基板とターゲット、マスク、基板ホールダとの
位置関係を示す破断側面図である。
基板とシャワープレート、外装プレートとの位置関係を
示す破断側面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 成膜、エッチング、またはイオン注入を
行なうための処理室を有する真空処理装置において、前
記処理室内の基板周辺に設けられる治具・装置部品を前
記真空処理装置から系外へ取り出し、また系外から搬入
するための、独立して真空排気の可能な取出搬入室が前
記処理室とは搬送室を挟んで、または直接に隣設して配
置されて、前記各室間は開閉可能なゲート弁を介して接
続されており、かつ前記搬送室又は前記処理室に隣設し
た前記取出搬入室には前記治具・装置部品を前記処理室
から前記取出搬入室へ、及び前記取出搬入室から前記処
理室へ搬送するための搬送機器が設けられており、前記
処理室は前記治具・装置部品の取出時、搬入時において
真空に維持されることを特徴とする真空処理装置。 - 【請求項2】 前記治具・装置部品が前記処理室内にお
いて昇降機構上に載置して自重で保持されており、前記
治具・装置部品の系外への取り出しは、前記昇降機構を
上昇させ持ち上げられた前記治具・装置部品の下方に前
記搬送機器の先端部を挿入した後、前記昇降機構を下降
させることにより前記治具・装置部品を前記搬送機器の
先端部に乗せ、次いで前記治具・装置部品を前記搬送機
器の先端部と共に前記処理室から引き出して前記取出搬
入室へ収容し、然る後に前記取出搬入室のみを大気開放
することによって行われ、前記治具・装置部品の系外か
らの搬入は前記取り出しとは逆の手順によって行われる
請求項1に記載の真空処理装置。 - 【請求項3】 前記搬送室に設けられ前記治具・装置部
品を搬送する搬送機器が前記基板の搬送に兼用され、前
記搬送機器の先端部に前記治具・装置部品に対する係止
部と前記基板に対する係止部とが形成されている請求項
1または請求項2に記載の真空処理装置。 - 【請求項4】 前記治具・装置部品が防着板、チムニ、
カバーリング、基板ホールダ、マスク、アースシール
ド、シャワープレートの中の少なくとも1つである請求
項1から請求項3までの何れかに記載の真空処理装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP26101694A JP3909608B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 真空処理装置 |
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JP26101694A JP3909608B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 真空処理装置 |
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JPH08100260A true JPH08100260A (ja) | 1996-04-16 |
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