JP2003337314A - 基板保持具および基板処理装置 - Google Patents

基板保持具および基板処理装置

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JP2003337314A
JP2003337314A JP2002145975A JP2002145975A JP2003337314A JP 2003337314 A JP2003337314 A JP 2003337314A JP 2002145975 A JP2002145975 A JP 2002145975A JP 2002145975 A JP2002145975 A JP 2002145975A JP 2003337314 A JP2003337314 A JP 2003337314A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえば液晶表示パネルに用いるプラスチッ
ク基板などの柔軟性薄板上基板を基板処理装置内で平坦
に保持する基板保持具および、これを用いた基板処理装
置を提供する。 【解決手段】 基板保持具18は、プラスチック基板1
9を基板処理装置内で保持する。基板保持具18は、プ
ラスチック基板19の処理面19aの反対側の面19b
を受ける補助板16と、補助板16上に設けられたプラ
スチック基板19の帯状部分33を、補助板16に向か
って押圧する押圧手段17とを備える。押圧手段17
は、押圧手段17の自重により帯状部分33を補助板1
6に向かって押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば液晶表
示パネルに用いるプラスチック基板などの柔軟性薄板状
基板を基板処理装置内で搬送または処理する際、柔軟性
薄板状基板を基板処理装置内で保持する基板保持具およ
び、これを用いた基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルは、透明電極または配向
膜などが形成された2枚の透明基板をシール材を介して
貼り合わせ、2枚の透明基板の隙間に液晶を注入するこ
とによって形成される。このような液晶表示パネルの製
造工程においては、複数の表示領域を形成したマザー基
板と、マザー基板に対向する対向マザー基板を互いに貼
り合わせ、これを表示領域ごとに切り分ける。このよう
に複数の液晶表示パネルを同時に製造することで生産性
を向上させている。
【0003】また近年、液晶表示パネルにプラスチック
基板が用いられている。プラスチック基板を用いた液晶
表示パネルは、ガラス基板を用いた場合と比較して軽量
で割れにくいという利点を有し、携帯電話や携帯情報端
末などの分野で大きな期待が寄せられている。
【0004】液晶表示パネルの基板上には、CVD(Ch
emical Vapor Deposition)やスパッタリングなどの薄
膜形成技術により各種材料の成膜が行われる。このとき
基板には、その成膜方法または条件に従い引張り応力ま
たは圧縮応力が発生する。これらの応力はガラス基板で
は問題にならない大きさである。しかし、プラスチック
基板を液晶表示パネルに用いた場合、基板の剛性が乏し
いため、プラスチック基板に反りが発生するという問題
が生じる。
【0005】たとえば、室温より高い温度条件下で基板
より小さい熱膨張率の材料を基板上に成膜する。その後
基板を室温に戻すと、基板が成膜材料より縮むため基板
に圧縮応力が発生する。したがってプラスチック基板を
液晶表示パネルに用いた場合、成膜側が凸になる反りが
発生する。
【0006】このように剛性が乏しい基板に発生する反
りを解消する方法または装置として、たとえば特開平1
1−80928号公報、特開2001−117063ま
たは特開2001−117082に開示されている。
【0007】特開平11−80928号公報によれば、
パターニング後発生する基板の凹凸を打ち消す応力に相
当する曲率半径に、あらかじめプラスチック基板を変形
させる。変形させた状態でプラスチック基板に、金属ま
たは金属化合物の成膜を行う。このように特開平11−
80928号公報に開示されている薄膜形成方法に従え
ば、成膜前変形させたプラスチック基板に発生する応力
と、成膜後熱膨張率の違いからプラスチック基板に発生
する応力がつりあい、プラスチック基板は平坦となる。
【0008】図20は、特開2001−117063で
開示されている液晶セル製造用補助板を示す平面図であ
る。図20を参照して、補助板101には、各液晶セル
製造装置の真空吸着台にプラスチック基板を補助板10
1を介して吸着可能とするため、貫通孔102が複数形
成されている。また補助板101には、プラスチック基
板を各液晶セル製造装置の所定の位置に精密に位置合わ
せできるように、アライメントマーク103が形成され
ている。さらに補助板101には、プラスチック基板を
弾性部材を用いた圧入ピンで固定するために、圧入ピン
用孔104が形成されている。補助板101は十分な剛
性と質量を有する。真空吸着、圧入ピンまたはテープに
よりプラスチック基板を補助板101に固定し、液晶セ
ル製造工程に投入する。
【0009】このように特開2001−117063で
開示されている液晶セル製造用補助板によれば、補助板
101は十分な剛性と質量を有するため、液晶セル製造
工程において発生するプラスチック基板の反りを抑制す
ることができる。
【0010】図21は、特開2001−117082で
開示されている液晶表示パネル用マザー基板を示す平面
図である。図21を参照して、液晶表示パネル用マザー
基板106には、複数の表示領域107、表示領域10
7を囲むシール材形成位置108および各表示領域10
7間に帯状に形成される非表示領域109が存在する。
非表示領域109にはダミー膜110がドット状に複数
形成されている。
【0011】このように特開2001−117082で
開示されている液晶表示パネル用マザー基板によれば、
ダミー膜110は撓み防止の役割を果たす。またダミー
膜110の内部応力をドット毎に分散させることができ
るため、基板の反りを防止することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】液晶表示パネルの製造
工程において、1枚のマザー基板から複数個の表示領域
を多面取りすることによって生産性の向上を図っている
ため、マザー基板のサイズは大型化する傾向にある。し
かし、上述の従来技術によっては以下に示す理由から、
このように大型化したマザー基板や剛性が十分でないプ
ラスチック基板に発生する反りや変形を十分に抑制する
ことができない。
【0013】特開平11−80928号公報に開示され
ている薄膜形成方法によると、パターニング後発生する
反りを考慮して、基板を変形させておく必要がある。し
かし上述のマザー基板の場合、発生する反りの状態は基
板のサイズが同じであっても、形成する表示領域のパタ
ーンによって異なる。表示領域を多面取りするほど、マ
ザー基板に発生する反りの形態は複雑になり、これを予
測して基板を変形させておくことは困難である。また、
マザー基板が大型化すると発生する反りは大きくなり、
これを打ち消すように変形させるとマザー基板が大きく
反った状態となる。このような状態では基板の表面の傾
きが場所により異なるため、均一なプロセス処理が困難
となる。
【0014】特開2001−117063で開示されて
いる方法によると、真空吸着、圧入ピンまたはテープに
よりプラスチック基板を補助板101に固定する。しか
し、CVDやドライエッチングなどの基板処理装置にお
いては、真空雰囲気下で基板の搬出入および処理を行う
ため真空吸着は使用できない。
【0015】また、基板処理装置内でプラスチック基板
の温度は200から300℃という高温になる。テープ
でプラスチック基板を補助板101に固定した場合、高
温条件下でテープの接着力は低下するため、熱膨張率の
差が大きい補助板101とプラスチック基板を固定して
おくことは困難である。
【0016】さらに、圧入ピンでプラスチック基板を補
助板101に固定した場合、プラスチック基板の固定部
が圧入ピン部分のみとなる。このため、プラスチック基
板の反りを全面にわたって抑えるために圧入ピンが多数
必要となりその管理が困難となる。また、圧入ピンの圧
入または取り外しの自動化は困難である。さらに成膜工
程において、圧入ピン上に形成された成膜を除去する必
要が生じる。
【0017】特開2001−117082で開示されて
いる方法によると、ダミー膜をマザー基板106の全面
に形成した後、これを複数のドット形状に加工すること
が必要である。しかし、ダミー膜をマザー基板106の
全面に形成した時点でマザー基板106に大きな反りが
発生する。このような状態ではマザー基板106に対し
て均一なプロセス処理が困難となる。また、マザー基板
106の反り量が大きい場合、マザー基板106を基板
処理装置に搬出入する際、搬出入口に干渉するおそれが
ある。
【0018】そこでこの発明の目的は、上記の課題を解
決することであり、たとえば液晶表示パネルに用いるプ
ラスチック基板などの柔軟性薄板状基板を基板処理装置
内で平坦に保持する基板保持具および、これを用いた基
板処理装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に従った基板保
持具は、柔軟性薄板状基板を基板処理装置内で保持する
基板保持具である。この基板保持具は、柔軟性薄板状基
板の処理面の反対側の面を受ける補助板と、押圧手段と
を備える。押圧手段は、補助板上に設置された柔軟性薄
板状基板の帯状部分を補助板に向かって押圧する。
【0020】このように構成された基板保持具によれ
ば、補助板と押圧手段とで柔軟性薄板状基板を挟持する
こととなる。挟持するのは柔軟性薄板状基板の帯状部分
であり面接触で柔軟性薄板状基板を固定するため、柔軟
性薄板状基板に発生する反りを抑制し平坦に保持するこ
とができる。
【0021】また好ましくは、押圧手段は、押圧手段の
自重により帯状部分を補助板に向かって押圧する。この
ように構成された基板保持具によれば、押圧手段を簡易
な装置として基板保持具を安価に製造することができ
る。また、柔軟性薄板状基板を保持する工程を短縮し、
迅速な基板処理を行うことができる。
【0022】また好ましくは、押圧手段は額縁形状でそ
の断面がL形のおもり部材である。このように構成され
た基板保持具によれば、押圧手段の重量および剛性が向
上するので柔軟性薄板状基板をより強固に挟持すること
ができる。このため、柔軟性薄板状基板に発生する反り
を抑制し平坦に保持することができる。
【0023】また好ましくは、押圧手段が帯状部分を補
助板に向かって押圧するように、押圧手段を駆動させる
駆動手段をさらに備える。このように構成された基板保
持具によれば、押圧手段の自重に加えて押圧手段を駆動
させて柔軟性薄板状基板を押圧するため、より強固に柔
軟性薄板状基板を挟持し発生する反りを抑制することが
できる。また、柔軟性薄板状基板を縦置きにして処理す
る場合など、帯状部分を補助板に押圧する方向と重力方
向が一致しない場合であっても、柔軟性薄板状基板を確
実に挟持し発生する反りを抑制することができる。
【0024】また好ましくは、押圧手段は第1の磁性体
を含み、基板保持具は第2の磁性体を含む。第1および
第2の磁性体間に発生する磁力により、帯状部分を補助
板に向かって押圧する。このように構成された基板保持
具によれば、押圧手段の自重に加えて磁性体間に発生す
る磁力により柔軟性薄板状基板を押圧するため、より強
固に柔軟性薄板状基板を挟持し発生する反りを抑制する
ことができる。また、柔軟性薄板状基板を縦置きにして
処理する場合など、帯状部分を補助板に向かって押圧す
る方向と重力方向が一致しない場合であっても、柔軟性
薄板状基板を確実に挟持し発生する反りを抑制すること
ができる。
【0025】また好ましくは、第1および第2の磁性体
は、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石およびア
ルニコ磁石からなる群より選ばれた少なくとも一種を含
む。このように構成された基板保持具によれば、柔軟性
薄板状基板が所定の処理温度に加熱され磁石の磁力が低
下した場合であっても、磁力の回復が可能な磁石を処理
温度にあわせて選択することができる。このため、磁石
の磁力が回復せず帯状部分を補助板に向かって押圧する
力が軽減することを防ぐことができる。
【0026】また好ましくは、帯状部分に囲まれる内部
領域は半導体素子が形成される領域であり、帯状部分は
半導体素子が形成されない領域である。このように構成
された基板保持具によれば、押圧する帯状部分は半導体
素子が形成されない領域であるため、基板処理装置内で
帯状部分が押圧手段に覆われても支障がない。たとえば
表示領域が複数形成された液晶表示パネルのマザー基板
の場合、各表示領域間に格子状に形成された非表示部分
を押圧することで、基板をより強固に挟持することがで
きる。このため、マザー基板に発生する反りを抑制し平
坦に保持することができる。
【0027】また好ましくは、柔軟性薄板状基板はプラ
スチック基板である。このように構成された基板保持具
によれば、ポリカーボネート、ポリエーテル樹脂、アク
リル樹脂、メタクリル樹脂、またはポリエチレンテレフ
タレートなどを含むプラスチック基板に発生する反りを
抑制し平坦に保持することができる。
【0028】また好ましくは、補助板は、セラミック
ス、ガラスおよび表面を不動態処理した金属からなる群
より選ばれた少なくとも一種を含む。このように構成さ
れた基板保持具によれば、これらの材料または表面処理
は耐プラズマ性を有するため、柔軟性薄板状基板にプラ
ズマを利用した処理を行っても、補助板がプラズマに侵
されることがない。このため、柔軟性薄板状基板を確実
に挟持し発生する反りを抑制することができる。
【0029】また好ましくは、押圧手段は、セラミック
スまたは表面を不動態処理した金属を含む。このように
構成された基板保持具によれば、これらの材料または表
面処理は耐プラズマ性を有するため、柔軟性薄板状基板
にプラズマを利用した処理を行っても、押圧手段がプラ
ズマに侵されることがない。このため、柔軟性薄板状基
板を確実に挟持し発生する反りを抑制することができ
る。
【0030】またこの発明に従った基板処理装置は、上
述のいずれかに記載の基板保持具を備える。この基板処
理装置は、柔軟性薄板状基板に対して処理を行っていな
いときに、押圧手段を柔軟性薄板状基板から離れた位置
に位置決めする位置決め手段をさらに備える。このよう
に構成された基板処理装置によれば、押圧手段が柔軟性
薄板状基板から離れた状態で、柔軟性薄板状基板を基板
処理装置内で搬出入または収納することが可能である。
このため、押圧手段を多数準備しておく必要なく柔軟性
薄板状基板に対する処理を連続して行うことができる。
【0031】また好ましくは、この発明に従った基板処
理装置は、押圧手段が柔軟性薄板状基板から離れた位置
にあるとき、押圧手段を洗浄する洗浄手段をさらに備え
る。このように構成された基板処理装置によれば、柔軟
性薄板状基板に対して処理を行っていないときに、押圧
手段に付着した成膜、ダストまたはパーティクルを除去
するので、後工程でこれらの付着物が柔軟性薄板状基板
を汚染することを防ぐことができる。
【0032】またこの発明に従った基板処理装置は、上
述のいずれかに記載の基板保持具と、柔軟性薄板状基板
を搬出入する移動手段とをさらに備える。補助板は貫通
孔を含む。移動手段は貫通孔を通じて柔軟性薄板状基板
を移動手段に真空吸着させる。このように構成された基
板処理装置によれば、柔軟性薄板状基板を移動手段に真
空吸着させるため、押圧手段が柔軟性薄板状基板から離
れた位置に位置決めされた後においても、補助板上の柔
軟性薄板状基板を基板処理装置内で確実に搬送し、また
柔軟性薄板状基板を平坦に保持することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態について、
図面を参照して説明する。
【0034】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態1におけるCVD処理装置を示す平面図である。
図1を参照して、CVD処理装置2には、トランスファ
チャンバ5を中心に、加熱室4、プロセスチャンバ1a
および1b、ならびにロードロック室3がゲートバルブ
室9を隔てて形成されている。ロードロック室3はゲー
トバルブ室10を隔てて大気搬送ロボット8と隣接して
いる。基板カセット6および7は大気搬送ロボット8を
挟んで配置されている。なお、この実施の形態ではCV
D処理装置について本発明を適用するが、スパッタ処理
装置、ドライエッチング装置、または熱処理装置などに
も適用可能である。
【0035】CVD処理装置2内で基板は以下の工程で
処理される。大気搬送ロボット8で基板カセット6また
は7に収納された基板をロードロック室3へ搬入する。
トランスファチャンバ5内の図示しない真空搬送ロボッ
トで、ロードロック室3から加熱室4に基板を搬入す
る。加熱室4で基板を所定の温度になるまで加熱する。
図示しない真空搬送ロボットで、加熱室4からプロセス
チャンバ1aまたは1bに基板を搬入する。プロセスチ
ャンバ1aまたは1b内で基板をCVD処理する。基板
を冷却した後、プロセスチャンバ1aまたは1bからロ
ードロック室3へ搬送する。基板をロードロック室3か
ら基板カセット6または7に搬送する。
【0036】図2は、図1中のII−II線上に沿った
プロセスチャンバを示す断面図である。図2を参照し
て、プロセスチャンバ1aはチャンバ本体20を有す
る。チャンバ上蓋21がOリング25を介してチャンバ
本体20を覆う。チャンバ上蓋21にはシャワーヘッド
24が設けられている。シャワーヘッド24には、プロ
セスチャンバ1aの外部に向けてガス供給口23が、プ
ロセスチャンバ1aの内部に向けてガス噴出口32が形
成されている。プロセスチャンバ1aの底面にガス噴出
口32と対面して、下部電極カバー29で覆われた下部
電極28が設けられている。下部電極28上には、液晶
表示パネル用のプラスチック基板19を挟持した状態で
補助板16および押圧手段17からなる基板保持具18
が設けられている。押圧手段17を覆うように防着板3
0が設けられている。基板保持具18および防着板30
が昇降運動可能なように基板昇降ピン27および防着板
昇降ピン26が設けられている。チャンバ本体20に形
成された貫通孔20aを介してプロセスチャンバ1aと
通じるゲートバルブ室9には、ゲートバルブ31が設け
られている。
【0037】このように形成されたプロセスチャンバ1
aは図示しない真空ポンプと接続されており、プロセス
チャンバ1a内部を真空状態に保つことができる。ガス
供給口23に処理ガスを供給して、ガス噴出口32から
プラスチック基板19上に処理ガスを均一に導入するこ
とができる。シャワーヘッド24は高周波電源22と接
続されており、シャワーヘッド24と下部電極28との
間に高周波電圧を印加する。これによりプロセスチャン
バ1a内に導入された処理ガスはプラズマ化され、プラ
スチック基板19の表面をCVD処理する。防着板30
は、成膜時に押圧手段17の表面を成膜しないようにマ
スクの役割を果たす。
【0038】以下、プラスチック基板19をプロセスチ
ャンバ1aから搬出する工程について説明する。プロセ
スチャンバ1a内でプラスチック基板19のCVD処理
が完了すると、防着板昇降ピン26を上昇させ防着板3
0を上方に移動させる。基板昇降ピン27を上昇させプ
ラスチック基板19を基板保持具18で保持した状態で
上方に移動させる。ゲートバルブ31を開放し、トラン
スファチャンバ5内の図示しない真空搬送ロボットで基
板保持具18で保持したプラスチック基板19をトラン
スファチャンバ5に搬出する。プラスチック基板19を
プロセスチャンバ1aに搬入する場合は逆の順序の工程
で処理が行われる。
【0039】以上プロセスチャンバ1aについて説明し
たがプロセスチャンバ1bについても同様である。
【0040】図3は、図2中の押圧手段を示す斜視図で
ある。図3を参照して、押圧手段17は、額縁形状の額
縁部17aを有する。
【0041】図4(A)および(B)は、図2中で基板
保持具がプラスチック基板を保持する状態を示す断面図
および平面図である。図4(A)中の押圧手段17は図
3中のIV−IV線上に沿った断面図である。図4
(A)および(B)を参照して、プラスチック基板19
が、処理面19aの反対側の面19bと補助板19とが
対向するようにして、補助板19上に設けられている。
プラスチック基板19の帯状部分33が押圧手段17の
自重により押圧されている。補助板16はアルミニウム
から形成されており、その表面はアルマイト処理されて
いる。押圧手段17はアルミナから形成されている。補
助板16の熱膨張率は押圧手段17の熱膨張率よりも大
きい。
【0042】図5は、図4(A)中で押圧手段がプラス
チック基板を押圧する部分の詳細を示す断面図である。
図5を参照して、押圧手段17の外周上に形成された段
差部17dの内側の段差をh、プラスチック基板19の
厚さをt1、補助板16の厚さをt2とした場合、t1
2の値がhの値より大きくなるように各寸法を設定す
る。加熱室4で押圧手段17、プラスチック基板19お
よび補助板16はそれぞれ加熱されるため、厚さ方向に
膨張する。しかし、補助板16の熱膨張率は押圧手段1
7の熱膨張率よりも大きく、プラスチック基板19の熱
膨張率は補助板16または押圧手段17の熱膨張率より
もはるかに大きいため、t1+t2の値はhの値より常に
大きくなる。したがって、押圧手段17の下面が下部電
極カバー29に接触することなく、押圧手段17はプラ
スチック基板19を押圧することができる。
【0043】なお、押圧手段17の段差部17dの内寸
と補助板16またはプラスチック基板19の外寸との間
には十分なクリアランスが設けられているため、補助板
16またはプラスチック基板19が幅方向に膨張して段
差部17dの内側壁に接触することはない。
【0044】図6は、図4(A)中で押圧手段がプラス
チック基板を押圧する部分の詳細を示す別の断面図であ
る。図6を参照して、押圧手段17の上面の内側に面取
り17eが形成されている。押圧手段17に近いプラス
チック基板19の表面上には、押圧手段17の影となっ
て成膜41が形成されない領域46が発生する。しか
し、押圧手段17に面取り17eを形成しているため、
領域46の幅を小さくすることができる。
【0045】図7から図12は、図1中のロードロック
室内のプラスチック基板を大気中に搬出する工程を示す
断面図である。
【0046】図7を参照して、ロードロック室3はロー
ドロック室本体51を有する。ロードロック室本体51
の側面には貫通孔51bおよび51cがそれぞれ対面し
て形成されている。ゲートバルブ52および53が貫通
孔51bおよび51cを開閉可能に設けられている。ロ
ードロック室3内には基板支持台54が設けられてい
る。基板支持台54上には、補助板16と押圧手段17
に挟持されたプラスチック基板19が設けられている。
押圧手段17のみを昇降運動させることができる押圧手
段昇降ピン55が設けられている。補助板16と補助板
16上のプラスチック基板19を昇降運動させることが
できる基板昇降ピン56が設けられている。
【0047】以下、ロードロック室3内のプラスチック
基板19をロードロック室3から大気中に搬出する工程
について説明する。
【0048】図7を参照して、ゲートバルブ52を開
く。プロセスチャンバ1内でCVD処理を終えたプラス
チック基板19を基板保持具18で保持した状態で、ト
ランスファチャンバ5内の図示しない真空搬送ロボット
を用いて、ロードロック室3に搬入する。
【0049】図8を参照して、ゲートバルブ52を閉
じ、ロードロック室3内を真空状態から大気状態に戻
す。そして、基板昇降ピン56を上昇させプラスチック
基板19を基板保持具18に保持した状態で上方に移動
させる。ゲートバルブ53を開く。大気搬送ロボット8
の搬送アーム61を貫通孔51cから挿入し、補助板1
6の底面下に位置決めする。
【0050】図9を参照して、搬送アーム61を上昇さ
せ、プラスチック基板19を基板保持具18で支持した
状態で持ち上げる。基板昇降ピン56を下降させる。
【0051】図10は、図9中で補助板16と搬送アー
ム61が接触する部分の詳細を示す断面図である。図1
0を参照して、搬送アーム61の上面には貫通孔64が
形成された真空吸着部63が設けられている。補助板1
6に貫通孔62が形成されている。搬送アーム61の上
面と補助板16の底面が接触すると貫通孔62および6
4は貫通する。搬送アーム61を上昇させ基板保持具1
8に保持されたプラスチック基板19を持ち上げたあ
と、大気搬送ロボット8に設けられた図示しない真空ポ
ンプを用いてプラスチック基板19を真空吸着部63に
真空吸着する。補助板16もプラスチック基板19と真
空吸着部63に挟まれた状態で保持される。なお、押圧
手段17がプラスチック基板19を押圧した状態が維持
されているので、プラスチック基板19は平坦な状態で
吸着される。
【0052】図11を参照して、押圧手段昇降ピン55
を上昇させ押圧手段17のみを上方に移動させる。プラ
スチック基板19は搬送アーム61に真空吸着されてい
るので平坦な状態を維持している。
【0053】図12を参照して、搬送アーム61をロー
ドロック室3から退避させて、補助板16上のプラスチ
ック基板19をロードロック室3から大気中に搬出す
る。補助板16上のプラスチック基板19は基板カセッ
ト6または7に搬送される。プラスチック基板19をロ
ードロック室3に搬入する場合は上述の工程と逆の順序
の工程で処理が行われる。
【0054】図13は、図12に示す工程のあと、ロー
ドロック室内で押圧手段を退避させる工程を示す断面図
である。図13を参照して、ロードロック室本体51の
側面には押圧手段保持ピン65が設けられている。な
お、CVD処理装置2は2つのプロセスチャンバ1aお
よび1bと加熱室4を備えるため、同時に3枚のプラス
チック基板19を処理することができる。このため、2
箇所に押圧手段保持ピン65mおよび65nを設けて、
3つの押圧手段17をCVD処理装置2内で扱うことが
できるようにしている。ロードロック室3の上面にはリ
モートプラズマ源66が設けられている。リモートプラ
ズマ源66は、チャンバ66a内で清浄ガスのプラズマ
を生成し、この清浄ガスのプラズマから洗浄に有効なイ
オンやラジカルをロードロック室3内に流入させる。
【0055】図12に示す工程のあと、押圧手段昇降ピ
ン55をさらに上昇させ押圧手段17mまたは17n
を、押圧手段保持ピン65mまたは65n上に位置決め
する。押圧手段昇降ピン55を下降させる。リモートプ
ラズマ源66で清浄ガスのプラズマを生成し、押圧手段
17の付着物を除去する。プロセスチャンバ1内では押
圧手段17を覆うように防着板30が設けられている
が、わずかに成膜されるおそれがあり、リモートプラズ
マ源66を備えることが望ましい。
【0056】この発明の実施の形態1に従った基板保持
具は、柔軟性薄板状基板としてのプラスチック基板19
を基板処理装置としてのCVD処理装置2内で保持する
基板保持具18であって、プラスチック基板19の処理
面19aの反対側の面19bを受ける補助板16と、補
助板16上に設けられたプラスチック基板19の帯状部
分33を、補助板16に向かって押圧する押圧手段17
とを備える。
【0057】押圧手段17は、押圧手段17の自重によ
り帯状部分33を補助板16に向かって押圧する。補助
板16は、表面を不動態処理した金属としてのアルマイ
ト処理されたアルミニウムを含む。押圧手段17は、セ
ラミックスとしてのアルミナを含む。
【0058】またこの発明の実施の形態1に従った基板
処理装置としてのCVD処理装置2は、基板保持具18
を備え、プラスチック基板19に対して処理を行ってい
ないときに、押圧手段17をプラスチック基板19から
離れた位置としての押圧手段保持ピン65上に位置決め
する位置決め手段としての押圧手段昇降ピン55をさら
に備える。
【0059】押圧手段17が押圧手段保持ピン65上に
あるとき、押圧手段17を洗浄する洗浄手段としてのリ
モートプラズマ源66をさらに備える。
【0060】CVD処理装置2は、基板保持具18と、
プラスチック基板19を搬出入する移動手段としての搬
送アーム61とをさらに備え、補助板16は貫通孔62
を含み、搬送アーム61は貫通孔62を通じてプラスチ
ック基板19を搬送アーム61に真空吸着させる。
【0061】このように構成された基板保持具によれ
ば、押圧手段17は十分な重量と剛性を有するため、補
助板16と押圧手段17とで帯状部分33を強固に挟持
することができる。このため、プラスチック基板19と
プラスチック基板19上に形成する成膜41との熱膨張
率が違うことから内部応力が生じた場合であっても、プ
ラスチック基板19に発生する反りを抑制することがで
きる。また、プロセスチャンバ1およびロードロック室
3の間では、常に押圧手段17と補助板16でプラスチ
ック基板19を挟持しているので、プラスチック基板1
9は平坦な状態に維持される。このように平坦な状態が
維持されれば、プロセスチャンバ1内でプラスチック基
板19上に均一なCVD処理を行うことができる。
【0062】さらに補助板16はアルマイト処理された
アルミニウムを含み、押圧手段17はアルミナを含むた
め、プロセスチャンバ1内の処理ガスにより補助板16
または押圧手段17が侵されることがない。このため、
プラスチック基板19を確実に挟持し平坦な状態に保持
することができる。
【0063】またこのように構成された基板処理装置に
よれば、ロードロック室3内に押圧手段保持ピン65を
備えるため、押圧手段17を3つ準備しておけばCVD
処理装置2内でプラスチック基板19を連続して処理す
ることができる。
【0064】さらにロードロック室3内に押圧手段17
を洗浄するリモートプラズマ源66を備えているため、
押圧手段17の付着物が後工程においてプラスチック基
板19を汚染するおそれがない。
【0065】さらにプラスチック基板19は搬送アーム
61に真空吸着されているため、プラスチック基板19
の搬出入または収納を確実に行うことができる。また押
圧手段17がプラスチック基板19を押圧していない状
態であっても、プラスチック基板19を補助板16上で
平坦に保持することができる。このため、たとえばプラ
スチック基板19がロードロック室3の貫通孔51cを
通過する際に貫通孔51cに干渉するという問題が生じ
るおそれがない。
【0066】(実施の形態2)実施の形態2では、押圧
手段17の形状が実施の形態1と異なる。図14は、こ
の発明の実施の形態2において押圧手段17を示す斜視
図である。図15(A)および(B)は、実施の形態2
において、基板保持具がプラスチック基板を保持する状
態を示す断面図および平面図である。図15(A)中の
押圧手段17は、図14中のXV−XV線上に沿った断
面図である。図14および図15は、実施の形態1にお
ける図3および図4にそれぞれ対応する。
【0067】図14を参照して、押圧手段17は額縁形
状の額縁部17aと、格子形状の格子部17bおよび1
7cとを有する。
【0068】図15(A)および(B)を参照して、プ
ラスチック基板19は4箇所の表示部69を有する液晶
表示パネル用のマザー基板である。プラスチック基板1
9が、処理面19aの反対側の面19bと補助板19と
が対向するようにして、補助板19上に設けられてい
る。プラスチック基板19に格子状に形成された非表示
部70が押圧手段17の自重により押圧される。押圧手
段17に押圧されていない領域である表示部69に成膜
が行われる。マザー基板としてのプラスチック基板19
は表示部69ごとに切り分けられ、4枚の液晶表示パネ
ルが同時に製造される。
【0069】この発明の実施の形態2に従った基板保持
具は、帯状部分としての非表示部70に囲まれる表示部
69は半導体素子が形成される領域であり、非表示部7
0は半導体素子が形成されない領域である。このように
構成された基板保持具によれば、押圧手段17の重量お
よび剛性はより一層向上するため、補助板16と押圧手
段17とでプラスチック基板19を強固に挟持し平坦に
保持することができる。
【0070】(実施の形態3)実施の形態3では、押圧
手段17がプラスチック基板19を押圧する構造が実施
の形態1と異なる。図16および図17は、この発明の
実施の形態3において、基板保持具がプラスチック基板
を保持する状態を示す断面図である。図16および図1
7は、実施の形態1における図4(A)に対応する。
【0071】図16を参照して、押圧手段17には、補
助板16と対面する位置に永久磁石71が埋めこまれて
いる。永久磁石71として、フェライト磁石、サマリウ
ムコバルト磁石またはアルニコ磁石を用いる。プラスチ
ック基板19を加熱室4で所定温度に加熱すると、同時
に永久磁石71も加熱される。磁石は加熱されると磁力
が弱まるが、その温度が許容温度を超えない場合その磁
石を室温に戻すと磁力は回復する。その逆に許容温度を
超えた場合磁力は回復しない。したがって加熱室4で加
熱される温度を考慮して、磁石を選択する必要がある。
たとえば、加熱温度が約200℃までであればフェライ
ト磁石を、約300℃までであればサマリウムコバルト
磁石を、約450℃までであればアルニコ磁石を用いる
ことができる。補助板16は、磁性材料72から形成さ
れており、表面は不動態処理またはセラミックスの溶射
による被膜がされている。
【0072】この発明の実施の形態3に従った基板保持
具は、押圧手段17は第1の磁性体としての永久磁石7
1を含み、基板保持具18は第2の磁性体としての磁性
材料72を含み、永久磁石71と磁性材料72との間に
発生する磁力により、帯状部分33を補助板16に向か
って押圧する。永久磁石71は、フェライト磁石、サマ
リウムコバルト磁石またはアルニコ磁石を含む。
【0073】このように構成された基板保持具によれ
ば、押圧手段17の自重に加えて永久磁石71と磁性材
料72との間に発生する磁力により帯状部分33を押圧
するため、より強固にプラスチック基板19を挟持し平
坦な状態に保持することができる。
【0074】(実施の形態4)実施の形態4では、押圧
手段17がプラスチック基板19を押圧する構造が実施
の形態1と異なる。図18は、この発明の実施の形態4
において、図1中のII−II線上に沿ったプロセスチ
ャンバを示す断面図である。図18は、実施の形態1に
おける図2に対応する。
【0075】図18を参照して、押圧手段17は押圧手
段昇降ピン77bの一方端と連結されている。押圧手段
昇降ピン77bの他方端が昇降ピン駆動部77aと連結
されている。押圧手段駆動部77は、昇降ピン駆動部7
7aと押圧手段昇降ピン77bとで構成される。
【0076】押圧手段17を上方に移動させた状態で補
助板16およびプラスチック基板19をプロセスチャン
バ1内に搬入する。昇降ピン駆動部77aを用いて押圧
手段昇降ピン77bを下降させ、プラスチック基板19
の帯状部分33を押圧手段17で押圧する。プラスチッ
ク基板19をプロセスチャンバ1から搬出する場合は逆
の順序の工程で処理が行われる。なお、実施の形態4で
はCVD処理装置2内でプラスチック基板19は補助板
16とともに移動し、押圧手段17はプロセスチャンバ
1外に移動しない。
【0077】この発明の実施の形態4に従った基板保持
具は、押圧手段17が帯状部分33を補助板16に向か
って押圧するように、押圧手段17を駆動させる押圧手
段駆動部77をさらに備える。このように構成された基
板保持具によれば、押圧手段17の自重に加えて昇降ピ
ン駆動部77aの駆動力により帯状部分33を押圧する
ため、より強固にプラスチック基板19を挟持し平坦な
状態に保持することができる。
【0078】(実施の形態5)実施の形態5では、押圧
手段17の形状が実施の形態1と異なる。図19は、こ
の発明の実施の形態5において、図1中のII−II線
上に沿ったプロセスチャンバを示す断面図である。図1
9は、実施の形態1における図2に対応する。
【0079】図19を参照して、押圧手段17の外周上
に形成された段差部17dの高さが実施の形態1と比べ
て高い。これに対応して下部電極28および下部電極カ
バー29の周縁部81に切り欠きが設けられている。
【0080】この発明の実施の形態5に従った基板保持
具は、押圧手段17は額縁形状でその断面がL形のおも
り部材である。このように構成された基板保持具によれ
ば、押圧手段17の重量および剛性はより一層向上する
ため、補助板16と押圧手段17とでプラスチック基板
19を強固に挟持し平坦に保持することができる。
【0081】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0082】
【発明の効果】たとえば液晶表示パネルに用いるプラス
チック基板などの柔軟性薄板状基板を基板処理装置内で
平坦に保持する基板保持具および、これを用いた基板処
理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるCVD処理
装置を示す平面図である。
【図2】 図1中のII−II線上に沿ったプロセスチ
ャンバを示す断面図である。
【図3】 図2中の押圧手段を示す斜視図である。
【図4】 図2中で基板保持具がプラスチック基板を保
持する状態を示す断面図(A)および平面図(B)であ
る。
【図5】 図4(A)中で押圧手段がプラスチック基板
を押圧する部分の詳細を示す断面図である。
【図6】 図4(A)中で押圧手段がプラスチック基板
を押圧する部分の詳細を示す別の断面図である。
【図7】 図1中のロードロック室内のプラスチック基
板を大気中に搬出する第1工程を示す断面図である。
【図8】 図1中のロードロック室内のプラスチック基
板を大気中に搬出する第2工程を示す断面図である。
【図9】 図1中のロードロック室内のプラスチック基
板を大気中に搬出する第3工程を示す断面図である。
【図10】 図1中のロードロック室内のプラスチック
基板を大気中に搬出する第4工程を示す断面図である。
【図11】 図1中のロードロック室内のプラスチック
基板を大気中に搬出する第5工程を示す断面図である。
【図12】 図1中のロードロック室内のプラスチック
基板を大気中に搬出する第6工程を示す断面図である。
【図13】 図12に示す工程のあと、ロードロック室
内で押圧手段を退避させる工程を示す断面図である。
【図14】 この発明の実施の形態2において、押圧手
段17を示す斜視図である。
【図15】 同実施の形態において、基板保持具がプラ
スチック基板を保持する状態を示す断面図(A)および
平面図(B)である。
【図16】 この発明の実施の形態3において、基板保
持具がプラスチック基板を保持する状態を示す断面図で
ある。
【図17】 同実施の形態において、基板保持具がプラ
スチック基板を保持する状態を示す別の断面図である。
【図18】 この発明の実施の形態4において、図1中
のII−II線上に沿ったプロセスチャンバを示す断面
図である。
【図19】 この発明の実施の形態5において、図1中
のII−II線上に沿ったプロセスチャンバを示す断面
図である。
【図20】 特開2001−117063で開示されて
いる液晶セル製造用補助板を示す平面図である。
【図21】 特開2001−117082で開示されて
いる液晶表示パネル用マザー基板を示す平面図である。
【符号の説明】
2 CVD処理装置、16 補助板、17 押圧手段、
18 基板保持具、19 プラスチック基板、33 帯
状部分、55 押圧手段昇降ピン、61 搬送アーム、
62 貫通孔、65 押圧手段保持ピン、66 リモー
トプラズマ源、69 表示部、70 非表示部、71
永久磁石、72 磁性材料、77 押圧手段駆動部。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟性薄板状基板を基板処理装置内で保
    持する基板保持具であって、 前記柔軟性薄板状基板の処理面の反対側の面を受ける補
    助板と、 前記補助板上に設けられた前記柔軟性薄板状基板の帯状
    部分を、前記補助板に向かって押圧する押圧手段とを備
    える、基板保持具。
  2. 【請求項2】 前記押圧手段は、前記押圧手段の自重に
    より前記帯状部分を前記補助板に向かって押圧する、請
    求項1に記載の基板保持具。
  3. 【請求項3】 前記押圧手段は額縁形状でその断面がL
    形のおもり部材である、請求項2に記載の基板保持具。
  4. 【請求項4】 前記押圧手段が前記帯状部分を前記補助
    板に向かって押圧するように、前記押圧手段を駆動させ
    る駆動手段をさらに備える、請求項1から3のいずれか
    1項に記載の基板保持具。
  5. 【請求項5】 前記押圧手段は第1の磁性体を含み、前
    記基板保持具は第2の磁性体を含み、前記第1および第
    2の磁性体間に発生する磁力により、前記帯状部分を前
    記補助板に向かって押圧する、請求項1から4のいずれ
    か1項に記載の基板保持具。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2の磁性体は、フェラ
    イト磁石、サマリウムコバルト磁石およびアルニコ磁石
    からなる群より選ばれた少なくとも一種を含む、請求項
    5に記載の基板保持具。
  7. 【請求項7】 前記帯状部分に囲まれる内部領域は半導
    体素子が形成される領域であり、前記帯状部分は半導体
    素子が形成されない領域である、請求項1から6のいず
    れか1項に記載の基板保持具。
  8. 【請求項8】 前記柔軟性薄板状基板はプラスチック基
    板である、請求項1から7のいずれか1項に記載の基板
    保持具。
  9. 【請求項9】 前記補助板は、セラミックス、ガラスお
    よび表面を不動態処理した金属からなる群より選ばれた
    少なくとも一種を含む、請求項1から8のいずれか1項
    に記載の基板保持具。
  10. 【請求項10】 前記押圧手段は、セラミックスまたは
    表面を不動態処理した金属を含む、請求項1から9のい
    ずれか1項に記載の基板保持具。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれか1項に記
    載の基板保持具を備え、前記柔軟性薄板状基板に対して
    処理を行っていないときに、前記押圧手段を前記柔軟性
    薄板状基板から離れた位置に位置決めする位置決め手段
    をさらに備える、基板処理装置。
  12. 【請求項12】 前記押圧手段が前記柔軟性薄板状基板
    から離れた位置にあるとき、前記押圧手段を洗浄する洗
    浄手段をさらに備える、請求項11に記載の基板処理装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項1から10のいずれか1項に記
    載の基板保持具と、前記柔軟性薄板状基板を搬出入する
    移動手段とをさらに備え、前記補助板は貫通孔を含み、
    前記移動手段は前記貫通孔を通じて前記柔軟性薄板状基
    板を前記移動手段に真空吸着させる、基板処理装置。
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