JPH08100025A - ニトリル基含有高飽和共重合体ゴム、その製造方法および加硫性ゴム組成物 - Google Patents
ニトリル基含有高飽和共重合体ゴム、その製造方法および加硫性ゴム組成物Info
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- JPH08100025A JPH08100025A JP6261366A JP26136694A JPH08100025A JP H08100025 A JPH08100025 A JP H08100025A JP 6261366 A JP6261366 A JP 6261366A JP 26136694 A JP26136694 A JP 26136694A JP H08100025 A JPH08100025 A JP H08100025A
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Abstract
少なくとも1個に直接結合した硫黄原子を有するアルキ
ルチオ基を有し、ムーニー粘度が15〜200であり、
ヨウ素価が80以下である、不飽和ニトリル−共役ジエ
ン共重合体の水素化物。この水素化物は、分子量調整剤
として上記のアルキルチオ基を有する化合物を用い、不
飽和ニトリルと共役ジエンとを乳化共重合し、得られた
共重合体を水素化することにより製造される。 【効果】 上記水素化物に硫黄系加硫剤を配合してなる
ゴム組成物は高速加硫性に優れ、その加硫物は機械的強
度および耐圧縮永久歪性に優れ、耐候、耐熱、耐油性も
よく、金型汚染の問題を生じない。
Description
重合体ゴム、その製造方法および加硫性ゴム組成物に関
する。さらに詳しくは、アルキルチオ基を有する不飽和
ニトリル−共役ジエン共重合体を水素化してなるニトリ
ル基含有高飽和共重合体ゴム、その製造方法および該共
重合体ゴムと加硫剤とを配合してなる加硫性ゴム組成物
に関する。本発明のニトリル基含有高飽和共重合体ゴム
は、従来のニトリル基含有高飽和共重合体ゴムと比較し
て、高速加硫性に優れ、その加硫物は良好な機械的強度
および耐圧縮永久歪性を有する。
れたゴム材料として、水素化アクリロニトリル−ブタジ
エン共重合体ゴムによって代表されるニトリル基含有高
飽和共重合体ゴムが注目され、数多くのニトリル基含有
高飽和共重合体ゴムが提案されている。例えば、特開昭
54−132647号にはアクリロニトリル−共役ジエ
ン共重合体の共役ジエン部分を水素化してなる共重合体
ゴムであって、特に耐候・オゾン性および耐ガソリン
(油)性に優れた水素化アクリロニトリル−共役ジエン
共重合体ゴムが記載されている。
合体ゴムは、アクリロニトリル−共役ジエン共重合体ゴ
ムと比較して特に耐候・オゾン性に優れ、また、エチレ
ン−プロピレン共重合体ゴム(EPR)のような飽和型
重合体ゴムと比較して耐油性に優れている。しかしなが
ら、水素化アクリロニトリル−共役ジエン共重合体ゴム
は不飽和度が低いために、硫黄加硫剤による加硫が困難
であり、ひいては、その加硫物は機械的強度が低く、圧
縮永久歪が大きいという問題点がある。
ムの射出成型には流動特性とともに、高温かつ短時間の
加硫によって高い架橋効率が得られること、すなわち、
高速加硫性が要求される。しかしながら、一般に、ゴム
の加硫は、加硫温度が高くなると加硫状態があまくなる
傾向にあり、そのために射出成型品は圧縮成型品と比べ
て引張応力や反発弾性が劣るとされている(例えば、日
本ゴム協会誌第59巻第4号第214〜215頁198
6年)。このような傾向は水素化アクリロニトリル−共
役ジエン共重合体ゴムについても顕著にみられる。
合体ゴムの高速加硫性を改善するために種々の加硫促進
剤を配合することが提案されている。例えば、加硫促進
剤として、ジチオカルバミン酸テルル化合物(特開平6
−9822号)、チウラム促進剤とジおよび/またはト
リカルボン酸の部分エステル塩(特開平4−26414
5号)、およびチウラム促進剤とN−トリクロロメチル
スルフェニルベンゼンスルファニリド(特開平2−24
8442号)などを配合することが提案されている。し
かしながら、このような従来提案された方法では、水素
化アクリロニトリル−共役ジエン共重合体ゴムの高速加
硫性が十分に達成されず、加えて、加硫物の物性が損な
われる場合がある。
化アクリロニトリル−共役ジエン共重合体ゴムの射出成
型においては、いわゆる金型汚染が顕著である。すなわ
ち、射出成型において繰り返して使用する金型に次第に
汚染物質が付着堆積し、その結果成形品自体まで汚染さ
れ、表面状態の優れた成形品が得られなくなる。そのた
め一定の周期で金型の清掃を行なわねばならず、この清
掃には多大の時間と経費がかかり、生産性を低下させる
大きな原因となっている。このような金型汚染を防止す
るためにタルク、チオ硫酸ナトリウム、カーボンワック
スあるいはシリコンオイルなどを配合する方法が知られ
ているが、特に射出成型のような高温高速加硫の場合に
は、ほとんど効果が見られないことが多い。
み、本発明の目的は、ニトリル基含有高飽和共重合体ゴ
ムが一般に有する良好な耐候性、耐油性および耐熱性を
維持したうえ、特に射出成型用途において望まれている
高速加硫適性に優れ、良好な機械的強度および耐圧縮永
久歪性を有し、且つ金型汚染性の問題を生じない加硫物
を与えるニトリル基含有高飽和共重合体ゴムを提供する
ことにある。
高飽和共重合体ゴムを高い生産性をもって製造すること
ができる方法を提供することにある。さらに、他の目的
は高温高速加硫性に優れ、且つ良好な機械的強度および
耐圧縮永久歪性を有する加硫物を与える加硫性ゴム組成
物を提供することにある。
(1)ニトリル基含有高飽和共重合体ゴム、(2)その
製造方法、および(3)それを含む加硫性ゴム組成物に
よって達成される。 (1)不飽和ニトリル−共役ジエン共重合体の共役ジエ
ン部分を水素化してなるニトリル基含有高飽和共重合体
ゴムであって、少なくとも3個の第3級炭素原子および
その中の少なくとも1個の第3級炭素原子に直接結合し
た硫黄原子を有する炭素数12〜16のアルキルチオ基
を分子内に有し、ムーニー粘度が15〜200であり、
ヨウ素価が80以下であるニトリル基含有高飽和共重合
体ゴム。
個の第3級炭素原子およびその中の少なくとも1個の第
3級炭素原子に直接結合した硫黄原子を有する炭素数1
2〜16のアルキルチオール化合物を使用して、ラジカ
ル開始剤の存在下に不飽和ニトリルと共役ジエンとを共
重合し、得られた不飽和ニトリル−共役ジエン共重合体
を水素化することを特徴とするニトリル基含有高飽和共
重合体ゴムの製造方法。 (3)請求項1に記載のニトリル基含有高飽和共重合体
ゴムおよび該共重合体ゴム100重量部当り硫黄系加硫
剤0.01〜10重量部を含有してなる加硫性ゴム組成
物。
ムは、少くとも3個の第3級炭素原子およびその中の少
くとも1個の第3級炭素原子に直接結合した硫黄原子を
有する炭素数12〜16のアルキルチオ基を分子内に有
する不飽和ニトリル−共役ジエン共重合体の共役ジエン
部分を水素化してなるものであって、ムーニー粘度が1
5〜200、好ましくは30〜100、ヨウ素価が80
以下、好ましくは40以下である。ムーニー粘度が15
未満では、強度の低い成型体しか得られず、好ましくな
い。200を超えた場合は粘度が増大し、成型が困難と
なる。ヨウ素価の下限は少くとも1である。ヨウ素価が
過度に低いと硫黄加硫が困難となる。
合体ゴムの製造に用いる不飽和ニトリル−共役ジエン共
重合体は、好ましくは数平均分子量35,000以下の
成分を3〜20重量%、より好ましくは5〜15重量%
含有する。数平均分子量35,000以下の成分の含有
量が過度に高いと機械的強度が低下する。また、過度に
低い場合は加工性が不良となる。数平均分子量35,0
00以下の成分を適当量含有せしめることによって良好
な機械的強度を維持したまま加工性を改善することがで
きる。また、上記不飽和ニトリル−共役ジエン共重合体
の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との
比(Mw/Mn)は、通常2.3〜5.5、好ましくは
2.7〜4である。Mw/Mnが過度に大きいと、たと
え数平均分子量35,000以下の成分が適量含有され
ていても加工性が不良である。
有量は10〜60重量%であり、特に20〜50重量%
が好ましい。また、不飽和ニトリルの組成分布幅(△A
N)は通常は35以下、好ましくは3〜20であり、よ
り好ましくは5〜15である。△ANが過度に大きい場
合は耐油性と耐寒性とのバランスが不良となる。
エン共重合体は実質的にハロゲンを含有していないこと
が好ましい。ここで「実質的にハロゲンを含有していな
い」とは共重合体中のハロゲン含有量が約3ppm以下
であることを意味する。実質的にハロゲンを含有してい
ないことは、共重合体の加硫成型品をシール材などのよ
うに金属と接触して用いた時に金属腐食の問題を回避す
るために重要である。
ロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロ
ニトリルなどが挙げられる。共役ジエンの具体例として
は、1,3−ブタジエン、2,3−ジメチルブタジエ
ン、イソプレン、1,3−ペンタジエンなどが挙げられ
る。
われない範囲で、これらの単量体以外に全単量体の一部
を必要に応じて他の共重合可能な単量体で置き換えるこ
とも可能である。他の共重合可能な単量体としては、ス
チレン、α−メチルスチレン、ビニルピリジンなどのビ
ニル系単量体;ビニルノルボルネン、ジシクロペンタジ
エン、1,4−ヘキサジエンなどの非共役ジエン系単量
体;メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピ
ルアクリレート、n−ブチルアクリレート、t−ブチル
アクリレート、イソブチルアクリレート、n−ぺンチル
アクリレート、イソノニルアクリレート、n−ヘキシル
アクリレート、2−メチル−ぺンチルアクリレート、n
−オクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレ
ート、n−ドテシルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレートなどの炭素数1〜18程度の
アルキル基を有するアクリレートおよびメタクリレー
ト;メトキシメチルアクリレート、メトキシエチルアク
リレート、エトキシエチルアクリレート、ブトキシエチ
ルアクリレート、エトキシプロピルアクリレート、メト
キシエトキシアクリレート、エトキシブトキシアクリレ
ートなどの全炭素数2〜12程度のアルコキシアルキル
基を有するアクリレート;αおよびβ−シアノエチルア
クリレート、α,βおよびγ−シアノプロピルアクリレ
ート、シアノブチルアクリレート、シアノヘキシルアク
リレート、シアノオクチルアクリレートなどの炭素数2
〜12程度のシアノアルキル基を有するアクリレート;
2−ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピ
ルアクリレートなどのヒドロキシアルキル基を有するア
クリレート;マレイン酸モノエチル、マレイン酸ジメチ
ル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジ
−n−ブチル、フマル酸ジ−2−エチルヘキシル、イタ
コン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、イタコン酸ジ−
n−ブチル、イタコン酸ジ−2−エチルヘキシルなどの
不飽和ジカルボン酸モノおよびジアルキルエステル;さ
らにジメチルアミノメチルアクリレート、ジエチルアミ
ノエチルアクリレート、3−(ジエチルアミノ)−2−
ヒドロキシプロピルアクリレート、2,3−ビス(ジフ
ルオロアミノ)プロピルアクリレートなどの不飽和カル
ボン酸エステル系単量体;トリフルオロエチルアクリレ
ート、テトラフルオロプロピルアクリレート、ペンタフ
ルオロプロピルアクリラート、ヘプタルオロブチルアク
リレート、オクタフルオロペンチルアクリレート、ノナ
フルオロペンチルアクリレート、ウンデカフルオロヘキ
シルアクリレート、ペンタデカフルオロオクチルアクリ
レート、ヘプタデカフルオロノニルアクリレート、ヘプ
タデカフルオロデシルアクリレート、ノナデカフルオロ
デシルアクリレート、トリフルオロエチルメタクリレー
ト、テトラフルオロプロピルメタクリレート、オクタフ
ルオロペンチルメタクリレート、ドデカフルオロヘプチ
ルメタクリレート、ペンタデカフルオロオクチルアクリ
レート、ヘキサデカフルオロノニルメタクリレートなど
のフルオロアルキル基を有するアクリレートおよびメタ
クリレート;フルオロベンジルアクリレート、フルオロ
ベンジルメタクリレート、ジフルオロベンジルメタクリ
レートなどのフッ素置換ベンジルアクリレートおよびメ
タクリレート;フルオロエチルビニルエーテル、フルオ
ロプロピルビニルエーテル、トリフルオロメチルビニル
エーテル、トリフルオロエチルビニルエーテル、パーフ
ルオロプロピルビニルエーテル、パーフルオロヘキシル
ビニルエーテルなどのフルオロアルキルビニルエーテ
ル、o−またはp−トリフルオロメチルスチレン、ペン
タフルオロ安息香酸ビニル、ジフルオロエチレン、テト
ラフルオロエチレンなどのフッ素含有ビニル系単量体;
さらに、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、
エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アク
リレートなどが挙げられる。これらの単量体の使用量は
格別限定されないが、通常、全単量体中に80重量%以
下の範囲で使用され、特に耐油性が要求される用途にお
いては通常10重量%以下の範囲で使用される。
体、さらに必要に応じてこれとフッ素含有ビニル系単量
体とを組合せて不飽和ニトリルおよび共役ジエンと共重
合することによって、本願発明のニトリル基含有高飽和
共重合体ゴムの耐オゾン性、耐熱性などを損なうことな
く耐寒性を改善することができる。なかでも、不飽和ジ
カルボン酸ジアルキルエステルが好適である。不飽和カ
ルボン酸エステル系単量体またはフッ素含有ビニル系単
量体の使用量は、全単量体中に1〜80重量%、好まし
くは、15〜60重量%、さらに好ましくは20〜40
重量%の範囲で使用することができる。
ゴムの中でも結合アクリロニトリル含量10〜60重量
%、好ましくは20〜50重量%のアクリロニトリル−
ブタジエン共重合体ゴム(以下、NBRと記す)が好適
であって、低ニトリル量ないし極高ニトリル量の範囲の
通常市販されているものが使用でき、要求性能に応じて
最適の結合アクリロニトリル含量のNBRが選択され
る。
エン共重合体が分子中に有する、少くとも3個の第3級
炭素原子およびその中の少くとも1個の第3級炭素原子
に直接結合した硫黄原子を有する炭素数12〜16のア
ルキルチオ基としては、1,1−ジ(2,2−ジメチル
プロピル)−1−エチルチオ基および1,1−ジ(2,
2−ジメチルプロピル)−1−(2,2,4,4−テト
ラメチルペンチル)−1−エチルチオ基が挙げられ、こ
れらは単独でまたは両者が組合されて1分子中に含まれ
得る。中でも、1,1−ジ(2,2−ジメチルプロピ
ル)−1−エチルチオ基が特に好ましい。
エン共重合体の分子内には、分子を構成する単量体単位
100モル当り、上記のアルキルチオ基が0.03モル
以上、好ましくは0.07モル以上、さらに好ましくは
0.09モル以上存在する。また、該アルキルチオ基の
量は、通常0.3モル以下である。上記アルキルチオ基
の量が過度に低い場合は、射出成型のような高温短時間
の加硫において高い架橋効率が得られず、そのために成
型体の引張応力や反発弾性が改良されず目的とする高速
加硫が達成されない。また、該アルキルチオ基の量が高
くなるにつれてスコーチ時間(T5 )の短縮が顕著とな
り、さらに、金型汚染性も大幅に改良されることから、
生産性の高い射出成型が可能となる。特に0.09モル
以上の場合は架橋効率が大巾に改善され、オシレーティ
ング・デイスクレオメータを用いて測定した加硫曲線に
おける最大トルクが飛躍的に増大する。
エン共重合体は、分子量調整剤として、少くとも3個の
第3級炭素原子およびその中の少くとも1個の第3級炭
素原子に直接結合したチオール基を有する炭素数12〜
16のアルキルチオール化合物を使用して、ラジカル開
始剤の存在下に乳化重合によって、不飽和ニトリルと共
役ジエンとの共重合体ラテックスを調製し、これを凝固
することにより製造される。
されるものではないが、通常は有機過酸化物、レドック
ス重合開始剤系、アゾ系化合物、過硫酸塩などが用いら
れる。これら重合開始剤の使用量は通常は単量体100
重量部当り0.005〜3重量部である。また、重合温
度は0〜100℃の範囲が好ましい。
造する際に分子量調整剤として使用するアルキルチオー
ル化合物の具体例としては、2,2′,4,6,6′−
ペンタメチルヘプタン−4−チオールおよび2,2′,
4,6,6′,8,8′−ヘプタメチルノナン−4−チ
オールが挙げられる。なかでも、2,2′,4,6,
6′−ペンタメチルヘプタン−4−チオールが特に好ま
しく、該チオール化合物を使用して製造した不飽和ニト
リル−共役ジエン共重合体を水素化したニトリル基含有
高飽和共重合体ゴムは高速加硫性が極めて良好である。
造する際に、分子量調整剤として使用する該アルキルチ
オール化合物は、それぞれ単独であるいは組合せて使用
することができる。また、必要に応じて、従来、ラジカ
ル重合において分子量調整剤として知られている他の化
合物と併用することも可能である。この場合、該アルキ
ルチオール化合物は使用する分子量調整剤全重量の少く
とも50重量%以上、好ましくは80重量%以上、さら
に好ましくは95重量%以上含有されるべきである。
知られている他の化合物としては、2,4,4−トリメ
チルペンタン−2−チオール、ドデカン−12−チオー
ル、2,2,6,6−テトラメチルヘプタン−4−メタ
ンチオール、2,4,6−トリメチルノナン−4−チオ
ールなどのアルキルチオール化合物類;ジメチルキサン
トゲンジスルフィド、ジエチルキサントゲンジスルフィ
ド、ジイソプロピルキサントゲンジスルフィドなどのキ
サントゲンジスルフィド類;テトラメチルチウラムジス
ルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラ
ブチルチウラムジスルフィドなどのチウラムジスルフィ
ド類;四塩化炭素、臭化エチレンなどのハロゲン化炭化
水素類;ペンタフェニルエタンなどの炭化水素類;およ
びアクロレイン、メタクロレイン、アリルアルコール、
2−エチルヘキシルチオグリコレート、ターピノーレ
ン、α−テルピネン、γ−テルピネン、ジペンテン、α
−メチルスチレンダイマー(2−4−ジフェニル−4−
メチル−1−ペンテンが50重量%以上のものが好まし
い)、2,5−ジヒドロフラン、3,6−ジヒドロ−2
H−ピン、フタラン、1,2−ブタジエン、1,4−ヘ
キサジエンなどを挙げることができる。
剤の使用量は、通常、共重合に供される単量体混合物1
00重量部に対し、0.05〜3重量部、好ましくは
0.1〜1重量部であり、この範囲の使用量が、得られ
る共重合体の分子量を調節するうえで有利である。分子
量調整剤は、重合途中で分割添加することによって、M
n35,000未満の低分子量成分を3〜20重量%含
む重合体を得ることができ、この重合体は良好な加工性
を有する。一般に、分子量調整剤の全使用量の10〜9
5重量%を重合前の単量体混合物中に含有せしめ、さら
に重合転化率が20〜70重量%に達した時点で分子量
調整剤の残量を重合系に添加することが好ましい。添加
の回数は必要に応じて適宜決められる。
程で分割添加する方法に依らずに、上記分子量調整剤を
用いて別途製造した分子量の異なる2種以上の共重合体
を混合して調整することもできる。
エン共重合体の製造に際して、かかる特定のアルキルチ
オール化合物を分子量調整剤として使用することによ
り、ラジカル重合の重合転化率を75%以上、好ましく
は80%以上の高転化率とすることができ、その結果、
高い生産性で該ニトリル系ゴムを製造することができ
る。
いては、重合転化率が増大するほど分岐反応あるいはゲ
ル化反応が増加する。その結果、得られたニトリル系ゴ
ムを加硫剤によって加硫した場合には高い架橋効率を得
ることができず、引張り応力や反発弾性などの加硫物性
が低下する。従来、ニトリル系ゴムのラジカル重合にお
いて汎用の分子量調整剤として使用されているt−ドデ
シルメルカプタンは、炭素数9〜16を有するアルキル
チオール化合物の異性体の混合物であり、このような異
性体の混合物を分子量調整剤として使用して得られたニ
トリル系ゴムは、射出成型などの高温短時間の加硫に際
して、充分な高速加硫性が得られない。
トリル−共役ジエン共重合体の製造方法によれば、重合
転化率を80%以上という高い値に設定しても、たとえ
ば、オシレーティング・ディスク・レオメータを用いて
測定した加硫曲線における最大トルクが高い値を示すな
ど、高速加硫性に優れたニトリル系ゴムを得ることがで
きる。
て仕込むことができるが、別法として、全単量体使用量
の30〜90重量%の存在下に重合を開始し、さらに重
合転化率が20〜70%に達した時点で単量体の残量を
重合系に添加する方法を採ることができる。この単量体
分割添加法により得られる不飽和ニトリル−共役ジエン
共重合体のゴム組成物は、良好でバランスのとれた耐油
性と耐寒性とを有するという特徴をもっている。
とする結合不飽和ニトリル量および不飽和ニトリルの組
成分布幅(△AN)に応じて適宜選択される。例えば、
結合不飽和ニトリル量が37%未満の場合は一般に不飽
和ニトリルを重合途中で添加し、また、結合ニトリル量
が37%以上の場合は一般に共役ジエンを重合途中で添
加する。添加の回数は必要に応じて適宜決められる。不
飽和ニトリル−共役ジエン共重合体ラテックスを乳化重
合によって調製する際には、乳化剤としてカルボン酸系
乳化剤を使用すると得られた共重合体は、射出成型など
の高温短時間加硫において金型汚染性の問題がさらに改
善される。
肪酸石けんあるいはロジン酸石けんなどが例示される。
具体的には、脂肪酸石けんは炭素数12〜18個の長鎖
状脂肪族カルボン酸、例えば、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸などおよ
びこれらの混合脂肪族カルボン酸のナトリウム塩または
カリウム塩から選択される。また、ロジン酸石けんはガ
ムロジン、ウッドロジンまたはトール油ロジンなどの天
然ロジンを不均化または水添したもののナトリウム塩ま
たはカリウム塩から選択される。これらの天然ロジンは
アビエチン酸、レボピマル酸、パラストリン酸、デヒド
ロアビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸およびネオ
アビエチン酸などを主成分としている。乳化剤の使用量
は特に制限されないが、通常は、単量体100重量部当
り、0.05〜10重量部、好ましくは0.5〜3重量
部である。
合のプロセスにおいて、所定の転化率に達した時にヒド
ロキシルアミン、カルバミン酸ナトリウムなどを加えて
重合を停止する。次いで、生成した共重合体ラテックス
から残存単量体を加熱、水蒸気蒸留などによって除去す
る。
を凝固する方法は、格別限定されることはなく、無機凝
固剤、高分子凝集剤または乾熱凝固剤などの通常の乳化
重合で使用される凝固剤を加えて凝固させることができ
る。しかしながら、本発明で使用する好ましい不飽和ニ
トリル−共役ジエン共重合体を製造するには、上記のよ
うに調製した共重合体ラテックスにノニオン界面活性剤
を添加し、次いで、該共重合体ラテックスを、金属塩が
溶解されている凝固浴中に入れ、加熱して凝固させる。
このような好ましいラテックス凝固法を採ることによっ
て、適度の大きさと多孔性を有し、乾燥性のよいクラム
を容易に製造することができ、また、ノニオン界面活性
剤の添加により、金属塩の使用量を低減することができ
る。
て、ラテックスに添加されるノニオン界面活性剤の具体
例としては、アルキルフェノールホルマリン縮合物のア
ルキレンオキシド付加物(例えば、オキシエチレン−オ
キシプロピレン共付加物)、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
オキシプロピレンブロックポリマー、アルキルスルフィ
ニルアルコール、脂肪酸モノグリセリドなどが挙げられ
る。これらのノニオン界面活性剤は単独で用いても、ま
たは2種以上を組合せ用いてもよく、凝固条件によっ
て、適宜選択される。
フェノールホルマリン縮合物のオキシエチレン−オキシ
プロピレン共付加物が好ましい。この共付加物は良好な
感熱ゲル効果を示す。共付加物の曇点は10〜100℃
範囲が好ましく、20〜70℃の範囲がより好ましい。
曇点が低過ぎると取扱性が悪く、他方、高過ぎると感熱
ゲル効果を得ることが困難となる。ノニオン界面活性剤
の添加量は、重合体100重量部に対し、0.01〜5
重量部が好ましく、0.05〜2重量部がより好まし
い。添加量が過小であると上記の添加効果が認められ
ず、他方、5重量部を超える添加量でも効果は実質的に
変らない。
通常、塩化カルシウム、塩化ナトリウムのほか硫酸金属
塩が用いられる。特に、ハロゲンを含まない硫酸金属塩
を使用すれば、金属腐食の問題を生じないニトリル基含
有高飽和共重合体ゴムを得ることができる。硫酸金属塩
の具体例としては硫酸アルミニウム、硫酸マグネシウ
ム、硫酸ナトリウムなどが挙げられ、中でも硫酸アルミ
ニウムおよび硫酸マグネシウムが好ましい。
し0.5〜50重量部が好ましく、1〜30重量部がよ
り好ましい。金属塩の量が0.5重量部未満では凝固浴
中での凝固が不十分となったり、クラムが肥大化する。
他方、50重量部を超えると凝固速度が金属塩に支配さ
れ、クラムは多孔性に乏しくなる。
ン界面活性剤の曇点以上に加熱することによって系中の
重合体が凝固折出する。ノニオン界面活性剤の曇点は1
0〜100℃の範囲が好ましく、曇点が低過ぎると曇点
未満に保持するのに冷却が必要となり、逆に高過ぎると
凝固せしめるのに高温加熱が必要となる。
次いで、得られた不飽和ニトリル−共役ジエン共重合体
を水素化して、目的とするニトリル基含有高飽和共重合
体ゴムを得る。不飽和ニトリル−共役ジエン共重合体を
水素化する方法はとくに限定されるものではなく、常法
に従って水素化することができる。水素化に際し使用さ
れる触媒としては、例えば、パラジウム/シリカおよび
パラジウム錯体(特開平3−252405号)などが挙
げられる。さらに、特開昭62−125858号、特開
昭62−42937号、特開平1−45402号、特開
平1−45403号、特開平1−45404号、特開平
1−45405号などに記載されているようなロジウム
またはルテニウム化合物を使用することもできる。
ムは、水性エマルジョンの状態で使用することも可能で
ある。水性エマルジョンの調製方法はとくに限定されな
いが、通常は転相法、または不飽和ニトリル−共役ジエ
ン共重合体のラテックスを直接水素化する方法が採用さ
れる。以下、これらの水性エマルジョン調製方法につい
て詳細に説明する。
ゴムの溶液と乳化剤水溶液とを混合し、強攪拌により該
ゴムを微粒子として水中に乳化分散させ、更に溶剤を除
去する方法であり、この方法によってニトリル基含有高
飽和共重合体ゴムの水性分散体が得られる。その際のニ
トリル基含有高飽和共重合体ゴム溶液としては、重合お
よび水素化反応終了時の溶液をそのまま、あるいは濃縮
または希釈したものを用いることもできるし、また固形
状態とした該ゴムを溶剤に溶解して用いることもでき
る。溶剤としては該ゴム可溶性の、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族系溶剤、ジクロロエタン、ク
ロロホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶剤、メチルエ
チルケトン、アセトン、テトラヒドロフランなどのケト
ン類などが単独または混合して用いられる。溶液中のニ
トリル基含有高飽和共重合体ゴムの濃度は1〜25重量
%が適当である。
しては、オレイン酸、ステアリン酸などの脂肪酸、ロジ
ン酸、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキル硫酸エス
テルなどのカリウム塩、ナトリウム塩、ポリオキシエチ
レン系のノニオン性乳化剤など一般に知られているもの
が、単独でまたは混合して用いられる。ニトリル基含有
高飽和共重合体ゴム溶液との容量比は、3:1〜1:2
0が適当である。乳化分散させる際の攪拌機としては、
各種のホモミキサー、超音波乳化機などが使用される。
乳化液からの溶剤の除去はスチームストリッピング法な
どの公知の方法により行なわれる。製品として提供され
る場合には、ニトリル基含有高飽和共重合体ゴム水性分
散体中の全固形分の割合は1〜70重量%が適当であ
る。
ジウム系触媒を使用する方法(例えば、特開平2−17
8305号)、ロジウム系触媒を使用する方法(例え
ば、特開昭59−115303号、特開昭56−133
219号、米国特許第3,898,208号)、および
ルテニウム系触媒を使用する方法(例えば、特開平6−
184223号、特開平6−192323号)などが挙
げられるが、これらに限定されるものではない。具体例
としては、例えばパラジウム系触媒を使用する場合は、
特開平2−178305号公報に記載されるようにし
て、ニトリル基含有不飽和共重合体を溶解または膨潤さ
せる有機溶媒を該共重合体ラテックス中に添加するもの
である。この方法によれば、共重合体ラテックス中のニ
トリル基含有不飽和共重合体が有機溶媒で膨潤し、共重
合体中の二重結合に水素化触媒を接近し易くすることが
できるので、水性エマルジョン状態を保持したままで、
水素化反応を効率よく行なうことができる。
ルエン、キシレン、エチルベンゼンなどの芳香族系溶
剤;ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼンな
どのハロゲン化炭化水素系溶剤;四塩化炭素;メチルエ
チルケトン、アセトン、シクロヘキサノン、シクロペン
タノンなどのケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
プロピル、酢酸ブチルなどのエステル類;ジアセトンア
ルコール、ベンゼルアルコールなどの高級アルコール
類;ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル
類;アセトニトリル、アクリロニトリル、プロピオニト
リルなどのニトリル類などが挙げられ、これらの有機溶
剤は、それぞれ単独で、または2種以上組合せて用いる
ことができる。
有機溶媒の容量比で1/3〜1/0の範囲である。この
範囲を越えても水素化反応は進行するが、溶媒量が多過
ぎると、エマルジョンが破壊され、溶媒相と水相に分離
し易い。そして、水相と溶媒相の分離工程や溶媒相から
の水素化重合体の回収などのための新たな工程が必要と
なり、かえって工程を複雑にする。また、重合体ラテッ
クス/有機溶媒の容量比で1/3〜1/1.5の範囲で
はエマルジョン状態を維持したまま水素化反応を行なう
ことができるが、反応後エマルジョンが破壊されること
があるので、反応終了後もエマルジョン状態を保持する
場合には、重合体ラテックス/有機溶媒の容量比を1/
1〜1/0の範囲に制御することが好ましい。
ン粒子の増大を抑制し、水素化反応後のエマルジョン粒
子径を水素化反応前と実質的に同一にしたい場合には、
有機溶媒の使用量は、水性エマルジョン/有機溶媒の容
量比で、1/1〜1/0の範囲とする。この範囲を越え
ると、水素化反応中にエマルジョン粒子が合体あるいは
破壊され、水素化反応前後で実質的にエマルジョンの平
均粒子径が変化しないニトリル基含有水素化重合体水性
エマルジョンを得ることができない。
素化反応を均一かつ効率よく行なうためには、好ましく
は重合体ラテックス/有機溶媒の容量比で1/1〜1/
0.05の範囲となる割合で添加することが望ましい。
有機溶媒の添加時期は、特に限定されず、水素化触媒の
添加の前後、または同時に添加してもよい。水素化触媒
が有機溶媒に溶解する場合は、水素化触媒の有機溶媒溶
液として重合体ラテックスに添加することが、水素化反
応の効率および操作上好ましい。
化合物であれば、特に限定されない。パラジウム化合物
の具体例としては、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン
酸、ラウリン酸、コハク酸、ステアリン酸、オレイン
酸、フタル酸、安息香酸などのカルボン酸のパラジウム
塩類;塩化パラジウム、ジクロロ(シクロオクタジエ
ン)パラジウム、ジクロロ(ノルボルナジエン)パラジ
ウム、ジクロロ(ベンゾニトリル)パラジウム、ジクロ
ロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラ
クロロパラジウム(II)酸アンモニウム、ヘキサクロロ
パラジウム(IV)酸アンモニウムなどのパラジウムの塩
素化物;臭化パラジウム;ヨウ化パラジウム;硫酸パラ
ジウム・二水和物;テトラシアノパラジウム(II)酸カ
リウム・三水和物;などの無機化合物や錯塩が挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。その中でも、
カルボン酸のパラジウム塩、ジクロロ(ノルボルナジエ
ン)パラジウム、ヘキサクロロパラジウム酸アンモニウ
ムなどが特に好ましい。触媒の使用量は、水素化される
共重合体の種類および目的とする水素化率から適宜定め
ればよいが、通常、共重合体当たり5〜10,000p
pm、好ましくは10〜6,000ppmである。1
0,000ppm以上使用してもよいが、経済的ではな
い。
くは20〜150℃である。150℃超でも差し支えな
いが、副反応が起こり易く、炭素一炭素二重結合の選択
的水素化反応上望ましくない。副反応としては、例え
ば、有機溶媒の水素化や共重合体中のエチレン性不飽和
モノマー単位、例えばアクリロニトリルのニトリル基の
水素化などがある。
素を用い、ニトリル基含有不飽和共重合体と接触させ
る。水素圧は、大気圧〜300kg/cm2、好ましく
は5〜200kg/cm2の範囲である。300kg/
cm2以上の高圧でも差し支えないが、設備費が高くな
ること、取扱が面倒になることなどの実用化を阻害する
要因が大きくなる。通常、数気圧から数十気圧の範囲で
使用する。
脂などを添加して触媒を吸着後、遠心分離法、瀘過法な
どの通常の触媒除去方法を用いて触媒を除去することが
できる。また、触媒を除去せずにニトリル基含有水素化
共重合体中にそのまま残存させることもできる。ニトリ
ル基含有高飽和共重合体ゴムの水性エマルジョンを得る
には、水素化反応時に添加した溶媒を通常のスチームス
トリッピング法などの公知の方法で除去すればよい。
マルジョンは必要に応じて濃縮される。濃縮は、ロータ
リーエバポレーター、高速遠心分離機等の通常の方法に
より、好ましくは全固形分濃度が10〜70重量%の範
囲になるように行なう。水素化共重合体の水性エマルジ
ョンあるいはエマルジョン状態が破壊された反応液に、
水蒸気を直接接触させる、または貧溶媒を添加して水素
化共重合体を沈澱させるなどの後、熱風乾燥、減圧乾
燥、または押し出し乾燥などの乾燥工程を経て、固形の
ニトリル基含有高飽和共重合体ゴムとして回収すること
ができる。
不飽和重合体をエマルジョン状態で水素化反応できるた
め、ニトリル基含有不飽和重合体を重合系から固体状態
で取り出した後に、有機溶剤に溶解して、溶液状態で水
素化反応する従来の方法に比べて、工程を大幅に簡略化
できる。
ムに硫黄系加硫剤を配合することによって優れた高速加
硫性を有する加硫性ゴム組成物を得ることができる。使
用する硫黄系加硫剤としては、粉末硫黄、硫黄華、沈降
硫黄、コロイド硫黄、表面処理硫黄、不溶性硫黄などの
硫黄;塩化硫黄、二塩化硫黄、モルホリン・ジスルフィ
ド、アルキルフェノール・ジスルフィド、N,N′−ジ
チオービス(ヘキサヒドロ−2H−アゼピノン−2)、
含りんポリスルフィド、高分子多硫化物などの硫黄化合
物;さらに、テトラメチルチウラムジスルフィルド、ジ
メチルジチオカルバミン酸セレン、2−(4′−モルホ
リノジチオ)ベンゾチアゾールなどの硫黄を含む加硫促
進剤を挙げることができる。
亜鉛華、ステアリン酸などの加硫促進剤;グアニジン
系、アルデヒド−アミン系、アルデヒド−アンモニア
系、チアゾール系、スルフェンアミド系、チオ尿素系、
ザンテート系などの他の加硫促進剤を使用することがで
きる。硫黄系加硫促進剤の使用量は特に限定されない
が、通常、ニトリル基含有高飽和共重合体ゴム100重
量部当り、0.10〜10重量部、好ましくは0.1〜
5重量部である。
含まない場合は、高温短時間加硫において良好な高速加
硫性を達成することができない。ただし、例えば、有機
過酸化物系加硫剤のような硫黄系加硫剤以外の他の加硫
剤を硫黄系加硫剤の他に適宜併用することは可能であ
る。
は、例えば、t−ブチルヒドロペルオキシド、クメンヒ
ドロペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、t−
ブチルクミルペルオキシド、2,5−ジメチル−t−ブ
チルペルオキシヘキサン、2,5−ジメチル−t−ブチ
ルペルオキシヘキシン、1,3−ビス(t−ブチルペル
オキシイソプロピル)ベンゼン、p−クロロベンゾイル
ペルオキシド、t−ブチルペルオキシベンゾエート、t
−ブチルペルオキシイソプロピルカルボナート、t−ブ
チルベンゾエートなどが挙げられる。また、他の併用可
能な加硫剤としてはトルメチロールプロパントリメタク
リレート、ジビニルベンゼン、エチレンジメタクリレー
ト、トリアリルイソシアヌレートなどの多官能性化合物
が挙げられる。さらに、金属せっけん/硫黄系、トリア
ジン/ジチオカルバミン酸塩系、ポリカルボン酸/オニ
ウム塩系、ポリアミン系(ヘキサメチレンジアミン、ト
リエチレンテトラミン、ヘキサメチレンジアミンカルバ
メート、エチレンジアミンカルバメート、トリエチレン
ジアミンなど)、安息香酸アンモニウム塩系などの加硫
剤も必要に応じて併用できる。
要に応じて、ゴム分野において使用される通常の他の配
合剤、例えば、補強剤(各種カーボンブラック、シリ
カ、タルクなど)、充填剤(炭酸カルシウム、クレーな
ど)、加工助剤、プロセス油(含可塑剤)、酸化防止
剤、オゾン裂化防止剤などを配合することができる。
重合体ゴムが、アクリル酸などのエチレン性不飽和カル
ボン酸単量体を共重合したものである場合には、周期律
表第II族の金属の酸化物を配合することによって、耐動
的疲労性に優れたゴム材料を得ることができる。
チレン性不飽和カルボン酸としてはアクリル酸、メタク
リル酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸およびこれ
らのジカルボン酸のモノエステルなどが挙げられる。強
度および耐動的疲労性の点からエチレン性不飽和カルボ
ン酸単量体単位の含有量は0.1〜15重量%の範囲で
あり、0.1重量%未満では強度および耐動的疲労性は
改善されず、15重量%を越えると耐水性が低下する。
好ましくは0.5〜10重量%である。
酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化ス
トロンチウムなどが挙げられる。特に好ましい金属酸化
物は酸化亜鉛、酸化マグネシウムである。金属酸化物の
使用量は通常該ゴム100重量部当り(以下も同様)
0.5〜30重量部である。
要に応じて、アクリルゴム、フッ素ゴム、スチレン−ブ
タジエン共重合ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン三
元共重合ゴム(EPDM)、天然ゴム、ポリイソプレン
ゴムなどの他のゴムを不飽和ニトリル−共役ジエン共重
合体に組合せて使用することができる。本発明のゴム組
成物の製造方法は特に限定されないが、通常は、ロー
ル、バンバリーミキサーなどの通常の混合機により原料
ゴムと加硫系、その他の配合剤とを混練・混合すること
によって該ゴム組成物を製造する。
ムを原料ゴム成分とする加硫性ゴム組成物は、そのまま
で、またはポリエステル織布、ナイロン織布、コード状
のガラス繊維、アラミド繊維、カーボン繊維、スチール
繊維などと複合化された後加硫工程を経て目的とするゴ
ム製品とされる。
に説明する。なお、実施例、比較例及び参考例中の部及
び%は特に断りのないかぎり重量基準である。ゴム組成
物および原料成分の特性は以下のように測定した。 (1)高速加硫性評価試験 日本ゴム協会規格SRIS 3102 に従い、表1の配合処方に
よって調製した未加硫ゴム組成物約10グラムを用い
て、オシレーティング・ディスクレオメーターによっ
て、160℃におけるスコーチ時間(T5 )(単位:
分)および最大トルク(Vmax )(単位:kgf・cm)を
測定した。T5 の値は小さいほど加硫速度が速い。ま
た、Vmaxの値は大きいほど架橋効率が高い。
て調製した未加硫ゴム組成物を160℃×20分の条件
で加硫して得られた厚さ2mmのシートを、3号形ダンベ
ルを用いて打ち抜いて試験片を作成し、引張強さ(単
位:kgf/cm2)、100%引張り応力(単位:kgf/cm2)
および伸び(単位:%)を測定した。また、硬さはJI
Sスプリング式A形硬さ試験機を用いて測定した。さら
に、圧縮永久歪はJIS K6301に従って120℃にて22
時間保持した後測定した(単位:%)。
い、潤滑油No3(動粘度31.9〜34.1、アニリ
ン点69.5±1℃、引火点162.7℃)中にゴム試
験片を浸漬し(120℃、72時間)、体積変化率(単
位:%)を測定した。耐寒性試験については、JIS K630
1 に従い、ゲーマンねじり試験により評価した。ねじれ
角が低温時(23℃)ねじれ角の10倍になる時の温度
(T10)をもって表示した(単位:℃)。温度が低いほ
ど耐寒性がよいことを示す。耐オゾン性(耐候性)は、
JIS K6301 に従い、オゾン濃度80pphm、温度40
℃にて静的20%伸長後、12時間、24時間、48時
間および72時間放置した後、亀裂発生状況を観察し
た。
120℃×72時間保持の後、引張強さ、伸びおよび硬
さの変化率(単位:±%)を測定した。また、疲労試験
については、上島製作所製恒温槽付一定応力伸張疲労試
験機を使用し、室温および100℃において、JIS3
号ダンベル試験片に、0から50kgf/cm2の繰り
返し伸張を400回/分で与え、切断までの繰り返し伸
張回数を求めた(10試料の平均値)。
共重合体中の窒素含量を測定し、計算により結合ニトリ
ル量を求めた(単位:%)。 (4)ムーニー粘度 日本工業規格JIS K6383 に従い、共重合体約40グラム
を用いて100℃にて測定した。
の成分量 ゲルパーミエーション(溶媒:テトラヒドロフラン)に
より、水素化前の不飽和ニトリル−共役ジエン共重合体
の標準ポリスチレンに換算した数平均分子量(Mn)お
よび重量平均分子量(Mw)を測定し、測定した分子量
分布全体の面積と数平均分子量Mn35,000以下の
成分の面積とを用いて該成分の重量%を求めた。
ルの組成分布幅(△AN) 不飽和ニトリルの組成分布幅は高速液体クロマトグラフ
ィー法により求められ、その概要はラバー・ケミストリ
ー・アンド・テクノロジー(Rubber Chemistryand Tech
nology) 63、(2)、P181〜191(199
0)に記載されている。すなわち、下記の測定条件にて
不飽和ニトリル−共役ジエン共重合体を高速液体クロマ
トグラフィーにて測定し、クロマトグラムの半値巾を△
ANとする。なお、△ANの決定に際しては不飽和ニト
リル量既知のサンプルを用いて溶出量−不飽和ニトリル
量の検量線を作成しておく。
クリレート)架橋ポリマー ゲル粒径:2〜6μm カラム:ステンレススチールカラム カラム径 x 長さ:0.46cm x 25cm 2.溶離液 クロロホルム/n−ヘキサン(重量比)30/70→1
00/0(30分間でグラジエント溶出)。但し、初期
設定クロロホルム/n−ヘキサン=30/70にて20
分間流す。 3.流速 0.5ml/分 4.試料濃度 1重量%クロロホルム溶液 5.注入量 10〜20μl 6.検出器 光散乱マスディテクター(Mass Detecto
r:Model 750/I4 ACS Co.) 7.機器 Trirotor VI型(日本分光社製)
(2,2−ジメチルプロピル)−1−エチルチオ基濃度 共重合体をベンゼンに溶解した後、メチルアルコール中
で凝固する操作を3回繰り返して精製し、精製共重合体
についてNMR測定を行なった。1H−NMR測定(4
00MHz)により、該エチルチオ基中の末端メチル基
のプロトンに起因するピークが1.05ppm 付近に検出
され、さらに、13C−NMR測定(100MHz)によ
り、該エチルチオ基中のメチレン基の炭素に起因するピ
ークが54.6ppm 付近に検出される。
度の定量は 1H−NMR測定における末端メチル基に起
因するピークの積分値と、4.8〜5.8ppm 付近に検
出されるブタジエンの不飽和結合に結合するプロトンに
起因するピークの積分値との比を用いて計算により求め
た(単位:モル%)。
12mmの穴に詰めた厚さ2mmの金属板の上下を、表面を
きれいにみがいた2枚の1mmの金属板(JIS G3141 軟鋼
板)ではさみ、220℃、20kg/cm2、2分間の条件
で加硫する。次いで、加硫したゴム片を除去し、再び未
加硫ゴム組成物を詰めて同様な操作を行う。この操作を
50回繰り返した後、上下の軟鋼板の表面の汚染を評価
した。評価は、該軟鋼板の表面が汚染されないものを1
とし、表面全体が著しく汚染されたものを5とし、汚染
の程度に従って5段階で表示した。
いて未加硫ゴム組成物を押出し、ダイスエル(%)およ
び押出量(g/分)を求めるとともに、押出物の形状ない
し状態を、膨張度・多孔度ならびにエッジ、表面および
コーナー部の状態について評価し、それぞれ5段階で表
示した(いずれも5が最良、1が最悪である。)
020の腐食性を試験した。試験方法の詳細は以下のと
おりである。表1の配合処方によって調製した未加硫ゴ
ム組成物を常法により加硫して得た厚さ2mmのシート
から試験片(2mm x 5cm x 5cm)を作成し、
試験片を2枚の金属板(SAE1020、400メッシ
ュ研磨)に挿み、その上から一定荷重をかけて50℃に
て96時間恒温恒湿室中に放置する。放置の後、試料を
取り出し、金属板表面の腐食の度合いを6段階基準(0
〜5)に基づき評価する。表面全体が腐食したものを5
とし、表面に腐食が認められないものを0とした。
ン酸カリウム2部、安定剤としてリン酸カリウム0.1
部、水150部を仕込み、さらに表2に記載した量のブ
タジエンおよびアクリロニトリル、および分子量調整剤
として2,2′,4,6,6′−ペンタメチルヘプタン
−4−チオール(以下、PMHTと記す)を加えて、活
性剤として硫酸第一鉄0.015部および重合開始剤と
してパラメンタンハイドロパーオキサイド0.05部の
存在下に10℃で乳化重合を開始した。所定の重合添加
率に達した時に表2に示す条件で、アクリロニトリル
(共重合体I〜IVの製造)、ブタジエン(共重合体Vの
製造)およびPMHT(共重合体I〜Vの製造)をそれ
ぞれ分割添加した。所定の重合添加率に達した時点で、
単量体100部あたり0.2部のヒドロキシルアミン硫
酸塩を添加して重合を停止させた。続いて、加温し、減
圧下で約70℃にて水蒸気蒸溜により残留単量体を回収
した後、老化防止剤としてアルキル化フェノールを2部
添加し、共重合体ラテックスを得た。
性剤としてアルキルフェノール−ホルマリン縮合物オキ
シエチレン−オキシプロピレン付加物(ラムテルMP−
5150)0.25部を添加した。次いで、凝固剤とし
て硫酸アルミニウム3部を溶解した凝固水浴を収容した
攪拌機付き5リットル凝固槽中へ上記共重合体ラテック
スを滴下し、凝固浴を50℃に保持して重合体を凝固し
た。生成したクラムを取り出し、水洗後50℃減圧下で
乾燥し、共重合体I〜Vを得た。
ブチルケトンに溶解し、(Pd/シリカ)触媒を用いて
耐圧容器中で水素化反応を行い、ニトリル基含有高飽和
共重合体ゴムを調製した。重合条件、各共重合体中の結
合ブタジエン量および結合ニトリル量、アルキルチオ基
濃度、さらに水素化共重合体のムーニー粘度その他の特
性の測定結果を表2に示す。次に、各共重合体を表1に
示す配合処方に従って、バンバリーミキサーにより混練
してゴム組成物を得た後、160℃で20分間プレス加
硫し、得られた加硫物の物性を評価した。結果を表3に
示す。
リプス石油社製)に変え、また、アクリロニトリル、ブ
タジエンおよびPMHTは分割添加することなく、それ
以外は実施例2と同様の条件でブタジエンとアクリロニ
トリルとを共重合して共重合体VI〜VIIIを得た。その
後、水素化してニトリル基含有高飽和共重合体ゴムを得
た。重合結果を表2に示す。次に、実施例1と同様に高
飽和共重合体ゴムの加硫物の物性を評価した結果を表3
に示す。
合体IのH−NMR測定チャートを図1に示し、また、
その13C−NMR測定チャートを図2に示す。また、共
重合体Iを水素化して得られた高飽和共重合体ゴムのH
−NMR測定チャートを図3に示す。また、他の実施例
で得られたアクリロニトリル−ブタジエン共重合体のN
MR測定により1,1−ジ(2,2−ジメチルプロピ
ル)−1−エチルチオ基の存在が確認された。
共重合体ゴムと硫黄系加硫剤とを配合した加硫性ゴム組
成物(実施例1〜5)は、オシレーティング・ディスク
レオメーターで測定したスコーチ時間(T5 )が短く、
また、最大トルク(Vmax )が高い値を示し、高速加硫
性に優れていることがわかる。その結果、加硫物性にお
ける100%引張り応力、引張強さおよび硬さは高水準
を示し、圧縮永久歪が小さく、架橋効率の高い加硫が行
われていることがわかる。さらに、ニトリル基含有高飽
和共重合体ゴムは実質的にハロゲンを含まないために金
属腐食の問題を生じることがない。また、金型汚染性に
おいても優れている。熱老化試験の結果も良好であり、
耐熱性に優れたゴム材料であることがわかる。
またはブタジエンを分割添加して共重合したので(共重
合体I〜V)、結合アクリロニトリル量が同程度の他の
共重合体VI〜VIIIを用いた場合(比較例1〜3)と比較
して、△ANが低く、ゲーマンねじり試験によるT10が
低く、体積変化率が低いことから、高い機械的強度の水
準を保ちながら、耐油性と耐寒性が良好で且つバランス
がとれていることがわかる。さらに、実施例1〜5にお
いては、分子量調整剤PMHTが重合時分割添加されて
いるため、ガーベダイによる加工性評価結果も良好であ
り、機械的強度と加工性に優れた共重合体であることが
わかる。
て汎用の分子量調整剤として知られているt−ドデシル
メルカプタンを(市販品)使用して乳化重合したもの
(比較例1〜3)は、十分な高速加硫性が得られず、機
械的強度が低く、反発弾性も低い。金型汚染性も不良で
ある。また、市販のt−ドデシルメルカプタンを使用し
て得た共重合体についてNMR測定を行なったが、1,
1−ジ(2,2−ジメチルプロピル)−1−エチルチオ
基の存在は確認されなかった。
ルボン酸エステル共重合体ゴムを実施例1と同様な手法
で重合して調製し、これらをそれぞれメチルイソブチル
ケトンに溶解し、パラジウム/シリカ触媒を用いて各共
重合体ゴム中のブタジエン部分を部分水素化し、高飽和
共重合体ゴムA〜Fを得た。得られた高飽和共重合ゴム
から実施例1と同様にゴム組成物を調製し、加硫の後、
加硫物性を測定した。
り評価し、ASTM D−1329に従った。また、熱
老化試験はJIS K6301 に従い、150℃×72時間後の
加硫物性を測定した。結果を表5に示す。表5の結果か
ら、不飽和カルボン酸エステルを共重合することによっ
て、耐熱性を損なうことなく、耐寒性が改良されること
がわかる。
酸共重合体ゴムを実施例1と同様に水素化し高飽和共重
合体ゴムG〜Iを得た。さらに、これらの共重合体ゴム
と比較例1で得られた共重合体ゴムVIについて加硫物性
を評価した。なお、配合は表6に従った。結果を表7に
示す。表7の結果から、本発明の加硫性組成物の動的疲
労性が改善されることがわかる。
に優れ、特に高温短時間の加硫において、優れた高速加
硫性を示し、さらに金型汚染性の問題が改善されたニト
リル基含有高飽和共重合体ゴムが提供される。この高飽
和共重合体ゴムは優れた高速加硫性を有することによ
り、特に、射出成型用途に好適であって、ゴム製品の成
型における生産性の向上、省力化が可能となる。
によって得た不飽和ニトリル−共役ジエン共重合体の水
素化物の加硫ゴムは、不飽和ニトリルの組成分布幅△A
Nが小さく、良好でバランスのとれた耐寒性と耐油性を
有している。さらに、重合時にPMHT(分子量調製
剤)を分割添加することによって得た不飽和ニトリル−
共役ジエン共重合体の水素化物は、数平均分子量Mnが
35,000以下の低分子量成分を比較的多量に含み、
加工性に優れている。また、共重合体ラテックスの凝固
に際して金属硫酸塩のようなハロゲンを含まない凝固剤
を用いた場合は高飽和共重合体ゴムが実質的にハロゲン
を含まず、金属腐食の問題を生じることがない。
ムを原料ゴム成分とする加硫性ゴム組成物は、優れた高
速加硫性を有し、その加硫物は機械的強度に優れ、良好
な耐油性、耐熱性などを有するのでO−リング、ガスケ
ット、オイルシール、フレオンシールなどの各種シール
材として好適であり、さらに、自動車用Vベルト、ポリ
・リブベルト、歯付伝導ベルトなどのベルト類;自動車
用パワーステアリングホース、建設機械など各種機械の
油圧ホースなどの高圧耐油ホース、自動車用燃料ホース
などのホース類;ロール類;油井、ガス井で使用される
ゴム製品〔パッカー、ブローアウトプリベンター(BO
P)、パイププロテクターなど〕;各種ダイアフラム;
自動車用クラッチ板およびブレーキシュー(これらはフ
ェノール樹脂またはエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂と
のその他の配合剤とブレンドし成型される)などを始め
とし、各種の防振ゴム、電気製品、自動車部品、工業用
品、はきものなど広範囲に利用することができる。
製時にエチレン性不飽和カルボン酸単量体を共重合せし
め、さらに、加硫性ゴム組成物調製の際に周期律表第II
族の金属の酸化物を配合したものから得られる加硫物は
耐動的疲労性に優れるため、上記の多種用途の中でも、
特に繰返し変形を受ける用途に有用である。
ムは水性エマルジョンの形態で用いることができる。す
なわち、該エマルジョンは未加硫フィルム強度、加硫フ
ィルム強度が極めて強く、かつ優れた耐油性、耐熱性を
有するため、不織布のバインダーなどの繊維処理用、含
浸紙などの紙処理用、耐油性を要する特殊な浸漬製品や
フォームラバー、糸ゴムおよびコルクなどのバインダー
などに、さらに該水性エマルジョンはレゾルシン−ホル
マリン樹脂と混合してニトリル基含有重合体ゴムとポリ
アミド、ポリエステルなどの合成繊維、ガラス繊維など
との加硫接着用の接着剤としても有効である。
れる本発明のニトリル基含有高飽和共重合体ゴム、その
製造方法、および加硫性ゴム組成物の好ましい具体的態
様は以下のとおりである。
共重合体の共役ジエン部分を水素化してなるニトリル基
含有高飽和共重合体ゴムであって、少なくとも3個の第
3級炭素原子およびその中の少なくとも1個の第3級炭
素原子に直接結合した硫黄原子を有する炭素数12〜1
6のアルキルチオ基を分子内に有し、ムーニー粘度が1
5〜200であり、ヨウ素価が80以下であるニトリル
基含有高飽和共重合体ゴム。
る単量体単位100モル当り0.03モル以上、より好
ましくは0.07モル以上の割合で分子内に有する請求
項1記載のニトリル基含有高飽和共重合体ゴム。 (2)該アルキルチオ基が1,1−ジ(2,2−ジメチ
ルプロピル)−1−エチルチオ基および1−(2,2−
ジメチルプロピル)−1−(2,2,4,4−テトラメ
チルペンチル)−1−エチルチオ基から選ばれる少なく
とも1種である請求項1記載のニトリル基含有高飽和共
重合体ゴム。
(2,2−ジメチルプロピル)−1−エチルチオ基であ
る請求項1記載のニトリル基含有高飽和共重合体ゴム。 (4)結合不飽和ニトリル量が10〜60重量%である
請求項1記載のニトリル基含有高飽和共重合体ゴム。 (5)アクリロニトリル10〜60重量%とブタジエン
90〜40重量%との共重合体の水素化物であってムー
ニー粘度20〜90を有する請求項1記載のニトリル基
含有高飽和共重合体ゴム。
0以下の低分子量成分を3〜20重量%含有する請求項
1記載のニトリル基含有高飽和共重合体ゴム。 (7)重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)
との比(Mw/Mn)が2.3〜5.5である請求項1
記載のニトリル基含有高飽和共重合体ゴム。
N)が35以下、より好ましくは3〜20である請求項
1記載のニトリル基含有高飽和共重合体ゴム。 (9)ハロゲン原子を実質的に含有しない請求項1記載
のニトリル基含有高飽和共重合体ゴム。
合体が、不飽和ニトリルおよび共役ジエンの他に、全単
量体に基づき1〜80重量%の不飽和カルボン酸エステ
ル、または不飽和カルボン酸エステルとフッ素含有ビニ
ル系単量体とを共重合したものである請求項1記載のニ
トリル基含有高飽和共重合体ゴム。
少なくとも3個の第3級炭素原子およびその中の少なく
とも1個の第3級炭素原子に直接結合した硫黄原子を有
する炭素数12〜16のアルキルチオール化合物を使用
して、ラジカル開始剤の存在下に不飽和ニトリルと共役
ジエンとを共重合し、得られた不飽和ニトリル−共役ジ
エン共重合体を水素化することを特徴とするニトリル基
含有高飽和共重合体ゴムの製造方法。
2′,4,6,6′−ペンタメチルヘプタン−4−チオ
ールおよび2,2′,4,6,6′,8,8′−ペプタ
メチルノナン−4−チオールの中から選ばれる請求項2
記載の製造方法。 (12)乳化剤としてカルボン酸素乳化剤を使用する請
求項2記載の製造方法。 (13)全単量体の30〜80重量%の存在下に重合を
開始し、さらに重合転化率が20〜70%に達した時点
で単量体の残量を重合系に添加する請求項2記載の製造
方法。
用量の10〜95%を重合前の単量体混合物中に含有せ
しめ、さらに重合転化率が20〜70%に達した時点で
該アルキルチオール化合物の残量を重合系に添加する請
求項2記載の製造方法。 (15)乳化重合によって不飽和ニトリルと共役ジエン
とを共重合して、共重合体ラテックスを調製し、該ラテ
ックス中にノニオン界面活性剤を添加し、次いで、共重
合体ラテックスを、金属塩が溶解されている実質的にハ
ロゲンを含まない凝固浴中に入れ、加熱して凝固し、得
られた不飽和ニトリル−共役ジエン共重合体を水素化す
る請求項2記載の製造方法。
00℃の曇点を有するアルキルフェノールホルマリン縮
合物のアルキレンオキシド付加物である上記(15)記
載の製造方法。 (17)アルキレンオキシド付加物がオキシエチレン−
オキシプロピレン共付加物である上記(16)記載の製
造方法。
マグネシウムおよび硫酸アルミニウムの中から選ばれた
少なくとも一種である上記(15)記載の製造方法。 (19)ニトリル基含有高飽和共重合体ゴム溶液から転
相法により、または、不飽和ニトリル−共役ジエン共重
合体ラテックスを直接水素化することにより水性エマル
ジョン状態のニトリル基含有高飽和共重合体ゴムを製造
する請求項2記載の製造方法。
含有高飽和共重合体ゴムおよび該共重合体ゴム100重
量部当り硫黄系加硫剤0.01〜10重量部を含有して
なる加硫性ゴム組成物。 (20)ニトリル基含有高飽和共重合体ゴムが、不飽和
ニトリルと共役ジエンの他にエチレン性不飽和カルボン
酸単量体を用いて共重合してなる共重合体の水素化物で
あって、さらに、該組成物中に周期律表第II族の金属の
酸化物が配合されている請求項3記載のゴム組成物。 (21)射出成型用である請求項3記載のゴム組成物。 (22)Oリング用である請求項3記載のゴム組成物。
ン共重合体Iの1H−NMR測定チャート。
ン共重合体Iの13H−NMR測定チャート。
水素化してなる本発明のニトリル基含有高飽和共重合体
ゴムのH−NMR測定チャート。
Claims (3)
- 【請求項1】 不飽和ニトリル−共役ジエン共重合体の
共役ジエン部分を水素化してなるニトリル基含有高飽和
共重合体ゴムであって、少なくとも3個の第3級炭素原
子およびその中の少なくとも1個の第3級炭素原子に直
接結合した硫黄原子を有する炭素数12〜16のアルキ
ルチオ基を分子内に有し、ムーニー粘度が15〜200
であり、ヨウ素価が80以下であるニトリル基含有高飽
和共重合体ゴム。 - 【請求項2】 分子量調整剤として、少なくとも3個の
第3級炭素原子およびその中の少なくとも1個の第3級
炭素原子に直接結合した硫黄原子を有する炭素数12〜
16のアルキルチオール化合物を使用して、ラジカル開
始剤の存在下に不飽和ニトリルと共役ジエンとを共重合
し、得られた不飽和ニトリル−共役ジエン共重合体を水
素化することを特徴とするニトリル基含有高飽和共重合
体ゴムの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載のニトリル基含有高飽和
共重合体ゴムおよび該共重合体ゴム100重量部当り硫
黄系加硫剤0.01〜10重量部を含有してなる加硫性
ゴム組成物。
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