JPH0799975B2 - 移動収穫機における伝動機構 - Google Patents

移動収穫機における伝動機構

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JPH0799975B2
JPH0799975B2 JP10856588A JP10856588A JPH0799975B2 JP H0799975 B2 JPH0799975 B2 JP H0799975B2 JP 10856588 A JP10856588 A JP 10856588A JP 10856588 A JP10856588 A JP 10856588A JP H0799975 B2 JPH0799975 B2 JP H0799975B2
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pulley
counter
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belt
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晃治 上橋
秀雄 実重
昇 錦織
正寛 小松
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、コンバイン等の移動収穫機における伝動装置
に係り、詳しくは前処理部を備え、かつカウンタケース
に設置した駆動側割プーリとミッションケースに設置し
た被動側割プーリの間に無端ベルトを巻掛けてなる無段
変速装置を備えた移動収穫の伝動装置に関する。
(ロ)従来の技術 従来、移動収穫機例えばコンバインは、走行機体前方に
前処理部が設置され、かつエンジンに基づく駆動力を受
けて該前処理部や走行系に伝達するミッションケースが
搭載されており、該ミッションケースの一側には、カウ
ンタケース一側に設けた駆動側割プーリとで無段変速装
置を構成する被動側割プーリが設けられており、また該
ミッションケースの他側には前記前処理部に駆動力を伝
達する前処理伝動プーリが設置されており、従ってエン
ジンに基づく駆動力は、無段変速装置から前後進切換え
部及びサイドクラッチ・ブレーキ装置等を介して走行系
に伝達されると共に前記前処理伝動プーリから無端ベル
ト等を介して前処理部に伝達されている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかし、上述従来のコンバインにおける伝動機構にあっ
ては、カウンタケースがミッションケースから離れて設
置されているため、伝動装置全体をコンパクトに構成す
ることができなくなっており、また前処理伝動プーリか
ら前処理部側に位置する被伝動プーリに動力伝達するに
は、両プーリ間の距離の関係上、長い無端ベルトを用い
なくてはならず、このため該ベルトの交換作業が非常に
面倒なものになっている。
(ニ)課題を解決するための手段 本考案は、上述課題を解消することを目的とするもので
あって、例えば第1図及び第2図を参照して示すと、前
処理部(7)(第9図参照)を備え、かつカウンタケー
ス(59)に設置した駆動側割プーリ(75)とミッション
ケース(19)に設置した被動側割プーリ(26)の間に無
端ベルト(92)を巻掛けてなる無段変速装置(25)を備
えた移動収穫機(1)において、前記カウンタケース
(59)を前記ミッションケース(19)の上方に設置し、
かつ該カウンタケース(59)の一側に前記駆動側割プー
リを配置すると共に、前記ミッションケースの一側に前
記被動側割プーリ(75)を配置し、更に該ミッションケ
ース(19)の他側に前記被動側割プーリ(26)に連動す
る前処理取出しプーリ(27)を設置し、また前記カウン
タケース(59)の他側に2つの回転軸(61、66)を設
け、一方の回転軸(66)にカウンタ入力プーリ(71)を
設置し、他方の回転軸(61)にカウンタ出力プーリ(6
7)を設置すると共に、これらの回転軸(61、66)間に
動力伝達手段(73、80、83、69、70)を配置し、更に該
カウンタ入力プーリ(71)と前記前処理取出しプーリ
(27)の間に第1のベルト(93)を巻掛け、かつ前記カ
ウンタ出力プーリ(67)から第2のベルト(96)を介し
て前記前処理部(7)に駆動力を伝達するように構成し
たことを特徴とするものである。
(ホ)作用 上述構成に基づき、エンジン(4)に基づく駆動力は、
無段変速装置(25)を構成する駆動側割プーリ(75)か
ら被動側割プーリ(26)に無端ベルト(92)を介して伝
達された後、走行系に伝達されて移動収穫機(1)を走
行すると共に、被動側割プーリ(26)に連動して回転す
る前処理取出しプーリ(27)から第1のベルト(93)を
介してカウンタ入力プーリ(71)に伝えられ更に動力伝
達手段(73、80、83、69、70)を介しカウンタ出力プー
リ(67)から第2のベルト(96)を介して前処理部
(7)に伝達され、該前処理部(7)を駆動する。
なお、カッコ内に付す符号は、何等構成を限定するもの
ではない。
(ヘ)実施例 以下、図面に沿って、本発明による実施例について説明
する。
コンバイン1は、第9図に示すように、スプロケット53
(第1図参照)により駆動されるクローラ2にて支持さ
れている走行機体3を有しており、該走行機体3の一側
には後方にエンジン4が搭載されていると共に前方に運
転席5が配置されており、また走行機体3の他側には自
動脱穀装置が設置されている。更に、該走行機体3の前
方には前処理部7が昇降自在に配設されており、その後
方における走行機体3の下方にはミッションケース19
(第1図参照)が搭載されている。そして、運転席5は
機体フレーム上に運転席フレーム10が固定されてなり、
かつ該フレーム10上における前方部にはステップ面11が
固定されており、更に運転席フレーム10の後方部には、
シートフレームを介してシート13が設置されている。ま
た、該運転席フレーム10の前部上方には操作台15が立設
され、該操作台15の上面は操作パネル16になっており、
かつ該操作パネル16にはモノレバー17が立設されてい
る。
一方、前記ミッションケース19は、第1図に示すよう
に、副変速部20、前後進切換え部21サイドクラッチ・ブ
レーキ装置22、及び走行駆動部23からなるトランスミッ
ション24を収納している。そして、ミッションケース19
の最上部に位置する前記副変速部20には、メインシャフ
ト29がケース19を横方向に貫通して設置されており、更
に該シャフト29の一端には無段変速装置25を構成する被
動側割プーリ26が設置されていると共に他端には前処理
部7に回転を伝達する前処理取出しプーリ27が設置され
ている。更に、メインシャフト29のケース内方両端に
は、それぞれ内歯を形成した大径ギヤ30及び小径ギヤ31
が回転自在に設置され、かつこれら大径ギヤ30と小径ギ
ヤ31の中間にはシフタ32が摺動のみ自在に嵌合されてい
る。また、前記前後進切換え部21は、ケース19に回転自
在に配置したシャフト33を有し、かつ該シャフト33の両
端には大径ギヤ35及び小径ギヤ36がそれぞれスプライン
結合されており、更にこれら大径ギヤ35及び小径ギヤ36
には内歯を形成したギヤ37,39がそれぞれ設置されてお
り、またこれらギヤ37,39の中間部にはシフタ40が摺動
のみ自在に嵌合されている。そして、前記大径ギヤ30と
小径ギヤ36、及び小径ギヤ31と大径ギヤ35とはそれぞれ
常時噛合されており、また前記ギヤ37は、シャフト33に
隣接して配置したシャフト41に固設したギヤ42に常時噛
合している。更に、該シャフト41に隣接してカウンタシ
ャフト43が回転自在に設置され、かつ該シャフト43には
大径ギヤ45及び小径ギヤ46がスプライン結合されてお
り、該大径ギヤ45は、前記シャフト41に固設したギヤ47
に噛合していると共にギヤ39と噛合している。
また、前記サイドクラッチ・ブレーキ装置22は、センタ
シャフト49の中央部に設けたセンタギヤ50と、その両端
に回転自在に嵌合したドックギヤ51,51からなるサイド
クラッチC,Cを有していると共に、多数のディスクプレ
ートからなるサイドブレーキB,Bを有している。更に、
前記走行駆動部23は、ケース19の両側に向けて突出する
車軸52,52を有しており、該車軸52はその一端にスプロ
ケット53を設置していると共に他端に駆動ギヤ55が設置
されている。また、ミッションケース19の上方にはシフ
トレール56が配設され、かつ該レール56にはクリックス
トップを介してシフトフォーク57が摺動自在に嵌挿され
ており、該フォーク57が操作されることによりシフタ32
が摺動して大径ギヤ30又は小径ギヤ31の内歯に係合し、
これにより高速,低速を適宜切換え得るように構成され
ている。
一方、第1図及び第8図に示すように、前記ミッション
ケース19の上方には該ケース19と一体にカウンタケース
59が設置されており、該カウンタケース59には、シャフ
ト60,61がケース19の一側方に突出して支持・設置され
ていると共にシャフト62が他側方に突出して支持・設置
されている。そして、前記シャフト60のケース19外方に
突出した一端にはエンジン4からの回転を入力する入力
プーリ63が設置されており、かつケース59における該入
力プーリ63と反対側には油圧ポンプ65が設置されてい
る。
また、前記シャフト61は同軸状に配置したスリーブシャ
フト66とで二重シャフトを構成しており、かつシャフト
61のケース19に突出した一端には前処理部7に駆動力を
伝えるカウンタ出力プーリ67が設置されており、またシ
ャフト61のケース59内方における他端には、一体に構成
した大径ギヤ69及び小径ギヤ70が固設されている。ま
た、前記スリーブシャフト66の、ケース59外方に突出し
た一端にはカウンタ入力プーリ71が設置されていると共
にケース59内方の他端にはカラー72にて支持されるギヤ
73が固設されている。更に、シャフト61に隣接してシャ
フト79が回転自在に支持・設置されており、かつ該シャ
フト79には、前記ギヤ73と常時噛合している大径ギヤ80
が固設されていると共に小径ギヤ81及び大径ギヤ82から
なる前処理変速ギヤ83が摺動のみ自在に嵌合されてお
り、更にシャフト79には、シャフト60の他端に固設した
小径ギヤ85に常時噛合しているアイドルギヤ86が回転自
在に支持されて設置されている。そして、オペレータの
操作により前記前処理変速ギヤ83を適宜摺動すると、小
径ギヤ81が前記大径ギヤ69に噛合し又は大径ギヤ82が前
記小径ギヤ70に噛合し、これにより前処理部7への回転
速度が適時変更される。更に、前記シャフト62のケース
59内方には、アイドルギヤ86に常時噛合している小径ギ
ヤ87が固設されており、またシャフト62の外方に突出し
ている一端には、無段変速装置25を構成している駆動側
割プーリ75が設置されている。
そして、外駆動側割プーリ75は可動シーブ76及び固定シ
ーブ77から構成されており、該可動シーブ76はそのボス
部76aを、シャフト62の端部に嵌合・固定した固定シー
ブ77のボス部77aに摺動自在に嵌合している。更に、シ
ャフト62における可動シーブ76とカウンタケース59との
間には、該可動シーブ76を適宜移動する可動カム74,固
定カム78からなる変速カム84が設置されている。また、
前記被動側割プーリ26は可動シーブ89及び固定シーブ90
から構成され、更に該可動シーブ89はそのボス部89aを
固定シーブ90のボス部90aに摺動自在に嵌合しており、
かつスプリング91により固定シーブ90側に付勢されて、
前記駆動側割プーリ75と被動側割プーリ26の間に巻掛け
られた無端ベルト92をシーブ90との間で圧接している。
また、メインシャフト29に設置したメインクラッチ94と
ミッションケース19の間には、固定カム及び可動カムか
らなるクラッチ操作用カム98が設置されている。
また、前記油圧ポンプ65はカウンタケース59における入
力プーリ63と反対側に位置しており、更に前処理取出し
プーリ27、カウンタ入力プーリ1及びカウンタ出力プー
リ67に対しても反対側に位置しているため、油圧ポンプ
65側に位置しているのは駆動側割プーリ75と被動側割プ
ーリ26からなる無段変速装置25のみであり、従って油圧
ポンプ65に装着する油圧ホースが各回転物から離間して
配置されることになり、特別な考慮をしなくても油圧ホ
ースをこれら回転物に触れないように容易に配管できる
ように構成されている。
一方、第2図に示すように、前処理取出しプーリ27とカ
ウンタ入力プーリ71との間にはカウンタベルト93が巻掛
けられ、かつカウンタ出力プーリ67と前処理駆動力伝達
用プーリ95との間には前処理ベルト96が巻掛けられてお
り、これら前処理取出しプーリ27、カウンタベルト93、
カウンタ入力プーリ71、カウンタ出力プーリ67及び前処
理ベルト96にて前処理伝動装置104が構成されている。
また、第7図に示すように、カウンタケース59の上方に
設置されている入力プーリ63は、無端ベルト115を介し
てエンジン側のプーリ116から駆動力を伝達されてお
り、更に該無端ベルト115は、カウンタケース59に枢支
したテンションアーム117先端に設けたテンションプー
リ119により矢印C方向に付勢されて緊張されている。
更に、第2図及び第4図に示すように、ミッションケー
ス19の近傍に設置したリフトフレーム97には、支軸99が
一側方に突出して設置されており、該支軸99には、カウ
ンタテンションアーム100及び前処理テンションアーム1
01が、それぞれの一端に設けたパイプ部材102,103を介
して回動自在に支持されている。そして、カウンタテン
ションアーム100の中央部に設置されているブラケット1
05には、機体フレーム側に一端を引掛けたスプリング10
6の他端が引掛けられており、これによりテンションア
ーム100の他端に設けたテンションプーリ107がカウンタ
ベルト93を第2図矢印A方向に付勢して、前処理取出し
プーリ27及びカウンタ入力プーリ71の間で適正な摩擦力
が得られるように緊張している。更に、前処理テンショ
ンアーム101から延設したアーム109にはスプリング110
が引掛けられて、テンションアーム101の他端に設けた
テンションプーリ111を第2図矢印B方向に付勢してお
り、これにより前処理ベルト96はカウンタ出力プーリ67
と伝達用プーリ95の間で適正な摩擦力が得られるように
緊張されている。従って、これらカウンタベルト93及び
前処理ベルト96を緊張しているテンションプーリ107,11
1は、それぞれ共通の支軸である支軸99を中心として回
動するテンションアーム100及び101を介して付勢されて
いるため、それぞれの支軸を別々に設置する場合に比し
てスペースが有効に使われており、全体構成がコンパク
トにされている。
更に、第3図に示すように、カウンタケース59には、カ
ウンタ入力プーリ71及びカウンタ出力プーリ67に向けて
突出するようにベルトガイド部材112がその一端をボル
ト113にて固定して設置されており、かつ該ガイド部材1
12の他端はU字状に形成されてその曲折部112aにて前処
理ベルト96をガイドすると共に中央部112bにてカウンタ
ベルト93をガイドするように構成されており、従ってガ
イド構造がコンパクトにされていると共に、曲折部112a
がカウンタケース59に向けて戻るように湾曲されている
ことによりエッジが立つことがなく、他の部材例えば油
圧ホース等を損傷する不具合を防止している。
そして、第5図及び第6図に示すように、カウンタケー
ス59はミッションケース19に連結部材120を介して固定
されており、かつ該連結部材120の一端には、複動シリ
ンダからなる無段変速用油圧アクチュエータ121の一端
がピン123にて回動自在に支持されている。また、カウ
ンタケース59の上方にはブラケット125がボルト止めさ
れており、該ブラケット125にはパイプが貫通・溶着さ
れていると共に、該パイプにはパイプ軸が回動自在に嵌
合され、かつ該パイプ軸にはシャフト126が回動自在に
嵌合されている。また、前記パイプ軸の両端にはアーム
127及びアーム128が固設され、かつ該アーム127の先端
にはパイプロッド129がその一端をピン130により回動自
在に支持されている。そして、該パイプロッド129の内
方は中空に形成されており、該中空部には、一端をピン
131にて可動カムの突起部aに回動自在に支持したロッ
ド132の他端が摺動自在に嵌合されている。また、前記
アーム128の先端には無段変速用油圧アクチュエータ121
の他端がピン133にて枢支されている。更に、前記シャ
フト126の一端にはアーム135が固設され、かつ該アーム
135の先端には、ロッド134の両端に設けられたボールジ
ョイント136,136の一方がナット137にて取付けられてい
ると共に他方が前記変速カム84の可動カム74に取付けら
れている。また、アーム135は、ブラケット125に一端を
取付けたスプリングSの他端が取付けられており、これ
によりアーム135はシャフト126を中心に回動して、可動
カム74を回動し得るように付勢されている。更に、前記
ナット137はアーム127が、油圧アクチュエータ121の伸
長により上方に向けて回動される際、該アーム127にて
同方向に押圧されて、ロッド134を介して可動カム74を
回動し、該可動カム74を固定カム78から離間して無段変
速装置25を増速操作し、また油圧アクチュエータ121の
収縮によりアーム127が下方に向けて回動する際には、
該油圧アクチュエータ121の収縮によりアーム127がナッ
ト137を解放し、該ナット137がスプリングSの付勢力の
みにて回動されるようになっている。なお、図中139,14
0はそれぞれサイドクラッチC,Cを作動するサイドクラッ
チ用油圧アクチュエータである。
本実施例は、以上のような構成よりなるので、エンジン
4に基づく駆動力を伝達される入力プーリ63は、油圧ポ
ンプ65を駆動すると共に小径ギヤ85を介して大径ギヤ86
に回転を伝達し、更に該大径ギヤ86から小径ギヤ87に回
転が伝達されることにより駆動側割プーリ75が回転し、
無端ベルト92を介して被動側割プーリ26を回転すること
により無段変速装置25が駆動される。
そして、オペレータにて、運転席5に隣接して設けたサ
イド操作パネルに設置されたF・R無段変速レバーを例
えば増速側操作すると、これに基づき変速カム84の可動
カム74がシャフト62の軸方向と直角に回動される。する
と、該可動カム74が固定カム78から離間する方向に可動
シーブ76と共に移動し、これにより駆動側割プーリ75は
その可動シーブ76と固定シーブ77との間隔を狭められ、
無端ベルト92がこれら両シーブ76,77間で圧接されて駆
動側割プーリ75の外周に向けて移動される。これに伴
い、被動側割プーリ26では無端ベルト92によりスプリン
グ91の付勢力に抗してその幅が広げられ、無端ベルト92
は被動側割プーリ26の内方へと移動される。従って、無
段変速装置25はその伝動比を変えられて増速する回転を
副変速部20、前後進切換え部21及びサイドクラッチ・ブ
レーキ装置22を介して走行駆動部23に伝達する。一方、
前記F・R無段変速レバーが減速操作されると、可動カ
ム74が増速時とは反対方向に回動され、これにより可動
シーブ76が該可動カム74と共にケース59側に移動されて
駆動側割プーリ75がその幅を広げられ、従って無段変速
装置25は減速制御される。
また、被動側割プーリ26の回転により、該割プーリ26と
同軸上に配置された前処理取出しプーリ27が同方向に回
転し、該回転をカウンタベルト93を介してカウンタ入力
プーリ71に伝える。すると、スリーブシャフト66を介し
て該入力プーリ71と共に回転するギヤ73が大径ギヤ80を
介してシャフト79に回転を伝達し、これにより前処理変
速ギヤ83が回転される。そして、該前処理変速ギヤ83が
オペレータのレバー操作等に連動してシャフト79上をい
ずれかの方向に摺動すると、該前処理変速ギヤ83を構成
する小径ギヤ81が大径ギヤ69に(又は大径ギヤ82が小径
ギヤ70に)噛合して低速回転(又は高速回転として)シ
ャフト61に伝達する。これにより、該シャフト61の一端
に設置しているカウンタ出力プーリ67が回転し、更に前
処理ベルト96を介して前処理部7に伝達される。そして
無段変速装置25を構成する被同側割プーリ26の回転は、
前後進切換え部21等を介すことなくメインシャフト29に
より直接前処理取出しプーリ27に伝達されているため、
前処理部7には、無段変速装置25による速度変化、即ち
機体速度変化に連動する一方向のみの回転を伝達するこ
とができ、従って前処理部7はオペレータの操作により
変化する機体走行速度に伴って例えば刈刃及び穀稈搬送
装置の作動速度が適切に変化されると共に、方向転換等
のため後進する場合に前処理部7を引続き駆動しておく
ことができ、前処理部停止直前に刈取った穀稈を滞留す
ることなく自動脱穀装置に向けて搬送することができ
る。また、前記前処理取出しプーリ27はミッションケー
ス19における最も高い位置にあるメインシャフト29に設
置されているため、走行時等に圃場の泥がかかり難くさ
れており、カウンタベルト93のスリップ現象を防ぐこと
ができ、これにより該ベルト93の寿命を延ばすことがで
きる。
そして、前処理取出しプーリ27から前処理部7に回転を
伝達するに際しては、該プーリ27からカウンタ入力プー
リ71に第1のベルトであるカウンタベルト93を介し、更
にカウンタ出力プーリ67から前処理部7には第2のベル
トである前処理ベルト96を介して行うため、一本の長い
無端ベルトを使用する必要がなくなり、従ってベルトの
交換時には、カウンタベルト93又は前処理ベルト96の内
の痛んだ一方のみを交換すればよく、作業性が向上され
ている。この場合、カウンタ入力プーリ71はカウンタ出
力プーリ67の内側に位置し、かつカウンタベルト93が前
処理ベルト96に比して下方に位置していることにより、
カウンタベルト93の交換作業は前処理ベルト96より行い
難くなっているが、前処理取出しプーリ27からカウンタ
入力プーリ71への伝動は減速されており、カウンタ出力
プーリ67から前処理部7への伝動に比して低トルク伝動
であるためベルト寿命が長くされており、従ってその交
換の頻度が少なくされている。
(ト)発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、カウンタケース
(59)をミッションケース(19)の上方に設置し、かつ
該カウンタケース(59)の一側に駆動側割プーリ(75)
を設置すると共に他側にカウンタ入力プーリ(71)及び
カウンタ出力プーリ(67)を設置し、更にミッションケ
ース(19)の一側に被動側割プーリ(26)を設置すると
共に他側に前処理取出しプーリ(27)を設置したので、
伝動機構の構成をコンパクトにまとめることができ、従
って走行機体内に余分なスペースを取ることなく搭載す
ることができる。更に、カウンタ入力プーリ(71)と前
処理取出しプーリ(27)の間に第1のベルト(93)を巻
掛け、かつカウンタ出力プーリ(67)から第2のベルト
(96)を介して前処理部(7)に駆動力を伝達するよう
に構成したので、前処理取出しプーリ(27)から前処理
部(7)に動力を伝達するのに一本の長いベルトを使用
する必要がなく、これによりベルトの交換が容易にな
り、かつ交換ベルトは短かいもので足り、更に第1のベ
ルト(93)も第2のベルト(96)もカウンタケース(5
9)及びミッションケース(19)の同一側に位置してい
ることにより、ベルト交換作業を容易に行うことができ
ると共にベルト配置スペースも最小限にまとめることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るミッションケース及びカウンタケ
ースを示す断面図、第2図はその前処理取出しプーリか
ら前処理部に向かうベルト連動構造を示す側面図、第3
図はカウンタベルト及び前処理ベルトのガイド構造を示
す図、第4図は2個のテンションアームを共通の支軸に
て支持する構造を示す平面図、第5図はカウンタケース
及びミッションケース回りの配管等を示す側面図、第6
図はその走行機体前方から見た図、第7図は無段変速装
置を示す側面図、第8図は概略駆動系統図である。そし
て、第9図はコンバイン全体を示す斜視図である。 1……移動収穫機(コンバイン)、19……ミッションケ
ース、25……無段変速装置、26……被動側割プーリ、27
……前処理取出しプーリ、59……カウンタケース、67…
…カウンタ出力プーリ、71……カウンタ入力プーリ、75
……駆動側割プーリ、93……第1のベルト(カウンタベ
ルト)、96……第2のベルト(前処理ベルト)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 正寛 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−22140(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前処理部を備え、かつカウンタケースに設
    置した駆動側割プーリとミッションケースに設置した被
    動側割プーリの間に無端ベルトを巻掛けてなる無段変速
    装置を備えた移動収穫機において、 前記カウンタケースを前記ミッションケースの上方に設
    置し、かつ該カウンタケースの一側に前記駆動側割プー
    リを配置すると共に、前記ミッションケースの一側に前
    記被動側割プーリを配置し、更に該ミッションケースの
    他側に前記被動側割プーリに連動する前処理取出しプー
    リを設置し、また前記カウンタケースの他側に2つの回
    転軸を設け、一方の回転軸にカウンタ入力プーリを設置
    し、他方の回転軸にカウンタ出力プーリを設置すると共
    に、これらの回転軸間に動力伝達手段を配置し、更に該
    カウンタ入力プーリと前記前処理取出しプーリの間に第
    1のベルトを巻掛け、かつ前記カウンタ出力プーリから
    第2のベルトを介して前記前処理部に駆動力を伝達する
    ように構成した移動収穫機における伝動機構。
JP10856588A 1988-04-30 1988-04-30 移動収穫機における伝動機構 Expired - Lifetime JPH0799975B2 (ja)

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