JPH078362Y2 - 作業車輌における操作装置 - Google Patents

作業車輌における操作装置

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JPH078362Y2
JPH078362Y2 JP5871788U JP5871788U JPH078362Y2 JP H078362 Y2 JPH078362 Y2 JP H078362Y2 JP 5871788 U JP5871788 U JP 5871788U JP 5871788 U JP5871788 U JP 5871788U JP H078362 Y2 JPH078362 Y2 JP H078362Y2
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JP
Japan
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side clutch
brake
clutch
actuator
arm
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秀雄 実重
新治 永島
幸雄 細田
昇 錦織
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、作業車輌における操作装置に係り、詳しくは
左・右サイドクラッチ及び左・右サイドブレーキを備え
てなるミッションケースを搭載した作業車輌における操
作装置に関する。
(ロ)従来の技術 従来、本出願人にて、単一のピストンからなりかつ該ピ
ストンの両端部にシリンダをそれぞれ有する単一複動油
圧アクチュエータを設置し、更に該油圧アクチュエータ
の両シリンダの所定位置から単一の可変リリーフバルブ
に連通し、モノレバーを左右いずれかの方向に傾動操作
することにより、サイドクラッチ用切換えバルブを作動
して、前記ピストン両端部シリンダの内の一方に圧油を
送って該ピストンをサイドクラッチ操作位置まで移動
し、そしてモノレバーを同方向に更に傾動することによ
り前記可変リリーフバルブを絞り制御して前記一方のシ
リンダ内の油圧を高め、前記ピストンを同方向に更に移
動することに基づきサイドブレーキを制動・作動するよ
うに構成し、もってコンバインに搭載する際の装置のコ
ンパクト化を図ったサイドクラッチ・ブレーキ制御装置
が案出されている(実開昭62-97882号公報参照)。
しかし、該サイドクラッチ・ブレーキ制御装置による
と、サイドクラッチとサイドブレーキとが同一の切換え
バルブ及び同一のアクチュエータにて操作されているた
め、それぞれの作動区分を明確にすることが難しく、サ
イドクラッチのみを切断したつもりがサイドブレーキも
やや作動している等の虞れがあり、特に方向自動制御に
よる走行時には、サイドクラッチのみを断接することに
より緩やかに方向修正する必要があるが、サイドブレー
キも同時に軽く制動されることにより機体が急旋回する
等のトラブルを生じる虞れがあった。
そこで、サイドクラッチを操作するアクチュエータと、
サイドブレーキを操作するアクチュエータをそれぞれ別
体にて構成すると共に、これら両アクチュエータをそれ
ぞれ別々の切換えバルブにて操作するように構成したサ
イドクラッチ・ブレーキ装置も提案されている。
(ハ)考案が解決しようとする課題 しかし、該サイドクラッチ・ブレーキ制御装置にあって
は、サイドクラッチ用のアクチュエータ及びサイドブレ
ーキ用のアクチュエータとして区別されてはいるもの
の、その設置構造には格別の考慮がなされていないた
め、サイドクラッチの作動に必要とされる素早いストロ
ークを得ることが難しく、また制動のための大きな圧力
のみが必要であって、あまり素早い作動を要求されない
サイドブレーキ用アクチュエータまでがミッションケー
スに近接して配置されているため、サイドクラッチの素
早く正確なストロークを得られずに方向自動制御時に必
要なサイドクラッチの素早い作動が得られずに円滑な制
御ができなくなるばかりか、ミッションケース回りの構
造も複雑となって装置が大型化してしまう等の不具合を
生じる虞れがある。
(ニ)課題を解決するための手段 本考案は、上述課題を解消することを目的とするもので
あって、例えば第1図を参照して示すと、左・右サイド
クラッチ(Cl),(Cr)及び左・右サイドブレーキ(B
l),(Br)を備えてなるミッションケース(19)を搭
載した作業車輌(1)において、前記ミッションケース
(19)の外側面に、左サイドクラッチ用及び右サイドク
ラッチ用アクチュエータ(139),(139)を下方に向け
て広がるように設置し、かつ前記左サイドクラッチ(C
l)と左サイドブレーキ(Bl)を一方向の回動にて順次
作動する左操作アーム(193l)、及び右サイドクラッチ
(Cr)と右サイドブレーキ(Br)を一方向の回動にて順
次作動する右操作アーム(193r)を、前記左・右サイド
クラッチ用アクチュエータ(139),(139)の配置によ
る広がり部分に設置すると共に該左・右サイドクラッチ
用アクチュエータ(139),(139)にそれぞれ直接連動
・連結し、また前記左操作アーム(193l)及び右操作ア
ーム(193r)を、それぞれロッド(196),(196)を介
して左サイドブレーキ用アクチュエータ(185)及び右
サイドブレーキ用アクチュエータ(185)に連動すると
共に、これら左及び右サイドブレーキ用アクチュエータ
を、前記ミッションケース(19)から離れた位置に設置
し、そして操作レバー(17)の所定角度の回動操作又は
左右方向センサからの信号に基づき、前記左又は右サイ
ドクラッチ用アクチュエータ(139)を作動して、前記
左又は右操作アーム(193l),(193r)をサイドクラッ
チ切断位置に回動し、前記操作レバーの更なる回動操作
に基づき前記左又は右サイドブレーキ用アクチュエータ
(185)を作動して、前記左又は右操作アームを、該切
断位置から更に同方向に回動して前記左又は右サイドブ
レーキを制動・作動してなる、作業車輌における操作装
置にある。
(ホ)作用 上述構成に基づき、例えば作業車輌(1)を回行するべ
くモノレバー(17)を左右いずれかの方向に回動操作す
ると、その初期傾動に基づき、左(又は右)サイドクラ
ッチ用油圧アクチュエータ(139)が伸長される。する
と、該アクチュエータ(139)に直接連動されている左
操作アーム(193l)(又は右操作アーム193r)が回動
し、これにより左サイドクラッチ(Cl)(又は右サイド
クラッチCr)が素早く切断される。そして、この状態か
らモノレバー(17)を同方向に更に回動すると、これに
基づき、左(又は右)サイドブレーキ用油圧アクチュエ
ータ(185)が伸長して、離れた位置からロッド(196)
を介して左操作アーム(193l)(又は右操作アーム193
r)を同方向に更に回動し、サイドブレーキBを制動・
作動する。
また、作業車輌(1)を方向自動制御する場合にも、左
・右サイドクラッチ(Cl),(Cr)は前述操作時同様に
断接されるが、この際、該サイドクラッチ(Cl),(C
r)は左・右サイドクラッチ用アクチュエータ(139),
(139)にて直接的に回動操作される左・右操作アーム
(193),(193)を介して素早く断接作動される。
なお、カッコ内に付す符号は、何等構成を限定するもの
ではない。
(へ)実施例 以下、図面に沿って、本考案による実施例について説明
する。
コンバイン1は、第7図に示すように、スプロケット53
(第3図参照)により駆動されるクローラ2にて支持さ
れている走行機体3を有しており、該走行機体3の一側
には後方にエンジン4が搭載されていると共に前方に運
転席5が配置されており、また走行機体3の他側には自
動脱穀装置が設置されている。更に、該走行機体3の前
方には前処理部7が昇降自在に配設されており、その後
方における走行機体3の下方にはミッションケース19
(第3図参照)が搭載されている。そして、運転席5は
機体フレーム上に運転席フレーム10が固定されてなり、
かつ該フレーム10上における前方部にはステップ面11が
固定されており、更に運転席フレーム10の後方部には、
シートフレームを介してシート13が設置されている。ま
た、該運転席フレーム10の前部上方には操作台15が立設
され、該操作台15の上面は操作パネル16になっており、
かつ該操作パネル16にはモノレバー17が立設されてい
る。
一方、前記ミッションケース19は、第3図に示すよう
に、副変速部20、前後進切換え部21サイドクラッチ・ブ
レーキ装置22、及び走行駆動部23からなるトランスミッ
ション24を収納している。そして、ミッションケース19
の最上部に位置する前記副変速部20には、メインシャフ
ト29がケース19を横方向に貫通して設置されており、更
に該シャフト29の一端には無段変速装置25を構成する被
動側割プーリ26が設置されていると共に他端には前処理
部7に回転を伝達する前処理取出しプーリ27が設置され
ている。更に、メインシャフト29のケース内方両端に
は、それぞれ内歯を形成した大径ギヤ30及び小径ギヤ31
が回転自在に設置され、かつこれら大径ギヤ30と小径ギ
ヤ31の中間にはシフタ32が摺動のみ自在に嵌合されてい
る。また、前記前後進切換え部21は、ケース19に回転自
在に配置したシャフト33を有し、かつ該シャフト33の両
端には大径ギヤ35及び小径ギヤ36がそれぞれスプライン
結合されており、更にこれら大径ギヤ35及び小径ギヤ36
には内歯を形成したギヤ37,39がそれぞれ設置されてお
り、またこれらギヤ37,39の中間部にはシフタ40が摺動
のみ自在に嵌合されている。そして、前記大径ギヤ30と
小径ギヤ36、及び小径ギヤ31と大径ギヤ35とはそれぞれ
常時噛合されており、また前記ギヤ37は、シャフト33に
隣接して配置したシャフト41に固設したギヤ42に常時噛
合している。更に、該シャフト41に隣接してカウンタシ
ャフト43が回転自在に設置され、かつ該シャフト43には
大径ギヤ45及び小径ギヤ46がスプライン結合されてお
り、該大径ギヤ45は、前記シャフト41に固設したギヤ47
に噛合していると共にギヤ39と噛合している。
また、前記サイドクラッチ・ブレーキ装置22は、センタ
シャフト49の中央部に設けたセンタギヤ50と、その両端
に回転自在に嵌合したドックギヤ51,51からなる左・右
サイドクラッチCl,Crを有していると共に、多数のディ
スクプレートからなる左・右サイドブレーキBl,Brを有
している。そして、前記モノレバー17の左右いずれか一
方への傾動操作に連動して作動する左・右サイドクラッ
チ用油圧アクチュエータ139,139(第1図参照)が、左
・右操作アーム193,193をそれぞれ第1図矢印D,E方向に
回動すると、これによりシフタ121を介してシフタピン1
20,120がドックギヤ51,51をそれぞれセンタギヤ50から
離間する方向に摺動して左・右サイドクラッチCl,Crを
切断し、そしてモノレバー17の更なる同方向への傾動操
作に連動して1個の可変リリーフバルブ194(第4図参
照)を絞り制御することにより、左・右サイドブレーキ
用油圧アクチュエータ185,185を作動し、これに基づき
前記左・右操作アーム193,193を同方向に更に回動し
て、シフタ120,120を介してドックギヤ51,51を同方向に
更に摺動し、これによりその押圧部51a,51aにより、サ
イドブレーキBl,Brを構成している多数のディスクを圧
接して該サイドブレーキBl,Brを制動・作動するように
構成している。
一方、前記ミッションケース19の上方には該ケース19と
一体にカウンタケース59が設置されており、該カウンタ
ケース59には、シャフト60,61がケース19の一側方に突
出して支持・設置されていると共にシャフト62が他側方
に突出して支持・設置されている。そして、前記シャフ
ト60のケース19外方に突出した一端にはエンジン4から
の回転を入力する入力プーリ63が設置されており、かつ
ケース59における該入力プーリ63と反対側には油圧ポン
プ65が設置されている。また、前記シャフト61は同軸状
に配置したスリーブシャフト66とで二重シャフトを構成
しており、かつシャフト61のケース19に突出した一端に
は前処理部7に駆動力を伝えるカウンタ出力プーリ67が
設置されており、またシャフト61のケース59内方おける
他端には、一体に構成した大径ギヤ69及び小径ギヤ70が
固設されている。また、前記スリーブシャフト66の、ケ
ース59外方に突出した一端にはカウンタ入力プーリ71が
設置されていると共にケース59内方の他端にはカラー72
にて支持されるギヤ73が固設されている。更に、シャフ
ト61に隣接してシャフト79が回転自在に支持・設置され
ており、かつ該シャフト79には、前記ギヤ73と常時噛合
している大径ギヤ80が固設されていると共に小径ギヤ81
及び大径ギヤ82からなる前処理変速ギヤ83が摺動のみ自
在に嵌合されており、更にシャフト79には、シャフト60
の他端に固設した小径ギヤ85は常時噛合しているアイド
ルギヤ86が回転自在に支持されて設置されている。そし
て、オペレータの操作により前記前処理変速ギヤ83を適
宜摺動すると、小径ギヤ81が前記大径ギヤ69に噛合し又
は小径ギヤ70が前記小径ギヤ70に噛合し、これにより前
処理部7への回転速度が適時変更される。更に、前記シ
ャフト62のケース59内方には、アイドルギヤ86に常時噛
合している小径ギヤ87が固設されており、またシャフト
62の外方に突出している一端には、無段変速装置25を構
成している駆動側割プーリ75が設置されている。
そして、該駆動側割プーリ75は可動シーブ76及び固定シ
ーブ77から構成されており、該可動シーブ76はそのボス
部76aを、シャフト62の端部に嵌合・固定した固定シー
ブ77のボス部77aに摺動自在に嵌合している。更に、シ
ャフト62における可動シーブ76とカウンタケース59との
間には、該可動シーブ76を適宜移動する可動カム74,固
定カム78からなる変速カム84が設置されている。また、
前記被動側割プーリ26は可動シーブ89及び固定シーブ90
から構成され、更に該可動シーブ89はそのボス部89aを
固定シーブ90のボス部90aに摺動自在に嵌合しており、
かつスプリング91により固定シーブ90側に付勢されて、
前記駆動側割プーリ75と被動側割プーリ26の間に巻掛け
られた無端ベルト92をシーブ90との間で圧接している。
また、メインシャフト29に設置したメインクラッチ94と
ミッションケース19の間には、その回動により該クラッ
チ94を断接するクラッチ操作用カム98が設置されてい
る。また、前処理取出しプーリ27とカウンタ入力プーリ
71との間にはカウンタベルト93が巻掛けられ、かつカウ
ンタ出力プーリ67と前処理駆動力伝達用プーリ95との間
には前処理ベルト96が巻掛けられており、これら前処理
取出しプーリ27、カウンタベルト93、カウンタ入力プー
リ71、カウンタ出力プーリ67及び前処理ベルト96にて前
処理伝動装置104が構成されている。
更に、第5図に示すように、ミッションケース19の近傍
に設置したリフトフレーム97には、支軸99が一側方に突
出して設置されており、該支軸99には、カウンタテンシ
ョンアーム100及び前処理テンションアーム101が、それ
ぞれの一端に設けたパイプ部材102,103を介して回動自
在に支持されている。そして、カウンタテンションアー
ム100の中央部に設置されているブラケットには、機体
フレーム側に一端を引掛けたスプリング106の他端が引
掛けられており、これによりテンションアーム100の他
端に設けたテンションプーリ107がカウンタベルト93を
第5図矢印A方向に付勢して、前処理取出しプーリ27及
びカウンタ入力プーリ71の間で適正な摩擦力が得られる
ように緊張している。更に、前処理テンションアーム10
1から延設したアーム109にはスプリング110が引掛けら
れて、テンションアーム101の他端に設けたテンション
プーリ111を第5図矢印B方向に付勢しており、これに
より前処理ベルト96はカウンタ出力プーリ67と伝達用プ
ーリ95の間で適正な摩擦力が得られるように緊張されて
いる。また、第6図に示すように、カウンタケース59の
上方に設置されている入力プーリ63は、無端ベルト115
を介してエンジン側のプーリ116から駆動力を伝達され
ており、更に該無端ベルト115は、カウンタケース59に
枢支したテンションアーム117先端に設けたテンション
プーリ119により矢印C方向に付勢されて緊張されてい
る。
また、第1図及び第2図に示すように、カウンタケース
59はミッションケース19に連結部材120を介して固定さ
れており、かつ該連結部材120の一端には、複動シリン
ダからなる無段変速用油圧アクチュエータ121の一端が
ピン123にて回動自在に支持されている。また、カウン
タケース59の上方にはブラケット125がボルト止めされ
ており、該ブラケット125にはパイプが貫通・溶着され
ていると共に、該パイプにはパイプ軸が回動自在に嵌合
され、かつ該パイプ軸にはシャフト126が回動自在に嵌
合されている。また、前記パイプ軸の両端にはアーム12
7及びアーム128が固設され、かつ該アーム127の先端に
はパイプロッド129がその一端をピン130により回動自在
に支持されている。そして、該パイプロッド129の内方
は中空に形成されており、該中空部には、一端をピン13
1にて可動カムの突起部aに回動自在に支持したロッド1
32の他端が摺動自在に嵌合されている。また、前記アー
ム128の先端には無段変速用油圧アクチュエータ121の他
端がピン133にて枢支されている。更に、前記シャフト1
26の一端にはアーム135が固設され、かつ該アーム135の
先端には、ロッド134の両端に設けられたボールジョイ
ント136,136の一方がナット137にて取付けられていると
共に他方が前記変速カム84の可動カム74に取付けられて
いる。また、アーム135は、ブラケット125に一端を取付
けたスプリングSの他端が取付けられており、これによ
りアーム135はシャフト126を中心に回動して、可動カム
74を回動し得るように付勢されている。更に、前記ナッ
ト137はアーム127が、油圧アクチュエータ121の伸長に
より上方に向けて回動される際、該アーム127にて同方
向に押圧されて、ロッド134を介して可動カム74を回動
し、該可動カム74を固定カム78から離間して無段変速装
置25を増速操作し、また油圧アクチュエータ121の収縮
によりアーム127が下方に向けて回動する際には、該油
圧アクチュエータ121の収縮によりアーム127がナット13
7を解放し、該ナット137がスプリングSの付勢力のみに
て回動されるようになっている。
また、ミッションケース19の機体前方に向いた外側面に
は、前記左・右サイドクラッチCl,Crをそれぞれ作動す
る左・右サイドクラッチ用油圧アクチュエータ139,139
が、下方に向かって広がるようにハの字状にして設置さ
れており、更に該下方の広がり部分には、正面視L字状
の左・右操作アーム193l,193rがそれぞれ回動自在かつ
コンパクトにまとめられて設置されており、該左・右操
作アーム193l,193rの一端にそれぞれ設けたピン195,195
には、左・右サイドクラッチ用油圧アクチュエータ139,
139のピストンロッド139a,139aの先端が離脱可能に直接
的に係合されており、更に前記左・右操作アーム193l,1
93rの他端には、ミッションケース19から離れた位置に
設置された左・右サイドブレーキ用油圧アクチュエータ
185,185(第4図参照)に連動するロッド196,196の一端
が枢支されている。
また、左・右サイドクラッチ用油圧アクチュエータ139,
139と前記無段変速用油圧アクチュエータ121とはいずれ
も縦置きでかつ近接して配置されており、該油圧アクチ
ュエータ139,139への油圧ホース(油路)182,182と、前
記油圧アクチュエータ121への油圧ホース(増速側,減
速側油路)186,187とはまとめられて上方へそして機体
後方に向けて配設されているため、無駄なスペースを取
ることなくコンパクトに配管されている。
ついで、第4図に沿って、油圧回路について説明する。
油圧ポンプ65は、フィルタ170を介して油路172及び173
に連通しており、該油路172及び173にはサイドクラッチ
用油圧アクチュエータ139,139及びサイドブレーキ用油
圧アクチュエータ185,185を操作するサイドクラッチ・
ブレーキ用電磁切換えバルブ175、無段変速用油圧アク
チュエータ121を操作する無段変速用電磁切換えバルブ1
76が接続されており、更に前処理用油圧アクチュエータ
189を操作する前処理用電磁切換えバルブ177及び切換え
バルブ179が接続されている。また、油路172の下流側に
は、左右クローラ間の幅を調節するスーパースライドク
ローラ用アクチュエータを操作する切換えバルブ180が
接続され、更にその下流側にはグレンタンク用油圧アク
チュエータ191を操作するグレンタンク用切換えバルブ1
81が接続されている。
更に、前記サイドクラッチ・ブレーキ用電磁切換えバル
ブ175と油路172の間の油路197にはチェックバルブ198が
介在されており、かつサイドクラッチ用油圧アクチュエ
ータ139,139に連通している油路182,182から排出側油路
199に向かう余剰油路200,200には、絞り202,202を介し
てサイドブレーキ用油圧アクチュエータ185,185に連通
する油路183,183が接続されていると共に、チェック弁2
01,201及び可変リリーフバルブ194が配設されている。
従って、モノレバー17をいずれか一方向に傾動操作する
と、その初期傾動に基づき切換えバルブ175の左右いず
れかのソレノイドが励磁されて油路182に油圧ポンプ65
からの圧油が送られ、これにより左右いずれかのサイド
クラッチ用油圧アクチュエータ139が伸長してサイドク
ラッチCl又はCrを切断し、そしてモノレバー17を同方向
に更に傾動操作することに基づき可変リリーフバルブ19
4を絞り制御して油路183の油圧を高め、これにより左右
いずれかのサイドブレーキ用油圧アクチュエータ185,18
5を伸長して左右いずれかのサイドブレーキBl又はBrを
制動・作動するように構成されている。
本実施例は、以上のような構成よりなるので、エンジン
4に基づく駆動力を伝達される入力プーリ63は、油圧ポ
ンプ65を駆動すると共に小径ギヤ85を介して大径ギヤ86
に回転を伝達し、更に該大径ギヤ86から小径ギヤ87に回
転が伝達されることにより駆動側割プーリ75が回転し、
無端ベルト92を介して被動側割プーリ26を回転すること
により無段変速装置25が駆動される。
そして、オペレータにて、F・R無段変速レバー157を
例えば増速側操作すると、これに基づき無段変速用電磁
切換えバルブ176がのソレノイドが励磁されて、油圧ポ
ンプ65からの圧油が増速側油路186を介して無段変速用
油圧アクチュエータ121に圧入され、従って該アクチュ
エータ121が上方に向けて伸長される。これにより、ア
ーム128、パイプ軸及びアーム127を介してパイプロッド
129が上昇されてロッド132が解放されるため、パイプロ
ッド129がロッド132の上端に当接することによりブレー
キアーム150(第3図)を回動して制動・作動していた
サイドブレーキBが、ブレーキアーム150がスプリング1
51の付勢力にて回動されることにより解除され、そして
切断されていたメインクラッチ94が、クラッチ操作用カ
ム98がスプリング88の付勢力にて回動されることにより
接続される。更に、前記ロッド134が上方に牽引される
ことにより、変速カム84の可動カム74が第2図反時計方
向に回動し、これにより変速カム84の可動カム74がシャ
フト62の軸方向と直角に回動される。すると、該可動カ
ム74が固定カム78から離間する方向に可動シーブ76と共
に移動し、これにより駆動側割プーリ75はその可動シー
ブ76と固定シーブ77との間隔を狭められ、無端ベルト92
がこれら両シーブ76,77間で圧接されて駆動側割プーリ7
5の外周に向けて移動される。これに伴い、被動側割プ
ーリ26では無端ベルト92によりスプリング91の付勢力に
抗してその幅が広げられ、無端ベルト92は被動側割プー
リ26の内方へと移動される。従って、無段変速装置25は
その伝動比を変えられて増速する回転を副変速部20、前
後進切換え部21及びサイドクラッチ・ブレーキ装置22を
介して走行駆動部23に伝達し、これによりコンバイン1
は前進走行する。
また、F・R無段変速レバー157が減速操作されると、
これに基づき減速側油路187から圧油が圧入されて無段
変速用油圧アクチュエータ121は収縮される。これによ
り、アーム127がナット137とは別個に回動してパイプロ
ッド129を押下し、そして該パイプロッド129がロッド13
2の上端に当接して該ロッド132を押下するため、クラッ
チ操作用カム98が第2図時計方向に回動して、メインク
ラッチ94を切断し、これに連動してブレーキアーム150
が回動するためサイドブレーキBが制動・作動される。
一方、コンバイン1を回行するべくモノレバー17を例え
ば左方向に回動操作すると、その初期傾動に基づき切換
えバルブ175のソレノイドが励磁して油路182に油圧ポン
プ65からの圧油を送り、これにより左サイドクラッチ用
油圧アクチュエータ139を伸長する。すると、該アクチ
ュエータ139に直接的に連動されている左操作アーム193
lが第1図矢印D方向に回動し、これによりシフタ120を
介してドックギヤ51を摺動してセンタギヤ50から離脱し
フリー状態とし、従って左サイドクラッチClが素早く切
断される。そして、この状態からモノレバー17を更に同
方向に回動すると、これに基づき可変リリーフバルブ19
4が絞り制御され、これにより油路183の油圧が高めら
れ、従って左サイドブレーキ用油圧アクチュエータ185
に圧油が圧入されて該アクチュエータ185が伸長し、こ
れによりミッションケース19とは離れた位置からロッド
196を介して左操作アーム193が操作されて同方向に更に
回動され、シフタ120を介してドックギヤ51が同方向に
更に摺動され、従ってその押圧部51aにて多数のディス
クが圧接されて左サイドブレーキBlが制動・作動され
る。
なお、モノレバー17を右方向に傾動操作した場合も、前
述同様の作動にて右サイドクラッチCrが切断されそして
右サイドブレーキBrが制動・作動される。
また、コンバイン1を方向自動制御する場合も、左右サ
イドクラッチCl,Crは前述同様の操作にて断接される
が、この際、該サイドクラッチCl,Crは左・右サイドク
ラッチ用油圧アクチュエータ139,139にて直接的に回動
操作される左・右操作アーム193l,193rを介して素早く
断接作動されるため、方向制御は的確に行われる。
(ト)考案の効果 以上説明したように、本考案によれば、ミッションケー
ス(19)の外側面に、左・右サイドクラッチ用アクチュ
エータ(139),(139)を下方に向けて広がるように設
置し、かつ左・右操作アーム(193l),(193r)を、左
・右サイドクラッチ用アクチュエータ(139)(139)の
配置による広がり部分に設置すると共に該左・右サイド
クラッチ用アクチュエータ(139),(139)にそれぞれ
直接連動・連結し、更にサイドクラッチ切断位置に回動
した操作アーム(193l),(193r)を、該位置から更に
同方向に回動してサイドブレーキ(Bl),(Br)を制動
・作動する左・右サイドブレーキ用アクチュエータ(18
5),(185)を、ミッションケース(19)から離れた位
置に設置したので、簡単な構成からなるものでありなが
ら、サイドクラッチ(Cl),(Cr)とサイドブレーキ
(Bl),(Br)の作動を明確に分離することができると
共に、サイドクラッチ用アクチュエータ(139)の作動
時のストロークにて左・右操作アーム(193),(193)
を素早く正確に操作することができ、例えば作業車輌
(1)の自動方向制御時には、サイドクラッチ(Cl),
(Cr)のみを確実に断接作動することにより、機体が急
旋回する等の不具合を確実に防止することができ、更に
装置全体もコンパクトにまとめることができ、また離れ
た位置から操作アーム(193l)、(193r)に操作力を作
用するサイドブレーキ用アクチュエータ(185)は、サ
イドブレーキ(Bl),(Br)を作動するための大きな圧
力のみを供給すればよく、従ってストロークを大きく取
っておくだけで微妙な調整は必要がなく、これにより作
業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る操作装置を示す正面図、第2図は
その側面図、第3図はミッションケース及びカウンタケ
ースを示す全体断面図、第4図は油圧回路を示す図、第
5図は前処理取出しプーリから前処理部に向かうベルト
連動構造を示す側面図、第6図は無段変速装置を示す側
面図である。そして、第7図はコンバイン全体を示す斜
視図である。 1……作業車輌(コンバイン)、19……ミッションケー
ス、139,139……左・右サイドクラッチ用アクチュエー
タ(左サイドクラッチ用油圧アクチュエータ,右サイド
クラッチ用油圧アクチュエータ)、185,185……左・右
サイドブレーキ用アクチュエータ(左サイドブレーキ用
油圧アクチュエータ,右サイドブレーキ用油圧アクチュ
エータ)、193l,193r……左・右操作アーム(左操作ア
ーム,右操作アーム)、Cl,Cr……左サイドクラッチ,
右サイドクラッチ、Bl,Br……左サイドブレーキ,右サ
イドブレーキ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 錦織 昇 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−97882(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】左・右サイドクラッチ及び左・右サイドブ
    レーキを備えてなるミッションケースを搭載した作業車
    輛において、 前記ミッションケースの外側面に、左サイドクラッチ用
    及び右サイドクラッチ用アクチュエータを下方に向けて
    広がるように設置し、 かつ前記左サイドクラッチと左サイドブレーキを一方向
    の回動にて順次作動する左操作アーム、及び右サイドク
    ラッチと右サイドブレーキを一方向の回動にて順次作動
    する右操作アームを、前記左・右サイドクラッチ用アク
    チュエータの配置による広がり部分に設置すると共に該
    左・右サイドクラッチ用アクチュエータにそれぞれ直接
    連動・連結し、 また前記左操作アーム及び右操作アームを、それぞれロ
    ッドを介して左サイドブレーキ用アクチュエータ及び右
    サイドブレーキ用アクチュエータに連動すると共に、こ
    れら左及び右サイドブレーキ用アクチュエータを、前記
    ミッションケースから離れた位置に設置し、 そして操作レバーの所定角度の回動操作又は左右方向セ
    ンサからの信号に基づき、前記左又は右サイドクラッチ
    用アクチュエータを作動して、前記左又は右操作アーム
    をサイドクラッチ切断位置に回動し、前記操作レバーの
    更なる回動操作に基づき前記左又は右サイドブレーキ用
    アクチュエータを作動して、前記左又は右操作アーム
    を、該切断位置から更に同方向に回動して前記左又は右
    サイドブレーキを制動・作動してなる、 作業車輛における操作装置。
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