JPH0799231B2 - 管継ぎ手 - Google Patents

管継ぎ手

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JPH0799231B2
JPH0799231B2 JP3201513A JP20151391A JPH0799231B2 JP H0799231 B2 JPH0799231 B2 JP H0799231B2 JP 3201513 A JP3201513 A JP 3201513A JP 20151391 A JP20151391 A JP 20151391A JP H0799231 B2 JPH0799231 B2 JP H0799231B2
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JP
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packing
peripheral surface
pipe
sleeve ring
ring
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孝夫 橋本
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Cosmo Koki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】イ.発明の目的 (1)産業上の利用分野 この発明は、流体管相互の接続をなす管継ぎ手に関し、
更に詳しくは、管継ぎ手のパッキング構造に関する。特
には、スリーブ管継ぎ手に適用されて好適なものに関す
る。
【0002】(2)従来の技術 この種の管継ぎ手として、本出願人は先に、実公昭61
−4793号により、スリーブ形式の伸縮可撓継ぎ手管
を提案した。該先行技術によれば、内外二段の特徴ある
パッキング構造により大きな可撓性を発揮するようにし
たものであるが、その構成に複雑なものがあり、製作等
に難点がある。
【0003】(3)発明が解決しようとする問題点 本発明は上記実情に鑑み、継ぎ手部の構造を簡単にし、
内圧・外圧のいずれに対しても、かつ傾斜状態において
も止水性に優れ、また、接続管の傾斜状態においてパッ
キングに無理な力がかからず、大きな可撓性の得られ
る、管継ぎ手構造を提供することを目的とする。
【0004】ロ.発明の構成 (1)問題点を解決するための手段 本発明の管継ぎ手は上記目的を達成するため、次の構成
(技術的手段)を採る。本発明の第1番目の特徴とする
構成は、円管状の大径管部内に円環状のセルフシーリン
グ作用を奏するパッキングを介して同じく円管状の小径
管部が同軸上に挿入されて構成される管継ぎ手におい
て、大径管部の端部近傍の内周面には一定幅及び一定厚
さの円環状のスリーブリングが固設され、かつ、該スリ
ーブリングの内周面と前端面との間に面取り状にテーパ
ー面に形成され、パッキングはヒール部とバルブ部とか
らなり、そのヒール部はスリーブリングの後端面に当接
して固定把持され、そのバルブ部は、前記スリーブリン
グの内周面と小径管部の外周面との間で所定比率で圧縮
され、かつ、該バルブの部のスリーブリングの内周面の
当接する面は、該パッキングの定常装置状態において該
内周面によって予圧縮変形されるとともに、該スリーブ
リングのテーパー面及び前端面を越えて奥方空間を占有
してなる、ことを特徴とする。
【0005】本発明の第2番目の特徴とする構成は、円
管状の大径管部内に円環状のセルフシーリング作用を奏
するパッキングを介して同じく円管状の小径管部が同軸
上に挿入されて構成される管継ぎ手において、大径管部
の端部近傍の内周面には一定幅及び一定厚さの円環状の
スリーブリングが固設され、外周面にはナット部材が所
定間隔を保って固設され、大径管部の管端には、該大径
管部よりも外方に延設されるボルト保持部と該大径管部
よりも内方部に延設されるパッキング保持部とからなる
押輪部材が被嵌され、該押輪部材は、前記ボルト保持部
に保持され、前記ナット部材に螺合する締付けボルトに
よってスリーブリングへ向けて前進され、パッキングは
ヒール部とバルブ部とからなり、そのヒール部は押輪部
材のパッキング保持部の前側面とスリーブリングの後端
面とで挟着把持され、そのバルブ部は、スリーブリング
の内周面と前記小径管部の外周面との間で所定比率で圧
縮されるとともに、該スリーブリングの前端面を越えて
奥方空間を占有してなる、ことを特徴とする。
【0006】(2)作用 第1番目及び第2番目の構成をもつ管継ぎ手において、
流体管路内の流体圧がパッキングに作用すると、該パッ
キングのバルブ部はそのセルフシーリング作用により止
水面に密着し、良好な止水作用を奏する。接続流体管の
曲がり変位に対し、当該パッキングのバルブ部の厚さが
薄く、かつ、該曲がり外方側においては面取り部及び奥
方空間の存在により無理なく変形膨張し、この曲がり変
位に容易に追従し、また、該曲がり内方側においてはリ
ップ面により止水面に沿って剥離を生じない。第2番目
の構成においては、押輪の締付け操作により、パッキン
グはそのヒール部をもって、スリーブリングの後端面と
該押輪の前端面とで所期のとおり圧縮挟着され、大径管
部の端部に強固に取り付けられる。また、押輪のパッキ
ング保持部により大径管部と小径管部とのすき間が実質
的に閉塞され、バルブ部の抜出しを阻止する。
【0007】(3)実施例 本発明の管継ぎ手の実施例を図面に基づいて説明する。 (実施例の構成) 図1〜図4はその一実施例のスリーブ管継ぎ手への適用
例を示す。すなわち、図1はその全体の断面構成を示
し、図2はその側面を示し、図3及び図4はその部分構
成を示す。なお、以下の用語において、押輪の締込み前
進方向(イ方向)をもって前後面が定義され、また、管
径方向に内外面が定義がされるが、その他の用語(奥
方)の使用も併用される。
【0008】図1及び図2において、Tは本実施例の管
継ぎ手であって、Pは該管継ぎ手Tを介して互いに接続
される2つの流体管である。本管継ぎ手Tは、円管状を
なすスリーブ管1と;該スリーブ管1の両端部の内周面
に固定されたスリーブリング2と;該スリーブ管1の両
端部の外周面に固定されたナット3と;該スリーブ管1
の両端に被嵌され、前記ナット3に螺合する締付けボル
ト4を有する押輪5と;前記押輪5とスリーブリング2
とにより挟着把持されるパッキング6と;を含む。
【0009】しかして、この管継ぎ手Tに前記パッキン
グ6を介してそれぞれの流体管Pの挿口部8が嵌挿され
て水密性を発揮する。本実施例において、スリーブ管1
は本発明の大径管部に相当し、挿口部8は小径管部に相
当する。
【0010】以下、図1〜図4を参照して各部の細部構
造を説明する。スリーブ管1 スリーブ管1は円管状をなし、通常は鋼製管よりなる
が、他の材料を除外するものではない。1aは該スリー
ブ管1の内周面、1bはその外周面、1cはその端面で
ある。
【0011】スリーブリング2 スリーブリング2は、円環状をなし、スリーブ管1の端
部近傍の内周面1aに溶接をもって固定される。該スリ
ーブリング2は所要の厚さt及び幅を有し、後端面10
は直壁状をなすが、内周面11と前端面12との間には
面取り状にテーパー面13が形成される。
【0012】ナット3 ナット3は、複数個のものが、スリーブ管1の端部近傍
の外周面1bに所定間隔をもって溶接により固定され
る。3aは該ナット3のねじ孔である。
【0013】押輪5 押輪5は、管軸に直交する平面に沿う実質的に平板状を
なす円環体からなり、スリーブ管1の端部に跨がって被
嵌される。該押輪5はスリーブ管1よりも径方向に外方
に延設され、締付けボルト4を保持するボルト保持部5
aと、スリーブ管1よりも内方に延設され、パッキング
6を挟着するパッキング保持部5bとからなる。
【0014】ボルト保持部5aにおいては、スリーブ管
1に固設されたナット3に対応してボルト挿通孔15が
円周方向に所定間隔を保って開設される。締付けボルト
4は、ボルト頭部4aとボルト杆4bとからなり、この
ボルト杆4bを前記したボルト挿通孔15を介してナッ
ト3のねじ孔3aに螺合される。16は突縁部であり、
装着された締付けボルト4のボルト杆4b回りを囲み、
土砂等の侵入を防止するとともに、押輪5の補剛の機能
を果たす。なお、該突縁部16は本質的構成要素ではな
く、適宜省略されうる。
【0015】パッキング保持部5bにおいては、スリー
ブ管1内へ入り込む直円筒状の段部いわゆる案内段部1
8と、該案内段部18に直交する鉛直面を主体とするパ
ッキング当接面部19とが形成される。もっと詳しく
は、案内段部18は押輪5のスリーブ管1への装着状態
において、その外径がスリーブ管1の内径よりもわずか
に小さいものであり、スリーブ管1への嵌挿の案内とな
る。該案内段部18の長さにより、スリーブリング2の
後端面10からの距離b(図3参照)が決まり、該距離
bが確保されるならば、該案内段部18は省略しえる。
【0016】パッキング当接面部19は、外径方向より
内径方向に向って、パッキング把持面20、係合段部2
1、バックアップ面22、がそれぞれ形成される。係合
段部21とバックアップ面22とは鉛直面とされ、係合
段部21は段部18と同様に直円筒面とされるが、これ
らは多少の傾斜は許容される。パッキング把持面20
は、その径方向の幅が前記したスリーブリング2の厚さ
tと同等を基準とする。係合段部21は後記するパッキ
ング6の形状と関連づけて、形成される。
【0017】パッキング6 パッキング6は、その部分をもって把持されるヒール部
24とセルフシーリング作用により止水をなすバルブ部
25とからなる。図4は該パッキング6の詳細構造を示
し、更には、自然状態すなわち非圧縮状態を示す。図示
されるように、ヒール部24とバルブ部25とはくびれ
状に連なり、後部の段部26は押輪5の係合段部21に
係合し、また、前面の段部27はスリーブリング2の後
端面10及び内周面11に当接される。図において、B
は自然状態でのヒール部24の採る幅を示す。また、該
ヒール部24の厚さは前記したスリーブリング2の厚さ
tとほぼ同一となる。バルブ部25は、所定の圧縮代を
もって圧縮され、作用する流体圧を受けて、そのセルフ
シーリング作用により止水をなす。28はスリーブリン
グ2の内周面11に当接する面であり、自然状態におい
て外方へ傾斜角αをもって拡がるいわゆるリップ面に形
成される。
【0018】該パッキング6は、図3に示すように所定
の圧縮状態をもってスリーブ管1内に取り付けられる。
図示されるように、ヒール部24は幅b(b<B)を採
り、また、バルブ部25のリップ面28はスリーブリン
グ2の内周面11により内方へ押し込められた状態、す
なわち、予圧縮状態となっている。そして、留意すべき
は、このリップ面28の先に連なるバルブ部25の外周
面が、スリーブリング2の面取り部13と所定の空隙を
隔てて、かつ、その先端部がスリーブリング2の前方い
わゆる奥方空間に及ぶことである。すなわち、リップ面
28の予圧縮により、リップ面28のスリーブリング2
の内周面11からの剥離をある範囲内で抑えることとな
る。また、バルブ部25の奥方空間への延在により、バ
ルブ部25は更に外方へ屈撓する。なお、図3におい
て、Lはスリーブ管(大径管)1と挿口部(小径管)8
との間隙距離、tは前述したスリーブリング2の厚さで
あって、1は装着状態のパッキング6のバルブ部25の
厚さである。Lは後記する流体管の傾斜角θに見合って
決められ、tはほぼL/3とされる。L、tは既知の量
であり、従って、1も一義的に決定される。
【0019】(実施例の作用・効果) このように構成された本実施例のスリーブ管継ぎ手Tは
次のように作用する。先ず、本スリーブ管継ぎ手Tの組
付け手順を述べる。 (1)その両端部に所期のとおりスリーブリング2及び
ナット3を固着されたスリーブ管1の両端面からパッキ
ング6を装入する。該パッキング6の前面の段部27を
スリーブリング2の後端面10の角部に係合させる。
【0020】(2)押輪5をスリーブ管1の両端面か
ら、該押輪5の案内段部18をスリーブ管1の内周面1
a内に挿入し、押輪5のパッキング当接面部19をパッ
キング6の後面に軽く当接するとともに、押輪5の係合
段部21とパッキング6の後部の段部26との係合をな
す。
【0021】(3)押輪5のボルト挿通孔15とナット
3のねじ孔3aとを同一位相に配し、これらに締付けボ
ルト4を挿通・螺合し、該締付けボルト4をそのボルト
頭部4aをもって回動締め込んでゆく。これにより、押
輪5は大きな締込み力をもってスリーブリング2の方向
(図3、イ方向)へと前進してゆき、押輪5の前面がス
リーブ管1の端面1cに当接するとともに、該押輪5の
パッキング把持面20は、パッキング6のヒール部24
をスリーブリング2との間で挟着把持する。
【0022】以上の工程により、本スリーブ管継ぎ手T
の組立ては完了する。この組立ては工場で行われること
を通常とするが、勿論現場であってもよい。このように
して組み立てられた本スリーブ管継ぎ手Tは運搬途上に
おいてもパッキング6がた易く離脱することがない。
【0023】(4)このようにして組み立てられたスリ
ーブ管継ぎ手Tを現場において、接続をなす2つの流体
管P相互に跨って配される。すなわち、設置済みの流体
管Pの端部より本スリーブ管継ぎ手Tの一方の端部を外
嵌させ、この流体管Pに半分まで進入させ、次いで、他
の流体管Pを搬入し、先のスリーブ管継ぎ手Tの他方の
端部にこの流体管Pを挿し込んで接続をなす。この工程
中の先の流体管Pの挿口部への装入、及び後の流体管P
の挿口部8の挿入において、パッキング6はスリーブ管
1の端部に強固に挟着把持されているので、該パッキン
グ6の逸脱がない。また、パッキング6のバルブ部25
は低減された厚さとなっている圧縮代が小さく、挿口部
8の挿入は小さな力で済む。
【0024】次に、このスリーブ管継ぎ手Tの定常状態
における水密作用について述べる。流体管Pに流体が導
通されると、流体圧がこのスリーブ管継ぎ手Tにも作用
し、パッキング6のバルブ部25に作用する。バルブ部
25は、この流体圧の作用を受けて圧縮され、いわゆる
セルフシーリング作用を奏し、良好な止水作用を発揮す
る。また、過大な流体圧にも、パッキング6はヒール部
24で強固に固定把持されており、更には、押輪5のバ
ックアップ面22で該パッキング6の後面が実質的に閉
塞されているので、パッキング6の逸脱は起こらない。
また、負圧が生じた際にもヒール部24の把持によりパ
ッキング6は逸脱しない。
【0025】今、この流体管Pの一方もしくは両方が、
地盤沈下・温度変化等の原因により曲げ力が作用して傾
斜した場合、このスリーブ管継ぎ手Tの一端部に着目し
て、円周上の一点(曲がり外方側)においては継ぎ手の
間隙距離Lが最も縮まり、また、円周上の他点(管軸の
対称点、曲がり内方側)ではその距離Lが最も開くこと
になる。図5はその最小間隙部の状態を示し、図6はそ
の最大間隙部の状態を示す。図5に示す最小間隙間状態
においては、流体管Pは定常位置(鎖線表示)よりθだ
け傾斜し、パッキング6は最大に圧縮される。図示され
るように、パッキング6のバルブ部25はスリーブリン
グ2の面取り部13を介して奥方空間に折り曲げられ、
無理なくこの変位を許容する。
【0026】図6に示す最大間隙状態においては、流体
管Pは同じθだけ傾斜し、パッキング6はその圧縮率が
可及的最小となり、そのバルブ部25の外面がスリーブ
管1の内周面1bから離れようとする。図示されるよう
に、本実施例においては、パッキング6のバルブ部25
のリップ面28は、スリーブリング2の内周面11にそ
の予圧縮をもって当接状態を保持し、当該部分での水密
性を維持する。傾斜角θはバルブ部25の奥方空間への
曲げ変形能力、並びに、リップ面28の当接保持能力の
範囲内に収まるように決められ、通常は10°の程度と
され、従って、これにより、L,tがそれぞれ決まる。
【0027】このように、流体管Pの傾斜に対して、大
きな可撓性を発揮し、かつ、良好な止水性を保持する。
なお言えば、本パッキング6のバルブ部25は薄手であ
るので曲がり時の抵抗力が小さく、小さな曲げ力で流体
管Pの傾斜を許容する。
【0028】以上のように、本実施例のスリーブ管継ぎ
手によれば、パッキング6はスリーブリング2の後端面
10と前進してくる押輪5の前端面とでそのヒール部2
4が圧縮挟着され、強固に保持されるので、接続時の挿
口部8の挿入、更には内圧が負圧の場合でも、パッキン
グ6の逸脱はない。スリーブリング2を設けたことによ
り、当該部でのパッキング6の止水部25の厚さを小さ
く設定でき、従って、それだけパッキング6の圧縮変形
に要する力が小さくなる。このため、挿口部8の挿入が
容易となり、また、接続流体管Pの傾斜時における抵抗
モーメントが小さくなる。更に、接続流体管Pの傾斜に
対し、縮小間隙部においては面取り部13及び奥方空間
の存在により、パッキング6のバルブ部25の変形膨張
に無理なく対応し、また、拡大間隙部においてはパッキ
ング6のリップ面28の圧着作用により、止水面に沿っ
て剥離を生ぜず、この結果、止水性を失うことなく大き
な傾斜角に対応できる。
【0029】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の基本的技術思想の範囲内で種々設計変更
が可能である。すなわち、以下の態様は本発明の技術的
範囲内に包含されるものである。 本実施例では、スリーブ管1の両端に同一構成の水密
構造を配したが、スリーブ管1の一端に図例のものを設
け、他端は他の継ぎ手構造、例えばフランジ継ぎ手のも
のを設けることは自由である。 本管継ぎ手はスリーブ管継ぎ手に限られず、受口管
(大径管)と挿口管(小径管)とからなる通常のソケッ
ト形式の継ぎ手への適用は当然の設計的事項である。 本実施例では、スリーブ管1の外周にナット部材3を
配したが、スリーブ管1の端部を厚肉とし、その端から
ねじ孔3aを螺設する態様を採ることもできる。
【0030】ハ.発明の効果 本発明によれば、大きな可撓性を発揮するとともに良好
な止水性を保持し、かつ、構造が簡単であることから製
作が容易である管継ぎ手を実現する。すなわち、スリー
ブリングを設けたことにより、当該部でのパッキングの
バルブ部の厚さを小さく設定でき、従って、それだけパ
ッキングの圧縮変形に要する力が小さくなる。このた
め、挿口部の挿入が容易となり、接続流体管の傾斜時に
おける抵抗モーメントが小さくなり、大きな可撓性を得
る。また、接続流体管の傾斜に対し、縮小間隙部におい
ては面取り部及び奥方空間の存在により、パッキングの
バルブ部の変形膨張に無理なく対応し、また、拡大間隙
部においてはパッキングのリップ面の圧着作用により、
止水面に沿って剥離を生せず、この結果、止水性を失う
ことなく大きな傾斜角に対応できる。また、請求項2
発明においては、パッキングはスリーブリングの後端面
と前進してくる押輪の前端面とでそのヒール部が圧縮挟
着され、強固に保持されるので、接続時の挿口部の挿
入、更には内圧が負圧の場合でも、パッキングの逸脱は
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管継ぎ手の一実施例の全体の断面図。
【図2】図1のII方向一部断面矢視図。
【図3】図1の要部の拡大図。
【図4】パッキングの断面図。
【図5】最大圧縮の可撓状態を示す図。
【図6】最小圧縮での可撓状態を示す図。
【符号の説明】
P…接続管、T…管継ぎ手、2…スリーブリング(10
…後端面、11…内周面、12…前端面、13…テーパ
ー面)3…ナット、4…締付けボルト、5…押輪、5a
…ボルト保持部、5b…パッキング保持部、6…パッキ
ング(24…ヒール部、25…バルブ部、28…リップ
面)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円管状の大径管部内に円環状のセルフシー
    リング作用を奏するパッキングを介して同じく円管状の
    小径管部が同軸上に挿入されて構成される管継ぎ手にお
    いて、 前記大径管部の端部近傍の内周面には一定幅及び一定厚
    さの円環状のスリーブリングが固設され、かつ、該スリ
    ーブリングの内周面と前端面との間に面取り状にテーパ
    ー面に形成され、 前記パッキングはヒール部とバルブ部とからなり、 前記ヒール部は前記スリーブリングの後端面に当接して
    固定把持され、 前記バルブ部は、前記スリーブリングの内周面と前記小
    径管部の外周面との間で所定比率で圧縮され、かつ、該
    バルブ部のスリーブリングの内周面の当接する面は、該
    パッキングの定常装着状態において該内周面によって予
    圧縮変形されるとともに、該スリーブリングのテーパー
    面及び前端面を越えて奥方空間を占有してなる、 ことを特徴とする管継ぎ手。
  2. 【請求項2】円管状の大径管部内に円環状のセルフシー
    リング作用を奏するパッキングを介して同じく円管状の
    小径管部が同軸上に挿入されて構成される管継ぎ手にお
    いて、 前記大径管部の端部近傍の内周面には一定幅及び一定厚
    さの円環状のスリーブリングが固設され、外周面にはナ
    ット部材が所定間隔を保って固設され、 前記大径管部の管端に、該大径管部よりも外方に延設さ
    れるボルト保持部と該大径管部よりも内方部に延設され
    るパッキング保持部とからなる押輪部材が被嵌され、該
    押輪部材は、前記ボルト保持部に保持され、前記ナット
    部材に螺合する締付けボルトによって前記スリーブリン
    グへ向けて前進され、 前記パッキングはヒール部とバルブ部とからなり、 前記ヒール部は前記押輪部材のパッキング保持部の前側
    面と前記スリーブリングの後端面とで挟着把持され、 前記バルブ部は、前記スリーブリングの内周面と前記小
    径管部の外周面との間で所定比率で圧縮されるととも
    に、該スリーブリングの前端面を越えて奥方空間を占有
    してなる、 ことを特徴とする管継ぎ手。
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