JP2000310368A - 管継手部の構造とそれに使用するパッキン - Google Patents
管継手部の構造とそれに使用するパッキンInfo
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Abstract
いて、その施工性を向上し、水密性も良好に維持する。 【解決手段】 筒状パッキン(20)の内周に設けた突起(2
1)(21)を、一対の波形管(10)(10)の管端部に形成した嵌
合溝(16)(16)に嵌め込むようにして、筒状パッキン(20)
を波形管(10)(10)の端部間に外嵌する。これにより、筒
状パッキン(20)が位置ずれし難い安定した状態で取り付
られる。その筒状パッキン(10)を外側から押さえるよう
にして、管端部間に跨って継手部材(30)を取り付ける。
Description
とそれに使用されるパッキンに関するものであって、主
に、光ファイバーケーブルや電力線などを地中に埋設
し、または建屋内外に設置し、或いは橋梁や高架下など
に設置する際に、それらのケーブル類を収容保護するた
めに用いられる管であって、それらの管同士を長手方向
に接続するのに適したものである。
ーブル類を収容保護する保護管のほか、送水管や下水管
として、管壁を環状または螺旋状の凹凸波形に形成した
合成樹脂製波形管が広く一般に使用されている。
列接続する従来の管継手部の構造を示している。波形管
(1)(1)の端部間に跨るようにして、ゴム製の筒状パッ
キン(2)が外嵌され(図4参照)、この筒状パッキン(2)
を外側から押さえるようにして、継手部材(3)が管端部
間に跨って取り付けられている(図5参照)。これによっ
て、互いの管端面を突き合わせるようにして、波形管
(1)(1)が直列接続されるようになっている。
夫々の端部に膨出形成された小径の環状突起(4)(4)
が、筒状パッキン(2)の内周面に押し付けられることに
よって、水密性を維持している。他方、この環状突起
(4)(4)よりも管長手方向中央部側に膨出形成された大
径の環状突起(5)(5)が、継手部材(3)の両端部に突出
形成されたリブ(6)(6)に当接することによって、波形
管(1)(1)の管長手方向への抜けを阻止している。
て、筒状パッキン(2)は、その両端面が波形管(1)(1)
の大径の環状突起(5)(5)に当接することによって位置
決めされているが、この位置決めは不安定で、筒状パッ
キン(2)が管長手方向に位置ずれしやすく、特に筒状パ
ッキン(2)を波形管(1)の端部に嵌め込むときに、図6
に示すように大径の環状突起(5)に乗り上げるまで押し
込んでしまうことがよくあり、施工上問題があった。
が、環状突起(5)に乗り上げたままの状態で、継手部材
(3)を取り付けて接続してしまうと、筒状パッキン(2)
と小径の環状突起(4)との間に隙間が生じて、水密性を
維持できなくなり、水漏れが発生することもあった。さ
らに、波形管(1)(1)に外力が加わって、これら波形管
(1)(1)が接続部分で僅かに湾曲するようなことがあっ
ても、筒状パッキン(2)が位置ずれして、上記と同様に
水密性を維持できなくなることもあった。
薄肉のゴムからなるもので、波形管(1)の先端部を筒状
パッキン(2)へ挿入する際、筒状パッキン(2)の口部の
円形を保ち難く、取付作業に手間取り、またこのことか
らも前記環状突起(5)へ乗り上げて取り付けられ易いと
いう問題があった。
工性に優れ、しかも水密性を良好に維持することができ
る管継手部の構造とそれに使用するパッキンを提供する
ことを目的とする。
め、この出願の管継手部の構造は、互いに直列接続され
る一対の管と、それらの管の端部間に跨るようにして外
嵌される筒状パッキンと、その筒状パッキンを外側から
押さえるようにして管端部間に跨って取り付けられる継
手部材とからなる継手構造において、前記筒状パッキン
の内周に設けられた突起が、管端部の外周に形成された
溝に嵌るようになっている。
配した波形管であり、その凸部は、断面形状が略正方形
に形成され、凹部は、断面形状が円形に形成されてい
る。
隔をおいて一対の環状突起が形成されて、これら環状突
起と環状突起との間の小径部が、前記パッキン内周の突
起が嵌る溝とされており、前記一対の環状突起のうち管
長手方向中央部側の環状突起は、同じく端部側の環状突
起よりも大径であって、前記筒状パッキンの端面が当接
するストッパとなるものである。
キン内周方向に沿うような環状であり、パッキンの端部
に設けられている。
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形
態に係る管継手部の分解斜視図、図2は、同じくその一
部破断側面図、図3は同じくその正面断面図である。
タピラー方式によるブロー成形によって形成した硬質合
成樹脂製の波形管であって、この波形管(10)は、断面形
状が略正方形の凸部(12)と、断面形状が円形の凹部(13)
とが管長手方向に沿って交互に連続してなる。従って、
配管に際しては、位置決めが容易で周方向に回転し難
く、極めて安定性良く配管することができる。
の外周には、管長手方向に間隔をおいて一対の環状突起
(14)(15)が膨出形成されており、これら一対の環状突起
(14)(15)のうち管長手方向中央部側の環状突起(15)は、
同じく端部側の環状突起(14)よりも大径かつ幅広とされ
ている。そして、これら環状突起(14)(15)間の小径部
が、嵌合溝(16)とされている。
(10)の端部間に跨るようにして外嵌される軟質ゴム製の
筒状パッキンである。この筒状パッキン(20)の内周両端
部には、その両端面に沿って、内周方向に沿うような環
状の位置決め用突起(21)(21)が形成されており、この突
起(21)(21)が、波形管(10)(10)の嵌合溝(16)(16)に嵌り
込むようになっている。
1)(21)を含めた両端部の厚みは約3mm、中間部の厚み
は約2mmに設定されている。従って、筒状パッキン(2
0)の両端部については、比較的厚肉で腰があって円形を
維持し易く、中央部については、薄肉で伸縮し易いよう
になっている。このため、筒状パッキン(20)の端部を、
円形を保持したまま波形管(10)端部へ押し込み易く、ま
た位置決め用突起(21)(21)を、嵌合溝(16)(16)に嵌め込
み易くなっている。
えるようにして、波形管(10)(10)の端部間に跨って取り
付けられる硬質合成樹脂製の継手部材であって、この継
手部材(30)は、一対の半筒状部材(31)(31)から構成され
ている。各半筒状部材(31)の波形管(10)を挟んだ両側の
連結部(32)(32)には、一対のボルト穴(33)(33)が夫々貫
通して形成されている。そして、一対の半筒状部材(31)
(31)の連結部(32)(32)…同士を合わせて互いのボルト穴
(33)(33)…を一致させ、その一致したボルト穴(33)(33)
…に挿入した各連結ボルト(34)(34)…を締め付けること
によって、半筒状部材(31)(31)同士が短筒状に組み合わ
されるようになっている。
わせてなる継手部材(30)においては、図3に示すよう
に、その外周部分の断面形状が四隅を斜めに切り欠いた
略正方形で、内周部分の断面形状が円形となり、また内
周両端部には、その両端面に沿って、その内周方向に沿
うような環状のリブ(35)(35)が内方に向かって突出した
状態となっている。
(30)を用いて波形管(10)(10)を直列接続する方法につい
て説明する。まず、一方の波形管(10)の端部に筒状パッ
キン(20)の一端部を被せた状態で、筒状パッキン(20)の
一端面がストッパとして機能する波形管(10)の環状突起
(15)に当接して、位置決め用突起(21)が嵌合溝(16)に嵌
り込むまで、筒状パッキン(20)を管長手方向に沿って押
し込み、これによって一方の波形管(10)の端部に筒状パ
ッキン(20)を取り付ける。
形管(10)(10)の管端面同士が当接するまで、他方の波形
管(10)を管長手方向に沿って押し込み、これによって両
波形管(10)(10)の端部間を跨ぐようにして筒状パッキン
(20)が外嵌される。
状パッキン(20)に対して外側から被せて、図3に示すよ
うに、これら半筒状部材(31)(31)の当接面(40)(40)を、
水平状態から略45゜角位相させて、波形管(10)(10)の
凸部(12)の外周面よりも内側に収まる状態とし、半筒状
部材(31)(31)同士を連結ボルト(34)(34)…によって連結
する。
両端のリブ(35)(35)が、図2に示すように、波形管(10)
(10)の環状突起(15)(15)の外側面に当接してこれを抱き
込むことによって、波形管(10)(10)の管長手方向への抜
けを防止するようになっている。また、連結ボルト(34)
(34)の締め付け力によって、継手部材(30)が筒状パッキ
ン(20)を押し込み、これによって波形管(10)(10)の管長
手方向端部側の環状突起(14)(14)が筒状パッキン(20)の
内周面に押し付けられ、水密性を維持するようになって
いる。
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、
互いに直列接続される管は、波形管に限らず、単なる円
筒状の管であっても良い。また、波形管の凹凸部は、上
記の断面形状に限定されるものではなく、両者とも略正
方形或いは両者とも円形であっても良い。さらに、筒状
パッキンの位置決め用突起は、環状のものに限らず、例
えばパッキン内周方向に沿って部分的又は適宜間隔をあ
けて形成したものであっても良い。
によると、筒状パッキンの内周に突起が設けられ、この
突起が管端部の溝に嵌るようになっているので、従来の
ような単純な円筒形の筒状パッキンの端面を、管端部に
形成したストッパ用の突起に当接させるだけの位置決め
と比べて、正確な位置まで入ったことを確実に知ること
ができるようになり、筒状パッキンを確実に位置決めし
て安定した状態で取り付けることができ、筒状パッキン
がストッパ用の突起に乗り上げて取り付けられるといっ
た不具合も解消することができる。これによって、施工
性を格段に向上することができ、しかも水密性を良好に
維持することができる。取付後においても、この筒状パ
ッキンの突起が形成された部分は厚肉となり、他の部分
よりも変形し難いことから、管全体が湾曲したときでも
溝から外れる可能性が少ない。
うち、管長手方向中央部側の環状突起を同じく端部側の
環状突起よりも大径として、筒状パッキンの端面が当接
するストッパとすることによって、筒状パッキンのスト
ッパへの乗り上げを確実に防止して、筒状パッキンの位
置決めをより確実に行うことができる。加えて、環状の
突起を筒状パッキンの端部に形成することにより、管へ
外嵌する際に円形を保ち易く、この点からも施工性が向
上する。
と断面形状が円形の凹部とが交互に連続する波形状とし
ているので、配管に際しては、配置場所の壁面や床面に
沿わせて容易に位置決めすることができ、配管後におい
ても周方向に回転し難くなるので、極めて安定性良く配
管することができる。しかも、管内へのケーブル等の挿
通に際しては、凹部が管内において円形リブとして突出
しているので、ケーブル等がこのリブに支持されて抵抗
の少ない状態で容易に挿通させることができる。
図である。
面図である。
す部分断面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 互いに直列接続される一対の管と、それ
らの管の端部間に跨るようにして外嵌される筒状パッキ
ンと、その筒状パッキンを外側から押さえるようにして
管端部間に跨って取り付けられる継手部材とからなる継
手構造において、前記筒状パッキンの内周に設けられた
突起が、管端部の外周に形成された溝に嵌ることとされ
ている管継手部の構造。 - 【請求項2】 前記管は、凸部と凹部を交互に配した波
形管である請求項1記載の管継手部の構造。 - 【請求項3】 前記管の凸部は、断面形状が略正方形に
形成され、前記凹部は、断面形状が円形に形成されてい
る請求項2記載の管継手部の構造。 - 【請求項4】 管端部の外周には、管長手方向に間隔を
おいて一対の環状突起が形成されて、これら環状突起と
環状突起との間の小径部が、前記パッキン内周の突起が
嵌る溝とされている請求項1から3のいずれかに記載の
管継手部の構造。 - 【請求項5】 前記一対の環状突起のうち管長手方向中
央部側の環状突起は、同じく端部側の環状突起よりも大
径であって、前記筒状パッキンの端面が当接するストッ
パとなるものである請求項4記載の管継手部の構造。 - 【請求項6】 パッキン内周の前記突起は、パッキン内
周方向に沿うような環状である請求項1から5のいずれ
かに記載の管継手部の構造。 - 【請求項7】 パッキン内周の前記突起は、パッキンの
端部に設けられている請求項1から6のいずれかに記載
の管継手部の構造。 - 【請求項8】 互いに直列接続される一対の管端部間に
跨るようにして外嵌される筒状パッキンであって、その
内周面には、管端部外周の溝に係合する突起が形成され
ている管継手部に用いられるパッキン。 - 【請求項9】 パッキン内周の前記突起は、パッキン内
周方向に沿うような環状である請求項8記載の管継手部
に用いられるパッキン。 - 【請求項10】 パッキン内周の前記突起は、パッキン
の端部に設けられている請求項8又は9記載の管継手部
に用いられるパッキン。
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