JPH0798762B2 - フッ素化炭化水素系共沸混合物及び共沸様混合物 - Google Patents
フッ素化炭化水素系共沸混合物及び共沸様混合物Info
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- JPH0798762B2 JPH0798762B2 JP1020888A JP2088889A JPH0798762B2 JP H0798762 B2 JPH0798762 B2 JP H0798762B2 JP 1020888 A JP1020888 A JP 1020888A JP 2088889 A JP2088889 A JP 2088889A JP H0798762 B2 JPH0798762 B2 JP H0798762B2
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- fluorinated hydrocarbon
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、代替フロンとして使用できるとともに溶剤等
として優れた特性を有する新規なフッ素化炭化水素系共
沸及び共沸様混合物に関するものである。
として優れた特性を有する新規なフッ素化炭化水素系共
沸及び共沸様混合物に関するものである。
[従来の技術] フッ素化炭化水素系化合物(以下単にフロンという)
は、毒性が少なく不燃で化学的に安定なものが多く、標
準沸点の異なる各種フロンが入手できることから、これ
らの特性を活かして溶剤、発泡剤、プロペラントあるい
は冷媒等として1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トルフルオ
ロエタン(R113)が、発泡剤としてトリクロロモノフル
オロメタン(R11)が、プロペラントや冷媒としてジク
ロロジフルオロメタン(R12)が使われている。
は、毒性が少なく不燃で化学的に安定なものが多く、標
準沸点の異なる各種フロンが入手できることから、これ
らの特性を活かして溶剤、発泡剤、プロペラントあるい
は冷媒等として1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トルフルオ
ロエタン(R113)が、発泡剤としてトリクロロモノフル
オロメタン(R11)が、プロペラントや冷媒としてジク
ロロジフルオロメタン(R12)が使われている。
[発明が解決しようとする課題] 化学的に特に安定なR11、R12、R113は対流圏内での寿命
が長く、拡散して成層圏に達し、ここで太陽光線により
分解して発生する塩素ラジカルがオゾンと連鎖反応を起
こし、オゾン層を破壊するとのことから、これら従来の
フロンの使用規制が実施されることとなった。このた
め、これらの従来のフロンに変わり、オゾン層を破壊し
にくい代替フロンの探索が活発に行なわれている。
が長く、拡散して成層圏に達し、ここで太陽光線により
分解して発生する塩素ラジカルがオゾンと連鎖反応を起
こし、オゾン層を破壊するとのことから、これら従来の
フロンの使用規制が実施されることとなった。このた
め、これらの従来のフロンに変わり、オゾン層を破壊し
にくい代替フロンの探索が活発に行なわれている。
本発明は、従来のフロンと同等な種々の優れた特性を有
しており代替フロンとして有用な炭素数が3の新規な含
水素クロロフルオロプロパン系フロンを含む混合物を提
供することを目的とするものである。
しており代替フロンとして有用な炭素数が3の新規な含
水素クロロフルオロプロパン系フロンを含む混合物を提
供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプ
ロパン(R225cb)及び1,1−ジクロロ−1−フルオロエ
タン(R141b)からなるフッ素化炭化水素系共沸及び共
沸様混合物に関するものである。本発明の混合物は不燃
性であるとともに共沸組成が存在し、特に洗浄溶剤とし
て従来のR113単体よりも洗浄力が高いため、R113代替と
して極めて有用なものである。
ロパン(R225cb)及び1,1−ジクロロ−1−フルオロエ
タン(R141b)からなるフッ素化炭化水素系共沸及び共
沸様混合物に関するものである。本発明の混合物は不燃
性であるとともに共沸組成が存在し、特に洗浄溶剤とし
て従来のR113単体よりも洗浄力が高いため、R113代替と
して極めて有用なものである。
更に、本発明の共沸混合物はリサイクルしても組成の変
動がないこと及び本発明の共沸様混合物はリサイクルし
ても組成の変動が少ないこと、又、本発明の共沸混合物
及び共沸様混合物は従来の単一フロンと同じ使い方がで
き、従来技術の大幅な変更を要しないこと等の利点があ
る。本発明の混合物は、R225cbが1〜36重量%及びR141
bが64〜99重量%からなる共沸様混合物及びR225cbが16
重量%及びR141bが64重量%からなる共沸混合物であ
る。好ましい共沸様混合物の組成物範囲はR225cbが6〜
26重量%及びR141bが74〜94重量%である。
動がないこと及び本発明の共沸様混合物はリサイクルし
ても組成の変動が少ないこと、又、本発明の共沸混合物
及び共沸様混合物は従来の単一フロンと同じ使い方がで
き、従来技術の大幅な変更を要しないこと等の利点があ
る。本発明の混合物は、R225cbが1〜36重量%及びR141
bが64〜99重量%からなる共沸様混合物及びR225cbが16
重量%及びR141bが64重量%からなる共沸混合物であ
る。好ましい共沸様混合物の組成物範囲はR225cbが6〜
26重量%及びR141bが74〜94重量%である。
本発明の混合物には、用途に応じてその他の成分を更に
添加混合することができる。例えば、溶剤としての用途
においては、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、イソ
ヘキサン、ネオヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、2,
3−ジメチルブタン、シクロペンタン等の炭化水素類、
ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロプロパン等のニト
ロアルカン類、ジエチルアミン、トリエチルアミン、イ
ソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン等
のアミン類、メタノール、エタノール、n−プロピルア
ルコール、i−プロピルアルコール、n−ブタノール、
i−ブタノール、s−ブタノール、t−ブタノール等の
アルコール類、メチルセロソルブ、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルブチルケトン等のケトン類、酢
酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル類、
ジクロロメタン、trans−1,2−ジクロロエチレン、cis
−1,2−ジクロロエチレン、2−ブロモプロパン等のハ
ロゲン化炭化水素類、その他、1,2−ジクロロ−1,1−ジ
フルオロエタン等の本発明以外のフロン類等を適宜添加
することができる。
添加混合することができる。例えば、溶剤としての用途
においては、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、イソ
ヘキサン、ネオヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、2,
3−ジメチルブタン、シクロペンタン等の炭化水素類、
ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロプロパン等のニト
ロアルカン類、ジエチルアミン、トリエチルアミン、イ
ソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン等
のアミン類、メタノール、エタノール、n−プロピルア
ルコール、i−プロピルアルコール、n−ブタノール、
i−ブタノール、s−ブタノール、t−ブタノール等の
アルコール類、メチルセロソルブ、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルブチルケトン等のケトン類、酢
酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル類、
ジクロロメタン、trans−1,2−ジクロロエチレン、cis
−1,2−ジクロロエチレン、2−ブロモプロパン等のハ
ロゲン化炭化水素類、その他、1,2−ジクロロ−1,1−ジ
フルオロエタン等の本発明以外のフロン類等を適宜添加
することができる。
R225cb及びR141bからなる本発明の共沸及び共沸様混合
物は、従来のフロンと同様、熱媒体や発泡剤等の各種用
途に使用でき、特に溶剤として用いた場合、従来のR113
より高い溶解力を有するため好適である。溶剤の具体的
な用途としては、フラックス、グリース、油、ワック
ス、インキ等の除去剤、塗料用溶剤、抽出剤、ガラス、
セラミックス、プラスチック、ゴム、金属製各種物品、
特にIC部品、電気機器、精密機械、光学レンズ等の洗浄
剤や水切り剤等を挙げることができる。洗浄方法として
は、手拭き、浸漬、スプレー、揺動、超音波洗浄、蒸気
洗浄等を採用すればよい。
物は、従来のフロンと同様、熱媒体や発泡剤等の各種用
途に使用でき、特に溶剤として用いた場合、従来のR113
より高い溶解力を有するため好適である。溶剤の具体的
な用途としては、フラックス、グリース、油、ワック
ス、インキ等の除去剤、塗料用溶剤、抽出剤、ガラス、
セラミックス、プラスチック、ゴム、金属製各種物品、
特にIC部品、電気機器、精密機械、光学レンズ等の洗浄
剤や水切り剤等を挙げることができる。洗浄方法として
は、手拭き、浸漬、スプレー、揺動、超音波洗浄、蒸気
洗浄等を採用すればよい。
[実施例] 以下に本発明の実施例を示す。
実施例1 下記の組成からなる溶剤混合物1000gを蒸留フラスコに
入れ、理論段数20段の精留塔を用い、大気圧下で蒸留を
行なった。
入れ、理論段数20段の精留塔を用い、大気圧下で蒸留を
行なった。
(組成) (重量%) R225cb(沸点55.4℃) 20 R141b(沸点32℃) 80 その結果、32℃において留分350gを得た。このものをガ
スクロマトグラフで測定した結果、次の組成であった。
スクロマトグラフで測定した結果、次の組成であった。
(組成) (重量%) R225cb 16 R141b 84 実施例2 本発明の混合物(R225cb/R141b=16重量%/84重量%)
を用いて機械油の洗浄試験を行なった。
を用いて機械油の洗浄試験を行なった。
SUS-304のテストピース(25mm×30mm×2mm厚)を機械油
(日本石油製CQ-30)中に浸漬した後、本発明の前記混
合物に5分間浸漬した。その結果、機械油は、R113と同
様、良好に除去できることが確認された。
(日本石油製CQ-30)中に浸漬した後、本発明の前記混
合物に5分間浸漬した。その結果、機械油は、R113と同
様、良好に除去できることが確認された。
実施例3 実施例2の混合物(R225cb/R141b=16重量%/84重量
%)についてタグ式測定法(JIS-K2265)に従って測定
したところ引火点がなく不燃であることが確認された。
%)についてタグ式測定法(JIS-K2265)に従って測定
したところ引火点がなく不燃であることが確認された。
[発明の効果] 本発明のフッ素化炭化水素系混合物は、不燃性で従来の
フロン類が有している優れた特性と同等以上の特性を有
する。又、共沸点が存在するため、リサイクル時に組成
変動がなく、従来の単一フロンと同じ使い方でき、従来
技術の大幅な変更を必要とせず、そのまま適用できる等
の利点がある。又、溶剤としてよく使われているR113単
体よりも、フラックスや油等の溶解除去に優れるためR1
13に替わる洗浄溶剤として好適である。
フロン類が有している優れた特性と同等以上の特性を有
する。又、共沸点が存在するため、リサイクル時に組成
変動がなく、従来の単一フロンと同じ使い方でき、従来
技術の大幅な変更を必要とせず、そのまま適用できる等
の利点がある。又、溶剤としてよく使われているR113単
体よりも、フラックスや油等の溶解除去に優れるためR1
13に替わる洗浄溶剤として好適である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 5/04 C11D 7/30 7/50
Claims (2)
- 【請求項1】1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオ
ロプロパン16重量%及び1,1−ジクロロ−1−フルオロ
エタン84重量%からなるフッ素化炭化水素系共沸混合
物。 - 【請求項2】1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオ
ロプロパン1〜36重量%及び1,1−ジクロロ−1−フル
オロエタン64〜99重量%からなるフッ素化炭化水素系共
沸様混合物。
Priority Applications (13)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1020888A JPH0798762B2 (ja) | 1989-02-01 | 1989-02-01 | フッ素化炭化水素系共沸混合物及び共沸様混合物 |
PCT/JP1990/000119 WO1990008814A1 (en) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | Hydrochlorofluorocarbon azeotropic or azeotropic-like mixture |
DE69024378T DE69024378T2 (de) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | Azeotrope oder azeotropähnliche Zusammensetzung auf der Basis von Chlorfluorkohlenwasserstoffen |
AT90102015T ATE132182T1 (de) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | Azeotrope oder azeotropähnliche zusammensetzung auf der basis von chlorfluorkohlenwasserstoffen |
CN 90100578 CN1035729C (zh) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | 氢氯氟碳共沸或类似共沸混合物 |
CA002026576A CA2026576C (en) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | Hydrochlorofluorocarbon azeotropic or azeotropic-like mixture |
KR1019900702196A KR970002043B1 (ko) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | 히드로클로로플루오로카본 공비 또는 공비형 혼합물 |
AU50345/90A AU623748B2 (en) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | Hydrochlorofluorocarbon azeotropic or azeotropic-like mixture |
DK90102015.6T DK0381216T3 (da) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | Azeotrop eller azeotroplignende chlorfluorcarbonhydridblanding |
ES90102015T ES2083978T3 (es) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | Mezcla azeotropica o similar a una mezcla azeotropica a base de hidrocarburos hidrogenados, clorados y fluorados. |
EP90102015A EP0381216B1 (en) | 1989-02-01 | 1990-02-01 | Hydrochlorofluorocarbon azeotropic or azeotropic-like mixture |
US07/942,328 US5607912A (en) | 1989-02-01 | 1992-09-09 | Hydrochlorofluorocarbon azeotropic or azeotropic-like mixture |
GR960400809T GR3019425T3 (en) | 1989-02-01 | 1996-03-26 | Hydrochlorofluorocarbon azeotropic or azeotropic-like mixture |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1020888A JPH0798762B2 (ja) | 1989-02-01 | 1989-02-01 | フッ素化炭化水素系共沸混合物及び共沸様混合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02202832A JPH02202832A (ja) | 1990-08-10 |
JPH0798762B2 true JPH0798762B2 (ja) | 1995-10-25 |
Family
ID=12039751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1020888A Expired - Fee Related JPH0798762B2 (ja) | 1989-02-01 | 1989-02-01 | フッ素化炭化水素系共沸混合物及び共沸様混合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0798762B2 (ja) |
-
1989
- 1989-02-01 JP JP1020888A patent/JPH0798762B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH02202832A (ja) | 1990-08-10 |
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