JPH0795826A - 農業用塩化ビニル系樹脂フイルム - Google Patents

農業用塩化ビニル系樹脂フイルム

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Publication number
JPH0795826A
JPH0795826A JP24230693A JP24230693A JPH0795826A JP H0795826 A JPH0795826 A JP H0795826A JP 24230693 A JP24230693 A JP 24230693A JP 24230693 A JP24230693 A JP 24230693A JP H0795826 A JPH0795826 A JP H0795826A
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JP
Japan
Prior art keywords
vinyl chloride
chloride resin
film
resin film
agricultural
Prior art date
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Pending
Application number
JP24230693A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Kobayashi
力 小林
Yasuhiro Nakagawa
康弘 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CI Kasei Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
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Publication date
Application filed by CI Kasei Co Ltd filed Critical CI Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 塩化ビニル系樹脂基材100重量部に対し、
平均粒径1〜50μmのシリコーン微粒子0.05〜
3.0重量部を配合した組成物から成るガス透過性農業
用塩化ビニル系樹脂フイルムである。 【効果】 通常の農業用フイルムと同様の保温性、透明
性、防塵性を有する上に、優れた酸素ガス透過性を示
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温室ハウス用やトンネ
ル栽培用などとして好適な、酸素ガス透過性の良好な農
業用塩化ビニル系樹脂フイルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、農業用塩化ビニル系樹脂フイルム
については、その保温性を良くすることに開発の力点が
置かれ、酸素の供給については特に考慮されなかったた
め、例えばトンネル栽培においては、定植後密閉状態な
どに約1か月程全体被覆したのち、暖かくなると被覆フ
イルムに穴明けし、さらに暖かくなるとフイルムを取り
外すという方法が行われているため、全体被覆時に被覆
空間内の酸素が不足し作物の生育が遅れるという欠点が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情の下、酸素ガス透過性に優れ、作物の初期生育を促
進しうる農業用塩化ビニル系樹脂フイルムを提供するこ
とを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、酸素ガス
透過性の良好な農業用塩化ビニル系樹脂フイルムを開発
するために種々研究を重ねた結果、農業用塩化ビニル系
樹脂に、所定量のシリコーン粒子を配合することにより
その目的を達成しうることを見出し、この知見に基づい
て本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、塩化ビニル系樹脂基
材100重量部に対し、平均粒径1〜50μmのシリコ
ーン粒子0.05〜3.0重量部を配合した組成物から
成ることを特徴とする農業用塩化ビニル系樹脂フイルム
を提供するものである。
【0006】本発明のフイルムの基材は、塩化ビニル系
樹脂すなわち塩化ビニル重合体又は塩化ビニルを主体と
する共重合体及びこれらと他の樹脂との混合物である。
このような塩化ビニル系樹脂としては、数平均重合度が
約800〜約2500、好ましくは約1000〜約18
00のポリ塩化ビニル、塩化ビニルを主体とする共重合
体、例えばエチレン‐塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル
‐塩化ビニル共重合体など、あるいはこれらポリ塩化ビ
ニル又は塩化ビニル共重合体を主体とし、他の相容性を
もつ樹脂、例えばポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ア
クリル樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ウレタン樹脂、アクリ
ロニトリル‐スチレン‐ブタジエン共重合体樹脂、部分
けん化ポリビニルアルコールなどとのブレンド物などを
挙げることができる。
【0007】本発明で用いる基材には、通常の農業用塩
化ビニル樹脂フイルムの素材と同じように、必要に応じ
各種の添加剤を含有させることができる。このような添
加剤の例としては、ジオクチルフタレート、ジ‐2‐エ
チルヘキシルフタレート、ジイソオクチルイソフタレー
ト、ジオクチルアジペート、リン酸トリクレジル、エポ
キシ化大豆油のような可塑剤、ステアリン酸鉛、ステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸カドミウム、ジアルキ
ルスズラウレート、オクチルスズマレートのような安定
剤、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノベヘ
ネート、グリセリンモノパルミテート、ジグリセリンモ
ノステアレート、ポリエチレングリコールモノパルミテ
ートのような防曇剤、シリカ、アルミナ、タルク、ヒド
ロタルサイト、硫酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、カオリンクレー、雲母のような無機充
てん剤、2‐ヒドロキシ‐4‐メトキシベンゾフェノ
ン、フェニルサリチレート、2‐(2‐ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾールのような紫外線吸収剤、パラ
フィンワックス、ステアリン酸、メチレンビスステアリ
ン酸アミド、セチルアルコールのような滑剤などを挙げ
ることができる。そのほか、防霧剤、粘着防止剤、酸化
防止剤、帯電防止剤、着色剤なども所望に応じ含有させ
ることができる。
【0008】本発明においては、これらの塩化ビニル系
樹脂基材に対し、シリコーン微粒子を配合した組成物を
用いることが必要である。このようなケイ素樹脂微粒子
としては、例えばジメチルシリコーンゴム、メチルフェ
ニルシリコーンゴム、メチルビニルシリコーンゴム、メ
チルフェニルビニルシリコーンゴムなどのシリコーンゴ
ムや各種シリコーン樹脂の微粒子が用いられる。これら
の微粒子は、1〜50μmの範囲の平均粒径を有するこ
とが必要である。これよりも小さい平均粒径のもので
は、酸素ガス透過性の向上はみられないし、これよりも
大きい平均粒径のものでは、雨滴その他の液体を通過す
るために農業用フイルムとしての性能が低下する。
【0009】また、このシリコーン微粒子は、塩化ビニ
ル系樹脂基材100重量部に対し、0.05〜3.0重
量部の割合で配合することが必要である。これよりも少
ない量では十分な酸素ガス透過性が得られないし、また
これよりも量を多くすると、農業用フイルムとしての性
能の劣化を招く。
【0010】本発明のフイルムは、通常のフイルム成形
方法を用いて製造することができる。すなわち、前記し
た塩化ビニル系樹脂に、必要な添加剤とともに所定量の
シリコーン微粒子を加え、リボンブレンダー、バンバリ
ミキサー、スーパーミキサーなどの混合機により十分混
練し、カレンダー成形法、押出成形法、流延法などによ
りフイルム成形する。
【0011】このようにして、一般の農業用フイルムと
同じ膜厚例えば0.05〜0.5mmの厚さのフイルム
とする。
【0012】本発明のフイルムにおいては、塩化ビニル
系樹脂から成るマトリックス中に、これと相容性を有し
ないシリコーンの微粒子が散在するため、両者の境界付
近に、密度の小さい領域を生じる。この領域では、マト
リックスと微粒子が空隙を形成するほど分離しているわ
けではないので、液体を通過することはないが、酸素ガ
スを十分通過できるほどの透過性を有しているので、選
択的に酸素ガスを通過させることができる。
【0013】
【発明の効果】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フイル
ムは、通常の農業用フイルムと同様の保温性、透明性、
防塵性を有する上に、優れた酸素ガス透過性を有するの
で、温室ハウス用や、トンネル栽培用の農業用フイルム
として用いた場合、作物の初期生育を促進しうるという
効果を奏する。
【0014】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳細に説
明する。
【0015】実施例におけるフイルムの性能は以下のよ
うにして行った。 (1)酸素ガス透過性 同圧方式により求めた値を次の評価基準で判定した。 ○:2.0×10-8ml/cm2・sec・cmHg以
上 ×:2.0×10-8ml/cm2・sec・cmHg未
満 (2)作物生育度 試験用農場に、冬期ブロッコリーを播種し、35日目に
苗を10株定植し試料フイルムで被覆し、育成させた。
35日後試料フイルムの穴明けを行い、育成を継続し、
10日目に試料フイルムを除去してさらに育成した。そ
れから10日ないし20日間の間の作物の収獲数及び花
蕾重を数えそれぞれ次の評価基準で判定した。 収量 ○:6個以上 ×:5個以下 花蕾重 ○:300g以上 ×:300g未満 (3)成膜性 8インチテストロールで成形しフイルム化を行い、得ら
れたフイルムの状態を目視し、次の評価基準で判定し
た。 ○:フイルムに穴は発生していない ×:フイルムに穴が発生していた
【0016】実施例1〜4、比較例1〜3 表1に示す組成成分から成る組成物に表2に示す各粒径
メチルシリコーンゴム微粒子を配合したものをそれぞ
れ、190℃のカレンダー加工で圧延し、横方向の延伸
倍率と縦方向の延伸倍率との積が6.5倍から4.5倍
の厚さ100μmの塩化ビニル系樹脂フイルムを試料と
して作製した。得られた試料フイルムの特性も表2に示
す。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂基材100重量部に対
    し、平均粒径1〜50μmのシリコーン微粒子0.05
    〜3.0重量部を配合した組成物から成ることを特徴と
    するガス透過性農業用塩化ビニル系樹脂フイルム。
  2. 【請求項2】 シリコーンがメチルシリコーンゴムであ
    る請求項1記載のガス透過性農業用塩化ビニル系樹脂フ
    イルム。
  3. 【請求項3】 0.05〜0.5mmの膜厚を有する請
    求項1又は2記載のガス透過性農業用塩化ビニル系樹脂
    フイルム。
JP24230693A 1993-09-29 1993-09-29 農業用塩化ビニル系樹脂フイルム Pending JPH0795826A (ja)

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JP24230693A JPH0795826A (ja) 1993-09-29 1993-09-29 農業用塩化ビニル系樹脂フイルム

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JP24230693A JPH0795826A (ja) 1993-09-29 1993-09-29 農業用塩化ビニル系樹脂フイルム

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JPH0795826A true JPH0795826A (ja) 1995-04-11

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ID=17087267

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JP24230693A Pending JPH0795826A (ja) 1993-09-29 1993-09-29 農業用塩化ビニル系樹脂フイルム

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1095963A1 (en) * 1999-10-29 2001-05-02 Pati SpA Transparent synthetic film suitable to be used as a cover in agriculture, particularly in greenhouse cultivation, and relative production method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1095963A1 (en) * 1999-10-29 2001-05-02 Pati SpA Transparent synthetic film suitable to be used as a cover in agriculture, particularly in greenhouse cultivation, and relative production method

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