JPH0795657B2 - 保護機能内蔵型mosfet - Google Patents

保護機能内蔵型mosfet

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JPH0795657B2
JPH0795657B2 JP62224064A JP22406487A JPH0795657B2 JP H0795657 B2 JPH0795657 B2 JP H0795657B2 JP 62224064 A JP62224064 A JP 62224064A JP 22406487 A JP22406487 A JP 22406487A JP H0795657 B2 JPH0795657 B2 JP H0795657B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 この発明は、過電力、過電流、過電圧に対する保護機能
を備えたMOSFET、特にパワーMOSFETに関する。
〔従来技術〕
従来の保護機能内蔵型MOSFETとしては、例えば、1985年
アイイーイーイー パワー エレクトロニクス スペシ
ャリスツ コンファレンス レコード(IEEE Power Ele
ctronics Specialists Conference Record,1985,pp22
9)に記載されているものがある。
上記の装置は、第10〜12図に示すようなものであり、過
電流および過温度保護機能を備えたものである。
まず、第10図は全体の構成を示す図であり、縦型パワー
MOSFETと同一チップ内に保護機能を受け持つCMOSおよび
バイポーラICを形成した、いわゆるパワーICの構成とな
っている。
第10図の装置においては、Thermal limit83で過温度
を、Current limit84で過電流を検出すると、CMOSロジ
ック部に信号が伝達され、図中でPOWER TMOS81と記載さ
れているパワーMOSFETを遮断することによって素子の破
壊を防止するようになっている。
第11図は、上記の従来例における過温度保護回路の回路
図である。
この回路においては、パイポーラトランジスタのベース
・エミッタ間電圧の温度変化を検出し、基準電圧と比較
して保護機能を作動させるようになっているが、このよ
うな微妙なアナログ制御を精度良く行なうために複雑で
大規模の回路構成となっている。
第12図は、上記の従来例の基本デバイス構造の断面図で
ある。
前述のような大規模なICとパワーMOSFETを集積するため
にかなり複雑な構造となっており、その製造には2回の
エピタキシャル成長と埋込層の形成、分離層の形成など
を含む長い工程が必要である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のごとき従来の保護機能内蔵型MOSFETにおいては、
過温度保護機能として温度を検出してフィードバックす
る構成であり、精度良い制御のためには大規模な回路構
成を必要とするものとなっていたため、素子面積が増大
し、またIC形成のために複雑な製造プロセスが必要なた
め大幅なコスト増を招く等の問題があった。
本発明は上記のごとき従来技術の問題を解決するために
なされたものであり、製造工程が少なく低コストであ
り、かつ、パワーデバイスの安全動作領域(ASO=Area
of Safety Operation)に良く適合した保護を行なうこ
との出来る保護機能を内蔵したMOSFETを提供することを
目的とするものである。
〔問題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明においては、ゲート
端子とドレイン端子が負荷駆動用MOSFETと共通に接続さ
れ、上記負荷駆動用MOSFETのドレイン電流IDのI/Nのド
レイン電流I1が流れるカレントミラー用MOSFETと、上記
カレントミラー用MOSFETのドレイン端子とソース端子間
に接続され、上記負荷駆動用MOSFETのドレイン・ソース
電圧VDSに対応した電流I2が流れる抵抗値R1の第1の抵
抗と、上記カレントミラー用MOSFETのソース端子と負荷
駆動用MOSFETのソース端子間に接続され、その抵抗値R2
がR1≫R2なる値を有し、上記電流I1とI2が流れる第2の
抵抗と、ベース端子が上記カレントミラー用MOSFETのソ
ース端子に接続され、コレクタ端子とエミッタ端子の一
方が上記負荷駆動用MOSFETのゲート端子に、他方がソー
ス端子に接続され、上記第2の抵抗の端子電圧がしきい
値VFを越えるとスイッチングするバイポーラトランジス
タと、を備え、 上記ドレイン電流IDと、上記ドレイン・ソース電圧VDS
と、上記しきい値電圧VFとの関係がID>−(N/R1)VDS
+(N/R2)VFで示され、上式において−(N/R1)=A、
(N/R2)VF=Bとおいた場合に、それぞれの値は、上式
で示す動作特性曲線上のVDS×IDの最大値すなわち-B2/4
Aと、上記負荷駆動用MOSFETの最大許容損失PDとがPD≧-
B2/4Aの関係を満足するように選択された値とするよう
に構成している。
なお、上記のカレントミラー用MOSFETは負荷駆動用MOSF
ETのドレイン電流IDを検出する手段であり、上記第1の
抵抗はドレイン・ソース間電圧VDSを検出する手段であ
り、上記第2の抵抗とバイポーラトランジスタは過電力
時を検出して負荷駆動用MOSFETを遮断する手段である。
すなわち、本発明においては、過電力保護機能として、
素子の温度を測定するのではなく、パワーMOSFETのドレ
イン・ソース電圧VDSとドレイン電流IDとの組み合わせ
からパワーMOSFETのチップ内での消費電力を検出し、そ
の値が所定の条件に達するとゲート・ソース電圧VGSをO
FFにしてパワートランジスタを遮断するように構成して
いる。
〔実施例〕
実施例の説明の前に、パワートランジスタのASO(Area
of Safety Operation=安全動作領域)について説明す
る。
第2図(a)は、ASOの特性図であり、縦軸はドレイン
電流ID、横軸はドレイン・ソース電圧VDSである。
第2図において、、、の3本の実線で囲まれた範
囲がASOである。
まず、直線は、電流による限界値であり、この実線か
ら上は過電流範囲となる。
次に、曲線は、チップ内消費電力による限界値であ
り、この実線から右側が過電力範囲となる。なお、過電
力による障害は、その電力によって発生する熱によるも
のであるから、この範囲は過温度範囲に等しい。
また、直線は、電圧による限界値であり、この実線か
ら右側が過電圧範囲となる。
上記のごとく、パワートランジスタが安全に動作できる
範囲ASOは、電流、電力及び電圧の三つの条件によって
規制されており、パワートランジスタを保護し、かつAS
Oの限界まで動作させるためには、第2図(a)の特性
に出来るだけ近似した保護機能を設定することが必要で
ある。
以下、実施例に基づいて本発明を説明する。
第1図は、本発明の第1の実施例図であり、(a)は回
路図、(b)は動作特性図を示す。
第1図において、FET1は負荷を駆動するメインMOSFET、
FET2はカレントミラー用のMOSFETである。このカレント
ミラー用のFET2は単一セルのMOSFETであり、FET1は同じ
単一セルを数千個並列に接続したものである。このセル
数の比NがFET1とFET2との電流の分流比に等しいこと、
すなわち、いわゆるカレントミラーの原理により、カレ
ントミラー用のFET2に流れる電流を検出することによっ
て負荷駆動用のFET1に流れる電流を検出することが出来
る。なお、カレントミラー用FET2のセル数は一個に限ら
れるものではないが、FET1のセル数よりは大幅に小さい
数である。
また、R1はドレイン電圧VDS検出用抵抗である。また、F
ET2およびR1とFET1のソースとの間には抵抗R2が接続さ
れている。また、Tr1はバイポーラトランジスタであ
り、FET1のゲートとソースとの間に接続され、そのベー
ス・・エミッタ間には抵抗R2の両端の電圧が印加される
ようになっている。
〔作用〕
次に作用を説明する。
前記カレントミラーの原理により、FET2のドレイン電流
I1はFET1のドレイン電流IDの1/Nである。また、R1≫R2
の条件では、R1を流れる電流I2はFET1のドレイン・ソー
ス電圧VDSに比例し、I2=VDS/R1となる。
一方、抵抗R2にはI1とI2の和電流I1+I2が流れる。この
ときR2両端の電圧V1となる。
上記の電圧V1は、Tr1のベース・エミッタ間を順バイア
スする。そして電圧V1が立上って所定のしきい値電圧VF
(0.6V)を越えるとTr1がオンし、そのためゲート・
ソース電圧VGSがVGSVFとなるのでFET1及びFET2はオフ
になる。
次に、上記の保護機能が動作するIDとVDSの組み合わせ
について説明する。
第1図(b)は、V1≧VFとなる条件を示した図である。
第1図(b)において、図示の動作特性線より上の領域
ではV1>VFであり、この領域ではTr1はオン、FET1はオ
フとなる。
上記の動作特性線は で表わされる。
上記(3)式において、R1、R2、N及びVFは、設定後は
一定の値となるから、 とおけば、上記(3)式は ID=A×VDS+B …(1) と表すことが出来る。ただし、Aは負の定数、Bは正の
定数である。
上記の本実施例における動作特性線と前記第2図(a)
で説明したASOとの関係を第2図(b)に示す。
第2図(b)において、実線がASO、破線が本実施例の
動作特性を示している。
上記の破線で示す動作特性線が実線で示すASOより下に
あれば、本実施例の保護機能は過電力保護として機能す
る。このための条件は、動作特性線上のID×VDS積の最
大値とパワーMOSFETの最大許容損失PDとから求められ、 PD≧N×R1/4R2 2 …(4) である。
したがって、抵抗R1、R2の値を適宜設定すことにより、
上記条件を満たしつつ動作直線を自由に設定することが
可能である。
なお、前記(1)式の定数A及びBを用いて表せば、動
作特性線上のID×VDSの最大値は-B2/4Aとなるから、上
記(4)式は、 PD≧-B2/4A …(5) と表すことが出来る。
第1図の実施例においては、バイポーラトランジスタTr
1のしきい値電圧VFは極めてバラツキの少ない値であ
り、本実施例は単純な構成にもかかわらず極めて精度良
く動作する。従って複雑で大面積なパワーICの構成を取
ることなしに低コストな過電力保護機能内蔵型MOSFETを
提供することができる。
次に、第3図は本発明の第2の実施例図であり、8a)は
回路図、(b)は動作特性図を示す。
この実施例は、前記第1図の実施例の過電力保護機能
に、過電流保護機能を加えたものであり、第1図と同符
号は同一物を示す。
過電流保護機能はMOSFET・FET3、抵抗R3、バイポーラト
ランジスタTr2によって構成されている。このFET3は前
記のFET2と同様にFET1のカレントミラー用FETであっ
て、IDに比例した電流I3が流れる。なお、簡単のため、
第3図ではFET2とFET3はセル数の同じMOSFETであるとし
ているが、セル数が異なっていても良い。
次に作用を説明する。
電流I3が抵抗R3を流れ、その両端の電圧V2がVFを越すと
Tr2がオンになり、その結果FET1、FET2、FET3が全てオ
フになる。
本実施例の動作領域は第3図(b)の実線で示すように
なる。すなわち、 ID≧N×VF/R3 の条件では、VDSの値にかかわらず保護機能が動作す
る。
この特性と前記ASOとの関係を第2図(c)に示す。
図示のごとく、本実施例においては、過電力ラインに
対する保護に加え、過電流ラインに対しても保護され
る。
次に、第4図は、本発明の第3の実施例図であり、
(a)は回路図、(b)は動作特性図を示す。
この実施例は、前記第3図の実施例と同様に、過電流保
護機能と過電力保護機能を合わせ持つものである。
第4図の回路は、FET1のドレインと抵抗R1との間にFET4
を接続し、このFET4のゲートをドレインと接続したもの
である。
次に、作用を説明する。
FET4のしきい値電圧をVth4とすれば、FET4のドレイン・
ソース間にVth4以上の電圧が印加されるまで電流I2は流
れない。すなわち、 I2=(VDS−Vth4)/R1 となるため、その動作範囲は第4図(b)の実線で示す
ようになる。この実施例の特性とASOとの関係は、前記
第3図の実施例と同様に、第2図(c)のようになる。
次に、第5図は本発明の第4の実施例図であり、(a)
は回路図、(b)は動作特性図を示す。
この実施例も、前記第4図の実施例と同様に、過電流保
護機能と過電力保護機能を合わせ持つものである。
第5図の回路は、前記第4図の回路におけるFET4のかわ
りにツェナダイオードZD1を接続したものである。
この実施例の動作は前記第4図の実施例と類似してお
り、その動作範囲はZD1のツェナ電圧をVz1とした場合、
第5図(b)の実線で示すようになる。
また、この実施例の特性とASOとの関係も前記第4図の
実施例と同様に、第2図(c)のようになる。
次に、第6図は本発明の第5の実施例図であり、(a)
は回路図、(b)は動作特性図を示す。
この実施例の回路は、前記第1図の回路に抵抗R4とツェ
ナダイオードZD2を追加した構成を有するものであり、
その他、第1図と同符号は同一物を示す。
第6図において、ZD2のツェナ電圧をVz2とすれば、 の範囲においては、I2の値はI2=Vz2/R4に固定される
ため、その動作範囲は第6図(b)の実線で示すように
なる。
本実施例の動作特性とASOとの関係は、第2図(d)に
示すようになる。
図示のごとく、本実施例においては、過電力保護として
機能することは第2図(b)と同様であるが、最大許容
損失曲線によりキメ細かく一致した保護が可能とな
る。
次に、第7図は、本発明の第6の実施例図であり、
(a)は回路図、(b)は動作特性図を示す。
本実施例は、第5図の回路と第6図の回路とを組み合わ
せたものであり、その動作特性は第7図(b)に示すよ
うになる。また、ASOとの関係は第2図(e)に示すよ
うになり、過電流保護および過電力保護機能としてASO
の特性により一層適合した特性を有する。
次に、第8図は、本発明の第7の実施例図であり、
(a)は回路図、(b)は動作特性図を示す。
本実施例は、これまでの実施例で示してきた過電流およ
び過電力保護機能に加えて過電圧保護機能を付加したも
のである。
第8図の回路は、前記第7図の実施例におけるFET1のソ
ース・ドレイン間にツェナダイオードZD3を加えたもの
である。
この回路において、ZD3のツェナ電圧Vz3はFET1のブレー
クダウン電圧BVDS以下の値に設定される。したがってFE
T1のドレイン・ソース間にブレークダウン電圧BVDSを越
える電圧が印加された場合においてもFET1はブレークダ
ウンによる破壊から免れる。
この回路の動作特性は第8図(b)に示すようになる。
また、ASOとの関係は第2図(f)に示すようになり、
前記したASOの3要素、すなわち過電流、過電力、過電
圧のすべてに対して効果的に保護することが出来、ASO
の特性に最も適合した保護機能を実現することが出来
る。
なお、上記のツェナダイオードZD3は、FET1本体のドレ
イン・ソース電圧VDSを直接クランプするため、前記のZ
D1、ZD2と比較して遥かに大容量のツェナダイオードが
必要である。このような大容量のツェナダイオードをFE
Tのソース・ドレイン間に形成するためには特開昭59−9
8557号の方法が有効である。
次に、第9図は、これまで説明した本発明の各実施例の
主要部の構造図であり、(a)は断面図、(b)は平面
図を示す。
この構造図においては、カレントミラー用のFET2は単一
セル、メインのFET1は同じ単一セルを数千個並列に接続
した構造を有している。これらのMOSFETは、半導体チッ
プの裏面から表面(図面の下から上)に向かって電流の
流れるいわゆる縦形MOSFETである。その他、バイポーラ
トランジスタTr1と抵抗R1、R2が同じ基板上に形成され
ている。
第9図において、1はドレイン電極の設けられるn+
板、2はドレイン領域となるn基板、3はゲート電圧に
よって反転層を形成するpボディ領域、4はn+ソース領
域、5はP+ボディ領域、6は層間絶縁膜、8は金属配
線、9はゲートSiO2である。また、7はゲートSiO29の
上に設けられたポリSiであり、この場合にはゲート電極
となる。
FET1とFET2とは、図示のように、セルの並列接続で構成
されている。このセル数の比NがFET1とFET2との電流の
分流比に等しくなる。
また、抵抗R1、R2は、ポリSi7で形成されており、10は
フィールドSiO2である。このポリSi7は、上記のFET1
びFET2のゲート電極となるポリSiと同一のものを使用す
れば、工程が増加しない。また、ポリSiへのドーピング
は、FET1及びFET2のn+ソース領域4、p+ボディ領域5、
pボディ領域3などを形成する工程と共通に行なえば良
い。
次に、バイポーラトランジスタTr1の部分において、20
はFET1及びFET2のpボディ領域3と共通に作られる第1
ベース領域である。また、この中に更に高濃度でFET1
よびFET2のp+ボディ領域5と共通に作られる第2ベース
領域21及びn+ソース領域4と共通に作られるエミッタ領
域22を有している。
上記の第2ベース領域21とエミッタ領域22とは、表面横
方向に形成するバイポーラトランジスタTr1のベース幅
を小さくするため、同一マスクを使用して拡散(Diffus
ion Self Alignment技術)形成される。このTr1形成部
の第1ベース領域20の一部は、第1ベース領域20を形成
したのちコレクタ領域23を作り込むことによってカット
され、これによって横トランジスタであるTr1のベース
幅を十分小さくし、かつベース不純物濃度を下げて高い
hFEを確保している。
一方、縦方向には、寄生バイポーラトランジスタができ
るが、この寄生バイポーラトランジスタのベース幅は前
記のTr1に比べかなり大きく、しかも第2ベース領域21
の濃度が高いので、hFEを無視できるほど小さくするこ
とが出来るようになる。従って寄生バイポーラ効果によ
る不具合を防止することが出来る。
なお、第3図の実施例におけるバイポーラトランジスタ
Tr2も上記Tr1と同様に形成することが出来る。
以上の構成は、従来のようなCMOSロジックを含まないで
構成できるので製造が簡単になる。
また必要素子数も少ないのでチップ面積が小さくなる。
次に、上記のデバイス内の動作を説明する。
この種の縦形MOSFETでは、基板がドレインとなるため、
スイッチングによって電位が変動する。そのためICの集
積に当っては、この電位変動の影響を受けない構成とす
る必要がある。
前記のごとき本実施例の構成によれば、抵抗は全て絶縁
膜上に形成したポリSiで構成されているから電気的分離
は完全である。
また、基板中に形成したバイポーラトランジスタTr
1は、短ベース幅でコレクタ領域23によって濃度の下が
った第2ベース領域21を実質的なベースとする横形トラ
ンジスタとし、また、寄生バイポーラトランジスタへの
対策としては、高濃度の第1ベース領域21と低濃度なが
ら深い第2ベース領域21から成る2層ベース構造とした
ので、寄生バイポーラトランジスタのhFEを著しく小さ
くすることが出来、実用上問題を生じないようにするこ
とができる。
〔発明の効果〕
以上説明してきたように、この発明によれば、その構成
を過電力保護として、抵抗とカレントミラー用のMOSFET
とバイポーラトランジスタとによる簡単な回路構成によ
り、IDとVDSの組み合わせによってメインのMOSFETをオ
ン・オフ制御する構成としているので、従来のような温
度検出が不必要となり、複雑かつ大規模な回路の必要が
ない。従って単体パワーMOSFETの製造工程内でチップ面
積を増すこと無く保護機能を実現することが可能であ
り、従来のような大面積で製造工程の複雑なパワーICと
する必要がなく、低コストな過電力保護機能内蔵MOSFET
を実現できるという効果が得られる。
また、過電力保護特性を折れ線特性とすることにより、
ASOにより適合した特性とすることが出来、更に、過電
流および過電圧保護機能を加えることにより、ASOの3
要素、すなわち過電流、過電力、過電圧のすべてに対し
て効果的に保護することが出来ると共にASOの限界まで
動作可能な保護機能内蔵型MOSFETを実現することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の回路図及び動作特性図、第
2図はASOの特性図及び本発明の各実施例とASOとの関係
を示す図、第3〜8図はそれぞれ本発明の実施例図、第
9図は本発明の装置の一実施例の構造図、第10〜12図は
従来装置の一例図である。 〈符号の説明〉 FET1…メインMOSFET FET2、FET3…カレントミラーMOSFET FET4…MOSFET Tr1、Tr2…バイポーラトランジスタ ZD1〜ZD3…ツェナダイオード R1、R4…抵抗
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/78 H01L 29/78 321 C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲート端子とドレイン端子が負荷駆動用MO
    SFETと共通に接続され、上記負荷駆動用MOSFETのドレイ
    ン電流IDのI/Nのドレイン電流I1が流れるカレントミラ
    ー用MOSFETと、 上記カレントミラー用MOSFETのドレイン端子とソース端
    子間に接続され、上記負荷駆動用MOSFETのドレイン・ソ
    ース電圧VDSに対応した電流I2が流れる抵抗値R1の第1
    の抵抗と、 上記カレントミラー用MOSFETのソース端子と負荷駆動用
    MOSFETのソース端子間に接続され、その抵抗値R2がR1
    R2なる値を有し、上記電流I1とI2が流れる第2の抵抗
    と、 ベース端子が上記カレントミラー用MOSFETのソース端子
    に接続され、コレクタ端子とエミッタ端子の一方が上記
    負荷駆動用MOSFETのゲート端子に、他方がソース端子に
    接続され、上記第2の抵抗の端子電圧がしきい値VFを越
    えるとスイッチングするバイポーラトランジスタと、を
    備え、 上記ドレイン電流IDと、上記ドレイン・ソース電圧VDS
    と、上記しきい値電圧VFとの関係が ID>−(N/R1)VDS+(N/R2)VF で示され、上式において−(N/R1)=A、(N/R2)VF
    Bとおいた場合に、それぞれの値は、上式で示す動作特
    性曲線上のVDS×IDの最大値すなわち-B2/4Aと、上記負
    荷駆動用MOSFETの最大許容損失PDとがPD≧-B2/4Aの関係
    を満足するように選択された値である、ことを特徴とす
    る保護機能内蔵型MOSFET。
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