JPH079556Y2 - ハーネスプロテクタなどに用いられるクリップ付き樹脂成形体 - Google Patents

ハーネスプロテクタなどに用いられるクリップ付き樹脂成形体

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JPH079556Y2
JPH079556Y2 JP1987111859U JP11185987U JPH079556Y2 JP H079556 Y2 JPH079556 Y2 JP H079556Y2 JP 1987111859 U JP1987111859 U JP 1987111859U JP 11185987 U JP11185987 U JP 11185987U JP H079556 Y2 JPH079556 Y2 JP H079556Y2
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clip
resin molded
molded body
panel
hole
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JPS6420021U (ja
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隆悦 及川
明彦 藤田
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、ハーネスプロテクタなどに用いられるクリ
ップ付き樹脂成形体に関し、特に取付けパネルに形成さ
れた孔位置に左右されることなく良好な取付けを行える
ようにしたものに関する。
《従来の技術》 第6図は従来の樹脂成形体からなるハーネスプロテクタ
を示している。
図において、ハーネスプロテクタは多数のハーネスを束
ねた状態にして支持するための車両装備品であり、一般
に断面樋状に形成されたプロテクタ部1の一側部にクリ
ップ2を一体に突出させた構造となっている。
このクリップ2はプロテクタ部1の外側壁に直角に突出
し、クリップ2を車体パネル4に開口した孔5に弾撥的
に嵌合することでプロテクタ部1を車体パネル4の側面
に固定し、結束状態のハーネスを支持する。
《考案が解決しようとする問題点》 以上のハーネスプロテクタは、パネル4の形状や配置に
応じて必ずしも面一には固定できない場合が多い。
例えば第6図の構成ではパネル4がプロテクタ部1の側
部に対向して斜めに傾斜しているため、クリップ2の方
向を孔5に向けて強制的に斜めに弾性変位させなければ
ならない。このため、クリップ2は曲げモーメントを受
けてその基部にクラックを発生したり、極端な場合には
折れてしまうことがある。
したがって、このような配置関係の場合には、第7図に
示すようにクリップ3をパネル4と直交すべくプロテク
タ部1の外側壁より斜めに傾斜した状態に突設すれば良
い。
ところで、第6図に示すクリップ2をプロテクタ部1の
外側部に一体に成形するための金型構造は、第8図に示
すように、前記クリップ2の外形に応じた中抜き型P1
と、クリップ2の下面アンダーカット部分に応じた中抜
き型P2を対向配置し、それぞれ逆方向に平行にスライド
することによってクリップ2の形状に形成できる。
ところが、第7図に示すクリップ3を斜めに突設した場
合の金型構造は、第9図のごとくクリップ3の外形に応
じた中抜き型P3と、アンダーカットに対応した一方の中
抜き型P4と、これら各中抜き型P3,4とは直交方向にスラ
イドするアンダーカット対応の中抜き型P5を必要とし、
金型構造の複雑化を生ずるとともに、型抜き時のスライ
ド方向も複雑化する。また、クリップ3の突出角度の変
更ごとに中抜き型の形状変更を行わなければならず、パ
ネル4の形状に応じて個別的に成形するにはコスト高に
なり過ぎる不具合が生じていた。
この考案は以上の問題を解決するものであって、その目
的は、取付けパネルの形状や樹脂成形体との配置関係に
応じて自在性のあるクリップの取付けを行えるようにし
たハーネスプロテクタなどに用いられるクリップ付き樹
脂成形体を提供するものである。
《問題点を解決するための手段》 前記目的を達成するため、この考案は、樹脂成形体に一
体に形成されたクリップを有し、このクリップをパネル
に設けた孔に挿入することによって、前記樹脂成形体を
前記パネルに固定するハーネスプロテクタなどに用いら
れるクリップ付き樹脂成形体であって、前記クリップ
は、前記樹脂成形体の外側壁から突出する可撓性支持部
を有し、この可撓性支持部からさらに先端側に突出する
支持軸を有し、この支持軸の先端側に、前記孔に挿入し
た際に弾撥的に開いてこの孔からの抜け止となる爪片を
有しており、前記可撓性支持部は、前記支持軸の断面積
よりも小さく形成されて、屈曲自在になっていることを
特徴とする。
《作用》 クリップ本体は可撓性支持部を介して突出方向の角度を
自由に変更でき、これが嵌合される取付けパネル側の孔
位置や取り付け角度変更に対して充分に追随して取付け
ることができる。
《実施例》 第1図はこの考案をハーネスプロテクタに適用した場合
の第一実施例を示している。
図において、このハーネスプロテクタは、樋状に形成さ
れたプロテクタ部樹脂成形体10の外側壁11にクリップ20
を一体に突設した構成であり、プロテクタ部10の内部に
ハーネスを束ねて収納するとともに、前記クリップ20を
介して車体パネルの側部に沿って固定される。
前記クリップ20は、第2図に示すように矢印形に形成さ
れたクリップ本体21と、クリップ本体21の基部に一体化
された矩形状の台座部23と、台座部23の後部と前記外側
壁11間を一体に連接する薄肉ヒンジ部からなる可撓性支
持部24とから構成されており、この薄肉ヒンジ部からな
る可撓性支持部24を介して前記クリップ本体21および台
座部23ともに前記外側壁11に対して揺着可能に支持され
ている。すなわち、可撓性支持部24は、後述する支持軸
21aより断面積が小さく形成されていて、屈曲自在にな
っている。
クリップ本体21は前記台座部23の前面中央から一体に延
設される支持軸21aの先端に傘状に拡がる一対の爪片22
を設けた構成となっている。
また、前記台座部23の支持軸21aの両側および外側壁11
の可撓性支持部24の両側には後述の中抜き型を貫通させ
るための抜き孔25,26が夫々形成されている。
第3図は以上のごとく構成されたハーネスプロテクタの
成形用金型構造の要部を示している。
図において、P6はクリップ20の全体の外形に対応した中
抜き型、P7はクリップ20のアンダーカット部分に対応し
て形成された一対の中抜き型である。
中抜き型P7は前記外側壁11および台座部23を貫通して前
記可撓性支持部24、支持軸21aの外形および爪片22の内
部形状に応じた形状に形成され、両中抜き型P6,P7を平
行にスライドし、両者間に形成されたキャビティに樹脂
を充填することで前述の抜き孔25,26を各部に開口した
状態で第1図に示す形状のクリップ20を一体に成形でき
ることになる。
以上のごときクリップ20を一体突出成形したハーネスプ
ロテクタにあっては、例えば第4図に示すごとくプロテ
クタ部10が車体パネル(パネル)27の取付け面に面一の
状態で結合できない場合、すなわち車体パネル27の取付
け面がプロテクタ10の外側壁11に対して傾いている場合
でも、可撓性支持部24を屈曲させることによって、支持
軸21aを直線状に保持したまま、この支持軸21aを車体パ
ネル27の孔28に垂直に挿入することができる。そして、
支持軸21aを孔28に垂直に挿入することができるから、
爪片22を孔28に容易に貫通させて、この爪片22を確実に
開くことができる。したがって、車体パネル27の取付け
面がプロテクタ部10の外側壁11に対して傾いているよう
な場合でも、支持軸21aを容易にかつ確実に車体パネル2
7に固定することができる。
なお、固定状態において、ハーネスプロテクタに衝撃が
加わった場合には、その衝撃力が薄肉ヒンジ部からなる
可撓性支持部24によって緩和或いは吸収される結果、ク
リップ本体21側が孔28から脱落したり、折れることを未
然に防止する。
第5図はこの考案を適用したハーネスプロテクタの他の
実施例を示している。
図において、プロテクタ部10の外側壁11に突設されたク
リップ20は、前記第一実施例と同様に、クリップ本体2
1、台座部23、薄肉ヒンジ部からなる可撓性支持部24と
からなっている。
台座部23は上記可撓性支持部24を介してプロテクタ部10
の外側壁11に一体化されている。そして、本実施例にお
いて可撓性支持部24には、第5図に示すように補強用リ
ブ29,30,31が形成されており、台座部23の揺動を許容す
るとともに、前記可撓性支持部24の強度を補強してい
る。
この実施例のクリップによれば、前記第一実施例の効果
に加えて、クリップによる嵌合状態がより安定、かつ強
化される。
また、このように形成するための中抜き型の型構造は容
易にその断面形状から理解できるので、説明は省略す
る。
なお、前記各実施例ではこの考案をハーネスプロテクタ
に適用した場合を示したが、この考案はその他のクリッ
プによって相手側に取付けられる容器やハウジングなど
の樹脂成形体一般に適用できることは勿論である。
《効果》 以上実施例によって詳細に説明したように、この考案に
よるハーネスプロテクタなどの用いられるクリップ付き
樹脂成形体にあっては、パネルの孔とクリップの位置が
ずれていても、可撓性支持部を屈曲させることによっ
て、クリップをパネルの孔に挿入することができる。
また、パネルの面が樹脂成形体の外側壁に対して傾いて
いる場合でも、可撓性支持部を屈曲させることによっ
て、支持軸を直線状に保持したまま、この支持軸をパネ
ルの孔に垂直に挿入することができる。そして、支持軸
を孔に垂直に挿入することができるから、爪片を孔に容
易に貫通させて、確実に開くことができる。
したがって、パネルの孔とクリップの位置がずれていて
も、クリップをパネルの孔に挿入することができ、しか
もパネルの面が樹脂成形体の外側壁に対して傾いている
ような場合でも、支持軸を容易にかつ確実にパネルに固
定することができるという顕著な作用効果を奏する。
また、この考案によれば中抜き型の型構造の簡素化を図
ることができ、金型構造が簡素化され、低コスト化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るハーネスプロテクタを示す全体
斜視説明図、第2図は同上要部を示す斜視図、第3図は
クリップ成形用の金型構造を示す要部断面説明図、第4
図は同ハーネスプロテクタの作用を示す模式的斜視説明
図、第5図はこの考案の他の実施例を示す要部斜視説明
図、第6図及び第7図は従来のハーネスプロテクタおよ
びこれが固定される取付けパネルとの関係を示す斜視説
明図、第8図及び第9図は第6図及び第7図に示すクリ
ップの成形用の金型構造を示す断面説明図である。 10…プロテクタ部(樹脂成形体) 11…外側壁 20…クリップ 21…クリップ本体 21a…支持軸 22…爪片 23…台座部 24…可撓性支持部 27…車体パネル(パネル) 28…孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂成形体に一体に形成されたクリップを
    有し、このクリップをパネルに設けた孔に挿入すること
    によって、前記樹脂成形体を前記パネルに固定するハー
    ネスプロテクタなどに用いられるクリップ付き樹脂成形
    体であって、 前記クリップは、前記樹脂成形体の外側壁から突出する
    可撓性支持部を有し、この可撓性支持部からさらに先端
    側に突出する支持軸を有し、この支持軸の先端側に、前
    記孔に挿入した際に弾撥的に開いてこの孔からの抜け止
    めとなる爪片を有しており、 前記可撓性支持部は、前記支持軸の断面積よりも小さく
    形成されて、屈曲自在になっていることを特徴とするハ
    ーネスプロテクタなどに用いられるクリップ付き樹脂成
    形体。
JP1987111859U 1987-07-23 1987-07-23 ハーネスプロテクタなどに用いられるクリップ付き樹脂成形体 Expired - Lifetime JPH079556Y2 (ja)

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JP1987111859U JPH079556Y2 (ja) 1987-07-23 1987-07-23 ハーネスプロテクタなどに用いられるクリップ付き樹脂成形体

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Publication Number Publication Date
JPS6420021U JPS6420021U (ja) 1989-01-31
JPH079556Y2 true JPH079556Y2 (ja) 1995-03-06

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5643032Y2 (ja) * 1977-05-12 1981-10-08
JPS60138317U (ja) * 1984-02-22 1985-09-13 カルソニックカンセイ株式会社 ワイヤハ−ネス固着装置

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JPS6420021U (ja) 1989-01-31

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