JPH0725696U - 車載用スピーカ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワンタッチ式でスピーカを車体に取付ける弾
性フックが破断しない構造にすること。 【構成】 車体にスナップイン方式で取付けるスピーカ
の取付構造３は車載用スピーカのスピーカフレーム２の
外周部に位置出し部１１と弾性フック部１２が一体に形
成されており、位置出し部１１は弾性フック部１２の周
囲を囲むコ字型突起である。位置出し部１１の断面コ字
状の突起により、車載用スピーカの取付けの位置決めが
容易になり、また、弾性フック部１２の械的補強を図っ
ている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は車両に使用される車載用スピーカに関し、特に優れた取付構造を有す る車載用スピーカに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、車載用スピーカを車体に取付ける際には、車の走行によるショックに対 応するためにネジや取付金具等を用いて強固に取付けていた。また、生産性の向 上を図ったワンタッチ式の取付構造をもつ車載用スピーカがある。

【０００３】 図４（イ）及び（ロ）は従来の弾性フックを使用したスピーカの正面図及び側 面図である。スピーカユニット１のスピーカフレーム２の外周部に設けられた弾 性フック１５をスピーカの取付けボードの取付穴（図示せず）に差し込み固定す る。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来のネジや取付金具等を用いて車載用スピーカを車体に取付けるに は、取付現場における取付作業に手間を取り、生産性が悪かった。また、ワンタ ッチ式の車載用スピーカを車体に取付ける取付構造のものでは、ワンタッチで取 付るようにした弾性フックの強度が不足し、弾性フックの破断等が生じるという 問題があった。すなわち、車載用スピーカの重量が弾性フック１５に全てかかる ため、車載用スピーカの重量が重い場合、弾性フック１５が折れたり、車載用ス ピーカが外れるという危険性がある。

【０００５】 本考案はこのような点に鑑みてなされたものであり、ワンタッチ式で車載用ス ピーカを車体に取付けるようにした弾性フックが破断等を起こさないようにした 構造の取付構造を有する車載用スピーカを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案による車載用スピーカでは、スピーカユニッ トを車体に取付けるための取付構造を複数有する車載用スピーカにおいて、前記 取付構造は断面が凹形状である突起状の位置出し部とスピーカユニット取付用の 弾性フック部から成り、前記位置出し部は位置決め用にスピーカユニットの樹脂 製フレームの外周部に設けられ、前記弾性フック部は前記位置出し部の凹形状の 位置に一体に形成されていることに特徴を有している。

【０００７】 また、本考案による他の車載用スピーカでは、スピーカユニットを車体に取付 けるための取付構造を複数有する車載用スピーカにおいて、前記取付構造の一部 は断面が凹形状である突起状の位置出し部とスピーカユニット取付用の弾性フッ ク部から成り、前記取付構造の他の一部は引掛構造になっており、前記位置出し 部と引掛構造は、位置決め用にスピーカユニットの樹脂製フレームの外周部に設 けられ、前記弾性フック部は前記位置出し部の凹形状の位置に一体に形成されて いることに特徴を有している。

【０００８】 さらに、本考案による他の車載用スピーカでは、スピーカユニットを車体に取 付けるための取付構造を複数有する車載用スピーカにおいて、前記取付構造は断 面が凹形状である突起状の位置出し部とスピーカユニット取付用の弾性フック部 から成り、前記位置出し部は位置決め用にスピーカユニットの樹脂製フレームの 外周部に設けられ、前記弾性フック部は前記位置出し部と色や材質が異なり、か つ、前記位置出し部の凹形状の位置に一体に形成されていることに特徴を有して いる。

【０００９】

【作用】

本考案は、車体にスナップイン方式で取付けるスピーカ取付構造を有する車載 用スピーカに関するものである。車載用スピーカのフレーム外周部に位置出し用 突起と弾性フックを一体とした取付構造を設け、位置出し用突起の形状を凹型と する事によりワンタッチで取付けることができ、また弾性フックの強度を向上す ることができる。すなわち、スピーカ取付構造は弾性フック部とその周囲を囲む コ字型突起である位置出し部を一体に形成し、この断面コ字状の突起により、位 置決めの容易化、機械的補強を図っている。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図３は本考案の車載用ス ピーカに用いられる取付構造の説明図である。（イ）は取付構造の斜視図であり （ロ）は断面図である。図において、取付構造３はスピーカフレーム２の外周部 に位置出し部１１と弾性フック部１２が一体に形成されている。取付構造は弾性 フック部１２とその周囲を囲むコ字型突起である位置出し部１１を一体に形成し 、この断面コ字状の突起により、位置決めの容易化、機械的補強を図っている。

【００１１】 図１は本考案の第１実施例における車載用スピーカの外形と取付けボードを表 している。（イ）は車載用スピーカの正面図、（ロ）は車載用スピーカの側面図 及び（ハ）は車載用スピーカを取付けるための取付けボードの図である。図にお いて、取付構造３は車載用スピーカであるスピーカユニット１のスピーカフレー ム２の外周部に設けられている。この取付構造３は弾性フック部１２とその周囲 を囲むコ字型突起である位置出し部１１を一体的に成形されているので、このス ピーカユニット１の取付構造３の位置出し部１１を取付けボード８のスピーカ取 付穴６の近傍に設けられた取付穴６にワンタッチで挿入することによって取付構 造３の弾性フック部１２によって固定される。

【００１２】 図２は本考案の第２実施例における車載用スピーカの外形と取付け用ボードを 表している。（イ）は車載用スピーカの正面図、（ロ）は車載用スピーカの側面 図及び（ハ）は車載用スピーカを取付けるための取付けボードの図である。図に おいて、引掛部４をスピーカ取付穴６の近傍に設けられた取付穴７に引掛け、他 の取付構造３の位置出し部１１を取付けボード８のスピーカ取付穴６の近傍に設 けられた取付穴６にワンタッチで挿入することによって取付構造３の弾性フック 部１２によって固定される。

【００１３】 次に本考案の第３実施例を説明する。前述した図３の取付構造３において、弾 性フック部１２を弾力性の大きい樹脂に、位置出し部１１を剛性の高い樹脂とす る異なる材質による二色成型により取付構造３の性能をより向上させることがで きる。従って、車載用スピーカを容易にかつ安定に固定することができ、取付け の信頼性も向上する。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案による車載用スピーカでは、取付構造は断面が凹 形状である突起状の位置出し部とスピーカユニット取付用の弾性フック部から成 り、位置出し部は位置決め用にスピーカユニットの樹脂製フレームの外周部に設 けられ、弾性フック部は位置出し部の凹形状の位置に一体に形成されているので 、 弾性フックの強度を向上することができ、位置決めの容易化、機械的補強を 図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例における車載用スピーカの
外形図および取付けボードの図である。

【図２】本考案の第２実施例における車載用スピーカの
外形図および取付けボードの図である。

【図３】本考案になる車載用スピーカの取付構造を示す
図である。

【図４】従来例における車載用スピーカの外形図であ
る。

【符号の説明】

１ スピーカユニット ２ スピーカフレーム ３ 取付構造 ４ 引掛部 ５ スピーカユニット取付穴 ６ 取付穴Ａ ７ 取付穴Ｂ ８ 取付けボード １１ 位置出し部 １２ 弾性フック部 １５ 弾性フック

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スピーカユニットを車体に取付けるため
   の取付構造を複数有する車載用スピーカにおいて、 前記取付構造は断面が凹形状である突起状の位置出し部
   とスピーカユニット取付用の弾性フック部から成り、 前記位置出し部は位置決め用にスピーカユニットの樹脂
   製フレームの外周部に設けられ、 前記弾性フック部は前記位置出し部の凹形状の位置に一
   体に形成されていることを特徴とする車載用スピーカ。
2. 【請求項２】 前記複数の取付構造の一部が引掛構造に
   なっていることを特徴とする請求項１記載の車載用スピ
   ーカ。
3. 【請求項３】 前記取付構造における位置出し部と弾性
   フック部は異なる材質で成形されていることを特徴とす
   る請求項１記載の車載用スピーカ。