JP2001260761A - 車両用部品の取付構造 - Google Patents

車両用部品の取付構造

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JP2001260761A
JP2001260761A JP2000072523A JP2000072523A JP2001260761A JP 2001260761 A JP2001260761 A JP 2001260761A JP 2000072523 A JP2000072523 A JP 2000072523A JP 2000072523 A JP2000072523 A JP 2000072523A JP 2001260761 A JP2001260761 A JP 2001260761A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付作業性に優れた車両用機器の取付構造を
提供する。 【解決手段】 取付孔9にスピーカ1をブラケット7に
より取付ける。このブラケット7にグロメット21を一体
に設け、取付孔9の周囲にグロメット嵌合孔34を設け、
このグロメット嵌合孔34にグロメット21を嵌着する。ブ
ラケット7に対してグロメット21が正確な位置に設けら
れるから、誤差が少ない状態で取り付けることができ
る。また、従来のようにグロメットという複数の小部品
の管理及び嵌合孔に合わせる手間などもなくなり、従来
に比べて大幅な作業性の向上が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラケットを用い
た車両用部品の取付構造に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】車両には各種の部品が
ブラケットにより取付けられ、例えば特開平6−165
277号公報には、自動車のドア等にオーディオ機器の
スピーカを取り付ける場合、当該スピーカの外周縁を保
持可能なブラケット(公報第0002段)を使用し、ド
アのインナーパネルには、略円形の孔が穿設され、この
孔には、スピーカ用ブラケットが一部挿通されてインナ
ーパネルに固定され、このスピーカ用ブラケットにスピ
ーカが固定されるようになっている(公報第0003
段)。前記インナーパネルにおける孔の周方向外側位置
にはねじ孔が4箇所に設けられている。一方、前記スピ
ーカ用ブラケットの外周部には、前記ねじ孔に対応した
ねじ孔がそれぞれ形成され、これらねじ孔を相互に対応
させてねじによってスピーカ用ブラケットの固定が行わ
れるようになっている(公報第0004段)。そして、
前記パネルに孔を形成し、この孔にグロメットを挿入
し、ねじをスピーカとブラケットに挿通し、このねじを
前記グロメットに螺合することにより、スピーカを取付
ける構造が知られている。
【0003】しかし、上記の取付構造では、スピーカと
ブラケットとグロメットの3つの部材が別体で構成され
ているため、孔やブラケットの寸法誤差により、車両走
行振動を繰り返し受けると、取付部分にがたつきが発生
する虞がある。また、複数の小型のグロメットを使用す
るから、その管理と取付作業が煩雑になる問題がある。
【0004】また、上記取付構造では、パネルの背面側
はドアの内部と連通するから、ドア内部に雨水などが進
入すると、内装機器に悪影響を与える虞もある。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、取付作業性に優れた車両用機器の取付構
造を提供することを目的とし、また、機器への水の浸入
を防止する車両用機器の取付構造を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、被固
定部に部品をブラケットにより取付けた車両用部品の取
付構造において、前記ブラケットにグロメットを一体に
設け、前記被固定部の周囲にグロメット嵌合孔を設け、
このグロメット嵌合孔に前記グロメットを嵌着したもの
である。
【0007】この請求項1の構成によれば、グロメット
がブラケットに一体に設けられているから、取付工数及
びコストの削減が可能となる。具体的には、ブラケット
に対してグロメットが正確な位置に設けられるから、誤
差が少ない状態で取り付けることができ、グロメットと
いう複数の小部品の管理及び嵌合孔に合わせる手間など
もなくなる。
【0008】また、請求項2の発明は、前記被固定部が
パネルに形成した取付孔であり、前記部品がスピーカで
ある。
【0009】この請求項2の構成によれば、車両用スピ
ーカの取り付けを簡便に行うことができる。
【0010】また、請求項3の発明は、前記ブラケット
は前記取付孔の周囲に当接するフランジ部と前記スピー
カの背面側上部を覆うカバー部とを有し、前記スピーカ
は背面側の下部に電気的接続部を有し、前記カバー部の
背面には中央側から左右方向両側に向って低くなる中央
傾斜案内部を設けたものである。
【0011】この請求項3の構成によれば、ドア内部に
水が侵入し、カバー部の背面を伝わっても、電気的接続
部の上で、その水が中央傾斜案内部を伝わって左右に落
下する。
【0012】また、請求項4の発明は、前記カバー部の
左右側面には、正面側から背面側に向って低くなる側面
傾斜案内部を設けたものである。
【0013】この請求項4の構成によれば、ドア内部に
水が侵入し、カバー部の側面を伝わっても、電気的接続
部の上で、その水が側面傾斜案内部を伝わって背面側に
落下する。
【0014】また、請求項5の発明は、前記取付孔の周
囲で前記フランジ部と前記パネルの間にクッション材を
配置したものである。
【0015】この請求項5の構成によれば、クッション
材により取付孔の正面側への水の回り込みを防止できる
と共に、パネルとブラケット間のがたつき及び共振など
を防止できる。
【0016】また、請求項6の発明は、前記グロメット
嵌合孔の周囲で前記フランジ部と前記パネルの間にクッ
ション材を配置したものである。
【0017】この請求項6の構成によれば、クッション
材により嵌合孔の正面側への水の回り込みを防止できる
と共に、パネルとブラケット間のがたつき及び共振など
を防止できる。
【0018】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1ないし図6は本発明の一実施例
を示し、同図は車両用電気機器としてスピーカ1を示
し、このスピーカ1は、その正面側にフランジ2を有
し、その背面側にコーン3及び電気音響変換器4を有す
ると共に、この電気音響機器4の下部に電気的接続部た
る接続用カプラー5を有し、この接続用カプラー5に、
車両側ハーネス(図示せず)のカプラー6が着脱可能に
接続される。前記スピーカ1はブラケット7により被固
定部に固定され、この例の被固定部は車両側のドアパネ
ル8に形成された取付孔9である。前記ブラケット7は
前記取付孔9の正面側に当接するフランジ部10と前記ス
ピーカ1の背面側上部を覆うカバー部11とを一体に有
し、このカバー部11の下部には、前記接続用カプラー5
に背面側から前記カプラー5を接続する開口部12が設け
られ、この開口部12はブラケット7の正面側と背面側と
を連通する。また、前記ブラケット7には、前記開口部
12の下部に、湾曲した底板部13が設けられ、この底板部
13は前記リング部10Aの内周側から背面側に向って突設
されている。
【0019】前記ブラケット7は合成樹脂からなり、そ
のフランジ部10は中空なリング部10Aとこのリング部10
Aの下部左右に設けた板状の張出し部10B,10Bを有
し、前記リング部10Aの上部中央と、前記左右の張出し
部10B,10Bにはグロメット21が一体成形により設けら
れている。図2に示すように、グロメット21は、スリッ
ト22の両側に設けられた嵌合部23,23を有し、この嵌合
部23はスリット22の長さ方向に長い板片状をなし、その
先端は前記フランジ部10の背面10Hより背面側に突出
し、また、フランジ部10との隙間24により該嵌合部23の
基端は前記背面10Hより正面側に位置する。前記スリッ
ト22は、図2の断面図に示すように、テーパ部22Aを有
し、このテーパ部22Aより基端側が先端側より幅広に形
成され、テーパ部22Aの先端22S位置が嵌合部23の支点
であって、該支点は嵌合部23のほぼ基端位置にある。
尚、後述する嵌合孔と前記支点の間は例えば6〜10ミリ
程度であり、また、スリット22は先端22Sから背面側に
向って緩やかに縮小している。また、前記嵌合部23の先
端が先細りになるように傾斜面25が形成されている。ま
た、図3に示すように、下部左右のグロメット21におい
ては、嵌合部23の長さ方向端部(図3中上下)の先端角
部に該先端が先細りになるように傾斜面25Aが形成され
ている。前記スリット22の中央にはスクリュー捩込み孔
26が形成され、この捩込み孔26にスクリューねじ27が捩
じ込まれる。従って、図2(B)に示すように、前記グ
ロメット21の部分は正面側と背面側とから型抜きするこ
とができ、成形が容易である。尚、左右下部のグロメッ
ト21,21は、後述する嵌合孔にその嵌合部23の基端まで
挿入される。
【0020】前記フランジ部10の上部中央のスクリュー
捩込み孔26に対応して、前記スピーカ1のフランジ2に
透孔31を穿設し、また、そのフランジ2の下部左右に透
孔31A,31Aを穿設し、この透孔31Aに挿通した固定ね
じ32をリング部10Aの固定孔33に螺着する。尚、この固
定孔33には予め雌螺子部を形成しておくようにしても良
く、あるいは固定ねじ32を捩じ込んで雌螺子部を形成す
るようにしてもよい。また、前記ドアパネル8は車両用
ドア内の内側(室内側)に設けられるものであって、こ
のドアパネル8には、前記グロメット21に対応して、グ
ロメット嵌合孔34が穿設されている。前記グロメット21
は、前記スリット22を中心として嵌合部23,23が対称で
かつスリット方向に長く形成されているから、このグロ
メット21が嵌合する前記嵌合孔34は方形をなす。尚、図
中35は前記固定ねじ32位置に対応してパネル8に穿設さ
れた孔である。
【0021】図3に示すように、フランジ部10の背面10
Hには、前記カバー部11と底板部13を囲むクッション材
36を設けると共に、上部のグロメット21の周囲を囲むク
ッション材37と左右のグロメット21,21の周囲を囲むク
ッション材38を設けており、この例では予めフランジ部
10にクッション材36,37,38を貼設している。そして、
前記クッション材36は、前記取付孔9の正面周囲に当設
し、前記クッション材37は嵌合孔34の正面周囲に当設
し、前記クッション材38は嵌合孔34の周囲に当設すると
共に前記固定孔33の背面側及び前記孔35を塞ぐ。尚、前
記クッション材36は帯状のクッション材を前記カバー部
11と底板部13の周囲に沿って引き回し接着したものであ
り、上部に突合せ個所36Aがある。この突合せ箇所36A
は取付孔9の正面上部に位置するから、水が上って回り
込むことはない。また、他のクッション材37,38は一体
もので、予めグロメット21を挿通する孔及び後述する嵌
入突起51を挿通する孔を穿設している。
【0022】前記カバー部11の外周面は湾曲状に形成さ
れ、その背面開口には通気枠部41が設けられ、この通気
枠部41は、中央にほぼ垂直方向の縦桟42を有すると共
に、この縦桟42の下部に下部横桟43を有し、前記縦桟42
から水平方向両側に複数の横桟44を上下に間隔を置いて
設け、それら複数の横桟44及び下部横桟43の背面は背面
側に向って下向きの傾斜面45に形成されている。尚、横
桟44及び下部横桟43の正面も背面側に向って下向きの傾
斜面である。前記通気枠部41の下部には、図5などに示
すように、中央側から左右方向に向って低くなる山型の
中央傾斜案内部46が設けられ、この中央傾斜案内部46
は、前記通気枠部41の背面より背面に突き出した段部で
あって、通気枠部41を伝わって落下してきた水は、前記
中央傾斜案内部46を伝わって左右に案内される。また、
前記カバー体11の左右側面下部には、図6に示すよう
に、該カバー体11の正面側から背面側に向って低くなる
ように傾斜した側面傾斜案内部47,47が設けられ、この
側面傾斜案内部47は前記カバー体11の側面から側方に突
出した段部であって、カバー体11の側面を伝わって落下
してきた水は、前記側面傾斜案内部47を伝わってカバー
体11の背面側に案内される。そして、それら側面傾斜案
内部47,47の背面は前記中央傾斜案内部46の左右と交叉
部48にて交叉している。また、この交叉部48の下方にお
いて、前記底面部13の左右背面側角部には切欠き49,49
が形成されている。尚、図中50は、前記底面部13の中央
に形成されたハーネス挿通溝である。
【0023】前記上部中央の嵌合孔34は、対応するグロ
メット21より左右方向に長く形成されており、このグロ
メット21の左右で、前記中央の嵌合孔34の左右縁に嵌入
する嵌入突起51,51がフランジ部10の背面10Hから突設
されている。従って、ブラケット7の上部は1個のグロ
メット21により取付固定される構造であるが、嵌合孔34
の左右の縁に、グロメット21と別体の嵌合突起51,51が
嵌合することにより、ブラケット7の上部における左右
方向の位置決めが確実になされると共に、この部分にお
いてのがたつきの発生を防止できる。
【0024】次にブラケット7を用いたスピーカ1の取
り付けについて説明する。まず、予めブラケット7のフ
ランジ部10の背面10Hにはクッション材36,37,38を貼
っておく。また、固定ねじ32により、スピーカ1のフラ
ンジ2をブラケット7のフランジ部10に固定し、ブラケ
ット7とスピーカ1とを一体に組み立てる。そして、上
中央と下左右のグロメット21,21,21をそれぞれの嵌合
孔34,34,34に挿入し、捩込み孔26にスクリューねじ34
を捩じ込むと、嵌合部23,23が両側に開き。嵌合孔34に
グロメット21が固定される。この場合、グロメット21の
嵌合部23は、その先端が先細りになるように傾斜面25が
形成されているから、嵌合孔34にグロメット21をスムー
ズに挿入配置することができる。また、グロメット21の
嵌合部23の基端を嵌合孔34と離れた位置に設け、嵌合部
23の基端近傍にテーパ部22Aを設けることにより、スク
リューねじ27を捩じ込むと、テーパ部22Aの先端側を支
点として嵌合部23,23の間隔を広げる力が発生し、梃の
原理により先端側が大きく開き、その支点から離れた嵌
合部23の先端側が嵌合孔34に圧着し、確実な取付構造が
得られる。また、このようにしてドアパネル8の正面側
にフランジ部10が密着するようにブラケット7を固定す
ると、各クッション材36,37,38がパネル8とフランジ
部10との間に押しつぶされ、両者間に押しつぶされたク
ッション材36,37,38が介在する。従って、両者を直接
突き合わせた場合に比べて、がたつきの発生や共振を防
止でき、さらに、両者間から音が漏れることも防止でき
る。また、仮にドア内部からドアパネル8の背面を伝わ
って、水が取付孔9及び嵌合孔34位置に達しても、取付
孔9の正面側周囲にはクッション材36、嵌合孔34の正面
側周囲にはクッション材37,38が位置するから、前記水
が正面側に回り込むことがない。このようにドアパネル
8の背面側の水が正面側に回り込むことがなく、さら
に、この取付構造においては、図5に示すように、ドア
パネル8の背面に沿って水が落下したとしても、この水
はカバー部11の側面に沿って流れ落ち、さらに、側面傾
斜案内部47を伝わって下方に落下し、電気的接続部が水
の影響を受ることがない。特に、側面傾斜案内部47は背
面側に向って低くなる傾斜であるから、カバー部11の側
面を伝わった水が再びパネル8背面を伝わって落ちるこ
とを防止できる。また、カバー部11の背面側を伝わる水
は、中央の縦桟42の背面を伝わり、中央傾斜案内部46に
落下し、あるいは横桟44を伝わるものも、該横桟44の背
面は背面側に向って下向きの傾斜面45であるから、正面
側に落下することなく、中央傾斜案内部46に落下し、左
右の交叉部48から下方に落下し、電気的接続部が水の影
響を受けることがない。
【0025】このように本実施例では、請求項1に対応
して、被固定部たる取付孔9に部品たるスピーカ1をブ
ラケット7により取付けた車両用部品の取付構造におい
て、ブラケット7にグロメット21を一体に設け、被固定
部の周囲にグロメット嵌合孔34を設け、このグロメット
嵌合孔34にグロメット21を嵌着したから、取付工数及び
コストの削減が可能となり、具体的には、ブラケット7
に対してグロメット21が正確な位置に設けられるから、
誤差が少ない状態で取り付けることができ、グロメット
21という複数の小部品の管理及び嵌合孔に合わせる手間
などもなくなり、従来に比べて大幅な作業性の向上が図
れる。
【0026】また、このように本実施例では、請求項2
に対応して、前記被固定部がドアパネル8に形成した取
付孔9であり、前記部品がスピーカ1であるから、車両
用スピーカ1の取り付けを簡便に行うことができる。
【0027】また、このように本実施例では、請求項3
に対応して、ブラケット7は取付孔9の周囲に当接する
フランジ部10とスピーカ1の背面側上部を覆うカバー部
11とを有し、スピーカ1は背面側の下部に電気的接続部
たる接続用カプラー5を有し、カバー部11の背面には中
央側から左右方向両側に向って低くなる中央傾斜案内部
46を設けたから、ドア内部に水が侵入し、カバー部11の
背面を伝わっても、接続用カプラー5の上で、その水が
中央傾斜案内部を伝わって左右に落下し、カプラー5へ
の水の侵入を防止できる。
【0028】また、このように本実施例では、請求項4
に対応して、前記カバー部10の左右側面には、正面側か
ら背面側に向って低くなる側面傾斜案内部47を設けたか
ら、ドア内部に水が侵入し、カバー部10の側面を伝わっ
ても、カプラー5の上で、その水が側面傾斜案内部47を
伝わって背面側に落下し、カプラー5への水の侵入を防
止できる。
【0029】また、このように本実施例では、請求項5
に対応して、取付孔9の周囲でフランジ部10とドアパネ
ル8の間にクッション材36を配置したから、クッション
材36により取付孔9の正面側への水の回り込みを防止で
きると共に、パネル8とブラケット7間のがたつき及び
共振などを防止できる。
【0030】また、このように本実施例では、請求項6
に対応して、グロメット嵌合孔34の周囲でフランジ部10
とドアパネル8の間にクッション材37,38,38を配置し
たから、クッション材37,38,38により嵌合孔34の正面
側への水の回り込みを防止できると共に、ドアパネル8
とブラケット7間のがたつき及び共振などを防止でき
る。また、このようにクッション材36,37,38を必要最
小限の取付孔9及び嵌合孔34位置に集中して配置するこ
とにより、その小型化とコスト抑制が可能となった。
【0031】さらに、実施例上の効果として、上部の嵌
合部23が横方向で下部左右の嵌合部23が上下方向である
から、ブラケット7に上下方向の力及び左右方向の力が
加わってもこれらに対して効果的な取付強度を得ること
ができる。また、嵌合部23の先端は先細りであるから、
嵌合孔34への位置合わせ挿入が容易である。さらに、嵌
合部23はスクリューねじ27により開く力を受ける位置と
嵌合孔34に圧着する位置とが離れているから、嵌合孔34
位置において、広がり代を大きく設定することができ
る。また、中央傾斜案内部46と側面傾斜案内部47とが交
叉部48,48において交叉しているから、再びパネル8を
伝わることなく、そこから水を下方に落下せしめること
ができる。従って、ブラケット7の下方は、両側の交叉
部48,48位置に対応して下方部位のみ水に関する影響を
考慮すればよい。また、クッション材36は帯状のものを
引き回したものであるから、打ち抜きものなどに比べ
て、コストダウンを図れる。
【0032】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
クッション材は、弾性を有するものであれば、各種の材
質のものを用いることができ、ゴムなどでもよい。ま
た、実施例では、捩じ込み孔の両側に嵌合部を有するグ
ロメットを示したが、捩じ込み孔の周囲4箇所に嵌合部
を有するものでもよく、グロメットも各種のものを用い
ることができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明は、被固定部に部品をブ
ラケットにより取付けた車両用部品の取付構造におい
て、前記ブラケットにグロメットを一体に設け、前記被
固定部の周囲にグロメット嵌合孔を設け、このグロメッ
ト嵌合孔に前記グロメットを嵌着したものであり、取付
作業性に優れた車両用機器の取付構造を提供することが
できる。
【0034】また、請求項2の発明は、前記被固定部が
パネルに形成した取付孔であり、前記部品がスピーカで
あり、取付作業性に優れた車両用機器の取付構造を提供
することができる。
【0035】また、請求項3の発明は、前記ブラケット
は前記取付孔の周囲に当接するフランジ部と前記スピー
カの背面側上部を覆うカバー部とを有し、前記スピーカ
は背面側の下部に電気的接続部を有し、前記カバー部の
背面には中央側から左右方向両側に向って低くなる中央
傾斜案内部を設けたものであり、機器への水の浸入を防
止でき、取付作業性に優れた車両用機器の取付構造を提
供することができる。
【0036】また、請求項4の発明は、前記カバー部の
左右側面には、正面側から背面側に向って低くなる側面
傾斜案内部を設けたものであり、機器への水の浸入を防
止でき、取付作業性に優れた車両用機器の取付構造を提
供することができる。
【0037】また、請求項5の発明は、前記取付孔の周
囲で前記フランジ部と前記パネルの間にクッション材を
配置したものであり、機器への水の浸入を防止でき、取
付作業性に優れた車両用機器の取付構造を提供すること
ができる。
【0038】また、請求項6の発明は、前記グロメット
嵌合孔の周囲で前記フランジ部と前記パネルの間にクッ
ション材を配置したものであり、機器への水の浸入を防
止でき、取付作業性に優れた車両用機器の取付構造を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】同グロメット回りの断面図であり、図2(A)
は取付状態、図2(B)は取付前の状態を示す。
【図3】同上ブラケットの背面図である。
【図4】同上取付状態の背面側から見た斜視図であり、
クッション材を鎖線で示している。
【図5】同上取付状態の背面側から見た斜視図であり、
矢印により水の流れを示している。
【図6】同上取付状態の側面図である。
【符号の説明】 1 スピーカ(部品) 5 接続用カプラー(電気的接続部) 7 ブラケット 8 ドアパネル(パネル) 9 取付孔(被固定部) 11 カバー部 21 グロメット 34 グロメット嵌合孔 36,37,38 クッション材 46 中央傾斜案内部 47 側面傾斜案内部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D020 BB01 BC06 BD01 BD02 BD05 3J025 AA02 BA23 CA01 DA01 3J036 AA05 FA01 3J048 AA01 BA11 DA10 EA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被固定部に部品をブラケットにより取付
    けた車両用部品の取付構造において、前記ブラケットに
    グロメットを一体に設け、前記被固定部の周囲にグロメ
    ット嵌合孔を設け、このグロメット嵌合孔に前記グロメ
    ットを嵌着したことを特徴とする車両用部品の取付構
    造。
  2. 【請求項2】 前記被固定部がパネルに形成した取付孔
    であり、前記部品がスピーカであることを特徴とする請
    求項1記載の車両用部品の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記ブラケットは前記取付孔の周囲に当
    接するフランジ部と前記スピーカの背面側上部を覆うカ
    バー部とを有し、前記スピーカは背面側の下部に電気的
    接続部を有し、前記カバー部の背面には中央側から左右
    方向両側に向って低くなる中央傾斜案内部を設けたこと
    を特徴とする請求項2記載の車両用部品の取付構造。
  4. 【請求項4】 前記カバー部の左右側面には、正面側か
    ら背面側に向って低くなる側面傾斜案内部を設けたこと
    を特徴とする請求項2又は3記載の車両用部品の取付構
    造。
  5. 【請求項5】 前記取付孔の周囲で前記フランジ部と前
    記パネルの間にクッション材を配置したことを特徴とす
    る請求項2〜4のいずれか1項に記載の車両用部品の取
    付構造。
  6. 【請求項6】 前記グロメット嵌合孔の周囲で前記フラ
    ンジ部と前記パネルの間にクッション材を配置したこと
    を特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の車両
    用部品の取付構造。
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