JP5603204B2 - ドアパーティングシールとその取付構造 - Google Patents

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本発明は、車両用ドアのパーティングシールとその取付構造に関し、特に車両後輪の前方側に隣接配置されるドアの内側後端縁に沿ってアーチ状に装着されて、車体パネルとドアインナパネルとの間をシールするドアパーティングシールとその取付構造に関するものである。
スライドドア車における後部のドアパーティングシールの構造が例えば特許文献1にて提案されている。この特許文献1に記載のドアパーティングシールでは、その図1,2に記載されているように、ドアインナパネルの内側にクリップまたはスクリューにて装着されるアーチ状の装飾板部に、ドアの後端縁に圧接してシールするリップ状の遮蔽部を設けるとともに、車両内側に突出してドアを閉じた時にドアと車体パネルとの隙間を後輪側から覆う楯壁部を設けてある。
また、ヒンジドア車のサイドシル部におけるドアパーティングシール(ロアモール)の構造として例えば特許文献2に記載のものが提案されている。この特許文献2に記載のドアパーティングシールでは、その図1に記載されているように、ドアインナパネルの内側下部にクリップにて固定される芯材入りの本体部に、ドアアウタパネルの外面下部に当接する当接リップと、ドアインナパネルの下部に圧接する当接リップと、ドア閉時にサイドシルに圧接するリップとをそれぞれ設けてある。
特開2006−264370号公報 特開2008−30607号公報
特許文献1に記載のドアパーティングシールでは、装飾板部をクリップまたはスクリューにてドアインナパネルに直接固定する構造であるため、装飾板部の前後方向の長さが比較的小さい場合には特に問題は生じない。その一方、ドア自体の造形上の制約から装飾板部をある程度長くしないとクリップまたはスクリューにてドアインナパネルに固定できない場合がある。その場合には、クリップまたはスクリューによる装飾板部の固定点から例えば後端の遮蔽部までの距離が大きくなるため、例えば車体あるいはドア閉時の振動を受けて装飾板部が振動して、それによる打音または異音の発生が危惧される。
また、特許文献2に記載のドアパーティングシールでは、ドアアウタパネル、ドアインナパネルおよびサイドシルのそれぞれに対してリップをもってパーティングシールを当接させているため、基本的には上記のような振動による打音または異音の発生の問題は生じない。その一方、特許文献2に記載のドアパーティングシールでは、芯材としてステンレス製の薄板を用いているため、製法が押出成形であるか金型を用いた注入成形または射出成形であるかにかかわらず、重量の増加や大幅なコストアップが余儀なくされることとなって好ましくない。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、金属製の芯材を用いることなしに、例えば車体あるいはドア閉時の振動を受けたとしてもそれによる打音または異音の発生のおそれのない軽量で安価なドアパーティングシールを提供するものである。
請求項1に記載の発明は、車両後輪の前方側に隣接配置されるドアの内側後端縁に沿ってアーチ状に装着されて、車体パネルとドアパネルとの間をシールするドアパーティングシールであることを前提としている。
その上で、硬質樹脂材料にて形成されてドアパネルの内側面に沿って配設されるアーチ状の基板部と、上記基板部の前端部に形成されて、当該基板部をドアパネルに固定する止着手段のための止着手段保持部と、上記基板部の後端部に形成されて、ドアパネルの後端縁を含む内側後端部に着座するソフト着座部と、上記基板部の後端から車両内側に向かって突出形成された泥除け部と、上記基板部のうち止着手段保持部とソフト着座部との間においてその内側面に軟質材料にて一体に突出形成されたシール部と、上記基板部のうち止着手段保持部とソフト着座部との間においてその外側面にドアパネル側に向けて軟質材料にて一体に突出形成されて、基板部とドアパネルとの直接接触を阻止するための緩衝部と、を備えている。
そして、上記緩衝部が基板部を板圧方向に貫通してシール部と一体に形成されていることを特徴とする。
ここで、ドアパネルとは、ドアアウタパネルとドアインナパネルの双方を含む意味で使用するものとする。
この場合において、請求項2に記載のように、上記シール部がアーチ状の基板部の長手方向に沿って連続して形成されているのに対して、シール部と一体に形成された緩衝部がアーチ状の基板部の長手方向に沿って所定のピッチで複数個形成されていると、必要とされる軟質材料の削減が可能である。
また、請求項3に記載のように、上記ソフト着座部に粘稠な接着手段が含まれていて、また、請求項4に記載のように、その接着手段が両面粘着テープであると、止着手段による固定効果に加えて接着手段または両面粘着テープによる固定効果も期待できるようになる。
ここで、請求項5に記載のように、上記泥除け部のうち少なくとも後端側の表層部がソフト着座部の一部とともに軟質材料にて一体に形成されていると、いわゆるチッピング(飛び石または石跳ね)対策、すなわちチッピングを受けた際の打音や衝撃を緩和する上でも有効となる。
さらに、請求項6に記載のように、上記ソフト着座部のうちドアパネルの後端縁に当接する部分が前方側に向かって凸形状となる湾曲面となっていると、ドアパーティングシールをドアに組み付ける際に、上記湾曲面相当部を内側に巻き込んでしまうのを未然に防止する上で有利となる。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の技術をドアパーティングシールの取付構造として捉えたものである。
その上で、硬質樹脂材料にて形成されてドアパネルの内側面に沿って配設されるアーチ状の基板部と、上記基板部の前端部に形成されて、当該基板部をドアパネルに固定する止着手段のための止着手段保持部と、上記基板部の後端部に形成されて、ドアパネルの後端縁を含む内側後端部に着座するソフト着座部と、上記基板部の後端から車両内側に向かって突出形成された泥除け部と、上記基板部のうち止着手段保持部とソフト着座部との間においてその内側面に軟質材料にて一体に突出形成されていて、ドア閉時に相手側となる車体パネルに圧接することでドアパネルと車体パネルとの間をシールするシール部と、上記基板部のうち止着手段保持部とソフト着座部との間においてその外側面にドアパネル側に向けて軟質材料にて一体に突出形成された緩衝部と、を備えている。
そして、上記止着手段保持部およびソフト着座部以外の部分では基板部とドアパネルの内側面とが所定の隙間を隔てて対向している一方、上記隙間に臨んでいる緩衝部が基板部を板圧方向に貫通してシール部と一体に突出形成されていることにより、基板部とドアパネルとの直接接触が上記緩衝部によって阻止されていることを特徴とする。
したがって、少なくとも請求項1,7に記載の発明では、例えばドア造形上の制約から、基板部のうち止着手段保持部からソフト着座部までのスパンが長くなっても、それらの間に緩衝部を突出形成してあるので、たとえ車体振動等を受けたとしても基板部とドアパネルとの直接接触が阻止されて、打音や異音の発生を未然に防止できるようになる。
請求項1,7に記載の発明によれば、緩衝部があることによって基板部とドアパネルとの直接接触を阻止して、打音や異音が発生を未然に防止できる。また、基板部やシール部あるいは緩衝部等の部位ごとに硬質材料と軟質材料とを使い分けることで金属製の芯材を併用する必要がなくなり、重量を軽減して軽量化を図ることができるとともに、製造コストも低減することができる。
請求項2,8に記載の発明によれば、シール部が基板部の長手方向に沿って連続して形成されているのに対して、シール部と一体の緩衝部が基板部の長手方向に沿って所定のピッチで複数個形成されていることで、必要とされる軟質材料を削減でき、軽量化とコストダウンを図る上で一段と有利となる。
請求項3,9に記載の発明によれば、ソフト着座部に粘稠な接着手段が含まれていることで、接着手段による基板部の固定効果を期待でき、ドアパーティングシールを一段と堅固にドアパネルに固定できる利点がある。
請求項4,10に記載の発明によれば、接着手段が両面粘着テープであるため、接着力による固定効果とともにソフト着座部本来の緩衝効果も期待できる。
請求項5,11に記載の発明によれば、泥除け部のうち少なくとも後端側の表層部がソフト着座部の一部とともに軟質材料にて一体に形成されているため、チッピング(飛び石または石跳ね)による打音や衝撃を緩和できる利点がある。
請求項6,12に記載の発明によれば、ソフト着座部のうちドアパネルの後端縁に当接する部分が前方側に向かって凸形状となる湾曲面となっているため、ドアパーティングシールをドアに組み付ける際に、上記湾曲面相当部を内側に巻き込んでしまうことがなくなり、シール性および外観的な見栄えの向上に寄与できる。
スライドドア車の側面説明図。 本発明を実施するためのより具体的な形態を示す図で、図1のA−A線に沿う拡大断面図。 図2のC部拡大図。 図2に示したドアパーティングシール単独での背面図。 図4に示したドアパーティングシールの斜視図。 図4に示したドアパーティングシールを表側から見た斜視図。 図4に示したドアパーティングシールを成形すための金型構造の一例を示す断面説明図。
図1以下図面は本発明を実施するためのより具体的な形態を示し、特に図1はフロントドア1がヒンジドアでリアドア2がスライドドアタイプの自動車の側面図を、図2は図1のA−A線に沿う拡大断面図をそれぞれに示している。また、図3は図2のC部拡大図を、図4は図2におけるドアパーティングシール3単独での背面図をそれぞれ示している。なお、図2は図1のA−A線断面に対応していると同時に、図4のB−B線断面にも対応している。
さらに、図5は図4に示したドアパーティングシール3の斜視図を、図6は同じく図4に示したドアパーティングシール3を表側から見た斜視図をそれぞれ示している。
図1に示すように、スライドドアであるリアドア2の後部では、ドア閉時においてホイールハウスのアーチ形状と重合する部分が円弧状のアーチ形状部2aとなっていて、このアーチ形状部2aの内側面にドアパーティングシール3が装着される。すなわち、車両の後輪4の前方側に隣接配置されることになるリアドア2のアーチ形状部2aの内側後端縁に沿って同形状のドアパーティングシール3が装着されて、車体パネルであるクウォータパネル5とドアインナパネル2bとの間をシールすることになる。
図2において、5は車体パネルとしてのクウォータパネル、6はクウォータパネル5と接合されているホイールハウスである。また、リアドア2は、周知のようにドアアウタパネル2aとドアインナパネル2bとを周縁部のヘミング結合部2cにてヘミング結合することで構成されている。リアドア2の下部にはフロントドア1(図1参照)とともに比較的幅広の樹脂製のアウトサイドモール7がベルト状に装着される。
図2に示すように、ドアパーティングシール3は、硬質の樹脂材料にて肉厚がほぼ一定のアーチ形状に形成された基板部としてのベースプレート8を主要素とするもので、ベースプレート8の後端には車両内側に向けて泥除け部としての厚肉のマッドガードフランジ部9が直立するように一体に突出形成されている。なお、図2から明らかなように、ベースプレート8の断面形状はドアインナパネル2bの段絞り断面形状とほぼ相似形のものとなっている。
また、ベースプレート8の前端側にはアーチ形状の長手方向に沿って複数(本実施の形態では5個)の取付穴10が所定のピッチで形成されていて、それぞれの取付穴10の裏面側の周縁部にはボス部11が形成されている。そして、長手方向両端の二つの取付穴10以外の三つのそれぞれの取付穴10には図2のような樹脂製のグロメット12を併用しつつ止着手段としてのタッピングスクリューが13がねじ込まれ、また両端の取付穴10には止着手段としての図示外の樹脂製のクリップが圧入されることで、ベースプレート8がドアインナパネル2bに固定される。
したがって、グロメット12を併用しつつ各取付穴10の裏面にボス部11が形成されていることで、それ以外の部位でのベースプレート8とドアインナパネル2bとの直接接触が阻止されている。同時に、各取付穴10とそれらの周縁部のボス部11およびグロメット12は、止着手段であるタッピングスクリュー13またはクリップを保持する止着手段保持部を形成している。
また、ベースプレート8と一体のマッドガードフランジ部9のうち後端側の表層部が軟質の樹脂材料で形成されたチッピングプロテクタ14となっていて、実質的にマッドガードフランジ部9の後端面が一部のピン状部9aを除いて軟質のチッピングプロテクタ14にて被覆されている。これにより、マッドガードフランジ部9が後輪4側からのチッピングを受けても、チッピングプロテクタ14があることによって打音や衝撃の緩衝効果が期待できる。なお、図2から明らかなように、チッピングプロテクタ14はアウトサイドモール7にて覆われて保護されていても、アウトサイドモール7は特定の車種のみの装備であるのに対して、チッピングプロテクタ14を有するドアパーティングシール3は全ての車種に共通の標準装備とされることから、チッピングプロテクタ14付きのドアパーティングシール3が必要になる。
チッピングプロテクタ14の一部は、図3に拡大して示すように、ドアパネル2の後端縁に当接する部分が前方側に向かって凸形状となる湾曲面15aを有するカバーリップ15となっているとともに、図2,3のほか図5に示すように、カバーリップ15から分岐した一部がベースプレート8の幅方向に延びて複数の微細なエクステンション部16を形成している。また、このエクステンション部16を覆うようにベースプレート8の長手方向に連続して粘稠な接着手段である両面粘着テープ17が貼着されている。なお、ここでの両面粘着テープ17は、粘稠で且つ軟質な基材の表裏両面に粘着接着性を付与したものである。
そして、上記カバーリップ15やエクステンション部16は両面粘着テープ17とともに断面略アングル状の凹状受容部となるソフト着座部18を形成していて、両面粘着テープ17によってもまたベースプレート8がドア2のへミング結合部2cに接着固定されるとともに、ヘミング結合部2cを含むドアインナパネル2bとベースプレート8との直接接触が阻止されている。同時に、ドア2の後端縁とカバーリップ15の当接によって両者間がシールされている。
したがって、先に述べたように止着手段であるタッピングスクリュー13やクリップとともに両面粘着テープ17を併用していることで、ドアインナパネル2bにベースプレート8が直接接触することがなく、両者の間には対向間隙に相当する所定の隙間Gが確保されている。
ベースプレート8のうち幅方向の中央部の内側面には、軟質の樹脂材料で形成されてベースプレート8と重合する保持ベルト部19とともに、この保持ベルト部19から一体的に後方側に斜めに突出するシール部としての舌片状のシールリップ20が形成されている。このシールリップ20は図6から明らかなように保持ベルト部19とともにベースプレート8の長手方向に連続して形成されている。
また、ベースプレート8には板厚方向に貫通する複数の連通穴21が形成されていて、先に述べた保持ベルト部19の一部がこの連通穴21を貫通した上でベースプレート8の反対側の面にまで及び、ドアインナパネル2b側に向かって突出する緩衝部としての複数のクッションビード22を一体的に形成している。
より詳しくは、図2,4のほか図5から明らかなように、シールリップ20は保持ベルト部19とともにベースプレート8の長手方向に連続して形成されているのに対して、保持ベルト19と一体のクッションビード22はベースプレート8の外側面上であって、且つタッピングスクリュー13やクリップによる固定点と両面粘着テープ17による固定点との間において、ベースプレート8の長手方向に所定ピッチで、すなわち取付穴10と同じピッチで複数個(本実施例では5個)突出形成されている。さらに、各クッションビード22からその一部がベースプレート8の幅方向に延びてエクステンション部23を形成している。なお、いずれのエクステンション部16,23もベースプレート8の外側面と面一かそれよりもわずかに低いものとなっている。
ここで、ベースプレート8の材質である硬質の樹脂材料を例えばポリオレフィン系のポリプロピレン(PP)とした場合、チッピングプロテクタ14やシールリップ20およびクッションビード22等の材質である軟質の樹脂材料としては、上記ポリプロピレンよりも軟質のもの、例えばポリプロピレンとEPDMとをブレンドした動的架橋型のオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPV)を用いるものとする。
このように構成されたドアパーティングシール3の構造によれば、止着手段であるタッピングスクリュー13やクリップと接着手段である両面粘着テープ17を併用しているため、ドアパーティングシール3の主要素であるベースプレート8はその幅方向で両持ち支持されているかたちとなって、ドアインナパネル2bに対する固定保持力が一段と向上することになる。
また、図2に示すように、リアドア2自体の造形上の制約から、ベースプレート8の幅方向寸法とともに、タッピングスクリュー13や図示外のクリップによる固定点から両面粘着テープ17による固定点までの距離が大きくなっている。そして、ドアインナパネル2bとベースプレート8の間には所定の隙間Gが確保されていて、その隙間にクッションビード22が臨んでいることになる。
したがって、タッピングスクリュー13や図示外のクリップによる固定点から両面粘着テープ17による固定点までの距離(スパン)が大きくなっているにもかかわらず、両者の間に複数のクッションビード22が位置していることで、たとえ車体振動やドア閉時の振動を受けたとしても、ドアパーティングシール3のベースプレート8がドアインナパネル2bに当接することがない。それによって、打音や異音の発生を未然に防止することができることになる。
その上、保持ベルト部19やシールリップ20がベースプレート8の長手方向で連続して形成されているのに対して、クッションビード22はベースプレート8の長手方向の要所要所に点在しているだけで所期の目的を達成できることから、クッションビード22に必要とする材料を相対的に削減することが可能となる。
さらに、ベースプレート8の後端のソフト着座部18にてリアドア2のヘミング結合部2cを受容していることで、当該部位での打音や異音の発生も未然に防止できることになる。
また、マッドガードフランジ部9の表層部が軟質のチッピングプロテクタ14となっていることで、チッピングを受けた際の打音や衝撃を緩和できるほか、ソフト着座部18の一部であるカバーリップ15のうちリアドア2の後端縁に対する当接面が前方側に向かって凸形状の湾曲面15aとなっていることにより、ドアパーティングシール3をリアドア2に組み付ける際のカバーリップ15の巻き込みを未然に防止することができる。
加えて、図2から明らかなように、保持ベルト部19は連通穴21を通して保持ベルト部19とは反対側の面に突出する複数のクッションビード部22およびエクステンション部23と一体に形成されているので、例えばベースプレート8から保持ベルト部19を剥離させようとする外力が加わった場合に、クッションビード22やエクステンション部23はその外力に対向することができ、それによって保持ベルト部19の剥離を未然に防止することが可能となる。
ここで、ドアパーティングシール3を成形する際には、例えば最初に硬質の樹脂材料からなるベースプレート8を成形した後、次いで図7に示すようにこのベースプレート8をインサートとして所定の金型30にセットし、いわゆるインサート成形法によりベースプレート8と一体に軟質の樹脂材料からなる保持ベルト部19、シールリップ20、クッションビード22およびチッピングプロテクタ14等を成形することになる。なお、金型30の要素としては、下型31と上型32のほか、脱型時のアンダーカット部の回避のために例えば複数に分割されたスライドコア33が併用される。
その際に、予め可塑化された軟質の樹脂材料をキャビディ34内に注入するための注入ゲート部24,25をそれぞれのエクステンション部16,23に相当する部位に設定する。こうすることにより、一方のエクステンション部23では連通穴21を通してベースプレート8の表裏両面側に軟質の樹脂材料を注入することができ、ベースプレート8の室内側の面において長手方向で連続している保持ベルト部19およびシールリップ20とともに、ベースプレート8の室外側の面において所定のピッチで並設される複数のクッションビード22を同時に且つ一体に成形することが可能となる。
また、成形後に製品であるドアパーティングシール3を金型30から脱型した時には、エクステンション部16,23には非製品部領域としてゲート跡が付帯していることになるので、事後的にこのゲート跡を切除することになる。この場合、エクステンション部23において多少のゲート跡残りが発生しても、図2から明らかなようにドアパーティングシール3の正規組付状態では外部から見えないように隠蔽されてしまうので、見栄えの上で問題となることがないだけでなく、そのゲート跡残りの突出長がクッションビード22の高さの範囲内のものでさえあれば、クッションビード22の機能に支障をきたすこともない。
これらのことは、もう一方のエクステンション部16についても同様であって、ソフト着座部18の一部であるカバーリップ15とともに、マッドガードフランジ部9の長手方向で連続しているチッピングプロテクタ14を同時に且つ一体に成形することが可能である。そして、そのエクステンション部16においてゲート跡残りが発生したとしても、図2から明らかなようにドアパーティングシール3の正規組付状態では外部から見えないように隠蔽されてしまうだけでなく、エクステンション部16そのものが両面粘着テープ17にて覆われてしまうので、美観の上で問題となることはない。
2…リアドア
2a…ドアアウタパネル
2b…ドアインナパネル
3…ドアパーティングシール
4…後輪
5…クウォータパネル(車体パネル)
8…ベースプレート(基板部)
9…マッドガードフランジ部(泥除け部)
10…取付穴(止着手段保持部)
11…ボス部(止着手段保持部)
12…グロメット(止着手段保持部)
13…タッピングスクリュー(止着手段)
14…チッピングプロテクタ(表層部)
15…カバーリップ
15a…湾曲面
16…エクステンション部
17…両面延粘着テープ(接着手段)
18…ソフト着座部
20…シールリップ(シール部)
22…クッションビード(緩衝部)
G…隙間

Claims (13)

  1. 車両後輪の前方側に隣接配置されるドアの内側後端縁に沿ってアーチ状に装着されて、車体パネルとドアパネルとの間をシールするドアパーティングシールであって、
    硬質樹脂材料にて形成されてドアパネルの内側面に沿って配設されるアーチ状の基板部と、
    上記基板部の前端部に形成されて、当該基板部をドアパネルに固定する止着手段のための止着手段保持部と、
    上記基板部の後端部に形成されて、ドアパネルの後端縁を含む内側後端部に着座するソフト着座部と、
    上記基板部の後端から車両内側に向かって突出形成された泥除け部と、
    上記基板部のうち止着手段保持部とソフト着座部との間においてその内側面に軟質材料にて一体に突出形成されたシール部と、
    上記基板部のうち止着手段保持部とソフト着座部との間においてその外側面にドアパネル側に向けて軟質材料にて一体に突出形成されて、基板部とドアパネルとの直接接触を阻止するための緩衝部と、
    を備えていて、
    上記緩衝部が基板部を板圧方向に貫通してシール部と一体に形成されていることを特徴とするドアパーティングシール。
  2. 上記シール部がアーチ状の基板部の長手方向に沿って連続して形成されているのに対して、シール部と一体に形成された緩衝部がアーチ状の基板部の長手方向に沿って所定のピッチで複数個形成されていることを特徴とする請求項1に記載のドアパーティングシール。
  3. 上記ソフト着座部に粘稠な接着手段が含まれていることを特徴とする請求項1または2に記載のドアパーティングシール。
  4. 上記接着手段が両面粘着テープであることを特徴とする請求項3に記載のドアパーティングシール。
  5. 上記泥除け部のうち少なくとも後端側の表層部がソフト着座部の一部とともに軟質材料にて一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のドアパーティングシール。
  6. 上記ソフト着座部のうちドアパネルの後端縁に当接する部分が前方側に向かって凸形状となる湾曲面となっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のドアパーティングシール。
  7. 車両後輪の前方側に隣接配置されるドアの内側後端縁に沿ってアーチ状に装着されて、車体パネルとドアパネルとの間をシールするドアパーティングシールの取付構造であって、
    硬質樹脂材料にて形成されてドアパネルの内側面に沿って配設されるアーチ状の基板部と、
    上記基板部の前端部に形成されて、当該基板部をドアパネルに固定する止着手段のための止着手段保持部と、
    上記基板部の後端部に形成されて、ドアパネルの後端縁を含む内側後端部に着座するソフト着座部と、
    上記基板部の後端から車両内側に向かって突出形成された泥除け部と、
    上記基板部のうち止着手段保持部とソフト着座部との間においてその内側面に軟質材料にて一体に突出形成されていて、ドア閉時に相手側となる車体パネルに圧接することでドアパネルと車体パネルとの間をシールするシール部と、
    上記基板部のうち止着手段保持部とソフト着座部との間においてその外側面にドアパネル側に向けて軟質材料にて一体に突出形成された緩衝部と、
    を備えていて、
    上記止着手段保持部およびソフト着座部以外の部分では基板部とドアパネルの内側面とが所定の隙間を隔てて対向している一方、
    上記隙間に臨んでいる緩衝部が基板部を板圧方向に貫通してシール部と一体に突出形成されていることにより、基板部とドアパネルとの直接接触が上記緩衝部によって阻止されていることを特徴とするドアパーティングシールの取付構造。
  8. 上記シール部がアーチ状の基板部の長手方向に沿って連続して形成されているのに対して、シール部と一体に形成された緩衝部がアーチ状の基板部の長手方向に沿って所定のピッチで複数個形成されていることを特徴とする請求項7に記載のドアパーティングシールの取付構造。
  9. 上記ソフト着座部に粘稠な接着手段が含まれていることを特徴とする請求項7または8に記載のドアパーティングシールの取付構造。
  10. 上記接着手段が両面粘着テープであることを特徴とする請求項9に記載のドアパーティングシールの取付構造。
  11. 上記泥除け部のうち少なくとも後端側の表層部がソフト着座部の一部とともに軟質材料にて一体に形成されていることを特徴とする請求項9〜10のいずれか一つに記載のドアパーティングシールの取付構造。
  12. 上記ソフト着座部のうちドアパネルの後端縁に当接する部分が前方側に向かって凸形状となる湾曲面となっていることを特徴とする請求項7〜11のいずれか一つに記載のドアパーティングシールの取付構造。
  13. ドアパーティングシールが装着されるドアがスライドドアであることを特徴とする請求項7〜12のいずれか一つに記載のドアパーティングシールの取付構造。
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