JP2005001551A - 車両用ドアウエストモールディング - Google Patents

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Yuji Gomi
雄治 五味
Makoto Senho
真 千竈
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Abstract

【課題】モールディング本体と固定具を接着することなく、しっかりと固定できるドアウエストモールディングを提供することを課題とする。
【解決手段】車両に組み付けられる車両用ドアウエストモールディング1であって、意匠面11aを有するモールディング本体10と、モールディング本体10をドア2に固定するための固定具20とを備え、モールディング本体10は、意匠面11aの裏側11bに、固定具20の樹脂部が接した界面が形成されており、モールディング本体10と固定具20とは、前記界面に形成された溶着部1bによって固着されている。これにより、モールディング本体10と固定具20とをしっかりと固定することができ、かつ、固定に接着剤が不要となる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に組み付けられる車両用ドアウエストモールディングに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ドアウエストモールディングをドアパネルに取り付けるための構造として、例えば特許文献1〜5に記載の構造が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−278584号公報
【特許文献2】
特開2000−177505号公報
【特許文献3】
特開平11−170865号公報
【特許文献4】
実開平06−008805号公報
【特許文献5】
特公昭63−053043号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載のクリップの場合、抱持片の弾性力によりドアウエストモールディングを抱持している。ドアウエストモールディングをドアに組み付ける前の状態では、クリップは、抱持片の弾性力に基づく摩擦力によって、該モールディングの長手方向に位置ずれしくくなっている。しかし、モールディングの運搬中などにクリップが正規の取付位置からずれてしまうことがある。このため、クリップの位置を点検し、場合により、ドアに組み付ける前にクリップの位置を修正する必要があるので、手間がかかる。
【0005】
特許文献2に記載のドアウエストモールディングの端末構造では、ドアウエストモールディングの端末の抜け止め部に対応して、ドアアウターパネルのベルトラインに沿った後端末部に抜け防止部が形成されている。この抜け防止部を形成するため、ドアパネルの前後方向位置決め部の後方に切欠(特許文献の図1)ができており、しかもこの切欠は車外側に位置するとともに、ドアウエストモールディングの抜け止め部で隠す際まで存在している。このため、切欠部の周辺の車体にひずみが発生し、見栄えが悪くなるおそれがある。また長期使用中にパネルの切欠部の端縁とモールディングとの接触により、錆が発生するおそれがある。
【0006】
特許文献3のドアウエストモールディングでは、モールディング本体の端末に取り付けられたエンドキャップに、ネジ穴を有したボス部を取り付けている。この構造は、モールディング本体が金属板の芯材を有して肉薄であり、モールディングの内側の幅(車内側から車外側への幅)が広い場合には適用できるが、ドアウエストモールディングが樹脂で厚みが大きく形成されており、モールディングの内部空間の幅が狭い場合には、適用が難しい。また、近年、車高の高い車両が増えており、このような車両では、運転席と反対側のサイドドアの前縁部に、前方視界の確保と死角の解消のため、窓を設けることがある。この場合、ドアのウエスト部に窓が位置するため、ネジ止めすることができない。
【0007】
特許文献4に記載のクリップは、ドアウエストモールディングが金属板の心材により肉薄となっている箇所に適用されている。ドアウエストモールディングが樹脂などで厚みが大きく形成されている場合には、ドアウエストモールディングとドアパネルとの隙間が小さくなり、適用できない。
【0008】
特許文献5に記載の発明では、モールディング本体の端末に取り付けられたエンドキャップの先端の車室側の部分に、ドアインナーパネルに沿って下方に延長された延長片を形成し、この延長片とドアパネルにバンパーラバーを取り付けるか、または該延長片とバンパーラバーとを一体に成形するとともに、該延長片を介してドアパネルと固定するようにしている。この場合、ドアを開閉するたびに、バンパーラバーが対向するパネルに衝突することになるので、その衝撃によりエンドキャップがモールディング本体からずれてしまうおそれがある。このため、エンドキャップとモールディング本体を突き合わせることにより面一にすると、意匠面におけるエンドキャップとモールディング本体の分け目の部分(見切り部分)に隙間が生じるおそれがある。
また、延長片にバンパーラバーを設けない場合でも、モールディングの意匠面と延長片が離れているため、延長片でクリップなどの係止手段やネジなどの固定手段を用いてエンドキャップを固定したとしても、前記見切り部分をきちんとつなぎとめておくことができず、やはり隙間が生じるおそれがある。このため、エンドキャップをモールディング本体の端末に被せて被覆する構造になっており、エンドキャップの縁がモールディング本体の周面から盛り上がって見栄えが悪くなっている。
【0009】
接着剤を用いてモールディング本体とクリップ等の固定具を接着する方法も考えられるが、モールディングの材質によっては、しっかりと接着できない場合がある。また、接着剤は、有機溶媒を使用しているなど、環境保護の観点から好ましくない。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、モールディング本体と固定具またはエンドキャップとを接着することなく、しっかりと固定できるドアウエストモールディングを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は、車両に組み付けられる車両用ドアウエストモールディングであって、意匠面を有するモールディング本体と、モールディング本体をドアに固定するための固定具とを備え、前記モールディング本体は、前記意匠面の裏側に、前記固定具の樹脂部が接した界面が形成されており、前記モールディング本体と前記固定具とは、前記界面に形成された溶着部によって固着されていることを特徴とする車両用ドアウエストモールディングを提供する。これにより、モールディング本体が、樹脂製の場合でも、また、板状の芯材が入っている場合でも、モールディング本体と固定具とをしっかりと固定することができる。固定に接着剤が不要となるので、環境保護になる。
【0012】
前記溶着部は、前記固定具から前記モールディング本体に向けて嵌入した凹凸となっていることが好ましい。この場合、樹脂の溶着による接合力のみならず、凹凸の嵌入による接合力が作用するので、接合力がより強くなり、しっかりと固定されたものとなる。
【0013】
前記固定具は、前記溶着部に対向して、該溶着部を形成する部材の進退経路を有することが好ましい。溶着部を形成する部材としては、例えば熱源や超音波などの振動源等である。これにより、溶着部を形成すべき箇所に溶着部を形成する部材を進入および退出させる動作を素早くでき、従って、作業時間を短縮できる。
【0014】
前記固定具には、前記モールディング本体の外側に延出した延長片が設けられており、該延長片には、前記固定具をドアインナーパネルに固定するための取付穴が形成されていることが好ましい。この場合、モールディング本体の幅が狭い場合にも、本発明を適用することができる。
【0015】
前記固定具は、前記モールディング本体の長手方向の端末を保護する端末保護部を一体に有していることが好ましい。この場合、モールディング本体の端末をドアパネルに確実に固定できる。また、端末保護部とモールディング本体の固定もしっかりしたものになり、端末保護部の周縁と、モールディング本体の外面とを面一にしても、端末保護部とモールディング本体の端末との間の見切り部分に隙間が生じることはなく、見栄えがよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態に基づいて、本発明を詳しく説明する。
図1は、車両のサイドドアの一例を示す正面図である。図2は、図1のサイドドアのウエストライン付近を示す部分切欠斜視図である。
図3は、本発明のドアウエストモールディングの端末付近の一例を示す正面図である。図4は、図3の切断線A−Aに沿う断面図である。図5は、図3の切断線B−Bに沿う断面図である。図6は、図3の切断線C−Cに沿う断面図である。図7は、図3の切断線D−Dに沿う断面図である。
図8は、溶着部の形成手順の一例を示し、図8(a)は溶着部が形成される前のモールディング本体と固定部とが接した界面の状態の一例を示す断面図であり、図8(b)は、前記界面に溶着用の部材を適用した状態の一例を示す断面図であり、図8(c)は、形成された溶着部の一例を示す断面図である。
図9は、図3のドアウエストモールディングの固定具の斜視図である。
【0017】
本実施の形態の場合、図1,図2に示すように、車両のドア2(詳しくは、フロント側のサイドドア)のドア本体2bは、空間2aを介して車幅方向に対面するドアインナーパネル3とドアアウターパネル4とが周縁部で溶接などによって接合されて、中空に構成されている。例えば、図4に示すように、ドアアウターパネル4の上縁部4aは、ドアインナーパネル3の上端縁3aを挟むように折り曲げられてヘミング部4cを形成している。また、図7に示すように、ドアアウターパネル4の前縁部4dは、ドアインナーパネル3の前端縁3dを挟むように折り曲げられてヘミング部4eを形成している。
ドアインナーパネル3およびドアアウターパネル4は、鉄などの金属板や、アルミニウムなどの非鉄金属などを採用することができる。
【0018】
ドア2は、ドア本体2bの上側に突出するドアサッシュ5を有し、このドアサッシュ5に囲まれた開口部には、上下(図2の上下方向)にスライドして開閉可能なドアウインドウ6が配置されている。
また、本実施の形態の車両では、ドアサッシュ5の前縁部5aに固定ガラス7が車体側に取り付けられている。この固定ガラス7は、ドアサッシュ5の前縁部5a付近の視界を確保し、死角をなるべく解消するためのものである。
【0019】
図1,2に示すように、ドア本体2bの上縁部であるウエストライン2cには、車両の前後方向(図2の左右方向)に延びる長尺のドアウエストモールディング1(以下、単にモールディング1ということがある)が取り付けられている。
ドアウエストモールディング1は、図3〜図6に示すように、下向きに開口した略コ字状(逆U字状)の断面を有するモールディング本体10と、該モールディング本体10の端末10a(詳しくは、図2に示すように、車両前側の端末)に取り付けられた固定具20とを有している。
【0020】
モールディング本体10は、車外側に臨む意匠面11aを有する外側壁11と、該外側壁11に対向して配置された内側壁12と、これら側壁11,12の上縁部を連結する上壁13と、外側壁11の下縁部11cから垂設した弾接部14と、上壁13の外面13aから車内側(図4,図5の左側)に突設されたリップ15と、内側壁12の外面12aから車内側(図4,図5の左側)に突設され、ナイロンなどの植毛(植毛部16a,17a)が施されたリップ16,17と、外側壁11および内側壁12の内面11b,12bから突設された柔軟部11e,12eを、少なくとも有している。
【0021】
モールディング本体10の外側壁11、内側壁12および上壁13からなる硬質部10bは、ここでは、ポリプロピレンに適宜のフィラーを配合したものなどの硬質合成樹脂から形成されたものである。しかし、特にこれに限定されるものではなく、ステンレス等の金属薄板に合成樹脂を被覆したものなどでもよい。
図4,図5に示すように、弾接部14は、ドアアウターパネル4が段状に屈曲形成されてなる屈曲段部4bに弾接(弾性変形しながら接触)し、モールディング本体10を上下方向(図4の上下方向)に位置決めするためのものである。
また、内側壁12の下縁部12cは、内方(モールディング本体10の内部空間10dに臨む側、図4の右向き)に突出しており、ヘミング部4cから下向きに曲げられたドアアウターパネル4の上縁部4aと係合して、モールディング本体10の抜け止めとなっている。
【0022】
図4に示すように、リップ16,17は、モールディング本体10のうち、ドアウインドウ6に面する部分10c(図2参照)に設けられる。植毛部16a,17aは、ドアウインドウ6と摺接する側の面に形成されており、ドアウインドウ6がリップ16,17と摩擦しても傷つけないようになっている。
柔軟部11e,12eは、ドア本体2bの上縁部のヘミング部4cを挟み付けて嵌合し、モールディング本体10を車幅方向(図4の左右方向)に位置決めするためのものである。
弾接部14やリップ15,16,17、柔軟部11e,12eは、軟質の樹脂から形成され、前記硬質部10bと一体に接合されている。
【0023】
図3,5,6,9に示すように、固定具20は、略板状の端末保護部21と、該端末保護部21から突設され、モールディング本体10の硬質部10b内に挿入、嵌合される嵌合部22と、該嵌合部22からモールディング本体10の外側に延出した延長片26とを有する。この固定具20は、例えばプラスチックなどから一体成形により製造することが可能である。
【0024】
端末保護部21は、その周縁21aが、モールディング本体10の外面11a,12a,13aにほぼ合わせられた板状の部分であり、固定具20の嵌合部22をモールディング本体10の端末10aから挿入すると、前記端末10aに当接して、該端末10aを覆い、保護するようになっている。
端末保護部21は、モールディング本体10の端末10aとの見切り部分18に隙間が生じないように配置される。
【0025】
嵌合部22は、モールディング本体10の外側壁11に臨む外側壁23と、該外側壁23に対向した内側壁24と、これら側壁23,24の上縁部23a,24aを連結する上壁25とにより、下向きに開口した略コ字状(逆U字状)の断面を有した構成となっている。
嵌合部22の外周には、モールディング本体10への挿入方向(図5の紙面に垂直な方向)に沿って延在したリブ22a,22bが突設されている。嵌合部22は、モールディング本体10の端末10aから挿入して、リブ22aの突端をモールディング本体10の外側壁11の内面11bに当接させるとともに、リブ22bを上壁13の内面13bおよび内側壁12の内面12bの隅部に当接させることにより、モールディング本体10の硬質部10bと嵌合される。
また、モールディング本体10の外側壁11の下縁部11cは、内方(内側壁12に向かう方向、図5の左向き)に屈曲しており、この屈曲部に嵌合部22の外側壁23の下縁部23cが当接することにより、嵌合部22の位置決めとなっている。
【0026】
図5,図6に示すように、嵌合部22の外側壁23は、下縁部23cと上壁25との間に、前記モールディング本体10への挿入方向に沿う屈曲段部23bを有する。また、嵌合部22の内側壁24は、該外側壁23に向かって突設するリブ22cを有する。ドア本体2bのドアインナーパネル3とドアアウターパネル4は、上記リブ22cと屈曲段部23bとによって挟み込まれるようになっている。これにより、嵌合部22が、ドアインナーパネル3およびドアアウターパネル4に対して車幅方向(図6の上下方向)に位置決めされる。
これらの構成により、嵌合部22をモールディング本体10の端末10aから該モールディング本体10の長手方向に沿って挿入すると、モールディング本体10の内部空間10dに位置決めされて収容される。
【0027】
図5,図8に示すように、モールディング本体10と固定具20の嵌合部22との固着は、溶着により行われている。
固定具20の外側壁23の下縁部23cは、モールディング本体10の意匠面11aの裏側である外側壁11の内面11bと当接して、樹脂部同士の界面1aを形成している。この界面1aには、熱溶着や超音波溶着などの溶着手法により、溶融部11d,23dからなる溶着部1bが形成されている。
モールディング本体10の意匠面11aにひずみなどの影響を及ぼさないために、溶着部1bは、モールディング本体10の意匠面11aの裏側から形成されている。溶着部1bは、熱源や超音波などの振動源などの溶着部を形成する部材(チップやピン等の溶着部材)40によって形成される。
【0028】
具体的な手順例としては、図8(a)に示すように、固定具20の外側壁23の下縁部23cをモールディング本体10の外側壁11の内面11bに当接したのち、図8(b)に示すように、溶着部材40を、固定具20の外側壁23側から嵌入し、前記界面1a付近まで到達させる。さらに溶着部材40を抜き去ることにより、図8(c)に示すように、モールディング本体10の外側壁11側の溶融部11dが、該外側壁11の内面11bよりも凹陥するとともに、固定具20の外側壁23側の溶融部23dが、モールディング本体10の外側壁11に向けて凸状に突出して、前記溶融部11dに嵌入した状態で溶着されて、前記界面1aに溶着部1bが形成される。
このようにして、溶着により、モールディング本体10と固定具20とを、しっかりと固着することができる。
【0029】
本実施の形態においては、固定具20の外側壁23に溶着部材40を的確に当てるため、固定具20の前記界面1aと対向する内側壁24に、溶着部材40を進入および退出させるための進退経路として、透孔24bが設けられている。なお、溶着部材40の進退経路24bは、円形孔などの透孔に限定されずことはなく、溶着部1bを設ける位置に対向させて、適宜の形状の透孔や穴や切欠などを開けておくことにより、確保することができる。溶着部材を、溶着が必要な前記界面1aまで短時間で近づけることができるので、生産性がよい。
【0030】
また、特に必須ではないが、上記進退経路24bは、溶着部1bの形成後は閉鎖しておくことが好ましい。このため、ここでは、透孔24bを覆うように粘着テープ33を貼着することにより、進退経路24bを閉鎖している。粘着テープ33は、モールディング本体10と同様な色合いにしておくと、外観上、目立たなくなるので好ましい。
【0031】
固定具20は、嵌合部22の内側壁24から、モールディング本体10の外側(ここでは下側;図3の下側)に延出した突片として、延長片26を有する。この延長片26の下端部は、取付穴26bを有する取付部26aとなっている。
取付穴26bは、モールディング本体10をドア本体2bの上縁部のウエストライン2cに取り付けたときに、ドアインナーパネル3に形成された取付穴3bの位置に合うようになっている。ここでは取付穴26bは、図3に示すように、モールディング本体10の長手方向(図3の左右方向)に若干延びた長穴となっている。このため、モールディング本体10の取付位置がその長手方向に若干ずれても、取付穴3b,26bの位置を合わせてネジ32を締めることができる。
【0032】
特に限定されるものではないが、ここでは、固定具20とドアインナーパネル3とを、モールディング本体10の前端側で固着する方法として、ドアインナーパネル3の3bにグロメット31を装着して、このグロメット31に、固定具20の取付穴26b側からネジ31を螺着する方法を採用している。
なお、モールディング本体10の後端側の端末の固定方法は、特に限定されることなく、ドアパネル3,4やドアサッシュ5などに対して、嵌合、係合、螺合(ネジ留め)などの適宜の方法を用いることができる。
【0033】
本実施の形態のドアウエストモールディング1を組み立てる手順としては、例えば以下の順序で行えばよい。まず、粘着テープ33が未貼着の固定具20を、モールディング本体10の端末10aから挿入して嵌合させる。次いで、固定具20をモールディング本体10に対して位置決めして、モールディング本体10と固定具20との樹脂部が接した界面1aに上述の溶着部1bを形成し、これらモールディング本体10と固定具20を固着する。さらに、固定具20の透孔24bを塞ぐように、粘着テープ33を貼着する。
【0034】
このようにして得られたドアウエストモールディング1によれば、モールディング本体10が、金属板の芯材を有している場合のみならず、樹脂のみで成形されていて、内部空間10dが狭い場合でも、固定具20とモールディング本体10とをしっかりと固定することができる。
これにより、モールディング1の運搬中などに固定具20が正規の取付位置からずれてしまうこともなく、従って、モールディング1をドア本体2bに取り付ける前に、固定具20の位置を点検したり修正したりする必要がないので、手間がかからない。また、ドア2の開閉を繰り返しても、溶着部1bによる固着は緩むことがなく、したがい、長期に安定的に使用することができる。
【0035】
また、端末保護部21をモールディング本体10の端末10aに被せる構成にせずとも、該端末10aと端末保護部21とが接した見切り部分18のずれを防止できるので、端末保護部21の周縁21aをモールディング本体10の外面11a,12a,13aに合わせ、面一な外観にすることができる。これにより、端末保護部21が目立たず、モールディング本体10と一体化されたような外観が得られ、美観に優れる。
【0036】
ドア2の前縁部に、前方視界を確保するための固定ガラス7が車体側に設定されていて、モールディング本体10の端末10aが前記固定ガラス7に近接された配置になる場合でも、固定具20の取付穴26aが、延長片26により、モールディング本体10よりも下方に垂設されているので、ネジ締めの際に、固定ガラス7が邪魔にならない。従って、上記固定ガラス7を有する車両にも適用できる。
【0037】
固定具20は、モールディング本体10の端末10aを保護する端末保護部21と一体に形成されているので、エンドキャップなどの端末保護具を別体で用意する必要がない。このため、部品数を少なくして、組立作業の手間が軽減される。しかも、モールディング本体に固定具を固着する構造と、端末保護具を固着する構造とを別々に設定する必要がないので、固定具を固着する構造を単純にできる。このため、モールディング本体10が樹脂製で内部空間10dが狭い場合にも適用できる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のドアウエストモールディングによれば、モールディング本体と固定具やエンドキャップ(端面保護具)とを、接着することなく、しっかりと固定することができる。このため、組立作業が楽になるとともに、揮発性有機溶剤を使用しないことから、環境保護にもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両のサイドドアの一例を示す正面図である。
【図2】図1のサイドドアのウエストライン付近を示す部分切欠斜視図である。
【図3】本発明のドアウエストモールディングの端末付近の一例を示す正面図である。
【図4】図3の切断線A−Aに沿う断面図である。
【図5】図3の切断線B−Bに沿う断面図である。
【図6】図3の切断線C−Cに沿う断面図である。
【図7】図3の切断線D−Dに沿う断面図である。
【図8】溶着部の形成手順の一例を示し、(a)は溶着部が形成される前のモールディング本体と固定部とが接した界面の状態の一例を示す断面図であり、(b)は前記界面に溶着用の部材を適用した状態の一例を示す断面図であり、(c)は形成された溶着部の一例を示す断面図である。
【図9】図3に示すドアウエストモールディングの固定具の斜視図である。
【符号の説明】
1…車両用ドアウエストモールディング(ドアウエストモールディング)、1a…樹脂部の界面、1b…溶着部、2…ドア、3…ドアインナーパネル、10…モールディング本体、10a…モールディング本体の端末、11a…意匠面(外側壁の外面)、11b…外側壁の内面(意匠面の裏側)、20…固定具、21…端末保護部、24b…進退経路(透孔)、26…延長片、40…溶着部を形成する部材(溶着部材)。

Claims (5)

  1. 車両に組み付けられる車両用ドアウエストモールディングであって、
    意匠面を有するモールディング本体と、モールディング本体をドアに固定するための固定具とを備え、
    前記モールディング本体は、前記意匠面の裏側に、前記固定具の樹脂部が接した界面が形成されており、前記モールディング本体と前記固定具とは、前記界面に形成された溶着部によって固着されていることを特徴とする車両用ドアウエストモールディング。
  2. 前記溶着部が、前記固定具から前記モールディング本体に向けて嵌入した凹凸となっていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアウエストモールディング。
  3. 前記固定具が、前記溶着部に対向して、該溶着部を形成する部材の進退経路を有することを特徴とする請求項1または2に記載のドアウエストモールディング。
  4. 前記固定具には、前記モールディング本体の外側に延出した延長片が設けられており、該延長片には、前記固定具をドアインナーパネルに固定するための取付穴が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のドアウエストモールディング。
  5. 前記固定具は、前記モールディング本体の長手方向の端末を保護する端末保護部を一体に有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のドアウエストモールディング。
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WO2023119766A1 (ja) * 2021-12-21 2023-06-29 東海興業株式会社 ベルトモールの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010274516A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Seidensha Electronics Co Ltd 超音波溶着方法、超音波溶着機、および樹脂成形品付き電子機器
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