JP3807136B2 - サイドウインド固定用クリップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粘着テープで貼り合わせたサイドウインド開口部のフランジ部と窓枠部材のフランジ部に装着されるサイドウインド固定用クリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
小型車両、例えば図4に示される小型バスのサイドウインドでは、図5に示されるように粘着テープ、例えばブチルテープ1を用いて、窓枠部材2をボディパネル3に形成してあるサイドウインド開口部3aに取付けることが行なわれている。
【0003】
詳しくは、図5に示されるように窓枠部材2の外周部には内方へ突き出るフランジ部4を有し、またサイドウインド開口部3の内周部にはアウタパネル5とインナパネル6(いずれもボディパネル3)とを合わせてなるフランジ部7を有していて、これら両フランジ部4,7同士を両面粘着構造のブチルテープ1で全周、貼り合わせるようにしている。
【0004】
ところで、ブチルテープ1の粘着強度は不安定である。
【0005】
このため、従来、窓枠部材2の取付強度を補うために、貼り合わせたフランジ部4,7の全周各部に、複数の金属製のクリップ8(サイドウインド固定用クリップ)を装着して、フランジ部4,7をクリップ8のくわえ込み力(挟持力)でも固定することが行なわれている。
【0006】
クリップ8は、例えば図6(a)に示されるように貼り合わせたフランジ部4,7の両側にまたがるコ字板形に形成された金属製の本体部9を有し、同本体部9の各側壁9aの先端部に、例えば先端部を基点として前部側が前方へ向かい拡がり後部側が後方へ向かい狭まるような略ハの字状の一対の弾性変形可能な爪部10(一対の挟持爪)を形成した構造が用いられる。この構造によりクリップ本体8aをなしている。そして、すくなくとも爪部10の後方端の間隔Xは、貼り合わせたフランジ部4,7の厚みY(ブチルテープ1のテープ厚Tに、両フランジ部4,7の厚みを加えた寸法)より狭めた値に定めてあり、ブチルテープ1で貼り合わせたフランジ部4,7の両側にクリップ8の爪部10を挿入することによって、図5および図6(b)に示されるように爪部10が拡がるように弾性変形しこのとき発生するくわえ込み力によって、貼り合わせたフランジ部4,7を両側から強固に挟み付けるようにしてある。
【0007】
なお、図5中11は、ブチルテープ1、クリップ8で固定されたフランジ部4,7の全周に、同部分の全体を覆い隠すように装着されたエッジプロテクタ、例えばエッジモール、12はインナトリム部材である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ブチルテープ1は、基材がブチルゴムから形成されているので、経時変化(日射等による)が起きると、クリップ8のくわえ込み力を受けて、テープ厚Tが薄くなる側に変形する。
【0009】
ところが、ブチルテープ1の経時変化が次第に進行し、貼り合わせたフランジ部4,7の厚みXが、爪部10のくわえ込み量より小さくなるまで、経時変化が進むと、貼り合わせたフランジ部4,7から、クリップ8やエッジモール11が脱落するおそれがある。
【0010】
このため、この対策が望まれている。
【0011】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、経時変化により、粘着テープのテープ厚が薄くなっても、貼り合わせたフランジ部から脱落せずにすむサイドウインド固定用クリップを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載したサイドウインド固定用クリップは、粘着テープで貼り合わせたボディパネルのサイドウインド開口部のフランジ部と窓枠部材のフランジ部との両側から挟み付けるクリップ本体の本体部を形成している端壁の幅方向両端中間から挟持爪側へ突き出るように形成され、クリップ本体の装着にしたがい先端から両フランジ部の貼り合わせ部へ差し込まれるスペーサ部を用いて、フランジ部同士の間隔を所定量に保てる構成にした。
【0013】
これにより、たとえ粘着テープのテープ厚が経時変化により激減することがあっても、貼り合わせたフランジ部の厚さは、スペーサ部により確保されるフランジ部同士の間隔により、最低限、挟持爪がくわえ込み力を発揮する厚み寸法に保たれ続けるので、貼り合わせたフランジ部からクリップが脱落するのが防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1ないし図3に示す一実施形態にもとづいて説明する。
【0015】
なお、先の「従来の技術」で説明した構造と同じ部分には同一符号を付してその説明を省略し、この項では発明の異なる部分(発明の要部となる部分)について説明することにする。
【0016】
本実施形態は、クリップ8の両端に、フランジ部4,7を貼り合わせているブチルテープ1(貼り合わせ部)に差し込まれるスペーサ部15を形成したものである。
【0017】
すなわち、スペーサ部15は、クリップ本体8aの本体部9を形成している端壁9bの幅方向両端中間、詳しくはブチルテープ1と対応する端縁部分に形成してある。同スペーサ部15は、いずれも水平方向へ突き出る水平部16と、同水平部分16の先端部から爪部10側へ向かって延びる鉛直部17とを有して形成される一対の逆L字アーム形をなしている。また両鉛直部17の先端部は、フランジ部4,7をくわえ込む位置まで延びていて、クリップ8の爪部10でフランジ部4,7を挟み込むと、同時に図1(b)および図2に示されるように同時に両鉛直部17がブチルゴム1中、すなわちフランジ部4,7の貼り合わせ部(フランジ部4,7間)に差し込まれる構造にしてある。また鉛直部17の幅寸法A(爪部10の離間方向に沿う寸法)は、フランジ部同士の間隔がスペーサ部15だけで保たれるようになっても、爪部10で所定のくわえ込み力、例えば最低必要以上のくわえ込み力が確保される寸法に定めてある(T>A)。なお、両鉛直部17の先端は、ブチルゴム1中に容易に差し込める形状、例えば円弧状に形成してある。17aはその円弧状部で形成された尖頭部を示す。
【0018】
こうしたクリップ8が、図1(b)、図2に示されるようにブチルテープ1で貼り合わせたフランジ部4,7の全周各部に装着され、窓枠部材2をブチルテープ1の粘着力とクリップ8のくわえ込み力でボディパネル3に固定している。なお、貼り合わせたフランジ部4,7には同フランジ部4,7を覆い隠すようにエッジモール11が装着される。
【0019】
このとき、貼り合わせたフランジ部4,7の厚みYが、クリップ8のくわえ込み力を発揮する寸法を保ち続けていれば、窓枠部材2は、ブチルテープ1とクリップ8との双方によって、ボディパネル3のフランジ部7に強固に固定され続ける。
【0020】
一方、ブチルテープ1の経時変化が進み、貼り合わせたフランジ部4,7の厚みYが、クリップ8のくわえ込み力を保てなくなるまで、ブチルテープ1のテープ厚Tが薄くなったとする。
【0021】
すると、図3に示されるように各クリップ8(図面中では1つ)のスペーサ部15は、両フランジ部4,7の内面と密接し、該フランジ部4,7に挟み付けられていく。これにより、それ以降のフランジ部同士の間隔は減少しない。
【0022】
ここで、各スペーサ部15の幅寸法Aは、あらかじめ爪部1のくわえ込み力を発揮する厚みYが得られる寸法値に定めてあるので、クリップ8のくわえ込み力を失わせるまで、テープ厚Tが薄くなるような挙動が抑えられる。
【0023】
したがって、たとえ経時変化により、過度にブチルテープ1のテープ厚Tが薄くなるようなことがあっても、スペーサ部15が最低限のくわえ込み力を発揮する厚みYに保たれ続けるので、貼り合わせたフランジ部4,7からクリップ8やエッジモール11が脱落するのを防ぐことができる。
【0024】
なお、一実施形態は、ブチルテープを用いてフランジ部同士を張り合わせる構造を例に挙げたが、これに限らず、他の両面粘着構造の粘着テープを用いて、フランジ部同士を貼り合わせた構造にも適用できることはいうまでもない。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明によれば、経時変化により、たとえフランジ部を貼り合わせている粘着テープのテープ厚が薄くなっても、フランジ部間に差し込まれたスペーサ部により、必要なクリップのくわえ込み力が保たれる続けるようになるので、貼り合わせたフランジ部からクリップが脱落するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るサイドウインド固定用クリップを、同クリップが組み込まれるブチルテープで貼り合わせたフランジ部と共に示す斜視図。
【図2】同クリップ、ブチルテープを併用して固定された窓枠部材を示す断面図。
【図3】経時変化によりブチルテープのテープ厚が薄くなり、スペーサ部でフランジ部間の間隔が保たれている状態になったときを示す断面図。
【図4】サイドウインドが組み込まれたバスの外観を示す斜視図。
【図5】図4中のH−Hに沿う窓枠部材の下縁部の取付構造を示す断面図。
【図6】従来のブチルテープおよびクリップを併用して、窓枠部材をボディに組み付ける構造を説明するための斜視図。
【符号の説明】
1…ブチルテープ(粘着テープ)
2…窓枠部材
3…ボディパネル
3a…サイドウインド開口部
4…窓枠部材のフランジ部
7…ボディパネルのフランジ部
8…クリップ
8a…クリップ本体
9…本体部
10…爪部(一対の挟持爪)
11…エッジモール
15…スペーサ部
16…水平部
17…鉛直部。
Claims (1)
- 粘着テープで貼り合わせたボディパネルのサイドウインド開口部のフランジ部と窓枠部材のフランジ部との両側にまたがるように挿入されるコ字板形の本体部および該本体部の各先端部に形成され前記両フランジ部の両側から挟み付ける一対の挟持爪を有して形成されるクリップ本体と、
前記クリップ本体の本体部を形成している端壁の幅方向両端中間から前記挟持爪側へ突き出るように形成され、前記クリップ本体の装着にしたがい先端から前記両フランジ部の貼り合わせ部へ差し込まれるスペーサ部と
を具備してなることを特徴とするサイドウインド固定用クリップ。
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- 1999-01-28 JP JP02004099A patent/JP3807136B2/ja not_active Expired - Fee Related
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