JP2845805B2 - 固定具引掛部を持つ装置の固定構造 - Google Patents

固定具引掛部を持つ装置の固定構造

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JP2845805B2
JP2845805B2 JP12577896A JP12577896A JP2845805B2 JP 2845805 B2 JP2845805 B2 JP 2845805B2 JP 12577896 A JP12577896 A JP 12577896A JP 12577896 A JP12577896 A JP 12577896A JP 2845805 B2 JP2845805 B2 JP 2845805B2
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茂雄 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は装置の固定構造に関
し、特に固定する側の装置の主として下面に固定具の引
掛部があるあるいは準備できる場合の装置の固定構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の固定具を用いた装置を図
4に示す。この従来例は被固定装置6と、この被固定装
置6を固定するための固定具5と、被固定装置6が固定
される装置4とから構成され、固定具5はねじ7により
装置4に固定される。被固定装置6の固定具引掛部6a
に固定具5を通し、固定具5に設けた穴5aを通して装
置4のねじ穴4aにねじ7によって固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術に
おいて、被固定装置を固定するための固定具はねじ等の
締結用部品を用いて固定しているため、被固定装置を装
置に固定するための作業時間が多くかかるという問題点
があった。
【0004】本発明の目的は、固定具を用いて固定する
装置の固定作業の迅速化をはかった固定具引掛部を持つ
装置の固定構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の固定具引掛部を
持つ装置の固定構造は、前端引掛部と後端引掛部を有し
弾性のある板部材からなる固定具と、前記固定具の前記
前端引掛部を受ける前方係止部ならびに前記固定具の前
記後端引掛部を受ける後方係止部を有する装置と、前記
固定具の少なくとも前記前端引掛部を嵌挿しうる形状の
固定具引掛部を一部に有する被固定装置とからなり、こ
の被固定装置の前記固定具引掛部に前記固定具を通し前
記前端引掛部を前記装置の前記前方係止部に係止し且つ
前記後端引掛部を前記装置の前記後方係止部に係止する
ことにより前記固定具を介して前記被固定装置を前記装
置に固定すべくしたものである。
【0006】この固定具引掛部を持つ装置の固定構造に
おいて、前記固定具引掛部を前記被固定装置の下面に設
けてなり、また板部材からなる前記固定具は前記前端引
掛部を両サイドの2個所に有する略コの字型を呈してい
る。また前記装置の一面に設けた凹み部に前記固定具引
掛部を落とし込んで前記被固定装置の位置決めを行え
る。
【0007】このような構成によれば、被固定装置(図
1の3)の下面に設けた固定具引掛部(図1の3a)に
弾性板状の固定具(図1の2)の腕部(2c)および前
端引掛部(2a)を通し、固定具(2)の前端引掛部
(2a)を装置(図1の1)の前方係止部(1a)に、
また後端引掛部(2b)を装置(1)の後方係止部(1
b)にそれぞれ係止する。これにより、ねじ等の締結用
部品を使用せずに、固定具(2)のみで被固定装置
(3)を装置(1)に固定することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0009】図1は本発明の実施の形態を示す分解斜視
図、図2はこの実施の形態を組立てた状態の断面図、図
3はこの実施の形態における固定具引掛部を示す斜視図
である。
【0010】この実施の形態は、図1に示すように、装
置1と、この装置1の上に固定されるべき被固定装置3
と、この両者間にあって装置1と被固定装置3とを固定
するための固定具2とから構成される。
【0011】固定具2は弾性のある略コの字形状をした
薄板材からなり、略コの字形の両サイドの腕部2cの先
端部にそれぞれ前端引掛部2aを、また略コの字形の中
央後端部に後端引掛部2bを有してなる。装置1には、
前側に固定具2の前端引掛部2aを受けて係止する前方
係止部1a、ならびに後側に固定具2の後端引掛部2b
を受けて係止する後方係止部1bがそれぞれ設けられて
いる。
【0012】被固定装置3の下面には、例えば図3に示
すような固定具引掛部3aが設けられ、この固定具引掛
部3aと被固定装置3との間には固定具2の前端引掛部
2aおよび腕部2cが嵌挿しうるギャップができるよう
な形状となっている。この固定具引掛部3aは被固定装
置3の下面の2個所に設けられ、その位置は固定具2の
コの字形の2本の腕部2cと対応する位置となってお
り、また図3に示すような固定具引掛部3aは、樹脂成
形で被固定装置3と一体に作られるか、或いは金属製の
ものを被固定装置3に接着等により固着して形成されて
いるものとする。なお、この固定具引掛部3aに対応す
るように装置1の上面には2個所に凹み1cが設けられ
る。
【0013】このような構成からなる本実施の形態の組
立状況について、図1および図2の断面図を参照して説
明する。
【0014】固定具2を、それぞれ2個所の前端引掛部
2aと腕部2cの部分を被固定装置3下面の固定具引掛
部3aのギャップ部分に嵌挿して通したあと、前端引掛
部2aを装置1の前方係止部1aに係止し、また後端引
掛部2bを装置1の後方係止部1bに係止する。この組
立て動作に付随して、被固定装置3下面の固定具引掛部
3aが装置1の凹み1cに落とし込まれ、被固定装置3
自体の自重で下に押さえつける。図2の断面図では、装
置1と固定具2の間、および固定具2と被固定装置3の
間にそれぞれ隙間が存在するように画いてあるが、実際
には、被固定装置3の自重ならびに固定具2自体の弾性
によるたわみ作用とがあいまって、装置1の上面と被固
定装置3の下面との間にはがたつきが生じることはな
く、装置1と被固定装置3が固定具2を介して隙間なく
固定・係止される。なお、固定具引掛部3aが凹み1c
に落とし込まれることにより、装置1と被固定装置3の
間の前後左右方向の位置決めもなされることとなる。
【0015】なお上述した実施の形態では、固定具引掛
部3aを被固定装置3の下面に設けるように例示した
が、これに限ることなく、被固定装置3の側面に設け、
装置1の側面に被固定装置3を固定するような構成とし
てもよい。
【0016】
【発明の効果】このように本発明によれば、固定具の前
端部及び後端部を引掛部とし、それらを受ける係止部を
装置に配したことにより、固定具のみで被固定装置を固
定することができ、固定作業時間の迅速化を図ることが
できる。また、ねじ等の締結用部品を使用せずに装置の
固定ができるため、締結用部品を削減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態を組立てた状態を示す断面
図である。
【図3】図1および図2における固定具引掛部を示す斜
視図である。
【図4】従来の固定構造の一例を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 装置 1a 前方係止部 1b 後方係止部 1c 凹み 2 固定具 2a 前端引掛部 2b 後端引掛部 2c 腕部 3 被固定装置 3a 固定具引掛部 4 装置 4a ねじ穴 5 固定具 5a 穴 6 被固定装置 6a 固定具引掛部 7 ねじ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 5/06 F16B 1/02 H05K 5/02 H05K 7/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端引掛部と後端引掛部を有し弾性のあ
    る板部材からなる固定具と、前記固定具の前記前端引掛
    部を受ける前方係止部ならびに前記固定具の前記後端引
    掛部を受ける後方係止部を有する装置と、前記固定具の
    少なくとも前記前端引掛部を嵌挿しうる形状の固定具引
    掛部を一部に有する被固定装置とからなり、この被固定
    装置の前記固定具引掛部に前記固定具を通し前記前端引
    掛部を前記装置の前記前方係止部に係止し且つ前記後端
    引掛部を前記装置の前記後方係止部に係止することによ
    り前記固定具を介して前記被固定装置を前記装置に固定
    すべくしたことを特徴とする固定具引掛部を持つ装置の
    固定構造。
  2. 【請求項2】 前記固定具引掛部を前記被固定装置の下
    面に設けたことを特徴とする請求項1記載の固定具引掛
    部を持つ装置の固定構造。
  3. 【請求項3】 板部材からなる前記固定具は前記前端引
    掛部を両サイドの2個所に有する略コの字型を呈してい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の固定具引
    掛部を持つ装置の固定構造。
  4. 【請求項4】 前記装置の一面に設けた凹み部に前記固
    定具引掛部を落とし込んで前記被固定装置の位置決めを
    行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載の固定具引掛部を持つ装置の固定構造。
JP12577896A 1996-05-21 1996-05-21 固定具引掛部を持つ装置の固定構造 Expired - Lifetime JP2845805B2 (ja)

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