JPH079279Y2 - 光ディスクユニット装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、他の装置に組み込まれて使用される光ディス
クユニット装置に関する。

［従来の技術］ 近年、非常に記憶容量の大きい光ディスクを利用する装
置が種々実用されており、その１つである光ディスクラ
イブラリ装置の一例を第３図に示す。

図において、光ディスクライブラリ装置１には、カート
リッジ孔２より挿入された光ディスクカードリッジ３を
引き込むとともに内部に収容されている光ディスクカー
トリッジ３を外部に排出するためのローディング機構
４、光ディスクカートリッジ３の自動着脱機構が付設さ
れローディング機構４の直下位置に配設された２つの光
ディスク駆動装置5,6、光ディスクカートリッジ３を多
数収容するスタッカ機構7,光ディスクカートリッジ３を
最上部のローディング機構４からスタッカ機構７の最下
段にまで移動するためのエレベータ機構８、エレベータ
機構８の２つのカートリッジ収容部8a,8bに光ディスク
カートリッジ３をそれぞれ出し入れするためのカートリ
ッジハンドリング機構9,10が配設されている。

また、オペレータの挿入方向と光ディスク駆動装置5,
6、および、スタッカ機構７の挿入方向が反対なので、
ローディング機構４は、光ディスクカートリッジ３の挿
入方向を反転する反転機能も備えている。

さらに、この場合、光ディスクカートリッジ３には、両
面にデータが記録されているため、カートリッジハンド
リング機構9,10には、光ディスクカートリッジの面を、
光ディスク駆動装置5,6に対して反転する機構も備えて
いる。

したがって、ローディング機構４に外部より挿入された
光ディスクカートリッジ３は、カートリッジハンドリン
グ機構9,10に収容され、エレベータ機構８によって、ス
タッカ機構７の指定された柵にまで移動されて、その収
容される。

また、スタッカ機構７に収容されている光ディスクカー
トリッジ３は、カートリッジハンドリング機構9,10に収
容され、エレベータ機構８によって、光ディスク駆動装
置5,6まで移動され、光ディスク駆動装置5,6に装着され
てアクセスされる。

また、光ディスク駆動装置5,6より排出された光ディス
クカートリッジ３は、カートリッジハンドリング機構9,
10に収容され、エレベータ機構８によって元の収容され
ていたスタッカ機構７の柵にまで移動され、その柵に収
容される。

このようにして、光ディスクユニットカートリッジ３が
挿入され、スタッカ機構７のいずれかの柵に収容され、
光ディスク駆動装置5,6に装着されてアクセスされる。

さて、このような光ディスクライブラリ装置１に使用さ
れている光ディスク駆動装置5,6は、光源としてレーザ
ダイオードを使用し、また、光ディスクを駆動するスピ
ンドルモータなどの回転部を備えているため、発熱量が
大きい。

このために、光ディスクのアクセスしている面の温度
が、反対側の面の温度よりも大幅に大きくなり、光ディ
スクの両面における温度差が非常に大きくなる。その結
果、光ディスクに反りを生じ、光ディスクへのデータ記
録やデータ再生時にエラーを生じることがある。

そのために、第４図に示すように、光ディスク駆動装置
5,6を取り付けている枠部材11,12の側面に換気孔を穿設
し、そこに強制冷却用のファン13,14を取り付け、この
ファン13,14によって光ディスクを冷却するようにして
いた。

一方、このように、ファン13,14を用いて空冷する場
合、外気を取り入れるため、光ディスクライブラリ装置
１の筐体内にほこりやごみなどが吸入され、それらのほ
こりやごみなどが光ディスク駆動装置5,6に侵入して光
ディスクにデータを記録再生するための光ピックアップ
の光学系に付着するおそれがある。

そこで、第５図に示すように、ほこりやごみなどを除去
するためのフィルタ15を、ファン13と枠部材11の間には
さんだ状態で、ファン13を枠部材11に取り付けるように
している。

これにより、ファン13が給気する冷却用の空気からフィ
ルタ15がほこりやごみを除去するので、光ピックアップ
の光学系が汚れるなどの不都合を防止できる。

［考案が解決しようとする課題］ しかしながら、従来のフィルタ15の取り付け方法では、
フィルタ15の汚れがひどくなって、フィルタ15を交換す
る場合、作業性が非常に悪いという不都合を生じてい
た。

そこで、例えば、第６図に示すように、フィルタ15を枠
部材16で囲み、換気孔16の内側にこの枠部材16を取り付
けるためのガイド部材18,19およびストッパ20を配設す
ることも考えられるが、そのための構成要素が増え、装
置コストが上昇するという不都合を生じる。

本考案は、このような従来技術の課題を解決し、フィル
タの交換作業が容易になる光ディスクユニット装置を提
供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 本考案は、枠部材の換気孔の周囲でファンの取付面と反
対側に固設された突起材質からなる面ファスナと、この
面ファスナに係止される繊維質フィルタを備えている。

［作用］ したがって、繊維質フィルタが、面フィルタで係止され
ることで枠部材に取り付けられるので、繊維質フィルタ
の交換が非常に容易となる。

［実施例］ 以下、添付図面を参照しながら、本考案の実施例を詳細
に説明する。

第１図および第２図（ａ），（ｂ）は、本考案の一実施
例にかかるフィルタ取り付け部を示している。なお、こ
のフィルタ取り付け部は、第３図に示した光ディスクラ
イブラリ装置１に適用されるものであり、第４図と同一
部分には、同一符号を付している。

同図において、光ディスク駆動装置5,6を取り付けてい
る枠部材11,12には、換気孔21,22が穿設されており、枠
部材11,12の外側から換気孔21,22の位置に換気用のファ
ン13,14が取り付けられており、また、枠部材11,12の内
側には、繊維質のフィルタ23,24が取り付けられてい
る。

また、第２図（ａ），（ｂ）に示すように、枠部材11の
内側には、換気孔21の周囲に突起材質からなる帯状の面
ファスナ25,26,27,28が固設されており、この面ファス
ナ25,26,27,28がフィルタ23を係止することにより、フ
ィルタ23が枠部材11に固定されている。

すなわち、面ファスナ25,26,27,28にフィルタ23を押し
つけると、面ファスナ25,26,27,28に多数植設されてい
る微細な突起部材に、フィルタ23の繊維がからまり、そ
れによって、面ファスナ25,26,27,28にフィルタ23が係
止される。

また、枠部材12にも、枠部材11と同様に、換気孔22の周
囲に面ファスナ（図示略）が固設されており、この面フ
ァスナにフィルタ24が係止されることで、フィルタ24が
枠部材12に固定される。

したがって、フィルタ23,24の取り付け、および、交換
の作業が非常に簡単なものとなる。また、フィルタ23,2
4を枠部材11,12に固定する手段が面ファスナ25,26,27,2
8で構成されるので、コストが非常に小さくて済む。

ところで、上述した実施例では、ファンが枠部材の外側
に取り付けられているが、ファンが枠部材の内側に取り
付けられる場合にも、本考案を適用することができる。

また、上述した実施例では、光ディスクライブラリ装置
に組み込まれる光ディスク駆動装置に本考案を適用して
いるが、それ以外の装置に組み込まれる光ディスクユニ
ット装置についても、本考案を同様にして適用すること
ができる。

［考案の効果］ 以上のように、本考案によれば、枠部材の換気孔の周囲
でファンの取付面と反対側に固設された突起材質からな
る面ファスナに、繊維質フィルタを係止することで、繊
維質フィルタ枠部材に取付けているので、繊維質フィル
タの取り付け作業および交換作業が非常に容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例にかかるフィルタ取り付け部
の概略構成図、第２図（ａ），（ｂ）はフィルタの取り
付け態様を例示した概略図、第３図は光ディスクライブ
ラリ装置の構成例を示す概略図、第４図は光ディスク駆
動装置の取り付け態様を例示した概略斜視図、第５図は
フィルタの取り付け態様の従来例を示す概略図、第６図
はフィルタの取り付けの他の従来例を示す概略図であ
る。 11,12……枠部材、21,22……換気孔、23,24……フィル
タ、25〜28……面ファスナ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】他の装置筐体に組み込まれる光ディスクユ
   ニット装置において、光ディスク駆動装置を固定してい
   る枠部材に穿設された換気孔と、この換気孔にその開口
   部が合致するように上記枠部材に取り付けられたファン
   と、上記枠部材の換気孔の周囲に上記ファンの取付面と
   反対側に固設された突起材質からなる面ファスナと、こ
   の面ファスナに係止される繊維質フィルタを備えたこと
   を特徴とする光ディスクユニット装置。