JPH0791224A - 消音器 - Google Patents

消音器

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JPH0791224A
JPH0791224A JP23998993A JP23998993A JPH0791224A JP H0791224 A JPH0791224 A JP H0791224A JP 23998993 A JP23998993 A JP 23998993A JP 23998993 A JP23998993 A JP 23998993A JP H0791224 A JPH0791224 A JP H0791224A
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JP
Japan
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resonance
chamber
tubes
valves
exhaust
Prior art date
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Application number
JP23998993A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Nogami
康広 野上
Eizo Suyama
栄蔵 須山
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Publication of JPH0791224A publication Critical patent/JPH0791224A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、共鳴型の消音器に関し、広範囲の
周波数領域に亘る排気騒音の低減を可能にするととも
に、その減衰量を大きくすることを目的とする。 【構成】 共鳴室6に、それぞれのコンダクティビィテ
ィが相違する複数の共鳴管8,9,10を、その一端が
共鳴室6に開口するように配置し、複数の共鳴管8,
9,10の開口した他端に、接続端部近傍に拡張室5と
連通する小孔12を複数個形成してなる排気導入管7を
直結ないし近接対向し、複数の共鳴管8,9,10に、
それぞれバルブ13,14,15を設け、これらのバル
ブ13,14,15に、エンジン回転数に応じて該バル
ブ13,14,15の開閉を制御して共鳴管8,9,1
0のいずれか1つが開状態になるように選択する制御手
段17を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の排気系に装着さ
れた共鳴型の消音器に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の排気系には消音器が組み込まれ、
エンジンの排気騒音のうちの特定の周波数成分を減衰さ
せ、消音を図っている。エンジン回転数が低い場合には
低周波数領域の騒音レベルが大きく、この排気騒音を低
減するため、共鳴室を有する消音器が用いられている。
例えば、図8に示す消音器が知られている。
【0003】図において、符号101は、端板102,
103により密閉される消音器本体を示している。この
消音器本体101内は、仕切板104により2分割さ
れ、拡張室105,共鳴室106が形成されている。
【0004】端板102を貫通して排気ガスを導入する
排気導入管107が、該端板102に固定して取り付け
られている。端板103,仕切板104を貫通して排気
導出管107Bが、端板103,仕切板104に固定し
て取り付けられている。
【0005】共鳴室106には、共鳴管108が排気導
入管107からオフセットして配置され、仕切板104
を貫通して取り付けられている。共鳴管108は、その
一端108Aは共鳴室106に開口している。共鳴管1
08の他端108Bは、拡張室105内に開口してい
る。
【0006】しかして、排気導入管107内の排気騒音
は、排気導入管107の開口端から拡張室105内に伝
搬し、拡張室105内で拡張作用が営まれ、拡張作用に
より消音される。
【0007】また、共鳴管108の長さ,断面積及び共
鳴室106の容積によって、共鳴周波数が決まり、その
共鳴周波数にチューニングした排気騒音の周波数が低減
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
消音器にあっては、共鳴作用により消音する場合、ヘル
ムホルツの式により消音可能な周波数成分はチューニン
グされた特定の共鳴周波数に限定される。上述の消音器
では、排気騒音のうち特定の周波数領域の低減は可能で
はあるが、広い範囲の周波数領域に亘って排気騒音を低
減することは困難となっている。
【0009】そこで、広い範囲の周波数領域に亘って排
気騒音を低減するため、特公昭55−47213号公報
に示すようにダブルレゾネータが知られているが、かか
るダブルレゾネータでは、広範囲の周波数領域に亘る排
気騒音の低減が可能であるものの、共鳴作用が弱く、エ
ンジン回転数に対するその減衰量が平坦に近い曲線とな
り、共鳴周波数の減衰量が少なかった。
【0010】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、広範囲の周波数領域に亘
る排気騒音の低減を可能にするとともに、その減衰量を
大きくすることができる消音器を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
消音器本体内に拡張室と共鳴室を形成し、この共鳴室
に、それぞれのコンダクティビィティが相違する複数の
共鳴管を、それらの一端が共鳴室内にそれぞれ開口する
ように配置し、排気ガスを導入する排気導入管を、複数
の共鳴管の開口した他端に対向すると共に拡張室へ排気
ガスが流出可能なように拡張室に設け、複数の共鳴管
に、それぞれバルブを設け、これらのバルブに、エンジ
ン回転数に応じて該バルブの開閉を制御して共鳴管のい
ずれか1つが開状態になるように選択する制御手段を設
けたことを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明は、消音器本体内に拡
張室と共鳴室を形成し、この共鳴室に、それぞれのコン
ダクティビィティが相違する複数の共鳴管を、その一端
が共鳴室に開口するように配置し、複数の共鳴管の開口
した他端に、排気ガスを導入するとともに接続端部近傍
に拡張室と連通する小孔を複数個形成してなる排気導入
管を直結し、複数の共鳴管に、それぞれバルブを設け、
これらのバルブに、エンジン回転数に応じて該バルブの
開閉を制御して共鳴管のいずれか1つが開状態になるよ
うに選択する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0013】ここで、本実施例における共鳴管のコンダ
クティビィティとは、共鳴周波数を決定するヘルムホル
ツの式において、共鳴周波数を決定する要因となってい
る共鳴管の開口断面積,長さ,共鳴室の容積等の共鳴周
波数を左右する因子の総合作用をいう。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明においては、エンジン回転
数に応じて制御手段の命令によりバルブが操作され、複
数の共鳴管のうちのいずれか1つが選択され、その選択
した共鳴管に対応する特定の共鳴周波数が選択され、共
鳴作用により消音される。そして、共鳴管の選択を順次
行なうことにより、排気騒音が広範囲の周波数領域に亘
って共鳴作用により消音がなされる。
【0015】請求項2記載の発明においては、排気導入
管内の排気騒音は、排気導入管の接続端部近傍の複数の
小孔から拡張室内に伝搬し、拡張室内で拡張作用が営ま
れ、拡張作用により消音される。
【0016】一方、複数の共鳴管と排気導入管は直結し
ているので、排気導入管内の排気騒音の一部は、複数の
共鳴管を介して共鳴室内に直接取り込まれ、動圧が高く
なる。従って、これに伴って排気騒音の共鳴室への伝搬
が効率よく行なわれ、共鳴作用を強く作用させることが
でき、特定の周波数の減衰量が大きくなる。
【0017】また、エンジン回転数に応じて制御手段の
命令によりバルブが操作され、複数の共鳴管のうちのい
ずれか1つが開口するように選択され、その選択した共
鳴管に対応する特定の共鳴周波数が選択され、共鳴作用
により消音される。そして、共鳴管の選択を順次行なう
ことにより、排気騒音が広範囲の周波数領域に亘って共
鳴作用により消音がなされる。
【0018】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。図1ないし図3は本発明の実施例に係わる消音
器を示す。
【0019】図において、符号1は、端板2,3により
密閉される消音器本体を示している。この消音器本体1
内は、仕切板4により2分割され、拡張室5,共鳴室6
が形成されている。
【0020】端板2を貫通して排気ガスを導入する排気
導入管7が、該端板2に固定して取り付けられている。
端板3,仕切板4を貫通して排気導出管7Bが、端板
3,仕切板4に固定して取り付けられている。
【0021】共鳴室6には、3本の共鳴管8,9,10
が配置され、これらの共鳴管8,9,10は、それぞれ
長さ及び開口面積が異なることによりコンダクティビィ
ティを相違させており、それらの一端8A,9A,10
Aは共鳴室6に開口している。
【0022】共鳴管8,9,10の開口した他端8B,
9B,10Bに、上記の排気導入管7の接続端部近傍で
のラッパ状拡管部11の端面が直結して接続されてい
る。排気導入管7のラッパ状拡管部11には、その全周
に亘って拡張室5と連通する小孔12が複数個形成され
ている。
【0023】各共鳴管8,9,10に、それぞれバタフ
ライ型のバルブ13,14,15が設けられている。こ
のバルブ13,14,15には、それぞれアクチュエー
タ16,16,16が別々に装着され、アクチュエータ
16,16,16には制御手段17が接続されている。
制御手段17は、エンジン回転数に応じてバルブ13,
14,15の開閉を制御するもので、各アクチュエータ
16,16,16を独立に作動させることにより、共鳴
管8,9,10のいずれか1つが開状態になるようにな
っている。共鳴管8,9,10は、図1,図2に示すよ
うに、それらの長さ及び開口面積がそれぞれ異なり、こ
の異なるコンダクティビィティがそれぞれ相違してい
る。
【0024】そして、この相違に伴い、これら共鳴管
8,9,10のコンダクティビィティに対応して、それ
ぞれ異なる共鳴周波数が決定される。なお、上述のよう
に、各共鳴管におけるコンダクティビィティはそれぞれ
異なる必要があるので、共鳴管8,9,10のすべての
開口面積を同一にさせる場合は、長さを相違させること
が必要で、また、共鳴管8,9,10のすべての長さを
同一にさせる場合は同時に開口面積を相違させることが
必要である。即ち、共鳴周波数を決定するために、長
さ,開口面積の2つの要素があり、それぞれの要素を種
々変更することにより、それぞれのコンダクティビィテ
ィが決定されて、それぞれ異なる共鳴周波数が決定でき
るので、設計の自由度を大きくできる。
【0025】また、本実施例によれば、排気導入管7内
の排気騒音は、排気導入管7の接続端部近傍の複数の小
孔12から拡張室5内に伝搬し、拡張室5内で拡張作用
が営まれ、拡張作用により消音される。
【0026】具体的に説明すると、エンジン回転数に応
じて制御手段17の命令によりアクチュエータ16,1
6,16が作動される。各アクチュエータ16,16,
16によりそれぞれバルブ13,14,15が操作さ
れ、複数の共鳴管8,9,10のうちのいずれか1つが
開口するように選択される。その選択した共鳴管8,
9,10に対応する特定の共鳴周波数が選択され、即
ち、図3において、回転数区間Aでは点線で示すように
ピーク値A1のある減衰曲線が得られ、回転数区間Bで
は1点鎖線で示すようにピーク値B1のある減衰曲線が
得られ、回転数区間Cでは2点鎖線で示すようにピーク
値C1のある減衰曲線が得られる。回転数区間A,B,
Cでそれぞれ選択された各共鳴管8,9,10に対応す
る共鳴作用が生じ、それらがバルブ8,9の選択により
連続して出現するので、広範囲の周波数領域に亘って共
鳴作用により消音される。
【0027】即ち、各共鳴管8,9,10のいずれかを
選択することにより、その共鳴管が有するコンダクティ
ビィティに対応して、共鳴周波数fa,fb,fcが特
定される。
【0028】一方、エンジン回転数の上昇に伴ない、前
述の回転数区間A,B,Cに応じて周波数fa,fb,
fcの騒音が発生する。従って、回転数区間A,B,C
に応じて発生する周波数fa,fb,fcの騒音は、選
択された共鳴管の共鳴周波数と一致して、共鳴室6に
て、共鳴作用により減衰される。
【0029】この結果、エンジン回転数の変化に応じ
て、特定のエンジン回転数だけでなく、エンジンの広範
囲の回転領域に亘って連続的に排気騒音を共鳴作用によ
り効率良く低減させることができる。
【0030】さらに、複数の共鳴管8,9,10と排気
導入管7は、直結しているので、排気導入管7内の排気
騒音の一部は、排気ガスの動圧の作用により、共鳴室6
内に効率良く取り込まれる。
【0031】この結果、前述した周波数fa,fb,f
cでの共鳴作用は、一層それぞれ強く共鳴し、共鳴周波
数fa,fb,fcはそれぞれ効率良く減衰する。要す
るに、本実施例の消音器は、図3に示すように、広範囲
のエンジン回転数に亘って、騒音周波数を共鳴作用によ
り低減することが可能であり、しかも、共鳴室に騒音を
効率良く取り込むことができることと相俟って、周波数
fa,fb,fcの減衰ピーク値が大きい消音を可能に
している。
【0032】なお、本実施例においては、バルブ13,
14,15には、それ別々にアクチュエータ16,1
6,16が設けられ、各アクチュエータ16,16,1
6を独立に作動させることにより、各共鳴管8,9,1
0を開閉しているが、かかる開閉手段に限定されること
なく、例えば、図4,図5に示す構成も可能である。即
ち、長さが同一で断面積が異なる共鳴管21A,21
B,21Cが共鳴室22内に配置され、それらの開口端
21D,21D,21Dと隙間をもって回転板23が対
向配置され、回転板23は、円板の一部に扇状切欠部2
3Aを形成して構成されている。
【0033】回転板23には、軸部材24が設けられ、
この軸部材24は消音器本体25に軸着されて、回転板
23は消音器本体25の外に設けた電動モータ26によ
り所定の角度回転するようになっている。これにより、
共鳴管21A,21B,21Cのうちのいずれか1つが
選択されるようになっている。例えば、図5において
は、回転板23の扇状切欠部23Aにある1つの共鳴管
21Aは、開口しており、その開口した共鳴管21Aに
応じた共鳴作用が生じ、回転板23により閉じられた他
の共鳴管21B,21Cに応じた共鳴作用は生じない。
回転板23を回転することにより、任意の共鳴管21
A,21B,21Cが選択される。扇状切欠部23Aの
切欠角度は、共鳴管の数や開口断面積に応じて決定され
る。なお、上述の開閉手段は、共鳴管から共鳴室22に
多少排気ガスが漏れても問題の生じない箇所に対して使
用される。即ち、共鳴管21に対して回転板23は密着
する必要がなく、隙間があっても共鳴作用に影響を及ぼ
す度合を無視できる。
【0034】上記の如き開閉手段によれば、回転板23
と軸部材24,電動モータ26のみで、任意の共鳴管2
1A,21B,21Cのオン・オフを同時に選択できる
ので、アクチュエータが1個で済み、構造を簡単にする
ことができる。
【0035】また、本実施例においては、共鳴管の数は
3個になっているが、共鳴管の数を2個,或は4個以上
に選定することもできる。さらに、本実施例において
は、複数の共鳴管8,9,10に、多孔のある排気導入
管7が直結しているが、かかる構成に限定されず、図
6,図7に示すような構成とすることもできる。図6に
おいて、消音器本体31内に拡張室32と共鳴室33が
仕切板34を介して形成されている。
【0036】仕切板34には、共鳴管35,36,37
が設けられ、共鳴室33内に配置され、それぞれのコン
ダクティビィティが相違しており、それらの一端が共鳴
室33内にそれぞれ開口している。
【0037】消音器本体31の端板31Aには、排気導
入管38Aが固定され、排気導入管38Aは、共鳴管3
5,36,37の開口した他端に対向して拡張室32内
に配置されている。
【0038】排気導入管38Aは、共鳴管35,36,
37との対向端部が全ての共鳴管35,36,37を覆
うようにラッパ状に拡管しているともに、共鳴管35,
36,37と10〜150mmの間隙Cを隔てて対向配
置されている。
【0039】そして、共鳴管35,36,37に、それ
ぞれバルブ39,40,41が設けられている。これら
のバルブ39,40,41には、それぞれアクチュエー
タ42,42,42が装着され、アクチュエータ42,
42,42には制御手段43が接続されている。制御手
段43は、エンジン回転数に応じてバルブ39,40,
41の開閉を制御して共鳴管35,36,37のいずれ
か1つが開状態になるようになっている。
【0040】かかる構成の消音器においも、本実施例と
同様に作用する。なお、前記排気導入管38Aは、ラッ
パ状に拡管して端部に複数の小孔を設けたものでも良い
し、また、図7に示すように直管からなる排気導入管3
8Bとしても良い。
【0041】そして、これらの排気導入管38A,38
Bの該端部形状及び管径の相違に応じて共鳴管35,3
6,37との間隙Cが適当に決定される。これらの図
6,図7に示す変形例の場合には、やや共鳴減衰量の低
下見られるが、反面、排気ガスの背圧が低下するので、
目的に応じて間隙Cの寸法を種々に設定して使い分ける
ことができ、設計の自由度を確保できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、エンジン回転数に応じて制御手段により、
複数の共鳴管のうちのいずれか1つを選択できるので、
その選択した共鳴管に対応する特定の共鳴周波数を選択
でき、広範囲の周波数領域に亘って共鳴作用による消音
効果を得ることができる。
【0043】また、複数の共鳴管と排気導入管を近接対
向させることにより、排気導入管内の排気騒音の一部
を、排気ガスの動圧により効率良く共鳴室内に取り込む
ことができるので、各共鳴管に対応してそれぞれ特定さ
れた共鳴周波数がそれぞれ特定された共鳴室内でそれぞ
れ強く共鳴し、その結果、共鳴周波数をそれぞれ効率良
く減衰させることができる。
【0044】また、エンジン回転数に応じて、共鳴作用
を強く作用させることができるので、排気導入管と共鳴
管とが近接対向していることも相俟って、各共鳴管に対
応して特定の周波数での減衰ピーク値が大きい消音を可
能にしている。
【0045】要するに、広範囲の周波数領域に亘って、
しかも、減衰量を多くした状態で共鳴作用により消音す
ることができる効果を奏する。請求項2記載の発明によ
れば、複数の共鳴管と排気導入管は直結しているので、
排気導入管内の排気騒音の一部は、排気ガスの動圧によ
り、一層効率良く共鳴室内に取り込まれるので、各共鳴
管に対応してそれぞれ特定された共鳴周波数がそれぞれ
特定された共鳴室内でさらにそれぞれ強く共鳴し、その
結果、共鳴周波数をそれぞれ一層効率良く減衰させるこ
とができる。
【0046】そして、エンジン回転数に応じて制御手段
により、複数の共鳴管のうちのいずれか1つを選択でき
るので、その選択した共鳴管のいずれかに対応する特定
の共鳴周波数のいずれかを選択でき、共鳴作用により消
音される。そして、共鳴管の選択を順次行なうことによ
り、排気騒音が広範囲の周波数領域に亘って共鳴作用に
よる消音効果を得ることができる。
【0047】また、エンジン回転数に応じて、共鳴作用
を強く作用させることができるので、排気導入管と共鳴
管とが直結されていることも相俟って、各共鳴管に対応
して特定の周波数での減衰ピーク値が大きい消音を可能
にしている。
【0048】要するに、広範囲の周波数領域に亘って、
しかも、減衰量を多くした状態で共鳴作用により消音す
ることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる消音器の縦断面図であ
る。
【図2】図1のX−X線で切断した矢視図である。
【図3】本実施例の効果の説明図である。
【図4】複数の共鳴管に対するバルブの他の装着手段を
示す消音器の縦断面図である。
【図5】図4のY−Y線で切断した矢視図である。
【図6】本発明の実施例に係わる消音器の変形例を示す
縦断面図である。
【図7】バルブの切り換え制御に係わる消音器の縦断面
図である。
【図8】従来の消音器の縦断面図である。
【符号の説明】
1 消音器本体 5 拡張室 6 共鳴室 7 排気導入管 8 共鳴管 9 共鳴管 10 共鳴管 12 小孔 13 バルブ 14 バルブ 15 バルブ 17 制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消音器本体(31)内に拡張室(32)
    と共鳴室(33)を形成し、 この共鳴室(33)に、それぞれのコンダクティビィテ
    ィが相違する複数の共鳴管(35,36,37)を、そ
    れらの一端が共鳴室(33)内にそれぞれ開口するよう
    に配置し、 排気ガスを導入する排気導入管(38A,38B)を、
    複数の共鳴管(35,36,37)の開口した他端に対
    向すると共に拡張室(32)へ排気ガスが流出可能なよ
    うに拡張室(32)に設け、 複数の共鳴管(35,36,37)に、それぞれバルブ
    (39,40,41)を設け、 これらのバルブ(39,40,41)に、エンジン回転
    数に応じて該バルブ(39,40,41)の開閉を制御
    して共鳴管(35,36,37)のいずれか1つが開状
    態になるように選択する制御手段(43)を設けたこと
    を特徴とする消音器。
  2. 【請求項2】 消音器本体(1)内に拡張室(5)と共
    鳴室(6)を形成し、 この共鳴室(6)に、それぞれのコンダクティビィティ
    が相違する複数の共鳴管(8,9,10)を、その一端
    が共鳴室(6)に開口するように配置し、 複数の共鳴管(8,9,10)の開口した他端に、排気
    ガスを導入するとともに接続端部近傍に拡張室(5)と
    連通する小孔(12)を複数個形成してなる排気導入管
    (7)を直結し、 複数の共鳴管(8,9,10)に、それぞれバルブ(1
    3,14,15)を設け、 これらのバルブ(13,14,15)に、エンジン回転
    数に応じて該バルブ(13,14,15)の開閉を制御
    して共鳴管(8,9,10)のいずれか1つが開状態に
    なるように選択する制御手段(17)を設けたことを特
    徴とする消音器。
JP23998993A 1993-09-27 1993-09-27 消音器 Pending JPH0791224A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006035297A1 (de) * 2006-07-31 2008-02-07 Dr.Ing.H.C. F. Porsche Ag Abgasanlage einer Brennkraftmaschine
DE102007014446A1 (de) * 2007-03-27 2008-10-02 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Abgasanlage einer Brennkraftmaschine sowie Verfahren zur Erzeugung einer bestimmten Abgasfrequenz in einer Abgasanlage

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