JPH07166836A - 消音器 - Google Patents

消音器

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JPH07166836A
JPH07166836A JP31307693A JP31307693A JPH07166836A JP H07166836 A JPH07166836 A JP H07166836A JP 31307693 A JP31307693 A JP 31307693A JP 31307693 A JP31307693 A JP 31307693A JP H07166836 A JPH07166836 A JP H07166836A
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JP
Japan
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resonance
partition plate
tubes
chamber
valves
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Pending
Application number
JP31307693A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Nogami
康広 野上
Hiroshi Shimamura
弘 島村
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、共鳴型の消音器に関し、広範囲の
周波数領域に亘る排気騒音の低減を可能にするととも
に、その減衰量を大きくし、さらに、複数の共鳴管の仕
切板に対する取付作業を容易にすることことを目的とす
る。 【構成】 仕切板4に、それぞれのコンダクティビィテ
ィが相違する複数の共鳴管8,9,10を有してなる共
鳴管ユニット18を、共鳴管8,9,10の一端8A,
9A,10Aが共鳴室6に開口し、且つ、その他端8
B,9B,10Bが仕切板4の開口孔4Cに連通するよ
うに設け、仕切板4の開口孔4Cに、接続端部近傍に拡
張室5と連通する小孔12を複数個形成してなる排気導
入管7を直結し、複数の共鳴管8,9,10のバルブ1
3,14,15に、エンジン回転数に応じて該バルブ1
3,14,15の開閉を制御して共鳴管8,9,10の
いずれか1つが開状態になるように選択する制御手段1
7を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の排気系に装着さ
れた共鳴型の消音器に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の排気系には消音器が組み込まれ、
エンジンの排気騒音のうちの特定の周波数成分を減衰さ
せ、消音を図っている。エンジン回転数が低い場合には
低周波数領域の騒音レベルが大きく、この排気騒音を低
減するため、共鳴室を有する消音器が用いられている。
例えば、図10に示す消音器が知られている。
【0003】図において、符号101は、端板102,
103により密閉される消音器本体を示している。この
消音器本体101内は、仕切板104により2分割さ
れ、拡張室105,共鳴室106が形成されている。
【0004】端板102を貫通して排気ガスを導入する
排気導入管107が、該端板102に固定して取り付け
られている。端板103,仕切板104を貫通して排気
導出管107Bが、端板103,仕切板104に固定し
て取り付けられている。
【0005】共鳴室106には、共鳴管108が排気導
入管107からオフセットして配置され、仕切板104
を貫通して取り付けられている。共鳴管108は、その
一端108Aは共鳴室106に開口している。共鳴管1
08の他端108Bは、拡張室105内に開口してい
る。
【0006】しかして、排気導入管107内の排気騒音
は、排気導入管107の開口端から拡張室105内に伝
搬し、拡張室105内で拡張作用が営まれ、拡張作用に
より消音される。
【0007】また、共鳴管108の長さ,断面積及び共
鳴室106の容積によって、共鳴周波数が決まり、その
共鳴周波数にチューニングした排気騒音の周波数が低減
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
消音器にあっては、共鳴作用により消音する場合、ヘル
ムホルツの式により消音可能な周波数成分はチューニン
グされた特定の共鳴周波数に限定される。上述の消音器
では、排気騒音のうち特定の周波数領域の低減は可能で
はあるが、広い範囲の周波数領域に亘って排気騒音を低
減することは困難となっている。
【0009】そこで、広い範囲の周波数領域に亘って排
気騒音を低減するため、特公昭55−47213号公報
に示すようにダブルレゾネータが知られているが、かか
るダブルレゾネータでは、広範囲の周波数領域に亘る排
気騒音の低減が可能であるものの、共鳴作用が弱く、エ
ンジン回転数に対するその減衰量が平坦に近い曲線とな
り、共鳴周波数の減衰量が少なかった。
【0010】そこで、消音器内に複数の共鳴管を設け、
この複数の共鳴管の開口断面積を変化させ、広い範囲の
周波数領域に亘って排気騒音を低減することが考えられ
るが、かかる場合、複数の共鳴管を消音器内の仕切板に
取り付ける作業が面倒であるという問題があった。
【0011】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、複数の共鳴管を仕切板に
取り付けることにより広範囲の周波数領域に亘る排気騒
音の低減を可能にするとともに、その減衰量を大きく
し、さらに、複数の共鳴管の仕切板に対する取付作業を
容易にすることができる消音器を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
消音器本体内に、開口孔を有する仕切板を介して拡張室
と共鳴室を形成し、この仕切板に、それぞれのコンダク
ティビィティが相違する複数の共鳴管を有してなる共鳴
管ユニットを、共鳴管の一端が共鳴室に開口し、且つ、
その他端が仕切板の開口孔に連通するように設け、仕切
板の開口孔に、排気ガスを導入するとともに接続端部近
傍に拡張室と連通する小孔を複数個形成してなる排気導
入管を直結し、複数の共鳴管に、それぞれバルブを設
け、これらのバルブに、エンジン回転数に応じて該バル
ブの開閉を制御して共鳴管のいずれか1つが開状態にな
るように選択する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0013】ここで、本実施例における共鳴管のコンダ
クティビィティとは、共鳴周波数を決定するヘルムホル
ツの式において、共鳴周波数を決定する要因となってい
る共鳴管の開口断面積,長さ,共鳴室の容積等の共鳴周
波数を左右する因子の総合作用をいう。
【0014】請求項2記載の発明は、消音器本体内に、
開口孔を有する仕切板を介して拡張室と共鳴室を形成
し、この仕切板に、それぞれのコンダクティビィティが
相違する複数の共鳴管を有してなる共鳴管ユニットを、
共鳴管の一端が共鳴室に開口し、且つ、その他端が仕切
板の開口孔に連通するように設け、排気ガスを導入する
排気導入管を、仕切板の開口孔に対向すると共に拡張室
へ排気ガスが流出可能なように拡張室に設け、複数の共
鳴管に、それぞれバルブを設け、これらのバルブに、エ
ンジン回転数に応じて該バルブの開閉を制御して共鳴管
のいずれか1つが開状態になるように選択する制御手段
を設けたことを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明においては、排気導入管内
の排気騒音は、排気導入管の接続端部近傍の複数の小孔
から拡張室内に伝搬し、拡張室内で拡張作用が営まれ、
拡張作用により消音される。
【0016】一方、複数の共鳴管と排気導入管は仕切板
の開口孔を介して直結した構造となっているので、排気
導入管内の排気騒音の一部は、複数の共鳴管を介して共
鳴室内に直接取り込まれ、動圧が高くなる。従って、こ
れに伴って排気騒音の共鳴室への伝搬が効率よく行なわ
れ、共鳴作用を強く作用させることができ、特定の周波
数の減衰量が大きくなる。
【0017】また、エンジン回転数に応じて制御手段の
命令によりバルブが操作され、複数の共鳴管のうちのい
ずれか1つが開口するように選択され、その選択した共
鳴管に対応する特定の共鳴周波数が選択され、共鳴作用
により消音される。そして、共鳴管の選択を順次行なう
ことにより、排気騒音が広範囲の周波数領域に亘って共
鳴作用により消音がなされる。
【0018】さらに、仕切板の開口孔に、それぞれのコ
ンダクティビィティが相違する複数の共鳴管からなる共
鳴管ユニットを、共鳴管の他端が仕切板の開口孔に連通
するように設ければ良いので、共鳴管を別々に仕切板に
1つづつ取り付ける作業が無くなり、共鳴管の仕切板に
対する取付作業が容易になる。
【0019】請求項2記載の発明においては、エンジン
回転数に応じて制御手段の命令によりバルブが操作さ
れ、複数の共鳴管のうちのいずれか1つが選択され、そ
の選択した共鳴管に対応する特定の共鳴周波数が選択さ
れ、共鳴作用により消音される。
【0020】そして、共鳴管の選択を順次行なうことに
より、排気騒音が広範囲の周波数領域に亘って共鳴作用
により消音がなされる。さらに、仕切板の開口孔に、そ
れぞれのコンダクティビィティが相違する複数の共鳴管
からなる共鳴管ユニットを、共鳴管の他端が仕切板の開
口孔に連通するように設ければ良いので、共鳴管を別々
に仕切板に1つづつ取り付ける作業が無くなり、共鳴管
の仕切板に対する取付作業が容易になる。
【0021】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。図1ないし図7は請求項1記載の発明の実施例
に係わる消音器を示す。
【0022】図1ないし図3において、符号1は、端板
2,3により密閉される消音器本体を示している。この
消音器本体1内は、仕切板4により2分割され、拡張室
5,共鳴室6が形成されている。仕切板4の上部には、
開口孔4Cが形成されている。
【0023】端板2を貫通して排気ガスを導入する排気
導入管7が、該端板2に固定して取り付けられている。
端板3,仕切板4を貫通して排気導出管7Bが、端板
3,仕切板4に固定して取り付けられている。
【0024】共鳴室6には、3本の共鳴管8,9,10
が配置され、これらの共鳴管8,9,10は、それぞれ
長さ及び開口面積が異なることによりコンダクティビィ
ティを相違させており、それらの一端8A,9A,10
Aは共鳴室6に開口し、それらの他端8B,9B,10
Bの開口部は仕切板4の開口孔4Cに連通している。
【0025】共鳴管8,9,10の他端8B,9B,1
0Bの側面はパッチ板P(図1,図3に図示)に溶接等
で固定され、3本の共鳴管8,9,10をパッチ板Pに
取り付けて共鳴管ユニット18が形成される。
【0026】このパッチ板Pを仕切板4の開口孔4C
(図3に示す)の周縁部に固定して取り付けることによ
り、共鳴管ユニット18が仕切板4に設けられている。
仕切板4の開口孔4Cに上記の排気導入管7のラッパ状
拡管部11の端面が直結して接続されている。
【0027】排気導入管7のラッパ状拡管部11には、
その全周に亘って拡張室5と連通する小孔12が複数個
形成されている。各共鳴管8,9,10に、それぞれバ
タフライ型のバルブ13,14,15が設けられてい
る。
【0028】このバルブ13,14,15には、それぞ
れアクチュエータ16,16,16が別々に装着され、
アクチュエータ16,16,16には制御手段17が接
続されている。制御手段17は、エンジン回転数に応じ
てバルブ13,14,15の開閉を制御するもので、各
アクチュエータ16,16,16を独立に作動させるこ
とにより、共鳴管8,9,10のいずれか1つが開状態
になるようになっている。共鳴管8,9,10は、図
1,図2に示すように、それらの長さ及び開口面積がそ
れぞれ異なり、コンダクティビィティがそれぞれ相違し
ている。
【0029】そして、この相違に伴い、これら共鳴管
8,9,10のコンダクティビィティに対応して、それ
ぞれ異なる共鳴周波数が決定される。次に、本発明の実
施例に係わる消音器の製造工法を、図3ないし図6によ
り説明すると、図3に示す第1工程において、先ず、仕
切板4を準備する。この仕切板4の中央には、開口孔4
Cが形成され、この開口孔4Cの周辺部にはスタッドボ
ルト4B,4B,4Bが溶接で固定されている。そし
て、バルブ13,14,15を取り付けた共鳴管8,
9,10をそれぞれパッチ板Pに溶接で固設してなる共
鳴管ユニット18が準備される。パッチ板Pには、3つ
のボルト孔18B,18B,18B(2つのみ図示)が
形成されている。なお、バルブ13,14,15には、
これらの開閉を操作するためのアクチュエータ16,1
6,16との連結機構(図示せず)が装着されている。
【0030】共鳴管ユニット18の3つのボルト孔18
B,18B,18Bを、仕切板4のスタッドボルト4
B,4B,4Bに嵌挿して、さらに、図4の第2工程で
これらのスタッドボルト4B,4B,4Bをそれぞれナ
ット19B,19B,19B(2つのみ図示)で締め付
けることにより、共鳴管ユニット18が仕切板4に取り
付けられる。
【0031】そして、図5の第3工程において、排気導
入管7及び排気導出管7Bが仕切板4にそれぞれ固定さ
れ、管サブアッセンブリ19Cが形成される。続いて、
図6の第4工程において、上記の管サブアッセンブリ1
9Cに板材を巻き付けて外板1Dを形成し、この巻き付
けられた外板1Dの両端に端板2,3を巻き締めするこ
とにより、消音器本体1が造られる。
【0032】なお、上記の如き消音器の製造工法では、
スタッドボルト4B,ナット19Bを利用して,共鳴管
ユニット18を仕切板4に取り付けているが、パッチ板
Pを仕切板4に溶接で取り付けることもできる。
【0033】次に、本実施例の作用を説明する。上述の
ように、各共鳴管におけるコンダクティビィティはそれ
ぞれ異なる必要があるので、共鳴管8,9,10のすべ
ての開口面積を同一にさせる場合は、長さを相違させる
ことが必要で、また、共鳴管8,9,10のすべての長
さを同一にさせる場合は同時に開口面積を相違させるこ
とが必要である。即ち、共鳴周波数を決定するために、
長さ,開口面積の2つの要素があり、それぞれの要素を
種々変更することにより、それぞれのコンダクティビィ
ティが決定されて、それぞれ異なる共鳴周波数が決定で
きるので、設計の自由度を大きくできる。
【0034】また、本実施例によれば、排気導入管7内
の排気騒音は、排気導入管7の接続端部近傍の複数の小
孔12から拡張室5内に伝搬し、拡張室5内で拡張作用
が営まれ、拡張作用により消音される。
【0035】具体的に説明すると、エンジン回転数に応
じて制御手段17の命令によりアクチュエータ16,1
6,16が作動される。各アクチュエータ16,16,
16によりそれぞれバルブ13,14,15が操作さ
れ、複数の共鳴管8,9,10のうちのいずれか1つが
開口するように選択される。その選択した共鳴管8,
9,10に対応する特定の共鳴周波数が選択され、即
ち、図7において、回転数区間Aでは点線で示すように
ピーク値A1のある減衰曲線が得られ、回転数区間Bで
は1点鎖線で示すようにピーク値B1のある減衰曲線が
得られ、回転数区間Cでは2点鎖線で示すようにピーク
値C1のある減衰曲線が得られる。回転数区間A,B,
Cでそれぞれ選択された各共鳴管8,9,10に対応す
る共鳴作用が生じ、それらがバルブ13,14,15の
選択により連続して出現するので、広範囲の周波数領域
に亘って共鳴作用により消音される。
【0036】即ち、各共鳴管8,9,10のいずれかを
選択することにより、その共鳴管が有するコンダクティ
ビィティに対応して、共鳴周波数fa,fb,fcが特
定される。
【0037】一方、エンジン回転数の上昇に伴ない、前
述の回転数区間A,B,Cに応じて周波数fa,fb,
fcの騒音が発生する。従って、回転数区間A,B,C
に応じて発生する周波数fa,fb,fcの騒音は、選
択された共鳴管の共鳴周波数と一致して、共鳴室6に
て、共鳴作用により減衰される。
【0038】この結果、エンジン回転数の変化に応じ
て、特定のエンジン回転数だけでなく、エンジンの広範
囲の回転領域に亘って連続的に排気騒音を共鳴作用によ
り効率良く低減させることができる。
【0039】さらに、複数の共鳴管8,9,10と排気
導入管7は、仕切板4の開口孔4Cを介して直結した構
造となっているので、排気導入管7内の排気騒音の一部
は、排気ガスの動圧の作用により、共鳴室6内に効率良
く取り込まれる。
【0040】この結果、前述した周波数fa,fb,f
cでの共鳴作用は、一層それぞれ強く共鳴し、共鳴周波
数fa,fb,fcはそれぞれ効率良く減衰する。要す
るに、本実施例の消音器は、図7に示すように、広範囲
のエンジン回転数に亘って、騒音周波数を共鳴作用によ
り低減することが可能であり、しかも、共鳴室に騒音を
効率良く取り込むことができることと相俟って、周波数
fa,fb,fcの減衰ピーク値が大きい消音を可能に
している。
【0041】また、スタッドボルト4B,ナット19B
を利用して,共鳴管ユニット18を仕切板4に取り付け
ることができるので、共鳴管8,9,10を仕切板4に
1つづつ取り付ける作業が無くなり、取付作業を容易に
することができる。
【0042】なお、本実施例においては、共鳴管の数は
3個になっているが、共鳴管の数を2個,或は4個以上
に選定することもできる。図8,図9は請求項2記載の
発明の一実施例に係わる消音器を示す。
【0043】請求項1記載の発明に係わる実施例におい
ては、複数の共鳴管8,9,10に、多孔のある排気導
入管7が仕切板4の開口孔4Cを介して直結する構造と
なっているが、これに対して、本実施例では、図8に示
すように、共鳴管35,36,37は、排気導入管38
Aと直結しない構造となっており、以下に説明する。
【0044】図において、符号31は、端板31A,3
1Bにより密閉される消音器本体を示している。この消
音器本体31内は、仕切板34により2分割され、拡張
室32,共鳴室33が形成されている。仕切板34の上
部には、開口孔34Cが形成されている。
【0045】端板31Aを貫通して排気ガスを導入する
排気導入管38Aが、該端板31Aに固定して取り付け
られている。端板31B,仕切板34を貫通して排気導
出管38Bが、端板31B,仕切板34に固定して取り
付けられている。
【0046】共鳴室33には、3本の共鳴管35,3
6,37が配置され、これらの共鳴管35,36,37
は、それぞれ長さ及び開口面積が異なることによりコン
ダクティビィティを相違させており、それらの一端35
A,36A,37Aは共鳴室33に開口し、それらの他
端35B,36B,37Bの開口部は仕切板34の開口
孔34Cに連通している。共鳴管35,36,37の他
端35B,36B,37Bの側面はパッチ板Pに溶接等
で固定され、3本の共鳴管35,36,37をパッチ板
Pに取り付けて共鳴管ユニット44が形成される。
【0047】このパッチ板Pを仕切板34の開口孔34
Cの周縁部に固定して取り付けることにより、仕切板3
4に、共鳴管ユニット44が設けられている。消音器本
体31の端板31Aには、排気導入管38Aが固定さ
れ、排気導入管38Aは、仕切板34の開口孔34Cに
対向して拡張室32内に配置されている。
【0048】排気導入管38Aは、共鳴管35,36,
37との対向端部が全ての共鳴管35,36,37を覆
うようにラッパ状に拡管しているともに、共鳴管35,
36,37の他端35B,36B,37Bとは10〜1
50mmの間隙Cで隔てている。
【0049】そして、共鳴管35,36,37に、それ
ぞれバルブ39,40,41が設けられている。これら
のバルブ39,40,41には、それぞれアクチュエー
タ42,42,42が装着され、アクチュエータ42,
42,42には制御手段43が接続されている。制御手
段43は、エンジン回転数に応じてバルブ39,40,
41の開閉を制御して共鳴管35,36,37のいずれ
か1つが開状態になるようになっている。
【0050】かかる構成の消音器においも、請求項1記
載の発明に係わる実施例と同様の作用,効果を奏する。
また、請求項1記載の発明に係わる実施例と比して、や
や共鳴減衰量の低下見られるが、反面、排気ガスの背圧
が低下するので、目的に応じて間隙Cの寸法を種々に設
定して使い分けることができ、設計の自由度を確保でき
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、複数の共鳴管と排気導入管を仕切板の開口
孔を介して直結する構造となっているので、排気導入管
内の排気騒音の一部は、排気ガスの動圧により、一層効
率良く共鳴室内に取り込まれるので、各共鳴管に対応し
てそれぞれ特定された共鳴周波数がそれぞれ特定された
共鳴室内でさらにそれぞれ強く共鳴し、その結果、共鳴
周波数をそれぞれ一層効率良く減衰させることができ
る。
【0052】そして、エンジン回転数に応じて制御手段
により、複数の共鳴管のうちのいずれか1つを選択でき
るので、その選択した共鳴管のいずれかに対応する特定
の共鳴周波数のいずれかを選択でき、共鳴作用により消
音される。そして、共鳴管の選択を順次行なうことによ
り、排気騒音が広範囲の周波数領域に亘って共鳴作用に
よる消音効果を得ることができる。
【0053】また、エンジン回転数に応じて、共鳴作用
を強く作用させることができるので、排気導入管と共鳴
管とが直結されていることも相俟って、各共鳴管に対応
して特定の周波数での減衰ピーク値が大きい消音を可能
にしている。
【0054】要するに、広範囲の周波数領域に亘って、
しかも、減衰量を多くした状態で共鳴作用により消音す
ることができる効果を奏する。また、仕切板の開口孔
に、それぞれのコンダクティビィティが相違する複数の
共鳴管からなる共鳴管ユニットを、共鳴管の他端が仕切
板の開口孔に連通するように設ければ良いので、共鳴管
を別々に仕切板に1つづつ取り付ける作業を無くし、共
鳴管の仕切板に対する取付作業を容易にすることができ
る。
【0055】請求項2記載の発明によれば、エンジン回
転数に応じて制御手段により、複数の共鳴管のうちのい
ずれか1つを選択できるので、その選択した共鳴管に対
応する特定の共鳴周波数を選択でき、広範囲の周波数領
域に亘って共鳴作用による消音効果を得ることができ
る。
【0056】また、複数の共鳴管と排気導入管を近接対
向させることにより、排気導入管内の排気騒音の一部
を、排気ガスの動圧により効率良く共鳴室内に取り込む
ことができるので、各共鳴管に対応してそれぞれ特定さ
れた共鳴周波数がそれぞれ特定された共鳴室内でそれぞ
れ強く共鳴し、その結果、共鳴周波数をそれぞれ効率良
く減衰させることができる。
【0057】また、エンジン回転数に応じて、共鳴作用
を強く作用させることができるので、排気導入管と共鳴
管とが近接対向していることも相俟って、各共鳴管に対
応して特定の周波数での減衰ピーク値が大きい消音を可
能にしている。
【0058】要するに、広範囲の周波数領域に亘って、
しかも、減衰量を多くした状態で共鳴作用により消音す
ることができる効果を奏する。また、仕切板の開口孔
に、それぞれのコンダクティビィティが相違する複数の
共鳴管からなる共鳴管ユニットを、共鳴管の他端が仕切
板の開口孔に連通するように設ければ良いので、共鳴管
を別々に仕切板に1つづつ取り付ける作業を無くし、共
鳴管の仕切板に対する取付作業を容易にすることができ
る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例に係わる消音器
の縦断面図である。
【図2】図1のX−X線で切断した矢視図である。
【図3】本実施例に係わる消音器の製造方法における第
1工程の斜視図である。
【図4】本実施例に係わる消音器の製造方法における第
2工程の斜視図である。
【図5】本実施例に係わる消音器の製造方法における第
3工程の斜視図である。
【図6】本実施例に係わる消音器の製造方法における第
4工程の斜視図である。
【図7】本実施例の効果の説明図である。
【図8】請求項2記載の発明の一実施例に係わる消音器
を示す縦断面図である。
【図9】図8の仕切板及び共鳴管ユニットを示す斜視図
である。
【図10】従来の消音器の縦断面図である。
【符号の説明】
1 消音器本体 4 仕切板 4C 開口孔 5 拡張室 6 共鳴室 7 排気導入管 8 共鳴管 9 共鳴管 10 共鳴管 12 小孔 13 バルブ 14 バルブ 15 バルブ 17 制御手段 18 共鳴管ユニット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消音器本体(1)内に、開口孔(4C)
    を有する仕切板(4)を介して拡張室(5)と共鳴室
    (6)を形成し、 この仕切板(4)に、それぞれのコンダクティビィティ
    が相違する複数の共鳴管(8,9,10)を有してなる
    共鳴管ユニット(18)を、共鳴管(8,9,10)の
    一端(8A,9A,10A)が共鳴室(6)に開口し、
    且つ、その他端(8B,9B,10B)が仕切板(4)
    の開口孔(4C)に連通するように設け、 仕切板(4)の開口孔(4C)に、排気ガスを導入する
    とともに接続端部近傍に拡張室(5)と連通する小孔
    (12)を複数個形成してなる排気導入管(7)を直結
    し、 複数の共鳴管(8,9,10)に、それぞれバルブ(1
    3,14,15)を設け、 これらのバルブ(13,14,15)に、エンジン回転
    数に応じて該バルブ(13,14,15)の開閉を制御
    して共鳴管(8,9,10)のいずれか1つが開状態に
    なるように選択する制御手段(17)を設けたことを特
    徴とする消音器。
  2. 【請求項2】 消音器本体(31)内に、開口孔(34
    C)を有する仕切板(34)を介して拡張室(32)と
    共鳴室(33)を形成し、 この仕切板(34)に、それぞれのコンダクティビィテ
    ィが相違する複数の共鳴管(35,36,37)を有し
    てなる共鳴管ユニット(44)を、共鳴管(35,3
    6,37)の一端(35A,36A,37A)が共鳴室
    (33)に開口し、且つ、その他端(35B,36B,
    37B)が仕切板(34)の開口孔(34C)に連通す
    るように設け、 排気ガスを導入する排気導入管(38A)を、仕切板
    (34)の開口孔(34C)に対向すると共に拡張室
    (32)へ排気ガスが流出可能なように拡張室(32)
    に設け、 複数の共鳴管(35,36,37)に、それぞれバルブ
    (39,40,41)を設け、 これらのバルブ(39,40,41)に、エンジン回転
    数に応じて該バルブ(39,40,41)の開閉を制御
    して共鳴管(35,36,37)のいずれか1つが開状
    態になるように選択する制御手段(43)を設けたこと
    を特徴とする消音器。
JP31307693A 1993-12-14 1993-12-14 消音器 Pending JPH07166836A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20150068834A1 (en) * 2013-09-08 2015-03-12 Michael Wayne Barrett Resonance Generating Muffler
CN109838293A (zh) * 2019-03-29 2019-06-04 潍柴动力股份有限公司 一种混合器

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