JPH0790873A - 地下構造物用蓋の蝶番構造 - Google Patents

地下構造物用蓋の蝶番構造

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JPH0790873A
JPH0790873A JP5258895A JP25889593A JPH0790873A JP H0790873 A JPH0790873 A JP H0790873A JP 5258895 A JP5258895 A JP 5258895A JP 25889593 A JP25889593 A JP 25889593A JP H0790873 A JPH0790873 A JP H0790873A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大重量であっても開け易く、かつその蝶番部
がコンパクトで、開口部の有効径を大きくとることが可
能な地下構造物用蓋の蝶番構造を提供する。 【構成】 蝶番具6は、略L字状でL字部の一辺にスラ
イド用長孔7Hを設けL字部他辺端部には蒲鉾状の第1
ヒンジ部7PをL字他辺に直交して設けた第1蝶番部材
6Aと、一端にスライド用長孔内を摺動可能なスライダ
部を設けるとともに他端には円柱状の第2ヒンジ部8P
を設けた第2蝶番部材6Bを備え、受枠2の内周一側
に、第1蝶番部材の略直角部分等を収納可能な第1収納
凹部4を設け、かつ第1ヒンジ部を軸支可能な受座本体
14Sを含む第2収納凹部14を設け、蓋本体3の外周
一側には、第2ヒンジ部と係合するヒンジ挿通孔12H
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マンホール等の地下構
造物用蓋の蝶番構造に関し、特に蝶番具の取付部分をコ
ンパクトに形成した地下構造物用蓋の蝶番構造に関す
る。なお、本願明細書でいう「地下構造物用蓋」とは、
下水道における地下埋設物、地下構造施設等と地上とを
通じる開口部を閉塞する大型鉄蓋、マンホール蓋、汚水
桝蓋、電力・通信における地下施設機器や配線等を保護
する開閉可能な共同溝用鉄蓋、送電用鉄蓋、配電用鉄
蓋、上水道やガス配管における路面下の埋設導管及びそ
の付属機器と地上とを結ぶ開閉扉としての機能を有する
消火栓蓋、制水弁蓋、仕切り弁蓋、空気弁蓋、ガス配管
用蓋、量水器蓋等を総称する。
【0002】
【従来の技術】従来より、受枠と、この受枠の開口部を
閉止する蓋本体とを蝶番具によって開閉可能に連結した
マンホール蓋等の地下構造物用蓋は、種々提案されてい
る。中でも、蝶番具の基端部を受枠の内周面に回動可能
に枢着したものとして、例えば、第1の例として、受枠
の内周一側に突成したブラケットにアームを枢着し、当
該アームの他端を蓋本体裏面に設けた係合溝内で摺動か
つ回動自在に係合して、水平旋回と垂直反転のいずれに
よっても蓋本体の開閉を可能としたものが知られている
(特開昭59−102020号公報参照)。また、第2
の例として、受枠の内周一側に突成した支持片の溝内に
アーム状のヒンジの基端を上下動かつ回動可能に枢着
し、当該ヒンジの先端を蓋本体裏面に切欠き形成された
凹部内に設けられた長孔内で摺動可能に嵌合されたもの
が知られている(実開昭64−57142号公報)。こ
れらの地下構造物用蓋の蝶番構造によれば、アーム、ヒ
ンジ等の蝶番具の基端が枢着されるブラケット、支持片
等の受枠中心方向への突出量が少ないため、受枠開口部
の有効内径が広く、器具の搬入や作業者による昇降を容
易に行なうことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
地下構造物用蓋の蝶番構造においては、蓋本体の開閉時
に受枠内面の枢着部分と蓋本体の支持部との間の距離が
変動するため、蝶番の先端をスライドさせる支持部を蓋
本体の中心方向に長く形成しなければならない。そのた
め、蓋本体の径によっては、蓋本体の裏面に形成する補
強リブを必要な箇所に形成できなかったり、該補強リブ
と支持部が接近しすぎて蝶番と蓋本体との着脱が容易に
行なえなくなるという問題がある。また、近年では、都
市の景観上の観点から歩道部分の舗装に合わせて蓋本体
の表面にインターロッキングブロック等を埋め込んだも
のが設置されることが多くなったが、蓋本体の裏面に形
成した支持部が蓋本体の中心方向に長いと、該支持部の
蓋本体の表面にはブロックを埋め込むことができず、蓋
本体の金属部分が広く剥出しになり、景観に一致しない
といった問題が発生することになる。そこで、本発明に
あっては、開蓋時に受枠の開口部を広く形成することが
できるだけでなく、蓋本体の裏面に形成した蝶番具の支
持部をコンパクトに形成した地下構造物用蓋の蝶番構造
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る地下構造物用蓋の蝶番構造は、蓋本体
と、当該蓋本体により開口部が開閉可能に閉止される受
枠とを連結する蝶番具とから構成される地下構造物用蓋
の蝶番構造であって、前記蝶番具は、第1蝶番部材と第
2蝶番部材とから形成され、該第1蝶番部材は、第2蝶
番部材との固定係合部を形成するとともに、受枠内周に
形成した受座に枢支させる受枠枢支部を形成し、第2蝶
番部材は、前記固定係合部と摺動可能に係合する摺動係
合部を形成するとともに、蓋本体の裏面周縁に形成した
支持部に枢支される蓋枢支部を形成して構成される。
【0005】
【作用】上記構成を有する本発明の地下構造物用蓋の蝶
番構造にあっては、第1蝶番部材の固定係合部と、第2
蝶番部材の摺動係合部とを摺動可能に係合し、第1蝶番
部材の受枠枢支部を受枠内周に形成した受座に枢支さ
せ、第2蝶番部材の蓋枢支部を蓋本体の裏面に形成した
支持部に枢支させたことにより、開蓋時受枠の開口を広
く形成することができるだけでなく、蓋本体の裏面に形
成した支持部をコンパクトに形成することができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。本発明の一実施例である地下構造物用蓋1の全
体構成を図1及び図2に示す。図1に示すように、この
地下構造物用蓋1は、下水道等の地下構造物へ通じる縦
孔等の地上部に設けられる略円環状の受枠2と、この受
枠2の略円形状の開口部を開放或いは閉止可能な蓋本体
3とを備えて構成される。
【0007】上記の受枠2の内周一側には、後述する蝶
番具6の一部を枢支する受座2Aである第1収納凹部4
及び第2収納凹部14が形成されている。また、蓋本体
3の表面には、当該第1収納凹部に対して略反対側に、
バール等を差し込んで蓋本体3を引き上げ開放するため
のバール差込孔15が設けられている。また、図2に示
すように、上記の受枠2の第1収納凹部4に対応する蓋
本体3の位置には、蝶番具6と蓋本体3とを接続するた
めの支持部5が設けられている。
【0008】次に、本実施例における蝶番具6及び蝶番
具6を枢支する受枠2の受座2A及び蝶番具6を枢支す
る蓋本体3の支持部5の全体構成を図3に示す。図3に
示すように、蝶番具6は、第1蝶番部材6Aと第2蝶番
部材6Bを備えて構成されている。また、第2蝶番部材
6Bは、基本部材8と押え部材9と締付ナット10を有
して構成されている。
【0009】第1蝶番部材6Aは、略L字形状に形成さ
れており、このうち、下部水平辺を成す直線部分である
腕部7Aは垂直辺を成す直線部分である首部7Nよりも
長く形成され、その長手方向に固定係合部としてのスラ
イド用長孔7Hが延長dにわたって延設されている。ま
た、上記の首部7Nの最上端には、腕部7Aと首部7N
との成す略L字形状片が構成する平面に対して直交する
方向に受枠枢支部としての第1ヒンジ部7Pが設けられ
ている。第1ヒンジ部7Pは、円柱部材の外周側面を円
柱の軸方向に平行に削ぐように切截した、いわゆる「蒲
鉾状」をなしており、その平面部分を上方に向けるよう
にして上記首部7Nに取り付けられている。この蒲鉾状
の第1ヒンジ部7Pの高さは、図に示すようにh1 とな
っている。
【0010】基本部材8は、略L字状の本体部8Aの下
部水平辺を成す直線部分である水平部8Dは垂直辺を成
す直線部分である垂直部8Eよりも短くなるように形成
され、その水平部8Dの略中央部には長さe1 のスライ
ダ部8Sが突設されている。このスライダ部8Sは、上
記のスライド用長孔7H内に挿通し、該スライド用長孔
7Hの開口長手方向に摺動可能となるように構成されて
いる。また、スライダ部8Sの先端からは、さらにその
外周面に雄螺子を切ったボルト部8Bが突設されてい
る。
【0011】押え部材9は、基本部材8と略同一形状の
本体部9Aの下部水平辺を成す直線部分である水平部9
Dの略中央部で上記スライダ部8Sの位置に対応する位
置に、スライダ受け凹部9Sが形成され、さらに前記基
本部材8のボルト部8Bが挿通可能にボルト貫通孔9B
が穿設されている。したがって、ボルト部8Bをボルト
貫通孔9Bに挿通させ、内周面に雌螺子を切った締付ナ
ット10によって締め付けると、スライダ部8Sの先端
部は押え部材9の深さe2 のスライダ受け凹部9Sで受
けられて摺動係合部8Cを形成し、スライダ部8Sはス
ライド用長孔7Hから外れなくなる。
【0012】一方、上記の基本部材8の垂直部8Eの最
上端には、円柱状の長さf1 の蓋枢支部としての第2ヒ
ンジ部8Pが突設され、押え部材9の対応する箇所であ
る垂直部9Eには、上記第2ヒンジ部8Pの外径より僅
かに大きな内径の深さf2 の円皿状のヒンジ受け凹部9
Pが設けられている。
【0013】上記の蝶番具6の位置に対応する位置の蓋
本体の裏面縁部には、支持部5が設けられている。支持
部5のさらに詳細な構成を図4ないし図7に示す。図に
示すように、支持部5は、2つのヒンジ取付用凹部12
A、12Bと、当該2個の凹部を隔てるヒンジ取付用リ
ブ12Rとを備えて構成されており、ヒンジ取付用リブ
12Rの略中央には、上記の第2ヒンジ部8Pを挿通す
るための上下方向の長孔であるヒンジ挿通孔12Hが設
けられている。
【0014】受枠2については、図3に示すように、上
記の蝶番具6の位置に対応する位置の内周の一側に、図
示のような第1収納凹部4及び第2収納凹部14が設け
られている。上記の第1蝶番部材6Aと第2蝶番部材6
Bとを相互に組み合せた状態で当該第1収納凹部4内及
び第2収納凹部14内に収納した場合の構成状態を図8
ないし図10に示す。図8は、図3におけるD矢視図で
あり、図9は、図3におけるE矢視図である。図に示す
ように、第1収納凹部4には、第1蝶番部材6Aの略直
角をなす隅角部7R、または上記スライダ部8Sが最も
隅角部7R寄りに位置した場合(開蓋時)には上記スラ
イダ部8S、基本部材8および押え部材9の水平部8
D、9Dの一部などが収納される。このとき、第1蝶番
部材6Aの首部7Nが第1収納凹部4の内壁に当接して
いるため、腕部7Aを水平に保っている。
【0015】また、第2収納凹部14は、まず高さh2
の導入凹部14Fが受枠2中心方向へやや下り傾斜して
設けられており、その奥へ向う方向(受枠2の外周へ向
う方向:図3における方向D)に向って落込んでいる。
この導入凹部高さh2 は、上記の第1ヒンジ部高さh1
よりもほんの僅かだけ大きくなるように設定されてい
る。そして、その落込み部分の断面形状が、受枠2の円
周に接線する方向を長手方向とする略半円柱状凹曲面
で、上記第1ヒンジ部7Pを軸支する受座本体14Sを
成し、その曲率半径が、図10ないし図13に示すよう
に、上記第1ヒンジ部の下面の曲率半径よりも僅かに大
きく形成されている。また、この第2収納凹部14に連
通して、上記第1蝶番部材6Aの首部7Nが余裕をもっ
て収納可能な図3において上下方向に延設された連通凹
部14Hが設けられ、この連通凹部14Hにより、上記
の第1収納凹部4と第2収納凹部14とが相互に連通し
ている。
【0016】上記のような構成を有する蝶番具6により
蓋本体3を受枠2に接続する方法について、図3ないし
図10を参照しつつ以下に説明を行う。まず、上記の第
1蝶番部材6Aを、図3に示す状態から、図3における
方向Dに移動させ、上記の第1収納凹部4と第2収納凹
部14の導入凹部14Fと連通凹部14Hとで形成され
る略瓢箪形状の凹部へ挿入する。挿入後、第1ヒンジ部
7Pの蒲鉾状の曲面部分が受座本体14Sの半円状の凹
曲面上に載置されるまで奥へ落し込む。
【0017】次に、基本部材8のスライダ部8Sを第1
蝶番部材6Aのスライド用長孔7Hに挿通し、かつ、基
本部材8の第2ヒンジ部8Pを蓋本体3の支持部5にお
けるヒンジ取付用凹部12Bから長孔状に余裕をもたせ
たヒンジ挿通孔12Hに挿通する。この状態のまま、上
記挿通を行った第1蝶番部材6Aのスライド用長孔7H
とは反対側の開口から突出したスライダ部8S及びこの
スライダ部8Sの先端から突出するボルト部8Bの先端
部分を、押え部材9のスライダ受け凹部9S及びボルト
貫通孔9Bに、両者の軸を一致させるようにして当接
し、同時に、上記挿通を行った支持部5のヒンジ取付用
凹部12Aから突出した第2ヒンジ部8Pの先端部分
を、押え部材9のヒンジ受け凹部9Pに、両者の軸を一
致させるようにして当接する。その後、上記のボルト貫
通孔9Bから突出したボルト部8Bの先端部分に締付ナ
ット10を十分に締め付ける。
【0018】このナット締付状態において、スライダ部
8Sの有効長さ(図3における挿通前のスライダ部8S
の長さe1 からスライダ受け凹部9Sの深さe2 を差し
引いた長さ)と、第2ヒンジ部8Pの有効長さ(図3に
おける挿通前の第2ヒンジ部8Pの長さf1 からヒンジ
受け凹部9Pの深さf2 を差し引いた長さ)とは、第1
蝶番部材6AのL字状片の幅bよりも長くなるように構
成されている。したがって、締付ナット10を強固に締
め付けても、スライダ部8Sはスライド用長孔7H内を
円滑に摺動でき、かつ、蓋本体3も第2ヒンジ部8Pを
回動中心として円滑に回動することができるが、第2蝶
番部材6Bは第1蝶番部材6Aに対して摺動するのみ
で、回転することはないように構成されている。
【0019】次に、上記構成を有する蝶番具6と受枠2
と蓋本体3の協動作用によって、本実施例のマンホール
蓋1が開閉する動作について、図9ないし図13を参照
しつつ以下に説明を行う。
【0020】まず、図10は、マンホール蓋1の蓋本体
3が完全に閉止された状態で、図11は、開閉工具等で
蓋本体3と受枠2との嵌合状態を解いた後、蓋本体3を
反転させようとする状態を示している。この状態では、
第1蝶番部材6Aの腕部7Aが水平に支持されるため、
蓋本体3の重量を支持するとともに、スライダ部8S
は、スライド用長孔7H内の略中央部付近まで引き出さ
れている。
【0021】この場合、導入凹部14Fは、やや受枠2
中心方向へ下り傾斜しており、導入凹部高さh2 は第1
ヒンジ部高さh1 よりほんの僅かしか大きくないから、
第1ヒンジ部7Pを第2収納凹部14から抜き取るため
には、第1蝶番部材6Aを図の上方へ移動させた上、さ
らに幾分か回動させなければならない。しかし、図11
に示すように、蓋本体3を開蓋しようとすると、蓋本体
3の重量は第1蝶番部材6A及び第2蝶番部材6Bに下
向きに作用するため、通常の蓋本体3の開閉動作では、
第1ヒンジ部7Pは受座本体14Sに軸支され、第2収
納凹部14から外れることはない。
【0022】次に、図12は、蓋本体3が略垂直上方位
置まで開かれた状態を示している。図に示すように、こ
の状態では、蓋本体3の外周縁が受枠2の内周縁の2接
点Xに接するため、該接点Xを略中心として蓋本体3は
反転することになる。したがって、蓋本体3の支持部5
側が上方に引き上げられるため、スライダ部8Sがスラ
イド用長孔7H内の先端まで摺動するとともに、第1蝶
番部材6Aを第1ヒンジ部7Pを中心として回転させよ
うとする。
【0023】次に、図13は、蓋本体3が完全に開か
れ、その裏面を上方に向けて地表面に載置された状態を
示している。図に示すように、この状態では、スライダ
部8Sは、スライド用長孔7H内の略先端部付近まで摺
動したままで、蓋本体3は第1ヒンジ部7Pを中心とし
て完全に反転して受枠2を開放する。なお、蓋本体3を
地表面上に乱暴に倒した場合でも、導入凹部14Fより
第1ヒンジ部7Pの直径の方が大きいため第1ヒンジ部
7Pが第2収納凹部14から抜けることはなく、受座本
体14Sで軸支される。
【0024】上述のように、本実施例の地下構造物用蓋
の蝶番構造にあっては、受座を第1収納凹部および第2
収納凹部から構成するとともに、第1蝶番部材と第2蝶
番部材とを摺動可能としたことにより、開蓋時の受枠内
の開口を従来と比較して広く形成することができ、しか
も蝶番具を支持する蓋本体の支持部をコンパクトに形成
することができる。
【0025】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特
許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な
構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる
ものであっても本発明の技術的範囲に包含される。例え
ば、上記の実施例においては、基本部材8と押え部材9
とにより構成される第2蝶番部材6Bは、相互に組み合
わされると、図3に示すように略L字形状をなすが、こ
れは、略一直線状、弧状、中間で折れ曲がった形状等で
あってもかまわない。又、第2ヒンジ部とした蓋枢支部
を支持部で軸支したが、球状の蓋枢支部で保持するよう
にしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の地下構
造物用蓋の蝶番構造にあっては、蝶番具の一端を蓋本体
の支持部に枢支し、他端を受枠の受座に枢支すると、開
蓋時と閉蓋時において、蓋本体の支持部と受枠の受座と
の間の距離が異なってくるという問題を解消するため
に、蝶番具を構成する第1蝶番部材と第2蝶番部材とが
それぞれ摺動可能となる構成とした。したがって、受枠
の受座と第1蝶番部材の受枠枢支部とを枢支したことに
より、開蓋時に受枠の開口部を広く形成することができ
る。また、蓋本体の支持部と第2蝶番部材の蓋枢支部を
枢支したことにより、蓋本体裏面の必要箇所で補強リブ
と支持部との干渉を防止できるとともに、支持部と蝶番
具との着脱を容易に行なうことができる。さらに、イン
ターロッキングブロック等を蓋本体の表面に埋め込む場
合、支持部がコンパクトであるため蓋本体表面に剥出し
となった金属部分が従来と比較して格段に狭くすること
ができる。そのため、歩道などに設置しても街の景観に
違和感なく調和させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である地下構造物用蓋の全体
構成を示す一部切欠平面図である。
【図2】図1に示す蓋本体の底面図である。
【図3】本発明の一実施例である地下構造物用蓋におけ
る蝶番具とそれに接続する部分の全体構成を示す斜視図
である。
【図4】図3における蓋側取付部のA矢視図である。
【図5】図3における蓋側取付部のB矢視図である。
【図6】図3における蓋側取付部のC矢視図である。
【図7】図4における蓋側取付部のF矢視図である。
【図8】図3における腕状片に第1、第2ヒンジ片が取
り付けられ、受座に嵌合したときの状態を示すD矢視図
である。
【図9】図3における腕状片の第1ヒンジ部が受座に嵌
合したときの状態を示すE矢視図である。
【図10】蓋本体が完全に閉止された状態を示す図であ
る。
【図11】蓋本体がやや上方に持ち上げられて開かれた
状態を示す図である。
【図12】蓋本体が略垂直上方位置まで開かれた状態を
示す図である。
【図13】蓋本体が完全に開かれ、その裏面を上方に向
けて載置された状態を示す図である。
【符号の説明】
1 マンホール蓋 2 受枠 2A 受座 3 蓋本体 4 第1収納凹部 5 蓋側取付部 6 蝶番具 6A 第1蝶番部材 6B 第2蝶番部材 7A 腕部 7H スライド用長孔(固定係合部) 7N 首部 7P 第1ヒンジ部(受枠枢支部) 7R 隅角部 8 基本部材 8A 本体部 8B ボルト部 8C 摺動係合部 8D 水平部 8E 垂直部 8P 第2ヒンジ部(蓋枢支部) 8S スライダ部 9 押え部材 9A 本体部 9B ボルト貫通孔 9D 水平部 9E 垂直部 9P ヒンジ受け凹部 9S スライダ受け凹部 10 締付ナット 12A,12B ヒンジ取付用凹部 12H ヒンジ挿通孔 12R ヒンジ取付用リブ 14 第2収納凹部 14F 導入凹部 14H 連通凹部 14S 受座本体 15 バール差込孔 b L字状片幅 d スライド用長孔内側長さ e1 スライダ部長さ e2 スライダ受け凹部深さ f1 第2ヒンジ部長さ f2 ヒンジ受け凹部深さ h1 第1ヒンジ部高さ h2 導入凹部高さ L 蝶番部突出長さ t スライダ長さ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋本体と、当該蓋本体により開口部が開
    閉可能に閉止される受枠とを連結する蝶番具とから構成
    される地下構造物用蓋の蝶番構造であって、 前記蝶番具は、第1蝶番部材と第2蝶番部材とから形成
    され、該第1蝶番部材は、第2蝶番部材との固定係合部
    を形成するとともに、受枠内周に形成した受座に枢支さ
    せる受枠枢支部を形成し、第2蝶番部材は、前記固定係
    合部と摺動可能に係合する摺動係合部を形成するととも
    に、蓋本体の裏面周縁に形成した支持部に枢支される蓋
    枢支部を形成したことを特徴とする地下構造物用蓋の蝶
    番構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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