JPH0790755A - ジェットルームにおける緯糸処理装置 - Google Patents
ジェットルームにおける緯糸処理装置Info
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- JPH0790755A JPH0790755A JP22922293A JP22922293A JPH0790755A JP H0790755 A JPH0790755 A JP H0790755A JP 22922293 A JP22922293 A JP 22922293A JP 22922293 A JP22922293 A JP 22922293A JP H0790755 A JPH0790755 A JP H0790755A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】織布の織前から緯入れ異常緯糸を的確に除去処
理する。 【構成】緯糸引き取り経路を形成する緯糸導入ダクト5
と吸引ダクト6との間の緯糸引き取り経路の一側方には
緯糸経路変更ローラ12がエアシリンダ11により支持
されている。前記緯糸引き取り経路の他側方には緯糸経
路変更箱13が配設されている。緯糸経路変更ローラ1
2はエアシリンダ11の突出動作により前記緯糸引き取
り経路を横切って緯糸経路変更箱13内に切換配置され
る。緯入れ異常緯糸Y1 に連なって前記緯糸引き取り経
路へ案内されている後続緯糸Y2 は緯糸経路変更ローラ
12の切換配置により経路変更される。
理する。 【構成】緯糸引き取り経路を形成する緯糸導入ダクト5
と吸引ダクト6との間の緯糸引き取り経路の一側方には
緯糸経路変更ローラ12がエアシリンダ11により支持
されている。前記緯糸引き取り経路の他側方には緯糸経
路変更箱13が配設されている。緯糸経路変更ローラ1
2はエアシリンダ11の突出動作により前記緯糸引き取
り経路を横切って緯糸経路変更箱13内に切換配置され
る。緯入れ異常緯糸Y1 に連なって前記緯糸引き取り経
路へ案内されている後続緯糸Y2 は緯糸経路変更ローラ
12の切換配置により経路変更される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、緯入れ異常の緯糸と後
続する緯糸とを切断分離することなく後続緯糸を緯入れ
用メインノズルから射出し、この射出された後続緯糸の
緯入れを阻止して緯入れ経路から緯糸引き出し経路へ前
記後続緯糸を逸らし、この緯入れ阻止された後続緯糸を
手掛かりとして緯入れ異常の緯糸を織布の織前から引き
出し除去するジェットルームにおける緯糸処理装置に関
するものである。
続する緯糸とを切断分離することなく後続緯糸を緯入れ
用メインノズルから射出し、この射出された後続緯糸の
緯入れを阻止して緯入れ経路から緯糸引き出し経路へ前
記後続緯糸を逸らし、この緯入れ阻止された後続緯糸を
手掛かりとして緯入れ異常の緯糸を織布の織前から引き
出し除去するジェットルームにおける緯糸処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の緯糸処理装置が特開昭59−2
23340号公報、特開平1−207445号公報、特
開平1−282372号公報、特開平2−61138号
公報に開示されている。
23340号公報、特開平1−207445号公報、特
開平1−282372号公報、特開平2−61138号
公報に開示されている。
【0003】特開昭59−223340号公報の装置で
は、後続緯糸を吸引ノズルによって吸引すると共に、筬
の側枠と把持レバーとの協働によって後続緯糸を把持
し、さらに織布の織前上の緯入れ異常緯糸を回転する軸
上の多数本のピンで織前から引き剥がすようになってい
る。筬と把持レバーとにより把持された後続緯糸は機台
停止後の機台逆転に伴う筬の後退により引っ張られ、緯
入れ異常緯糸の一部が織前から引き剥がされる。織前に
沿って配列された前記ピンはこの引き剥がし部分から緯
入れ異常緯糸を緯入れ末端側に向けて順次引き剥がして
ゆく。
は、後続緯糸を吸引ノズルによって吸引すると共に、筬
の側枠と把持レバーとの協働によって後続緯糸を把持
し、さらに織布の織前上の緯入れ異常緯糸を回転する軸
上の多数本のピンで織前から引き剥がすようになってい
る。筬と把持レバーとにより把持された後続緯糸は機台
停止後の機台逆転に伴う筬の後退により引っ張られ、緯
入れ異常緯糸の一部が織前から引き剥がされる。織前に
沿って配列された前記ピンはこの引き剥がし部分から緯
入れ異常緯糸を緯入れ末端側に向けて順次引き剥がして
ゆく。
【0004】特開平1−207445号公報の装置で
は、後続緯糸を一対のローラで把持して引き取り、織前
上の緯入れ異常緯糸を分離部材で引っ掛けるようになっ
ている。緯入れ異常緯糸は緯入れ末端側に向けて順次引
き剥がされてゆく。
は、後続緯糸を一対のローラで把持して引き取り、織前
上の緯入れ異常緯糸を分離部材で引っ掛けるようになっ
ている。緯入れ異常緯糸は緯入れ末端側に向けて順次引
き剥がされてゆく。
【0005】特開平1−282372号公報の装置で
は、後続緯糸を緯糸導入ダクト内に導入すると共に、吸
引パイプまで導き、緯糸導入ダクトと吸引パイプとの間
の後続緯糸を一対のローラで把持するようになってい
る。一対のローラは後続緯糸及び緯入れ異常緯糸を引き
取り、経糸開口内の緯入れ異常緯糸がローラの引き取り
作用により引き出し除去される。
は、後続緯糸を緯糸導入ダクト内に導入すると共に、吸
引パイプまで導き、緯糸導入ダクトと吸引パイプとの間
の後続緯糸を一対のローラで把持するようになってい
る。一対のローラは後続緯糸及び緯入れ異常緯糸を引き
取り、経糸開口内の緯入れ異常緯糸がローラの引き取り
作用により引き出し除去される。
【0006】特開平2−61138号公報の装置では、
一対のローラで後続緯糸を引き取って織前から緯入れ異
常緯糸を引き剥がした後、吸引作用によって緯入れ異常
緯糸を経糸開口内から吸引除去するようになっている。
一対のローラで後続緯糸を引き取って織前から緯入れ異
常緯糸を引き剥がした後、吸引作用によって緯入れ異常
緯糸を経糸開口内から吸引除去するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
59−223340号公報の装置では、緯入れ異常緯糸
を織杖から引き剥がすための筬の変位量が少なく、筬と
把持レバーとの把持位置と取り前との間の緯糸経路長の
増長は少ない。そのため、織前上の緯入れ異常緯糸の引
き剥がし領域が短く、多数本のピンの引き剥がし作用が
必要となるが、緯入れ異常緯糸がピンに絡まって切断す
るおそれがある。
59−223340号公報の装置では、緯入れ異常緯糸
を織杖から引き剥がすための筬の変位量が少なく、筬と
把持レバーとの把持位置と取り前との間の緯糸経路長の
増長は少ない。そのため、織前上の緯入れ異常緯糸の引
き剥がし領域が短く、多数本のピンの引き剥がし作用が
必要となるが、緯入れ異常緯糸がピンに絡まって切断す
るおそれがある。
【0008】後続緯糸を一対のローラで把持して引き取
る特開平1−207445号公報、特開平1−2823
72号公報、特開平2−61138号公報の装置では、
緯糸とローラの周面との間の摩擦力を高めるためのゴム
付着加工あるいはローレット加工等の高摩擦化処理が欠
かせない。しかし、このような高摩擦化処理を施しても
高い緯糸引き取り力を得ることは難しく、しかも緯糸引
き取りの際に摩耗傷が付き易い。ローラ周面に摩耗傷が
付けば緯糸引き取り力が低下し、緯入れ異常緯糸の引き
取り除去ができなくなる。
る特開平1−207445号公報、特開平1−2823
72号公報、特開平2−61138号公報の装置では、
緯糸とローラの周面との間の摩擦力を高めるためのゴム
付着加工あるいはローレット加工等の高摩擦化処理が欠
かせない。しかし、このような高摩擦化処理を施しても
高い緯糸引き取り力を得ることは難しく、しかも緯糸引
き取りの際に摩耗傷が付き易い。ローラ周面に摩耗傷が
付けば緯糸引き取り力が低下し、緯入れ異常緯糸の引き
取り除去ができなくなる。
【0009】実公昭56−17503号公報には、緯入
れ側の緯糸除去用連行部材によって緯入れ異常緯糸を織
前から引き剥がし、緯入れ用補助ノズルのエア噴射を利
用して緯入れ異常緯糸を緯入れ末端に向けて順次引き剥
がしていく装置が開示されている。しかし、緯入れ用補
助ノズルのエア噴射圧で緯入れ異常緯糸を織前から引き
剥がすことは難しい。
れ側の緯糸除去用連行部材によって緯入れ異常緯糸を織
前から引き剥がし、緯入れ用補助ノズルのエア噴射を利
用して緯入れ異常緯糸を緯入れ末端に向けて順次引き剥
がしていく装置が開示されている。しかし、緯入れ用補
助ノズルのエア噴射圧で緯入れ異常緯糸を織前から引き
剥がすことは難しい。
【0010】本発明は、緯入れ異常緯糸を織前から的確
に引き取り除去し得る緯糸処理装置を提供することを目
的とする。
に引き取り除去し得る緯糸処理装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、緯
入れ異常の緯糸と後続する緯糸とを切断分離することな
く後続緯糸を緯入れ用メインノズルから射出し、この射
出された後続緯糸の緯入れを阻止して緯入れ経路から緯
糸引き出し経路へ前記後続緯糸を逸らし、この緯入れ阻
止された後続緯糸を手掛かりとして緯入れ異常の緯糸を
織布の織前から引き出し除去する緯糸処理装置を対象と
し、請求項1に記載の発明では、緯糸引き出し経路の一
側方の待機位置に配設された第1の緯糸経路変更体と、
前記緯糸引き出し経路の他側方の待機位置に配設された
第2の緯糸経路変更体と、第1の緯糸経路変更体及び第
2の緯糸経路変更体の少なくとも一方を前記緯糸引き出
し経路と交差するようにその待機位置と緯糸経路変更位
置とに切換配置する緯糸経路変更用駆動手段と、前記両
緯糸経路変更体よりも下流の前記緯糸引き出し経路上に
配設された緯糸吸引手段とを備えた緯糸処理装置を構成
した。
入れ異常の緯糸と後続する緯糸とを切断分離することな
く後続緯糸を緯入れ用メインノズルから射出し、この射
出された後続緯糸の緯入れを阻止して緯入れ経路から緯
糸引き出し経路へ前記後続緯糸を逸らし、この緯入れ阻
止された後続緯糸を手掛かりとして緯入れ異常の緯糸を
織布の織前から引き出し除去する緯糸処理装置を対象と
し、請求項1に記載の発明では、緯糸引き出し経路の一
側方の待機位置に配設された第1の緯糸経路変更体と、
前記緯糸引き出し経路の他側方の待機位置に配設された
第2の緯糸経路変更体と、第1の緯糸経路変更体及び第
2の緯糸経路変更体の少なくとも一方を前記緯糸引き出
し経路と交差するようにその待機位置と緯糸経路変更位
置とに切換配置する緯糸経路変更用駆動手段と、前記両
緯糸経路変更体よりも下流の前記緯糸引き出し経路上に
配設された緯糸吸引手段とを備えた緯糸処理装置を構成
した。
【0012】請求項2に記載の発明では、前記第1の緯
糸経路変更体をローラとし、第2の緯糸経路変更体には
前記緯糸経路変更位置にある前記ローラの前後で前記後
続緯糸を屈曲案内する屈曲案内部を設けた。
糸経路変更体をローラとし、第2の緯糸経路変更体には
前記緯糸経路変更位置にある前記ローラの前後で前記後
続緯糸を屈曲案内する屈曲案内部を設けた。
【0013】
【作用】緯入れ異常が発生した場合、緯入れ異常緯糸に
後続する緯糸は緯入れ異常緯糸から切断分離されること
なく緯糸引き出し経路に沿って緯糸吸引手段まで導かれ
る。緯糸吸引手段に吸引把持された後続緯糸の経路は緯
糸経路変更体を待機位置から緯糸経路変更位置まで移動
することによって変更される。緯糸吸引手段により吸引
把持されている後続緯糸の経路長が前記経路変更によっ
て長くなり、この経路長増大により緯入れ異常緯糸が織
布の織前から引き剥がされる。織前から引き剥がされた
緯入れ異常緯糸は緯糸吸引手段の吸引作用により経糸開
口内から引き出し除去される。
後続する緯糸は緯入れ異常緯糸から切断分離されること
なく緯糸引き出し経路に沿って緯糸吸引手段まで導かれ
る。緯糸吸引手段に吸引把持された後続緯糸の経路は緯
糸経路変更体を待機位置から緯糸経路変更位置まで移動
することによって変更される。緯糸吸引手段により吸引
把持されている後続緯糸の経路長が前記経路変更によっ
て長くなり、この経路長増大により緯入れ異常緯糸が織
布の織前から引き剥がされる。織前から引き剥がされた
緯入れ異常緯糸は緯糸吸引手段の吸引作用により経糸開
口内から引き出し除去される。
【0014】請求項2に記載の発明では、第2の緯糸経
路変更体の一対の屈曲案内部とローラとが効率よく緯糸
経路長を増大する。
路変更体の一対の屈曲案内部とローラとが効率よく緯糸
経路長を増大する。
【0015】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図5に基づいて説明する。1は緯糸Yを射出緯入れする
緯入れ用メインノズルであり、緯糸Yは緯入れ用メイン
ノズル1の噴射作用によって経糸Tの開口内へ緯入れさ
れる。緯入れ用メインノズル1に対する緯入れ用エアの
供給及び停止は電磁バルブV1 の励消磁制御によって行
われる。
図5に基づいて説明する。1は緯糸Yを射出緯入れする
緯入れ用メインノズルであり、緯糸Yは緯入れ用メイン
ノズル1の噴射作用によって経糸Tの開口内へ緯入れさ
れる。緯入れ用メインノズル1に対する緯入れ用エアの
供給及び停止は電磁バルブV1 の励消磁制御によって行
われる。
【0016】緯入れ末端側には緯糸検出器2が設置され
ている。緯入れが正常に行われた場合には緯糸Yの先端
は緯糸検出器2の設置位置まで到達する。織機制御コン
ピュータCは緯糸検出器2からの緯糸到達検出情報に基
づいて筬打ち後に電磁カッター3を作動し、正常に緯入
れされた緯糸が筬打ち毎に緯入れ用メインノズル1から
切断分離される。
ている。緯入れが正常に行われた場合には緯糸Yの先端
は緯糸検出器2の設置位置まで到達する。織機制御コン
ピュータCは緯糸検出器2からの緯糸到達検出情報に基
づいて筬打ち後に電磁カッター3を作動し、正常に緯入
れされた緯糸が筬打ち毎に緯入れ用メインノズル1から
切断分離される。
【0017】緯入れ用メインノズル1の直下には緯入れ
阻止ノズル4が設置されており、直上には緯糸導入ダク
ト5が対向設置されている。緯糸導入ダクト5の出口の
後方には吸引ダクト6が設置されている。吸引ダクト6
にはブローノズル7が接続されており、吸引ダクト6内
には透過式光電センサ型の緯糸検出器8が取りつけられ
ている。吸引ダクト6には吸引パイプ9が設置されてお
り、吸引パイプ9の出口側が図示しないダストボックス
に向けられている。吸引パイプ9の出口部内には透過式
光電センサ型の緯糸検出器10が取り付けられている。
阻止ノズル4が設置されており、直上には緯糸導入ダク
ト5が対向設置されている。緯糸導入ダクト5の出口の
後方には吸引ダクト6が設置されている。吸引ダクト6
にはブローノズル7が接続されており、吸引ダクト6内
には透過式光電センサ型の緯糸検出器8が取りつけられ
ている。吸引ダクト6には吸引パイプ9が設置されてお
り、吸引パイプ9の出口側が図示しないダストボックス
に向けられている。吸引パイプ9の出口部内には透過式
光電センサ型の緯糸検出器10が取り付けられている。
【0018】緯入れ用メインノズル1、緯入れ阻止ノズ
ル4、緯糸導入ダクト5及び吸引ダクト6はいずれもス
レイ上に挿着されており、スレイの揺動に伴って一体に
揺動する。これら各部材4,5,6の揺動領域の後方に
は緯糸経路変更用駆動手段となるエアシリンダ11が設
置されている。
ル4、緯糸導入ダクト5及び吸引ダクト6はいずれもス
レイ上に挿着されており、スレイの揺動に伴って一体に
揺動する。これら各部材4,5,6の揺動領域の後方に
は緯糸経路変更用駆動手段となるエアシリンダ11が設
置されている。
【0019】第2図(a)に示すようにエアシリンダ1
1の駆動ロッドには第1の緯糸経路変更体となる緯糸経
路変更ローラ12が取り付けられている。緯糸経路変更
ローラ12の周面にはガイド凹条12aが形成されてい
る。緯糸経路変更ローラ12の直下には第2の緯糸経路
変更体となる緯糸経路変更箱13が対向設置されてい
る。図2(b)に示すように緯糸経路変更箱13の上縁
には屈曲案内溝13a,13bが形成されている。屈曲
案内溝13aは緯糸導入ダクト5の出口に向けられてお
り、屈曲案内溝13bは吸引ダクト6の入口に向けられ
ている。図2(a)に実線で示す待機位置にある緯糸経
路変更ローラ12はエアシリンダ11の突出動作によっ
て緯糸経路変更箱13内の鎖線で示す緯糸経路変更位置
に切換配置される。
1の駆動ロッドには第1の緯糸経路変更体となる緯糸経
路変更ローラ12が取り付けられている。緯糸経路変更
ローラ12の周面にはガイド凹条12aが形成されてい
る。緯糸経路変更ローラ12の直下には第2の緯糸経路
変更体となる緯糸経路変更箱13が対向設置されてい
る。図2(b)に示すように緯糸経路変更箱13の上縁
には屈曲案内溝13a,13bが形成されている。屈曲
案内溝13aは緯糸導入ダクト5の出口に向けられてお
り、屈曲案内溝13bは吸引ダクト6の入口に向けられ
ている。図2(a)に実線で示す待機位置にある緯糸経
路変更ローラ12はエアシリンダ11の突出動作によっ
て緯糸経路変更箱13内の鎖線で示す緯糸経路変更位置
に切換配置される。
【0020】緯入れ阻止ノズル4及びブローノズル7は
いずれも2方弁型の電磁バルブV2,V3 を介して図示
しない圧力エア供給タンクに接続されている。又、エア
シリンダ11は3方弁型の電磁バルブV4 を介して前記
圧力エア供給タンクに接続されている。電磁バルブV2
〜V4 は織機駆動モータM、電磁カッター3及び電磁バ
ルブV1 と共に織機制御コンピュータCの指令制御を受
ける。織機制御コンピュータCは緯糸検出器2,8,1
0からの緯糸検出情報に基づいて予め設定された緯糸処
理プログラムに従って緯入れ異常の緯糸の処理を遂行す
る。
いずれも2方弁型の電磁バルブV2,V3 を介して図示
しない圧力エア供給タンクに接続されている。又、エア
シリンダ11は3方弁型の電磁バルブV4 を介して前記
圧力エア供給タンクに接続されている。電磁バルブV2
〜V4 は織機駆動モータM、電磁カッター3及び電磁バ
ルブV1 と共に織機制御コンピュータCの指令制御を受
ける。織機制御コンピュータCは緯糸検出器2,8,1
0からの緯糸検出情報に基づいて予め設定された緯糸処
理プログラムに従って緯入れ異常の緯糸の処理を遂行す
る。
【0021】緯糸検出器2が緯糸到達を検出しない場合
には織機制御コンピュータCは緯入れ異常と判断し、電
磁バルブV1 及び電磁カッター3の励消磁制御を停止す
ると共に、織機駆動モータMの作動を停止する。図3に
示すように織布Wの織前W1に打ちこまれた緯入れ異常
緯糸Y1 は電磁カッター3の励消磁制御停止により後続
緯糸Y2 から切断分離されない。機台は筬打ち直前で停
止し、その後織機駆動モータMが所定量スロー逆転され
て経糸Tが最大開口する。この最大開口形成により織布
Wの織前W1 からの緯入れ異常緯糸Y1 の除去が可能と
なる。
には織機制御コンピュータCは緯入れ異常と判断し、電
磁バルブV1 及び電磁カッター3の励消磁制御を停止す
ると共に、織機駆動モータMの作動を停止する。図3に
示すように織布Wの織前W1に打ちこまれた緯入れ異常
緯糸Y1 は電磁カッター3の励消磁制御停止により後続
緯糸Y2 から切断分離されない。機台は筬打ち直前で停
止し、その後織機駆動モータMが所定量スロー逆転され
て経糸Tが最大開口する。この最大開口形成により織布
Wの織前W1 からの緯入れ異常緯糸Y1 の除去が可能と
なる。
【0022】後続緯糸Y2 は緯入れ用メインノズル1及
び緯入れ阻止ノズル4の噴射により図3に示すように緯
糸導入ダクト5を経て吸引ダクト6内まで導かれる。緯
糸導入ダクト5内、緯糸導入ダクト5の出口と吸引ダク
ト6の入口との間、吸引ダクト6内は緯糸引き出し経路
となる。吸引ダクト5内に導入された後続緯糸Y2 はブ
ローノズル7の噴射により吸引ダクト5内及び吸引パイ
プ9内で吸引把持される。この吸引作用により後続緯糸
Y2 が緊張して緯入れ用メインノズル1上のカッター1
4により切断される。
び緯入れ阻止ノズル4の噴射により図3に示すように緯
糸導入ダクト5を経て吸引ダクト6内まで導かれる。緯
糸導入ダクト5内、緯糸導入ダクト5の出口と吸引ダク
ト6の入口との間、吸引ダクト6内は緯糸引き出し経路
となる。吸引ダクト5内に導入された後続緯糸Y2 はブ
ローノズル7の噴射により吸引ダクト5内及び吸引パイ
プ9内で吸引把持される。この吸引作用により後続緯糸
Y2 が緊張して緯入れ用メインノズル1上のカッター1
4により切断される。
【0023】緯糸検出器8が後続緯糸Y2 を検出する
と、エアシリンダ11が突出作動し、図4に示すように
緯糸経路変更ローラ12が緯糸導入ダクト5の出口と吸
引ダクト6の入口との間の緯糸引き出し経路を横切って
緯糸経路変更箱13内に入り込む。従って、緯糸導入ダ
クト5と吸引ダクト6との間の後続緯糸Y2 が緯糸経路
変更ローラ12によって緯糸経路変更箱13内に連れこ
まれ、緯糸導入ダクト5と吸引ダクト6との間の後続緯
糸Y2 の緯糸経路が変更される。
と、エアシリンダ11が突出作動し、図4に示すように
緯糸経路変更ローラ12が緯糸導入ダクト5の出口と吸
引ダクト6の入口との間の緯糸引き出し経路を横切って
緯糸経路変更箱13内に入り込む。従って、緯糸導入ダ
クト5と吸引ダクト6との間の後続緯糸Y2 が緯糸経路
変更ローラ12によって緯糸経路変更箱13内に連れこ
まれ、緯糸導入ダクト5と吸引ダクト6との間の後続緯
糸Y2 の緯糸経路が変更される。
【0024】後続緯糸Y2 は緯糸経路変更箱13の屈曲
案内溝13aにより緯糸経路変更箱13内へ屈曲案内さ
れる。後続緯糸Y2 は緯糸経路変更箱13内では緯糸経
路変更ローラ12のガイド溝12aに沿って周回反転
し、屈曲案内溝13bにより吸引ダクト6側へ屈曲案内
される。即ち、緯糸経路変更ローラ12が緯糸経路変更
箱13内の緯糸経路変更位置に切換配置された状態では
後続緯糸Y2 の緯糸経路が常に定位置に規定される。従
って、経路変更後の後続緯糸Y2 の経路は常に一定の増
長となる。
案内溝13aにより緯糸経路変更箱13内へ屈曲案内さ
れる。後続緯糸Y2 は緯糸経路変更箱13内では緯糸経
路変更ローラ12のガイド溝12aに沿って周回反転
し、屈曲案内溝13bにより吸引ダクト6側へ屈曲案内
される。即ち、緯糸経路変更ローラ12が緯糸経路変更
箱13内の緯糸経路変更位置に切換配置された状態では
後続緯糸Y2 の緯糸経路が常に定位置に規定される。従
って、経路変更後の後続緯糸Y2 の経路は常に一定の増
長となる。
【0025】後続緯糸Y2 は吸引ダクト6内及び吸引パ
イプ9内でしっかりと吸引把持されており、吸引ダクト
6側の後続緯糸Y2 が引き戻されることはない。即ち、
緯糸経路変更による経路増長は織前W1 上の緯入れ異常
緯糸Y1 の引き取り力として作用する。この引き取りに
より織前W1 上の緯入れ異常緯糸Y1 が図4に示すよう
に織前W1 から引き剥がされる。
イプ9内でしっかりと吸引把持されており、吸引ダクト
6側の後続緯糸Y2 が引き戻されることはない。即ち、
緯糸経路変更による経路増長は織前W1 上の緯入れ異常
緯糸Y1 の引き取り力として作用する。この引き取りに
より織前W1 上の緯入れ異常緯糸Y1 が図4に示すよう
に織前W1 から引き剥がされる。
【0026】図3に示すように、織前W1 から緯入れ異
常緯糸Y1 を引き剥がす前の緯糸導入ダクト5の入口か
ら緯入れ末端側の織前W1 の終端に到る後続緯糸Y2 と
緯入れ異常緯糸Y1 との可能な最大の緯糸経路長L
1 は、緯糸導入ダクト5の入口と織前W1 の緯入れ側の
始端との距離と、織幅との和である。又、図4に示すよ
うに、織前W1 から緯入れ異常緯糸Y1 を引き剥がした
後の緯糸導入ダクト5の入口から緯入れ末端側の織前W
1 の終端に到る後続緯糸Y2 と緯入れ異常緯糸Y1との
可能な最大の緯糸経路長L2 は、略導入ダクト5の入口
から織前W1 の緯入れ末端側の終端に到る距離に等し
い。緯糸導入ダクト5と吸引ダクト6との間の経路増長
量は、緯糸経路長L1 ,L2 の差(L2 −L1 )に略等
しくなるようにしてある。従って、織前W1 上の緯入れ
異常緯糸Y1 は常に略全て織前W1 から引き剥がされ、
この引き剥がし以後は吸引ダクト6及び吸引パイプ9の
吸引作用により緯入れ異常緯糸Y1 が経糸開口内から引
き出し可能となる。
常緯糸Y1 を引き剥がす前の緯糸導入ダクト5の入口か
ら緯入れ末端側の織前W1 の終端に到る後続緯糸Y2 と
緯入れ異常緯糸Y1 との可能な最大の緯糸経路長L
1 は、緯糸導入ダクト5の入口と織前W1 の緯入れ側の
始端との距離と、織幅との和である。又、図4に示すよ
うに、織前W1 から緯入れ異常緯糸Y1 を引き剥がした
後の緯糸導入ダクト5の入口から緯入れ末端側の織前W
1 の終端に到る後続緯糸Y2 と緯入れ異常緯糸Y1との
可能な最大の緯糸経路長L2 は、略導入ダクト5の入口
から織前W1 の緯入れ末端側の終端に到る距離に等し
い。緯糸導入ダクト5と吸引ダクト6との間の経路増長
量は、緯糸経路長L1 ,L2 の差(L2 −L1 )に略等
しくなるようにしてある。従って、織前W1 上の緯入れ
異常緯糸Y1 は常に略全て織前W1 から引き剥がされ、
この引き剥がし以後は吸引ダクト6及び吸引パイプ9の
吸引作用により緯入れ異常緯糸Y1 が経糸開口内から引
き出し可能となる。
【0027】緯糸経路変更箱13内の緯糸経路変更位置
に緯糸経路変更ローラ12が配置された後、エアシリン
ダ11の没入動作により緯糸経路変更ローラ12が緯糸
経路変更位置から待機位置に切換配置される。緯糸経路
変更ローラ12が緯糸経路変更位置から待機位置側に退
避するに伴い、屈曲案内溝13a,13bにおける屈曲
抵抗が減り、織前W1 から引き剥がされた緯入れ異常緯
糸Y1 は図5に示すように吸引ダクト6及び吸引パイプ
9における吸引作用により経糸開口内から引き出され
る。経糸開口内から引き出された緯入れ異常緯糸Y1 は
吸引パイプ9から図示しないダストボックスに向けて排
出される。
に緯糸経路変更ローラ12が配置された後、エアシリン
ダ11の没入動作により緯糸経路変更ローラ12が緯糸
経路変更位置から待機位置に切換配置される。緯糸経路
変更ローラ12が緯糸経路変更位置から待機位置側に退
避するに伴い、屈曲案内溝13a,13bにおける屈曲
抵抗が減り、織前W1 から引き剥がされた緯入れ異常緯
糸Y1 は図5に示すように吸引ダクト6及び吸引パイプ
9における吸引作用により経糸開口内から引き出され
る。経糸開口内から引き出された緯入れ異常緯糸Y1 は
吸引パイプ9から図示しないダストボックスに向けて排
出される。
【0028】このように第1の緯糸経路変更体となる緯
糸経路変更ローラ12を緯糸引き取り経路と交差するよ
うに待機位置から第2の緯糸経路変更体となる緯糸経路
変更箱13内の緯糸経路変更位置へ移動して緯糸経路長
を増長するため、緯糸経路の増長が効率よく行われる。
このような効率のよい経路増長により織前W1 上の緯入
れ異常緯糸Y1 の引き剥がしが全体にわたって的確に行
われ、以後の吸引引き取りによる経糸開口内からの緯入
れ異常緯糸Y1 の引き出し除去が確実に行われる。
糸経路変更ローラ12を緯糸引き取り経路と交差するよ
うに待機位置から第2の緯糸経路変更体となる緯糸経路
変更箱13内の緯糸経路変更位置へ移動して緯糸経路長
を増長するため、緯糸経路の増長が効率よく行われる。
このような効率のよい経路増長により織前W1 上の緯入
れ異常緯糸Y1 の引き剥がしが全体にわたって的確に行
われ、以後の吸引引き取りによる経糸開口内からの緯入
れ異常緯糸Y1 の引き出し除去が確実に行われる。
【0029】緯糸経路増長による緯糸引き剥がし作用は
従来のローラ対による緯糸把持力の増強のような面倒な
対策を不要とし、例えば緯糸経路変更ローラ12の周面
あるいは屈曲案内溝13a,13bの表面を焼き入れ、
硬質クロームメッキ処理等の硬質処理を施しておけばよ
い。このよう硬質処理により緯糸の摺接による緯糸経路
変更ローラ12、緯糸経路変更箱13の摩耗が防止され
る。
従来のローラ対による緯糸把持力の増強のような面倒な
対策を不要とし、例えば緯糸経路変更ローラ12の周面
あるいは屈曲案内溝13a,13bの表面を焼き入れ、
硬質クロームメッキ処理等の硬質処理を施しておけばよ
い。このよう硬質処理により緯糸の摺接による緯糸経路
変更ローラ12、緯糸経路変更箱13の摩耗が防止され
る。
【0030】緯糸検出器10が緯入れ異常緯糸Y1 を検
出しなくなると、織機制御コンピュータCは製織を再開
する。この実施例では、電磁バルブV4 とエアシリンダ
11との間に吸気用スピードコントローラ11bが取り
付けられている。又、エアシリンダ11には吸気用スピ
ードコントローラ11bと対向する位置に排気用スピー
ドコントーラ11aが取り付けられており、緯糸経路変
更ローラ12の突出速度及び退避速度を調整できるよう
になっている。突出速度を緩やかにすれば後続緯糸Y2
及び緯入れ異常緯糸Y1 の張力上昇が穏やかになり、糸
切れを防止できる。又、緯糸経路変更ローラ12の退避
速度を緩やかにすれば吸引作用によって引き取られる緯
糸の引き取り抵抗の変化が穏やかになり、緯入れ異常緯
糸Y1 が安定姿勢状態で引き取り処理される。従って、
緯入れ異常緯糸Y1 が引っ掛かり等を起こすことなく確
実に吸引除去され、また緯糸検出が確実に実施できる。
出しなくなると、織機制御コンピュータCは製織を再開
する。この実施例では、電磁バルブV4 とエアシリンダ
11との間に吸気用スピードコントローラ11bが取り
付けられている。又、エアシリンダ11には吸気用スピ
ードコントローラ11bと対向する位置に排気用スピー
ドコントーラ11aが取り付けられており、緯糸経路変
更ローラ12の突出速度及び退避速度を調整できるよう
になっている。突出速度を緩やかにすれば後続緯糸Y2
及び緯入れ異常緯糸Y1 の張力上昇が穏やかになり、糸
切れを防止できる。又、緯糸経路変更ローラ12の退避
速度を緩やかにすれば吸引作用によって引き取られる緯
糸の引き取り抵抗の変化が穏やかになり、緯入れ異常緯
糸Y1 が安定姿勢状態で引き取り処理される。従って、
緯入れ異常緯糸Y1 が引っ掛かり等を起こすことなく確
実に吸引除去され、また緯糸検出が確実に実施できる。
【0031】本実施例では吸引ダクト6内の緯糸検出器
8及び吸引パイプ9内の緯糸検出器10の緯糸検出情報
に基づいて緯糸引き取り量を算出することができる。例
えば緯糸検出器10が緯糸有を検出してから緯糸検出器
8が緯糸無を検出するまでの時間を計測すれば緯入れ異
常緯糸Y1 の引き出し長さを算出できる。
8及び吸引パイプ9内の緯糸検出器10の緯糸検出情報
に基づいて緯糸引き取り量を算出することができる。例
えば緯糸検出器10が緯糸有を検出してから緯糸検出器
8が緯糸無を検出するまでの時間を計測すれば緯入れ異
常緯糸Y1 の引き出し長さを算出できる。
【0032】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば図6に示すように緯糸経路変更ロ
ーラ12Aが緯糸経路変更箱13の屈曲案内溝13b側
の側壁内面を転動するようにしてもよい。緯糸経路変更
ローラ12Aには緯糸経路変更ローラ12のようなガイ
ド凹条12aはなく、後続緯糸Y2 は緯糸経路変更箱1
3の内壁面と緯糸経路変更ローラ12Aの周面との間に
挟まれる。緯糸経路変更ローラ12Aは回転するため、
後続緯糸Y2 が緯糸経路変更ローラ12Aと内壁面との
間で擦られることはなく、後続緯糸Y2 が切れたりする
ようなことない。後続緯糸Y2 は緯糸経路変更ローラ1
2Aによって内壁面に押接されるため、吸引ダクト6側
からの緯糸引き戻しは確実に防止される。
ものではなく、例えば図6に示すように緯糸経路変更ロ
ーラ12Aが緯糸経路変更箱13の屈曲案内溝13b側
の側壁内面を転動するようにしてもよい。緯糸経路変更
ローラ12Aには緯糸経路変更ローラ12のようなガイ
ド凹条12aはなく、後続緯糸Y2 は緯糸経路変更箱1
3の内壁面と緯糸経路変更ローラ12Aの周面との間に
挟まれる。緯糸経路変更ローラ12Aは回転するため、
後続緯糸Y2 が緯糸経路変更ローラ12Aと内壁面との
間で擦られることはなく、後続緯糸Y2 が切れたりする
ようなことない。後続緯糸Y2 は緯糸経路変更ローラ1
2Aによって内壁面に押接されるため、吸引ダクト6側
からの緯糸引き戻しは確実に防止される。
【0033】図7の実施例では導入ダクト6側に断面円
形の緯糸経路変更ロッド15が配設されている。この実
施例では後続緯糸Y2 の緯糸経路の増長割合が前記実施
例に比して低くなる。しかし、緯糸導入ダクト5と緯糸
経路変更ローラ12との間の屈曲抵抗が少なくなり、緯
入れ異常緯糸Y1 の引き出し抵抗が少なくなるという利
点がある。
形の緯糸経路変更ロッド15が配設されている。この実
施例では後続緯糸Y2 の緯糸経路の増長割合が前記実施
例に比して低くなる。しかし、緯糸導入ダクト5と緯糸
経路変更ローラ12との間の屈曲抵抗が少なくなり、緯
入れ異常緯糸Y1 の引き出し抵抗が少なくなるという利
点がある。
【0034】図8及び図9の実施例では第2の緯糸経路
変更体として緯糸経路変更ローラ16が用いられてい
る。図8では緯糸経路変更ローラ12,16はいずれも
待機位置にある。エアシリンダ11の駆動ロッドにはラ
ック17が取り付けられており、緯糸経路変更ローラ1
6はラック18により支持されている。両ラック17,
18はピニオン19に噛合している。緯糸経路変更ロー
ラ12が緯糸経路変更位置に配置されると、図9に示す
ように緯糸経路変更ローラ16がラック17,18とピ
ニオン19との噛合関係に基づいて緯糸引き取り経路を
横切って緯糸経路変更位置に切換配置される。両緯糸経
路変更ローラ12,16がそれぞれの待機位置から緯糸
引き取り経路を横切って緯糸経路変更位置に移るため、
緯糸経路の増長割合が前記各実施例に比して一層良くな
る。
変更体として緯糸経路変更ローラ16が用いられてい
る。図8では緯糸経路変更ローラ12,16はいずれも
待機位置にある。エアシリンダ11の駆動ロッドにはラ
ック17が取り付けられており、緯糸経路変更ローラ1
6はラック18により支持されている。両ラック17,
18はピニオン19に噛合している。緯糸経路変更ロー
ラ12が緯糸経路変更位置に配置されると、図9に示す
ように緯糸経路変更ローラ16がラック17,18とピ
ニオン19との噛合関係に基づいて緯糸引き取り経路を
横切って緯糸経路変更位置に切換配置される。両緯糸経
路変更ローラ12,16がそれぞれの待機位置から緯糸
引き取り経路を横切って緯糸経路変更位置に移るため、
緯糸経路の増長割合が前記各実施例に比して一層良くな
る。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、緯糸引き
出し経路の一側方の待機位置に配設された第1の緯糸経
路変更体及び緯糸引き出し経路の他側方の待機位置に配
設された第2の緯糸経路変更体の少なくとも一方を前記
緯糸引き出し経路と交差するようにその待機位置と緯糸
経路変更位置とに切換配置するようにしたので、緯入れ
異常緯糸を確実に織前から分離して引き出し除去し得る
という優れた効果を奏する。
出し経路の一側方の待機位置に配設された第1の緯糸経
路変更体及び緯糸引き出し経路の他側方の待機位置に配
設された第2の緯糸経路変更体の少なくとも一方を前記
緯糸引き出し経路と交差するようにその待機位置と緯糸
経路変更位置とに切換配置するようにしたので、緯入れ
異常緯糸を確実に織前から分離して引き出し除去し得る
という優れた効果を奏する。
【図1】 緯糸処理装置を示す側断面図である。
【図2】 (a)は図1のA−A線拡大断面図である。
(b)は(a)のB−B線断面図である。
(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図3】 後続緯糸の緯入れ阻止状態を示す側断面図で
ある。
ある。
【図4】 緯糸経路変更ローラを待機位置から緯糸経路
変更位置へ切換配置した状態を示す側断面図である。
変更位置へ切換配置した状態を示す側断面図である。
【図5】 緯糸経路変更ローラを緯糸経路変更位置から
待機位置へ切換配置した状態を示す側断面図である。
待機位置へ切換配置した状態を示す側断面図である。
【図6】 別例を示す要部拡大断面図である。
【図7】 別例を示す要部拡大断面図である。
【図8】 別例を示す要部拡大断面図である。
【図9】 両緯糸経路変更ローラを緯糸経路変更位置に
切換配置した状態を示す要部拡大断面図である。
切換配置した状態を示す要部拡大断面図である。
6…緯糸吸引手段となる吸引ダクト、9…緯糸吸引手段
となる吸引パイプ、11…緯糸経路変更用駆動手段とな
るエアシリンダ、12…第1の緯糸経路変更体となる緯
糸経路変更ローラ、13…第2の緯糸経路変更体となる
緯糸経路変更箱、Y1 …緯入れ異常緯糸、Y2 …後続緯
糸。
となる吸引パイプ、11…緯糸経路変更用駆動手段とな
るエアシリンダ、12…第1の緯糸経路変更体となる緯
糸経路変更ローラ、13…第2の緯糸経路変更体となる
緯糸経路変更箱、Y1 …緯入れ異常緯糸、Y2 …後続緯
糸。
Claims (2)
- 【請求項1】緯入れ異常の緯糸と後続する緯糸とを切断
分離することなく後続緯糸を緯入れ用メインノズルから
射出し、この射出された後続緯糸の緯入れを阻止して緯
入れ経路から緯糸引き出し経路へ前記後続緯糸を逸ら
し、この緯入れ阻止された後続緯糸を手掛かりとして緯
入れ異常の緯糸を織布の織前から引き出し除去するジェ
ットルームにおける緯糸処理装置において、 前記緯糸引き出し経路の一側方の待機位置に配設された
第1の緯糸経路変更体と、 前記緯糸引き出し経路の他側方の待機位置に配設された
第2の緯糸経路変更体と、 第1の緯糸経路変更体及び第2の緯糸経路変更体の少な
くとも一方を前記緯糸引き出し経路と交差するようにそ
の待機位置と緯糸経路変更位置とに切換配置する緯糸経
路変更用駆動手段と、 前記両緯糸経路変更体よりも下流の前記緯糸引き出し経
路上に配設された緯糸吸引手段とを備えたジェットルー
ムにおける緯糸処理装置。 - 【請求項2】前記第1の緯糸経路変更体はローラであ
り、第2の緯糸経路変更体は前記緯糸経路変更位置にあ
る前記ローラの前後で前記後続緯糸を屈曲案内する屈曲
案内部を備えている請求項1に記載のジェットルームに
おける緯糸処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22922293A JPH0790755A (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | ジェットルームにおける緯糸処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22922293A JPH0790755A (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | ジェットルームにおける緯糸処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0790755A true JPH0790755A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=16888746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22922293A Pending JPH0790755A (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | ジェットルームにおける緯糸処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0790755A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0743384A2 (en) | 1995-05-17 | 1996-11-20 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Method for controlling use of compressed air in jet loom and compressed-air supply/control apparatus for the same |
-
1993
- 1993-09-14 JP JP22922293A patent/JPH0790755A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0743384A2 (en) | 1995-05-17 | 1996-11-20 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Method for controlling use of compressed air in jet loom and compressed-air supply/control apparatus for the same |
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