JPH0789918A - サリチル酸誘導体、該誘導体の製造方法および該誘導体を用いた感熱記録材料 - Google Patents

サリチル酸誘導体、該誘導体の製造方法および該誘導体を用いた感熱記録材料

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JPH0789918A
JPH0789918A JP5232879A JP23287993A JPH0789918A JP H0789918 A JPH0789918 A JP H0789918A JP 5232879 A JP5232879 A JP 5232879A JP 23287993 A JP23287993 A JP 23287993A JP H0789918 A JPH0789918 A JP H0789918A
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Atsuo Otsuji
淳夫 大辻
丈太郎 ▲来▼田
Jotaro Kida
Masakatsu Nakatsuka
正勝 中塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 未発色部の保存安定性を向上させた感熱記録
材料を提供する。 【構成】 一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の
亜鉛塩水和物 【化1】 [式中、X1およびX2は水素原子、アルキル基、アルコ
キシ基またはハロゲン原子を表し、Rはアルキル基、ア
ラルキル基またはアリール基を表す]、一般式(1)で
表されるサリチル酸誘導体の亜鉛塩無水物からの一般式
(1)で表されるサリチル酸誘導体の亜鉛塩水和物の製
造方法、及び電子供与性発色性化合物と電子受容性化合
物とを含有する感熱記録材料において、一般式(1)で
表されるサリチル酸誘導体の亜鉛塩の水和物を少なくと
も1種含有する感熱記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録材料用の顕色剤
等として有用なサリチル酸誘導体の亜鉛塩水和物および
該水和物の製造方法に関する。さらには感熱記録材料に
関し、特に未発色部の保存安定性を向上させた感熱記録
材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、無色ないし淡色の電子供与性
発色性化合物と有機もしくは無機電子受容性化合物との
呈色反応を利用し、熱により両化合物を接触させて発色
画像を得るようにした感熱記録材料は良く知られている
(例えば特公昭43−4160号公報、特公昭45−1
4039号公報)。
【0003】この記録方式は比較的安価に製造できるこ
と、メンテナンスが不要なこと等の利点により、ファク
シミリ、感熱プリンター、各種記録計等に広く利用され
ている。
【0004】従来、電子受容性化合物としては、フェノ
ール性化合物が広く使用されており、中でも2,2−ビ
ス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン(慣用名ビス
フェノールА)は廉価で入手が容易という点で広く用い
られているものの、ビスフェノールАを電子受容性化合
物として用いた感熱記録材料は発色画像の保存安定性が
低いという問題点がある。
【0005】近年、上記の発色画像の保存安定性を改良
した電子受容性化合物として、サリチル酸誘導体および
該誘導体の金属塩、例えば置換アミノ基を有するサリチ
ル酸誘導体および該誘導体の金属塩(特開昭63−95
979号公報)が提案されている。しかしながら、該公
報には亜鉛塩の製造方法および性質についての開示は全
くない。また、本発明者等が検討したところ、4−フェ
ニルカルボニルアミノサリチル酸の亜鉛塩無水物および
5−ベンジルカルボニルアミノサリチル酸の亜鉛塩無水
物を電子受容性化合物として用いた感熱記録材料は、発
色画像の保存安定性は良好なものの、未発色部の保存安
定性(例えば耐湿熱性、耐油性)は低く、実用上充分な
性能を有しているとはいえない。
【0006】現在では上述の問題点を克服した、発色画
像の保存安定性に優れ、かつ未発色部の保存安定性にも
優れた感熱記録材料が強く望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、特に
未発色部の保存安定性を著しく改善した感熱記録材料を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述の要
望にこたえるべく、感熱記録材料に関し鋭意検討した結
果、本発明に到達した。
【0009】すなわち、本発明は、一般式(1)で表さ
れるサリチル酸誘導体の亜鉛塩水和物であり、一般式
(1)で表されるサリチル酸誘導体の亜鉛塩無水物を水
の存在下で熱処理する一般式(1)で表されるサリチル
酸誘導体の亜鉛塩水和物の製造方法である。さらには電
子供与性発色性化合物と電子受容性化合物とを含有する
感熱記録材料において、一般式(1)で表されるサリチ
ル酸誘導体の亜鉛塩水和物を少なくとも1種含有する感
熱記録材料である。
【0010】
【化2】 [式中、X1およびX2は水素原子、アルキル基、アル
コキシ基またはハロゲン原子を表し、Rはアルキル基、
アラルキル基またはアリール基を表す] 本発明に係る一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体
において、X1およびX2は水素原子、アルキル基、ア
ルコキシ基またはハロゲン原子を表し、好ましくは水素
原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数5〜14の
シクロアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子である。より好ましくは
水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4の
アルコキシ基、塩素原子であり、特に水素原子は好まし
い。
【0011】本発明に係る一般式(1)で表されるサリ
チル酸誘導体において、Rはアルキル基、アラルキル基
またはアリール基を表し、好ましくは置換基を有しても
よい鎖状アルキル基、置換基を有してもよい環状アルキ
ル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有
してもよいフェニル基、置換基を有してもよいナフチル
基または置換基を有してもよい複素芳香環基であり、さ
らに好ましくは、置換基を有してもよい総炭素数1〜2
4のアルキル基、置換基を有してもよい総炭素数6〜2
4のアラルキル基、置換基を有してもよい総炭素数6〜
24のアリール基である。
【0012】Rの具体例としては、例えば、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブ
チル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、n−ヘキシ
ル基、1−メチルペンチル基、4−メチル−2−ペンチ
ル基、2−エチルブチル基、n−ヘプチル基、1−メチ
ルヘキシル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル
基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、
1−メチルデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル
基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘ
キサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル
基、
【0013】4−tert−ブチルシクロヘキシル基、
シクロペンチル基、シクロヘキシル基、4−メチルシク
ロヘキシル基、2,5−ジメチルシクロヘキシル基、
3,3,5−トリメチルシクロヘキシル基、4−ter
t−ブチルシクロヘキシル基、2−フェニルシクロヘキ
シル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロ
ヘキシルメチル基、2−シクロヘキシルエチル基、ボル
ネル基、イソボルネル基、2−ノルボルナンメチル基、
1−アダマンチルメチル基、
【0014】2−メトキシエチル基、2−エトキシエチ
ル基、2−イソプロポキシエチル基、2−n−ブトキシ
エチル基、2−n−ペンチルオキシエチル基、2−n−
ヘキシルオキシエチル基、2−n−ヘプチルオキシエチ
ル基、2−n−オクチルオキシエチル基、2−n−デシ
ルオキシエチル基、2−n−ドデシルオキシエチル基、
2−シクロヘキシルオキシエチル基、3−メトキシプロ
ピル基、3−エトキシプロピル基、3−イソプロポキシ
プロピル基、3−t−ブトキシプ ロピル基、3−n−ヘ
キシルオキシプロピル基、3−n−オクチルオキシプロ
ピル基、3−n−デシルオキシプロピル基、3−n−ド
デシルオキシプロピル基、3−シクロヘキシルオキシプ
ロピル基、4−エトキシブチル基、5−メトキシペンチ
ル基、6−n−プロポキシヘキシル基、3−n−ブトキ
シエトキシエチル基、3−メトキシエトキシエチル基、
2−アリルオキシエチル基、3−アリルオキシプロピル
基、4−アリルオキシブチル基、
【0015】2−ベンジルオキシエチル基、2−フェネ
チルオキシエチル基、2−(4’−メチルベンジル)オキ
シエチル基、2− (3’−クロロベンジル)オキシエチ
ル基、3−ベンジルオキシプロピル基、4−ベンジルオ
キシブチル基、2−ベンジルオキシメトキシエチル基、
フェノキシメチル基、2−フェノキシエチル基、2−
(4’−クロロフェニル)オキシエチル基、2−(3’
−メチルフェニル)オキシエチル基、2−(4’−メト
キシフェニル)オキシエチル基、3−フェノキシプロピ
ル基、4−フェノキシブチル基、6−(2’−クロロフ
ェニル)オキシヘキシル基、2−フェノキシエトキシエ
チル基、2−(1’−ナフチル)オキシエチル基、3−
(2’−ナフチル)オキシプロピル基、
【0016】2−メチルチオエチル基、2−エチルチオ
エチル基、2−n−ブチルチオエチル基、2−n−ヘキ
シルチオエチル基、2−n−オクチルチオエチル基、2
−n−デシルチオエチル基、3−メチルチオプロピル
基、3−エチルチオプロピル基、3−n−ブチルチオプ
ロピル基、4−メチルチオブチル基、4−n−プロピル
チオブチル基、6−エチルチオヘキシル基、8−エチル
チオオクチル基、2−メトキシエチルチオエチル基、2
−エチルチオエチルチオエチル基、2−ベンジルチオエ
チル基、3−(4’−メチルベンジル)チオプロピル
基、2−フェニルチオエチル基、2−フェノキシエチル
チオエチル基、
【0017】2−クロロエチル基、3−クロロプロピル
基、2,2,2−トリクロロエチル基、8−クロロオク
チル基、7−フルオロヘプチル基、
【0018】ベンジル基、α−メチルベンジル基、4−
メチルベンジル基、2−メチルベンジル基、4−イソプ
ロピルベンジル基、4−ベンジルベンジル基、3−フェ
ネチルベンジル基、3−フェニルベンジル基、4−
(4’−メチルフェニル)ベンジル基、4−(4’−メ
トキシフェニル)ベンジル基、4−メトキシベンジル
基、4−n−ブトキシベンジル基、2,4−ジメトキシ
ベンジル基、4−ベンジルオキシベンジル基、3−フェ
ノキシベンジル基、4−ヒドロキシベンジル基、2−ク
ロロベンジル基、4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジ
ル基、ジフェニルメチル基、α,α−ジメチルベンジル
基、フェネチル基、α−メチルフェネチル基、フェニル
基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、4−メチルフェ
ニル基、3−エチルフェニル基、2−n−プロピルフェ
ニル基、4−イソプロピルフェニル基、3−tert−
ブチルフェニル基、4−n−ヘキシルフェニル基、3−
n−オクチルフェニル基、4−n−デシルフェニル基、
3−n−ドデシルフェニル基、2−シクロヘキシルフェ
ニル基、4−アリルフェニル基、4−ベンジルフェニル
基、3−クミルフェニル基、4−(4’−メトキシクミ
ル)フェニル基、4−(3’−クロロベンジル)フェニ
ル基、3−フェニルフェニル基、2−(4’−メトキシ
フェニル)フェニル基、3−(4’−クロロフェニル)
フェニル基、4−メトキシフェニル基、3−エトキシフ
ェニル基、2−n−プロポキシフェニル基、4−n−ブ
トキシフェニル基、3−n−オクチルオキシフェニル
基、4−n−デシルオキシフェニル基、4−シクロヘキ
シルオキシフェニル基、1−(4’−エチルナフチル)
基、1−(5’−メトキシナフチル)基、2−(6’−
クロロナフチル)基、
【0019】4−メトキシメチルフェニル基、4−
(2’−メトキシエチル)フェニル基、3−(2’−メ
トキシエチル)オキシフェニル基、2−(3’−エトキ
シプロピル)オキシフェニル基、4−ベンジルオキシフ
ェニル基、3−フェネチルオキシフェニル基、4−
(2’−クロロベンジル)オキシフェニル基、3−
(4’−メチルベンジル)オキシフェニル基、2−
(3’−メトキシベンジル)オキシフェニル基、2−
(7−ベンジルオキシ)ナフチル基、4−(ベンジルオ
キシメチル)フェニル基、4−フェノキシフェニル基、
3−(3’−メチルフェニル)オキシフェニル基、4−
(4’−メトキシフェニル)オキシフェニル基、2−
(2’−クロロフェニル)オキシフェニル基、1−(4
−フェノキシ)ナフチル基、4−アセチルフェニル基、
3−エチルカルボニルフェニル基、4−n−ブチルカル
ボニルフェニル基、3−n−オクチルカルボニルフェニ
ル基、4−シクロヘキシルフェニル基、1−(4−アセ
チルナフチル)基、4−ベンジルカルボニルフェニル
基、3−フェニルカルボニルフェニル基、4−メトキシ
カルボニルフェニル基、3−エトキシカルボニルフェニ
ル基、4−ベンジルオキシカルボニルフェニル基、3−
フェネチルオキシカルボニルフェニル基、4−アセチル
オキシフェニル基、3−n−プロピルカルボニルオキシ
フェニル基、2−エチルカルボニルオキシフェニル基、
2−(6−エチルカルボニルオキシ)ナフチル基、4−
フェニルカルボニルオキシフェニル基、3−ベンジルカ
ルボニルオキシフェニル基、2−フェネチルカルボニル
オキシフェニル基、4−メチルチオフェニル基、2−エ
チルチオフェニル基、3−n−プロピルチオフェニル
基、4−シクロヘキシルチオフェニル基、3−ベンジル
チオフェニル基、2−フェニルチオフェニル基、3−
(4’−メチルフェニル)チオフェニル基、4−フルオ
ロフェニル基、3−クロロフェニル基、2−ブロモフェ
ニル基、4−ヒドロキシフェニル基、2−シアノフェニ
ル基、2−クロロ−6−メチルフェニル基、2,4−ジ
メチル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、2,3
−ジクロロフェニル基、2−メトキシ−4−メチルフェ
ニル基、2,6−ジメトキシフェニル基を例示すること
ができる。
【0020】また、一般式(1)において、アミド基の
置換位置は、サリチル酸骨格に対して、3位、4位、5
位または6位であり、より好ましくは4位または5位で
あり、具体的には下記一般式(1−a)または一般式
(1−b)で表わされるサリチル酸誘導体である。
【0021】
【化3】 本発明の一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の亜
鉛塩水和物の具体例としては、以下にあげるサリチル酸
誘導体の亜鉛塩水和物を例示することができるが、勿論
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0022】例示化合物 番号 1. 3−メチルカルボニルアミノサリチル酸 2. 3−n−プロピルカルボニルアミノ−4−メチル
サリチル酸 3. 3−n−ノニルカルボニルアミノサリチル酸 4. 3−n−オクタデシルカルボニルアミノ−5−エ
チルサリチル酸 5. 3−シクロヘキシルカルボニルアミノサリチル酸 6. 3−(3’,5’−ジメチルシクロヘキシル)カ
ルボニルアミノ−6−メトキシサリチル酸 7. 3−(2’−メトキシエチル)カルボニルアミノ
サリチル酸 8. 3−(3’−n−ブトキシプロピル)カルボニル
アミノサリチル酸 9. 3−(2’−ベンジルオキシエチル)カルボニル
アミノ−4−イソプロポキシサリチル酸 10. 3−(2’−エチルチオエチル)カルボニルア
ミノサリチル酸
【0023】11. 3−フェニルチオメチルカルボニ
ルアミノ−5−クロロサリチル酸 12. 3−α−メチルベンジルカルボニルアミノサリ
チル酸 13. 3−(3’−クロロベンジル)カルボニルアミ
ノサリチル酸 14. 3−(4’−メトキシベンジル)カルボニルア
ミノ−6−ブロモサリチル酸 15. 3−(1’−ナフチル)カルボニルアミノ−
4,5−ジメチルサリチル酸 16. 3−(2’−エチルフェニル)カルボニルアミ
ノサリチル酸 17. 3−(3’−シクロヘキシルフェニル)カルボ
ニルアミノサリチル酸 18. 3−(2’−フェニルフェニル)カルボニルア
ミノサリチル酸 19. 3−(4’−エトキシメチルフェニル)カルボ
ニルアミノ−4,5−ジクロロサリチル酸 20. 3−(4’−エチル−1’−ナフチル)カルボ
ニルアミノサリチル酸
【0024】21. 3−[4’−(2”−エトキシエ
チル)オキシフェニル]カルボニルアミノ−4,6−ジ
メトキシサリチル酸 22. 3−[3’−(3”−メチルフェニル)オキシ
フェニル]カルボニルアミノサリチル酸 23. 3−(2’−アセチルフェニル)カルボニルア
ミノサリチル酸 24. 3−(4’−メトキシカルボニルフェニル)カ
ルボニルアミノサリチル酸 25. 3−(3’−エチルチオフェニル)カルボニル
アミノサリチル酸 26. 4−エチルカルボニルアミノサリチル酸 27. 4−イソプロピルカルボニルアミノ−3−te
rt−ブチルサリチル酸 28. 4−tert−ブチルカルボニルアミノ−5−
クロロサリチル酸 29. 4−n−ヘキシルカルボニルアミノサリチル酸 30. 4−シクロペンチルカルボニルアミノサリチル
【0025】31. 4−(2’,6’−ジクロロシク
ロヘキシル)カルボニルアミノサリチル酸 32. 4−(2’−n−プロポキシエチル)カルボニ
ルアミノ−6−メチルサリチル酸 33. 4−(3’−n−ペンチルオキシプロピル)カ
ルボニルアミノサリチル酸 34. 4−(2’−ベンジルチオエチル)カルボニル
アミノサリチル酸 35. 4−(2’−イソプロピルチオエチル)カルボ
ニルアミノサリチル酸 36. 4−フェノキシメチルカルボニルアミノサリチ
ル酸 37. 4−α,α−ジメチルベンジルカルボニルアミ
ノ−3−エチルサリチル酸 38. 4−(3’−クロロベンジル)カルボニルアミ
ノサリチル酸 39. 4−ベンジルカルボニルアミノサリチル酸 40. 4−(2’−ナフチル)カルボニルアミノサリ
チル酸
【0026】41. 4−(2’−イソプロピルフェニ
ル)カルボニルアミノサリチル酸 42. 4−(2’−シクロヘキシルフェニル)カルボ
ニルアミノ−5−フルオロサリチル酸 43. 4−フェニルカルボニルアミノサリチル酸 44. 4−(4’−エトキシメチルフェニル)カルボ
ニルアミノサリチル酸 45. 4−(6’−クロロ−1’−ナフチル)カルボ
ニルアミノサリチル酸 46. 4−[3’−(2”−n−ヘキシルオキシエチ
ル)オキシフェニル]カルボニルアミノサリチル酸 47. 4−[3’−(3”,5”−ジメトキシフェニ
ル)オキシフェニル]カルボニルアミノ−3,5−ジメ
トキシサリチル酸 48. 4−(4’−n−ブチルカルボニルフェニル)
カルボニルアミノサリチル酸 49. 4−(2’−エトキシカルボニルフェニル)カ
ルボニルアミノ−3,6−ジクロロサリチル酸 50. 4−(2’,3’−ジクロロフェニル)カルボ
ニルアミノサリチル酸
【0027】51. 5−メチルカルボニルアミノ−
4,6−ジクロロサリチル酸 52. 5−n−ブチルカルボニルアミノサリチル酸 53. 5−n−ドデシルカルボニルアミノサリチル酸 54. 5−n−オクタデシルカルボニルアミノサリチ
ル酸 55. 5−(3’,5’−ジメトキシシクロヘキシ
ル)カルボニルアミノサリチル酸 56. 5−(n−ヘキシルオキシメチル)カルボニル
アミノサリチル酸 57. 5−(2’−n−ペンタオキシエチル)カルボ
ニルアミノサリチル酸 58. 5−(2’,2’−ジクロロプロピル)カルボ
ニルアミノ−3−イソブチルサリチル酸 59. 5−(2’−ベンジルオキシエチル)カルボニ
ルアミノサリチル酸 60. 5−(4’−エチルチオブチル)カルボニルア
ミノサリチル酸
【0028】61. 5−(1’−ナフチル)チオメチ
ルカルボニルアミノサリチル酸 62. 5−α−メチルフェネチルカルボニルアミノ−
4−n−プロポキシサリチル酸 63. 5−(2’−メチルベンジル)カルボニルアミ
ノサリチル酸 64. 5−(3’−イソプロポキシベンジル)カルボ
ニルアミノサリチル酸 65. 5−(4’,5’−ジクロロ−1’−ナフチ
ル)カルボニルアミノサリチル酸 66. 5−ベンジルカルボニルアミノサリチル酸 67. 5−(3’−tert−ブチルフェニル)カル
ボニルアミノサリチル酸 68. 5−(2’−フェニルフェニル)カルボニルア
ミノ−3,6−ジブロモサリチル酸 69. 5−(4’−エトキシメチルフェニル)カルボ
ニルアミノサリチル酸 70. 5−(4’−エチル−1’−ナフチル)カルボ
ニルアミノサリチル酸
【0029】71. 5−[4’−(2”−n−ヘプチ
ルオキシエチル)チオフェニル]カルボニルアミノジメ
トキシサリチル酸 72. 5−(2’−フェノキシフェニル)カルボニル
アミノサリチル酸 73. 5−(4’−アセトキシフェニル)カルボニル
アミノ−3,4−ジメチルサリチル酸 74. 5−(4’−n−ブトキシカルボニルフェニ
ル)カルボニルアミノサリチル酸 75. 5−(3’,5’−ジエトキシフェニル)カル
ボニルアミノサリチル酸 76. 6−イソペンチルカルボニルアミノサリチル酸 77. 6−n−オクチルカルボニルアミノサリチル酸 78. 6−n−ドデシルカルボニルアミノサリチル酸 79. 6−n−ヘキサデシルカルボニルアミノサリチ
ル酸 80. 6−(3’−エチルシクロペンチル)カルボニ
ルアミノサリチル酸
【0030】81. 6−(2’−クロロ−3−メチル
シクロヘキシル)カルボニルアミノサリチル酸 82. 6−(4’−n−ブトキシブチル)カルボニル
アミノサリチル 83. 6−(n−ペンチルオキシメチル)カルボニル
アミノサリチル酸 84. 6−[2’−(4”−メトキシベンジル)オキ
シエチル]カルボニルアミノサリチル酸 85. 6−[3’−(3”−クロロフェニル)オキシ
プロピル]カルボニルアミノ−3,5−ジクロロサリチ
ル酸 86. 6−フェネチルカルボニルアミノサリチル酸 87. 6−(α−メチル−3’−ブロモベンジル)カ
ルボニルアミノサリチル酸 88. 6−(4’−ヒドロキシベンジル)カルボニル
アミノサリチル酸 89. 6−(2,5−ジメトキシフェニル)カルボニ
ルアミノ−4−フェノキシサリチル酸 90. 6−(4’,5’−ジクロロ−1’−ナフチ
ル)カルボニルアミノサリチル酸
【0031】91. 6−(2’,3’−ジエチルフェ
ニル)カルボニルアミノ−3−クロロサリチル酸 92. 6−(3’−α−メチルベンジルフェニル)カ
ルボニルアミノサリチル酸 93. 6−(2’,4’,6’−テトラメチルフェニ
ル)カルボニルアミノサリチル酸 94. 6−(4’−n−ブチルオキシメチルフェニ
ル)カルボニルアミノサリチル酸 95. 6−{1’−(5’,8’−ジメチルナフチ
ル)}カルボニルアミノ−3,4−ジメチルサリチル酸 96. 6−[3’−(2”−シクロヘキシルオキシエ
チル)オキシフェニル]カルボニルアミノサリチル酸 97. 6−[3’−(3”,5”−ジジクロロフェニ
ル)オキシフェニル]カルボニルアミノサリチル酸 98. 6−(4’−フェニルカルボニルフェニル)カ
ルボニルアミノサリチル酸 99. 6−(2’−ベンジルオキシカルボニルフェニ
ル)カルボニルアミノサリチル酸 100. 6−(2’−クロロ−4’−メチルフェニ
ル)カルボニルアミノ−5−メチルサリチル酸
【0032】本発明には、一般式(1)で表されるサリ
チル酸誘導体の亜鉛塩水和物の製造方法も包含される。
【0033】一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体
の亜鉛塩水和物は、一般式(1)で表されるサリチル酸
誘導体から、例えば複分解法により製造される。すなわ
ち、例えば、一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体
のアルカリ金属塩、アミン塩、アンモニウム塩などの水
可溶性の一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の塩
と、水可溶性の亜鉛化合物を水の存在下で作用させ、水
難溶性あるいは水不溶性のサリチル酸誘導体の亜鉛塩水
和物として製造することができる。
【0034】これらの水可溶性の一般式(1)で表され
るサリチル酸誘導体の塩は、通常、一般式(1)で表さ
れるサリチル酸誘導体1等量に対して、0.8〜1.2
等量、好ましくは1.0〜1.1等量のアルカリ金属化
合物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水
素ナトリウム)あるいはアミン化合物(例えば、メチル
アミン、エチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミ
ン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エタノール
アミン、イソプロパノールアミン、トリエタノールアミ
ン、2−ジメチルアミノエタノール、モルホリン、アン
モニア)を水の存在下で作用させることにより製造する
ことができる。
【0035】この際、水以外にも水可溶性の有機溶媒、
例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、
メチルセルソルブ、エチレングリコール等のアルコール
系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメ
チルスルフォキシド、スルホラン等の非プロトン性極性
溶媒などを共存させてもよい。
【0036】水可溶性の亜鉛化合物としては、例えば、
硫酸亜鉛、塩化亜鉛、臭化亜鉛、酢酸亜鉛、硝酸亜鉛が
挙げられる。これらの亜鉛化合物の使用量は、一般式
(1)で表されるサリチル酸誘導体のアルカリ金属塩1
当量に対して、0.8〜1.5当量、好ましくは、1.
0〜1.2当量である。
【0037】一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体
のアルカリ金属塩などに対して、水の存在下、亜鉛化合
物を作用させる方法としては、特に限定されるものでは
ないが、例えば、サリチル酸誘導体のアルカリ金属塩な
どの水溶液に、亜鉛化合物を加える方法でもよく、ある
いは亜鉛化合物の水溶液に対して、サリチル酸誘導体の
アルカリ金属塩の水溶液を加える方法でもよい。この
際、所望により加熱を行ってもよく、また水以外の有機
溶媒を共存させてもよい。該反応終了の後、析出したサ
リチル酸誘導体の亜鉛塩水和物を公知の方法(例えば、
ろ過)により単離し、乾燥させることにより、一般式
(1)で表されるサリチル酸誘導体の亜鉛塩水和物を得
ることができる。
【0038】一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体
の亜鉛塩水和物は、大気圧下、室温付近の環境下では安
定であり、その状態は変化するものではない。しかし、
より過酷な条件下、例えば、大気圧下、約100℃以上
またはそれと同等の減圧または加圧条件下では、一般式
(1)で表されるサリチル酸誘導体の亜鉛塩水和物は徐
々に水を失い、無水物へと変換することがあるので、乾
燥を行う際には、水が失われない程度の条件(例えば、
大気圧下で室温〜90℃程度の温度)下で実施する。
【0039】上述したように、一般式(1)で表される
サリチル酸誘導体の亜鉛塩には、無水物と水和物が存在
するが、一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の亜
鉛塩無水物を水の存在下で熱処理することにより、一般
式(1)で表されるサリチル酸誘導体の亜鉛塩水和物を
製造することができる。
【0040】一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体
の亜鉛塩無水物は、水に難溶性または不溶性であり、該
亜鉛塩無水物は、水媒体中に実質的には溶解せずに分散
しており、熱処理の方法としては、該亜鉛塩無水物を含
有する水媒体を室温以上の温度、好ましくは、50℃〜
100℃に加熱し、攪拌する方法を適用することができ
る。
【0041】熱処理する時間は温度にも依存するが、約
30分以上行うことにより、大部分の無水物を水和物へ
と変換することができる。無水物が水和物へと変換した
かどうかは、例えば、X線回折法などの公知の分析手段
より判断することができるので、熱処理の時間は、これ
らの分析手段により決定することができる。長時間の熱
処理は、悪影響を与えるものではないが、長時間を費や
すこと自体、作業効率、生産効率の低下をもたらすだけ
であり、通常は、30分〜20時間、より好ましくは1
時間〜15時間の熱処理時間で充分である。
【0042】上述のように製造される一般式(1)で表
されるサリチル酸誘導体の亜鉛塩水和物は、それぞれ亜
鉛1原子に対して特定数の水分子を有していることが特
徴であり、それぞれCu−Kα線のX線回折図により特
徴付けられる固有の結晶型を有している。水和物の含水
量は、熱重量分析法、元素分析またはカールフィッシャ
ー分析法等の公知の分析手段により求めることができ
る。
【0043】本発明の一般式(1)で表されるサリチル
酸誘導体の亜鉛塩水和物の製造方法は、水存在下で、一
般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の亜鉛塩無水物
を熱処理することを特徴とするものであるが、水以外に
も、水に可溶の有機溶媒、例えば、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、メチルセルソルブ、エチレン
グリコール等のアルコール系溶媒、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メ
チル−2−ピロリドン、ジメチルスルフォキシド、スル
ホラン等の非プロトン性極性溶媒などを共存させてもよ
い。水に可溶の有機溶媒の割合が多いと、製造される一
般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の亜鉛塩水和物
の回収率が低下するために、全水媒体中、水に可溶の有
機溶媒の量は、60重量%以下であることが望ましく、
40重量%以下であることがより好ましい。
【0044】また、攪拌装置に関しては、特に制約する
ものではないが、一般式(1)で表されるサリチル酸誘
導体の亜鉛塩が水媒体中に分散された状態を維持するた
めに必要な攪拌能力を有する装置を使用することが望ま
しい。
【0045】水媒体を多量に使用することは、本発明の
効果を妨げるものではないが、必要以上に多量に使用す
ること自体、大きな装置、容器を必要とし、生産効率の
低下をもたらすことは明らかであり、通常は、一般式
(1)で表されるサリチル酸誘導体の亜鉛塩無水物に対
して、0.5〜100倍(容量/重量)の水媒体中で熱
処理することが望ましく、より好ましくは、1〜50倍
(容量/重量)である。
【0046】本発明の方法により製造される一般式
(1)で表されるサリチル酸誘導体の亜鉛塩水和物は、
特殊な方法によらずとも公知の手段、装置により、反応
系から容易にろ過、単離することができる。ろ過後は、
上述の無水物に変換しない条件下で乾燥し、公知の手
段、方法により分散処理し、あるいは乾燥行程を経ずと
も、ろ過後、直接分散処理することにより、感熱記録材
料用の電子受容性化合物の分散液を調製することができ
る。
【0047】本発明に係る一般式(1)で表されるサリ
チル酸誘導体の亜鉛塩水和物としては、例えば、例示化
合物番号43で表わされるサリチル酸誘導体の亜鉛塩水
和物を具体的に挙げることができる。以下このサリチル
酸誘導体の亜鉛塩水和物について詳細に説明する。
【0048】例示化合物番号43で表わされるサリチル
酸誘導体の亜鉛塩水和物は、上述の製造方法に従って製
造した後、常圧下、50℃で8時間乾燥した際に亜鉛1
原子に対して、水4分子を含有する(以下、例示化合物
番号43で表わされるサリチル酸誘導体の亜鉛塩四水和
物と称する)ことがカールフィッシャー分析法等より明
らかになった。この例示化合物番号43で表わされるサ
リチル酸誘導体の亜鉛塩四水和物はCu−Kα線の粉末
X線回折の結果、7.7°、15.6°、16.2°、
18.6°、23.7°および26.1°に比較的強い
ピークを示す。
【0049】本発明の感熱記録材料は、電子供与性発色
性化合物と電子受容性化合物を含有する感熱記録材料に
おいて、一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の亜
鉛塩水和物を少なくとも1種含有するものであり、より
具体的に本発明の感熱記録材料の構成を記述すると、本
発明は電子供与性発色性化合物と電子受容性化合物とし
て一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の亜鉛塩水
和物を少なくとも1種含有する感熱記録材料であり、さ
らに電子供与性発色性化合物と電子受容性化合物と、さ
らに一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の亜鉛塩
水和物を少なくとも1種含有する感熱記録材料である。
【0050】実施例で詳述するように、本発明の一般式
(1)で表わされるサリチル酸誘導体の亜鉛塩水和物を
感熱記録材料用の電子受容性化合物として用いると、一
般式(1)で表わされるサリチル酸誘導体の亜鉛塩無水
物を感熱記録材料用の電子受容性化合物として用いた場
合と比較して、未発色部の保存安定性(耐湿熱性、耐油
性および耐筆記具性)が非常に向上することが明らかに
なった。これは全く予想だにし得なかったことであり、
驚くべきことである。
【0051】これら本発明の感熱記録材料においては、
後述するように公知の感熱記録材料を製造するための各
種公知の処方(熱可融性化合物の添加等)がさらに付与
される。
【0052】本発明に使用する無色ないし淡色の電子供
与性発色性化合物としては、トリアリールメタン系化合
物、ジアリールメタン系化合物、ローダミン−ラクタム
系化合物、フルオラン系化合物、インドリルフタリド系
化合物、ジビニルフタリド系化合物、ピリジン系化合
物、スピロ系化合物、フルオレン系化合物、チアジン系
化合物などが挙げられる。
【0053】これらの化合物のいくつかの具体例を挙げ
ると、トリアリールメタン系化合物としては、3,3−
ビス(4’−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチル
アミノフタリド〔別名、クリスタルバイオレットラクト
ン〕、3,3−ビス(4’−ジメチルアミノフェニル)
フタリド、3−(4’−ジメチルアミノフェニル)−3
−(4’−ジエチルアミノフェニル)−6−ジメチルア
ミノフタリド、3−(4’−ジメチルアミノフェニル)
−3−(1’−メチルピロール−3’−イル)−6−ジ
メチルアミノフタリドなどがある。
【0054】ジアリールメタン系化合物としては、4,
4−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリンベンジルエー
テル、N−ハロフェニルロイコオーラミン、N−2,
4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミンなどがあ
る。
【0055】ローダミン−ラクタム系化合物としては、
ローダミン−B−アニリノラクタム、ローダミン−(4
−ニトロアニリノ)ラクタム、ローダミン−B−(4−
クロロアニリノ)ラクタムなどがある。
【0056】フルオラン系化合物としては、3,6−ジ
メトキシフルオラン、3−ジメチルアミノ−7−メトキ
シフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、
3−N−シクロヘキシル−N−n−ブチルアミノ−7−
メチルフルオラン、3−N−エチル−N−イソペンチル
アミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチ
ル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,
7−ジメチルフルオラン、3,6−ビス(ジフェニルア
ミノ)フルオラン、
【0057】3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミ
ノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−7−ジベン
ジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−n−
オクチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
アニリノフルオラン、3−N−エチル−N−イソペンチ
ルアミノ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−(2’−クロロフェニルアミノ)フルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(3’−クロロフェニルアミ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2’,
3’−ジクロロフェニルアミノ)フルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−(3’−トリフルオロメチルフェニル
アミノ)フルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−7−
(2’−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3
−ジ−n−ブチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メトキシ−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−エ
トキシ−7−アニリノフルオラン、
【0058】3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−モルホリノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ジメチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ−n
−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジ−n−オクチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−N−n−プロピル−N−メチル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N
−n−ブチル−N−メチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−N−n−ブチル−N−エチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−
イソブチル−N−メチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−N−イソブチル−N−エチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−n
−ペンチル−N−エチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−N−イソペンチル−N−エチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−
n−ヘキシル−N−エチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−N−n−オクチル−N−エチル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
【0059】3−N−シクロペンチル−N−エチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−シ
クロヘキシル−N−メチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−N−シクロヘキシル−N−n−
プロピルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−N−シクロヘキシル−N−n−ブチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−シクロ
ヘキシル−N−n−ヘキシルアミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−N−シクロヘキシル−N−n
−オクチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、
【0060】3−N−(2’−メトキシエチル)−N−
イソブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−N−(2’−エトキシエチル)−N−エチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−
(3’−メトキシプロピル)−N−メチルアミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−(3’−エ
トキシプロピル)−N−メチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−N−(3’−エトキシプロ
ピル)−N−エチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−N−(2’−テトラヒドロフルフリ
ル)−N−エチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−N−(4’−メチルフェニル)−N−エ
チルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
【0061】3−ジエチルアミノ−6−エチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−
7−(3’−メチルフェニルアミノ)フルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2’,6’−ジメ
チルフェニルアミノ)フルオラン、3−ジ−n−ブチル
アミノ−6−メチル−7−(2’,6’−ジメチルフェ
ニルアミノ)フルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−
7−(2’,6’−ジメチルフェニルアミノ)フルオラ
ン、2,2−ビス〔4’−(3−N−シクロヘキシル−
N−メチルアミノ−6−メチルフルオラン)−7−イル
アミノフェニル〕プロパン、3−〔4’−(4”−フェ
ニルアミノフェニル)アミノフェニル〕アミノ−6−メ
チル−7−クロロフルオランなどがある。
【0062】インドリルフタリド系化合物としては、
3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イ
ル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメ
チルアミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルイン
ドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、
3,3−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)フタリド、3,3−ビス(1−オクチル−2−
メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(4−ジ
メチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルイン
ドール−3−イル)フタリド、3−(4−ジメチルアミ
ノフェニル)−3−(2−メチルインドール−3−イ
ル)フタリド、3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミ
ノフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドー
ル−3−イル)フタリド、3−(2−エトキシ−4−ジ
ブチルアミノフェニル)−3−(1−エチル−2−メチ
ルインドール−3−イル)フタリド、3−(2−エトキ
シ−4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−オクチ
ル−2−メチルインドール−3−イル)フタリドなどが
ある。
【0063】ジビニルフタリド系化合物としては、3,
3−ビス〔2,2−ビス(4−ジメチルアミノフェニ
ル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリ
ド、3,3−ビス〔2,2−ビス(4−ピロリジノフェ
ニル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラブロモフタ
リド、3,3−ビス〔2−(4−メトキシフェニル)−
2−(4−ジメチルアミノフェニル)エテニル〕−4,
5,6,7−テトラクロロフタリド、3,3−ビス〔2
−(4−メトキシフェニル)−2−(4−ピロリジノフ
ェニル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラクロロフ
タリドなどがある。
【0064】ピリジン系化合物としては、3−(2’−
エトキシ−4’−ジエチルアミノフェニル)−3−
(1’−エチル−2’−メチルインドール−3’−イ
ル)−4または7−アザフタリド、3−(2’−エトキ
シ−4’−ジエチルアミノフェニル)−3−(1’−エ
チル−2’−フェニルインドール−3’−イル)−4ま
たは7−アザフタリド、3−(2’−エトキシ−4’−
ジエチルアミノフェニル)−3−(1’−オクチル−
2’−メチルインドール−3’−イル)−4または7−
アザフタリド、3−(2’−ヘキシルオキシ−4’−ジ
エチルアミノフェニル)−3−(1’−エチル−2’−
メチルインドール−3’−イル)−4または7−アザフ
タリド、3−(2’−n−ブトキシ−4’−ジエチルア
ミノフェニル)−3−(1’−エチル−2’−フェニル
インドール−3’−イル)−4または7−アザフタリ
ド、3−(2’−メチル−4’−ジエチルアミノフェニ
ル)−3−(1’−エチル−2’−メチルインドール−
3’−イル)−4または7−アザフタリド、3−(2’
−メチル−4’−ジエチルアミノフェニル)−3−
(1’−n−オクチル−2’−メチルインドール−3’
−イル)−4または7−アザフタリド、3,3−ビス
(2’−メトキシ−4’−ジエチルアミノフェニル)−
4または7−アザフタリド、3,3−ビス(2’−エト
キシ−4’−ジエチルアミノフェニル)−4または7−
アザフタリドなどがある。
【0065】スピロ系化合物としては、3−メチルスピ
ロジナフトピラン、3−エチルスピロジナフトピラン、
3−フェニルスピロジナフトピラン、3−ベンジルスピ
ロジナフトピラン、3−メチルナフト−(3’−メトキ
シベンゾ)スピロピラン、3−プロピルスピロジベンゾ
ピランなどがある。
【0066】フルオレン系化合物としては、3,6−ビ
ス(ジエチルアミノ)フルオレン−9−スピロ−3’−
(6’−ジメチルアミノ)フタリド、3−ジエチルアミ
ノ−6−(N−アリル−N−メチルアミノ)フルオレン
−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ)フタリ
ド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)−9−スピロ〔フ
ルオレン−9,6’−6’H−クロメノ(4,3−b)
インドール〕、3,6−ビス(ジメチルアミノ)−3’
−メチル−スピロ〔フルオレン−9,6’−6’H−ク
ロメノ(4,3−b)インドール〕、3,6−ビス(ジ
エチルアミノ)−3’−メチル−スピロ〔フルオレン−
9,6’−6’H−クロメノ(4,3−b)インドー
ル〕などがある。
【0067】チアジン系化合物としては、ベンゾイルロ
イコメチレンブルー、4−ニトロベンゾイルロイコメチ
レンブルーなどがある。
【0068】これらの電子供与性発色性化合物は単独、
あるいは発色画像の色調の調整や多色感熱記録材料を得
るなどの目的で2種以上混合して用いても良い。
【0069】本発明の感熱記録材料においては、通常、
電子供与性発色性化合物100重量部に対し、電子受容
性化合物50〜700重量部、好ましくは100〜50
0重量部使用するのが望ましい。
【0070】さらに既に述べたように、本発明の感熱記
録材料は、電子受容性化合物として一般式(1)で表さ
れるサリチル酸誘導体の亜鉛塩水和物以外に、他の電子
受容性化合物を併用することも包含するものであり、本
発明の所望の効果を損なわない範囲で他の電子受容性化
合物を併用することも可能である。
【0071】この場合、全電子受容性化合物中に占める
一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の亜鉛塩水和
物の割合は、通常10重量%以上、好ましくは30重量
%以上、より好ましくは50重量%以上に調整するのが
望ましい。
【0072】一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体
の亜鉛塩水和物以外の電子受容性化合物としては、フェ
ノール誘導体、有機酸あるいはその金属塩、錯体、尿素
誘導体などの有機電子受容性化合物、あるいは酸性白土
などの無機電子受容性化合物が挙げられる。
【0073】これらの化合物のいくつかの具体例を挙げ
ると、4−tert−ブチルフェノール、4−tert
−オクチルフェノール、4−フェニルフェノール、1−
ナフトール、2−ナフトール、ハイドロキノン、レゾル
シノール、4−tert−オクチルカテコール、2,
2’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−ジヒドロキ
シジフェニルエーテル、2,2−ビス(4’−ヒドロキ
シフェニル)プロパン〔別名、ビスフェノールA〕、
1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)シクロヘキ
サン、2,2−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−メチル
フェニル)プロパン、1,3−ビス(4’−ヒドロキシ
クミル)ベンゼン、1,4−ビス(4’−ヒドロキシク
ミル)ベンゼン、1,3,5−トリス(4’−ヒドロキ
シクミル)ベンゼン、4,4−(m−フェニレンジイソ
プロピリデン)ビスフェノール、4,4−(p−フェニ
レンジイソプロピリデン)ビスフェノール、2,2−ビ
ス(4’−ヒドロキシフェニル)酢酸エチルエステル、
4,4−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ペンタン酸
−n−ブチルエステル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ルエステル、4−ヒドロキシ安息香酸フェネチルエステ
ル、2,4−ジヒドロキシ安息香酸フェノキシエチルエ
ステル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチルエステル、没
食子酸−n−プロピルエステル、没食子酸−n−オクチ
ルエステル、没食子酸−n−オクタデシルエステル、ハ
イドロキノンモノベンジルエーテル、ビス(3−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(2−メ
チル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3
−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビ
ス(3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)ス
ルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシ
ド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフォン、ビス
(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルフォン、
4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルフォン、
4−ヒドロキシ−4’−tert−ブチルジフェニルス
ルフォン、4−ヒドロキシ−4’−クロロジフェニルス
ルフォン、4−ヒドロキシ−4’−メトキシジフェニル
スルフォン、4−ヒドロキシ−4’−n−プロポキシジ
フェニルスルフォン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロ
ポキシジフェニルスルフォン、4−ヒドロキシ−4’−
n−ブトキシジフェニルスルフォン、4−ヒドロキシ−
4’−ベンジルオキシジフェニルスルフォン、3,4−
ジヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルフォン、
2,4−ジヒドロキシジフェニルスルフォン、2−メト
キシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルフォン、2−エ
トキシ−2’−ヒドロキシジフェニルスルフォン、4−
ヒドロキシ−3−メチル−4’−n−プロポキシジフェ
ニルスルフォン、ビス(2−ヒドロキシ−5−tert−ブ
チルフェニル)スルフォン、ビス(2−ヒドロキシ−5
−クロロフェニル)スルフォン、ビス〔4−(3’−ヒ
ドロキシフェニル)オキシフェニル〕スルフォン、4−
ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベン
ゾフェノン、1,7−ビス(4’−ヒドロキシフェニル
チオ)−3,5−ジオキサヘプタン、1,5−ビス
(4’−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オキサペンタ
ンなどのフェノ−ル誘導体、
【0074】3−イソプロピルサリチル酸、3−シクロ
ヘキシルサリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサ
リチル酸、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル
酸、3−メチル−5−α−メチルベンジルサリチル酸、
4−[2’−(4”−メトキシフェニルオキシ)オキシ
エチル]オキシサリチル酸、4−(3’−p−メトキシ
フェニルスルフォニルプロピル)オキシサリチル酸、5
−[p−(2−p−メトキシフェノキシエチル)オキシ
クミル]サリチル酸、1−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ
−3−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、
6−アセトキシ−2−ナフトエ酸、フタル酸モノベンジ
ルエステル、フタル酸モノフェニルエステル、4−ニト
ロ安息香酸、4−ホルミル安息香酸、4−クロロ安息香
酸などの有機酸、あるいはこれらの金属塩(たとえば、
ニッケル、亜鉛、アルミニウム、カルシウム等の金属
塩)、チオシアン酸亜鉛アンチピリン錯体、モリブデン
酸アセチルアセトン錯体などの錯体、ジフェニルチオ尿
素、ビス(3−トリフルオロメチルフェニル)チオ尿
素、1,4−ビス(3’−クロロフェニル)−3−チオ
セミカルバジドなどの尿素誘導体などの有機電子受容性
化合物、酸性白土、アタパルガイト、活性白土、塩化ア
ルミニウム、塩化亜鉛、臭化亜鉛などの無機電子受容性
化合物を好ましい化合物として挙げることができる。こ
れらの電子受容性化合物は、単独あるいは2種以上混合
して用いても良い。
【0075】さらに、発色感度を向上させる目的で、増
感剤として熱可融性化合物(融点約70〜150℃、よ
り好ましくは融点約80〜130℃の化合物)を本発明
の感熱記録材料に添加することは、高速記録に対応した
感熱記録材料を得るためには好ましいことである。
【0076】この場合、通常、電子供与性発色性化合物
100重量部に対し、熱可融性化合物は10〜700重
量部、好ましくは20〜500重量部使用するのが望ま
しい。
【0077】かかる熱可融性化合物の具体例としては、
例えば、カプロン酸アミド、カプリン酸アミド、ステア
リン酸アミド、パルミチン酸アミド、オレイン酸アミ
ド、エルシン酸アミド、リノール酸アミド、リノレン酸
アミド、ステアリン酸メチレンビスアミド、ステアリル
尿素、ステアリン酸アニリド、N−エチルカルバゾー
ル、4−メトキシジフェニルアミン等の含窒素化合物、
【0078】4−ベンジルオキシ安息香酸ベンジルエス
テル、2−ナフトエ酸フェニルエステル、1−ヒドロキ
シ−2−ナフトエ酸フェニルエステル、シュウ酸ジベン
ジルエステル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エス
テル、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)エステル、グ
ルタル酸ジフェナシルエステル、ジ(4−メチルフェニ
ル)カーボネート、テレフタル酸ジメチルエステル、テ
レフタル酸ジ−n−ブチルエステル、テレフタル酸ジベ
ンジルエステル、イソフタル酸−n−ブチルエステル、
イソフタル酸ビス(4−ベンジルオキシカルボニルフェ
ニル)エステル等のエステル化合物、
【0079】4−ベンジルビフェニル、m−ターフェニ
ル、フルオレン、フルオランテン、2,6−ジイソプロ
ピルナフタレン、3−ベンジルアセナフテン等の炭化水
素化合物、
【0080】2−ベンジルオキシナフタレン、2−
(4’−メチルベンジルオキシ)ナフタレン、1,4−
ジエトキシナフタレン、1,2−ジフェノキシエタン、
1,2−ビス(3’−メチルフェノキシ)エタン、1,
2−ビス(4’−メチルフェノキシ)エタン、1−フェ
ノキシ−2−(4’−エチルフェノキシ)エタン、1−
(4’−メトキシフェノキシ)−2−フェノキシエタ
ン、1−(4’−メトキシフェノキシ)−2−(3’−
メチルフェノキシ)エタン、1−(4’−メトキシフェ
ノキシ)−2−(2’−メチルフェノキシ)エタン、1
−(4’−メトキシフェノキシ)−2−フェノキシプロ
パン、1,2−ビス(4’−メトキシフェノキシ)プロ
パン、1,3−ビス(4’−メトキシフェノキシ)プロ
パン、1−(4’−メトキシフェノキシ)−2−(2’
−クロロフェノキシ)エタン、1,4−ジフェノキシブ
タン、ビス〔2−(4’−メトキシフェノキシ)エチ
ル〕エーテル、4−(4’−メチルフェノキシ)ビフェ
ニル、1,2−ジフェノキシベンゼン、1,4−ジフェ
ノキシベンゼン、1,4−ビス(2’−クロロベンジル
オキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2’−クロロフェノ
キシ)ベンゼン、1,4−ビス(4’−メチルフェノキ
シ)ベンゼン、1,4−ビス(3’−メチルフェノキ
シ)ベンゼン、4,4’−ジ−n−ブトキシジフェニル
スルフォン、1,2−ジフェノキシベンゼン、1,4−
ビス(2’−クロロフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビ
ス(4’−メチルフェニルオキシ)ベンゼン、1,4−
ビス(3’−メチルフェニルオキシメチル)ベンゼン、
4−クロロベンジルオキシ−4’−エトキシベンゼン、
4,4’−ビスフェノキシジフェニルエーテル、1,4
−ビス(4’−ベンジルフェノキシ)ベンゼン、1,4
−ビス[(4’−メチルフェニルオキシ)メチルオキシ
メチル]ベンゼン
【0081】4−(4’−メトキシベンジルチオ)アニ
ソール、1−フェノキシ−2−(4’−メトキシフェニ
ルチオ)エタン、1,2−ビス(4’−メトキシフェノ
キシ)エタン、1−(4’−メチルフェノキシ)−2−
(4’−メトキシフェニルチオ)エタン、ベンジル−4
−メチルチオフェニルエーテル、4,4’−ジフェノキ
シジフェニルチオエーテル、4,4’−ジ−n−ブトキ
シジフェニルスルフォン等のエーテル化合物、含硫黄化
合物、
【0082】1,4−ジグリシジルオキシベンゼン、
1,4−ジグリシジルテレフタレート、1,4−ジグリ
シジルオキシ−4’−イソプロピルオキシジフェニルス
ルフォン、4−〔(2,3−エポキシ−2−メチル)プ
ロピルオキシ〕フェニル−4’−(ベンジルオキシ)フ
ェニルスルフォン、4−〔(2,3−エポキシ)プロピ
ルオキシ〕フェニル−4’−(4−メチルベンジルオキ
シ)ジフェニルスルフォン等のエポキシ基を有する化合
物を挙げることができる。
【0083】特に、エステル化合物、炭化水素化合物あ
るいはエーテル化合物は好ましい熱可融性化合物であ
り、なかでも、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エス
テル、4−ベンジルビフェニル、m−ターフェニル、2
−ベンジルオキシナフタレン、1,2−ビス(3’−メ
チルフェノキシ)エタン、4−(4’−メチルフェノキ
シ)ビフェニルは好ましい熱可融性化合物である。これ
らの熱可融性化合物は、単独あるいは2種以上併用して
も良い。
【0084】本発明の感熱記録材料を製造するには、特
殊な方法によらなくとも公知の方法により製造すること
ができる。
【0085】一般的には、電子供与性発色性化合物、電
子受容性化合物ならびに一般式(1)で表されるサリチ
ル酸誘導体の亜鉛塩水和物などは、各々水溶性バインダ
ー中で、ボールミル、サンドミル、横型サンドミル、ア
トライタ、コロイダルミルなどの手段により通常、3μ
m以下、好ましくは1.5μm以下の粒径にまで粉砕分
散し、混合し、記録層用の塗液を調製することができ
る。
【0086】この際、後述する顔料の内で金属化合物、
例えば、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、酸化チタ
ン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどを顔
料として使用する場合、一般式(1)で表されるサリチ
ル酸誘導体の亜鉛塩水和物と、金属化合物の顔料とを、
一緒に分散させることにより、場合により、より一層高
い発色画像の保存安定性を有した感熱記録材料を得るこ
とができ好ましい場合がある。
【0087】かかる水溶性バインダーとしては、具体的
には、たとえば、ポリビニールアルコール、スルフォン
化ポリビニールアルコール、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、エピクロルヒドリ
ン変性ポリアミド、エチレン−無水マレイン酸共重合
体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン
−無水マレイン酸共重合体、ポリアクリル酸、ポリアク
リルアミド、メチロール変性ポリアクリルアミド、デン
プン誘導体、ガゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、アラビアゴム、カルボキ
シル基変性ポリビニルアルコールなどを例示することが
できる。
【0088】さらに必要に応じて、本発明の感熱記録材
料の記録層中には、顔料、水不溶性バインダー、金属石
鹸、ワックス、界面活性剤、紫外線吸収剤、ヒンダード
フェノール、消泡剤などを添加する。
【0089】顔料としては、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸バ
リウム、酸化チタン、タルク、ロウ石、カオリン、ケイ
ソウ土、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ア
ルミナ、シリカ、非晶質シリカ、尿素−ホルマリン充填
剤、ポリエチレン粒子、セルロース充填剤などが用いら
れる。
【0090】水不溶性バインダーとしては、合成ゴムラ
テックスあるいは合成樹脂エマルジョンが一般的であ
り、スチレン−ブタジエンゴムラテックス、アクリロニ
トリル−ブタジエンゴムラテックス、アクリル酸メチル
−ブタジエンゴムラテックス、酢酸ビニルエマルジョン
などが知られており、必要に応じて使用される。
【0091】金属石鹸としては、高級脂肪酸金属塩が用
いられ、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、
ステアリン酸アルミニウム、オレイン酸亜鉛などが用い
られる。
【0092】ワックスとしては、パラフィンワックス、
マイクロクリスタリンワックス、カルボキシ変性パラフ
ィンワックス、カルナウバワックス、ポリエチレンワッ
クス、ポリスチレンワックス、キャンデリアワックス、
モンタンワックス、高級脂肪酸エステルなどが挙げられ
る。
【0093】界面活性剤としては、スルホコハク酸系の
アルカリ金属塩〔例えば、ジ(n−ヘキシル)スルホコ
ハク酸、ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸等の
ナトリウム塩〕、フッソ含有の界面活性剤などが挙げら
れる。
【0094】紫外線吸収剤としては、桂皮酸誘導体、ベ
ンゾフェノン誘導体、ベンゾトリアゾリルフェノール誘
導体などが挙げられる。
【0095】ヒンダードフェノールとしては、フェノー
ル性水酸基のオルソ位の少なくとも1つが分岐アルキル
基で置換されたフェノール誘導体が好ましく、1,1,
3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−ter
t−ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2
−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニ
ル)ブタン、1,1,3−トリス(2−エチル−4−ヒ
ドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、
1,1,3−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチル
フェニル)プロパン、2,2’−メチレンビス(6−t
ert−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−
メチレンビス(6−tert−ブチル−4−エチルフェ
ノール)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリ
ス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)ベンゼン、1,3,5−トリス(4−tert
−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジ
ル)イソシアヌル酸、1,3,5−トリス(4−ter
t−ブチル−3−ヒドロキシ−2−メチル−6−エチル
ベンジル)イソシアヌル酸、ビス(2−メチル−4−ヒ
ドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)スルフィド
などが挙げられる。
【0096】本発明の感熱記録材料において、記録層の
形成方法に関しては特に限定されるものではなく、従来
より公知の技術に従って形成することができる。
【0097】例えば、感熱記録層用の塗液を、支持体上
にエアーナイフコーター、ブレードコーター、バーコー
ター、グラビアコーター、カーテンコーター、ワイヤー
バーなどの適当な塗布装置で塗布、乾燥して記録層を形
成することができる。
【0098】また塗液の塗布量に関しても特に限定され
るものではなく、一般に乾燥重量で1.5〜12g/m
2、好ましくは2.5〜10g/m2の範囲で調整され
る。支持体としては紙、プラスチックシート、合成紙な
どが用いられる。
【0099】なお、必要に応じて感熱記録層の表面およ
び/または裏面に保護層(オーバーコート層)を設けた
り、支持体と感熱記録層の間に単層あるいは複数層の顔
料(例えば、カオリン)あるいは合成樹脂(例えば、プ
ラスチック球状粒子、プラスチック球状中空粒子)など
からなる下塗り層(アンダーコート層)を設けること、
感熱記録層と下塗り層との間、あるいは感熱記録層と保
護層との間に顔料、バインダーなどからなる中間層を設
けることも勿論可能であり、さらには支持体の裏面に粘
着加工を施すなど感熱記録材料の製造方法における各種
の公知技術が付与しえる。
【0100】
【実施例】以下、製造例および実施例により本発明を更
に具体的に説明するが、本発明はこれらの製造例および
実施例に限定されるものではない。
【0101】製造例1 (例示化合物番号26の亜鉛塩
水和物の製造) 4−エチルカルボニルアミノサリチル酸の亜鉛塩無水物
20g、および水300gを反応容器に装入したのち3
時間加熱還流した。冷却後白色個体を濾別し、常圧、5
0℃で8時間乾燥し、4−エチルカルボニルアミノサリ
チル酸亜鉛の水和物21gを白色結晶として得た。得ら
れた白色結晶は、カールフィッシャー水分測定等により
水和物であることが確認された。収率は96%、融点は
153〜158℃であった。、図1に示すように、Cu
−Kα線による粉末X線回折図は10.0°、16.7
°、18.9°、19.2°、10.0°、23.0
°、25.3°、25.7°および26.5°に比較的
強いピークを示す。
【0102】製造例2 (例示化合物番号29の亜鉛塩
水和物の製造) 製造例1において4−エチルカルボニルアミノサリチル
酸の亜鉛塩無水物の代わりに4−n−ヘキシルカルボニ
ルアミノサリチル酸の亜鉛塩無水物を用いた以外は、製
造例1に記載の方法に従って4−n−ヘキシルカルボニ
ルアミノサリチル酸亜鉛の水和物を製造した。収率は8
8%、融点は203〜218℃であった。図2に示すよ
うに、Cu−Kα線による粉末X線回折図は、3.3
°、4.3°、17.1°、18.9°および20.6
°に比較的強いピークを示す。
【0103】製造例3 (例示化合物番号39の亜鉛塩
水和物の製造) 製造例1において4−エチルカルボニルアミノサリチル
酸の亜鉛塩無水物の代わりに4−ベンジルカルボニルア
ミノサリチル酸の亜鉛塩無水物を用いた以外は、製造例
1に記載の方法に従って4−ベンジルカルボニルアミノ
サリチル酸亜鉛の水和物を製造した。収率は86%、融
点は300℃以上であった。図3に示すように、Cu−
Kα線による粉末X線回折図は、6.9°、14.9
°、16.9°、22.1°、22.7°および26.
5°に比較的強いピークを示す。
【0104】製造例4 (例示化合物番号43の亜鉛塩
水和物の製造) 製造例1において4−エチルカルボニルアミノサリチル
酸の亜鉛塩無水物の代わりに4−フェニルカルボニルア
ミノサリチル酸の亜鉛塩無水物を用いた以外は、製造例
1に記載の方法に従って4−フェニルカルボニルアミノ
サリチル酸亜鉛の水和物を製造した。収率は100%、
融点は207〜212℃であった。図4に示すように、
Cu−Kα線による粉末X線回折図は、7.7°、1
5.6°、16.2°、18.7°、23.7°および
26.1°に比較的強いピークを示す。
【0105】製造例5 (例示化合物番号66の亜鉛塩
水和物の製造) 製造例1において4−エチルカルボニルアミノサリチル
酸の亜鉛塩無水物の代わりに5−ベンジルカルボニルア
ミノサリチル酸の亜鉛塩無水物を用いた以外は、製造例
1に記載の方法に従って5−ベンジルカルボニルアミノ
サリチル酸亜鉛の水和物を製造した。収率は91%、融
点は300℃以上であった。図5に示すように、Cu−
Kα線による粉末X線回折図は、3.7°、16.1
°、18.1°、18.5°、19.6°および26.
9°に比較的強いピークを示す。
【0106】比較製造例1 (例示化合物番号29の亜
鉛塩の無水物の製造) 4−n−ヘキシルカルボニルアミノサリチル酸20g、
水酸化ナトリウム4gおよび水300gを反応容器に装
入したのち30分攪拌し、4−エチルカルボニルアミノ
サリチル酸ナトリウムを調製した。これに硫酸亜鉛30
gを100gの水に溶解させた水溶液を1時間かけて滴
下した。3時間攪はんした後、生じた白色個体を濾別
し、20mmHg、100℃で8時間乾燥し、4−n−
ヘキシルカルボニルアミノサリチル酸亜鉛の無水物22
gを白色結晶として得た。カールフィッシャー水分測定
等により無水物であることが確認された。収率は85
%、融点は203〜218℃であった。図6に示すよう
に、Cu−Kα線による粉末X線回折図は非常にブロー
ドとなった。
【0107】比較製造例2 (例示化合物番号39の亜
鉛塩の無水物の製造) 比較製造例1において4−n−ヘキシルカルボニルアミ
ノサリチル酸の代わりに4−ベンジルカルボニルアミノ
サリチル酸を用いた以外は、比較製造例1に記載の方法
に従って4−ベンジルカルボニルアミノサリチル酸亜鉛
の無水物を製造した。収率は85%、融点は300℃以
上であった。図7に示すように、Cu−Kα線による粉
末X線回折図は非常にブロードとなった。
【0108】比較製造例3 (例示化合物番号43の亜
鉛塩水和物の製造) 比較製造例1において4−n−ヘキシルカルボニルアミ
ノサリチル酸の代わりに4−フェニルカルボニルアミノ
サリチル酸を用いた以外は、比較製造例1に記載の方法
に従って4−フェニルカルボニルアミノサリチル酸亜鉛
の無水物を製造した。収率は96%、融点は207〜2
12℃であった。図8に示すように、Cu−Kα線によ
る粉末X線回折図は非常にブロードとなった。
【0109】〔感熱記録紙の評価法〕 (未発色部の保存安定性試験)以下の実施例および比較
例で示す方法で作製した各感熱記録紙の塗布直後の未発
色部(地肌)の白色度を色差計(Σ−80、日本電色
製)を用いて測定し、さらに下記の発色画像の保存安定
性試験を行った。
【0110】1.耐湿熱性試験 未発色の各感熱記録紙を、40℃、90%相対湿度中に
24時間保存した後の白色度を色差計を用いて測定し
た。
【0111】2.耐油性試験 未発色の各感熱記録紙に、ジオクチルフタレートを含有
したカプセル塗工紙を重ね、加圧ロールを通過させた
後、25℃で1週間保存した後の白色度を色差計を用い
て測定した。
【0112】数値が大きい程白色度が高く、未発色部の
保存安定性に優れていることを示している。また、耐筆
記具試験として、未発色部に蛍光ペンで筆記した後、2
5℃、72時間放置後の未発色部分の白色度を目視で観
察した。○は汚れの無い白色度の高い状態を示し、×は
黒灰色に汚れた状態を示す。
【0113】〔感熱記録紙の作製法〕
【0114】
【表1】
【0115】
【表2】
【0116】
【表3】
【0117】上記A液、B液、C液をそれぞれサンドグ
ラインディングミルで平均粒子径が1.5μm以下にな
るように分散し分散液を調製した。
【0118】A液100g、B液250gおよびC液2
50g各分散液と30%パラフィンワックス23gを混
合して、これを上質紙に乾燥塗布量が5.0±0.5g
/m 2となるように塗布、乾燥し、感熱記録紙を作製し
た。
【0119】実施例 1〜11 第1表に示した電子供与性発色性化合物および電子受容
性化合物を使用し、熱可融性化合物としては、2−ベン
ジルオキシナフタレンを用いて、上記の方法により感熱
記録紙を作製した。
【0120】
【表4】
【0121】比較例1〜3 第2表に示した電子供与性発色性化合物および電子受容
性化合物を使用し、上記の方法により感熱記録紙を作製
した。
【0122】
【表5】
【0123】第3表には、実施例1〜11および比較例
1〜3で得られた各感熱記録紙の未発色部の保存安定性
試験の結果を示した。
【0124】
【表6】
【0125】第3表より明らかなように、一般式(1)
で表されるサリチル酸誘導体の亜鉛塩水和物を電子受容
性化合物として用いた本発明の感熱記録材料は、従来の
電子受容性化合物および一般式(1)で表されるサリチ
ル酸誘導体の亜鉛塩無水物を用いて作製した感熱記録材
料に比較して、未発色部の保存安定性(耐湿熱性、耐油
性および耐筆記具性)が非常に優れている。
【0126】
【発明の効果】本発明により、未発色部の保存安定性
(耐湿熱性、耐油性)の非常に優れた感熱記録材料を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製造例1で得られた亜鉛塩水和物の粉末X線回
折図である。
【図2】製造例2で得られた亜鉛塩水和物の粉末X線回
折図である。
【図3】製造例3で得られた亜鉛塩水和物の粉末X線回
折図である。
【図4】製造例4で得られた亜鉛塩水和物の粉末X線回
折図である。
【図5】製造例5で得られた亜鉛塩水和物の粉末X線回
折図である。
【図6】比較製造例1で得られた亜鉛塩無水物の粉末X
線回折図である。
【図7】比較製造例2で得られた亜鉛塩無水物の粉末X
線回折図である。
【図8】比較製造例3で得られた亜鉛塩無水物の粉末X
線回折図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 9/02 C (72)発明者 ▲来▼田 丈太郎 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 中塚 正勝 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)で表されるサリチル酸誘導
    体の亜鉛塩水和物。 【化1】 [式中、X1およびX2は水素原子、アルキル基、アル
    コキシ基またはハロゲン原子を表し、Rはアルキル基、
    アラルキル基またはアリール基を表す]
  2. 【請求項2】 一般式(1)で表されるサリチル酸誘導
    体の亜鉛塩無水物を水の存在下で熱処理する請求項1の
    一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の亜鉛塩水和
    物の製造方法。
  3. 【請求項3】 電子供与性発色性化合物と電子受容性化
    合物とを含有する感熱記録材料において、請求項1の一
    般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の亜鉛塩水和物
    を少なくとも1種含有する感熱記録材料。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1208995A3 (en) * 2000-11-24 2002-09-11 Ricoh Company, Ltd. Light-permeable thermosensitive recording material

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