JP3123825B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP3123825B2
JP3123825B2 JP04221340A JP22134092A JP3123825B2 JP 3123825 B2 JP3123825 B2 JP 3123825B2 JP 04221340 A JP04221340 A JP 04221340A JP 22134092 A JP22134092 A JP 22134092A JP 3123825 B2 JP3123825 B2 JP 3123825B2
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carbon atoms
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由紀 小林
良満 田辺
正勝 中塚
清春 長谷川
和良 吉川
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Mitsui Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録材料に関し、
特に、発色画像の保存安定性を向上させた感熱記録材料
に関する。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は、比較的安価であり、ま
た、記録機器がコンパクトで且つメンテナンスフリーで
あるという利点があるため、ファクシミリ、記録計、プ
リンター等の分野において幅広く利用されている。従来
より、電子供与性発色性化合物と電子受容性化合物(顕
色剤)との呈色反応を利用した感熱記録材料は、よく知
られている(例えば、特公昭43−4160号公報、特
公昭45−14039号公報)。電子受容性化合物とし
ては、フェノール性化合物が、広く使用されており、中
でも、2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プロ
パン〔別名、ビスフェノールA〕は、低価格で入手し易
いという点で、広く利用されてはいるものの、ビスフェ
ノールAを電子受容性化合物として使用した感熱記録材
料は発色画像の保存安定性が悪いという問題点がある。
更に、ビスフェノールAを電子受容性化合物とする感熱
記録材料は発色感度が低いという問題点もある。
【0003】ビスフェノールA以外のフェノール性化合
物として、例えば、4−ヒドロキシ安息香酸エステル類
(特開昭56−144193号公報、特公平1−306
40号公報)、アラルキルオキシフェノール類(特公平
2−31678号公報、特開昭60−225789号公
報)、ヒドロキシベンゾフェノン類(特開昭57−19
3388号公報)を電子受容性化合物として使用する感
熱記録材料が提案されている。しかしながら、4−ヒド
ロキシ安息香酸エステル類、例えば、4−ヒドロキシ安
息香酸ベンジルエステルを電子受容性化合物として使用
すると、発色画像濃度が経時と共に低下するいう欠点が
あり、且つ発色画像上に4−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ルの白色の結晶が析出し、粉をふいた状態、いわゆる白
化現象を呈するという問題点がある。アラルキルオキシ
フェノール類、例えば、4−ベンジルオキシフェノール
を電子受容性化合物として使用した場合も、発色画像濃
度が経時と共に低下するいう欠点がある。ヒドロキシベ
ンゾフェノン類、例えば、4−ヒドロキシベンゾフェノ
ンを電子受容性化合物として使用した場合も、発色画像
の保存安定性(例えば、耐湿熱性、耐水性)は悪く、実
用上充分な性能を有しているとは言えない。
【0004】また、発色感度を向上させる方法として、
電子供与性発色性化合物と電子受容性化合物の他に、さ
らに、熱可融性化合物(増感剤)を含有させた感熱記録
材料も広く利用されている。熱可融性化合物として、タ
ーフェニル類(特公昭63−7958号公報)、4−ベ
ンジルオキシ安息香酸ベンジル(特公昭63−3087
8号公報)、ナフト−ル誘導体(特公昭63−4259
0号公報)、アミノフェノール誘導体(特開昭58−2
11494号公報)、ベンジルビフェニル類(特公平2
−11437号公報)、ジアリールオキシアルカン誘導
体(特開昭60−56588号公報、特開昭61−16
888号公報)あるいはシュウ酸エステル誘導体(特開
平1−1583号公報)などが提案されている。しか
し、これらの熱可融性化合物を含有する感熱記録材料
は、発色感度はある程度向上するものの、発色画像の保
存安定性が著しく悪く、通常は、熱可融性化合物を添加
しない場合に比べ、発色画像の保存安定性は一層劣ると
いう問題点があるのが現状である。現在では、上述した
ような問題点を克服した、発色画像の保存安定性にすぐ
れた感熱記録材料が強く求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、発色
画像の保存安定性を著しく改善した感熱記録材料を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述の要
望にこたえるべく、感熱記録材料に関し鋭意検討した結
果、本発明に到ったものである。すなわち、本発明は、
電子供与性発色性化合物および電子受容性化合物を含有
する感熱記録材料において、一般式(1)(化2)で表
される安息香酸誘導体または/および該誘導体の多価金
属塩を少なくとも1種含有する感熱記録材料に関するも
のである。
【0007】
【化2】 (式中、X1 およびX2 は水素原子、ハロゲン原子、ニ
トロ基、アルキル基、アルコキシ基、アラルキル基また
はアリール基を表し、Y1 およびY2 は酸素原子または
硫黄原子を表し、R1 は水素原子、アルキル基、アラル
キル基またはアリール基を表し、R2 はアルキル基、ア
ルケニル基、アラルキル基またはアリール基を表す)
【0008】本発明に係る一般式(1)で表される安息
香酸誘導体において、X1 及びX2は水素原子、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、アルキル基、アルコキシ基、アラル
キル基またはアリール基を表し、好ましくは水素原子、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ニトロ基、炭素数1
〜20のアルキル基、炭素数5〜14のシクロアルキル
基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数7〜20の
アラルキル基またはフェニル基であり、より好ましくは
水素原子、塩素原子、ニトロ基、炭素数1〜4のアルキ
ル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ベンジル基または
フェニル基であり、特に水素原子は好ましい。一般式
(1)において、Y1 およびY2 は酸素原子または硫黄
原子であり、好ましくは、酸素原子である。
【0009】一般式(1)において、R1 は水素原子、
アルキル基、アラルキル基またはアリール基を表し、好
ましくは水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素
数5〜14のシクロアルキル基、炭素数7〜20のアラ
ルキル基または置換基を有しても良いフェニル基であ
り、より好ましくは水素原子、炭素数1〜8のアルキル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプ
チル基、ベンジル基またはフェニル基であり、さらに好
ましくは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基またはフ
ェニル基であり、特に好ましくは水素原子である。一般
式(1)で表される安息香酸誘導体において、R2 はア
ルキル基、アルケニル基、アラルキル基またはアリール
基を表し、好ましくは置換基を有してもよい鎖状アルキ
ル基、置換基を有しても良い環状アルキル基、置換基を
有してもよい鎖状アルケニル基、置換基を有してもよい
環状アルケニル基、置換基を有してもよいアラルキル
基、置換基を有してもよいフェニル基、置換基を有して
もよいナフチル基または置換基を有してもよい複素芳香
環基である。
【0010】R2 のアルキル基およびアルケニル基は、
例えば、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜2
0のアルコキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のア
ルケニルオキシ基、炭素数7〜20のアラルキルオキシ
基、炭素数8〜20のアラルキルオキシアルコキシ基、
炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20の
アリールオキシアルコキシ基、炭素数8〜20のアリー
ルアルケニル基、炭素数9〜20のアラルキルアルケニ
ル基、炭素数1〜20のアルキルチオ基、炭素数2〜2
0のアルコキシアルキルチオ基、炭素数2〜20のアル
キルチオアルキルチオ基、炭素数2〜20のアルケニル
チオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基、炭素数8
〜20のアラルキルオキシアルキルチオ基、炭素数8〜
20のアラルキルチオアルキルチオ基、炭素数6〜20
のアリールチオ基、炭素数7〜20のアリールオキシア
ルキルチオ基、炭素数7〜20のアリールチオアルキル
チオ基、ヘテロ原子含有の環状アルキル基、ハロゲン原
子などの置換基で、単置換あるいは多置換されていても
良い。さらに、これらの置換基に含まれるアリール基は
さらに炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアル
コキシ基、炭素数1〜6のアルキルチオ基、炭素数7〜
10のアラルキル基、炭素数7〜10のアラルキルオキ
シ基、水酸基、ハロゲン原子などで置換されていても良
い。
【0011】また、R2 のアラルキル基およびアリール
基中のアリール基は置換基を有していてもよく、例え
ば、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のア
ルケニル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数6
〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシ基、
炭素数2〜20のアルコキシアルキル基、炭素数2〜2
0のアルコキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のア
ルケニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルオキシ
アルキル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキ
ルオキシ基、炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、炭
素数8〜20のアラルキルオキシアルキル基、炭素数8
〜20のアラルキルオキシアルキルオキシ基、炭素数6
〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアリール
オキシアルキル基、炭素数7〜20のアリールオキシア
ルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルキルカルボニル
基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニル基、炭素数
8〜20のアラルキルカルボニル基、炭素数7〜20の
アリールカルボニル基、炭素数2〜20のアルコキシカ
ルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシカルボ
ニル基、炭素数8〜20のアラルキルオキシカルボニル
基、炭素数7〜20のアリールオキシカルボニル基、炭
素数2〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数3
〜20のアルケニルカルボニルオキシ基、炭素数8〜2
0のアラルキルカルボニルオキシ基、炭素数7〜20の
アリールカルボニルオキシ基、炭素数14〜20のアラ
ルキルオキシアラルキル基、炭素数1〜20のアルキル
チオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基、炭素数6
〜20のアリールチオ基、ニトロ基、ホルミル基、ハロ
ゲン原子、水酸基、シアノ基などの置換基で単置換ある
いは多置換されていても良い。
【0012】さらに、これらの置換基に含まれるアリー
ル基はさらに炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6
のアルコキシ基、炭素数1〜6のアルキルチオ基、炭素
数7〜10のアラルキル基、炭素数7〜10のアラルキ
ルオキシ基、水酸基、ハロゲン原子などで置換されてい
ても良い。好ましくは、R2 は置換基を有してもよい総
炭素数1〜24のアルキル基、置換基を有してもよい総
炭素数2〜24のアルケニル基、置換基を有してもよい
総炭素数7〜24のアラルキル基または置換基を有して
もよい総炭素数6〜24のアリール基である。
【0013】R2 の具体例としては、例えば、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert−ブチル
基、n−ペンチル基、イソペンチル基、n−ヘキシル
基、1−メチルペンチル基、4−メチル−2−ペンチル
基、2−エチルブチル基、nーヘプチル基、1−メチル
ヘキシル基、n−オクチル基、1−メチルヘプチル基、
2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、2,6−ジメチ
ル−4−ヘプチル基、3,5,5−トリメチルヘキシル
基、n−デシル基、1−エチルオクチル基、n−ウンデ
シル基、1−メチルデシル基、n−ドデシル基、n−ト
リデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル
基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オ
クタデシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、
4−メチルシクロヘキシル基、3−メチルシクロヘキシ
ル基、2−メチルシクロヘキシル基、2,5−ジメチル
シクロヘキシル基、2,6−ジメチルシクロヘキシル
基、3,4−ジメチルシクロヘキシル基、3,5−ジメ
チルシクロヘキシル基、3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキシル基、4−tert−ブチルシクロヘキシル基、3−
tert−ブチルシクロヘキシル基、4−フェニルシクロヘ
キシル基、2−フェニルシクロヘキシル基、シクロヘプ
チル基、シクロオクチル基、シクロヘキシルメチル基、
2−シクロヘキシルエチル基、ボルネル基、イソボルネ
ル基、2−ノルボルナンメチル基、1−アダマンチルメ
チル基、
【0014】ビニル基、アリル基、2−ブテニル基、3
−ブテニル基、1−メチル−4−ペンテニル基、2−ペ
ンテニル基、4−ペンテニル基、1−メチル-2- ブテニ
ル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキ
セニル基、5−ヘキセニル基、2−ヘプテニル基、1−
ビニルヘキシル基、3−ノネニル基、6−ノネニル基、
9−デセニル基、10−ウンデセニル基、1−シクロヘ
キセニル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチ
ル基、2−イソプロポキシエチル基、2−n−ブトキシ
エチル基、2−n−ペンチルオキシエチル基、2−n−
ヘキシルオキシエチル基、2−n−ヘプチルオキシエチ
ル基、2−n−オクチルオキシエチル基、2−n−デシ
ルオキシエチル基、2−n−ドデシルオキシエチル基、
2−シクロヘキシルオキシエチル基、3−メトキシプロ
ピル基、3−エトキシプロピル基、3−n−プロポキシ
プロピル基、3−n−ブトキシプロピル基、3−n−ヘ
キシルオキシプロピル基、3−n−オクチルオキシオプ
ロピル基、3−シクロヘキシルオキシプロピル基、4−
エトキシブチル基、5−メトキシペンチル基、6−エト
キシヘキシル基、2−メトキシエトキシエチル基、2−
エトキシエトキシエチル基、2−n−ブトキシエトキシ
エチル基、3−エトキシエトキシプロピル基、
【0015】2−アリルオキシエチル基、2−(4’−
ペンテニル)オキシエチル基、3−アリルオキシプロピ
ル基、4−アリルオキシブチル基、2−ベンジルオキシ
エチル基、2−フェネチルオキシエチル基、2−(4’
−メチルベンジルオキシ)エチル基、2−(4’−クロ
ロベンジルオキシ)エチル基、3−ベンジルオキシプロ
ピル基、4−ベンジルオキシブチル基、2−ベンジルオ
キシメトキシエチル基、2−(4’−メチルベンジル)
オキシメトキシエチル基、フェノキシメチル基、2−フ
ェノキシエチル基、2−(4’−クロロフェニルオキ
シ)エチル基、2−(4’−メチルフェニルオキシ)エ
チル基、2−(4’−メトキシフェニルオキシ)エチル
基、3−フェノキシプロピル基、4−フェノキシブチル
基、6-(2'−クロロフェニルオキシ)ヘキシル基、2−
フェノキシエトキシエチル基、2−(1’−ナフチルオ
キシ)エチル基、2−(2’−ナフチルオキシ)エチル
基、3−(2’−ナフチルオキシ)プロピル基、シンナ
ミル基、
【0016】2−メチルチオエチル基、2−エチルチオ
エチル基、2−n−ブチルチオエチル基、2−n−ヘキ
シルチオエチル基、2−n−オクチルチオエチル基、2
−n−デシルチオエチル基、3−メチルチオプロピル
基、3−エチルチオプロピル基、3−n−ブチルチオプ
ロピル基、4−エチルチオブチル基、4−n−プロピル
チオブチル基、4−n−ブチルチオブチル基、5−エチ
ルチオペンチル基、6−メチルチオヘキシル基、6−エ
チルチオヘキシル基、6−n−ブチルチオヘキシル基、
8−メチルチオオクチル基、2−メトキシエチルチオエ
チル基、2−エチルチオエチルチオエチル基、2−アリ
ルチオエチル基、2−ベンジルチオエチル基、3−
(4’−メチルベンジルチオ)プロピル基、4−ベンジ
ルチオブチル基、2−ベンジルオキシエチルチオエチル
基、3−ベンジルチオプロピルチオプロピル基、2−フ
ェニルチオエチル基、2−(4’−メトキシフェニルチ
オ)エチル基、2−フェノキシエチルチオエチル基、3
−(2’−クロロフェニルチオ)エチルチオプロピル
基、2−テトラヒドロフルフリル基、2−クロロエチル
基、3−クロロプロピル基、2,2,2−トリクロロエ
チル基、7−クロロヘプチル基、8−クロロオクチル
基、8−フルオロオクチル基、
【0017】ベンジル基、α−メチルベンジル基、α−
エチルベンジル基、フェネチル基、α−メチルフェネチ
ル基、α,α−ジメチルフェネチル基、4−メチルフェ
ネチル基、4−メチルベンジル基、3−メチルベンジル
基、2−メチルベンジル基、4−イソプロピルベンジル
基、4−アリルベンジル基、4−ベンジルベンジル基、
4−フェネチルベンジル基、4−フェニルベンジル基、
4−(4’−メチルフェニル)ベンジル基、4−メトキ
シベンジル基、4−n−ブトキシベンジル基、3,4−ジ
メトキシベンジル基、4−メトキシメチルベンジル基、
4−アリルオキシベンジル基、4−ビニルオキシメチル
ベンジル基、4−ベンジルオキシベンジル基、4−フェ
ネチルオキシベンジル基、4−フェノキシベンジル基、
3−フェノキシベンジル基、4−ヒドロキシベンジル
基、3−ヒドロキシベンジル基、2−ヒドロキシベンジ
ル基、4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジル基、4−
クロロベンジル基、3−クロロベンジル基、2−クロロ
ベンジル基、2−フルフリル基、ジフェニルメチル基、
【0018】フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチ
ル基、3−フリール基、3−チエニル基、4−メチルフ
ェニル基、3−メチルフェニル基、2−メチルフェニル
基、4−エチルフェニル基、3−エチルフェニル基、2
−エチルフェニル基、、4−n−プロピルフェニル基、
4−イソプロピルフェニル基、4−n−ブチルフェニル
基、4−sec −ブチルフェニル基、4−tert−ブチルフ
ェニル基、4−n−ペンチルフェニル基、4−イソペン
チルフェニル基、4−n−ヘキシルフェニル基、4−n
−ヘプチルフェニル基、4−n−オクチルフェニル基、
4−tert−オクチルフェニル基、4−n−デシルフェニ
ル基、4−n−ドデシルフェニル基、4−シクロペンチ
ルフェニル基、4−シクロヘキシルフェニル基、3−シ
クロヘキシルフェニル基、2−シクロヘキシルフェニル
基、4−アリルフェニル基、2−アリルフェニル基、4
−ベンジルフェニル基、2−ベンジルフェニル基、4−
クミルフェニル基、4−(4’−メトキシクミル)フェ
ニル基、4−(4’−ベンジルオキシ)クミルフェニル
基、4−(4’−クロロベンジル)フェニル基、4−フ
ェニルフェニル基、3−フェニルフェニル基、2−フェ
ニルフェニル基、
【0019】4−(4’−メトキシフェニル)フェニル
基、2−(2’−メトキシフェニル)フェニル基、4−
(4’−クロロフェニル)フェニル基、4−メトキシフ
ェニル基、3−メトキシフェニル基、2−メトキシフェ
ニル基、4−エトキシフェニル基、2−エトキシフェニ
ル基、3−n−プロポキシフェニル基、4−イソプロポ
キシフェニル基、4−n−ブトキシフェニル基、4−イ
ソブトキシフェニル基、4−n−ペンチルオキシフェニ
ル基、4−イソペンチルオキシフェニル基、4−n−ヘ
キシルオキシフェニル基、4−n−オクチルオキシフェ
ニル基、4−n−デシルオキシフェニル基、4−n−ド
デシルオキシフェニル基、4−シクロヘキシルオキシフ
ェニル基、1−(4−エチルナフチル)基、2−(6−
ブチルナフチル)基、1−(2−メトキシナフチル)
基、1−(4−メトキシナフチル)基、1−(4−n−
ブトキシナフチル)基、1−(5−エトキシナフチル)
基、2−(6−エトキシナフチル)基、2−(6−n−
ヘキシルオキシナフチル)基、2−(7−メトキシナフ
チル)基、2−(7−n−ブトキシナフチル)基、4−
メトキシメチルフェニル基、4−エトキシメチルフェニ
ル基、4−n−ブトキシメチルフェニル基、3−メトキ
シメチルフェニル基、
【0020】4−(2'−メトキシエチル)フェニル基、
4−(2’−エトキシエチルオキシ)フェニル基、4−
(2’−n−ブトキシエチルオキシ)フェニル基、4−
(3’−エトキシプロピルオキシ)フェニル基、4−ビ
ニルオキシフェニル基、4−アリルオキシフェニル基、
3−アリルオキシフェニル基、4−(4’−ペンテニル
オキシ)フェニル基、1−(4−アリルオキシナフチ
ル)基、4−アリルオキシメチルフェニル基、4−
(2’−アリルオキシエチルオキシ)フェニル基、4−
ベンジルオキシフェニル基、2−ベンジルオキシフェニ
ル基、4−フェネチルオキシフェニル基、4−(4’−
クロロベンジルオキシ)フェニル基、4−(4’−メチ
ルベンジルオキシ)フェニル基、4−(4’−メトキシ
ベンジルオキシ)フェニル基、4−(3’−エトキシベ
ンジルオキシ)フェニル基、1−(4−ベンジルオキ
シ)ナフチル基、2−(6−ベンジルオキシナフチル)
基、2−(7−ベンジルオキシナフチル)基、4−(ベ
ンジルオキシメチル)フェニル基、4−(2’−ベンジ
ルオキシエチルオキシ)フェニル基、
【0021】4−フェノキシフェニル基、3−フェノキ
シフェニル基、2−フェノキシフェニル基、4−(4’
−メチルフェノキシ)フェニル基、4−(4’−メトキ
シフェノキシ)フェニル基、4−(4’−クロロフェノ
キシ)フェニル基、1−(4−フェノキシナフチル)
基、4−フェノキシメチルフェニル基、4−(2’−フ
ェノキシエチルオキシ)フェニル基、4−〔2’−
(4’−メチルフェニル)オキシエチルオキシ〕フェニ
ル基、4−〔2’−(4’−メトキシフェニル)オキシ
エチルオキシ〕フェニル基、4−〔2’−(4’−クロ
ロフェニル)オキシエチルオキシ〕フェニル基、4−ア
セチルフェニル基、3−アセチルフェニル基、2−アセ
チルフェニル基、4−エチルカルボニルフェニル基、4
−n−ブチルカルボニルフェニル基、4−n−ヘキシル
カルボニルフェニル基、4−n−オクチルカルボニルフ
ェニル基、4−シクロヘキシルカルボニルフェニル基、
1−(4−アセチルナフチル)基、4−アリルカルボニ
ルフェニル基、4−ベンジルカルボニルフェニル基、4
−(4’−メチルベンジル)カルボニルフェニル基、4
−フェニルカルボニルフェニル基、4−(4’−メチル
フェニル)カルボニルフェニル基、4−(4’−クロロ
フェニル)カルボニルフェニル基、1−(4−フェニル
カルボニルナフチル)基、
【0022】4−メトキシカルボニルフェニル基、2−
メトキシカルボニルフェニル基、4−エトキシカルボニ
ルフェニル基、3−エトキシカルボニルフェニル基、4
−n−プロポキシカルボニルフェニル基、4−n−ブト
キシカルボニルフェニル基、4−n−ヘキシルオキシカ
ルボニルフェニル基、4−n−デシルオキシカルボニル
フェニル基、4−シクロヘキシルオキシカルボニルフェ
ニル基、1−(4−エトキシカルボニルナフチル)基、
2−(6−メトキシカルボニルナフチル)基、2−(6
−n−ブトキシカルボニルナフチル)基、4−アリルオ
キシカルボニルフェニル基、4−ベンジルオキシカルボ
ニルフェニル基、4−(4’−クロロベンジル)オキシ
カルボニルフェニル基、4−フェネチルオキシカルボニ
ルフェニル基、2−(6−ベンジルオキシカルボニルナ
フチル)基、4−フェニルオキシカルボニルフェニル
基、4−(4’−エチルフェニル)オキシカルボニルフ
ェニル基、4−(4’−クロロフェニル)オキシカルボ
ニルフェニル基、4−(4’−エトキシフェニル)オキ
シカルボニルフェニル基、2−(6−フェニルオキシカ
ルボニルナフチル)基、
【0023】4−アセチルオキシフェニル基、3−アセ
チルオキシフェニル基、4−エチルカルボニルオキシフ
ェニル基、2−エチルカルボニルオキシフェニル基、4
−n−プロピルカルボニルオキシフェニル基、4−n−
ペンチルカルボニルオキシフェニル基、4−n−オクチ
ルカルボニルオキシフェニル基、4−シクロヘキシルカ
ルボニルオキシフェニル基、1−(4−アセチルオキシ
ナフチル)基、1−(5−アセチルオキシナフチル)
基、2−(6−エチルカルボニルオキシナフチル)基、
4−アリルカルボニルオキシフェニル基、4−ベンジル
カルボニルオキシフェニル基、4−フェネチルカルボニ
ルオキシフェニル基、2−(6−ベンジルカルボニルオ
キシナフチル)基、4−フェニルカルボニルオキシフェ
ニル基、4−(4’−メチルフェニル)カルボニルオキ
シフェニル基、4−(2’−メチルフェニル)カルボニ
ルオキシフェニル基、4−(4’−クロロフェニル)カ
ルボニルオキシフェニル基、4−(2’−クロロフェニ
ル)カルボニルオキシフェニル基、1−(4−フェニル
カルボニルオキシナフチル)基、2−(6−フェニルカ
ルボニルオキシナフチル)基、
【0024】4−メチルチオフェニル基、2−メチルチ
オフェニル基、4−エチルチオフェニル基、3−エチル
チオフェニル基、4−n−プロピルチオフェニル基、4
−n−ブチルチオフェニル基、4−n−ヘキシルチオフ
ェニル基、4−n−オクチルチオフェニル基、4−シク
ロヘキシルチオフェニル基、4−ベンジルチオフェニル
基、3−ベンジルチオフェニル基、4−(4’−クロロ
ベンジルチオ)フェニル基、4−フェニルチオフェニ
ル、3−フェニルチオフェニル基、4−(4’−メチル
フェニルチオ)フェニル基、4−(4’−メトキシフェ
ニルチオ)フェニル基、4−(4’−クロロフェニルチ
オ)フェニル基、1−(4−メチルチオナフチル)基、
2−(6−エチルチオナフチル)基、2−(6−フェニ
ルチオナフチル)基、
【0025】4−フルオロフェニル基、3−フルオロフ
ェニル基、2−フルオロフェニル基、4−クロロフェニ
ル基、3−クロロフェニル基、2−クロロフェニル基、
4−ブロモフェニル基、1−(4−クロロナフチル)
基、2−(4−クロロナフチル)基、2−(6−ブロモ
ナフチル)基、4−ニトロフェニル基、3−ニトロフェ
ニル基、4−ホルミルフェニル基、3−ホルミルフェニ
ル基、2−ホルミルフェニル基、1−(4−ホルミルナ
フチル)基、2−(1−ホルミルナフチル)基、4−ヒ
ドロキシフェニル基、3−ヒドロキシフェニル基、2−
ヒドロキシフェニル基、1−(4−ヒドロキシナフチ
ル)基、2−(6−ヒドロキシナフチル)基、4−シア
ノフェニル基、2−シアノフェニル基、2−(6−シア
ノナフチル)基、2−クロロ−4−ニトロフェニル基、
4−クロロ−2−ニトロフェニル基、6−クロロ−3−
メチルフェニル基、2−クロロ−6−メチルフェニル
基、4−クロロ−2−メチルフェニル基、4−クロロ−
3−メチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、
2,5−ジメチルフェニル基、3,4−ジメチルフェニ
ル基3,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフ
ェニル基、2,3,5−トリメチルフェニル基、2,
3,6−トリメチルフェニル基、2,4,6−トリメチ
ルフェニル基、2,3−ジクロロフェニル基、2,4−
ジクロロフェニル基、2,5−ジクロロフェニル基、2,
6−ジクロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル
基、3,5−ジクロロフェニル基、2,4,6−トリク
ロロフェニル基、2−メトキシ−4−メチルフェニル
基、2,6−ジメトキシフェニル基、3,5−ジメトキ
シフェニル基、3,5−ジエトキシフェニル基、3,5
−ジ−n−ブトキシフェニル基、3,4,5−トリメト
キシフェニル基,1−(2,4−ジクロロナフチル)基
などを例示することができる。
【0026】本発明に係る一般式(1)で表される化合
物は、安息香酸骨格内にカーバメート基を有するもので
あるが、カーバメート基の置換位置は、カルボン酸基に
対して、2位、3位または4位の位置であり、具体的に
は、下記一般式(1−a)、(1−b)または(1−
c)(化3)で表される安息香酸誘導体である。
【0027】
【化3】 (式中、X1 、X2 、Y1 、Y2 、R1 およびR2 は前
記に同じ)
【0028】本発明に係る一般式(1)で表される安息
香酸誘導体および該誘導体の多価金属塩の具体例として
は、以下に挙げる安息香酸誘導体および該誘導体の多価
金属塩を例示することができるが、勿論、本発明は、こ
れらにより限定されるものではない。 ・例示化合物 番号 化合物 1.2−(メチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 2.2−(エチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 3.2−(エチルオキシカルボニルアミノ)−3−メチル安息香酸 4.2−(エチルオキシカルボニルアミノ)−5−メチル安息香酸 5.2−(エチルオキシカルボニルアミノ)−4−ニトロ安息香酸 6.2−(n−プロピルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 7.2−(n−プロピルオキシカルボニルアミノ)−6−エチル安息香酸 8.2−(イソプロピルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 9.2−(イソプロピルオキシカルボニルアミノ)−5−クロロ安息香酸 10.2−(n−ブチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸
【0029】 11.2−(イソブチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 12.2−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 13.2−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)−4−クロロ安息香酸 14.2−(2−エチルブチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 15.2−(2−エチルヘキシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 16.2−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 17.2−(n−デシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 18.2−(シクロヘキシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 19.2−〔(2’−シクロヘキシルエチル)オキシカルボニルアミノ〕安息 香酸 20.2−(アリルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 21.2−〔(2’−ヘキセニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 22.2−〔(2’−エトキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 23.2−〔(3’−n−ヘキシルオキシプロピル)オキシカルボニルアミノ 〕安息香酸 24.2−〔(2’−ベンジルオキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕安息 香酸 25.2−(フェノキシメチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸
【0030】 26.2−〔(2’−フェノキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 27.2−〔2’−(4−クロロフェニル)オキシエチルオキシカルボニルア ミノ〕安息香酸 28.2−〔2’−(4−メトキシフェニル)オキシエチルオキシカルボニル アミノ〕安息香酸 29.2−〔(2’−フェノキシエトキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕 安息香酸 30.2−(シンナミルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 31.2−〔(2’−n−ブチルチオエチル)オキシカルボニルアミノ〕安息 香酸 32.2−〔(2’−メトキシエチルチオエチル)オキシカルボニルアミノ〕 安息香酸 33.2−〔(2’−アリルチオエチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 34.2−〔(2’−ベンジルチオエチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香 酸 35.2−〔(2’−フェニルチオエチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香 酸 36.2−〔(7’−クロロヘプチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 37.2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 38.2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−クロロ安息香酸 39.2−〔(4’−メチルベンジル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 40.2−〔(4’−クロロベンジル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸
【0031】 41.2−〔(3’−フェノキシベンジル)オキシカルボニルアミノ〕安息香 酸 42.2−(フェニルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 43.2−(フェニルオキシカルボニルアミノ)−4−メチル安息香酸 44.2−(フェニルオキシカルボニルアミノ)−4−フェニル安息香酸 45.2−(フェニルオキシカルボニルアミノ)−5−ニトロ安息香酸 46.2−(フェニルオキシカルボニルアミノ)−4−クロロ安息香酸 47.2−(フェニルオキシカルボニルアミノ)−5−クロロ安息香酸 48.2−〔(2’−ナフチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 49.2−〔(3’−フリール)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 50.2−〔(3’−フェニルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 51.2−〔(4’−メチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 52.2−〔(4’−n−ブチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香 酸 53.2−〔(4’−tert−ブチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息 香酸 54.2−〔(4’−シクロヘキシルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸 55.2−〔(3’−メトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 56.2−〔(4’−n−ブトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息 香酸 57.2−〔(4’−n−オクチルオキシフェニル)オキシカルボニルアミノ 〕安息香酸 58.2−〔(4’−フェノキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香 酸 59.2−〔(2’−アセチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 60.2−〔(4’−アリルカルボニルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕 安息香酸
【0032】 61.2−〔(4’−フェニルカルボニルフェニル)オキシカルボニルアミノ 〕安息香酸 62.2−〔(4’−n−ブトキシカルボニルフェニル)オキシカルボニルア ミノ〕安息香酸 63.2−〔(4’−ベンジルオキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸 64.2−〔(4’−アセチルオキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸 65.2−〔(4’−エチルチオフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香 酸 66.2−〔(4’−フルオロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 67.2−〔(4’−クロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 68.2−〔(3’−クロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 69.2−〔(4’−ニトロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 70.2−〔(4’−ホルミルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 71.2−〔(4’−ヒドロキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香 酸 72.2−〔(4’−シアノフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 73.2−〔(2’,4’−ジメチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸 74.2−〔(3’,5’−ジクロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸 75.2−(n−オクチルチオールカルボニルアミノ)安息香酸
【0033】 76.2−〔(4’−クロロベンジル)チオールカルボニルアミノ〕安息香酸 77.2−〔(3’−メチルフェニル)チオールカルボニルアミノ〕安息香酸 78.2−(n−ブチルチオールチオカルボニルアミノ)安息香酸 79.2−(フェニルチオールチオカルボニルアミノ)安息香酸 80.2−〔(4’−エトキシフェニル)チオールチオカルボニルアミノ〕安 息香酸 81.2−(N−フェニル−N−フェニルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 82.3−(エチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 83.3−(n−プロピルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 84.3−(イソプロピルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 85.3−(n−ブチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 86.3−(イソブチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 87.3−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 88.3−(n−ペンチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 89.3−(イソペンチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 90.3−(n−ヘキシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 91.3−(n−ヘプチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 92.3−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 93.3−〔(2’−エチルヘキシル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 94.3−(n−ノニルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 95.3−(n−デシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸
【0034】 96.3−(n−ウンデシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 97.3−(n−ドデシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 98.3−(n−トリデシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 99.3−(n−テトラデシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 100.3−(n−ペンタデシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 101.3−(n−ヘキサデシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 102.3−(n−ヘプタデシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 103.3−(n−オクタデシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 104.3−(シクロペンチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 105.3−(シクロヘキシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 106.3−〔(4’−tert−ブチルシクロヘキシル)オキシカルボニルアミノ 〕安息香酸 107.3−(シクロヘプチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 108.3−(シクロオクチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 109.3−(シクロヘキシルメチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 110.3−〔(2’−テトラヒドロフルフリル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸
【0035】 111.3−〔(2’−メトキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 112.3−〔(2’−n−ヘキシルオキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕 安息香酸 113.3−〔(2’−n−オクチルオキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕 安息香酸 114.3−〔(3’−エトキシプロピル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 115.3−〔(3’−n−ブトキシプロピル)オキシカルボニルアミノ〕安息 香酸 116.3−〔(3’−n−オクチルオキシプロピル)オキシカルボニルアミノ 〕安息香酸 117.3−〔(2’−n−ブトキシエトキシエチル)オキシカルボニルアミノ 〕安息香酸 118.3−〔(2’−ベンジルオキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕安息 香酸 119.3−〔(フェノキシメチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 120.3−〔(2’−フェノキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 121.3−〔2’−(4−クロロフェニル)オキシエチルオキシカルボニルア ミノ〕安息香酸 122.3−〔2’−(4−メトキシフェニル)オキシエチルオキシカルボニル アミノ〕安息香酸 123.3−〔(2’−フェノキシエトキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕 安息香酸 124.3−〔(3’−n−ブチルチオプロピル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸 125.3−〔(6’−エチルチオヘキシル)オキシカルボニルアミノ〕安息香 酸 126.3−〔(2’−ベンジルチオエチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香 酸 127.3−〔(2’−フェニルチオエチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香 酸 128.3−〔(2’−クロロエチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 129.3−〔(9’−デセニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 130.3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)安息香酸
【0036】 131.3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−2,6−ジメトキシ安息香 酸 132.3−〔(4’−メチルベンジル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 133.3−〔(4’−クロロベンジル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 134.3−〔(2’−フェニルエチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 135.3−(フェニルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 136.3−〔(1’−ナフチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 137.3−〔(2’−ナフチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 138.3−〔(2’−フリル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 139.3−〔(4’−フェニルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 140.3−〔(4’−メチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 141.3−〔(3’−メチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 142.3−〔(2’−メチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 143.3−〔(4’−エチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 144.3−〔(4’−tert−ブチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息 香酸 145.3−〔(4’−シクロヘキシルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸
【0037】 146.3−〔(2’−シクロヘキシルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸 147 3−〔(4’−クミルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 148.3−〔(4’−メトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 149.3−〔(3’−メトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 150.3−〔(2’−エトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 151.3−〔(4’−n−ブトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息 香酸 152.3−〔(4’−n−ヘキシルオキシフェニル)オキシカルボニルアミノ 〕安息香酸 153.3−〔(4’−ベンジルオキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸 154.3−〔4’−(4−ベンジルオキシクミル)フェニルオキシカルボニル アミノ〕安息香酸 155.3−〔(4’−フェノキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香 酸 156.3−〔2’−(6−ベンジルオキシ)ナフチルオキシカルボニルアミノ 〕安息香酸 157.3−〔(4’−フェニルカルボニルフェニル)オキシカルボニルアミノ 〕安息香酸 158.3−〔(4’−アセチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 159.3−〔(4’−エトキシカルボニルフェニル)オキシカルボニルアミノ 〕安息香酸 160.3−〔(4’−シクロヘキシルオキシカルボニルフェニル)オキシカル ボニルアミノ〕安息香酸
【0038】 161.3−〔(4’−n−プロピルカルボニルオキシフェニル)オキシカルボ ニルアミノ〕安息香酸 162.3−〔(4’−メチルチオフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香 酸 163.3−〔(4’−ベンジルチオフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息 香酸 164 3−〔(4’−フルオロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 165.3−〔(2’−フルオロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 166.3−〔(4’−クロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 167.3−〔(3’−クロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 168.3−〔(4’−ブロモフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 169.3−〔(4’−ニトロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 170.3−〔(4’−ホルミルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 171.3−〔(4’−シアノフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 172.3−〔(2’,4’−ジメチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸 173.3−〔(3’,5’−ジメチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸 174.3−〔(2’,4’−ジクロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸 175.3−〔(3’,5’−ジメトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕 安息香酸
【0039】 176.3−〔(3’−ニトロ−4’−クロロフェニル)オキシカルボニルアミ ノ〕安息香酸 177.3−〔(4’−クロロ−2’−メチルフェニル)オキシカルボニルアミ ノ〕安息香酸 178.3−(n−オクチルチオールカルボニルアミノ)安息香酸 179.3−(フェニルチオールカルボニルアミノ)安息香酸 180.3−〔(4’−エトキシフェニルチオール)カルボニルアミノ〕安息香 酸 181.3−(n−ヘキシルチオールチオカルボニルアミノ)安息香酸 182.3−〔(4’−メチルフェニルチオール)チオカルボニルアミノ〕安息 香酸 183.3−(n−デシルオキシチオカルボニルアミノ)安息香酸 184.3−(N−n−ブチル−N−ヘプチルオキシカルボニルアミノ)安息香 酸 185.4−(メチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 186.4−(メチルオキシカルボニルアミノ)−6−メチル安息香酸 187.4−(メチルオキシカルボニルアミノ)−6−クロロ安息香酸 188.4−(エチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 189.4−(エチルオキシカルボニルアミノ)−6−ニトロ安息香酸 190.4−(n−プロピルオキシカルボニルアミノ)安息香酸
【0040】 191.4−(n−プロピルオキシカルボニルアミノ)−5−ベンジル安息香酸 192.4−(n−ブチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 193.4−(イソブチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 194 4−(sec −ブチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 195.4−(n−ペンチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 196.4−(イソペンチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 197.4−(n−ヘキシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 198.4−(n−ヘプチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 199.4−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 200.4−〔(2’−エチルヘキシル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 201.4−(n−ノニルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 202.4−(n−デシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 203.4−(n−ウンデシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 204.4−(n−ドデシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 205.4−(n−テトラデシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸
【0041】 206.4−(n−ヘキサデシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 207 4−(シクロペンチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 208.4−(シクロヘキシルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 209 4−〔(2’−メチルシクロヘキシル)オキシカルボニルアミノ〕安息 香酸 210.4−〔(4’−メチルシクロヘキシル)オキシカルボニルアミノ〕安息 香酸 211.4−〔(4’−tert−ブチルシクロヘキシル)オキシカルボニルアミノ 〕安息香酸 212.4−〔(2’−シクロヘキシルエチル)オキシカルボニルアミノ〕安息 香酸 213.4−(シクロオクチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 214.4−〔(2’−テトラヒドロフルフリル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸 215.4−〔(2’−メトキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸
【0042】 216.4−〔(2’−n−ヘキシルオキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕 安息香酸 217.4−〔(3’−エトキシプロピル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 218.4−〔(3’−イソプロポキシプロピル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸 219.4−〔(2’−メトキシエトキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸 220.4−(フェノキシメチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 221.4−(2’−フェノキシエチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 222.4−〔2’−(4−クロロフェニル)オキシエチルオキシカルボニルア ミノ〕安息香酸 223.4−〔2’−(4−メトキシフェニル)オキシエチルオキシカルボニル アミノ〕安息香酸 224.4−〔(2’−フェノキシエトキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕 安息香酸 225.4−〔(2’−n−ヘキシルチオエチル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸
【0043】 226.4−〔(2’−フェニルチオエチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香 酸 227.4−(2’−クロロエチルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 228.4−(5’−ヘキセニルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 229.4−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 230.4−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)5−エチル安息香酸 231.4−〔(4’−メチルベンジル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 232.4−〔(4’−クロロベンジル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 233.4−〔(2’−フェニルエチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 234.4−(フェニルオキシカルボニルアミノ)安息香酸 235.4−〔(2’−ナフチル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 236.4−〔(4’−フェニルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 237.4−〔(3’−メチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 238.4−〔(4’−エチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 239.4−〔(4’−シクロヘキシルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸 240.4−〔(4’−クミルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸
【0044】 241.4−〔(4’−メトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 242.4−〔(3’−エトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 243.4−〔(4’−n−ブトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息 香酸 244.4−〔(4’−フェノキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香 酸 245.4−〔(4’−アセチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 246.4−〔(4’−メトキシカルボニルフェニル)オキシカルボニルアミノ 〕安息香酸 247.4−〔(4’−エチルカルボニルオキシフェニル)オキシカルボニルア ミノ〕安息香酸 248.4−〔(4’−エチルチオフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香 酸 249.4−〔(4’−フェニルチオフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息 香酸 250.4−〔(4’−フルオロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 251.4−〔(3’−フルオロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 252.4−〔(4’−クロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 253.4−〔(3’−クロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 254.4−〔(2’−クロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 255.4−〔(2’−ホルミルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 256.4−〔(2’−シアノフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安息香酸 257.4−〔(2’,4’−ジメチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸 258.4−〔(3’,5’−ジメチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕安 息香酸 259.4−〔(3’−ニトロ−4’−クロロフェニル)オキシカルボニルアミ ノ〕安息香酸 260.4−(n−ブチルチオールカルボニルアミノ)安息香酸
【0045】 261.4−(フェニルチオールカルボニルアミノ)安息香酸 262.4−〔(2’−ナフチルチオール)カルボニルアミノ〕安息香酸 263.4−〔(4’−メチルフェニルチオール)カルボニルアミノ〕安息香酸 264.4−(n−ヘプチルチオールチオカルボニルアミノ)安息香酸 265.4−(n−ドデシルチオールチオカルボニルアミノ)安息香酸 266.4−(n−ペンチルオキシチオカルボニルアミノ)安息香酸 267.4−〔(4’−クロロフェニル)オキシチオカルボニルアミノ〕安息香 酸 268.4−(N−メチル−N−フェニルオキシカルボニルアミノ)安息香酸
【0046】本発明の感熱記録材料においては、これら
の一般式(1)で表される安息香酸誘導体および該誘導
体の多価金属塩は、単独あるいは2種以上併用しても良
い。
【0047】一般式(1)で表される安息香酸誘導体
は、公知の方法、例えば、Bull.Soc.Chi
m.Fr.,1189(1955)に記載の方法により
製造することができる。即ち、一般式(2)で表される
アミノ安息香酸誘導体に、一般式(3)(化4)で表さ
れる化合物を反応させて製造することができる。
【0048】
【化4】 (式中、Y1 、Y2 およびR2 は前記に同じ)
【0049】一般式(2)で表されるアミノ安息香酸誘
導体と一般式(3)で表される化合物との反応は、通
常、ベンゼン、トルエン、キシレン、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン等の炭化水素
系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル等のエス
テル系溶媒、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒ
ドロフラン等のエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロ
ロホルム、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロ
ベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、メタノール、
エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ペンタノ
ール、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ等のアルコール系溶媒等の有
機溶媒あるいは水を溶媒として行うことが好ましい。勿
論、上記の溶媒は2種以上混合して用いても差し支えな
い。反応溶媒の使用量に関しては、特に制限はないが、
余り過多に使用することは、製造効率の点で好ましくな
いことは自明であり、また、非常に少なすぎる量の使用
は、反応に長時間を要することとなり、製造効率の点で
好ましくなく、通常は、一般式(2)で表される化合物
に対して、0.5倍重量〜200倍重量使用することが
好ましく、1〜100倍重量使用することがより好まし
い。
【0050】使用する一般式(3)で表される化合物の
量は、通常一般式(2)で表される化合物1モルに対し
て、0.9〜1.5モルであり、1〜1.2モルがより
好ましい。反応温度は、通常、−20℃〜溶媒の沸点の
範囲で行うことが好ましく、0℃〜溶媒の沸点の範囲で
行うことがより好ましい。反応時間は、反応温度により
異なるが、通常は、数分〜数時間を必要とするが反応
は、公知の分析手段、例えば、高速液体クロマトグラフ
ィー等により追跡することができる。尚、反応系中に脱
ハロゲン化剤として塩基を存在させなくても一般式
(2)で表される化合物が脱ハロゲン化剤として作用
し、目的とする安息香酸誘導体は製造することができる
が、塩基存在下で反応を行うことは好ましいことであ
る。かかる塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等の無機塩基を好ましい塩基
として挙げることができる。これらの無機塩基は複数を
併合して使用しても差し支えない。反応終了後、反応生
成物は、通常の後処理操作を行って得ることができ、所
望により、公知の精製方法、例えば、再結晶、カラムク
ロマトグラフィー等によりさらに純度を高めることがで
きる。
【0051】本発明に係る一般式(1)で表される安息
香酸誘導体の多価金属塩において、多価金属塩として
は、好ましくは、水難溶性あるいは水不溶性の2価、3
価あるいは4価の金属塩であり、より好ましくは、2価
あるいは3価の金属塩である。多価金属塩の具体例とし
ては、亜鉛、カドミウム、水銀、マグネシウム、カルシ
ウム、バリウム、ニッケル、スズ、鉛、ガリウム、クロ
ム、銅、モリブデン、タングステン、ジルコニウム、ス
トロンチウム、マンガン、コバルト、チタン、アルミニ
ウム、鉄の塩を挙げることができ、好ましくは、亜鉛、
マグネシウム、カルシウム、バリウム、ニッケル、マン
ガン、コバルト、アルミニウムの塩であり、より好まし
くは、亜鉛、マグネシウム、ニッケル、マンガンの塩で
あリ、亜鉛塩は特に好ましい金属塩である。また、一般
式(1)で表される安息香酸誘導体の多価金属塩におい
て、2価、3価および4価の金属塩は、通常、一般式
(1)で表される安息香酸誘導体のアルカリ金属塩(例
えば、ナトリウム、カリウム、リチウム等の金属塩)の
水溶液と、水可溶性の対応する2価、3価あるいは4価
の金属化合物の水溶液とから、複分解法により、水難溶
性あるいは水不溶性の安息香酸誘導体の多価金属塩とし
て製造される。この際、所望に応じて、加熱を行った
り、あるいは、有機溶媒を共存させても良い。
【0052】尚、一般式(1)で表される安息香酸誘導
体のアルカリ金属塩の水溶液としては、複数の異なる一
般式(1)で表される安息香酸誘導体のアルカリ金属塩
の水溶液を用いても良く、例えば、4−(n−ブチルオ
キシカルボニルアミノ)安息香酸と4−(n−オクチル
オキシカルボニルアミノ)安息香酸のそれぞれのアルカ
リ金属塩水溶液の混合水溶液、または、3−(フェニル
オキシカルボニルアミノ)安息香酸と4−(シクロヘキ
シルオキシカルボニルアミノ)安息香酸のそれぞれのア
ルカリ金属塩水溶液の混合水溶液を用いて調製された多
価金属塩も、本発明の感熱記録用材料に好適に使用する
ことができる。上記の水可溶性の金属化合物としては、
例えば、硫酸亜鉛、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウ
ム、硫酸アルミニウム等の硫酸塩、塩化亜鉛、塩化マグ
ネシウム、塩化カルシウム、塩化バリウム、塩化ニッケ
ル、塩化コバルト、塩化アルミニウム等の塩化物、酢酸
亜鉛、酢酸マンガン等の酢酸塩等が挙げられる。上述の
ようにして製造される一般式(1)で表される安息香酸
誘導体の多価金属塩は、製造条件により、水和物等の溶
媒和物を形成することもあるが、該溶媒和物も本発明の
感熱記録材料に好適に使用することができる。勿論、公
知の方法、例えば、乾燥により、該溶媒和物より、水な
どの溶媒を除いた安息香酸誘導体の多価金属塩を製造す
ることもでき、勿論、該無溶媒和物の安息香酸誘導体の
多価金属塩も、本発明の感熱記録材料に好適に使用する
ことができる。
【0053】本発明の感熱記録材料は、電子供与性発色
性化合物と、電子受容性化合物を含有する感熱記録材料
において、一般式(1)で表される安息香酸誘導体また
は/および該誘導体の多価金属塩を少なくとも1種含有
することを特徴とするものである。本発明の感熱記録材
料の構成をより具体的に記述すると、本発明は、電子供
与性発色性化合物と、電子受容性化合物として一般式
(1)で表される安息香酸誘導体または/および該誘導
体の多価金属塩を少なくとも1種含有する感熱記録材料
である。本発明の感熱記録材料においては、後述するよ
うに、公知の感熱記録材料を製造するための公知の処方
(熱可融性化合物の添加など)がさらに付与される。本
発明の感熱記録材料においては、通常、電子供与性発色
性化合物100重量部に対し、電子受容性化合物50〜
700重量部、好ましくは100〜500重量部使用す
るのが望ましい。さらに、本発明の感熱記録材料では、
電子受容性化合物として、一般式(1)で表される安息
香酸誘導体または/および該誘導体の多価金属塩以外
に、他の電子受容性化合物を併用することもできる。
【0054】本発明で使用する無色ないし淡色の電子供
与性発色性化合物としては、トリアリールメタン系化合
物、ジアリールメタン系化合物、ローダミン−ラクタム
系化合物、フルオラン系化合物、インドリルフタリド系
化合物、ピリジン系化合物、スピロ系化合物、フルオレ
ン系化合物などが挙げられる。これらの化合物のいくつ
かの具体例を挙げると、トリアリールメタン系化合物と
しては、3,3−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)
−6−ジメチルアミノフタリド〔別名、クリスタルバイ
オレットラクトン〕、3,3−ビス(4−ジメチルアミ
ノフェニル)フタリド、3−(4−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(1,3−ジメチルインドール−3−イル)
フタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−
(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3
−ビス(9−エチルカルバゾール−3−イル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3−(4−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(1−メチルピロール−3−イル)−6−
ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス〔2,2−ビス
(4−ジメチルアミノフェニル)エテニル〕−4,5,
6,7−テトラクロロフタリドなどがある。ジアリール
メタン系化合物としては、4,4−ビス−ジメチルアミ
ノベンズヒドリンベンジルエーテル、N−ハロフェニル
−ロイコオーラミン、N−2,4,5−トリクロロフェ
ニルロイコオーラミンなどがある。ローダミン−ラクタ
ム系化合物としては、ローダミン−B−アニリノラクタ
ム、ローダミン−(4−ニトロアニリノ)ラクタム、ロ
ーダミン−B−(4−クロロアニリノ)ラクタムなどが
ある。
【0055】フルオラン系化合物としては、3,6−ジ
メトキシフルオラン、3−ジメチルアミノ−7−メトキ
シフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メトキシフル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3
−N−シクロヘキシル−N−n−ブチルアミノ−7−メ
チルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジル
アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オクチル
アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジ−n−
ヘキシルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−
クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(3−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(2,3−ジクロロアニリノ)フルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(3−トリフルオロメチルア
ニリノ)フルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−7−
(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジ−n
−ブチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メトキシ−7−アニリノ
フルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−エトキシ
−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−モルホリノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ジメチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ−
n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、
【0056】3−ジ−n−オクチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N−メチ
ルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
N−n−プロピル−N−メチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−N−n−プロピル−N−エ
チルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−N−イソプロピル−N−メチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−N−n−ブチル−N−メ
チルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−N−n−ブチル−N−エチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−N−n−ブチル−N−n−
プロピルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−N−イソブチル−N−メチルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−N−イソブチル−N
−エチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−N−イソペンチル−N−エチルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−N−n−ヘキシル
−N−エチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−N−n−オクチル−N−エチルアミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−シクロヘキ
シル−N−メチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−N−シクロヘキシル−N−n−プロピル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N
−シクロヘキシル−N−n−ブチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−N−シクロヘキシル−
N−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−N−シクロヘキシル−N−n−ヘキシル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N
−シクロヘキシル−N−n−ヘプチルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、
【0057】3−N−シクロヘキシル−N−n−オクチ
ルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
N−シクロヘキシル−N−n−デシルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−N−2’−メトキシ
エチル−N−メチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−N−2’−メトキシエチル−N−エチ
ルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
N−2’−メトキシエチル−N−イソブチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−2'−エト
キシエチル−N−メチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−N−2’−エトキシエチル−N−
エチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−N−3’−メトキシプロピル−N−メチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−3’−
メトキシプロピル−N−エチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−N−3’−エトキシプロピ
ル−N−メチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−N−3’−エトキシプロピル−N−エチル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N
−2’−テトラヒドロフルフリル−N−エチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−(4’
−メチルフェニル)−N−エチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−エ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6−メチル−7−(3’−メチルフェニルアミノ)フル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
(2’,6’−ジメチルフェニルアミノ)フルオラン、
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−(2’,
6’−ジメチルフェニルアミノ)フルオラン、3−ジ−
n−ブチルアミノ−7−(2’,6’−ジメチルフェニ
ルアミノ)フルオラン、2,2−ビス〔4’−(3−N
−シクロヘキシル−N−メチルアミノ−6−メチルフル
オラン)−7−イルアミノフェニル〕プロパン、3−
〔4’−(4−フェニルアミノフェニル)アミノフェニ
ル〕アミノ−6−メチル−7−クロロフルオランなどが
ある。
【0058】インドリルフタリド系化合物としては、
3,3−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)フタリド、3,3−ビス(1−オクチル−2−
メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(2−エ
トキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−エ
チル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3
−(2−エトキシ−4−ジブチルアミノフェニル)−3
−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フ
タリド、3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェ
ニル)−3−(1−オクチル−2−メチルインドール−
3−イル)フタリドなどがある。
【0059】ピリジン系化合物としては、3−(2−エ
トキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−オ
クチル−2−メチルインドール−3−イル)−4または
7−アザフタリド、3−(2−エトキシ−4−ジエチル
アミノフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルイン
ドール−3−イル)−4または7−アザフタリド、3−
(2−ヘキシルオキシ−4−ジエチルアミノフェニル)
−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)−4または7−アザフタリド、3−(2−エトキシ
−4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−エチル−
2−フェニルインドール−3−イル)−4または7−ア
ザフタリド、3−(2−ブトキシ−4−ジエチルアミノ
フェニル)−3−(1−エチル−2−フェニルインドー
ル−3−イル)−4または7−アザフタリドなどがあ
る。
【0060】スピロ系化合物としては、3−メチル−ス
ピロ−ジナフトピラン、3−エチル−スピロ−ジナフト
ピラン、3−フェニル−スピロ−ジナフトピラン、3−
ベンジル−スピロ−ジナフトピラン、3−メチル−ナフ
ト−(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、3−プロピ
ル−スピロ−ジベンゾピランなどがある。
【0061】フルオレン系化合物としては、3’,6’
−ビスジエチルアミノ−5−ジエチルアミノスピロ(イ
ソベンゾフラン−1,9’−フルオレン)−3−オン、
3’,6’−ビスジエチルアミノ−7−ジエチルアミノ
−2−メチルスピロ(1,3−ベンゾオキサジン−4,
9’−フルオレン)などがある。これらの電子供与性発
色性化合物は、単独で、あるいは、発色画像の色調の調
整や多色感熱記録材料を得るなどの目的で2種以上併用
しても良い。
【0062】既に述べたように、本発明の感熱記録材料
では、電子受容性化合物として、一般式(1)で表され
る安息香酸誘導体または/および該誘導体の多価金属塩
以外に、他の電子受容性化合物を併用することもでき
る。この場合、全電子受容性化合物中に占める一般式
(1)で表される安息香酸誘導体または/および該誘導
体の多価金属塩の割合は、通常、10重量%以上、好ま
しくは20重量%以上、より好ましくは30重量%以上
に調製するのが望ましい。これらの他の電子受容性化合
物を併用してなる感熱記録材料も、やはり発色画像の安
定性(耐湿熱性、耐水性、耐油性など)は優れており好
ましい。一般式(1)で表される安息香酸誘導体または
/および該誘導体の多価金属塩以外の電子受容性化合物
としては、フェノール誘導体、有機酸あるいはその金属
塩、錯体、尿素誘導体などの有機電子受容性化合物ある
いは酸性白土などの無機電子受容性化合物が挙げられ
る。
【0063】これらの化合物のいくつかの具体例を挙げ
ると、4−tert−ブチルフェノール、4−tert−オクチ
ルフェノール、4−フェニルフェノール、1−ナフトー
ル、2−ナフトール、ハイドロキノン、レゾルシノー
ル、4−tert−オクチルカテコール、2,2’−ジヒド
ロキシビフェニル、4,4’−ジヒドロキシジフェニル
エーテル、2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)
プロパン〔別名、ビスフェノールA〕、1,1−ビス
(4’−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−
ビス(4’−ヒドロキシ−3’−メチルフェニル)プロ
パン、1,4−ビス(4’−ヒドロキシクミル)ベンゼ
ン、1,3,5−トリス(4’−ヒドロキシクミル)ベ
ンゼン、4,4−(m−フェニレンジイソプロピリデ
ン)ビスフェノール、4,4−(p−フェニレンジイソ
プロピリデン)ビスフェノール、2,2−ビス(4’−
ヒドロキシフェニル)酢酸エチルエステル、4,4−
(4'−ヒドロキシフェニル)ペンタン酸−n−ブチルエ
ステル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル、4
−ヒドロキシ安息香酸フェネチルエステル、2,4−ジ
ヒドロキシ安息香酸フェノキシエチルエステル、4−ヒ
ドロキシフタル酸ジメチルエステル、没食子酸−n−プ
ロピルエステル、没食子酸−n−オクチルエステル、没
食子酸−n−ドデシルエステル、没食子酸−n−オクタ
デシルエステル、
【0064】ハイドロキノンモノベンジルエ−テル、ビ
ス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド、ビス(2−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スル
フィド、ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフィド、ビス(3−シクロヘキシル−4−ヒド
ロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフォン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフ
ェニル)スルフォン、2,4’−ジヒドロキシジフェニ
ルスルフォン、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニ
ルスルフォン、4−ヒドロキシ−4’−クロロジフェニ
ルスルフォン、4−ヒドロキシ−4’−n−プロポキシ
ジフェニルスルフォン、4−ヒドロキシ−4’−イソプ
ロポキシジフェニルスルフォン、4−ヒドロキシ−4’
−n−ブトキシジフェニルスルフォン、3,4−ジヒド
ロキシ−4’−メチルジフェニルスルフォン、2,4−
ジヒドロキシジフェニルスルフォン、2−メトキシ−
4’−ヒドロキシジフェニルスルフォン、2−エトキシ
−2’−ヒドロキシジフェニルスルフォン、ビス(2−
ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)スルフォン、
ビス(2−ヒドロキシ−5−クロロフェニル)スルフォ
ン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロ
キシベンゾフェノン、1,7−ジ(4−ヒドロキシフェ
ニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン、1,5−ジ
(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オキサペンタン
などのフェノール誘導体、
【0065】サリチル酸、3−イソプロピルサリチル
酸、3−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−ジ−tert−
ブチルサリチル酸、3,5−ジ−α−メチルベンジルサ
リチル酸、3−メチル−5−α−メチルベンジルサリチ
ル酸、4−〔2’−(4−メトキシフェニルオキシ)エ
チルオキシ〕サリチル酸、2−ヒドロキシ−3−ナフト
エ酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、フタル酸モノ
ベンジルエステル、フタル酸モノフェニルエステル、4
−ニトロ安息香酸、3−ニトロ安息香酸、2−ニトロ安
息香酸、4−クロロ安息香酸などの有機酸あるいはこれ
らの金属塩(例えば、ニッケル、亜鉛、アルミニウム、
カルシウム等の金属塩)、チオシアン酸亜鉛アンチピリ
ン錯体、モリブデン酸アセチルアセトン錯体などの錯
体、フェニルチオ尿素、ジ(3−トリフルオロメチルフ
ェニル)チオ尿素、1,4−ジ(3’−クロロフェニ
ル)−3−チオセミカルバジドなどの尿素誘導体などの
有機電子受容性化合物、酸性白土、アタパルガイト、活
性白土、塩化アルミニウム、塩化亜鉛、臭化亜鉛などの
無機電子受容性化合物を好ましい化合物として挙げるこ
とができる。これらの電子受容性化合物は、単独で、あ
るいは、2種以上併用しても良い。
【0066】本発明の感熱記録材料に、発色感度を向上
させる目的で、増感剤として熱可融性化合物(融点約7
0〜150℃、より好ましくは融点約80〜130℃の
化合物)を、さらに添加することは、高速記録に対応し
た感熱記録材料を得るためには好ましいことである。こ
の場合、通常、電子供与性発色性化合物100重量部に
対し、熱可融性化合物10〜700重量部、好ましくは
20〜500重量部使用するのが望ましい。かかる熱可
融性化合物の具体例としては、たとえば、カプロン酸ア
ミド、カプリン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステア
リン酸アミド、オレイン酸アミド、ステアリル尿素、ス
テアリン酸アニリド、N−エチルカルバゾール、4−メ
トキシジフェニルアミンなどの含窒素化合物、4−ベン
ジルオキシ安息香酸ベンジルエステル、2−ナフトエ酸
フェニルエステル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フ
ェニルエステル、シュウ酸ジベンジルエステル、シュウ
酸ジ(4−メチルベンジル)エステル、シュウ酸ジ(4
−クロロベンジル)エステル、グルタル酸ジフェナシル
エステル、ジ(4−メチルフェニル)カーボネート、テ
レフタル酸ジベンジルエステルなどのエステル化合物、
4−ベンジルビフェニル、m−ターフェニル、フルオレ
ン、フルオランテン、2,6−ジイソプロピルナフタレ
ン、3−ベンジルアセナフテンなどの炭化水素化合物、
【0067】2−ベンジルオキシナフタレン、2−
(4’−メチルベンジルオキシ)ナフタレン、1,4−
ジエトキシナフタレン、1,2−ジフェノキシエタン、
1,2−ビス(3’−メチルフェノキシ)エタン、1−
フェノキシ−2−(4’−エチルフェノキシ)エタン、
1−(4'−メトキシフェノキシ)−2−フェノキシエタ
ン、1−(4’−メトキシフェノキシ)−2−(3’−
メチルフェノキシ)エタン、1−(4’−メトキシフェ
ノキシ)−2−(2’−メチルフェノキシ)エタン、4
−(4’−メチルフェノキシ)ビフェニル、1,4−ビ
ス(2’−クロロベンジルオキシ)ベンゼン、4,4’
−ジ−n−ブトキシジフェニルスルフォン、1,2−ジフ
ェノキシベンゼン、1,4−ビス(2'−クロロフェノキ
シ)ベンゼン、1,4−ビス(4’−メチルフェノキ
シ)ベンゼン、1,4−ビス(3’−メチルフェノキシ
メチル)ベンゼン、4−クロロベンジルオキシ−(4’
−エトキシベンゼン)、4,4’−ビス(フェノキシ)
ジフェニルエーテル、4,4’−ビス(フェノキシ)ジ
フェニルチオエーテル、1,4−ビス(4’−ベンジル
フェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス〔(4’−メチル
フェニルオキシ)メトキシメチル〕ベンゼンなどのエー
テル化合物などを挙げることができる。これらの熱可融
性化合物は、単独で、あるいは、2種以上併用しても良
い。
【0068】本発明の感熱記録材料を製造するには、特
殊な方法によらなくとも公知の方法により製造すること
ができる。一般的には、電子供与性発色性化合物、電子
受容性化合物ならびに一般式(1)で表される安息香酸
誘導体または/および該誘導体の多価金属塩などは、各
々水溶性バインダー中で、ボールミル、サンドミル、横
型サンドミル、アトライタ、コロイダルミルなどの手段
により、通常、3μ以下、好ましくは1.5μ以下の粒
径にまで粉砕分散し、混合して記録層用の塗液を調製す
ることができる。この際、後述する顔料の内で、金属化
合物、例えば、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、酸化
チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等を
顔料とする場合、一般式(1)で表される安息香酸誘導
体または/および該誘導体の多価金属塩と、金属化合物
の顔料とを、一緒に分散させることにより、より一層高
い発色画像の保存安定性を有した感熱記録材料を得るこ
とができ、好ましい場合がある。
【0069】かかる水溶性バインダーとしては、具体的
には、例えば、ポリビニールアルコール、スルフォン化
ポリビニールアルコール、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、エピクロルヒドリ
ン変成ポリアミド、エチレン−無水マレイン酸共重合
体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン
−無水マレイン酸共重合体、ポリアクリル酸、ポリアク
リルアミド、メチロール変成ポリアクリルアミド、デン
プン誘導体、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、アラビアゴム、カルボキ
シル基変成ポリビニールアルコールなどを例示すること
ができる。
【0070】更に必要に応じて、本発明の感熱記録材料
の記録層中には、顔料、水不溶性バインダー、金属石
鹸、ワックス、界面活性剤、紫外線吸収剤、ヒンダード
フェノール、消泡剤などを添加する。顔料として、酸化
亜鉛、炭酸亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
炭酸バリウム、硫酸バリウム、酸化チタン、タルク、ロ
ウ石、カオリン、ケイソウ土、水酸化アルミニウム、水
酸化マグネシウム、アルミナ、シリカ、非晶質シリカ、
尿素−ホルマリン充填剤、ポリエチレン粒子、セルロー
ス充填剤などが用いられる。水不溶性バインダーとして
は、合成ゴムラテックスあるいは合成樹脂エマルジョン
が一般的であり、スチレン−ブタジエンゴムラテック
ス、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス、アクリ
ル酸メチル−ブタジエンゴムラテックス、酢酸ビニルエ
マルジョンなどが知られており、必要に応じて使用され
る。
【0071】金属石鹸としては、高級脂肪酸金属塩が用
いられ、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、
ステアリン酸アルミニウム、オレイン酸亜鉛などが用い
られる。ワックスとしては、パラフィンワックス、マイ
クロクリスタリンワックス、カルボキシ変成パラフィン
ワックス、カルナウバワックス、ポリエチレンワック
ス、ポリスチレンワックス、キャンデリアワックス、モ
ンタンワックス、高級脂肪酸エステルなどが挙げられ
る。界面活性剤としては、スルホコハク酸系のアルカリ
金属塩〔例えば、ジ(n−ヘキシル)スルホコハク酸、
ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸等のナトリウ
ム塩〕、フッソ含有の界面活性剤などが挙げられる。紫
外線吸収剤としては、桂皮酸誘導体、ベンゾフェノン誘
導体、ベンゾトリアゾリルフェノール誘導体などが挙げ
られる。
【0072】ヒンダードフェノールとしては、フェノー
ル性水酸基のオルソ位の少なくとも1つが、分枝アルキ
ル基で置換されたフェノール誘導体が好ましく、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−te
rt−ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2
−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニ
ル)ブタン、1,1,3−トリス(2−エチル−4−ヒ
ドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,
1,3−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メ
チル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)プ
ロパン、2,2’−メチレン−ビス(6−tert−ブチル
−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス
(6−tert−ブチル−4−エチルフェノ−ル)、1,
3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、
1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ
−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸、1,
3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−
2−メチル−6−エチルベンジル)イソシアヌル酸、ビ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフ
ェニル)スルフィドなどが挙げられる。
【0073】本発明の感熱記録材料において、記録層の
形成方法に関しては、特に限定されるものではなく、従
来より公知の技術に従って形成することができる。例え
ば、感熱記録層用の塗液を、支持体上に、エアーナイフ
コーター、ブレードコーター、バーコーター、グラビア
コーター、カーテンコーター、ワイヤーバーなどの適当
な塗布装置で塗布、乾燥して記録層を形成することがで
きる。塗液の塗布量に関しても、特に限定されるもので
はなく、一般に乾燥重量で、1.5〜12g/m2 、好
ましくは2.5〜10g/m2 の範囲で調整される。支
持体としては紙、プラスチックシート、合成紙などが用
いられる。なお、必要に応じて、感熱記録層の表面およ
び/または裏面に、保護層を設けたり、支持体と感熱記
録層の間に下塗り層を設けることも勿論可能であり、さ
らには、粘着加工を施すなど感熱記録材料の製造方法に
おける各種の公知技術が付与しえる。
【0074】
【実施例】以下、製造例および実施例により、本発明を
更に具体的に説明するが、本発明は、これらに限定され
るものではない。尚、以下において%は重量%を表す。 製造例1(例示化合物番号135の亜鉛塩の製造) 3−アミノ安息香酸137gと炭酸水素ナトリウム84
gを懸濁させたメタノール(700 )の溶液に、フェ
ニルクロロホルメート160gを、室温で2時間を要し
て滴下した。滴下終了後、さらに室温で1時間攪拌した
後、濃塩酸30gと水1200mlの混合水溶液を加え、
析出した結晶を濾過、乾燥し、目的とする3−(フェニ
ルオキシカルボニルアミノ)安息香酸205gを無色の
結晶として得た。収率80%、 融点252〜254
℃。この3−(フェニルオキシカルボニルアミノ)安息
香酸25.7gを、炭酸水素ナトリウム8.4gを含む
水(400ml)とメタノール(600ml)の混合溶液
に、室温で徐々に加え、溶解させた。上記溶液を、硫酸
亜鉛の7水和物14.9gを含む水溶液(1200ml)
に、室温で1時間を要して滴下した。滴下後、4時間室
温で攪拌を行った後、析出した結晶を濾過し、水洗後乾
燥を行い、26.0gの無色の結晶として目的とする3
−(フェニルオキシカルボニルアミノ)安息香酸の亜鉛
塩を得た。融点300℃以上。
【0075】製造例2(例示化合物番号201の亜鉛塩
の製造) 4−アミノ安息香酸137gと炭酸水素ナトリウム84
gを懸濁させたメタノール(700ml)の溶液に、n−
ノニルクロロホルメート210gを、室温で2時間を要
して滴下した。滴下終了後、さらに室温で2時間攪拌し
た後、濃塩酸30gと水1200mlの混合水溶液を加
え、析出した結晶を濾過、乾燥し、目的とする4−(n
−ノニルオキシカルボニルアミノ)安息香酸250g
を、無色の結晶として得た。収率81%、融点176〜
178℃。この4−(n−ノニルオキシカルボニルアミ
ノ)安息香酸30.7gを、炭酸水素ナトリウム8.4
gを含む水(400ml)とメタノール(600ml)の混
合溶液に、室温で徐々に加え、溶解させた。上記溶液
を、硫酸亜鉛の7水和物14.9gを含む水溶液(12
00ml)に、室温で1時間を要して滴下した。滴下後、
4時間室温で攪拌を行った後、析出した結晶を濾過し、
水洗後乾燥を行い、31gの無色の結晶として、目的と
する4−(n−ノニルオキシカルボニルアミノ)安息香
酸の亜鉛塩を得た。融点257〜259℃。
【0076】製造例3(例示化合物番号234の亜鉛塩
の製造) 製造例1において、n−ノニルクロロホルメートの代わ
りに、フェニルクロロホルメートを用いた以外は、製造
例1に記載した方法に従い、4−(フェニルオキシカル
ボニルアミノ)安息香酸(融点244〜246℃)を製
造し、さらに製造例1に記載した方法に従い、4−(フ
ェニルオキシカルボニルアミノ)安息香酸の亜鉛塩を製
造した。融点300℃以上。
【0077】実施例1〜21 下記の方法で調製したA液100g、C液250g、D
液250gの分散液と30%パラフィンワックス23g
を混合して、これを上質紙に、乾燥塗布量が、5.0±
0.5g/m2 となるように塗布、乾燥し、感熱記録紙
を作製した。尚、各実施例に使用したA液中の電子供与
性発色性化合物およびC液中の一般式(1)で表される
安息香酸誘導体または/および該誘導体の多価金属塩
は、第1表(表1、表2、表3)に示した。 〔分散液の調製法〕 (A液組成) 電子供与性発色性化合物 10g 10%ポリビニールアルコール水溶液(クラレ−117) 10g 水 80g 計 100g (B液組成) 電子受容性化合物 20g 軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業、TP−123) 40g 10%ポリビニールアルコール水溶液(クラレ−117) 60g 水 130g 計 250g (C液組成) 一般式(1)で表される安息香酸誘導体または/および 該誘導体の多価金属塩 20g 軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業、TP−123) 40g 10%ポリビニールアルコール水溶液(クラレ−117) 60g 水 130g 計 250g (D液組成) 熱可融性化合物(2−ベンジルオキシナフタレン) 20g 10%ポリビニールアルコール水溶液(クラレ−117) 10g 水 220g 計 250g 上記A液、B液、C液、D液を、それぞれサンドグライ
ンディングミルで、平均粒子径が、1.5μ以下になる
ように分散し、分散液を調製した。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】
【表3】
【0081】実施例22〜27 A液100g、B液250g、C液250g、D液25
0gの分散液と30%パラフィンワックス23gを混合
して、これを上質紙に乾燥塗布量が、5.0±0.5g
/m2 となるように塗布、乾燥し、感熱記録紙を作製し
た。尚、B液中の電子受容性化合物としては、ビスフェ
ノールAを使用した。又、各実施例に使用したA液中の
電子供与性発色性化合物およびC液中の一般式(1)で
表される安息香酸誘導体または/および該誘導体の多価
金属塩は第2表(表4)に示した。
【0082】
【表4】
【0083】比較例1〜4 A液100g、B液250g、D液250gの分散液と
30%パラフィンワックス23gを混合して、これを上
質紙に乾燥塗布量が、5.0±0.5g/m2となるよ
うに塗布、乾燥し、感熱記録紙を作製した。尚、各比較
例に使用したA液中の電子供与性発色性化合物およびB
液中の電子受容性化合物は第3表(表5)に示した。
【0084】
【表5】
【0085】比較例5〜6 C液中の本発明に係る一般式(1)で表される安息香酸
誘導体または/および該誘導体の多価金属塩の代わり
に、ステアリン酸亜鉛(比較例5)または安息香酸亜鉛
(比較例6)を用い、A液中の電子供与性発色性化合物
としては、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオランを使用し、B液中の電子受容性化
合物としては、ビスフェノールAを使用し、A液100
g、B液250g、C液250g、D液250gの分散
液と30%パラフィンワックス23gを混合して、これ
を上質紙に乾燥塗布量が、5.0±0.5g/m2 とな
るように塗布、乾燥し、感熱記録紙を作製した。
【0086】実施例および比較例で作製した各感熱記録
紙について、下記の方法で評価を行った。未発色部の保
存安定性試験の結果を第4表(表6、表7)に示した。
また、発色画像の保存安定性試験の結果を第5表(表
8、表9)に示した。 〔感熱記録紙の評価法〕 (未発色部の保存安定性試験)実施例および比較例で作
製した各感熱記録紙の塗布直後の未発色部(地肌)の白
色度を、色差計(Σ−80、日本電色製)を用いて測定
した。比較例3および比較例4で作製した感熱記録紙
は、塗布直後すでに黒灰色に汚れていた。尚、保存安定
性試験は、耐湿熱性試験及び耐油性試験を行い、各試験
後の各感熱記録紙の未発色部の白色度を調べた。 ・耐湿熱性試験:各感熱記録紙を、40℃、90%相対
湿度中に24時間保存した後の白色度を色差計を用いて
測定した。 ・耐油性試験:各感熱記録紙に、ジオクチルフタレート
を含有したカプセル塗工紙を重ね、加圧ロールを通過さ
せた後、1週間25℃で保存した後の未発色部の白色度
を色差計を用いて測定した。 数値が大きい程、白色度が高く、未発色部の保存安定性
に優れていることを示している。また、耐筆記具試験と
して、未発色部分を蛍光ペンで筆記した後、25℃、7
2時間放置後の、未発色部分の白色度を目視で観察し
た。○は汚れの無い白色度の高い状態を示し、×は黒灰
色に汚れた状態を示す。
【0087】(発色画像の保存安定性試験)実施例およ
び比較例で作製した各感熱記録紙を、感熱紙発色装置
(大倉電気製TH−PMD)を用いて、マクベス濃度計
(TR−524型)を用いて測定した発色濃度が、0.
9である発色画像を形成した後、保存安定性試験を行っ
た。尚、保存安定性試験は、耐湿熱性試験及び耐油性試
験を行い、各試験後の各感熱記録紙の画像保存安定性を
調べた。 ・耐湿熱性試験:各感熱記録紙を、40℃、90%相対
湿度中に24時間保存した後の発色画像濃度を、マクベ
ス濃度計を用いて測定し、発色画像の残存率を求めた。 ・耐油性試験:各感熱記録紙に、ジオクチルフタレート
を含有したカプセル塗工紙を重ね、加圧ロールを通過さ
せた後、1週間25℃で保存した後の発色画像濃度を、
マクベス濃度計を用いて測定し、発色画像の残存率を求
めた。 数値が大きいほど、発色画像の保存安定性が優れている
ことを示している。また、耐筆記具試験として、発色部
分を蛍光ペンで筆記した後、25℃、72時間放置後
の、発色部分の残存率の程度を目視で観察した。◎は消
色が無い状態を示し、○は少し消色した状態を示し、×
は消色した状態を示す。
【0088】
【表6】
【0089】
【表7】 第4表から明らかなように、一般式(1)で表される安
息香酸誘導体または/および該誘導体の多価金属塩を含
有する本発明の感熱記録材料は、従来の感熱記録材料に
比較して、塗布直後の未発色部(地肌)の白色度、未発
色部の保存安定性(耐湿熱性、耐油性および耐筆記具
性)ともに、非常に優れている。
【0090】
【表8】
【0091】
【表9】 第5表より明らかなように、一般式(1)で表される安
息香酸誘導体または/および該誘導体の多価金属塩を含
有する本発明の感熱記録材料は、従来の感熱記録材料に
比較して、発色画像の保存安定性(耐湿熱性、耐油性お
よび耐筆記具性)が非常に優れている。
【0092】
【発明の効果】本発明は、電子供与性発色性化合物およ
び電子受容性化合物を含有する感熱記録材料において、
一般式(1)で表される安息香酸誘導体または/および
該誘導体の多価金属塩を含有させることにより、未発色
部および発色画像の保存安定性の非常に優れた感熱記録
材料を提供することを可能にするものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 和良 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三 井東圧化学株式会社内 審査官 松島 裕美 (56)参考文献 特開 平5−185738(JP,A) 特開 平1−232092(JP,A) 特開 昭62−59084(JP,A) 特開 平7−126232(JP,A) 特開 平6−72984(JP,A) 特開 昭54−111905(JP,A) 特開 平5−169832(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/26 - 5/38 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子供与性発色性化合物および電子受容
    性化合物を含有する感熱記録材料において、一般式
    (1)(化1)で表される安息香酸誘導体または/およ
    び該誘導体の多価金属塩を少なくとも1種含有する感熱
    記録材料。 【化1】 (式中、X1 およびX2 は水素原子、ハロゲン原子、ニ
    トロ基、アルキル基、アルコキシ基、アラルキル基また
    はアリール基を表し、Y1 およびY2 は酸素原子または
    硫黄原子を表し、R1 は水素原子、アルキル基、アラル
    キル基またはアリール基を表し、R2 はアルキル基、ア
    ルケニル基、アラルキル基またはアリール基を表す)
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