JPH06122278A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JPH06122278A
JPH06122278A JP5179561A JP17956193A JPH06122278A JP H06122278 A JPH06122278 A JP H06122278A JP 5179561 A JP5179561 A JP 5179561A JP 17956193 A JP17956193 A JP 17956193A JP H06122278 A JPH06122278 A JP H06122278A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
azaphthalide
diethylamino
group
methyl
derivative
Prior art date
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Pending
Application number
JP5179561A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Ohashi
正典 大橋
Tetsuo Tsuchida
哲夫 土田
Kiyomi Okada
きよみ 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】600〜700nmの波長領域において、下記
に示すPCS値が0.8以上であり、また高温あるいは
高湿条件下に長時間保存されても地肌カブリおよび記録
濃度の低下が少なく、しかも発色色調が青黒色の感熱記
録体を提供することにある。 【構成】支持体上に、無色ないし淡色の塩基性染料と呈
色剤を含有する記録層を設けた感熱記録体において、記
録層中に、塩基性染料として黒色発色系フルオラン誘導
体の少なくとも1種と下記一般式〔化1〕で表されるア
ザフタリド誘導体の少なくとも1種を、アザフタリド誘
導体がフルオラン誘導体の3〜50重量%となるように
併用し、呈色剤として下記一般式〔化2〕で表されるジ
フェニルスルホン誘導体を含有した感熱記録体。 【化1】 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録体に関し、特に
600〜700nmの波長領域におけるOCR読取りが
可能な感熱記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、無色ないしは淡色の塩基性染料と
有機ないしは無機呈色剤との呈色反応を利用し、熱によ
り両発色物質を接触させて記録像を得るようにした感熱
記録体はよく知られている。かかる感熱記録体は比較的
安価であり、また記録機器がコンパクトで且つその補修
も比較的容易であるため、ファクシミリや各種計算機等
の記録媒体としてのみならず、幅広い分野において使用
されている。
【0003】最近のニーズの多様化に伴い、感熱記録体
においても様々な性質が要求されている。その一つとし
て、発色色調が黒系で、しかも600〜700nmの波
長領域に読取りが可能なOCR用感熱記録紙の要望があ
る。一般に、600〜700nmの波長領域に強い吸収
ピークをもつ塩基性染料は、その色調が青色である。そ
こで、この色調を黒ぽくするために、黒色発色系塩基性
染料との併用がなされているが、保存中、白紙部にカブ
リ(地肌カブリ)が新たに発生するため、その改良が強
く要請されているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、60
0〜700nmの波長領域において、下記に示すPCS
値が0.8以上であり、また高温あるいは高湿条件下に
長時間保存されても地肌カブリの発生および記録部の濃
度低下が少なく、しかも発色色調が青黒色の感熱記録体
を提供することにある。
【0005】PCS=(RL −RD )/RLL :白バー及びマージンの反射率 RD :黒バーの反射率
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、支持体上
に、無色ないし淡色の塩基性染料と呈色剤を含有する感
熱記録層を設けた感熱記録体において、記録層中に、塩
基性染料として黒色発色系フルオラン誘導体の少なくと
も1種と下記一般式〔化1〕で表されるアザフタリド誘
導体の少なくとも1種を、アザフタリド誘導体がフルオ
ラン誘導体の3〜50重量%となるように併用し、呈色
剤として下記一般式〔化2〕で表されるジフェニルスル
ホン誘導体を含有させることにより、上記目的が達成さ
れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
【化1】
【0008】〔式中、A,Bは炭素原子又は窒素原子を
示すが、少なくとも1個は窒素原子である。R1 〜R4
は各々水素原子;アルキル基;不飽和アルキル基;シク
ロアルキル基;アリール基;アラルキル基;テトラヒド
ロフルフリル基又はこれらをさらにハロゲン原子、アル
キル基、アルコキシル基で置換した基を示し、またR1
とR2 、R3 とR4 は互いに環を形成することもでき
る。X、Yは各々水素原子;ハロゲン原子;アルキル
基;アルコキシル基又はアシルオキシ基を示す。但し、
XとYは同時に水素原子を示すことはない。〕
【0009】
【化2】
【0010】〔式中、R5 ,R6 はそれぞれC1 〜C4
のアルキル基、C2 〜C4 のアルケニル基、C1 〜C4
のアルコキシル基、ベンジルオキシ基、またはハロゲン
原子を示す。mは0又は1〜2の整数を示し、nは1〜
3の整数を示し、p,qはそれぞれ0又は1〜2の整数
を示す。〕 即ち本発明は、無色ないしは淡色の塩基性染料として黒
色発色系フルオラン誘導体と特定のアザフタリド誘導体
を特定の染料を特定の割合で組み合わせ、更に呈色剤と
してジフェニルスルホン誘導体を使用することにより、
600〜700nmの波長領域におけるPCS値が0.
8以上であり、また高温あるいは高湿条件下に長時間保
存されても地肌カブリおよび記録部の濃度低下が少な
く、しかも発色色調が青黒色の感熱記録体が得られるこ
とを見出したものである。
【0011】
【作用】本発明の感熱記録体は、特定のアザフタリド誘
導体を黒色発色系フルオラン誘導体に対して、3〜50
重量%、好ましくは5〜30重量%、最も好ましくは1
0〜30重量%の範囲で併用し、更に呈色剤としてジフ
ェニルスルホン誘導体を使用することにより600〜7
00nmのPCS値が0.8以上で、さらに長時間高
湿、高温条件下に曝されても地肌カブリおよび記録部の
濃度低下が少なく、しかも発色色調が青黒色ないし黒青
色の感熱記録体を得ているものである。
【0012】記録層中における塩基性染料量が増加すれ
ば当然PCS値も増加するが、記録感度、未記録紙の光
暴露に対する黄変性、および経済性を考慮すれば、塩基
性染料の量としては0.2〜1.0g/m2 の範囲で調
節するのが好ましい。また、記録層中のアザフタリド誘
導体の量がフルオラン誘導体に対して、3重量%未満に
なると、600〜700nmのPCS値が0.8未満と
なり、目的とする青黒色の記録像が得られない。逆に5
0重量%を越えて併用すると、発色像の色調が青色に近
くなってしまうのみならず、湿度、温度、光等の影響で
地肌カブリ(白紙部の変色)を生じ、商品価値が著しく
低下してしまう。
【0013】本発明において用いられる黒色発色系フル
オラン誘導体の具体例としては、例えば下記のものが挙
げられる。3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7
−トルイジノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−キシリジノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−メシチジノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−(p−ブチルアニリノ)フ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニ
シジノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−
7−p−フェネチジノフルオラン、3−ジメチルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジプロピ
ルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
ジ(β−エトキシエチル)アミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジ(クロルエチル)アミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジベンジルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−シク
ロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−アリル−N−n−ペンチルアミノ)−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリ
ジノ−6−メチル−7−トルイジノフルオラン、3−ピ
ペリジノ−6−メチル−7−(p−ブチルアニリノ)フ
ルオラン、3−メチルピペリジノ−6−メチル−7−
(p−ブチルアニリノ)フルオラン、3−モルホリノ−
6−メチル−7−(p−ブチルアニリノ)フルオラン、
3−(N−メチル−アニリノ)−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−(N−エチル−アニリノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−ベンジル
−アニリノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−p−クロル
−アニリノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−(N−エチル−アニリノ)−6−メチル−7−(p
−トルイジノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−ト
ルイジノ)−6−メチル−7−(p−トルイジノ)フル
オラン、3−N−ベンジル−キシリジノ−6−メチル−
7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−(N−クロル
エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−キシリジ
ノフルオラン、3−N−エチル−アニリノ−6−メチル
−7−(p−ブチルアニリノ)フルオラン、3−ジブチ
ルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソペ
ンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−エチル−N−n−ヘキシルアミノ)−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ヘキサメチレ
ンイミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(2,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−ブロモ−7−アニリノフルオラン、3−
(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−テト
ラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフ
ルフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−1,6−ジメチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ジエチルアミノ−4−クロロ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブ
チルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、
3−(N−エチル−N−ヘキシルアミノ)−7−(o−
クロロアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−
イソペンチルアミノ)−7−(o−クロロアニリノ)フ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−ブロモアニ
リノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−フ
ルオロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(o−メトキシカルボニルフェニルアミノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−〔o−(イソペンチルオ
キシカルボニル)フェニルアミノ〕フルオラン、3−ジ
エチルアミノ−5,6−ジメチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−5−クロロ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メ
チル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリ
ノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(p−トリ
フルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−5−メチル−7−(m−トリフルオロメチルアニ
リノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−5−エチル−
7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、
3−(N−エチル−N−シクロペンチルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−5−クロロ−7−(m−トリフルオロメチルアニリ
ノ)フルオラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−エト
キシプロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−(N−メチル−N−エトキシプロピルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン等。
【0014】また、本発明において上記の如きフルオラ
ン誘導体と併用される前記一般式〔化1〕で表されるア
ザフタリド誘導体は、単独で使用した時の発色色調が高
濃度の青色に発色する染料であり、具体的には下記の化
合物などが例示される。3−(4−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−4−アザフタリド、3−(4−ジメチルアミノフ
ェニル)−3−(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェ
ニル)−7−アザフタリド、3−(4−ジメチルアミノ
フェニル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフ
ェニル)−4−アザフタリド、3−(4−ジメチルアミ
ノフェニル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−メチル
フェニル)−7−アザフタリド、3−(4−ジメチルア
ミノフェニル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−メチ
ルフェニル)−4,7−ジアザフタリド、3−(4−ジ
メチルアミノフェニル)−3−(4−ジブチルアミノ−
2−メチルフェニル)−4−アザフタリド、3−(4−
ジメチルアミノフェニル)−3−(4−ジアリルアミノ
−2−メチルフェニル)−4−アザフタリド、3−(4
−ジメチルアミノフェニル)−3−(4−アリルアミノ
−2−メチルフェニル)−4−アザフタリド、3−(4
−ジメチルアミノフェニル)−3−(4−N−メチル−
N−アリルアミノ−2−メチルフェニル)−4−アザフ
タリド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−
(4−ジプロパギルアミノ−2−メチルフェニル)−4
−アザフタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)
−3−(4−プロパギルアミノ−2−メチルフェニル)
−4−アザフタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(4−N−メチル−N−プロパギルアミノ−
2−メチルフェニル)−4−アザフタリド、3−(4−
ジメチルアミノフェニル)−3−(4−N−メチル−N
−シクロヘキシルアミノ−2−メチルフェニル)−4−
アザフタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)−
3−(4−N−エチル−p−トルイジノ−2−メチルフ
ェニル)−4−アザフタリド、3−(4−ジメチルアミ
ノフェニル)−3−(4−N−メチル−N−ベンジルア
ミノ−2−メチルフェニル)−4−アザフタリド、3−
(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(4−N−エチ
ル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ−2−メチルフ
ェニル)−4−アザフタリド、3−(4−ジメチルアミ
ノフェニル)−3−(4−N−メチル−N−エトキシメ
チルアミノ−2−メチルフェニル)−4−アザフタリ
ド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(4−
N−メチル−N−エトキシメチルアミノ−2−メチルフ
ェニル)−7−アザフタリド、3−(4−ジメチルアミ
ノフェニル)−3−(4−ジメチルアミノ−2−エチル
フェニル)−4−アザフタリド、3−(4−ジメチルア
ミノフェニル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−エチ
ルフェニル)−4−アザフタリド、3−(4−ジメチル
アミノフェニル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−イ
ソブチルフェニル)−4−アザフタリド、3−(4−ジ
メチルアミノフェニル)−3−(4−ジエチルアミノ−
2−メトキシフェニル)−4−アザフタリド、3−(4
−ジメチルアミノフェニル)−3−(4−ジエチルアミ
ノ−2−メトキシフェニル)−7−アザフタリド、3−
(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(4−ジエチル
アミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、
3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(4−ジエ
チルアミノ−2−エトキシフェニル)−7−アザフタリ
ド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(4−
ジエチルアミノ−2−アセトキシフェニル)−4−アザ
フタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−
(4−ジエチルアミノ−2−クロロフェニル)−4−ア
ザフタリド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3
−(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)−4−
アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−
3−(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)−7
−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)
−3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−
4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノフェニ
ル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−7−アザフタリド、3−(4−ジブチルアミノフ
ェニル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェ
ニル)−4−アザフタリド、3−(4−N−メチル−N
−シクロヘキシルアミノフェニル)−3−(4−ジエチ
ルアミノ−2−メチルフェニル)−4−アザフタリド、
3−(4−N−エチル−N−イソペンチルアミノフェニ
ル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−4−アザフタリド、3−(4−N−エチル−N−
シクロペンチルアミノフェニル)−3−(4−ジエチル
アミノ−2−メチルフェニル)−4−アザフタリド、3
−(4−ピペリジノフェニル)−3−(4−ジエチルア
ミノ−2−メチルフェニル)−4−アザフタリド、3−
(4−ピロリジノフェニル)−3−(4−ジエチルアミ
ノ−2−メチルフェニル)−4−アザフタリド、3,3
−ビス(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)−
4−アザフタリド、3,3−ビス(4−ジメチルアミノ
−2−メチルフェニル)−7−アザフタリド、3,3−
ビス(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−4
−アザフタリド、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−
2−メチルフェニル)−7−アザフタリド、3,3−ビ
ス(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−4,
7−ジアザフタリド、3,3−ビス(4−ジエチルアミ
ノ−2−エチルフェニル)−4−アザフタリド、3−
(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(4−ジメチル
アミノ−2−メトキシフェニル)−4−アザフタリド、
3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(4−ジメ
チルアミノ−2−メトキシフェニル)−7−アザフタリ
ド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(4−
ジメチルアミノ−2−メトキシフェニル)−4−アザフ
タリド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−
(4−ジエチルアミノ−2−メトキシフェニル)−4−
アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−
3−(4−ジエチルアミノ−2−メトキシフェニル)−
7−アザフタリド、3−(4−ジメチルアミノ−2−メ
チルフェニル)−3−(4−ジメチルアミノ−2−エト
キシフェニル)−4−アザフタリド、3−(4−ジメチ
ルアミノ−2−メチルフェニル)−3−(4−ジエチル
アミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、
3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3
−(4−ジメチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4
−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチ
ルフェニル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキ
シフェニル)−4−アザフタリド、3−(4−ジメチル
アミノフェニル)−3−(4−ジメチルアミノ−2−エ
トキシフェニル)−4−アザフタリド、3−(4−ジメ
チルアミノフェニル)−3−(4−ジメチルアミノ−2
−エトキシフェニル)−7−アザフタリド、3−(4−
ジエチルアミノフェニル)−3−(4−ジメチルアミノ
−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、3−
(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(4−ジエチル
アミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、
3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(4−ジエ
チルアミノ−2−エトキシフェニル)−7−アザフタリ
ド、3−(4−ジメチルアミノ−2−メトキシフェニ
ル)−3−(4−ジメチルアミノ−2−クロロフェニ
ル)−4−アザフタリド、3−(4−ジメチルアミノ−
2−メトキシフェニル)−3−(4−ジエチルアミノ−
2−クロロフェニル)−4−アザフタリド、3−(4−
ジエチルアミノ−2−メトキシフェニル)−3−(4−
ジメチルアミノ−2−クロロフェニル)−4−アザフタ
リド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メトキシフェニ
ル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−クロロフェニ
ル)−4−アザフタリド、3,3−ビス(4−ジメチル
アミノ−2−メトキシフェニル)−4−アザフタリド、
3,3−ビス(4−ジメチルアミノ−2−メトキシフェ
ニル)−7−アザフタリド、3−(4−ジメチルアミノ
−2−メトキシフェニル)−3−(4−ジエチルアミノ
−2−メトキシフェニル)−4−アザフタリド、3−
(4−ジメチルアミノ−2−メトキシフェニル)−3−
(4−ジエチルアミノ−2−メトキシフェニル)−7−
アザフタリド、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2
−メトキシフェニル)−4−アザフタリド、3,3−ビ
ス(4−ジエチルアミノ−2−メトキシフェニル)−7
−アザフタリド、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−
2−メトキシフェニル)−4,7−ジアザフタリド、
3,3−ビス(4−ジメチルアミノ−2−エトキシフェ
ニル)−4−アザフタリド、3,3−ビス(4−ジメチ
ルアミノ−2−エトキシフェニル)−7−アザフタリ
ド、3,3−ビス(4−ジメチルアミノ−2−エトキシ
フェニル)−4,7−ジアザフタリド、3−(4−ジメ
チルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(4−ジエ
チルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリ
ド、3−(4−ジメチルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−7−アザフタリド、3,3−ビス(4−ジエチル
アミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、
3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェ
ニル)−7−アザフタリド、3,3−ビス(4−ジエチ
ルアミノ−2−エトキシフェニル)−4,7−ジアザフ
タリド、3,3−ビス(4−ジメチルアミノ−2−エチ
ルフェニル)−4−アザフタリド、3−(4−ジメチル
アミノ−2−エチルフェニル)−3−(4−ジエチルア
ミノ−2−エチルフェニル)−4−アザフタリド、3−
(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−
(4−ジメチルアミノ−2−メトキシフェニル)−4−
アザフタリド、3−(4−ジメチルアミノ−2−メチル
フェニル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−メトキシ
フェニル)−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルア
ミノ−2−メチルフェニル)−3−(4−ジメチルアミ
ノ−2−メトキシフェニル)−4−アザフタリド、3−
(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−
(4−ジエチルアミノ−2−メトキシフェニル)−4−
アザフタリド、3,3−ビス(4−ジメチルアミノ−2
−クロロフェニル)−4−アザフタリド、3−(4−ジ
メチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−(4−ジエ
チルアミノ−2−メチルフェニル)−4−アザフタリ
ド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(4−
ジメチルアミノ−2−クロロフェニル)−7−アザフタ
リド、3,3−ビス(4−ジブチルアミノ−2−メトキ
シフェニル)−4−アザフタリド、3,3−ビス(N−
エチル−p−トルイジノ−2−メトキシフェニル−4−
アザフタリド、3−(4−ジベンジルアミノフェニル)
−3−(4−ジエチルルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−4−アザフタリド、3−(4−ジメチルアミノフ
ェニル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−ヘキシルオ
キシフェニル)−4−アザフタリド等。勿論、これらに
限定されるものではなく、また必要に応じて二種以上を
併用することもできる。
【0015】本発明の感熱記録体においては、上記の如
き特定のフルオラン誘導体とアザフタリド誘導体を特定
の割合で組合わせて使用するものであるが、呈色剤とし
て前記一般式〔化2〕で表されるジフェニルスルホン誘
導体を選択的に組合わせることで、地肌カブリに対して
優れた効果を発揮するものであるが、かかるジフェニル
スルホン誘導体の具体例としては、例えば下記が挙げら
れる。4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,3′
−ジアリル−4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,4′−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン、3,3′,5,5′−
テトラクロロ−4,4′−ジヒドロキシジフェニルスル
ホン、4−ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロ
キシ−4′−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキ
シ−3′,4′−テトラメチレンジフェニルスルホン、
4−ヒドロキシ−4′−メトキシジフェニルスルホン、
4−ヒドロキシ−4′−エトキシジフェニルスルホン、
4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスル
ホン、4−ヒドロキシ−4′−n−ブトキシジフェニル
スルホン、4−ヒドロキシ−4′−ベンジルオキシジフ
ェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシジフェニルスル
ホン、3,4−ジヒドロキシ−4′−メチルジフェニル
スルホン、3,4,4′−トリヒドロキシジフェニルス
ルホン、3,4,3′,4′−テトラヒドロキシジフェ
ニルスルホン、2,3,4−トリヒドロキシジフェニル
スルホン等。勿論、これらに限定さされるものではな
く、また必要に応じて二種以上を併用することも可能で
ある。これらのジフェニルスルホン誘導体のうちでも、
2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンおよび4−
ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン
は、地肌カブリはもとより、記録感度において優れた感
熱記録体が得られるためより好ましく用いられる。
【0016】なお、本発明においては、呈色剤として上
記の如き特定のジフェニルスルホン誘導体を選択的に使
用するものであるが、本発明の所望の効果を阻害しない
範囲で他の公知の呈色剤を併用することも可能である。
例えば、活性白土、アパタルジャイト、4−tert−ブチ
ルフェノール、α−ナフトール、β−ナフトール、4−
tert−オクチルフェノール、4,4′−sec −ブチリデ
ンジフェノール、4−フェニルフェノール、4,4′−
ジヒドロキシ−ジフェニルメタン、4,4′−イソプロ
ピリデンジフェノール、4,4′−シクロヘキシリデン
ジフェノール、4, 4′−(1,3−ジメチルブチリデ
ン)ビスフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−4−メチルペンタン、4,4′−ジヒドロキ
シジフェニルサルファイド、4,4′−チオビス(6−
tert−ブチル−3−メチルフェノール)、1,3−ジ
〔2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル〕ベ
ンゼン、ヒドロキノンモノベンジルエーテル、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチルエステル、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)酢酸−2−フェノキシエチルエ
ステル、4−ヒドロキシベンゾフェノン、4,4′−ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2,4,4′−トリヒドロ
キシベンゾフェノン、4−ヒドロキシフタル酸ジメチ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸メチル、4−ヒドロキシ安
息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−
ヒドロキシ安息香酸−sec −ブチル、4−ヒドロキシ安
息香酸ペンチル、4−ヒドロキシ安息香酸フェニル、4
−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香
酸トリル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロフェニル、4
−ヒドロキシ安息香酸フェニルプロピル、4−ヒドロキ
シ安息香酸フェネチル、4−ヒドロキシ安息香酸−p−
メトキシベンジル、p−ヒドロキシ−N−(2−フェノ
キシエチル)ベンゼンスルホンアミド、4−ヒドロキシ
フタル酸ジメチル、1,5−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニルチオ)−3−オキサ−ペンタン、1,7−ビス(4
−ヒドロキシフェニチオ)−3,5−ジオキサ−ヘプタ
ン、1,8−ビス(4−ヒドロキシフェニチオ)−3,
6−ジオキサ−オクタン、(4−ヒドロキシフェニルチ
オ)酢酸−2−(4−ヒドロキシフェニルチオ)エチル
エステル、ノボラック型フェノール樹脂、フェノール重
合体等のフェノール性化合物、安息香酸、p−tert−ブ
チル安息香酸、トリクロル安息香酸、テレフタル酸、3
−sec −ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−シクロ
ヘキシル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、3−イソプロ
ピルサリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、3,5
−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3−ベンジルサリチル
酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−クロ
ル−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−フェ
ニル−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、
3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸、4−(2
−p−メトキシフェノキシエトキシ)サリチル酸、4−
(3−p−トリルスルホニルプロピルオキシ)サリチル
酸,5−〔p−(2−p−メトキシフェノキシエトキ
シ)クミル〕サリチル酸等の芳香族カルボン酸、および
これらフェノール性化合物、芳香族カルボン酸と例えば
亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタ
ン、マンガン、スズ、ニッケル等の多価金属との塩等の
有機酸性物質、チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体の
如き金属錯化合物等が挙げられる。
【0017】本発明の感熱記録体は、一般的にはバイン
ダーを溶解または分散した媒体中に、フルオラン誘導体
と前記一般式〔化1〕で表されるアザフタリド誘導体、
更に呈色剤として前記一般式〔化2〕で表されるジフェ
ニルスルホン誘導体の微粒子を分散させて得られる塗液
を適当な支持体上に塗布することによって製造される。
【0018】記録層中の無色ないし淡色の塩基性染料と
呈色剤の使用比率は特に限定するものではないが、一般
に塩基性染料1重量部に対し1〜10重量部、好ましく
は2〜5重量部の呈色剤が用いられる。これらを含む塗
液の調製は、一般に水を分散媒体とし、ボールミル、ア
トライター、サンドミル等の撹拌・粉砕機により染料と
呈色剤とを一緒に又は別々に分散するなどして調製され
る。勿論、フルオラン誘導体と一般式〔化1〕で表され
るアザフタリド誘導体も、一緒に又は別々に分散するこ
とができる。
【0019】かかる塗液中には、通常バインダーとして
デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼ
イン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、スチレン
・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・アクリル酸共
重合体塩、スチレン・ブタジエン共重合体エマルジョン
等が全固形分の10〜40重量%、好ましくは15〜3
5重量%程度用いられる。
【0020】さらに、塗液中には各種の助剤を添加する
ことができ、例えば、ジオクチルスルフォコハク酸ナト
リウム、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、ラ
ウリルアルコール硫酸エステル・ナトリウム塩、脂肪酸
金属塩等の分散剤、トリアゾール系等の紫外線吸収剤、
その他消泡剤、螢光染料、着色染料、酸化防止剤等が挙
げられる。又、感熱記録体が記録機器あるいは記録ヘッ
ドとの接触によってスティッキングを生じないよう塗料
中にステアリン酸、ポリエチレン、カルナバロウ、パラ
フィンワックス、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カル
シウム、エステルワックス等の分散液もしくはエマルジ
ョン等を添加することもできる。
【0021】さらに、本発明の感熱記録体においては、
記録層中に記録感度向上剤として例えば下記の化合物を
含有させることもできる。カプロン酸アミド、カプリン
酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、
オレイン酸アミド、エルシン酸アミド、リノール酸アミ
ド、リノレン酸アミド、N−メチルステアリン酸アミ
ド、ステアリン酸アニリド、N−メチルオレイン酸アミ
ド、ベンズアニリド、リノール酸アニリド、N−エチル
カプリン酸アミド、N−ブチルラウリン酸アミド、N−
オクタデシルアセトアミド、N−オレインアセトアミ
ド、N−オレイルベンズアミド、N−ステアリルシクロ
ヘキシルアミド、ポリエチレングリコール、1−ベンジ
ルオキシナフタレン、2−ベンジルオキシナフタレン、
1−ヒドロキシナフトエ酸フェニルエステル、1,2−
ジフェノキシエタン、1,4−ジフェノキシブタン、
1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2
−ビス(4−メトキシフェノキシ)エタン、1−フェノ
キシ−2−(4−クロロフェノキシ)エタン、1−フェ
ノキシ−2−(4−メトキシフェノキシ)エタン、1−
(2−メチルフェノキシ)−2−(4−メトキシフェノ
キシ)エタン、テレフタル酸ジベンジルエステル、シュ
ウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸ジ(4−メチルベン
ジル)エステル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル
エステル、p−ベンジルビフェニル、1,5−ビス(p
−メトキシフェノキシ)−3−オキサ−ペンタン、1,
4−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、p−
ビフェニル−p−トリルエーテル、ベンジル−p−メチ
ルチオフェニルエーテル、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−ヒド
ロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン等。
【0022】なお、記録感度向上剤の使用量については
特に限定するものではないが、塩基性染料100重量部
に対して一般に30〜1000重量部、好ましくは50
〜500重量部の範囲で用いるのが望ましい。 加え
て、記録ヘッドへのカス付着を改善するためにカオリ
ン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、焼成クレー、酸
化チタン、珪藻土、微粒子状無水シリカ、活性白土等の
無機顔料を添加することもできる。
【0023】支持体としては、紙、プラスチックフィル
ム、合成紙、あるいはプラスチックフィルムまたは合成
紙をコート紙や上質紙等と接着剤を介して貼合せたも
の、又は紙にプラスチックをラミネートしたもの等が使
用される。かかるプラスチックフィルムとしては、例え
ばポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ
塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロン等のフィルムが挙
げられる。また合成紙としては、例えばフィルム法ある
いはファイバー法で製造される合成紙が使用されるが、
フィルム法には合成樹脂と充填剤及び添加剤を溶融混練
後、押出して成膜化する内部紙化方式、顔料塗工層を設
ける表面塗工方式、表面処理方式等があり、ファイバー
法合成紙には合成パルプ紙、スパンボンド紙等がある。
【0024】これらの支持体のうちでもプラスチックフ
ィルム又はフィルム法合成紙を用いると、特に優れた本
発明の効果が得られるため、より好ましく用いられる。
【0025】記録層の塗布方法については特に限定され
るものではなく、従来から周知慣用の技術に従って形成
することができ、例えばバーコーティング、エアーナイ
フコーティング、ロッドブレードコーティング、ピュア
ブレードコーティング、ショートドウェルコーティング
等により塗液を塗布・乾燥する方法等によって形成され
る。なお、支持体としてプラスチックフィルムを使用す
る場合には、表面にコロナ放電、電子線照射等の処理を
施すことで、塗布効率を高めることもできる。また塗液
の塗布量についても特に限定されるものではないが、通
常、乾燥重量で2〜10g/m2 、好ましくは3〜7g
/m2 程度の範囲で調節される。さらに、感熱記録層上
に、接着剤、滑剤、顔料等から構成される保護層を設け
ることにより、可塑剤、油等の耐薬品性に優れた感熱記
録体が得られる。保護層に使用される接着剤の具体例と
しては、例えば各種の鹸化度のポリビニルアルコール、
アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、カルボキ
シ変性ポリビニルアルコール、シリコン変性ポリビニル
アルコール、アクリル樹脂、ポリウレタン系樹脂が挙げ
られる。また、これらの接着剤は、全固型量に対して1
0〜95重量%、好ましくは30〜90重量%の範囲で
調整するのが望ましい。
【0026】保護層の塗布量としては、乾燥重量で0.
5〜10g/m2 、好ましくは、1−7g/m2 程度の
範囲で調節される。
【0027】その他、保護層上に、高光沢を付与する等
の目的のために水溶性、水分散性、電子線硬化性、紫外
線硬化性樹脂を含む層を設けることも可能であり、支持
体の裏面に保護層を設けたり、支持体と感熱記録層との
間に顔料と接着剤を含む下塗り層を設けることも勿論可
能で、更に支持体の裏面に粘着加工された感熱記録体等
の製造分野における各種の公知技術が付加し得るもので
ある。
【0028】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。ま
た特に断らない限り例中の部および%はそれぞれ重量部
および重量%を示す。
【0029】実施例1 〔A液調製〕 ・3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフ
ェニル)−4−アザフタリド 2部 ・3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン 10部 ・メチルセルロース5%水溶液 5部 ・水 40部 この組成物をサンドミルで平均粒子径1.5μmまで粉
砕した。 〔B液調製〕 ・4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルス
ルホン 20部 ・メチルセルロース5%水溶液 5部 ・水 55部 この組成物をサンドミルで平均粒子径1.5μmまで粉
砕した。 〔C液調製〕 ・1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン 20
部 ・メチルセルロース5%水溶液 5部 ・水 55部 この組成物をサンドミルで平均粒子径1.5μmまで粉
砕した。 〔記録層の形成〕A液57部、B液80部、C液80
部、酸化珪素顔料(吸油量 180ml/100g)15部、20
%酸化澱粉水溶液50部、水10部を混合・撹拌して得
られた塗液を50g/m2 の上質紙に乾燥重量が4g/
2 となるように塗布乾燥し、感熱記録体を得た。
【0030】実施例2 3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェ
ニル)−4−アザフタリドを4部とした以外は、実施例
1と同様にして感熱記録体を得た。 実施例3 実施例1の記録層の形成において、50g/m2 の上質
紙の代わりに、50g/m2 の合成紙〔商品名:ユポF
PG−80,王子油化社製〕に実施例1と同様にして記
録層を形成した後、下記保護層用塗料を記録層上に、乾
燥重量が4g/m2 となるように塗布、乾燥して、感熱
記録体を得た。 〔保護層用塗料の調製〕 ・シリコン変性ポリビニルアルコール10%水溶液 4
0部 ・カオリン 40部 ・ステアリン酸亜鉛30%エマルジョン 5部 ・水 40部 これらの組成物を混合・撹拌して保護層用塗料を得た。
【0031】実施例4 B液調製において、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポ
キシジフェニルスルホン20部の代わりに2,4′−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン20部を用いた以外は実
施例3と同様にして感熱記録体を得た。
【0032】実施例5〜6 B液調製において、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポ
キシジフェニルスルホン20部の代わりに、下記のジフ
ェニルスルホン誘導体を用いた以外は実施例3と同様に
して2種類の感熱記録体を得た。 ・実施例5: 4,4′−ジヒドロキシジフェニルスル
ホン ・実施例6: 4−ヒドロキシ−4′−メトキシジフェ
ニルスルホン
【0033】実施例7〜14 A液調製において、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ
−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリドの代わり
に、下記のアザフタリド誘導体を用いた以外は実施例3
と同様にして8種類の感熱記録体を得た。 ・実施例7: 3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2
−メトキシフェニル)−4−アザフタリド ・実施例8: 3,3−ビス(4−ジブチルアミノ−2
−メトキシフェニル)−4−アザフタリド ・実施例9: 3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2
−メチルフェニル)−4−アザフタリド ・実施例10: 3−(4−ジメチルアミノフェニル)−
3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−4
−アザフタリド ・実施例11: 3−(4−ジエチルアミノフェニル)−
3−(4−ジメチルアミノ−2−クロロフェニル)−7
−アザフタリド ・実施例12: 3,3−ビス(4−N−エチル−p−ト
ルイジノ−2−メトキシフェニル)−4−アザフタリド ・実施例13: 3−(4−ジベンジルアミノフェニル)
−3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)
−4−アザフタリド ・実施例14: 3−(4−ジメチルアミノフェニル)−
3−(4−ジエチルアミノ−2−ヘキシルオキシフェニ
ル)−4−アザフタリド
【0034】実施例15〜16 A液調製において、3−ジブチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオランの代わりに、下記のフルオラン
誘導体を用いた以外は実施例3と同様にして2種類の感
熱記録体を得た。 ・実施例15: 3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロ
アニリノ)フルオラン ・実施例16: 3−(N−エチル−N−イソペンチルア
ミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン
【0035】比較例1 A液調製において、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ
−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリドを0.1
部とした以外は実施例3と同様にして感熱記録体を得
た。
【0036】比較例2 A液調製において、3−ジブチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオランを6部とし、3,3−ビス(4
−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザ
フタリドを6部とした以外は実施例1と同様に行なって
感熱記録体を得た。
【0037】比較例3 B液調製において、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポ
キシジフェニルスルホンの代わりに、4,4′−イソプ
ロピリデンジフェノールを用いた以外は実施例1と同様
にして感熱記録体を得た。
【0038】比較例4 A液調製において、3−ジブチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオランを12部とし、3,3−ビス
(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−
アザフタリドを使用しなかった以外は実施例1と同様に
行なって感熱記録体を得た。
【0039】比較例5 A液調製において、3−ジブチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオランを使用せず、3,3−ビス(4
−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザ
フタリドを12部使用した以外は実施例1と同様に行な
って感熱記録体を得た。
【0040】比較例6 A液調製において、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ
−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリドの代わり
に1−エチル−8−ジブチルアミノ−2,2,4−トリ
メチル−1,2−ジヒドロスピロ〔11H−クロメノ
(2,3−g)キノリン−11,3′−フタリド〕を用
いた以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0041】かくして得られた22種類の感熱記録体に
ついて、600〜700nmでのPCS値、記録濃度、
発色色調、地肌カブリ、および記録像の保存性を評価
し、その結果を〔表1〕に示した。なお、記録像は感熱
シュミレータ(大倉電機製,TH−PMD型)を用い
て、印加エネルギー0.3mJ/dotにて形成し、そ
の記録濃度をマクベス濃度計にて測定した。
【0042】記録像形成後、60℃の条件下で24時間
放置後(耐熱性)、及び40℃,90%RHの条件下で
24時間放置後(耐湿性)の未記録部の白色度の変化、
即ち地肌カブリをハンター白色度計で測定し、また記録
像の保存性をマクベス濃度計で評価した。600〜70
0nmでのPCS値は、日本分光製UVIDEC505 を用いて
測定を行なった。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】〔表1〕の結果から明らかなように、本
発明の感熱記録体は、いずれも600〜700nmの波
長領域におけるPCS値が0.8以上で、かつ高温、高
湿条件下に長時間置かれても地肌カブリの発性および記
録像の褪色が少なく、しかも鮮明な青黒色の発色像が得
られる優れた感熱記録体であった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】
【表1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、無色ないし淡色の塩基性染料
    と呈色剤を含有する記録層を設けた感熱記録体におい
    て、記録層中に、塩基性染料として黒色発色系フルオラ
    ン誘導体の少なくとも1種と下記一般式〔化1〕で表さ
    れるアザフタリド誘導体の少なくとも1種を、アザフタ
    リド誘導体がフルオラン誘導体の3〜50重量%となる
    ように併用し、呈色剤として下記一般式〔化2〕で表さ
    れるジフェニルスルホン誘導体を含有したことを特徴と
    する感熱記録体。 【化1】 〔式中、A,Bは炭素原子又は窒素原子を示すが、少な
    くとも1個は窒素原子である。R1 〜R4 は各々水素原
    子;アルキル基;不飽和アルキル基;シクロアルキル
    基;アリール基;アラルキル基;テトラヒドロフルフリ
    ル基又はこれらをさらにハロゲン原子、アルキル基、ア
    ルコキシル基で置換した基を示し、またR1とR2 、R
    3 とR4 は互いに環を形成することもできる。X、Yは
    各々水素原子;ハロゲン原子;アルキル基;アルコキシ
    ル基又はアシルオキシ基を示す。但し、XとYは同時に
    水素原子を示すことはない。〕 【化2】 〔式中、R5 ,R6 はそれぞれC1 〜C4 のアルキル
    基、C2 〜C4 のアルケニル基、C1 〜C4 のアルコキ
    シル基、ベンジルオキシ基、またはハロゲン原子を示
    す。mは0又は1〜2の整数を示し、nは1〜3の整数
    を示し、p,qはそれぞれ0又は1〜2の整数を示
    す。〕
  2. 【請求項2】ジフェニルスルホン誘導体が、2,4′−
    ジヒドロキシジフェニルスルホンまたは4−ヒドロキシ
    −4′−イソプロポキシジフェニルスルホンである請求
    項1記載の感熱記録体。
JP5179561A 1992-08-31 1993-07-21 感熱記録体 Pending JPH06122278A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008150527A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Mitsubishi Paper Mills Ltd スクラッチ発色用インキおよび不可視情報印刷シート
JP2019081305A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 小西化学工業株式会社 顕色剤組成物およびその利用

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