JPH0789688A - コンクリート製品の吊下げ用係止具 - Google Patents
コンクリート製品の吊下げ用係止具Info
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- JPH0789688A JPH0789688A JP28957793A JP28957793A JPH0789688A JP H0789688 A JPH0789688 A JP H0789688A JP 28957793 A JP28957793 A JP 28957793A JP 28957793 A JP28957793 A JP 28957793A JP H0789688 A JPH0789688 A JP H0789688A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】コンクリート製品の成型後その壁面にキャップ
部材の端面を確実に露出させるとともに、コンクリート
製品の成型用型枠の間隔が変わる毎に別のキャップ部材
と交換する必要をなくす。 【構成】ほぼ筒状をなす係止具本体2の基端に小径部6
を設け、この小径部6に一端が閉塞されたキャップ部材
4を閉塞端面12が係止具本体2側へ移動するように装
着した。小径部6に閉塞端面12が押圧されて係止具本
体2側へ移動したときにその押圧に抗する弾性力を有す
るコイルバネ3を装着した。この構成により、吊下げ用
係止具1を型枠K内に配置した状態では、コイルバネ3
の弾性力により閉塞端面12は常時内側型枠K1 に当接
した状態となる。又、成型用型枠Kの間隔が変わっても
閉塞端面12が押圧されれば、コイルバネ3の弾性力に
より閉塞端面12は内側型枠K1 に当接した状態とな
る。
部材の端面を確実に露出させるとともに、コンクリート
製品の成型用型枠の間隔が変わる毎に別のキャップ部材
と交換する必要をなくす。 【構成】ほぼ筒状をなす係止具本体2の基端に小径部6
を設け、この小径部6に一端が閉塞されたキャップ部材
4を閉塞端面12が係止具本体2側へ移動するように装
着した。小径部6に閉塞端面12が押圧されて係止具本
体2側へ移動したときにその押圧に抗する弾性力を有す
るコイルバネ3を装着した。この構成により、吊下げ用
係止具1を型枠K内に配置した状態では、コイルバネ3
の弾性力により閉塞端面12は常時内側型枠K1 に当接
した状態となる。又、成型用型枠Kの間隔が変わっても
閉塞端面12が押圧されれば、コイルバネ3の弾性力に
より閉塞端面12は内側型枠K1 に当接した状態とな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はU字溝等のコンクリート
製品に埋設してそのコンクリート製品の吊下げ金具等を
係止するための係止具に係り、詳しくはコンクリート製
品の内外いずれの壁面からでも係止可能にしたコンクリ
ート製品の吊下げ用係止具に関するものである。
製品に埋設してそのコンクリート製品の吊下げ金具等を
係止するための係止具に係り、詳しくはコンクリート製
品の内外いずれの壁面からでも係止可能にしたコンクリ
ート製品の吊下げ用係止具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、U字溝等のコンクリート製品の
運搬を容易にするために、図10に示すように、コンク
リート製品Cに吊下げ用係止具30を埋設し、その係止
具30に吊下げ金具31を係止してワイヤWを介してク
レーンにて吊下げるようにしている。ところが、作業現
場には土砂の堆積、工事用具等さまざまな障害物Oがあ
るため、コンクリート製品Cの外壁面Ca側に吊下げ金
具31を係止した場合には、その吊下げ金具31が障害
物Oと干渉して円滑に施工できないことがあるという問
題がある。
運搬を容易にするために、図10に示すように、コンク
リート製品Cに吊下げ用係止具30を埋設し、その係止
具30に吊下げ金具31を係止してワイヤWを介してク
レーンにて吊下げるようにしている。ところが、作業現
場には土砂の堆積、工事用具等さまざまな障害物Oがあ
るため、コンクリート製品Cの外壁面Ca側に吊下げ金
具31を係止した場合には、その吊下げ金具31が障害
物Oと干渉して円滑に施工できないことがあるという問
題がある。
【0003】そこで、図11に示すように、コンクリー
ト製品Cの内壁面Cb側からでも吊下げ金具を係止可能
にした係止具40が提案されている。この係止具40は
コンクリート製品Cを成型する際の成型用型枠Kに取付
けられるようになっている。係止具40はほぼ筒状をな
しネジ山を備えた係止具本体41を備え、成型用型枠K
の開口Kaに取付具Tを介して螺合固定される。又、係
止具本体41には筒状のキャップ部材42が着脱可能に
装着されているとともに、そのキャップ部材42基端の
閉塞端面42aが打抜き可能に形成されている。そし
て、係止具40の全長を成型用型枠Kの間隔と等しくな
るようにキャップ部材42を適宜交換することにより、
成型後、コンクリート製品Cの外壁面Cbに係止具本体
41の開口部41aが、内壁面Caに閉塞端面42aが
露出するようになっている。
ト製品Cの内壁面Cb側からでも吊下げ金具を係止可能
にした係止具40が提案されている。この係止具40は
コンクリート製品Cを成型する際の成型用型枠Kに取付
けられるようになっている。係止具40はほぼ筒状をな
しネジ山を備えた係止具本体41を備え、成型用型枠K
の開口Kaに取付具Tを介して螺合固定される。又、係
止具本体41には筒状のキャップ部材42が着脱可能に
装着されているとともに、そのキャップ部材42基端の
閉塞端面42aが打抜き可能に形成されている。そし
て、係止具40の全長を成型用型枠Kの間隔と等しくな
るようにキャップ部材42を適宜交換することにより、
成型後、コンクリート製品Cの外壁面Cbに係止具本体
41の開口部41aが、内壁面Caに閉塞端面42aが
露出するようになっている。
【0004】この状態でコンクリート製品Cを外壁面C
aから吊下げるときには開口部41aに吊下げ金具(図
示せず)を挿入して係止具本体41に螺合固定する。
又、内壁面Cbから吊下げるときには閉塞端面42aを
ハンマー等により打抜いてキャップ部材42の開口部を
形成し、その開口部に吊下げ金具を挿入して係止具本体
41に螺合固定する。このとき、図12に示すように、
吊下げ金具31はコンクリート製品Cの内方に位置した
状態となるため、その吊下げ金具31が作業現場の障害
物Oと干渉することがなく、コンクリート製品Cの施工
が円滑に行われる。
aから吊下げるときには開口部41aに吊下げ金具(図
示せず)を挿入して係止具本体41に螺合固定する。
又、内壁面Cbから吊下げるときには閉塞端面42aを
ハンマー等により打抜いてキャップ部材42の開口部を
形成し、その開口部に吊下げ金具を挿入して係止具本体
41に螺合固定する。このとき、図12に示すように、
吊下げ金具31はコンクリート製品Cの内方に位置した
状態となるため、その吊下げ金具31が作業現場の障害
物Oと干渉することがなく、コンクリート製品Cの施工
が円滑に行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したコ
ンクリート製品Cの係止具40においては、キャップ部
材42により係止具40の全長を成型用型枠Kの間隔と
等しくなるように調整しているため、その間隔が変わる
毎に別の新たなキャップ部材42と交換しなければなら
ない。従って、そのキャップ部材42の交換作業に手間
がかかって、係止具40の埋設作業が面倒となるという
問題がある。
ンクリート製品Cの係止具40においては、キャップ部
材42により係止具40の全長を成型用型枠Kの間隔と
等しくなるように調整しているため、その間隔が変わる
毎に別の新たなキャップ部材42と交換しなければなら
ない。従って、そのキャップ部材42の交換作業に手間
がかかって、係止具40の埋設作業が面倒となるという
問題がある。
【0006】又、例えばキャップ部材42の選択を誤っ
て係止具40の全長が成型用型枠Kの間隔よりも短くな
ったままコンクリート製品Cを製造した場合、キャップ
部材42と成型用型枠Kとの間に隙間が生じて、コンク
リート製品Cの内壁面Cbに閉塞端面42aが露出しな
くなるという問題がある。
て係止具40の全長が成型用型枠Kの間隔よりも短くな
ったままコンクリート製品Cを製造した場合、キャップ
部材42と成型用型枠Kとの間に隙間が生じて、コンク
リート製品Cの内壁面Cbに閉塞端面42aが露出しな
くなるという問題がある。
【0007】従って、この状態では閉塞端面42aを内
壁面Cb側から打ち抜くことができないため、やむおえ
ず外壁面Cbに露出した開口部41aから係止具40内
に長尺物を差し込んで閉塞端面42aを打ち抜くように
していた。しかしながら、このように閉塞端面42aを
開口部41a側から打ち抜くと、同時に閉塞端面42a
近傍のコンクリートが剥がされていわゆる花咲き状態と
なりコンクリート製品Cの内壁面Cbの外観が非常に悪
くなってしまう。
壁面Cb側から打ち抜くことができないため、やむおえ
ず外壁面Cbに露出した開口部41aから係止具40内
に長尺物を差し込んで閉塞端面42aを打ち抜くように
していた。しかしながら、このように閉塞端面42aを
開口部41a側から打ち抜くと、同時に閉塞端面42a
近傍のコンクリートが剥がされていわゆる花咲き状態と
なりコンクリート製品Cの内壁面Cbの外観が非常に悪
くなってしまう。
【0008】本発明は上記問題点に着目してなされたも
のであってその目的は、コンクリート製品の成型後その
壁面に筒状部材の閉塞端面を確実に露出させることがで
きるとともに、コンクリート製品の成型用型枠の間隔が
変わる毎に別の筒状部材と交換する必要をなくすことが
できるコンクリート製品の吊下げ用係止具を提供するこ
とにある。
のであってその目的は、コンクリート製品の成型後その
壁面に筒状部材の閉塞端面を確実に露出させることがで
きるとともに、コンクリート製品の成型用型枠の間隔が
変わる毎に別の筒状部材と交換する必要をなくすことが
できるコンクリート製品の吊下げ用係止具を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1に記載の本発明は、ほぼ筒状をなす係止具
本体の基端に一端が閉塞された筒状部材が設けられてお
り、該筒状部材は、その閉塞端面が係止具本体側へ移動
可能であるとともに、前記閉塞端面が押圧されて係止具
本体側へ移動したときにその押圧に抗する弾性力を有し
ていることを要旨とする。
めに請求項1に記載の本発明は、ほぼ筒状をなす係止具
本体の基端に一端が閉塞された筒状部材が設けられてお
り、該筒状部材は、その閉塞端面が係止具本体側へ移動
可能であるとともに、前記閉塞端面が押圧されて係止具
本体側へ移動したときにその押圧に抗する弾性力を有し
ていることを要旨とする。
【0010】又、請求項2に記載の発明は、ほぼ筒状を
なす係止具本体の基端に装着部を設け、該装着部に、一
端が閉塞された筒状のキャップ部材をその閉塞端面が係
止具本体側へ移動するように装着するとともに、前記閉
塞端面が押圧されて係止具本体側へ移動したときにその
押圧に抗する弾性力を有する弾性部材を装着したことを
要旨とする。又、前記キャップ部材及び前記弾性部材は
一体に形成されていてもよい。
なす係止具本体の基端に装着部を設け、該装着部に、一
端が閉塞された筒状のキャップ部材をその閉塞端面が係
止具本体側へ移動するように装着するとともに、前記閉
塞端面が押圧されて係止具本体側へ移動したときにその
押圧に抗する弾性力を有する弾性部材を装着したことを
要旨とする。又、前記キャップ部材及び前記弾性部材は
一体に形成されていてもよい。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、コンクリート
製品の成型用型枠に吊下げ用係止具の係止具本体を取付
けた状態で、例えば、その成型用型枠を構成し開閉可能
となっている型枠を閉鎖する。すると、筒状部材の閉塞
端面はその型枠に押されて係止具本体側へ移動するが、
筒状部材が弾性力を有しているので閉塞端面は常に型枠
と当接したままとなる。従って、閉塞端面と型枠との間
に隙間が生じることがなく、成型後、コンクリート製品
の壁面に筒状部材の閉塞端面が確実に露出される。
製品の成型用型枠に吊下げ用係止具の係止具本体を取付
けた状態で、例えば、その成型用型枠を構成し開閉可能
となっている型枠を閉鎖する。すると、筒状部材の閉塞
端面はその型枠に押されて係止具本体側へ移動するが、
筒状部材が弾性力を有しているので閉塞端面は常に型枠
と当接したままとなる。従って、閉塞端面と型枠との間
に隙間が生じることがなく、成型後、コンクリート製品
の壁面に筒状部材の閉塞端面が確実に露出される。
【0012】又、成型用型枠の間隔が変わっても、閉塞
端面が型枠に押圧されれば、筒状部材の弾性力により閉
塞端面は型枠に当接した状態となり、吊下げ用係止具の
全長は成型用型枠の間隔と同じ長さに保持される。従っ
て、型枠の間隔が変わる毎に別の新たなキャップ部材と
交換する必要がなくなる。
端面が型枠に押圧されれば、筒状部材の弾性力により閉
塞端面は型枠に当接した状態となり、吊下げ用係止具の
全長は成型用型枠の間隔と同じ長さに保持される。従っ
て、型枠の間隔が変わる毎に別の新たなキャップ部材と
交換する必要がなくなる。
【0013】又、請求項2に記載の発明によれば、成型
用型枠に吊下げ用係止具の係止具本体を取付けた状態
で、開閉可能にした型枠を閉鎖すると、キャップ部材の
閉塞端面はその型枠に押されて係止具本体側へ移動す
る。このとき、型枠の押圧に抗した弾性部材の弾性力が
作用して閉塞端面は常に型枠と当接した状態となる。
又、成型用型枠の間隔が変わっても、閉塞端面が型枠に
押圧されれば、弾性部材の弾性力の作用により閉塞端面
は型枠に当接した状態となり、吊下げ用係止具の全長は
成型用型枠の間隔と同じ長さに保持される。又、前記キ
ャップ部材及び弾性部材を一体に形成したことにより、
係止具本体への装着が容易となるとともに、部品点数が
減ってコストダウンが図られる。
用型枠に吊下げ用係止具の係止具本体を取付けた状態
で、開閉可能にした型枠を閉鎖すると、キャップ部材の
閉塞端面はその型枠に押されて係止具本体側へ移動す
る。このとき、型枠の押圧に抗した弾性部材の弾性力が
作用して閉塞端面は常に型枠と当接した状態となる。
又、成型用型枠の間隔が変わっても、閉塞端面が型枠に
押圧されれば、弾性部材の弾性力の作用により閉塞端面
は型枠に当接した状態となり、吊下げ用係止具の全長は
成型用型枠の間隔と同じ長さに保持される。又、前記キ
ャップ部材及び弾性部材を一体に形成したことにより、
係止具本体への装着が容易となるとともに、部品点数が
減ってコストダウンが図られる。
【0014】
〔第一実施例〕以下、本発明を具体化した第一実施例を
図1〜図4に従って説明する。
図1〜図4に従って説明する。
【0015】図2に示すように、コンクリート製品の成
型用型枠Kはコンクリート製品の内壁面を形成する内側
型枠K1 と、その内側型枠K1 の両端に開閉可能に連結
された一対の外側型枠K2 とから構成されている。又、
両外側型枠K2 の下部には開口部Kaがそれぞれ形成さ
れており、その開口部Kaに取付ボルトTを介して吊下
げ用係止具(以下、単に係止具という)1が取付けられ
るようになっている。そして、両外側型枠K2 が閉鎖状
態のときに成型用空間Sが形成され、その成型空間Sに
コンクリートが注入されることにより、チャンネル状を
なすコンクリート製品Cが形成される。
型用型枠Kはコンクリート製品の内壁面を形成する内側
型枠K1 と、その内側型枠K1 の両端に開閉可能に連結
された一対の外側型枠K2 とから構成されている。又、
両外側型枠K2 の下部には開口部Kaがそれぞれ形成さ
れており、その開口部Kaに取付ボルトTを介して吊下
げ用係止具(以下、単に係止具という)1が取付けられ
るようになっている。そして、両外側型枠K2 が閉鎖状
態のときに成型用空間Sが形成され、その成型空間Sに
コンクリートが注入されることにより、チャンネル状を
なすコンクリート製品Cが形成される。
【0016】図1,図3に示すように、前記係止具1は
ほぼ円筒状をなす係止具本体2と、弾性部材としてのコ
イルバネ3と、有底円筒状のキャップ部材4とから構成
されている。
ほぼ円筒状をなす係止具本体2と、弾性部材としてのコ
イルバネ3と、有底円筒状のキャップ部材4とから構成
されている。
【0017】係止具本体2は樹脂製の大径部5と、その
大径部5と連続して一体に形成された装着部としての小
径部6とから構成されている。図3,図4に示すように
大径部5の外周面には小径部6側ほど高くなる三角状の
移動防止フィン7が数箇所に亘って等間隔に形成される
とともに、抜止めフランジ8がその各移動防止フィン7
の幅広の端部を連結するように形成されている。図1に
示すように小径部6の大径部5側の端部からほぼ中央部
の内周面には取付ボルトTが螺合する雌ねじ6aが螺刻
されている。
大径部5と連続して一体に形成された装着部としての小
径部6とから構成されている。図3,図4に示すように
大径部5の外周面には小径部6側ほど高くなる三角状の
移動防止フィン7が数箇所に亘って等間隔に形成される
とともに、抜止めフランジ8がその各移動防止フィン7
の幅広の端部を連結するように形成されている。図1に
示すように小径部6の大径部5側の端部からほぼ中央部
の内周面には取付ボルトTが螺合する雌ねじ6aが螺刻
されている。
【0018】図1,図3に示すように、コイルバネ3は
円筒状に形成されており、前記小径部6に装着されてい
る。キャップ部材4は前記小径部6に対して外嵌可能な
径を有する外嵌部9と、同外嵌部9と連続し且つ外嵌部
9よりも小径で吊下げ金具が挿通する挿通部10とから
なる。外嵌部9はその開口部の外周面にフランジ11が
形成されており小径部6にコイルバネ3と当接して装着
されている。前記挿通部10の外嵌部9と反対側の端部
は閉塞端面12となっている。又、閉塞端面12の内面
周縁部には環状の打抜き溝12aが形成されており、閉
塞端面12をハンマー等にて打込むことにより容易に打
抜き可能となっている。
円筒状に形成されており、前記小径部6に装着されてい
る。キャップ部材4は前記小径部6に対して外嵌可能な
径を有する外嵌部9と、同外嵌部9と連続し且つ外嵌部
9よりも小径で吊下げ金具が挿通する挿通部10とから
なる。外嵌部9はその開口部の外周面にフランジ11が
形成されており小径部6にコイルバネ3と当接して装着
されている。前記挿通部10の外嵌部9と反対側の端部
は閉塞端面12となっている。又、閉塞端面12の内面
周縁部には環状の打抜き溝12aが形成されており、閉
塞端面12をハンマー等にて打込むことにより容易に打
抜き可能となっている。
【0019】そして、外嵌部9が小径部6に装着された
状態で、キャップ部材4は閉塞端面12とともに係止具
本体2側へ移動可能となっており、その移動により係止
具1の全長が変化するようになっている。又、この状態
で閉塞端面12が押圧されて閉塞端面12とともにキャ
ップ部材4が移動すると、コイルバネ3が押圧されるよ
うになっている。そして、コイルバネ3の押圧に抗する
弾性力がキャップ部材4に作用して、閉塞端面12は押
圧位置に保持されるようになっている。
状態で、キャップ部材4は閉塞端面12とともに係止具
本体2側へ移動可能となっており、その移動により係止
具1の全長が変化するようになっている。又、この状態
で閉塞端面12が押圧されて閉塞端面12とともにキャ
ップ部材4が移動すると、コイルバネ3が押圧されるよ
うになっている。そして、コイルバネ3の押圧に抗する
弾性力がキャップ部材4に作用して、閉塞端面12は押
圧位置に保持されるようになっている。
【0020】上記のように構成された係止具1をコンク
リート製品Cに埋設する手順を説明する。なお、内側型
枠K1 と外側型枠K2 との間隔は、係止具1のキャップ
部材4の閉塞端面12が押圧されていないときの全長よ
りも短いものとする。
リート製品Cに埋設する手順を説明する。なお、内側型
枠K1 と外側型枠K2 との間隔は、係止具1のキャップ
部材4の閉塞端面12が押圧されていないときの全長よ
りも短いものとする。
【0021】図2の二点鎖線にて示すように、最初に一
対の外側型枠K2 を外側へ開放する。次に、係止具本体
2の小径部6にコイルバネ3とキャップ部材4とが装着
された状態で、係止具本体2をその大径部5の開口部5
aが外側型枠K2 の開口部Kaと対応する位置に配置す
る。そして、開口部Kaに取付ボルトTを外側型枠K2
の外側から挿通し、小径部6の雌ねじ6aに螺合させて
係止具本体2を外側型枠K2 に締付固定する。次に、一
対の外側型枠K2 を閉鎖してコンクリート製品Cの成型
用空間Sを形成する。すると、内側型枠K1 によって閉
塞端面12が押圧されてキャップ部材4とともに係止具
本体2側に移動してコイルバネ3が押圧される。そし
て、コイルバネ3の押圧に抗する弾性力がキャップ部材
4に作用して押圧されて、閉塞端面12が内側型枠K1
に当接した状態となる。
対の外側型枠K2 を外側へ開放する。次に、係止具本体
2の小径部6にコイルバネ3とキャップ部材4とが装着
された状態で、係止具本体2をその大径部5の開口部5
aが外側型枠K2 の開口部Kaと対応する位置に配置す
る。そして、開口部Kaに取付ボルトTを外側型枠K2
の外側から挿通し、小径部6の雌ねじ6aに螺合させて
係止具本体2を外側型枠K2 に締付固定する。次に、一
対の外側型枠K2 を閉鎖してコンクリート製品Cの成型
用空間Sを形成する。すると、内側型枠K1 によって閉
塞端面12が押圧されてキャップ部材4とともに係止具
本体2側に移動してコイルバネ3が押圧される。そし
て、コイルバネ3の押圧に抗する弾性力がキャップ部材
4に作用して押圧されて、閉塞端面12が内側型枠K1
に当接した状態となる。
【0022】そして、成型用型枠Kの成型用空間Sにコ
ンクリートを注入してチャンネル状のコンクリート製品
Cを成型する。このとき、閉塞端面12は内側型枠K1
と当接しているため、両者の間に隙間はなくコンクリー
トによりその閉塞端面12が覆われることはない。又、
大径部5の開口部5aにおいては外側型枠K2 と当接し
た状態となっているため、コンクリートが大径部5内へ
侵入することはない。
ンクリートを注入してチャンネル状のコンクリート製品
Cを成型する。このとき、閉塞端面12は内側型枠K1
と当接しているため、両者の間に隙間はなくコンクリー
トによりその閉塞端面12が覆われることはない。又、
大径部5の開口部5aにおいては外側型枠K2 と当接し
た状態となっているため、コンクリートが大径部5内へ
侵入することはない。
【0023】次に、コンクリートが固化した後、取付ボ
ルトTを小径部6の雌ねじ6aから螺脱させてから再び
外側型枠K2 を外側へ開放して型開きして、係止具1の
コンクリート製品Cへの埋設が終了する。このとき、コ
ンクリート製品Cの外壁面Caには開口部5aが露出
し、内壁面Cbには閉塞端面12が露出している。な
お、コンクリート製品Cの内壁面Cb又は外壁面Caか
らの吊下げ方法については従来技術と同様であるためそ
の説明を省略する。
ルトTを小径部6の雌ねじ6aから螺脱させてから再び
外側型枠K2 を外側へ開放して型開きして、係止具1の
コンクリート製品Cへの埋設が終了する。このとき、コ
ンクリート製品Cの外壁面Caには開口部5aが露出
し、内壁面Cbには閉塞端面12が露出している。な
お、コンクリート製品Cの内壁面Cb又は外壁面Caか
らの吊下げ方法については従来技術と同様であるためそ
の説明を省略する。
【0024】次に、内側型枠K1 と外側型枠K2 との間
隔が例えば前記間隔よりも狭くなった成型用型枠Kを使
用した場合、前記と同様に係止具本体2を取付ボルトT
を介して外側型枠K2 に締付固定した後、外側型枠K2
を閉鎖してコンクリート製品Cの成型用空間Sを形成す
る。このとき、内側型枠K1 によって閉塞端面12が押
圧されてキャップ部材4とともに移動してコイルバネ3
が押圧される。この押圧によりコイルバネ3の弾性力が
キャップ部材4に作用して押圧されて、閉塞端面12が
内側型枠K1 に当接した状態となる。そして、係止具1
の全長は成型用型枠Kの間隔と同じ長さに保持される。
その後、成型用型枠Kにコンクリートを注入してコンク
リート製品Cを成型すると、前記と同様に開口部5aと
閉塞端面12とが両壁面Ca,Caに露出したコンクリ
ート製品Cが得られる。
隔が例えば前記間隔よりも狭くなった成型用型枠Kを使
用した場合、前記と同様に係止具本体2を取付ボルトT
を介して外側型枠K2 に締付固定した後、外側型枠K2
を閉鎖してコンクリート製品Cの成型用空間Sを形成す
る。このとき、内側型枠K1 によって閉塞端面12が押
圧されてキャップ部材4とともに移動してコイルバネ3
が押圧される。この押圧によりコイルバネ3の弾性力が
キャップ部材4に作用して押圧されて、閉塞端面12が
内側型枠K1 に当接した状態となる。そして、係止具1
の全長は成型用型枠Kの間隔と同じ長さに保持される。
その後、成型用型枠Kにコンクリートを注入してコンク
リート製品Cを成型すると、前記と同様に開口部5aと
閉塞端面12とが両壁面Ca,Caに露出したコンクリ
ート製品Cが得られる。
【0025】上記したように本実施例では、内側型枠K
1 によって閉塞端面12が押圧されてキャップ部材4と
ともに移動したときに、コイルバネ3の弾性力がキャッ
プ部材4に作用して閉塞端面12が常時内側型枠K1 に
当接した状態となる。従って、閉塞端面12と内側型枠
K1 との間に隙間が生じることがなく、成型後にコンク
リート製品Cの内壁面Cbに閉塞端面12を確実に露出
させることができる。この結果、吊下げ金具を挿入する
際に閉塞端面12の裏面を開口部41a側から打ち抜く
必要がなくなり、内壁面Cbの外観が悪くなることはな
い。
1 によって閉塞端面12が押圧されてキャップ部材4と
ともに移動したときに、コイルバネ3の弾性力がキャッ
プ部材4に作用して閉塞端面12が常時内側型枠K1 に
当接した状態となる。従って、閉塞端面12と内側型枠
K1 との間に隙間が生じることがなく、成型後にコンク
リート製品Cの内壁面Cbに閉塞端面12を確実に露出
させることができる。この結果、吊下げ金具を挿入する
際に閉塞端面12の裏面を開口部41a側から打ち抜く
必要がなくなり、内壁面Cbの外観が悪くなることはな
い。
【0026】又、両型枠K1 ,K2 の間隔が変わっても
その間隔に応じてコイルバネ3の弾性力がキャップ部材
4に作用して閉塞端面12が内側型枠K1 に当接した状
態となるため、係止具1の全長は成型用型枠Kの間隔と
同じ長さに保持される。従って、その間隔が変わる毎に
別の新たなキャップ部材と交換する必要がなくなり、係
止具1の埋設作業を簡単に行うことができる。
その間隔に応じてコイルバネ3の弾性力がキャップ部材
4に作用して閉塞端面12が内側型枠K1 に当接した状
態となるため、係止具1の全長は成型用型枠Kの間隔と
同じ長さに保持される。従って、その間隔が変わる毎に
別の新たなキャップ部材と交換する必要がなくなり、係
止具1の埋設作業を簡単に行うことができる。
【0027】又、係止具本体2に移動防止用フィン7を
形成したことにより、コンクリート製品Cの吊下げ時
に、同係止具本体2がコンクリート製品C内において回
動やずれ等による移動を防止することができる。
形成したことにより、コンクリート製品Cの吊下げ時
に、同係止具本体2がコンクリート製品C内において回
動やずれ等による移動を防止することができる。
【0028】さらに、係止具本体2に抜止めフランジ8
を形成したことにより、コンクリート製品Cの吊下げ時
に、係止具本体2が外壁面Ca側へずれてコンクリート
製品から抜けるのを極力防止することができる。
を形成したことにより、コンクリート製品Cの吊下げ時
に、係止具本体2が外壁面Ca側へずれてコンクリート
製品から抜けるのを極力防止することができる。
【0029】〔第二実施例〕次に、第二実施例について
説明する。この実施例では係止具本体2の構成が前記第
一実施例と異なる。
説明する。この実施例では係止具本体2の構成が前記第
一実施例と異なる。
【0030】図5,図6に示すように、移動防止フィン
7は大径部5の径方向に肉厚に形成されており、抜止め
フランジ8は大径部5の軸方向に肉厚に形成されてい
る。そして、移動防止フィン7の基端部及び抜止めフラ
ンジ8には、コイルバネ3の一部を収納する収納用凹部
13が大径部5の全周に亘って凹設されている。
7は大径部5の径方向に肉厚に形成されており、抜止め
フランジ8は大径部5の軸方向に肉厚に形成されてい
る。そして、移動防止フィン7の基端部及び抜止めフラ
ンジ8には、コイルバネ3の一部を収納する収納用凹部
13が大径部5の全周に亘って凹設されている。
【0031】又、図7に示すように、この実施例では小
径部6の端部外周面に係止突部14が全周に亘って突設
されるとともに、外嵌部9のフランジ11側内周面に係
止突部15が全周に亘って突設されている。係止突部1
4,15は小径部6に外嵌部9を嵌装する際に、互いに
摺接しながら越えることができる高さ(この場合、0.
2〜0.3mm)に形成されている。
径部6の端部外周面に係止突部14が全周に亘って突設
されるとともに、外嵌部9のフランジ11側内周面に係
止突部15が全周に亘って突設されている。係止突部1
4,15は小径部6に外嵌部9を嵌装する際に、互いに
摺接しながら越えることができる高さ(この場合、0.
2〜0.3mm)に形成されている。
【0032】上記のように構成された係止具1の作用を
説明する。小径部6にコイルバネ3とキャップ部材4と
を装着すると、コイルバネ3の一部は収納用凹部13に
収納される。この状態で係止具1を成型用型枠Kに取付
けて一対の外側型枠K2 を閉鎖すると、閉塞端面12が
押圧されてコイルバネ3の弾性力がキャップ部材4に作
用して、その閉塞端面12は常時内側型枠K1 に当接し
た状態となる。ここで、内側型枠K1 と外側型枠K2 と
の間隔が狭くなった場合、キャップ部材4は係止具本体
2側に向かって移動する。すると、コイルバネ3はキャ
ップ部材4の移動に応じて収縮するが、収納用凹部13
にその大半が収納される。従って、コイルバネ3が収納
された分だけキャップ部材4は係止具本体2の基端近傍
にまで移動できることになるため、キャップ部材4の移
動範囲を広くすることができる。
説明する。小径部6にコイルバネ3とキャップ部材4と
を装着すると、コイルバネ3の一部は収納用凹部13に
収納される。この状態で係止具1を成型用型枠Kに取付
けて一対の外側型枠K2 を閉鎖すると、閉塞端面12が
押圧されてコイルバネ3の弾性力がキャップ部材4に作
用して、その閉塞端面12は常時内側型枠K1 に当接し
た状態となる。ここで、内側型枠K1 と外側型枠K2 と
の間隔が狭くなった場合、キャップ部材4は係止具本体
2側に向かって移動する。すると、コイルバネ3はキャ
ップ部材4の移動に応じて収縮するが、収納用凹部13
にその大半が収納される。従って、コイルバネ3が収納
された分だけキャップ部材4は係止具本体2の基端近傍
にまで移動できることになるため、キャップ部材4の移
動範囲を広くすることができる。
【0033】次に、係止突部14,15の作用について
説明する。小径部6の先端に外嵌部9を外嵌した状態で
押し込むと、係止突部14と係止突部15とが互いの頂
部を越えるように摺接しながら移動して外嵌部9が小径
部6に装着される。そして、この状態で外嵌部9は係止
突部14,15が互いに当接するまで移動する。従っ
て、装着後の外嵌部9が小径部6から離脱するのを極力
防止することができる。
説明する。小径部6の先端に外嵌部9を外嵌した状態で
押し込むと、係止突部14と係止突部15とが互いの頂
部を越えるように摺接しながら移動して外嵌部9が小径
部6に装着される。そして、この状態で外嵌部9は係止
突部14,15が互いに当接するまで移動する。従っ
て、装着後の外嵌部9が小径部6から離脱するのを極力
防止することができる。
【0034】〔第三実施例〕次に、第三実施例について
説明する。この実施例ではキャップ部材4と弾性部材と
が一体に形成されている。
説明する。この実施例ではキャップ部材4と弾性部材と
が一体に形成されている。
【0035】図8,図9に示すように、合成樹脂製のキ
ャップ部材4の外嵌部9の長手方向の外周面には、ほぼ
中央部から開口部側に亘って切欠部20が円周方向にお
いて4箇所に亘って等角度離間して形成されている。そ
して、各切欠部20の間には細長形状の弾性部材として
の弾性部21が外嵌部9と一体に4箇所に亘って形成さ
れている。この弾性部21は外嵌部9が小径部6に装着
された状態で、閉塞端面12が押圧されて係止具本体2
側に移動したときに、円弧状に変形して弾性力を得るよ
うになっている。そして、その弾性力がキャップ部材4
の先端部を介して閉塞端面12に作用するようになって
いる。従って、この実施例では、キャップ部材4自体は
移動せず、弾性部21の変形により閉塞端面12が移動
して係止具1の全長が変化するようになっている。
ャップ部材4の外嵌部9の長手方向の外周面には、ほぼ
中央部から開口部側に亘って切欠部20が円周方向にお
いて4箇所に亘って等角度離間して形成されている。そ
して、各切欠部20の間には細長形状の弾性部材として
の弾性部21が外嵌部9と一体に4箇所に亘って形成さ
れている。この弾性部21は外嵌部9が小径部6に装着
された状態で、閉塞端面12が押圧されて係止具本体2
側に移動したときに、円弧状に変形して弾性力を得るよ
うになっている。そして、その弾性力がキャップ部材4
の先端部を介して閉塞端面12に作用するようになって
いる。従って、この実施例では、キャップ部材4自体は
移動せず、弾性部21の変形により閉塞端面12が移動
して係止具1の全長が変化するようになっている。
【0036】上記のように構成された弾性部21を有す
る係止具1においては、内側型枠K1 によって閉塞端面
12が押圧されて係止具本体2側に移動すると、弾性部
21が円弧状に変形して弾性力を得る。そして、この弾
性力がキャップ部材4の先端部を介して閉塞端面12に
作用して、その閉塞端面12が常時内側型枠K1 に当接
される。従って、コンクリート製品Cの成型後、その内
壁面Cbに閉塞端面12を確実に露出させることができ
る。
る係止具1においては、内側型枠K1 によって閉塞端面
12が押圧されて係止具本体2側に移動すると、弾性部
21が円弧状に変形して弾性力を得る。そして、この弾
性力がキャップ部材4の先端部を介して閉塞端面12に
作用して、その閉塞端面12が常時内側型枠K1 に当接
される。従って、コンクリート製品Cの成型後、その内
壁面Cbに閉塞端面12を確実に露出させることができ
る。
【0037】又、両型枠K1 ,K2 の間隔が変わって
も、同様に弾性部21の弾性力がキャップ部材4の先端
部を介して閉塞端面12に作用して、その閉塞端面12
が内側型枠K1 に当接した状態となるため、係止具1の
全長は成型用型枠Kの間隔と同じ長さに保持される。こ
のため、間隔が変わる毎に別の新たなキャップ部材4と
交換する必要がなくなる。
も、同様に弾性部21の弾性力がキャップ部材4の先端
部を介して閉塞端面12に作用して、その閉塞端面12
が内側型枠K1 に当接した状態となるため、係止具1の
全長は成型用型枠Kの間隔と同じ長さに保持される。こ
のため、間隔が変わる毎に別の新たなキャップ部材4と
交換する必要がなくなる。
【0038】更に、弾性部14が外嵌部9と一体に形成
されているため、係止具本体1への装着を容易に行うこ
とができるとともに、部品点数が減ってコストダウンを
図ることができる。
されているため、係止具本体1への装着を容易に行うこ
とができるとともに、部品点数が減ってコストダウンを
図ることができる。
【0039】〔第四実施例〕次に、第四実施例について
説明する。この実施例では弾性部材の構成が前記第三実
施例と異なる。
説明する。この実施例では弾性部材の構成が前記第三実
施例と異なる。
【0040】図10,図11に示すように、合成樹脂製
のキャップ部材4の挿通部10の長手方向には、蛇腹状
の弾性部材としての弾性部22が一体に形成されてい
る。この弾性部22は外嵌部9が小径部6に装着された
状態で、閉塞端面12が押圧されたときに、収縮変形し
て弾性力を得るようになっており、その弾性力がキャッ
プ部材4の先端部を介して閉塞端面12に作用するよう
になっている。
のキャップ部材4の挿通部10の長手方向には、蛇腹状
の弾性部材としての弾性部22が一体に形成されてい
る。この弾性部22は外嵌部9が小径部6に装着された
状態で、閉塞端面12が押圧されたときに、収縮変形し
て弾性力を得るようになっており、その弾性力がキャッ
プ部材4の先端部を介して閉塞端面12に作用するよう
になっている。
【0041】上記のように構成された弾性部22を有す
る係止具1においては、内側型枠K1 によって閉塞端面
12が押圧されて係止具本体2側に移動すると弾性部2
2が収縮変形して弾性力を得る。そして、この弾性力が
キャップ部材4の先端部を介して閉塞端面12に作用し
て、その閉塞端面12が常時内側型枠K1 に当接され
る。従って、コンクリート製品Cの成型後、その内壁面
Cbに閉塞端面12を確実に露出させることができると
ともに、成型用型枠Kの間隔が変わる毎に別の新たなキ
ャップ部材4と交換する必要がなくなる。
る係止具1においては、内側型枠K1 によって閉塞端面
12が押圧されて係止具本体2側に移動すると弾性部2
2が収縮変形して弾性力を得る。そして、この弾性力が
キャップ部材4の先端部を介して閉塞端面12に作用し
て、その閉塞端面12が常時内側型枠K1 に当接され
る。従って、コンクリート製品Cの成型後、その内壁面
Cbに閉塞端面12を確実に露出させることができると
ともに、成型用型枠Kの間隔が変わる毎に別の新たなキ
ャップ部材4と交換する必要がなくなる。
【0042】又、弾性部22が蛇腹状となっているた
め、コンクリート製品Cを成型する際にコンクリートが
その弾性部22の溝部分に流れ込んで、成型後キャップ
部材4をコンクリート製品Cから抜けにくくすることが
できる。
め、コンクリート製品Cを成型する際にコンクリートが
その弾性部22の溝部分に流れ込んで、成型後キャップ
部材4をコンクリート製品Cから抜けにくくすることが
できる。
【0043】なお、本発明は上記両実施例に限定される
ことはなく、本発明の主旨から逸脱しない範囲で例えば
以下のようにしてもよい。 (1)上記第一実施例では、コイルバネ3を採用した
が、代わりに、たる型コイルバネ及び不等ピッチコイル
バネ等のコイルバネや、円筒状のゴム、蛇腹円筒状の合
成樹脂等からなる弾性部材を採用してもよい。
ことはなく、本発明の主旨から逸脱しない範囲で例えば
以下のようにしてもよい。 (1)上記第一実施例では、コイルバネ3を採用した
が、代わりに、たる型コイルバネ及び不等ピッチコイル
バネ等のコイルバネや、円筒状のゴム、蛇腹円筒状の合
成樹脂等からなる弾性部材を採用してもよい。
【0044】(2)上記第一実施例では、コイルバネ3
を別体としたが、予めそのコイルバネ3を係止具本体2
側に取付けたり、又はキャップ部材4側に取付けたりし
てもよい。
を別体としたが、予めそのコイルバネ3を係止具本体2
側に取付けたり、又はキャップ部材4側に取付けたりし
てもよい。
【0045】(3)上記第一〜第三実施例では、係止具
本体2の大径部5の内周面に雌ねじ6aを形成して取付
ボルトTや吊下げ金具を螺合するようにしたが、その雌
ねじ6aを形成せずに他の取付具や吊下げ金具を使用し
て係止具本体2を形成用型枠Kに取付けたり、コンクリ
ート製品Cを吊下げるようにしてもよい。
本体2の大径部5の内周面に雌ねじ6aを形成して取付
ボルトTや吊下げ金具を螺合するようにしたが、その雌
ねじ6aを形成せずに他の取付具や吊下げ金具を使用し
て係止具本体2を形成用型枠Kに取付けたり、コンクリ
ート製品Cを吊下げるようにしてもよい。
【0046】(4)係止具本体2の小径部6の外周面と
キャップ部材4の外嵌部9の内周面との間にOリングを
介在させてもよい。このようにすれば、小径部6と外嵌
部9との間からコンクリートが浸入するのを確実に防止
することができる。
キャップ部材4の外嵌部9の内周面との間にOリングを
介在させてもよい。このようにすれば、小径部6と外嵌
部9との間からコンクリートが浸入するのを確実に防止
することができる。
【0047】(5)係止具本体2の移動防止フィン7及
び抜止めフランジ8を他の形状に形成してもよい。 (6)第三及び第4実施例では、キャップ部材4を小径
部6に装着したが、代わりに、キャップ部材4を係止具
本体2と一体に形成してもよい。この場合、閉塞端面1
2は押圧されると弾性部21,22の変形に応じて移動
する。
び抜止めフランジ8を他の形状に形成してもよい。 (6)第三及び第4実施例では、キャップ部材4を小径
部6に装着したが、代わりに、キャップ部材4を係止具
本体2と一体に形成してもよい。この場合、閉塞端面1
2は押圧されると弾性部21,22の変形に応じて移動
する。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、筒状部材が閉塞端面の押圧に抗する弾性力
を有していることにより常時、閉塞端面はコンクリート
製品の成型用型枠に当接された状態となるため、成型後
コンクリート製品の壁面にその閉塞端面を確実に露出さ
せることができるとともに、成型用型枠の間隔が変わっ
ても筒状部材の弾性力の作用により閉塞端面は型枠に当
接して、吊下げ用係止具の全長がその成型用型枠の間隔
と同じ長さに保持されるため、間隔が変わる毎に別の新
たな筒上部材と交換する必要をなくすことができるとい
う優れた効果を奏する。
明によれば、筒状部材が閉塞端面の押圧に抗する弾性力
を有していることにより常時、閉塞端面はコンクリート
製品の成型用型枠に当接された状態となるため、成型後
コンクリート製品の壁面にその閉塞端面を確実に露出さ
せることができるとともに、成型用型枠の間隔が変わっ
ても筒状部材の弾性力の作用により閉塞端面は型枠に当
接して、吊下げ用係止具の全長がその成型用型枠の間隔
と同じ長さに保持されるため、間隔が変わる毎に別の新
たな筒上部材と交換する必要をなくすことができるとい
う優れた効果を奏する。
【0049】又、請求項2に記載の発明によれば、弾性
部材が閉塞端面の押圧に抗する弾性力を有していること
により常時、閉塞端面はコンクリート製品の成型用型枠
に当接した状態となるため、成型後コンクリート製品の
壁面にその閉塞端面を確実に露出させることができると
ともに、成型用型枠の間隔が変わっても弾性部材の弾性
力の作用により閉塞端面は型枠に当接して、吊下げ用係
止具の全長がその成型用間隔と同じ長さに保持されるた
め、間隔が変わる毎に別の新たなキャップ部材と交換す
る必要をなくすことができるという優れた効果を奏す
る。
部材が閉塞端面の押圧に抗する弾性力を有していること
により常時、閉塞端面はコンクリート製品の成型用型枠
に当接した状態となるため、成型後コンクリート製品の
壁面にその閉塞端面を確実に露出させることができると
ともに、成型用型枠の間隔が変わっても弾性部材の弾性
力の作用により閉塞端面は型枠に当接して、吊下げ用係
止具の全長がその成型用間隔と同じ長さに保持されるた
め、間隔が変わる毎に別の新たなキャップ部材と交換す
る必要をなくすことができるという優れた効果を奏す
る。
【0050】又、請求項3に記載の発明によれば、キャ
ップ部材及び弾性部材を一体に形成したことにより、係
止具本体への装着を容易に行うことができるとともに、
部品点数が減ってコストダウンを図ることができる。
ップ部材及び弾性部材を一体に形成したことにより、係
止具本体への装着を容易に行うことができるとともに、
部品点数が減ってコストダウンを図ることができる。
【図1】本発明の第一実施例の吊下げ用係止具をコンク
リート製品中に埋設した状態を示す一部断面図である。
リート製品中に埋設した状態を示す一部断面図である。
【図2】同じく、型枠にてコンクリート製品を成型した
状態を示す一部断面図である。
状態を示す一部断面図である。
【図3】同じく、吊下げ用係止具を示す分解正面図であ
る。
る。
【図4】同じく、吊下げ用係止具の係止具本体を示す左
側面図である。
側面図である。
【図5】第二実施例の吊下げ用係止具をコンクリート製
品中に埋設した状態を示す一部断面図である。
品中に埋設した状態を示す一部断面図である。
【図6】同じく、吊下げ用係止具の係止具本体を示す正
面図である。
面図である。
【図7】係止具本体にキャップ部材を装着した状態を示
す一部拡大断面図である。
す一部拡大断面図である。
【図8】第三実施例の吊下げ用係止具をコンクリート製
品中に埋設した状態を示す一部断面図である。
品中に埋設した状態を示す一部断面図である。
【図9】同じく、吊下げ用係止具を示す分解正面図であ
る。
る。
【図10】第四実施例の吊下げ用係止具をコンクリート
製品中に埋設した状態を示す一部断面図である。
製品中に埋設した状態を示す一部断面図である。
【図11】同じく、吊下げ用係止具を示す分解正面図で
ある。
ある。
【図12】従来例の吊下げ用係止具にてコンクリート製
品を吊下げた状態を示す概略正面図である。
品を吊下げた状態を示す概略正面図である。
【図13】同じく、吊下げ用係止具をコンクリート製品
中に埋設した状態を示す一部断面図である。
中に埋設した状態を示す一部断面図である。
【図14】同じく、吊下げ用係止具にてコンクリート製
品を内壁面側から吊下げた状態を示す概略正面図であ
る。
品を内壁面側から吊下げた状態を示す概略正面図であ
る。
1…吊下げ用係止具、2…係止具本体、3…弾性部材と
してのコイルバネ、4…筒状部材としてのキャップ部
材、6…装着部としての小径部、12…閉塞端面、2
1,22…弾性部材としての弾性部。
してのコイルバネ、4…筒状部材としてのキャップ部
材、6…装着部としての小径部、12…閉塞端面、2
1,22…弾性部材としての弾性部。
Claims (3)
- 【請求項1】 ほぼ筒状をなす係止具本体の基端に一端
が閉塞された筒状部材が設けられており、該筒状部材
は、その閉塞端面が係止具本体側へ移動可能であるとと
もに、前記閉塞端面が押圧されて係止具本体側へ移動し
たときにその押圧に抗する弾性力を有していることを特
徴とするコンクリート製品の吊下げ用係止具。 - 【請求項2】 ほぼ筒状をなす係止具本体(2)の基端
に装着部(6)を設け、該装着部(6)に、一端が閉塞
された筒状のキャップ部材(4)をその閉塞端面(1
2)が係止具本体(2)側へ移動するように装着すると
ともに、前記閉塞端面(12)が押圧されて係止具本体
(2)側へ移動したときにその押圧に抗する弾性力を有
する弾性部材(3)を装着したことを特徴とするコンク
リート製品の吊下げ用係止具。 - 【請求項3】 前記キャップ部材(4)及び前記弾性部
材(3)は一体に形成されていることを特徴とする請求
項2に記載のコンクリート製品の吊下げ用係止具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28957793A JP2809579B2 (ja) | 1993-07-27 | 1993-11-18 | コンクリート製品の吊下げ用係止具 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18524193 | 1993-07-27 | ||
JP5-185241 | 1993-07-27 | ||
JP28957793A JP2809579B2 (ja) | 1993-07-27 | 1993-11-18 | コンクリート製品の吊下げ用係止具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0789688A true JPH0789688A (ja) | 1995-04-04 |
JP2809579B2 JP2809579B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=26502985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28957793A Expired - Lifetime JP2809579B2 (ja) | 1993-07-27 | 1993-11-18 | コンクリート製品の吊下げ用係止具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2809579B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000210926A (ja) * | 1999-01-22 | 2000-08-02 | Musashino Kiko Kk | コンクリ―ト埋設具 |
-
1993
- 1993-11-18 JP JP28957793A patent/JP2809579B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000210926A (ja) * | 1999-01-22 | 2000-08-02 | Musashino Kiko Kk | コンクリ―ト埋設具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2809579B2 (ja) | 1998-10-08 |
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