JP2006275126A - ホース保持構造体 - Google Patents

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JP2006275126A JP2005093382A JP2005093382A JP2006275126A JP 2006275126 A JP2006275126 A JP 2006275126A JP 2005093382 A JP2005093382 A JP 2005093382A JP 2005093382 A JP2005093382 A JP 2005093382A JP 2006275126 A JP2006275126 A JP 2006275126A
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Katsuji Iwamoto
勝治 岩本
Motohito Asai
源人 朝居
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Abstract

【課題】 本発明は、簡単な構成で組付作業性に優れたホース保持構造体を提供すること。
【解決手段】 ホース保持構造体は、ゴムからなるブレーキホースHを一体化したクランプ10と、クランプ10をサスペンションSPに固定するためのブラケット20とを備えている。クランプ10は、ブレーキホースHの外周部を囲みかつ該ブレーキホースHを摩擦力により一体化した管体部11と、該管体部11の外周部に形成されたベース部13と、該ベース部13から突設された係合爪15と、を備えている。ブラケット20は、ベース部13に嵌合するとともに、係合爪15を弾性変形させて保持する被係合部22を備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両などに使用される油圧ホースを他の機器に保持するためのホース保持構造体に関する。
従来、この種のホース保持構造体として、車両の下部のサスペンションに、ブレーキホースを固定するための構成が知られている(特許文献1)。図9において、ブレーキホースHは、サスペンションのブラケットBkに保持金具100を介して固定されている。保持金具100は、ブレーキホースHに外嵌される円筒形状の金具本体102と、金具本体102と一体形成されたフランジ104を備え、フランジ104にてブラケットBkにボルトBtで固定されている。また、保持金具100は、ブレーキホースHにかしめて固定するためにブレーキホースHの内部にニップル110を挿入してブレーキホースHの潰れを防止している。従来の保持金具100は、ブレーキホースH内にニップル110を挿入し、ブラケットBkにボルトBtで締結しており、部品点数や加工工数が多いだけでなく、組付作業に時間を要するという問題があった。
また、他の従来の技術として、パイプの外周部に突起を設けて、この部分にクランプを被覆形成して車体に固定した固定構造も知られている(特許文献2)。この技術では、パイプの加工が必要なために、押出ゴムホースに適用できないという問題がある。さらに、ホースの内部にマンドレルを挿入してホースの外周部にクランプを被覆形成する技術も知られている(特許文献3)。しかし、この従来の技術では、クランプの部分でボルト締結が必要であるだけでなく、マンドレルをホース内に挿入する作業も面倒であるという問題がある。
特開平7−55061号公報 実公平4−53504号公報 特開平5−131561号公報
本発明は、上記従来の技術の問題点を解決することを踏まえ、簡単な構成で組付作業性に優れたホース保持構造体を提供することを目的とする。
課題を解決するためになされた本発明は、
ゴムまたは樹脂からなるホースをクランプで保持し、該クランプをブラケットに固定するホース保持構造体において、
上記クランプは、
上記ホースの外周部を囲みかつ該ホースを摩擦力または溶着により一体化した管体部と、
該管体部の外周部に形成されたベース部と、該ベース部から突設された係合爪と、を備え、
上記ブラケットは、上記ベース部に嵌合するとともに、上記係合爪を弾性変形させて保持する被係合部を備えたこと、
を特徴とする。
本発明にかかるホース保持構造体は、ホースをクランプを介してブラケットに取り付ける。すなわち、ホースを管体部で一体化したクランプを、該クランプの係合部をブラケットの被係合部に位置合わせする。そして、係合部が被係合部に挿入されると、係合爪が弾性変形して被係合部に係合して、クランプがブラケットに固定される。したがって、クランプは、ブラケットにワンタッチでかつ堅固に固定することができる。この固定した状態では、クランプのベース部は、ブラケットの被係合部に嵌合しているので、クランプやホースに外力が加わっても、ブラケットから脱落するのを防止することができる。
本発明の好適な態様として、クランプは、上記ホースを予めセットした成形型のキャビティに樹脂を射出することにより形成することができる。この手法によると、ホースは、クランプの射出圧が加わった状態でクランプの管体部と一体化するので、クランプと強固に一体化する。
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
(1) 車両のブレーキ系統の概略構成
図1は本発明の第1実施例にかかるホース保持構造体を適用した車両のブレーキ系統を説明する説明図である。車体の下部のシャフトSHには、タイヤTYが軸支され、さらにタイヤホイールTWの内側にサスペンションSPが支持されている。また、タイヤホイールTWの内側には、ブレーキシリンダBSが装着されている。ブレーキシリンダBSは、ゴム製のブレーキホースHを介してマスターシリンダMSに接続されている。ブレーキホースHは、その中間部でクランプ10およびブラケット20を介してサスペンションSPに固定されている。
(2) クランプ10およびブラケット20の概略構成
図2はブレーキホースHがクランプ10およびブラケット20を介してサスペンションSP(図1)に取り付けられている状態を示す斜視図、図3はクランプ10をブラケット20に固定する前の状態を示す斜視図である。図3において、クランプ10は、樹脂により一体形成されており、管体部11と、係合部12とを備えている。管体部11は、ブレーキホースHが貫挿される貫通孔11aを備え、ブレーキホースHと一体化している。係合部12は、ブラケット20に組み付けるための、いわゆるスナップフィット構造であり、ベース部13と、支柱部14と、係合爪15とを備えている。すなわち、管体部11の上部の半周にかけてベース部13が形成されており、このベース部13の上部の中央に支柱部14が突設され、さらに支柱部14の両側に係合爪15,15が突設されている。ベース部13の上側部であって係合爪15,15の外側には、段部13a,13aが形成されている。各々の係合爪15は、基部15aと、基部15aの先端に爪15bを備えており、支柱部14との間に間隙17を隔てて、支柱部14の側へ、つまりブレーキホースHの軸方向と直交する幅方向へ弾性変形するようになっている。支柱部14は、係合爪15が所定以上に曲げられるのを規制している。クランプ10の樹脂材料としては、その機械的強度や、融雪塩に対する耐性を考慮してナイロンを用いることができ、さらに機械的強度を増すためにガラスフィラを添加することが好ましい。
ブラケット20は、鉄などの金属から形成されており、サスペンションSP(図1)の外周部に溶接接合される支持基板21と、支持基板21をC字形に曲げ加工されることで形成された被係合部22とを備えている。被係合部22は、スペース24を形成するように支持基板21の両端部から形成されたアーム23,23を備えている。各々のアーム23は、側壁23aと、前壁23bとによりスペース24を形成するようにL字形に形成されている。スペース24は、上下に上開口部24a、下開口部24bで開放されるとともに、前方にアーム23,23の間の前開口部24cで開放されている。
(3) クランプ10の組付作業
次に、クランプ10をブラケット20に固定する作業について説明する。図4に示すように、ブレーキホースHを管体部11に一体化したクランプ10を準備し、クランプ10の係合部12を被係合部22のスペース24の下開口部24bに位置合わせする。そして、係合部12をスペース24内に挿入すると、図5に示すように係合爪15が側壁23aの内壁で間隙17を狭めるように押圧されて支柱部14側へ弾性変形し、さらに押し込むと、係合爪15の爪15bがアーム23の上面を乗り越える。このとき、図6に示すように、係合爪15が拡開することで、係合爪15の爪15bがアーム23の上面に係合し、クランプ10がブラケット20に固定される。
上記第1実施例の構成により、以下の作用・効果を奏する。
(4)−1 クランプ10の係合部12をブラケット20の被係合部22のスペース24に押し入れれば、係合部12の係合爪15が弾性変形して被係合部22に係合するから、クランプ10をブラケット20にワンタッチでかつ堅固に固定することができる。この状態にて、図6に示すようにクランプ10のベース部13は、ブラケット20のスペース24に嵌合しているので、クランプ10やブレーキホースHに外力が加わっても、ブラケット20から脱落するのを防止することができる。しかも、クランプ10の支柱部14は、係合爪15の弾性変形を間隙17だけに規制するので、クランプ10をこじるような大きな外力が加わっても係合爪15が大きく弾性変形することもなく、よってクランプ10がブラケット20から簡単に外れることもない。
(4)−2 クランプ10をブラケット20に組み付けるときに、クランプ10は、ブレーキホースHと一体になった一部品であるから、ナットの締結作業などの面倒な締結作業が不要となり、作業が簡単である。
(4)−3 ブレーキホースHはクランプ10の管体部11と一体化しているから、従来の技術で説明したようなブレーキホースHをクランプのスリーブでかしめ固定するための作業が不要であり、よって、かしめでブレーキホースHが潰れないためのニップルも不要となる。
(4)−4 クランプ10をブラケット20から外すには、係合爪15,15の先端を掴んで下方に引き抜けばブラケット20から簡単に外すことができ、よってメンテナンスも容易である。
次に、クランプ10の管体部11にブレーキホースHを一体化する手段について説明する。一体化手段としては、ブレーキホースHがゴムであり、クランプ10が樹脂である場合には、溶着しないが、クランプ10を射出成形により製造する場合にはブレーキホースHと摩擦力で強固に一体化することができる。図7はクランプ10を射出成形により製造する工程を説明する説明図である。図7において、成形型30は、型31から形成され、その型31にキャビティ32が形成されている。型31は、その端部にバリ切り用突条31aが環状に形成されている。射出成形を行なうには、加硫済みのブレーキホースHの一部を成形型30にセットする。このとき、ブレーキホースHは加硫により機械的強度が大きくなっているので、マンドレルなどの挿入は不要である。また、ブレーキホースHは、成形型30にその一部分だけをセットすればよいから、ブレーキホースHの両端に口金を組み付けた後であってもよい。この状態にて、キャビティ32に樹脂を射出する。このとき、ブレーキホースHは、射出圧をその外周面でありかつ縮径する方向に力を受ける。この力は、ブレーキホースHがクランプ10の管体部11の内壁に密着する力であるから、クランプ10に対して摩擦力による軸ズレ、回転ズレを防止することができる。しかも、ブレーキホースHの外周面は、一般に軸方向の突条が形成されているから、回転ズレを一層防止することができる。また、バリ切り用突条31aは、クランプ10のバリを低減するとともに、クランプ10の管体部11の開口端に環状の突出部を形成するから、ブレーキホースHが軸方向へ抜け止めする作用もある。
図8は第2実施例にかかるクランプ10Bを示す斜視図である。第2実施例は、係合部12Bを構成する支柱部14Bおよび係合爪15Bの配置および形状に特徴を有する。支柱部14Bおよび係合爪15Bは、ブレーキホースHの軸方向と交差する方向に平行に配置されるとともに、段部13Ba,13Baを残して幅方向のほぼ全長にわたって設けられている。上記支柱部14Bは、ほぼ幅方向に全長にわたってベース部13Bから板状に突設され、その軸方向に間隙17Bを隔てて係合爪15Bが1つ突設されている。係合爪15Bは、支柱部14Bとほぼ同じ形状の基部15Baと、基部15Baの先端から突設された爪15Bbとを備え、軸方向へ間隙17Bを狭めるように弾性変形可能に形成されている。
第2実施例においても、第1実施例と同様に、クランプ10Bの係合部12Bをブラケット20の被係合部22のスペース24に押し入れれば、係合部12Bの係合爪15Bが第1実施例と異なる軸方向へ弾性変形して被係合部22の前部に係合するから、クランプ10Bをブラケット20にワンタッチでかつ堅固に固定することができる。なお、第2実施例において、係合爪15Bは、1つだけ形成したが、幅方向に複数に分割して形成しても同様な効果を奏する。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施例では、ブレーキホースHは、ゴム材料で形成した構成について説明したが、これに限らず、樹脂であってもよい。この場合には、クランプの樹脂材料およびホースの樹脂材料が互いに溶着するものを選択することにより、ホースをクランプの管体部に一層強固に一体化させることができる。
また、上記実施例では、ブレーキホースについて説明したが、ホースを保持する構成であれば、他の構成にも適用することができる。
本発明の第1実施例にかかるホース保持構造体を適用した車両のブレーキ系統を説明する説明図である。 ブレーキホースがクランプおよびブラケットを介してサスペンションに取り付けられている状態を示す斜視図である。 クランプをブラケットに固定する前の状態を示す斜視図である。 クランプをブラケットに組み付ける作業を説明する説明図である。 クランプをブラケットに組み付ける作業を説明する説明図である。 ホース保持構造体の作用を説明する説明図である。 クランプを射出成形により製造する工程を説明する説明図である。 第2実施例にかかるクランプをブラケットに固定する前の状態を示す斜視図である。 従来のホース保持構造体を示す断面図である。
符号の説明
10...クランプ
11...管体部
11a...貫通孔
12...係合部
13...ベース部
13a...段部
14...支柱部
15...係合爪
15a...基部
15b...爪
17...間隙
20...ブラケット
21...支持基板
22...被係合部
23...アーム
23a...側壁
23b...前壁
24...スペース
24a...上開口部
24b...下開口部
24c...前開口部
30...成形型
31...型
31a...用突条
32...キャビティ
10B...クランプ
12B...係合部
13B...ベース部
13Ba...段部
14B...支柱部
15B...係合爪
15Ba...基部
15Bb...爪
17B...間隙
H...ブレーキホース
SH...シャフト
SP...サスペンション
BS...ブレーキシリンダ
MS...マスターシリンダ
TW...タイヤホイール
TY...タイヤ
Bk...ブラケット
Bt...ボルト

Claims (2)

  1. ゴムまたは樹脂からなるホースをクランプ(10)で保持し、該クランプ(10)をブラケットに固定するホース保持構造体において、
    上記クランプ(10)は、
    上記ホースの外周部を囲みかつ該ホースを摩擦力または溶着により一体化した管体部(11)と、該管体部(11)の外周部に形成されたベース部(13)と、該ベース部(13)から突設された係合爪(15)とを備え、
    上記ブラケット(20)は、上記ベース部(13)に嵌合するとともに、上記係合爪(15)を弾性変形させて保持する被係合部(22)を備えたこと、
    を特徴とするホース保持構造体。
  2. 請求項1に記載のホース保持構造体において、
    上記クランプ(10)は、上記ホースを予めセットした成形型のキャビティに樹脂を射出することにより形成されているホース保持構造体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009137673A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Daifuku Co Ltd 流動棚装置
CN105135061A (zh) * 2015-09-30 2015-12-09 博耐尔汽车电气系统有限公司 一种汽车空调管路固定支架

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