JP4689208B2 - クランプ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のエアコン用のパイプ等をボディパネル等の取付部材に取付けるために用いられるクランプに関する。
自動車のボディパネルに埋め込まれたスタッドボルトには、エアコン用のパイプ等を保持するクランプが固定されるようになっており、クランプを介してパイプ等が所定の位置に固定される。
ところで、パイプの保持力を高めるためには、剛性の高い硬質材でクランプを形成することが望ましい。一方、パイプにはできるだけ車両からの振動が伝達されないように、振動遮断性を高くする必要があり、この振動遮断性を高くするには、可撓性に富む軟質材でクランプを形成することが望ましい。
このため、特許文献1では、図6に示すように、クランプ100の、スタッドボルトが挿入される連結部102とパイプ104が保持される保持体105とを硬質材で形成すると共に、連結部102に近接する保持部106を構成する一対の立壁108及び底部110に、軟質材からなる略コ字状の振動遮断部112を一体に成形することで、パイプ104の保持力と振動遮断性というクランプ100の背反する特性を満足させるようにしている。
しかしながら、保持部106では、硬質材を用いることで、対面する立壁108の先端部から折曲げられた状態で延出する一対の折曲部114間を押し広げ難くなる。つまり、パイプ104の抜去力を大きくして、パイプ104を外れ難く、また、パイプ104の保持力を高くしているが、その分保持部106にパイプ104を挿入するときの挿入抵抗も大きくなりこととなり、作業性が悪くなってしまう。
特開2000−230674号公報
本発明は上記事実を考慮し、パイプの保持力を上げると共に、パイプを挿入するときの挿入抵抗を小さくすることができるクランプを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、クランプにおいて、硬質材で成形され、管材が保持される保持部と、前記保持部に設けられ、弾性変形して前記管材が挿入可能な前記硬質材からなる挿入部と、前記保持部の管材保持面に設けられ、前記管材の外周面が当接する軟質材の減衰部と、前記減衰部の前記挿入部側に設けられ、前記管材の挿入方向に対して略直角方向に延出し、管材を挿入するとき前記減衰側へ撓み、前記挿入部の開口部の幅寸法を小さくすることはなく、管材を取出すとき前記硬質材からなる挿入部の表面を覆って、前記挿入部の開口部の幅寸法を小さくし、管材の挿入方向よりも取出し方向の抵抗を大きくする舌片と、
を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、管材が保持される保持部を硬質材で成形し、保持部の管材保持面に、管材の外周面が当接する軟質材の減衰部を設けている。
このように、保持部を硬質材で成形することで、管材の保持力を高めることができ、また、保持部の管材保持面に、軟質材の減衰部を設けることで、減衰部によって振動は吸収され、管材には車両からの振動が伝達されないようにすることができる。
一方、保持部には、管材が挿入可能な硬質材からなる挿入部が設けられており、減衰部の挿入部側に、管材の挿入方向に対して略直角方向に延出する舌片を設けている。この舌片は、管材を挿入するとき減衰側へ撓み、挿入部の開口部の幅寸法を小さくすることはなく、管材を取出すとき硬質材からなる挿入部の表面を覆って、前記挿入部の開口部の幅寸法を小さくし、管材の挿入方向よりも取出し方向の抵抗を大きくしている。
このように、管材の挿入方向よりも取出し方向の抵抗を大きくする舌片を設けることで、管材を保持部に対して挿入するときと取出すときとで、管材が受ける抵抗を変えている。これにより、管材を挿入し易く、また、外れ難くすることができる。つまり、管材の保持力を上げると共に、管材を挿入するときの挿入抵抗を小さくすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のクランプにおいて、前記減衰部が前記保持部の管材保持面へ一体に成形されたことを特徴としている。
保持部と減衰部とを、接着剤等によって固着しても良いが、請求項2に記載の発明では、例えば、インサート成形、2色成形などによって、減衰部を保持部の管材保持面へ一体に成形することで、保持部に減衰部を固着する場合と比較して、作業工程を削減することができ、コストダウンを図ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のクランプにおいて、前記保持部と前記減衰部とが、2色成形により一体に成形されたことを特徴としている。
例えば、インサート成形では、硬質材で一旦成形した後、この半製品を金型に挿入し、減衰部を成形するが、請求項3に記載の発明では、保持部と減衰部とを、2色成形により一体に成形することで、インサート成形と比較して作業の手間を省くことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載のクランプにおいて、前記保持部の前記管材保持面から前記管材の軸方向に対して略直交する方向に延出して前記減衰部の前記保持部からの抜けを防止する抜け止め部を形成し、前記抜け止め部と前記挿入部との間に隙間を設けたことを特徴としている。
例えば、抜け止め部と挿入物が連設している場合、挿入部側に設ける舌片は、抜け止め部と挿入物を連設する連設部に対応する部分では薄肉となってしまい、管材を挿入するときに舌片が連設部から剥がれたりして下に垂れてしまう等の問題が懸念される。
一方、請求項4に記載の発明では、抜け止め部と挿入部との間に隙間を設けることで、保持部の奥行き方向で舌片の肉厚を均一にすることができ、また、該隙間を設ける分、舌片を厚肉にして強度を上げることができる。このため、管材を挿入するときに舌片が部分的に剥がれたりするようなことはない。
ここで、舌片を減衰部と一体に設けた場合、抜け止め部と挿入部との間に隙間を設けることで、舌片が保持部から剥がれる等の問題が生じることはなく、また、舌片の基部を厚肉にすることができるため、舌片の強度を上げることができる。
また、減衰部が成形されるとき、既に成形された保持部の回りに軟質材が流動することとなるが、例えば、軟質材が流動する流路が狭い場合、減衰部において、いわゆるショートショット(充填不良)の問題が生じる場合がある。
しかし、減衰部の保持部からの抜けを防止する抜け止め部と挿入部との間に隙間を設けることで、抜け止め部と挿入部との間で軟質材が流動する流路を確保することができ、軟質材の流動抵抗を小さくすることができる。従って、減衰部の挿入部付近でのショートショットが発生し難くなり、歩留まりを向上させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載のクランプにおいて、前記舌片が、前記減衰部と一体に設けられ、前記管材の取出し方向側から前記挿入部の開口部内へ延出していることを特徴としている。
請求項5に記載の発明では、舌片を、減衰部と一体に設け、管材の取出し方向側から挿入部の開口部内へ延出させることで、管材を取出すとき、管材の移動に伴い、舌片は硬質材である挿入部の表面を覆うため、挿入部の開口部の幅寸法が小さくなってしまう。
このため、管材を取出すための抜去力を大きくすることができ、管材を保持部から外れ難くすることができる。一方、管材を保持部内へ挿入するときは、舌片は軟質材である減衰部側へ撓み、挿入部の開口部の幅寸法に対しては、何ら影響を与えることはない。つまり、管材を保持部から外れ難くすると共に、管材の保持部への挿入抵抗を小さくすることができる。
本発明は、上記構成としたので、請求項1に記載の発明では、管材の挿入方向よりも取出し方向の抵抗を大きくする舌片を設けることで、管材を保持部に対して挿入するときと取出すときとで、管材が受ける抵抗を変えている。これにより、管材を挿入し易く、また、外れ難くすることができる。つまり、管材の保持力を上げると共に、管材を挿入するときの挿入抵抗を小さくすることができる。
請求項2に記載の発明では、例えば、インサート成形、2色成形などによって、減衰部を保持部の管材保持面へ一体に成形することで、保持部に減衰部を固着する場合と比較して、作業工程を削減することができ、コストダウンを図ることができる。
請求項3に記載の発明では、保持部と減衰部とを、2色成形により一体に成形することで、インサート成形と比較して作業の手間を省くことができる。
請求項4に記載の発明では、抜け止め部と挿入部との間に隙間を設けることで、保持部の奥行き方向で舌片の肉厚を均一にすることができ、また、該隙間を設ける分、舌片を厚肉にして強度を上げることができるため、管材を挿入するときに舌片が部分的に剥がれたりするようなことはない。また、減衰部の保持部からの抜けを防止する抜け止め部と挿入部との間に隙間を設けることで、抜け止め部と挿入部との間で軟質材が流動する流路を確保することができ、軟質材の流動抵抗を小さくすることができるため、減衰部の挿入部付近でのショートショットが発生し難くなり、歩留まりを向上させることができる。
請求項5に記載の発明では、管材を保持部から外れ難くすると共に、管材の保持部への挿入抵抗を小さくすることができる。
次に、本発明の実施の形態に係るクランプについて説明する。
図1及び図2に示すように、クランプ10は、自動車のボディパネル(図示省略)に固定され、管材としてのエアコン用のパイプ12、14を保持するようになっている。
クランプ10の中央部には本体部16が備えられており、本体部16を中心に、本体部16の上部に保持体18が設けられ、本体部16の下部に連結部20が設けられている。なお、図中、矢印UP、矢印DOWNが示されている場合、それぞれ上方向、下方向を示すものとし、上下の表現をした場合は、上記各矢印に対応しているものとする。
本体部16は略箱状を成しており、本体部16の奥行き方向の中央部には補強壁22が設けられ、補強壁22の両面からは十字状のリブ24が突設され、周壁26と連設し、本体部16の変形を防止すると共に、本体部16を補強している。
また、本体部16の下部に設けられた連結部20には、筒部28が備えられており、筒部28の周壁には、一対の略逆U字状の切込み部30が形成され、切込み部30の内側には、弾性片32が設けられ、弾性変形可能となっている。この弾性片32の外面には、外側へ向かって突出する爪部34が設けられている。
また、筒部28の基部には、斜め下方へ向かって張り出す一対の押圧片36が設けられており、爪部34の突出方向に対して略直交する方向に延出し、弾性変形可能となっている。
ところで、連結部20が図示しないボディパネルに形成された開口部内に挿通されたとき、爪部34が縮径し開口部を通過すると、爪部34は復元するが、この状態で、押圧片36が開口部の周縁部を押圧し、爪部34の上面と押圧片36とで開口部の周縁部を挟持して、クランプ10をボディパネルに固定する。
一方、本体部16の上部に設けられた保持体18は、例えば、約φ13のアルミ製のパイプ12と約φ8のアルミ製のパイプ14がそれぞれ保持される保持部38、40が設けられている。
保持部38の下部には略半円状の保持面42が設けられており、パイプ12の外径寸法に合わせて形成されている。保持面42の周方向の中央部には、保持面42の奥行き方向の全域に渡って略半円状の凹部44が凹設されている。
また、保持面42の外側には、パイプ12の外径寸法よりも離間した位置に立壁46、48が立設しており、立壁46は本体部16の周壁26の延長線上に位置し、立壁48は本体部16の中央部よりも立壁46から離間する位置となっている。そして、立壁46、48と保持面42の端部とは円弧リブ50で連設されており、立壁46と立壁48の間を広げ易くしている。
また、立壁46、48の先端部からは、保持面42の凹部44へ向かって折れ曲がる折曲片52が延出している。この折曲片52の先端面は、パイプ12の外径寸法に合わせて円弧状に形成されており、保持部38内で保持されたパイプ12の外周面が当接可能となっている。
この折曲片52は弾性変形可能となっており、パイプ12を保持部38内へ挿入する際、折曲片52の上面にパイプ12を当接させた状態でパイプ12を押圧すると、折曲片52が内側に若干撓む。ここで、折曲片52の幅方向中央部には、矩形穴54が形成されており、折曲片52を弾性変形し易くすると共に、折曲片52の幅方向中央部に切欠きを設ける場合と比較して、折曲片52の強度を保持することができる。
このように、折曲片52の上面にパイプ12を当接させた状態でパイプ12を押圧すると、折曲片52が撓むと共に、立壁48が立壁46から離間し、パイプ12が折曲片52間を通過可能となる。
そして、パイプ12を保持部38内へ挿入すると、パイプ12の外周面が保持面42に当接すると共に、折曲片52及び立壁48が復元し、折曲片52の先端面が、パイプ12の外周面に当接する。この状態で、パイプ12はガタつくことなく、保持部38内で確実に保持されることとなる。
一方、保持部40は、立壁48と、保持部40内で保持されるパイプ14の外周面が当接する保持面56(管材保持面)と、立壁48と対面する立壁58とが連続した状態で一体に設けられている。
保持面56は保持部38の保持面42よりも曲率半径が大きく形成されており、保持面56の一部及び立壁58は、本体部16の周壁26よりも突出している。また、保持部40の保持面56の奥行き方向の中央部には、保持部40よりも略小径の抜け止め部60が設けられており、保持面56との間をリブ62で架け渡している。
また、立壁48の先端側には、抜け止め部64が設けられており、抜け止め部64の先端部には、保持部38の折曲片52に相当する傾斜片66が立壁48の奥行き方向の全域に渡って形成されている。
この抜け止め部64と抜け止め部60の端部との間には隙間を設けており(後述する)、この抜け止め部60、64の回りを軟質材が流動し、回り込んだ状態で成形される。これにより、減衰部68が保持部40から抜けないようにしている。
さらに、立壁58の先端側は、保持部40の内側斜め上方へ向かって屈曲し、先端部には傾斜片66と対応する傾斜片70が、立壁58の奥行き方向の全域に渡って設けられている。この傾斜片66、70の下端部には、パイプ14の挿入方向に対して直交する方向に沿って当接面72が設けられている。
ところで、保持部40の内側には、軟質材(例えば、熱可塑性エラストマー等のエラストマーを含むゴム部材)を材料とする減衰部68が2色成形により、ポリアセタール、ナイロン等の合成樹脂等(なお、靱性の高い金属を用いても良い)の硬質材で成形された保持部40に一体に成形されている。この減衰部68は略U字状を成しており、開口からパイプ14が挿入可能となっている。
また、減衰部68には、パイプ14の外径寸法よりも大径の受け部74が設けられており、受け部74の内周壁からは、先端が角丸めされた複数の突起部76が受け部74の円弧中心へ向かって突出している。この突起部76の先端部を線ぶ内径寸法は、パイプ14の外径寸法よりも若干小さくなっている。
さらに、減衰部68の両端側には、パイプ14の挿入方向に対して直交する方向に舌片78が延出しており、舌片78の基部は、傾斜片66、70の先端部に設けられた当接面72に当接し、舌片78の先端部は傾斜片66、70からはみ出している。
ここで、傾斜片66、70は弾性変形可能となっており、パイプ14を保持部40内へ挿入する際、傾斜片66、70の上面にパイプ14を当接させた状態でパイプ14を押圧すると、傾斜片66、70が内側に若干撓み、立壁58が立壁48から離間して(図3(A)参照)、パイプ14が折曲片52間を通過可能となる(後述する)。
そして、パイプ14を保持部40内へ挿入すると、パイプ14の外周面が減衰部68の突起部76に当接した状態で、パイプ14は確実に挟持される。この状態で、傾斜片66、70及び立壁58が復元する。
次に、本発明の実施の形態に係るクランプの作用について説明する。
図1及び図2に示すように、減衰部68の両端側に、パイプ14の挿入方向に対して直交する方向に舌片78を延出させており、舌片78の基部を、傾斜片66、70の先端部に設けられた当接面72に当接させ、舌片78の先端部を、傾斜片66、70からはみ出させている。
これにより、図3(B)に示すように、パイプ14を保持部40から取出すとき、パイプ14の移動に伴い、舌片78は硬質材である傾斜片70の表面を覆うため、傾斜片66の下部と傾斜片70の下部との離間距離(挿入部の開口部の幅寸法)が小さくなってしまう。このため、パイプ14を取出すための抜去力を大きくすることができ、パイプ14を保持部40から外れ難くすることができる。
一方、図3(A)に示すように、パイプ14を保持部40内へ挿入するときは、舌片78は軟質材である減衰部68側へ撓み、傾斜片66の下部と傾斜片70の下部との離間距離に対しては、何ら影響を与えることはない。
このように、舌片78をパイプ14の挿入方向に対して直交する方向に延出させることで、パイプ14を保持部40に対して挿入するときと取出すときとで、パイプ14が受ける抵抗を変え、パイプ14を挿入し易く、また、外れ難くすることができる。
つまり、パイプ14の保持力を上げると共に、パイプ14を挿入するときの挿入抵抗を小さくすることが可能となる。このため、図2に示すクランプ10を横倒させた状態で使用することもでき、用途が広がる。
一方、保持部38、40を硬質材で成形することで、パイプ12、14の保持力を高めることができ、また、パイプ14の外周面が当接する減衰部68を軟質材で成形することで、減衰部68によって振動は吸収され、パイプ14には車両からの振動が伝達されないようにすることができる。
さらに、減衰部68に突起部76を設け、突起部76の先端部を線ぶ内径寸法をパイプ14の外径寸法よりも若干小さくして、パイプ14の外周面が当接した状態で、突起部76の先端部が若干押し潰されるようにすることで、パイプ14を確実に挟持することができる。
ところで、保持部40と減衰部68とを、例えば、インサート成形、2色成形などによって一体に成形することで、保持部40に減衰部68を固着する場合などと比較して、作業工程を削減することができ、コストダウンを図ることができる。
但し、インサート成形では、硬質材で一旦成形した後、この半製品を金型に挿入して減衰部68を成形するため、2色成形により保持部40と減衰部68とを一体成形した方が、インサート成形と比較して作業の手間を省くことができる。
つまり、2色成形では、第1次成形によって、金型内に硬質材が充填され、図4に示すように、クランプ10の半製品が成形される。そして、第2次成形によって、クランプ10の半製品が成形された金型内に今度は軟質材が充填される。これにより、図5に示すように、保持部40の保持面56に減衰部68が設けられたクランプ10が成形される。
ここで、減衰部68が成形されるとき、既に成形された保持部40の保持面56回りに軟質材が流動することとなるが、例えば、軟質材が流動する流路が狭い場合、減衰部68において、いわゆるショートショット(充填不良)の問題が生じる場合がある。
しかし、減衰部68の保持部40からの抜けを防止する抜け止め部64と抜け止め部60の端部との間に隙間を設けることで、抜け止め部64と抜け止め部60で軟質材が流動する流路を確保することができ、軟質材の流動抵抗を小さくすることができる。従って、減衰部68の舌片78付近でのショートショットが発生し難くなり、歩留まりを向上させることができる。
また、抜け止め部64と抜け止め部60が連設している場合、舌片78は、抜け止め部64と抜け止め部60を連設する連設部に対応する部分では薄肉となってしまい、パイプ14を挿入するときに舌片78が該連設部から剥がれたりして下に垂れてしまう等の問題が懸念される。
一方、本発明のように、抜け止め部64と抜け止め部60の端部との間に隙間を設けることで、保持部40の奥行き方向で舌片78の肉厚を均一にすることができ、また、該隙間を設ける分、舌片78を厚肉にして強度を上げることができる。このため、パイプ14を挿入するときに舌片78が部分的に剥がれたりするようなことはない。
なお、本発明は、本形態に限るものでないことは勿論である。例えば、本形態では、2色成形などの一体成形により減衰部68を保持部40と一体にしたが、接着剤等により減衰部68を保持部40に固着しても良い。
また、舌片78を減衰部68と一体に設けたが、例えば、舌片78を別体とし、傾斜片66、70の当接面72に固着させても良い。また、保持部40と一体に成形しても良い。
さらに、本形態では、保持部40に減衰部68を設けるようにしたが、保持部38にも減衰部68を設けても良い。また、保持体18には保持部38及び保持部40を設けたが、さらに別の保持部を設けても良い。
本発明の実施の形態に係るクランプを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るクランプを示す正面図である。 本発明の実施の形態に係るクランプの保持部を示す拡大図であり、(A)は保持部内へパイプを挿入するときの舌片の状態を示し、(B)は保持部からパイプを取外すときの舌片の状態を示している。 本発明の実施の形態に係るクランプの第1次成形により硬質材が充填された状態を示している。 本発明の実施の形態に係るクランプの第2次成形により軟質材が充填された状態を示している。 従来のクランプを示す断面図である。
符号の説明
10 クランプ
40 保持部
60 抜け止め部
66 傾斜片(挿入部)
68 減衰部
70 傾斜片(挿入部)
78 舌片

Claims (5)

  1. 硬質材で成形され、管材が保持される保持部と、
    前記保持部に設けられ、弾性変形して前記管材が挿入可能な前記硬質材からなる挿入部と、
    前記保持部の管材保持面に設けられ、前記管材の外周面が当接する軟質材の減衰部と、
    前記減衰部の前記挿入部側に設けられ、前記管材の挿入方向に対して略直角方向に延出し、管材を挿入するとき前記減衰側へ撓み、前記挿入部の開口部の幅寸法を小さくすることはなく、管材を取出すとき前記硬質材からなる挿入部の表面を覆って、前記挿入部の開口部の幅寸法を小さくし、管材の挿入方向よりも取出し方向の抵抗を大きくする舌片と、
    を有することを特徴とするクランプ。
  2. 前記減衰部が前記保持部の管材保持面へ一体に成形されたことを特徴とする請求項1に記載のクランプ。
  3. 前記保持部と前記減衰部とが、2色成形により一体に成形されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のクランプ。
  4. 前記保持部の前記管材保持面から前記管材の軸方向に対して略直交する方向に延出して前記減衰部の前記保持部からの抜けを防止する抜け止め部を形成し、前記抜け止め部と前記挿入部との間に隙間を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のクランプ。
  5. 前記舌片が、前記減衰部と一体に設けられ、前記管材の取出し方向側から前記挿入部の開口部内へ延出していることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のクランプ。
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