JP2006038322A - ダクトおよびダクト連結構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ダクトと他部材とを連結した際にシールを施すようにする。
【解決手段】柔軟性を有する発泡樹脂を材質としたダクトDにおいて、差込み型の空気流通口22で補強部材30の外側となる部位に、径方向外方へ延出すると共に周方向へ延在して撓曲変形が可能な変形部24を一体的に形成する。別部材40に形成した受け口型の空気流通口42へ空気流通口22を差込むと、補強部材30で補強された該空気流通口22により変形部24が押圧されて撓曲変形し、これら空気流通口42,22との間にシールが施されるようになる。
【選択図】図1
【解決手段】柔軟性を有する発泡樹脂を材質としたダクトDにおいて、差込み型の空気流通口22で補強部材30の外側となる部位に、径方向外方へ延出すると共に周方向へ延在して撓曲変形が可能な変形部24を一体的に形成する。別部材40に形成した受け口型の空気流通口42へ空気流通口22を差込むと、補強部材30で補強された該空気流通口22により変形部24が押圧されて撓曲変形し、これら空気流通口42,22との間にシールが施されるようになる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ダクトおよびダクト連結構造に関し、更に詳細には、柔軟性を有する発泡樹脂を材質とし、空気流通用の差込み口または受け口を一端部に形成したダクトと、この差込み口または受け口に設けられてその形状を保持する補強部材と、空気流通用の受け口または差込み口を形成した別部材とからなり、差込み口を受け口へ差込むことでダクトと別部材とを連結するようにしたダクトおよびダクト連結構造に関するものである。
例えば、乗用車等の車両における乗員室内には、インストルメントパネル、フロアコンソール、ルーフパネル等の種々車両内装部材が取付けられている。そして、前述したインストルメントパネル等に配設された空調操作パネルにより運転制御されるエアコンユニットが、乗員室の前方において該インストルメントパネルの内側に搭載されており、このエアコンユニットで所定温度に調節された調温空気は、前述した種々車両内装部材の所要位置に配設したエアアウトレットを介して乗員室内へ吹出し案内されるようになっている。すなわち、前述した車両内装部材の裏側等には、エアコンユニットとエアアウトレットとを連通接続するダクトが配設されており、エアコンユニットから送出された調温空気はこのダクトを介して各々のエアアウトレットへ案内される。
ここで前述したダクトは、高密度ポリエチレン(HDPE)等を材質としたブロー成形製の一体成形品が、適宜剛性を有すると共に軽量でかつ成形コストが低いという理由から広く実施されていた。しかしながら、このようなブロー成形製のダクトは、(a)ダクト内外の温度差に起因して結露が発生し易い、(b)他部材との接触により異音が発生する、(c)エアコンユニット内のブロワ等の運転騒音を伝播させ易い、等の課題を内在していた。
そこで近年では、発泡倍率20〜30倍程度のポリプロピレン(PP)等を材質とした発泡樹脂シート材から、真空成形または圧空成形等の成形技術を利用して成形して得られた筒状体からなるダクトも提案されている。このような発泡樹脂を材質とするダクトは、(1)断熱性を有しているのでダクト内外の温度差による結露が発生し難い、(2)他部材との接触による異音が発生し難い、(3)吸音性を有しているのでエアコンユニットの運転騒音を吸収し易い、等の特徴を有し、前述したブロー成形製のダクトに内在していた欠点を好適に解消することができるものとなっている。なお、このような発泡樹脂を材質としたダクトに関しては、例えば特許文献1に開示されている。
特開2001−105835号公報
図7は、図示しないインストルメントパネルの内側に搭載されるエアコンユニット10と、このインストルメントパネルの所要位置に配設される合計4個のエアアウトレット14とを連通接続するために、前述した合成樹脂を材質とするダクトD,D,Dを採用した一例を示した説明図である。各々のダクトDは、配設場所のスペース等に応じて形状が異なっているものの、エアコンユニット10の空気送出部12に連結される空気流通口(空気流入口)20が一端部または中間部に形成されると共に、エアアウトレット14に連結される空気流通口(空気流出口)20が他端部に形成されている。しかしながら、前述した合成樹脂シート材から成形されたダクトDは、前述した数々の有益な特性を有する反面、自体の形状を保持し得る充分な剛性がなく、殊に各空気流通口20,20のような開口部では一段と剛性が低くなっているため、これら空気流通口20にはその形状を保持する補強部材30が装着されている。この補強部材30は、スチールやアルミ等を材質とした金属製またはポリプロピレン(PP)等を材質とした合成樹脂製の枠状部材であって、対応の空気流通口20の形状に合わせて予備成形され、ダクトDの成形時または成形後の適時に該空気流通口20へ装着されるようになっている。
ここで、前述したダクトDとエアコンユニット10および該ダクトDとエアアウトレット14の連結形態は、次の2つに分けることができる。すなわち、第1の連結形態は、図8に例示するように、ダクトDの空気流通口20が差込み型となっていると共に、エアコンユニット10の空気流通口である空気送出部12およびエアアウトレット14の空気流通口16が受け口型となっているものである。第2の連結形態は、図9に例示するように、ダクトDの空気流通口20が受け口型となっていると共に、エアコンユニット10の空気送出部12およびエアアウトレット14の空気流通口16が差込み型となっているものである。このため、ダクトDの空気流通口20が差込み型となっている場合には、前述した補強部材30をこの空気流通口20の内側に設けることで該空気流通口20の補強および形状保持が図られ、また該ダクトDの空気流通口20が受け口型となっている場合には、前述した補強部材30をこの空気流通口20の外側に設けることで該空気流通口20の補強および形状保持が図られる。
しかしながら、前述した弾力性を有した発泡樹脂製のダクトDは、エアコンユニット10またはエアアウトレット14へ連結するに際し、空気流通口20にダクト端部の破損(裂けや破断分離等)や変形を防止してスムーズに連結されるようにするため、相手方との嵌合が緩めとなるような寸法設定としてある。従って、ダクトDとエアコンユニット10および該ダクトDとエアアウトレット14との密着度合が低いため、連結部分のシール不良が発生する虞があった。そこで、図8および図9に例示したように、別途成形したウレタンフォーム等のシール材32を介在させるようにしてシールを施す対策が講じられているが、このシール材32の材料費および装着に係る作業工数が増えるため、製造コストが嵩むようになる問題を内在していた。また、連結に際してダクトDとシール材32とが摺擦するようになるため、これにより該ダクトDに破損や変形が発生することもあり得る。
従って本発明は、空気流通口の外側または内側となる部位に撓曲変形可能な変形部をダクトと一体に形成しておくことで、このダクトを他部材に連結した際に該変形部によりシールを施すようにしたダクトおよびダクト連結構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため本発明に係るダクトは、
柔軟性を有する発泡樹脂を材質とし、別部材に形成した空気流通用の受け口へ差込み可能な空気流通用の差込み口を一端部に形成し、この差込み口の形状を保持する補強部材を該差込み口の内側に設けたダクトにおいて、
前記差込み口で前記補強部材の外側となる部位に、径方向外方へ延出すると共に周方向へ延在して撓曲変形が可能な変形部を一体的に形成したことを特徴とする。
柔軟性を有する発泡樹脂を材質とし、別部材に形成した空気流通用の受け口へ差込み可能な空気流通用の差込み口を一端部に形成し、この差込み口の形状を保持する補強部材を該差込み口の内側に設けたダクトにおいて、
前記差込み口で前記補強部材の外側となる部位に、径方向外方へ延出すると共に周方向へ延在して撓曲変形が可能な変形部を一体的に形成したことを特徴とする。
同じく前記課題を解決し、所期の目的を達成するため別の発明に係るダクトは、
柔軟性を有する発泡樹脂を材質とし、別部材に形成した空気流通用の差込み口が差込み可能な空気流通用の受け口を一端部に形成し、この受け口の形状を保持する補強部材を該受け口の外側に設けたダクトにおいて、
前記受け口で前記補強部材の内側となる部位に、径方向内方へ延出すると共に周方向へ延在して撓曲変形が可能な変形部を一体的に形成したことを特徴とする。
柔軟性を有する発泡樹脂を材質とし、別部材に形成した空気流通用の差込み口が差込み可能な空気流通用の受け口を一端部に形成し、この受け口の形状を保持する補強部材を該受け口の外側に設けたダクトにおいて、
前記受け口で前記補強部材の内側となる部位に、径方向内方へ延出すると共に周方向へ延在して撓曲変形が可能な変形部を一体的に形成したことを特徴とする。
同じく前記課題を解決し、所期の目的を達成するため本発明に係るダクト連結構造は、
柔軟性を有する発泡樹脂を材質とし、空気流通用の差込み口を一端部に形成したダクトと、前記差込み口の内側に設けられて該差込み口の形状を保持する補強部材と、空気流通用の受け口を形成した別部材とからなり、前記差込み口を前記受け口へ差込むことで前記ダクトと別部材とを連結するようにしたダクト連結構造であって、
前記ダクトの差込み口で前記補強部材の外側となる部位に、径方向外方へ延出すると共に周方向へ延在して撓曲変形が可能な変形部を該ダクトと一体的に形成し、
前記差込み口を前記受け口へ差込んだ際に、前記補強部材で補強された差込み口により前記変形部が押圧されて撓曲変形し、これら差込み口と受け口との間にシールを施すようにしたことを特徴とする。
柔軟性を有する発泡樹脂を材質とし、空気流通用の差込み口を一端部に形成したダクトと、前記差込み口の内側に設けられて該差込み口の形状を保持する補強部材と、空気流通用の受け口を形成した別部材とからなり、前記差込み口を前記受け口へ差込むことで前記ダクトと別部材とを連結するようにしたダクト連結構造であって、
前記ダクトの差込み口で前記補強部材の外側となる部位に、径方向外方へ延出すると共に周方向へ延在して撓曲変形が可能な変形部を該ダクトと一体的に形成し、
前記差込み口を前記受け口へ差込んだ際に、前記補強部材で補強された差込み口により前記変形部が押圧されて撓曲変形し、これら差込み口と受け口との間にシールを施すようにしたことを特徴とする。
同じく前記課題を解決し、所期の目的を達成するため別の発明に係るダクト連結構造は、
柔軟性を有する発泡樹脂を材質とし、空気流通用の受け口を一端部に形成したダクトと、前記受け口の外側に設けられて該受け口の形状を保持する補強部材と、空気流通用の差込み口を形成した別部材とからなり、前記受け口に前記差込み口を差込むことで前記ダクトと別部材とを連結するようにしたダクト連結構造であって、
前記ダクトの受け口で前記補強部材の内側となる部位に、径方向内方へ延出すると共に周方向へ延在して撓曲変形が可能な変形部を該ダクトと一体的に形成し、
前記受け口へ前記差込み口を差込んだ際に、前記補強部材で補強された受け口により前記変形部が押圧されて撓曲変形し、これら受け口と差込み口との間にシールを施すようにしたことを特徴とする。
柔軟性を有する発泡樹脂を材質とし、空気流通用の受け口を一端部に形成したダクトと、前記受け口の外側に設けられて該受け口の形状を保持する補強部材と、空気流通用の差込み口を形成した別部材とからなり、前記受け口に前記差込み口を差込むことで前記ダクトと別部材とを連結するようにしたダクト連結構造であって、
前記ダクトの受け口で前記補強部材の内側となる部位に、径方向内方へ延出すると共に周方向へ延在して撓曲変形が可能な変形部を該ダクトと一体的に形成し、
前記受け口へ前記差込み口を差込んだ際に、前記補強部材で補強された受け口により前記変形部が押圧されて撓曲変形し、これら受け口と差込み口との間にシールを施すようにしたことを特徴とする。
本発明に係るダクトによれば、差込み口に設ける変形部を該ダクトと一体的に形成するようにしたので、材料費が嵩まないと共に成形作業工数も増加せず、成形コストが嵩むことがない等の有益な効果を奏する。
別の本発明に係るダクトによれば、受け口に設ける変形部を該ダクトと一体的に形成するようにしたので、材料費が嵩まないと共に成形作業工数も増加せず、成形コストが嵩むことがない等の有益な効果を奏する。
また、別の発明に係るダクト連結構造によれば、ダクトにおける空気流通用の差込み口を別部材における空気流通用の受け口へ差込むと、該ダクトの差込み口に形成した変形部が別部材の受け口の内側全周へ密着し、ダクトと別部材との間にシールが施される有益な効果を奏する。
更に、別の発明に係るダクト連結構造によれば、ダクトにおける空気流通用の受け口に別部材における空気流通用の差込み口を差込むと、該ダクトの受け口に形成した変形部が別部材の差込み口の外側全周へ密着し、ダクトと別部材との間にシールが施される有益な効果を奏する。
次に、本発明に係るダクトおよびダクト連結構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、図7〜図9を引用して説明した従来技術の項における既出の部材・部位と同一の部材・部位については、同一の符号を付して説明する。
(第1実施例)
図1は、第1実施例に係るダクト連結構造を、ダクトと別部材とを連結した状態で示した部分断面図であり、図2は、ダクトと別部材とを連結前状態で示した部分断面図である。この第1実施例は、柔軟性を有する発泡樹脂を材質とし、差込み型の空気流通口(空気流通用の差込み口)22を一端部に形成したダクトDと、この差込み型の空気流通口22の内側に設けられて該空気流通口22の形状を保持する補強部材30と、受け口型の空気流通口(空気流通用の受け口)42を形成した別部材40とからなり、前述した差込み型の空気流通口22を受け口型の空気流通口42へ差込むことで、これらダクトDと別部材40とを連結するようにしたダクト連結構造である。
図1は、第1実施例に係るダクト連結構造を、ダクトと別部材とを連結した状態で示した部分断面図であり、図2は、ダクトと別部材とを連結前状態で示した部分断面図である。この第1実施例は、柔軟性を有する発泡樹脂を材質とし、差込み型の空気流通口(空気流通用の差込み口)22を一端部に形成したダクトDと、この差込み型の空気流通口22の内側に設けられて該空気流通口22の形状を保持する補強部材30と、受け口型の空気流通口(空気流通用の受け口)42を形成した別部材40とからなり、前述した差込み型の空気流通口22を受け口型の空気流通口42へ差込むことで、これらダクトDと別部材40とを連結するようにしたダクト連結構造である。
この第1実施例のダクト連結構造に実施されるダクトDは、図3に例示するように、図示しない真空成形型を利用して所要厚の発泡樹脂シート材から真空成形された樋状の第1半体50および樋状の第2半体52を、長手方向に沿って対向的に接合することで筒体状に形成されたものである。すなわち第1半体50および第2半体52には、幅方向の両端に沿って接合片50A,52Aが形成されており(図3では反対側の接合片50A,52Aは見えない)、相互の接合片50A,52Aを当接して接合することで筒体状に形成されると共に、その一端部に空気流入口または空気流出口として機能する差込み型の空気流通口22が開口形成されている。なお第1実施例では、角筒状を呈するダクトを例示しており、空気流通口22も略矩形状となっているものを例示している。
そして、前述した空気流通口22には、該空気流通口22の内側形状・サイズに合致した矩形枠状を呈する補強部材30が装着されている。この補強部材30は、例えばインジェクション成形されたポリエチレン(PE)またはポリプロピレン(PP)等を材質とする合成樹脂製の成形部材であって、空気流通口22を内側から保持する保持筒部34と、この保持筒部34の一方端縁に延設されてダクトDの端縁に臨む保護片部36とから構成されている。また保持筒部34の外側には、後述する変形部24に対応した突部38が一体的に形成されている。このような補強部材30は、図3等に例示したタッカー54により固定する方法や、ホットメルト等の接着剤で接着する方法等により、ダクトDの空気流通口22の内側へ装着固定されている。
そして第1実施例のダクトDは、当該ダクトDの差込み型の空気流通口22で補強部材30の外側となる部位に、径方向外方へ延出すると共に周方向へ延在して撓曲変形が可能な変形部24を、該ダクトDと一体的に形成したことを特徴としている。この変形部24は、図2に例示したように、ダクトDから略V字形に突出した断面形状を呈しており、その内側に適宜の空間Sが画成されていると共に、成形時に発泡樹脂シート材が引張られることでダクトDの壁部よりも薄く形成されている。従って、ダクトDを構成する発泡樹脂の一特性である柔軟性が好適に発現されるようになっており、図2において左側または右側から外力が付与された場合には、反対方向へ撓曲変形して折れ曲がり易くなっている。なお、空気流通口22の外側部位では、この変形部24の形成部位が最大寸法となっており、その頂部間寸法H1は、別部材40における空気流通口42の内側寸法K1よりも適宜大きく設定されている。
第1実施例のダクト連結構造における別部材40は、例えば前述した空気送出部12を有したエアコンユニット10、エアアウトレット14または別のダクトD等であって、当該のダクトDが連結される部材が全て対象とされている。そして、この別部材40に設けられた前述の受け口型の空気流通口42は、前述したダクトDの差込み型の空気流通口22の外形形状・サイズを前提として形状・サイズが設定されており、該空気流通口22の外形寸法よりも一回り大きくなっていると共に、前述したように変形部24の頂部間寸法H1より適宜小さく設定されている。なお、別部材40がダクトDの場合には、高密度ポリエチレン(HDPE)等を材質とするブロー成形製のものや、当該のダクトDと同様に柔軟性を有する発泡樹脂を材質としたもの等も対象とされる。
前述のように形成されたダクトDおよび別部材40による第1実施例のダクト連結構造では、該ダクトDにおける空気流通口22を別部材40における空気流通口42へ差込むと、図1に例示したように、補強部材30で補強された該空気流通口22と空気流通口42とにより変形部24が押圧されて適度に撓曲変形するようになる。従って変形部24が、別部材40の空気流通口42の内側全周へ密着するようになるため、ダクトDの空気流通口22と別部材40の空気流通口42との間にシールが施されるようになる。しかも、別部材40の空気流通口42に対してダクトDの空気流通口22を差込むに際し、該空気流通口22の外面と空気流通口42の内面との間に適宜の隙間が形成されているため、該空気流通口22に臨むダクトDの端面が破損したり変形したりする不都合が好適に回避できる。
また第1実施例のダクトDは、差込み型の空気流通口22の外側に設ける変形部24を該ダクトDと一体的に形成するようにしたので、材料費が嵩まないと共に作業工数も増加せず、これを成形するための成形コストが嵩むことがない。
(第2実施例)
図4は、第2実施例に係るダクト連結構造を、ダクトと別部材とを連結した状態で示した部分断面図であり、図5は、ダクトと別部材とを連結前状態で示した部分断面図である。この第2実施例は、柔軟性を有する発泡樹脂を材質とし、受け口型の空気流通口(空気流通用の受け口)26を一端部に形成したダクトDと、この受け口型の空気流通口26の外側に設けられて該空気流通口26の形状を保持する補強部材30と、差込み型の空気流通口(空気流通用の差込み口)44を形成した別部材40とからなり、前述した受け口型の空気流通口26に差込み型の空気流通口44を差込むことで、これらダクトDと別部材40とを連結するようにしたダクト連結構造である。
図4は、第2実施例に係るダクト連結構造を、ダクトと別部材とを連結した状態で示した部分断面図であり、図5は、ダクトと別部材とを連結前状態で示した部分断面図である。この第2実施例は、柔軟性を有する発泡樹脂を材質とし、受け口型の空気流通口(空気流通用の受け口)26を一端部に形成したダクトDと、この受け口型の空気流通口26の外側に設けられて該空気流通口26の形状を保持する補強部材30と、差込み型の空気流通口(空気流通用の差込み口)44を形成した別部材40とからなり、前述した受け口型の空気流通口26に差込み型の空気流通口44を差込むことで、これらダクトDと別部材40とを連結するようにしたダクト連結構造である。
この第2実施例のダクト連結構造に実施されるダクトDは、図6に例示するように、図示しない真空成形型を利用して所要厚の発泡樹脂シート材から真空成形された樋状の第1半体50および樋状の第2半体52を、長手方向に沿って対向的に接合することで筒体状に形成されたものである。すなわち第1半体50および第2半体52は、幅方向の両端に沿って接合片50A,52Aが形成されており(図6では反対側の接合片50A,52Aは見えない)、相互の接合片50A,52Aを当接して接合することで筒体状に形成されると共に、その一端部に空気流入口または空気流出口として機能する受け口型の空気流通口26が開口形成されている。なお第2実施例では、角筒状を呈するダクトを例示しており、空気流通口26も略矩形状となっているものを例示している。
そして、前述した空気流通口26には、該空気流通口26の外側形状・サイズに合致した矩形枠状を呈する補強部材30が装着されている。この補強部材30は、例えばインジェクション成形されたポリエチレン(PE)またはポリプロピレン(PP)等を材質とする合成樹脂製の成形部材であって、空気流通口26を外側から保持する保持筒部34と、この保持筒部34の一方端縁に延設されてダクトDの端縁に臨む保護片部36とから構成されている。また保持筒部34の内側には、後述する変形部28に対応した突部38が一体的に形成されている。このような補強部材30は、前述した第1実施例と同様に、図6に例示したタッカー54により固定する方法や、ホットメルト等の接着剤で接着する方法等により、ダクトDの空気流通口26へ装着固定されている。
そして第2実施例のダクトDは、当該ダクトDの受け口型の空気流通口26で補強部材30の内側となる部位に、径方向内方へ延出すると共に周方向へ延在して撓曲変形が可能な変形部28を該ダクトDと一体的に形成したことを特徴としている。この変形部28は、図5に例示したように、ダクトDから略V字形に突出した断面形状を呈しており、その内側に適宜の空間Sが画成されていると共に、成形時に発泡樹脂シート材が引張られることでダクトDの壁部よりも薄く形成されている。従って、ダクトDを構成する発泡樹脂の柔軟性が好適に発現されるようになっており、図5において左側または右側から外力が付与された場合には、反対方向へ撓曲変形して折れ曲がり易くなっている。なお、空気流通口26の内側部位では、この変形部28の形成部位が最小寸法となっており、その頂部間寸法H2は、別部材40における空気流通口44の外側寸法K2よりも適宜小さく設定されている。
第2実施例のダクト連結構造における別部材40は、第1実施例と同様に、例えば前述した空気送出部12を有したエアコンユニット10、エアアウトレット14または別のダクトD等であって、当該のダクトDが連結される部材が全て対象とされている。そして、この別部材40に設けられた前述の差込み型の空気流通口44は、前述したダクトDの受け口型の空気流通口26の内形形状・サイズを前提として形状・サイズが設定されており、該空気流通口26の内形寸法よりも一回り小さくなっていると共に、前述したように変形部28の頂部間寸法H2より適宜大きく設定されている。なお、別部材40がダクトDの場合には、高密度ポリエチレン(HDPE)等を材質とするブロー成形製のものや、当該のダクトDと同様に柔軟性を有する発泡樹脂を材質としたもの等も対象とされる。
前述のように形成されたダクトDおよび別部材40による第2実施例のダクト連結構造では、該ダクトDにおける空気流通口26に別部材40における空気流通口44を差込むと、図4に例示したように、補強部材30で補強された該空気流通口26と空気流通口44とにより変形部28が押圧されて適度に撓曲変形するようになる。従って変形部28が、別部材40の空気流通口44の外側全周へ密着するようになるため、ダクトDの空気流通口26と別部材40の空気流通口44との間にシールが施されるようになる。しかも、別部材40の空気流通口44をダクトDの空気流通口26へ差込むに際し、該空気流通口26の内面と空気流通口44の外面との間に適宜の隙間が形成されているため、空気流通口26に臨むダクトDの端面が破損したり変形したりする不都合が好適に回避できる。
また第2実施例のダクトDは、受け口型の空気流通口26の内側に設ける変形部28を該ダクトDと一体的に形成するようにしたので、材料費が嵩まないと共に作業工数も増加せず、これを成形するための成形コストが嵩むことがない。
なお、前述した第1実施例および第2実施例では、変形部24,28の形態に関し、空間Sを有するV字形の断面形状としたものを例示したが、該変形部24,28の形態はこれに限定されるものではない。例えば、発泡樹脂の一特性である柔軟性が好適に発現される場合には、前述した空間Sを有しない三角形状に突出した突片形態としてもよい。また、V字形形状の他に、U字形形状、I字形形状等、撓曲変形が可能であると共にダクトDと別部材40との連結時に好適にシールを施し得れば、様々な形状とすることが可能である。
また本願のダクト連結構造は、車両乗員室内に配設される発泡樹脂製のダクトと別部材との連結だけに適応されるものではなく、これ以外の全てのダクトの連結に際して実施可能である。
本発明に係るダクト連結構造は、柔軟性を有する発泡樹脂を材質とし、空気流通用の差込み口または受け口を一端部に形成したダクトと、この差込み口または受け口に設けられてその形状を保持する補強部材と、空気流通用の受け口または差込み口を形成した別部材とからなり、差込み口を受け口へ差込むことでダクトと別部材とを連結するようにしたダクトおよびダクト連結構造に関するものである。従って、ダクトと別部材との連結をなす全ての場合において広く実施可能である。
22 差込み型の空気流通口(空気流通用の差込み口)
24 変形部
26 受け口型の空気流通口(空気流通用の受け口)
28 変形部
30 補強部材
40 別部材
42 受け口型の空気流通口(空気流通用の受け口)
44 差込み型の空気流通口(空気流通用の差込み口)
D ダクト
24 変形部
26 受け口型の空気流通口(空気流通用の受け口)
28 変形部
30 補強部材
40 別部材
42 受け口型の空気流通口(空気流通用の受け口)
44 差込み型の空気流通口(空気流通用の差込み口)
D ダクト
Claims (6)
- 柔軟性を有する発泡樹脂を材質とし、別部材(40)に形成した空気流通用の受け口(42)へ差込み可能な空気流通用の差込み口(22)を一端部に形成し、この差込み口(22)の形状を保持する補強部材(30)を該差込み口(22)の内側に設けたダクトにおいて、
前記差込み口(22)で前記補強部材(30)の外側となる部位に、径方向外方へ延出すると共に周方向へ延在して撓曲変形が可能な変形部(24)を一体的に形成した
ことを特徴とするダクト。 - 柔軟性を有する発泡樹脂を材質とし、別部材(40)に形成した空気流通用の差込み口(44)が差込み可能な空気流通用の受け口(26)を一端部に形成し、この受け口(26)の形状を保持する補強部材(30)を該受け口(26)の外側に設けたダクトにおいて、
前記受け口(26)で前記補強部材(30)の内側となる部位に、径方向内方へ延出すると共に周方向へ延在して撓曲変形が可能な変形部(28)を一体的に形成した
ことを特徴とするダクト。 - 前記ダクト(D)は、所要厚の発泡樹脂シート材から形成される請求項1または2記載のダクト。
- 柔軟性を有する発泡樹脂を材質とし、空気流通用の差込み口(22)を一端部に形成したダクト(D)と、前記差込み口(22)の内側に設けられて該差込み口(22)の形状を保持する補強部材(30)と、空気流通用の受け口(42)を形成した別部材(40)とからなり、前記差込み口(22)を前記受け口(42)へ差込むことで前記ダクト(D)と別部材(40)とを連結するようにしたダクト連結構造であって、
前記ダクト(D)の差込み口(22)で前記補強部材(30)の外側となる部位に、径方向外方へ延出すると共に周方向へ延在して撓曲変形が可能な変形部(24)を該ダクト(D)と一体的に形成し、
前記差込み口(22)を前記受け口(42)へ差込んだ際に、前記補強部材(30)で補強された差込み口(22)により前記変形部(24)が押圧されて撓曲変形し、これら差込み口(22)と受け口(42)との間にシールを施すようにした
ことを特徴とするダクト連結構造。 - 柔軟性を有する発泡樹脂を材質とし、空気流通用の受け口(26)を一端部に形成したダクト(D)と、前記受け口(26)の外側に設けられて該受け口(26)の形状を保持する補強部材(30)と、空気流通用の差込み口(44)を形成した別部材(40)とからなり、前記受け口(26)に前記差込み口(44)を差込むことで前記ダクト(D)と別部材(40)とを連結するようにしたダクト連結構造であって、
前記ダクト(D)の受け口(26)で前記補強部材(30)の内側となる部位に、径方向内方へ延出すると共に周方向へ延在して撓曲変形が可能な変形部(28)を該ダクト(D)と一体的に形成し、
前記受け口(26)へ前記差込み口(44)を差込んだ際に、前記補強部材(30)で補強された受け口(26)により前記変形部(28)が押圧されて撓曲変形し、これら受け口(26)と差込み口(44)との間にシールを施すようにした
ことを特徴とするダクト連結構造。 - 前記ダクト(D)は、所要厚の発泡樹脂シート材から形成される請求項4または5記載のダクト連結構造。
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