JP2008137549A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダクト同士の組付作業が容易であり、組付け後にダクト同士の接続部が外れ難い車両用空調装置を提供すること。
【解決手段】第2ダクトである通風ダクト20を第1ダクトである空調ケース10の吹出開口部19の開口面に沿ってスライドして組付ける際に、スライド方向に沿った吹出開口部19の両側の側方部に形成した突出部15と、スライド方向に沿った導入開口部19の両側の側方部に形成した溝部25とを嵌合させて案内し、吹出開口部19と導入開口部29とが重なり合って空調ケース10内と通風ダクト20内とを連通する連通口が形成されたときには、爪部27と突起部17との係合によりスライド方向における吹出開口部19と導入開口部29との位置関係が固定されるようになっている。
【選択図】図12

Description

本発明は、内部に空調風を流通する複数のダクトを接続して構成された車両用空調装置に関する。
従来技術として、下記特許文献1に開示された車両用空調装置がある。この車両用空調装置は複数のダクトを接続して構成されており、先に車両に搭載したダクトの端部に後から搭載するダクトの端部を挿入してダクト同士を接続している。挿入する側のダクトの端部近傍の外周面には係合用の爪部が形成され、挿入される側のダクトの端部近傍の内周面には上記爪部と係合するための貫通孔もしくは有底孔が形成され、ダクト同士の接続時に爪部と孔とが係合して、ダクト相互の位置決めがされるようになっている。
特開2002−321517号公報
近年、車両搭載時の作業効率を向上する等を目的として、車両用空調装置の複数のダクトを予め接続組付けしてから搭載工程まで搬送する場合がある。このような場合には、上記従来技術の車両用空調装置の構成では、搬送中に爪部と孔との係合が外れてしまう可能性が大きく、ダクト同士を固定するビス等の固定手段を追加する必要がある。
しかしながら、ビス等の固定手段を採用すると、ダクト同士を接続する組付作業が複雑になるという問題がある。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、ダクト同士の組付作業が容易であり、組付け後にダクト同士の接続部が外れ難い車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
第1開口部(19)が設けられた第1ダクト(10)と、
第2開口部(29)が設けられ、第1開口部(19)と第2開口部(29)とが重なり合って内部同士を連通する連通口(9)を形成するように第1ダクト(10)に接続された第2ダクト(20)とを備え、
第1ダクト(10)と第2ダクト(20)とは、両開口部(19、29)の開口面に沿って相対的にスライドされて接続組付けされ、組付に伴ない形成された連通口(9)を介して第1ダクト(10)内および第2ダクト(20)内を流通した空調風を車室内に送風する車両用空調装置であって、
第1ダクト(10)は、組付け時のスライド方向(XX)に直交する方向(YY)における第1開口部(19)の両側に、外方に向かって突出しスライド方向(XX)に延びるように形成された突出部(15)を有し、第2ダクト(20)は、スライド方向(XX)に直交する方向(YY)における第2開口部(29)の両側に、接続組付けする際に第1ダクト(10)の突出部(15)に嵌合するように形成されたスライド方向(XX)に延びる溝部(25)を有するとともに、
第1ダクト(10)および第2ダクト(20)には、連通口(9)を形成した際にスライド方向(XX)における第1開口部(19)と第2開口部(29)との位置関係を固定するための係合手段(17、27)が設けられていることを特徴としている。
これによると、第1ダクト(10)の突出部(15)と第2ダクト(20)の溝部(25)とを嵌合させつつ、第1ダクト(10)と第2ダクト(20)とを第1開口部(19)および第2開口部(29)の開口面に沿って相対的にスライドすることによって、第1開口部(19)と第2開口部(29)とが重なり合った連通口(9)を形成するよう第1ダクト(10)と第2ダクト(20)とを容易に組付けることができる。
また、連通口(9)を形成したときには、係合手段(17、27)によりスライド方向(XX)における第1開口部(19)と第2開口部(29)との位置関係を固定できる。したがって、組付けられた第1ダクト(10)と第2ダクト(20)とは、突出部(15)と溝部(25)との嵌合により連通口(9)の開口面に直交する方向ばかりでなく、組付け時のスライド方向(XX)においても確実に接合固定される。
このようにして、ダクト(10、20)同士の組付作業が容易であり、組付け後のダクト(10、20)同士の接続部を外れ難くすることができる。
また、請求項2に記載の発明では、突出部(15)および溝部(25)の少なくともいずれかは、連通口(9)のスライド方向(XX)における全域に対応する部位に渡って連続して形成されていることを特徴としている。
これによると、第1ダクト(10)と第2ダクト(20)とを第1、第2開口部(19、29)の開口面に沿って相対的にスライドして接続組付けする際に、スライド中は常時突出部(15)と溝部(25)との嵌合状態を継続することができる。したがって、ダクト(10、20)同士の組付作業を一層容易に行なうことができる。
また、請求項3に記載の発明では、突出部(15)は、連通口(9)のスライド方向(XX)における全域に対応する部位に渡って連続して形成され、溝部(25)は、連通口(9)のスライド方向(XX)における一部に対応する部位に形成されていることを特徴としている。
これによると、第1ダクト(10)と第2ダクト(20)とを第1、第2開口部(19、29)の開口面に沿って相対的にスライドして接続組付けする際に、スライド中は常時突出部(15)と溝部(25)との嵌合状態を継続することができる。したがって、ダクト(10、20)同士の組付作業を一層容易に行なうことができる。また、突出部(15)より比較的成形が困難な溝部(25)を、連通口(9)のスライド方向(XX)における全域に対応する部位に渡って成形する必要がないので、溝部(25)を有する第2ダクト(20)の成形を容易に行なうことができる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の車両用空調装置において、溝部(25)は、連通口(9)のスライド方向(XX)における少なくとも両端に対応する部位に形成されていることを特徴としている。
これによると、溝部(25)を連通口(9)のスライド方向(XX)における一部に対応する部位に形成した場合であっても、突出部(15)と溝部(25)とを嵌合により第1ダクト(10)と第2ダクト(20)との連通口(9)の開口面に直交する方向に確実に接合固定することができる。
また、請求項5に記載の発明では、係合手段(17、27)は、スライド方向(XX)における連通口(9)の端部側に設けられていることを特徴としている。
これによると、係合手段をスライド方向(XX)に直交する方向(YY)おける連通口(9)の端部側に設けた場合よりも、両ダクト(10、20)の接続部におけるスライド方向(XX)に直交する方向(YY)の幅を小さくすることが可能である。
また、請求項6に記載の発明のように、係合手段(17、27)は、第1ダクト(10)および第2ダクト(20)のうち、一方のダクト(20)に設けられた係合爪部(27)と、他方のダクト(10)に設けられ連通口(9)を形成した際に係合爪部(27)に係合する係合爪受部(17)とにより構成することができる。
また、請求項7に記載の発明では、第1ダクト(10)および第2ダクト(20)のうち、一方のダクト(10)は、熱交換により空調風を生成するための熱交換器を内部に備えた空調ケース(10)であり、他方のダクト(20)は、空調ケース(10)から吹き出される空調風を車室内へ送るための通風ダクト(20)であることを特徴としている。
これによると、車両に搭載する前に空調ケース(10)と通風ダクト(20)とを組付ける場合であっても、空調ケース(10)と通風ダクト(20)との組付作業が容易であり、組付け後に搬送等を行なっても空調ケース(10)と通風ダクト(20)との接続部が外れ難い。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した一実施形態における車両用空調装置1の要部構成を示す側面図である。図2は、図1のII−II線断面図であり、図3は、図1のIII矢視図である。また、図4は、図1に示した要部構成のうち空調ケース10の側面図、図5は、空調ケース10の正面図であり、図6は、図5のVI−VI線断面図である。
また、図7は、図1に示した要部構成のうち通風ダクト20の側面図、図8は、通風ダクト20の正面図(図7のVIII−VIII線断面図)であり、図9は、図8のIX−IX線断面図、図10は、図8のX−X線断面図、図11は、図8のXI−XI線断面図である。なお、図6、9〜11では断面形状のみを図示している。
図1に示すように、車両用空調装置1は、空調ユニット部のケースである空調ケース10と通風ダクト20とが接続されている。
空調ケース10は、ポリプロピレン樹脂のような、ある程度弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の射出成形品からなる。この空調ケース10は全体形状が概略箱状に成形され、図示しない熱交換器等の機器を内部に収納している。空調ケース10には、矩形状の吹出開口部(例えば、フェイス吹出開口部、フット吹出開口部、デフロスタ吹出開口部等)19が設けられており、図示しない熱交換器により熱交換され温度調節された空調風を吹出開口部19から吹き出すことができるようになっている。
空調ケース10には、吹出開口部19から吹き出される空調風を車室内へ送るための通風ダクト20が接続している。通風ダクト20は、ポリエチレン樹脂のような、ある程度の弾性および可撓性を有する樹脂のブロー成形品からなる。この通風ダクト20は、空調ケース10の吹出開口部19と車室内に向けて空気を吹き出すための図示しない吹出口(例えば、フェイス吹出口、フット吹出口、デフロスタ吹出口等)とを連通するように概略筒状に形成されている。
通風ダクト20の上流端部には、内部に空調風を導入するための導入開口部29が開口している。この導入開口部29は吹出開口部19とほぼ同一寸法同一形状に形成され、導入開口部29が吹出開口部19と重なり合うように通風ダクト20は空調ケース10に接続されており、吹出開口部19と導入開口部29とが重なり合って形成された連通口9により、空調ケース10内と通風ダクト20内とが連通されている。
詳細は後述するが、通風ダクト20は、空調ケース10に対し、吹出開口部19および導入開口部29の開口面に沿ってスライドされて接続組付けされ、この接続組付けに伴ない連通口9が形成されるようになっている。ここで、図2および図3に示すように、接続組付時のスライド方向をXX方向、図1および図2に示すように、連通口9の開口面内において組付時のスライド方向XX方向に直交する方向をYY方向と呼ぶ。
図4に示すように、空調ケース10は、ケース本体部11とともに一体成形されケース本体部11から立設された周状壁部12を備えている。図5に示すように、周状壁部12は矩形周状に形成されており、周状壁部12に取り囲まれた内部の全領域が前述した吹出開口部19として開口している。
図4に示すように、周状壁部12の立設先端部(図示右方端部)からは、YY方向(図示上下方向)に、外方に向かって突出する一対の突出部15が形成されている。すなわち、YY方向における吹出開口部19の両側に、吹出開口部19に対し外方に向かって突出する突出部15が形成されている。
また、図5に示すように、この突出部15は、XX方向に延びるように延設され、吹出開口部19のXX方向の開口全域に対応する部位において図6に示す断面形状が連続するように突出形成されている。
さらに、周状壁部12のうち図5図示左方辺部(図4図示紙面表側面部)は、突出部15の形成位置(吹出開口部19の開口位置)よりもさらに延設されて延設壁部16が設けられている。図5に示すように、周状壁部12のうち図示右方側部である壁部12aの図示右方側面、および延設壁部16の図示右方側面には、二点鎖線で示す部位に例えば発泡ウレタン樹脂からなるシール部材としてのパッキン31、32が貼着される。
また、図5に示すように、空調ケース10の吹出開口部19開口部位(周状壁部12)より図示左方側の近傍には、YY方向における突出部15の形成位置(高さ)とほぼ同一位置(高さ)に(突出部15の延在方向に)、図4に示すようにケース本体部11から突出した一対の壁状の突起部17が形成されている。この突起部17は、後述する通風ダクト20の係合爪部である爪部27が係合するための係合爪受部である。
図7に示すように、通風ダクト20は、大別してダクト本体部21とダクト本体部21に図示左方端部に一体成形された接続構造部22とからなる。接続構造部22は、図8に示すように、導入開口部29の周囲の3辺から外方に向かってコの字状に張り出した鍔状部23を備えている。鍔状部23のうち、図示上下2辺からYY方向張り出した鍔状部23aは、図示右方側辺からXX方向に張り出した鍔状部23bに比較して若干幅広に形成されている。
図8に示すように、鍔状部23aは、XX方向に延びるように延設され、導入開口部29のXX方向のほぼ開口全域に対応する部位(開口全域の側方部)において図10に示す断面形状が連続するように形成されている。また、図8に示す導入開口部29のXX方向における両端部に対応する位置(両端部の側方部)において、図9および図11に断面形状を示すように、鍔状部23aから折り返されて延びる対向面部が形成された、断面U字形状のU字状部24が形成されている。
そして、このU字状部24の内側には、空調ケース10側の突出部15と、スライド移動が可能な程度の若干の遊びをもって嵌合する(遊嵌する)ための溝部25が形成されている。
すなわち、YY方向における導入開口部29の両側に、空調ケース10の突出部15と嵌合するように形成されたXX方向に延びる溝部25が形成されている。そして、溝部25は、導入開口部29のXX方向における一部である両端に対応する部位に形成されている。
また、鍔状部23bには、図7図示左方側(図8図示紙面裏側)に向かって立設された立設壁部26が形成されている。この立設壁部26は、空調ケース10と通風ダクト20とを組付けした際にパッキン31を押圧圧縮するために設けられている。
また、図8に示すように、通風ダクト20の導入開口部29開口部位より図示左方側には、U字状部24から一対の柱部28が突出するように設けられており、それぞれの柱部28は先端部が略三角形状に形成され、先端部側から徐々に拡幅されてYY方向における外方に突出した爪部27が形成されている。この爪部27は前述した空調ケース10の係合爪受部である突起部17に係合するための係合爪部であり、突起部17と爪部27とで、本実施形態における係合手段を構成している。
次に、上記構成の空調ケース10と通風ダクト20とを接続する組付け動作について説明する。
図12に示すように、まず、図示しない作業台上に載置された空調ユニットの空調ケース10の吹出開口部19に対し、通風ダクト20の接続構造部22を図示右方側から移動させ、図示左方側のU字状部24内の溝部25に空調ケース10の突出部15の図示右方端部を挿入する。
次に、通風ダクト20を吹出開口部19の開口面に沿ってスライドさせる。このとき、突出部15と溝部25との嵌合によってばかりでなく、突出部15の図示紙面表側面が鍔状部23aの図示紙面裏側面に摺接して、通風ダクト20の空調ケース10に対するスライド移動を案内する。
このように、通風ダクト20の空調ケース10に対するスライド移動を継続し、図示右方側のU字状部24内の溝部25に空調ケース10の突出部15の図示右方端部を挿入する。
そして、通風ダクト20の柱部28が内側に撓んで爪部27が空調ケース10の突起部17を乗り越え、柱部28の撓みが復元して爪部27が突起部17に係合する。この係合により、空調ケース10と通風ダクト20とが係止され、相互の接続が完了する。これにより、図1〜3に図示したような接続構造が形成される。
このスライド移動の最終段階では、空調ケース10に貼着されたパッキン31が通風ダクト20の立設壁部26により押圧されて圧縮され、パッキン32が通風ダクト20のダクト本体部21の先頭側面部(図示左方側面部)21aにより押圧されて圧縮される。
そして、空調ケース10と通風ダクト20との接続が完了した状態では、ほぼ同一形状に形成された吹出開口部19と導入開口部29とのほぼ全域同士が重なり合って、前述した連通口9を形成する。また、パッキン31、32は所定厚さに圧縮され、空調ケース10と通風ダクト20との接続部から空調風が漏れることを防止する。
ここで、空調ケース10が本実施形態における第1ダクトに相当し、吹出開口部19が本実施形態における第1開口部に相当する。また、通風ダクト20が本実施形態における第2ダクトに相当し、導入開口部29が本実施形態における第2開口部に相当する。
上述の構成および組付け動作によれば、空調ケース10に通風ダクト20を空調ケース10の吹出開口部19の開口面に沿ってスライドして組付ける際に、空調ケース10の吹出開口部19のスライド方向(XX方向)に沿った両側の側方部に形成した突出部15と、通風ダクト20の導入開口部19のスライド方向(XX方向)に沿った両側の側方部に形成した溝部25とを嵌合させて、通風ダクト20を空調ケース10に対し確実に案内することができる。
また、スライドにより吹出開口部19と導入開口部29とが重なり合って空調ケース10内と通風ダクト20内とを連通する所定の連通口9が形成されたときには、爪部27と突起部17との係合によりスライド方向(XX方向)における吹出開口部19と導入開口部29との位置関係を固定できる。すなわち、所定の連通口9を形成した状態を確実に維持することができる。
このように組付けられた空調ケース10と通風ダクト20とは、突出部15と溝部25との嵌合により、連通口9の開口面に直交する方向(図1図示左右方向)および組付け時スライド方向に直交する方向(YY方向)において、確実に固定される。さらに、空調ケース10と通風ダクト20とは、爪部27と突起部17との係合により、組付け時のスライド方向(XX方向)においても確実に固定される。
したがって、空調ケース10と通風ダクト20との組付作業が容易であり、組付け後の、空調ケース10と通風ダクト20との接続部を外れ難くすることができる。
これにより、車両用空調装置1を車両に搭載する前に予め空調ケース10と通風ダクト20とを接続組付けし、搬送する必要があったとしても、作業が複雑なビス留め等の固定手段は不要である。
また、空調ケース10の突出部15は、スライド組付け方向(XX方向)における吹出開口部19の全域に対応する部位に渡って連続して形成されており、通風ダクト20の溝部25は、スライド組付け方向(XX方向)における導入開口部29の一部である両端に対応する部位に形成されている。すなわち、突出部15は、組付け後の連通口9形成領域の組付け時スライド方向における全域に対応する部位(全域の側方部)に渡って連続して形成され、溝部25は、組付け後の連通口9形成領域の組付け時スライド方向における一部である両端に対応する部位(両端の側方部)に形成されていることになる。
したがって、通風ダクト20を空調ケース10に対し横方向から吹出開口部19の開口面に沿ってスライドして接続組付けする際に、スライド中は常時突出部15と溝部25とを嵌合した状態を継続して、通風ダクト20を安定して案内することができる。このようにして、空調ケース10と通風ダクト20との組付作業を容易に行なうことができる。
また、突出部15より比較的成形が困難な溝部25を、組付け時スライド方向(XX方向)における連通口9形成領域の一部に対応する部位に形成し、全域に対応する部位に渡って形成していないので、溝部25を備える通風ダクト20の成形が容易である。
また、溝部25は、組付け時スライド方向(XX方向)における連通口9形成領域の両端に対応する部位に形成され、この溝部25に突出部15が嵌合している。したがって、突出部15と溝部25との嵌合部位が連通口9形成領域の組付け時スライド方向(XX方向)における一部に対応する部位であるものの、空調ケース10と通風ダクト20とを連通口9の開口面に直交する方向に確実に接合固定することができる。
また、爪部27と突起部17とからなる係合手段は、組付け時スライド方向(XX方向)における連通口9の端部側(スライドする通風ダクト20の先端側)に設けられており、図2からも明らかなように、空調ケース10と通風ダクト20との接合部の幅内に配設されている。したがって、係合手段を組付け時スライド方向に直交する方向(YY方向)おける連通口9の端部側(スライド方向における側方部)に設けた場合よりも、空調ケース10と通風ダクト20との接合部のスライド方向に直交する方向(YY方向)の幅が拡大することを抑制することができる。
(他の実施形態)
上記一実施形態では、空調ケース10の吹出開口部19と通風ダクト20の導入開口部29とは、ともにほぼ同一寸法の矩形状であり、吹出開口部19と導入開口部29とが重なり合って形成された連通口9もほぼ同一寸法の矩形状であったが、各開口部や連通口の形状は矩形状に限定されるものではない。
例えば、図13に示すように、吹出開口部119と導入開口部129とがともに扇形状であり、通風ダクト120を円弧状にスライドして、扇形状の連通口109を形成するように空調ケース110と接続するものであってもよい。
また、例えば、図14に示すように、吹出開口部219と導入開口部229とがともに略半円形状であり、これらが重なり合って略半円形状の連通口209を形成するように空調ケース210と通風ダクト220とを接続するものであってもよい。
また、第1開口部である吹出開口部と第2開口部である導入開口部とは同一形状でなくてもかまわない。また、第1開口部である吹出開口部と第2開口部である導入開口部とが完全に重なり合うものでなくてもよい。
また、上記一実施形態では、爪部27と突起部17とからなる係合手段は、空調ケース10に対する通風ダクト20のスライド方向先端側に設けていたが、これに限定するものではない。組付け時スライド方向(XX方向)における連通口9の端部側であればスライド方向後端側に係合手段を設けるものであっても同様の効果を得ることができる。
また、例えば、図15に示すように、爪部27と突起部17とからなる係合手段を、組付け時スライド方向に直交する方向(YY方向)おける連通口9の端部側(スライド方向における側方部)に設け、接続部のスライド方向(XX方向)の長さを抑制するものであってもよい。
また、係合手段は、上記一実施形態の爪部27と突起部17とからなる組み合わせに限定されず、例えば、図16に示すように、爪部127を有する円錐台形状の柱部128と、これを受け入れる係合孔部を形成した突起部117とにより構成するものであってもよい。
また、上記一実施形態では、空調ケース10の突出部15は、スライド組付け方向(XX方向)における吹出開口部19(連通口9でもある)の両側の側方部全域に連続して形成されており、通風ダクト20の溝部25は、スライド組付け方向(XX方向)における導入開口部29(連通口9でもある)の両側の側方部の一部である両端およびその近傍のみに形成していたが、溝部25は少なくとも両端に形成するものであれば、突出部15と溝部25との嵌合により、連通口9の開口面に直交する方向(図1図示左右方向)および組付け時スライド方向に直交する方向(YY方向)において、空調ケース10と通風ダクト20とを確実に固定することができる。
また、必要な固定状態を得ることができるのであれば、溝部25を、スライド組付け方向(XX方向)における連通口9の両側の側方部の両端以外の一部に形成するものであってもよい。
また、突出部15と溝部25との少なくともいずれかが、スライド組付け方向(XX方向)における連通口9の両側の側方部の全域に形成されていれば、スライド組付けを容易に行なうことができる。すなわち、突出部を一部に設け、溝部を全域に設けるものであってもよい。また、両者を全域に設けるものであってもよい。
また、上記一実施形態では、通風ダクト20は、ダクト本体部21と接続構造部22とをブロー成形法により一体成形するものであったが、別体であってもかまわない。例えば、ブロー成形したダクト本体部21と射出成形した接続構造部22とを接合するものであってもよい。
また、上記一実施形態では、空調ケース10に突出部15を設け、通風ダクト20に溝部25を設けていたが、これに限定されるものではなく、逆であってもかまわない。すなわち、上記一実施形態では、空調ケース10が第1ダクトに相当し、通風ダクト20が第2ダクトに相当するものであったが、空調ケース10が第2ダクトに相当し、通風ダクト20が第1ダクトに相当するものであってもかまわない。
また、スライド組付け方向(XX方向)における連通口9の一方の側方部と他方の側方部とで、形成する構成を異なるものとしてもかまわない。例えば、一方の側方部と他方の側方部とで、突起部と溝部とを逆に設けてもよい。また、例えば、一方の側方部と他方の側方部とで、突起部のサイズとこれに嵌合する溝部のサイズとを異なるものとしてもかまわない。これらによれば、組付け時の誤組付けを防止することも可能である。
また、上記一実施形態では、空調ケース10と通風ダクト20とを接続する組付け時に、載置された空調ケース10の吹出開口部19に対し、通風ダクト20の接続構造部22をスライド移動させていたが、これに限定されるものではなく、空調ケース10(第1ダクト)と通風ダクト20(第2ダクト)とを相対的にスライド移動するものであればよい。したがって、例えば、空調ケース10側のみをスライド移動するものであってもよいし、両者をスライド移動するものであってもよい。
また、上記一実施形態では、空調ケース10と通風ダクト20との接続部に本発明を適用した場合を説明したが、接続する第1ダクトと第2ダクトとは空調ケース10と通風ダクト20とに限定されるものではない。例えば、通風ダクトを空調風の流れ方向において分割して成形し、分割形成したダクト同士の接続部に本発明を適用するものであってもよい。
また、上記一実施形態では、第1ダクトである空調ケース10は、ポリプロピレン樹脂の射出成形品であり、第2ダクトである通風ダクト20は、ポリエチレン樹脂のブロー成形品であったが、第1ダクトおよび第2ダクトの材質および成形方法はこれに限定するものではない。
本発明を適用した一実施形態における車両用空調装置1の要部構成を示す側面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII矢視図である。 空調ケース10の要部側面図である。 空調ケース10の要部正面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 通風ダクト20の要部側面図である。 通風ダクト20の要部正面図(図7のVIII−VIII線断面図)である。 図8のIX−IX線断面図である。 図8のX−X線断面図である。 図8のXI−XI線断面図である。 空調ケース10と通風ダクト20とを接続する組付け動作の説明図である。 他の実施形態における車両用空調装置1の要部構成を示す図である。 他の実施形態における車両用空調装置1の要部構成を示す図である。 他の実施形態における車両用空調装置1の要部構成を示す図である。 他の実施形態における車両用空調装置の要部構成を示す図である。
符号の説明
1 車両用空調装置
9 連通口
10 空調ケース(第1ダクト)
15 突出部
17 突起部(係合爪受部、係合手段の一部)
19 吹出開口部(第1開口部)
20 通風ダクト(第2ダクト)
25 溝部
27 爪部(係合爪部、係合手段の一部)
29 導入開口部(第2開口部)
XX スライド方向
YY スライド方向に直交する方向

Claims (7)

  1. 第1開口部(19)が設けられた第1ダクト(10)と、
    第2開口部(29)が設けられ、前記第1開口部(19)と前記第2開口部(29)とが重なり合って内部同士を連通する連通口(9)を形成するように前記第1ダクト(10)に接続された第2ダクト(20)とを備え、
    前記第1ダクト(10)と前記第2ダクト(20)とは、前記両開口部(19、29)の開口面に沿って相対的にスライドされて接続組付けされ、組付に伴ない形成された前記連通口(9)を介して前記第1ダクト(10)内および前記第2ダクト(20)内を流通した空調風を車室内に送風する車両用空調装置であって、
    前記第1ダクト(10)は、前記スライド方向(XX)に直交する方向(YY)における前記第1開口部(19)の両側に、外方に向かって突出し前記スライド方向(XX)に延びるように形成された突出部(15)を有し、前記第2ダクト(20)は、前記スライド方向(XX)に直交する方向(YY)における前記第2開口部(29)の両側に、前記接続組付けする際に前記突出部(15)に嵌合するように形成された前記スライド方向(XX)に延びる溝部(25)を有するとともに、
    前記第1ダクト(10)および前記第2ダクト(20)には、前記連通口(9)を形成した際に前記スライド方向(XX)における前記第1開口部(19)と前記第2開口部(29)との位置関係を固定するための係合手段(17、27)が設けられていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記突出部(15)および前記溝部(25)の少なくともいずれかは、前記連通口(9)の前記スライド方向(XX)における全域に対応する部位に渡って連続して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記突出部(15)は、前記連通口(9)の前記スライド方向(XX)における全域に対応する部位に渡って連続して形成され、
    前記溝部(25)は、前記連通口(9)の前記スライド方向(XX)における一部に対応する部位に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 前記溝部(25)は、前記連通口(9)の前記スライド方向(XX)における少なくとも両端に対応する部位に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
  5. 前記係合手段(17、27)は、前記スライド方向(XX)における前記連通口(9)の端部側に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両用空調装置。
  6. 前記係合手段(17、27)は、前記第1ダクト(10)および前記第2ダクト(20)のうち、一方のダクト(20)に設けられた係合爪部(27)と、他方のダクト(10)に設けられ前記連通口(9)を形成した際に前記係合爪部(27)に係合する係合爪受部(17)とからなることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車両用空調装置。
  7. 前記第1ダクト(10)および前記第2ダクト(20)のうち、一方のダクト(10)は、熱交換により前記空調風を生成するための熱交換器を内部に備えた空調ケース(10)であり、他方のダクト(20)は、前記空調ケース(10)から吹き出される前記空調風を車室内へ送るための通風ダクト(20)であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の車両用空調装置。
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