JP2007099230A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の樹脂ケース部品の結合部分における隙間の発生、特に複数のケース部材と1つのケース部材との結合部分における隙間の発生を防止した車両用空調装置を提供する。
【解決手段】2つのケース部材2および3から構成される第1ケース部材1aと組み合わせて空調ユニットケース1を構成する第2ケース部材1bと、2つのケース部材2および3が互いに結合して形成される結合部7であって、第2ケース部材1bに組み付けられる第1の組付け部位6と、両ケース部材1a、1bを組み立てたときに第1の組付け部位6に対応する位置に存在する第2ケース部材1bの第2の組付け部位9と、を備え、両組付け部位6、9との間には、一方が他方に向かう凸部の形状をなし、他方が凹部の形状をなすとともに、これらが互いに嵌合する関係がある車両用空調装置の構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車両室内に空調された空気を送風する車両用空調装置に関する。
従来の車両用空調装置においては、一般的に、車内へ吹き出す空調風を調整する空調ユニットは、ブロワ、エバポレータ、ヒータコア、風路切替ドアなどを内部に備えた空調ユニットケースで構成されている。
そして、この空調ユニットケースは、例えば、図10に示すような3個の樹脂製ケース部品を組み合わせて構成されるものが知られている。図10に示す空調ユニットケース100は、上側の第1ケース部品103と上側の第2ケース部品104が接合部106において組み合わされて構成される上側樹脂ケース102と、ブロワユニット111、内外気切替ユニット109、およびダクト部を備えた下側樹脂ケース105と、を組み合わせることで構成されている。
そこで、このように樹脂製のケース部品同士を組み付ける技術を開示したものとして特許文献1に記載の技術が知られている。この特許文献1に記載の技術は、蛍光灯や高輝度放電灯を点灯させるためのプリント基板を収納する樹脂ケースに関するものであり、凹凸嵌合手段によって上側樹脂ケースと下側樹脂ケースをねじなしでも強固で容易に外れないようにする構成が開示されている。
特開2004−207402号公報
しかしながら、上記従来の2個の樹脂ケース部品の嵌合構成においては、一定の固定力は有するものの、樹脂ケース部品同士の密着性については十分とはいえず、例えば、図10に示すよう3個の樹脂製ケース部品同士を組み合わせることによる密着性の問題を解決することができない。それは、上側の第1ケース部品103と上側の第2ケース部品104を組み合わせた状態の上側樹脂ケース102を下側樹脂ケース105に組み付けるといった3個の樹脂ケース部品を組み合わせる場合に、これら3個の樹脂ケース部品が結合する領域に外観上、隙間107、108が生じやすくなるという問題である。
これは、3個の樹脂ケースのそれぞれにおいて、金型の状態や成形条件などにより、成形品の表面が収縮によって少しだけへこむ現象、いわゆるひけが生じたり、歪んだりすることによるものである。そして、それぞれの樹脂ケースのひけや歪みが合わさると、結合部分に隙間が形成されてしまい樹脂ケース部品同士の密着性が確保できないことになる。空調ユニットケース100内には車室内へ空調風が流れるため、風漏れが発生すると性能が低下する。この風漏れはブロワによる空調ユニットケース内の高い圧力によって比較的わずかな隙間であっても発生する。
特に、上側の第1ケース部品103と上側の第2ケース部品104と下側樹脂ケース105の間では、その組付け工程の順序から、上側の第1ケース部品103及び第2ケース部品104との結合部分よりも、上側の第1ケース部品103および第2ケース部品104と下側樹脂ケース105との結合部分に隙間が生じやすくなる。つまり、図10に示すような3個の樹脂製ケース部品を組み合わせる場合、最初に上側の第1ケース部品103と第2ケース部品104とを組付け、両ケース部品103、104をねじ締めした後で、両ケース部品103、104を下側樹脂ケース105に組み付ける。そして、上側の第1ケース部品103と第2ケース部品104のひけや歪みにより発生した両ケース部品103、104の結合部分の隙間がねじ締めで吸収された結果、その影響が上側の両ケース部品103、104と下側樹脂ケース105との結合部分に現れてしまう。その結果、上側の第1ケース部品103および第2ケース部品104と下側樹脂ケース105との結合部分の密着性が確保できないという問題になる。
そこで、本発明の目的は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、複数の樹脂ケース部品の結合部分における隙間の発生、特に複数のケース部材と1つのケース部材との結合部分における隙間の発生を防止した車両用空調装置を提供することである。
上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明は、車両室内への送風空気が通る空気通路を形成する空調ユニットケース(1)を備えた車両用空調装置であって、複数のケース部材(2、3)から構成される第1ケース部材(1a)と、この第1ケース部材(1a)と組み合わせて空調ユニットケース(1)を構成する第2ケース部材(1b)と、複数のケース部材(2、3)が互いに結合して形成される結合部(7)であって、第2ケース部材(1b)に組み付けられる第1の組付け部位(6)と、第1ケース部材(1a)と第2ケース部材(1b)を組み立てたときに第1の組付け部位(6)に対応する位置に存在する第2ケース部材(1b)の第2の組付け部位(9)と、を備え、第1の組付け部位(6)と第2の組付け部位(9)との間には、一方が他方に向かう凸部の形状をなし、他方が凹部の形状をなすとともに、これらが互いに嵌合する関係があることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、複数の樹脂ケース部品の結合部において凹部と凸部を形成した嵌合手段を設けることにより、当該結合部における樹脂成形品のひけや歪みを吸収することができるので、結合部の隙間の発生による風漏れを防止することができる。また、凸部形状を形成する端面が凹部を形成する端面に押し当てられるので、結合部の隙間の発生を抑制することができる。さらに、第1ケース部材を構成する複数のケース部材が互いに結合することによって当該複数のケース部材自体のひけや歪みが吸収された結果、その影響が第1ケース部材と第2ケース部材の結合部分に現れてしまうことを防止して、当該結合部分の隙間の発生を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用空調装置において、凸部(6)の突出方向における突出量は、凹部(9)の凹み方向における凹み量よりも若干大きいことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、第1ケース部材と第2ケース部材について、凸部と凹部が嵌合するように組み付けられた状態において凸部が凹部を全体的に埋めるような形態で入り込むことになるので、結合部分の隙間の発生を防止した組み付けが行われる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の車両用空調装置において、凸部(6)の突出方向における突出長さ寸法は、凹部(9)の凹み方向における凹み長さ寸法よりも若干大きいことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、第1ケース部材と第2ケース部材について、凸部と凹部が嵌合するように組み付けられた状態において凸部が凹部に対して深く入り込むことになるので、結合部分の隙間の発生を防止することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1、2、または3に記載の車両用空調装置において、凸部(6)は反突出方向を開いた形状の第1の傾斜部(4、5)を有し、凹部(9)は第1の傾斜部(4、5)よりも反突出方向を若干閉じた開度で形成された第2の傾斜部を有していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、第1ケース部材と第2ケース部材について、凸部と凹部が嵌合するように組み付けられた状態において凸部の第1の傾斜部が第2の傾斜部の開度を押し広げるようにして、凸部は凹部内に入り込むことになるので、両傾斜部の密着性が向上して第1ケース部材と第2ケース部材の結合部分における隙間の発生を防止することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の車両用空調装置において、第1ケース部材(1a)の内部に、ヒータコア設置部(20)、およびヒータコア設置部(20)を迂回するバイパス通路(21)を設け、バイパス通路(21)寄りの位置に第1の組付け部位(6)を設けたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、バイパス通路寄りの位置に第1の組付け部位を設けたことにより、バイパス通路寄りの位置において変形し易いケース部材の歪みの発生を低減することができるので、結合部の隙間の発生による風漏れを防止することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の車両用空調装置において、第2ケース部材(1b)の内部であって第1ケース部材(1a)寄りにエバポレータ収納部(24)を設け、エバポレータ(25)をエバポレータ収納部(24)の内壁に沿わせるように配置したことを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、空調ユニットにとって必要な構成部品であるエバポレータをエバポレータ収納部の内壁に沿わせるように配置することにより第2ケース部材が変形しやすくなり、結合部分に隙間が生じやすくなる現象を防止することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の車両用空調装置において、第1の組付け部位(6)が凸部形状であり、第2の組付け部位(9)が凹部形状であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、複数のケース部材からなる第1ケース部材の第1の組付け部位に凸部を形成し、1つのケース部材からなる第2ケース部材の第2の組付け部位に凹部を形成したことにより、凹部と凸部の締結力が第1ケース部材の複数のケース部材の結合部側へ働きやすくなる。その結果、第1ケース部材の複数のケース部材の結合部分における密着性を向上することができ、複数のケース部材と1つのケース部材との結合部分における隙間の発生の抑制効果がより大きくなる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下に、図1〜図9を用いて第1実施形態を説明する。図1は、本実施形態の車両用空調装置の空調ユニットケースにおける第1ケース部材と第2ケース部材の外観を示した分解斜視図である。図2は、第1ケース部材と第2ケース部材が組み付けられた状態における空調ユニットケースの外観を示した斜視図である。図3は、空調ユニットケース内における各ケース部材とエバポレータなどの機能部品との位置関係を示した模式的断面図である。
本実施形態の車両用空調装置は、自家用または業務用の車両に用いられ、制御装置等によって、車内の空調をオートコントロールまたはマニュアルコントロールできるように構成されている。この車両用空調装置の空調ユニットケース1は、車内前方のエンジンルームと車室内を区画するダッシュパネルの側壁面に固定されている。また、空調ユニットケース1は車内後方のトランクルーム内に配置されていてもよい。
図1および図2に示すように、空調ユニットケース1は、第1ケース部材1aと、第2ケース部材1bで構成され、これらを組み立てることによって車室内への送風空気が通る空気通路を形成している。第1ケース部材1aおよび第2ケース部材1bは、それぞれ樹脂により一体成形された箱体で形成されている。
第2ケース部材1b内には、外気取入口12と内気取入口(図示しない)を選択的に通風状態にする内外気切替ドア(図示しない)を備えた内外気切替ユニット11と、これと連通するブロワユニット10と、ダクト部を介してブロワユニット10と連通するエバポレータ収納部24とが設けられている。ダクト部は、ブロワユニット10とエバポレータ収納部24とを一体的に連結するもので、略筒状体で構成されている。ダクト部は、ブロワユニット10の送風機の吐出口と連通する空気吸込口を一方側に備え、他方側にエバポレータ収納部24に連通する空気吐出口を備えている。
第2ケース部材1bには、組み付けられる第1ケース部材1a寄りに、上方に向けて開口したエバポレータ収納部24が設けられている。エバポレータ収納部24には、冷凍サイクル内の膨張弁で減圧された低温低圧の冷媒をブロワユニット10の送風機による送風を受けて蒸発させる略扁平直方体状のエバポレータ25が配置されている。エバポレータ25は、ブロワユニット10と連通する略横方向からの風路をエバポレータ収納部24の下部につなげるような空間部を形成するように、その扁平の低い高さ方向を略上下方向にして配置されている。エバポレータ25は、図3に示すようにエバポレータ収納部24の内壁に沿わせるように配置され、内壁との間に介在する緩衝材26によってエバポレータ収納部24内で保持されている。このようにエバポレータ収納部24は、エバポレータ25の形状と類似した形状の空間で形成されており、エバポレータ25の設置状態によってはエバポレータ25の外形形状に応じて変形することがある。
第1ケース部材1a内には、吹出口切替ユニットおよびヒータユニットが設けられている。吹出口切替ユニットは、フェイス開口部14、フット開口部17、19、およびデフロスト開口部13が形成された箱体を含み、この箱体内には、これらの複数の開口部を選択的に開閉可能な吹出口切替ドア(図示せず)が設けられている。
なお、車室内空調においてフェイスモードでは、フェイス開口部14が開放されてフェイスダクト(図示せず)を介して乗員の上半身に向けフェイスモード吹出流が吹き出される。フットモードではフット開口部17、19が開放されてフットダクト(図示せず)を介して乗員の足元に向けてフットモード吹出流が吹き出される。デフロストモードではデフロスト開口部13が開放されてデフロストダクト(図示せず)を介して窓ガラスなどに向けて温風が吹き出される。バイレベルモードではフェイス吹出流およびフットモード吹出流が同時に吹き出されることになる。
第1ケース部材1a内の空気通路は、エバポレータ25を通過した冷却空気が後述するヒータコアを通る通路と、ヒータコアを通らないバイパス通路21とに分岐し、さらに下流でこれらの通路が合流するように形成されている。合流した通路は、さらに下流側に設けられたフェイス開口部14、フット開口部17、19、およびデフロスト開口部13に通じている。
ヒータユニットは、走行用エンジンの冷却水を熱源として送風空気を加熱するヒータコアなどから構成され、ヒータコアはエバポレータ25よりも空気流れ方向の下流側の風路を部分的に塞ぐようにヒータコア設置部20に配置されている。
ヒータコアの上流側で、エバポレータ25の下流側である風路には、ヒータコアを通る空気量と、ヒータコアを迂回してバイパス通路21を通る空気量との比率を調節するためのエアミックスドア23が設けられている。エアミックスドア23が位置23Aにあるときは、エバポレータを通過した冷却空気はヒータコアに流れる空気と、バイパス通路21に流れる空気に分岐される。冷房時など、エアミックスドア23が位置23Bにあるときは、エバポレータを通過した冷却空気は、ヒータコアへの流れが遮断されてすべてバイパス通路21を流れる。
暖房時など、エバポレータを通過した空気がすべてヒータコアを通過するような流れを形成するときは、ヒータコアを通過しないでバイパス通路21を流れる空気の流れを遮断するために、バイパス通路21の下流側に設けたドア22を制御して位置22Bにする。逆に、バイパス通路21を開通状態にする場合には、ドア22が位置22Aにあるように制御する。
第1ケース部材1aは、複数のケース部材である左側第1ケース部材2と右側第1ケース部材3がそれぞれの側方端面を接合するように互いに結合されて一体となることにより両端が開口した筒状体を構成している。このように両ケース部材が結合することで、第1ケース部材1aの筒状体内部には、バイパス通路21などの複数の空気通路が形成される。左側第1ケース部材2と右側第1ケース部材3はそれぞれ樹脂製の一体成形品である。なお、左側第1ケース部材2と右側第1ケース部材3はねじ締めなどにより、一方のケース部材から他方のケース部材に向けて一定以上の力を与えて固定する構成としてもよいし、両部材同士を爪部や爪部に係合する係合孔などの係合手段により結合する構成としてもよい。
両ケース部材の側方端面が結合されることによって形成される結合部7は、第1ケース部材1aの上端部から下端部に渡るほぼ全体に形成され、このうち、デフロスト開口部13側で、バイパス通路21寄りの側面の下端部に、第2ケース部材1bに組み付けられる第1の組付け部位6が設けられている。
そして、第2ケース部材1bのエバポレータ収納部24に連通する開口の端部には、第1ケース部材1aと第2ケース部材1bを組み立てたときに第1の組付け部位6に対応する位置に第2の組付け部位9を設けている。第1の組付け部位6と第2の組付け部位9は、一方が他方に向かう凸部の形状であり、他方が凹部の形状であり、この凹部および凸部の形状は、これらが互いに嵌合する関係にある。
第1ケース部材1aと第2ケース部材1bを組み立てた状態では、第1ケース部材1aの下側の開口端部15と第2ケース部材1bの開口端18が互いに接合するとともに、第1の組付け部位6と第2の組付け部位9が互いに嵌合する。このように、第1の組付け部位6と第2の組付け部位9の嵌合と、開口端部15と開口端18の接合とにより、第1ケース部材1aと第2ケース部材1bがその連結部分16などにおいて隙間を生じることなく一体的に結合されて、一連の空気通路が形成されることになる。
なお、第1ケース部材1aと第2ケース部材1bはねじ締めなどにより、一方のケース部材から他方のケース部材に向けて一定以上の力を与えて固定する構成としてもよいし、両部材同士を爪部や爪部に係合する係合孔などの係合手段により結合する構成としてもよい。
なお、開口端15と開口端18の接合については、一つの形態に限定するものではない。例えば、第2ケース部材1bの開口縁に上方に伸長する内壁部を設け、第1ケース部材1aと第2ケース部材1bを組み立てたときにこの内壁部の外側に開口端15の周縁部が位置するようしてもよい。このように構成することで、内壁部の外側面と開口端15の内側面が重なる関係になり、さらに両ケース部材間におけるシール性能が向上するとともに、両ケース部材の位置関係も安定したものとなる。また、開口端15に溝を形成し、この溝に内壁部を案内することで両ケース部材を接合する構成としてもよい。
第1の組付け部位6と第2の組付け部位9の関係は、いずれの方を凸部形状に形成してよいが、図1、図2、および図4に示すものは、上方に位置する第1の組付け部位6を凸部に形成し、下側に位置する第2の組付け部位9を凹部としている。第1の組付け部位6に形成された凸部形状は、第1の傾斜部4および5を備えた略V字形の先細り形状である。一方、この凹部と凸部の関係を逆にしたものが、図5に示すものであり、上方に位置する左側第1ケース部材2Aと右側第1ケース部材3Aが互いに結合して形成される結合部7Aの下端部における第1の組付け部位を凹部9Aに形成し、下側に位置する第2のケース部材1cの開口端における第2の組付け部位を凸部6Aに形成している。凸部6Aの形状は、第1の傾斜部4Aおよび5Aを備えた略V字形の先細り形状である。
この他に第1の組付け部位6と第2の組付け部位9の関係を示す例としては、図6〜図9に示すものを挙げる。図6〜図9は、図4で示す第1の組付け部位6と第2の組付け部位9の関係の変形例を示した部分的正面図である。
図6に示すものは、上方に位置する左側第1ケース部材2Bと右側第1ケース部材3Bが互いに結合して形成される結合部7Bの下端部における第1の組付け部位を凸部6Bに形成し、下側に位置する第2のケース部材1dの開口端における第2の組付け部位を凹部9Bに形成している。凸部6Bの形状は、第1の傾斜部4Bおよび5Bを備えた略台形状の先細り形状である。一方、この凹部と凸部の関係を逆にしたものが、図7に示すものであり、上方に位置する左側第1ケース部材2Cと右側第1ケース部材3Cが互いに結合して形成される結合部7Cの下端部における第1の組付け部位を凹部9Cに形成し、下側に位置する第2のケース部材1eの開口端における第2の組付け部位を凸部6Cに形成している。凸部6Cの形状は、第1の傾斜部4Cおよび5Cを備えた略台形状の先細り形状である。
図8に示すものは、上方に位置する左側第1ケース部材2Dと右側第1ケース部材3Dが互いに結合して形成される結合部7Dの下端部における第1の組付け部位を凸部6Dに形成し、下側に位置する第2のケース部材1fの開口端における第2の組付け部位を凹部9Dに形成している。凸部6Dの形状は、湾曲部4Dおよび5Dを備えた略半円状の形状である。一方、この凹部と凸部の関係を逆にしたものが、図9に示すものであり、上方に位置する左側第1ケース部材2Eと右側第1ケース部材3Eが互いに結合して形成される結合部7Eの下端部における第1の組付け部位を凹部9Eに形成し、下側に位置する第2のケース部材1gの開口端における第2の組付け部位を凸部6Eに形成している。凸部6Eの形状は、湾曲部4Eおよび5Eを備えた略半円状の形状である。
第1の組付け部位6と第2の組付け部位9に形成する凸部と凹部の具体的形状としては、以下のような構成とすることより、第1ケース部材1aと第2ケース部材1bの結合部分に生じうる隙間をより一層防止することができる。
凸部の突出方向における突出量は、凹部の凹み方向における凹み量よりも若干大きくこ構成するとよい。これは、言い換えれば、嵌合する凸部と凹部の形状はほぼ同じであるが、ケース部材の開口端から突出する凸部の大きさは、この凸部と嵌合する凹部がケース部材の開口端から凹んだ大きさよりもわずかに一回り分大きく形成するということである。なお、どれだけ大きく形成するかについては、ケース部材の開口端に生じるひけやひずみの程度や、凸部および凹部を構成する樹脂の硬さを考慮することによって決定することになる。
次は、凸部の突出方向における突出長さ寸法は、凹部の凹み方向における凹み長さ寸法よりも若干大きく構成するとよい。これは、言い換えれば、嵌合する凸部と凹部の形状はほぼ同じであるが、ケース部材の開口端から突出する凸部の長さは、この凸部と嵌合する凹部がケース部材の開口端から凹む長さよりもわずかに長く形成するということである。なお、どれだけ長く形成するかについては、ケース部材の開口端に生じるひけやひずみの程度や、凸部および凹部を構成する樹脂の硬さを考慮することによって決定することになる。
次は、凹部には、凸部の反突出方向を開いた形状の第1の傾斜部4、5よりも、反突出方向を若干閉じた開度で形成された第2の傾斜部を形成してもよい。これは、言い換えれば、嵌合する凸部と凹部の形状はほぼ同じであるが、例えば、図4に示す凸部の第1の傾斜部4、5が形成する先細り形状の頂角の大きさは、この凸部と嵌合する凹部の第2の傾斜部が形成する断面谷状の角度よりもわずかに大きい角度で形成するということである。なお、どれだけ角度を大きく形成するかについては、ケース部材の開口端に生じるひけやひずみの程度や、凸部および凹部を構成する樹脂の硬さを考慮することによって決定することになる。
このように本実施形態の車両用空調装置は、左側第1ケース部材2と右側第1ケース部材3とから構成される第1ケース部材1aと、この第1ケース部材1aと組み合わせて空調ユニットケース1を構成する第2ケース部材1bと、左側第1ケース部材2と右側第1ケース部材3が互いに結合して形成される結合部7であって、第2ケース部材1bに組み付けられる第1の組付け部位6と、第1ケース部材1aと第2ケース部材1bを組み立てたときに第1の組付け部位6に対応する位置に存在する第2ケース部材1bの第2の組付け部位9と、を備え、第1の組付け部位6と第2の組付け部位9との間には、一方が他方に向かう凸部の形状をなし、他方が凹部の形状をなすとともに、これらが互いに嵌合する関係がある構成としている。
この構成によれば、3つの樹脂ケース部品の結合部において凹部と凸部を形成した嵌合手段を設けることにより、当該結合部における樹脂成形品のひけや歪みを吸収することができるので、結合部の隙間の発生による風漏れを防止することができる。また、凸部形状を形成する端面が凹部を形成する端面に押し当てられるので、結合部の隙間の発生を抑制することができる。また、第1ケース部材1aと第2ケース部材1bをねじ締めなどにより、一方のケース部材から他方のケース部材に向けて一定以上の力を与えて固定した場合には、凸部が凹部に入り込むように結合されるので、ケース部材にひけや歪みが生じたとしてもこれを吸収した状態で組み付けが行われるため、結合部分の隙間の発生を防止することができる。さらに、第1ケース部材1aを構成する複数のケース部材2、3が互いに結合することによって当該複数のケース部材2、3自体のひけや歪みが吸収された結果、その影響が第1ケース部材1aと第2ケース部材1bの結合部分に現れてしまうことを防止して、当該結合部分の隙間の発生を抑制することができる。
また、本実施形態の車両用空調装置は、凸部の突出方向における突出量は、凹部の凹み方向における凹み量よりも若干大きく構成している。この構成を採用した場合には、凸部と凹部が嵌合するように組み付けられた状態において、凸部が凹部を全体的に埋めるような形態で入り込むことになるので、結合部分の隙間の発生を防止した組み付けが実施できる。
また、本実施形態の車両用空調装置は、凸部の突出方向における突出長さ寸法は、凹部の凹み方向における凹み長さ寸法よりも若干大きい構成としている。この構成を採用した場合には、凸部と凹部が嵌合するように組み付けられた状態において凸部が凹部に対して深く入り込むことになるので、結合部分の隙間の発生を防止することができる。
また、本実施形態の車両用空調装置は、凸部は反突出方向を開いた形状の第1の傾斜部4、5を有し、凹部は第1の傾斜部4、5よりも反突出方向を若干閉じた開度で形成された第2の傾斜部を有する構成とする。この構成を採用した場合には、凸部と凹部が嵌合するように組み付けられた状態において第1の傾斜部4、5が第2の傾斜部の開度を押し広げるようにして、凸部は凹部内に入り込むことになるので、両傾斜部の密着性が向上して結合部分における隙間の発生を防止することができる。
また、本実施形態の車両用空調装置は、第1ケース部材1aの内部に、ヒータコア設置部20、およびヒータコア設置部20を迂回するバイパス通路21を設け、バイパス通路21寄りの位置に第1の組付け部位6を設けた構成とする。この構成を採用した場合には、バイパス通路21寄りの位置において変形し易いケース部材の歪みの発生を低減することができるので、結合部の隙間の発生による風漏れを防止することができる。
また、本実施形態の車両用空調装置は、第2ケース部材1bの内部であって第1ケース部材1a寄りにエバポレータ収納部24を設け、エバポレータ25をエバポレータ収納部24の内壁に沿わせるように配置した構成とする。この構成を採用した場合には、エバポレータをエバポレータ収納部24の内壁に沿わせるように配置することにより第2ケース部材9が変形しやすくなり、結合部分に隙間が生じやすくなる現象を防止することができる。
また、本実施形態の車両用空調装置は、複数のケース部材2、3からなる第1ケース部材1aの第1の組付け部位6に凸部を形成し、1つのケース部材からなる第2ケース部材1bの第2の組付け部位9に凹部を形成した構成とする。この構成を採用した場合には、凹部と凸部の締結力が第1ケース部材1aの複数のケース部材2、3の結合部7側へ働きやすくなる。その結果、複数のケース部材2、3の結合部分における密着性を向上することができ、複数のケース部材2、3と第2ケース部材1bとの結合部分における隙間の発生の抑制効果がより大きくなる。
第1実施形態の車両用空調装置の空調ユニットケースにおける第1ケース部材と第2ケース部材の外観を示した分解斜視図である。 第1実施形態の車両用空調装置における空調ユニットケースの外観を示した斜視図である。 第1実施形態の空調ユニットケース内における各ケース部材とエバポレータなどの機能部品との位置関係を示した模式的断面図である。 第1実施形態の空調ユニットケースにおける第1の組付け部位と第2の組付け部位の結合部分を示した部分的正面図である。 図4で示した結合部分の第1の変形例を示した部分的正面図である。 図4で示した結合部分の第2の変形例を示した部分的正面図である。 図4で示した結合部分の第3の変形例を示した部分的正面図である。 図4で示した結合部分の第4の変形例を示した部分的正面図である。 図4で示した結合部分の第5の変形例を示した部分的正面図である。 従来の空調ユニットケースの外観を示した斜視図である。
符号の説明
1 空調ユニットケース
1a 第1ケース部材
1b 第2ケース部材
2 左側第1ケース部材(ケース部材)
3 右側第1ケース部材(ケース部材)
4、5 第1の傾斜部
6 凸部(第1の組付け部位)
9 凹部(第2の組付け部位)
20 ヒータコア設置部
21 バイパス通路
24 エバポレータ収納部
25 エバポレータ

Claims (7)

  1. 車両室内への送風空気が通る空気通路を形成する空調ユニットケース(1)を備えた車両用空調装置であって、
    複数のケース部材(2、3)から構成される第1ケース部材(1a)と、
    前記第1ケース部材(1a)と組み合わせて前記空調ユニットケース(1)を構成する第2ケース部材(1b)と、
    前記複数のケース部材(2、3)が互いに結合して形成される結合部(7)であって、前記第2ケース部材(1b)に組み付けられる第1の組付け部位(6)と、
    前記第1ケース部材(1a)と前記第2ケース部材(1b)を組み立てたときに前記第1の組付け部位(6)に対応する位置に存在する前記第2ケース部材(1b)の第2の組付け部位(9)と、を備え、
    前記第1の組付け部位(6)と前記第2の組付け部位(9)との間には、一方が他方に向かう凸部の形状をなし、他方が凹部の形状をなすとともに、これらが互いに嵌合する関係があることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記凸部(6)の突出方向における突出量は、前記凹部(9)の凹み方向における凹み量よりも若干大きいことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記凸部(6)の突出方向における突出長さ寸法は、前記凹部(9)の凹み方向における凹み長さ寸法よりも若干大きいことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 前記凸部(6)は反突出方向を開いた形状の第1の傾斜部(4、5)を有し、前記凹部(9)は前記第1の傾斜部(4、5)よりも前記反突出方向を若干閉じた開度で形成された第2の傾斜部を有していることを特徴とする請求項1、2、または3に記載の車両用空調装置。
  5. 前記第1ケース部材(1a)の内部に、ヒータコア設置部(20)、および前記ヒータコア設置部(20)を迂回するバイパス通路(21)を設け、前記バイパス通路(21)寄りの位置に前記第1の組付け部位(6)を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用空調装置。
  6. 前記第2ケース部材(1b)の内部であって前記第1ケース部材(1a)寄りにエバポレータ収納部(24)を設け、エバポレータ(25)を前記エバポレータ収納部(24)の内壁に沿わせるように配置したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車両用空調装置。
  7. 前記第1の組付け部位(6)が凸部の形状であり、前記第2の組付け部位(9)が凹部の形状であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車両用空調装置。
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