JPH078887A - 塗装方法 - Google Patents

塗装方法

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JPH078887A
JPH078887A JP15727993A JP15727993A JPH078887A JP H078887 A JPH078887 A JP H078887A JP 15727993 A JP15727993 A JP 15727993A JP 15727993 A JP15727993 A JP 15727993A JP H078887 A JPH078887 A JP H078887A
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JP
Japan
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coating
film
color
coated
gun
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Application number
JP15727993A
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English (en)
Inventor
Hirokatsu Umeda
裕功 梅田
Kenji Matsuzaki
賢士 松▲崎▼
Kazuo Hironaka
和夫 弘中
Takakazu Yamane
貴和 山根
Makoto Aizawa
誠 相澤
Yukifumi Taniguchi
幸文 谷口
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 塗装ガン10をカラーベース塗料膜5表面か
ら所定距離だけ離し、塗装面1a・1bにわたって連続
的に一定速度で往復運動させてカラークリヤー塗料6’
を吹き付ける。塗装ガン10とカラーベース塗料膜5表
面との距離は、塗装面1a側の距離T1 よりも塗装面1
b側の距離T2 の方が、段差部2の段差分に相当する長
さだけ長くなっている。従って、塗装ガン10の軌跡1
2は、段差部2の位置で不連続的に変化することなく、
直線あるいは滑らかな曲線となる。また、カラークリヤ
ー塗料膜6の膜厚は、距離T1 よりも距離T2 の方が長
いので、塗装面1b側の膜厚t2 の方が塗装面1a側の
膜厚t1 よりも薄くなる。 【効果】 染料を含有するカラークリヤー塗料膜の明度
・彩度等の色調を簡単、かつ微妙に変化させることが可
能となるので、上記塗料の特性である高吸収・高透過性
を充分に活かすことができ、表現可能な色調を拡大する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、面的な段差部を有する
被塗面全体を、塗装機を往復運動させながら連続的に吹
き付け塗装する塗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、塗色に深み感を付与するため
に、被塗物に、顔料を含有するカラーベース塗料膜と、
染料を含有するカラークリヤー塗料膜とをこの順に形成
する塗装方法が知られている(例えば実開平1-108726号
公報)。このような塗装方法により形成される塗膜構造
において、塗色の色調を決定するものは、カラークリヤ
ー塗料膜の吸収透過特性、およびカラーベース塗料膜の
吸収反射特性である。
【0003】そして、被塗物をツートーンに塗り分ける
場合、例えば、単一のカラーベース塗料膜上に、明度や
彩度等の色調が異なる二種類のカラークリヤー塗料膜を
形成する場合には、一般に、次のような塗装方法が行わ
れている。即ち、カラーベース塗料膜上に第一のカラー
クリヤー塗料膜を形成した後、このカラークリヤー塗料
膜をマスキングテープ等でマスキングし、続いて、第二
のカラークリヤー塗料膜を形成し、その後、上記のマス
キングテープを剥がす(例えば特開昭 63-107771号公
報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の塗装方法により被塗物をツートーンに塗り分ける
と、二種類のカラークリヤー塗料膜が互いに不連続的に
形成されるため、これらカラークリヤー塗料膜の境界部
分に段差が生じ、従って、塗装面、即ちカラークリヤー
塗料膜表面の平滑さが損なわれることとなる。
【0005】また、従来の塗装方法により複数の被塗物
をツートーンに塗り分けるには、被塗物毎にマスキング
テープの貼着・剥離を繰り返すという煩雑な作業工程を
行う必要があると共に、塗装に時間が掛かるという問題
点を有している。さらに、各色毎に、例えば染料の種類
や濃度等の異なるカラークリヤー塗料を用意しなければ
ならない。
【0006】本発明は、上記の問題点に鑑みなされたも
のであり、その目的は、面的な段差部を有する被塗面に
対して塗装機を往復運動させながら連続的に吹き付け塗
装するだけで、明度・彩度等の色調を簡単、かつ微妙に
変化させることが可能な塗装方法を提供することにあ
る。また、染料を含有する塗料の特性である高吸収・高
透過性を充分に活かすことにより、表現可能な色調を拡
大し、デザイン性の向上を図ることができる塗装方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の塗
装方法は、上記の課題を解決するために、面的な段差部
を有する被塗面全体を、塗装機を往復運動させながら連
続的に吹き付け塗装する塗装方法であって、上記の塗装
機の軌跡が直線もしくは滑らかな曲線となるように、被
塗面から塗装機までの距離を、被塗面における突出側の
方がより短くなるように設定することを特徴としてい
る。
【0008】請求項2記載の発明の塗装方法は、上記の
課題を解決するために、請求項1記載の塗装方法におい
て、染料を含有する塗料を塗装することを特徴としてい
る。
【0009】請求項3記載の発明の塗装方法は、上記の
課題を解決するために、請求項1または2記載の塗装方
法において、段差部を境界として被塗面の色調が異なる
ことを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1記載の方法によれば、塗装機の軌跡が
直線もしくは滑らかな曲線となるように、被塗面から塗
装機までの距離を、被塗面における突出側の方がより短
くなるように設定する。このため、塗装機から被塗面に
吹き付けられる塗料の膜厚は、被塗面における突出側の
方がより厚くなる。従って、被塗面上に形成される塗料
膜の膜厚は、段差部を境界として不連続的に変化するこ
ととなる。
【0011】これにより、被塗面の段差部近傍に色ムラ
を発生することなく、段差部を境界として塗料膜の明度
・彩度等の色調を容易に変化させることができ、被塗面
のデザイン性の向上を図ることができる。また、塗装機
を往復運動させながら連続的に吹き付け塗装するだけで
塗料膜の色調を変化させることができるので、塗装手順
が簡単化されると共に、被塗面の段差部において塗料膜
に不連続的な段差が生じる虞れはなく、塗料膜表面の平
滑さを保持することができる。尚、段差部により、塗料
膜の色調の違いが視覚的に認識し易くなる。
【0012】請求項2記載の方法によれば、染料を含有
する塗料を塗装するので、被塗面上に形成される塗料膜
の膜厚を、段差部を境界として不連続的に変化させるこ
とにより、明度・彩度等の色調をより微妙に変化させる
ことができる。
【0013】これにより、染料を含有する塗料の特性で
ある高吸収・高透過性を充分に活かすことができ、表現
可能な色調を拡大することができると共に、適用可能な
膜厚の範囲も拡がる。また、例えば塗料膜の色調が濃い
場合においても、色調を変化させることができる。
【0014】請求項3記載の方法によれば、段差部を境
界として被塗面の色調が異なるので、塗料膜の明度・彩
度等の色調をより一層際立って変化させることができ、
被塗面のデザイン性のより一層の向上を図ることができ
る。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例について図1および図2に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0016】図1に示すように、本実施例にかかる塗装
方法は、例えば、塗装面(突出側)1aとこの塗装面1
aよりも僅かに引込んだ塗装面1bとの境界に面的な段
差部2を有する被塗物1の塗装に採用される。被塗物1
は、例えばプレス成形等により、段差部2を有する所定
形状に折り曲げ成形されており、その表面に、下塗り塗
膜3、中塗り塗膜4、カラーベース塗料膜5がこの順に
形成されている。そして、カラーベース塗料膜5表面
(被塗面)にカラークリヤー塗料膜6が形成され、これ
らカラーベース塗料膜5およびカラークリヤー塗料膜6
により上塗り塗膜7が構成されるようになっている。下
塗り塗膜3は、被塗物1に所定の前処理を施した後、例
えば電着塗装等により顔料を含有する下塗り塗料を均一
に塗布し、焼き付け乾燥することにより形成されてお
り、被塗物1の防錆等を目的としている。中塗り塗膜4
は、下塗り塗膜3表面の微小な凹凸を埋め、仕上がり外
観向上のための表面調整を行うことを主な目的としてお
り、例えばスプレー塗装や静電塗装等により顔料を含有
する中塗り塗料を均一に塗布し、焼き付け乾燥すること
により形成されている。
【0017】上塗り塗膜7は、被塗物1表面に美観を付
与すると共に、環境に対する耐久性、例えば耐候性、耐
薬品性、耐磨耗性等の向上を図ることを主な目的として
いる。そして、カラーベース塗料膜5は、顔料を含有す
るカラーベース塗料を例えばスプレー塗装や静電塗装、
ソリッド塗装等により均一に塗布し、焼き付け乾燥する
ことにより形成されている。これにより、カラーベース
塗料膜5表面は、被塗物1の段差部2に由来する段差を
有している。
【0018】また、カラーベース塗料膜5は、塗装面1
aと塗装面1bとで同一のカラーベース塗料を塗布して
形成してもよく、また、両塗装面1a・1bで互いに異
なる色調のカラーベース塗料を塗布して形成してもよ
い。尚、両塗装面1a・1bで互いに異なる色調のカラ
ーベース塗料膜を形成する際には、例えば従来のマスキ
ングテープを使用すればよい。
【0019】カラークリヤー塗料膜6は、塗装機として
の塗装ガン10により、染料を含有するカラークリヤー
塗料6’をカラーベース塗料膜5表面全体に後述のよう
に吹き付け塗装した後、焼き付け乾燥することにより形
成されている。上記のカラークリヤー塗料膜6は、その
特性として、高吸収・高透過性を備えている。尚、カラ
ークリヤー塗料6’としては、例えば、アクリルメラミ
ン樹脂塗料、アクリルポリエステル樹脂塗料等を用いる
ことができる。
【0020】このため、上塗り塗膜7、即ちカラークリ
ヤー塗料膜6に入射した光は、カラークリヤー塗料膜6
を透過し、カラーベース塗料膜5表面で反射した後、再
びカラークリヤー塗料膜6を透過する。従って、上記構
成の塗膜構造は、カラークリヤー塗料膜6の膜厚によ
り、色相が同じで、明度・彩度等の色調が変化するよう
になっている。また、カラークリヤー塗料膜6は、その
膜厚が厚くなるほど、より暗い色調となり、塗色に深み
感が生じる。尚、カラークリヤー塗料膜6を保護するた
めに、カラークリヤー塗料膜6表面に、さらに透明クリ
ヤー塗料膜(図示せず)を形成してもよい。
【0021】次に、塗装ガン10によるカラークリヤー
塗料6’の塗装方法について、図2を参照しながら説明
する。
【0022】同図に示すように、上記の塗装ガン10
は、いわゆる回転霧化式によりカラークリヤー塗料6’
を霧化するようになっており、その先端部分に、高速回
転が可能な吐出部10aと、この吐出部10aの周囲に
同心円状に設けられたエアー吹出部10bとを備えてい
る。そして、塗装ガン10は、図示しない塗料供給部か
ら吐出部10aに供給されるカラークリヤー塗料6’
を、高速回転する吐出部10aの遠心力によって霧化す
ると共にカラーベース塗料膜5表面に吹き付けるように
なっている。また、塗装ガン10は、エアー吹出部10
bからエアーを吹き出すことにより、霧化されたカラー
クリヤー塗料6’の拡がりを規制して、その吹き付け方
向を定めるようになっている。
【0023】塗装ガン10によって霧化されたカラーク
リヤー塗料6’は、同図に示すように、塗装ガン10か
ら離れるに従って同心円状に拡がる。このため、塗装ガ
ン10から近い面Aよりも塗装ガン10から遠い面B
(図中、便宜上、面A・Bを二点鎖線で示す)の方が、
カラークリヤー塗料6’の塗装面積が広くなる。一方、
塗装ガン10から吐出されるカラークリヤー塗料6’の
単位時間当たりの塗料量は一定なので、面A・Bに同じ
時間だけカラークリヤー塗料6’を吹き付けた場合に
は、カラークリヤー塗料6’の膜厚は、面Aよりも面B
の方が薄くなる。
【0024】図1に示すように、カラークリヤー塗料
6’をカラーベース塗料膜5表面に吹き付ける際には、
塗装ガン10を、被塗物1、即ちカラーベース塗料膜5
表面から後述する所定距離だけ離し、塗装面1a・1b
にわたって連続的に一定速度で往復運動させる。このと
き、塗装ガン10とカラーベース塗料膜5表面との距離
(以下、ガン距離と称する)は、塗装面1a側のガン距
離T1 よりも塗装面1b側のガン距離T2 の方が、段差
部2の段差分に相当する長さだけ長くなるように設定さ
れている。従って、往復運動する塗装ガン10の軌跡
(図中、便宜上、一点鎖線で示す)12は、被塗物1の
段差部2の位置で不連続的に変化することなく、直線あ
るいは滑らかな曲線となる。また、形成されるカラーク
リヤー塗料膜6の膜厚は、ガン距離T1 よりもガン距離
2 の方が長いので、塗装面1b側の膜厚t2 の方が塗
装面1a側の膜厚t1 よりも薄くなる。
【0025】このように、上記の塗装方法は、塗装ガン
10をカラーベース塗料膜5表面から所定距離だけ離
し、塗装面1a・1bにわたって連続的に一定速度で往
復運動させてカラークリヤー塗料6’を塗装する。よっ
て、上記の塗装方法により形成されるカラークリヤー塗
料膜6は、塗装面1b側の膜厚t2 の方が塗装面1a側
の膜厚t1 よりも薄く形成される。また、カラークリヤ
ー塗料膜6は染料を含有している。
【0026】これにより、被塗物1の段差部2近傍に色
ムラを発生することなく、段差部2を境界として塗装面
1a・1bにおけるカラークリヤー塗料膜6の明度・彩
度等の色調を容易に変化させることができる。即ち、カ
ラークリヤー塗料膜6の膜厚を変化させることにより、
色相が同じで、明度・彩度等の色調を微妙に変化させる
ことが可能となるので、カラークリヤー塗料6’の特性
である高吸収・高透過性を充分に活かすことができ、表
現可能な色調を拡大することができると共に、適用可能
な膜厚の範囲も拡がり、車体等の被塗物のデザイン性の
向上を図ることができる。また、例えばカラークリヤー
塗料膜6の色調が濃い場合においても、その膜厚を変更
することにより、色調を変化させることができる。
【0027】さらに、塗装ガン10を往復運動させなが
ら連続的に吹き付け塗装するだけでカラークリヤー塗料
膜6の色調を変化させることができるので、塗装手順が
簡単化されると共に、段差部2においてカラークリヤー
塗料膜6に不連続的な段差が生じる虞れはなく、カラー
クリヤー塗料膜6表面の平滑さを保持することができ
る。尚、段差部2により、カラークリヤー塗料膜6の色
調の違いが視覚的に認識し易くなっている。
【0028】その上、段差部2を境界としてカラーベー
ス塗料膜5における両塗装面1a・1bで互いに異なる
色調のカラーベース塗料を塗布した場合には、上記の段
差部2を境界としてカラークリヤー塗料膜6の明度・彩
度等の色調をより一層際立って変化させることができ、
被塗物のデザイン性のより一層の向上を図ることができ
る。
【0029】以下に、上記の塗装方法の具体例を示す。
尚、染料等の色は、CIE 1976 L* * * 表色系
(JIS Z8729 -(1980))で表すこととする。
【0030】〔具体例1〕 中塗り塗膜4表面に、(L
* 60.4 a* 18.0 b* -30.8 )の青系の色調のカラー
ベース塗料を塗布してカラーベース塗料膜5を形成し
た。また、カラークリヤー塗料6’として、アクリルメ
ラミン樹脂(日本ペイント株式会社製:OTO 571
−1 クリヤー)に染料(日本チバガイギー株式会社
製:オラゾールブルーGN)を濃度2wt%となるように
添加したものを用いた。さらに、塗装ガン10の塗料吐
出量を 200ml/cm2、ガン距離T1 ・T2 をそれぞれ30c
m,35cmに設定し、カラークリヤー塗料膜6における塗
装面1a側の膜厚t1 が60μm 、塗装面1b側の膜厚t
2 が40μm となるように、塗装面1a・1bにわたって
連続的に一定速度で吹き付け塗装した。
【0031】上記の条件でカラークリヤー塗料膜6を形
成したところ、得られたカラークリヤー塗料膜6におけ
る塗装面1a側の色は(L* 14.7 a* 62.7 b* -75.
9 )であり、塗装面1b側の色は(L* 19.0 a* 58.1
* -78.0 )であった。また、色差ΔE* abは 6.6
であった。このことから、上記の塗装方法により、段差
部2を有する被塗物1表面に深み感のあるツートーン塗
装を施すことが可能であることがわかる。
【0032】〔具体例2〕 中塗り塗膜4表面における
塗装面1a側に、(L* 60.4 a* 18.0 b* -30.8 )
の色調のカラーベース塗料を塗布する一方、塗装面1b
側に、(L* 8.6 a* 15.3 b* -22.1 )の色調のカ
ラーベース塗料を塗布してカラーベース塗料膜5を形成
した以外は、上記の具体例1と同様の条件でカラークリ
ヤー塗料6’を塗装し、カラークリヤー塗料膜6を形成
した。
【0033】上記の条件でカラークリヤー塗料膜6を形
成したところ、得られたカラークリヤー塗料膜6におけ
る塗装面1a側の色は(L* 14.7 a* 62.7 b* -75.
9 )であり、塗装面1b側の色は(L* 2.2 a* 18.4
* -25.5 )であった。また、色差ΔE* abは68で
あった。このことから、上記の塗装方法により、段差部
2を有する被塗物1表面に、色調が異なり、かつ、深み
感のあるツートーン塗装を施すことが可能であることが
わかる。
【0034】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の塗装方法は、以
上のように、塗装機の軌跡が直線もしくは滑らかな曲線
となるように、被塗面から塗装機までの距離を、被塗面
における突出側の方がより短くなるように設定する方法
である。
【0035】このため、塗装機から被塗面に吹き付けら
れる塗料の膜厚は、被塗面における突出側の方がより厚
くなる。従って、被塗面上に形成される塗料膜の膜厚
は、段差部を境界として不連続的に変化することとな
る。これにより、被塗面の段差部近傍に色ムラを発生す
ることなく、段差部を境界として塗料膜の明度・彩度等
の色調を容易に変化させることができ、被塗面のデザイ
ン性の向上を図ることができるという効果を奏する。ま
た、塗装機を往復運動させながら連続的に吹き付け塗装
するだけで塗料膜の色調を変化させることができるの
で、塗装手順が簡単化されると共に、被塗面の段差部に
おいて塗料膜に不連続的な段差が生じる虞れはなく、塗
料膜表面の平滑さを保持することができるという効果も
奏する。尚、段差部により、塗料膜の色調の違いが視覚
的に認識し易くなる。
【0036】本発明の請求項2記載の塗装方法は、以上
のように、染料を含有する塗料を塗装する方法である。
【0037】これにより、染料を含有する塗料の特性で
ある高吸収・高透過性を充分に活かすことができ、表現
可能な色調を拡大することができると共に、適用可能な
膜厚の範囲も拡がるという効果を奏する。また、例えば
塗料膜の色調が濃い場合においても、色調を変化させる
ことができるという効果を奏する。
【0038】本発明の請求項3記載の塗装方法は、以上
のように、段差部を境界として被塗面の色調が異なる方
法である。
【0039】これにより、段差部を境界として塗料膜の
明度・彩度等の色調をより一層際立って変化させること
ができ、被塗面のデザイン性のより一層の向上を図るこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における塗装方法を示す概略
の断面図である。
【図2】上記塗装方法に用いられる塗装ガンが塗料を霧
化して吹き付ける様子を示す概略の側面図である。
【符号の説明】
1 被塗物 1a 塗装面(突出側) 1b 塗装面 2 段差部 3 下塗り塗膜 4 中塗り塗膜 5 カラーベース塗料膜 6 カラークリヤー塗料膜 6’ カラークリヤー塗料 7 上塗り塗膜 10 塗装ガン(塗装機) 12 軌跡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山根 貴和 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 相澤 誠 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 谷口 幸文 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】面的な段差部を有する被塗面全体を、塗装
    機を往復運動させながら連続的に吹き付け塗装する塗装
    方法であって、 上記の塗装機の軌跡が直線もしくは滑らかな曲線となる
    ように、被塗面から塗装機までの距離を、被塗面におけ
    る突出側の方がより短くなるように設定することを特徴
    とする塗装方法。
  2. 【請求項2】染料を含有する塗料を塗装することを特徴
    とする請求項1記載の塗装方法。
  3. 【請求項3】段差部を境界として被塗面の色調が異なる
    ことを特徴とする請求項1または2記載の塗装方法。
JP15727993A 1993-06-28 1993-06-28 塗装方法 Pending JPH078887A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103624858A (zh) * 2013-12-13 2014-03-12 惠州市新金马家具制造有限公司 一种钢琴烤漆家具制作工艺

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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