JPH10155545A - 加飾された化粧品収納容器および加飾方法 - Google Patents
加飾された化粧品収納容器および加飾方法Info
- Publication number
- JPH10155545A JPH10155545A JP35427796A JP35427796A JPH10155545A JP H10155545 A JPH10155545 A JP H10155545A JP 35427796 A JP35427796 A JP 35427796A JP 35427796 A JP35427796 A JP 35427796A JP H10155545 A JPH10155545 A JP H10155545A
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- JP
- Japan
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- layer
- coating layer
- base coating
- upper coating
- undercoat
- Prior art date
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- Pending
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- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 塗装によって従来の化粧品収納容器のような
小さな素材にも使用することができ、さらに後工程での
加飾を必要としない創作品のような一個毎の風味を持っ
た無再現模様を形成した化粧品収納容器および加飾方法
を提供する。 【構成】 素材表面に加飾用の下塗料をコーティングし
て下塗り層を形成する下塗り工程と、この下塗り層の上
に粒状となった下塗り層とは別色の上塗料をエアーガン
によって下塗り層が完全に隠閉されない状態で塗布して
上塗り層を形成する上塗り工程と、下塗料および上塗料
が素材表面上で混ざり合うことによって無再現模様を形
成した後強制乾燥させて加飾層を形成する加飾工程より
構成されている。
小さな素材にも使用することができ、さらに後工程での
加飾を必要としない創作品のような一個毎の風味を持っ
た無再現模様を形成した化粧品収納容器および加飾方法
を提供する。 【構成】 素材表面に加飾用の下塗料をコーティングし
て下塗り層を形成する下塗り工程と、この下塗り層の上
に粒状となった下塗り層とは別色の上塗料をエアーガン
によって下塗り層が完全に隠閉されない状態で塗布して
上塗り層を形成する上塗り工程と、下塗料および上塗料
が素材表面上で混ざり合うことによって無再現模様を形
成した後強制乾燥させて加飾層を形成する加飾工程より
構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗装によって加飾された
化粧品収納容器および塗装による加飾方法に関するもの
である。
化粧品収納容器および塗装による加飾方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の化粧品収納容器の加飾としては素
材表面に均一にコーティングする塗装が行われていた。
材表面に均一にコーティングする塗装が行われていた。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】従来の塗装による加
飾においては、素材のコーティングされた表面は同色の
ものとなり、模様を描くためにはスプレーガンを首振り
させるか、あるいは素材とスプレーガンの間に遮蔽物を
入れるなどの方法があるがいずれも大きな素材が対象で
あり、従来の化粧品収納容器たとえば口紅などの小さな
容器には使用することができなかった。
飾においては、素材のコーティングされた表面は同色の
ものとなり、模様を描くためにはスプレーガンを首振り
させるか、あるいは素材とスプレーガンの間に遮蔽物を
入れるなどの方法があるがいずれも大きな素材が対象で
あり、従来の化粧品収納容器たとえば口紅などの小さな
容器には使用することができなかった。
【0004】さらに塗装後の後工程として転写、印刷、
スタンプ等を行うことによって模様を描くことはできる
がこの場合には工程数が増加することにより加飾された
化粧品収納容器がコスト高になってしまい、さらに製品
化されたものは同一の表現模様にしかならず個々の味わ
いに欠けるものになってしまうという欠点があった。
スタンプ等を行うことによって模様を描くことはできる
がこの場合には工程数が増加することにより加飾された
化粧品収納容器がコスト高になってしまい、さらに製品
化されたものは同一の表現模様にしかならず個々の味わ
いに欠けるものになってしまうという欠点があった。
【0005】本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、
従来の化粧品収納容器のような小さな素材にも使用する
ことができ、さらに後工程での加飾を必要とすることが
なく、かつ一個毎の味わいを表現でき、創作品のような
風味を持った無再現模様を施した化粧品収納容器および
加飾方法を提供することを目的としている。
従来の化粧品収納容器のような小さな素材にも使用する
ことができ、さらに後工程での加飾を必要とすることが
なく、かつ一個毎の味わいを表現でき、創作品のような
風味を持った無再現模様を施した化粧品収納容器および
加飾方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は素材表面に加飾用の下塗料をコーティング
して下塗り層を形成し、この下塗り層の上に粒状となっ
た下塗り層とは別色の上塗料をスプレーガンによって下
塗り層が完全に隠閉されない状態で塗布して上塗り層を
形成し、下塗料および上塗料が素材表面上で混ざり合う
ことによって無再現模様を形成するという手段を用いて
いる。
め、本発明は素材表面に加飾用の下塗料をコーティング
して下塗り層を形成し、この下塗り層の上に粒状となっ
た下塗り層とは別色の上塗料をスプレーガンによって下
塗り層が完全に隠閉されない状態で塗布して上塗り層を
形成し、下塗料および上塗料が素材表面上で混ざり合う
ことによって無再現模様を形成するという手段を用いて
いる。
【0007】
【作用】このように構成された化粧品収納容器は他の化
粧品収納容器と差別化することができ、さらに工程数が
増加することにより加飾された化粧品収納容器がコスト
高になってしまうということがない。
粧品収納容器と差別化することができ、さらに工程数が
増加することにより加飾された化粧品収納容器がコスト
高になってしまうということがない。
【0008】また下塗料と上塗料が混ざり合うことによ
って従来にない創作品のような風味を持った一個毎の味
わいを表現できる無再現模様を形成した加飾を得ること
ができるように作用している。
って従来にない創作品のような風味を持った一個毎の味
わいを表現できる無再現模様を形成した加飾を得ること
ができるように作用している。
【0009】
【発明の実施例】以下、図面に示す実施例により本発明
を詳細に説明する。図1ないし図4に示す発明の第1の
実施例において、1は化粧品収納容器などの素材で、こ
の素材1は平面形状であっても良いが、例えば口紅容器
の蓋のように主に円筒形状の曲面を持ったものが使用さ
れる。
を詳細に説明する。図1ないし図4に示す発明の第1の
実施例において、1は化粧品収納容器などの素材で、こ
の素材1は平面形状であっても良いが、例えば口紅容器
の蓋のように主に円筒形状の曲面を持ったものが使用さ
れる。
【0010】図2に示すものは下塗り工程2の概要で、
この下塗り工程2は通常の塗装として素材1の表面に下
塗料3をスプレーガン4などの従来の方法によって加飾
用の色がコーティングされ、下塗り層5が形成される。
この下塗り工程2は通常の塗装として素材1の表面に下
塗料3をスプレーガン4などの従来の方法によって加飾
用の色がコーティングされ、下塗り層5が形成される。
【0011】図3に示すものは上塗り工程6の概要で、
この上塗り工程6は乾燥前の下塗り層5の上に施される
塗装でその方法としてはスプレーガン4Aが使用され
る。
この上塗り工程6は乾燥前の下塗り層5の上に施される
塗装でその方法としてはスプレーガン4Aが使用され
る。
【0012】この上塗り工程6で使用されるスプレーガ
ン4Aの種類としては、スプレーガン4Aに供給される
液体塗料を細かい霧状として塗布するものよりもやや大
きな粒状として塗布することのできるもの、例えばスプ
レーガン4Aに供給される液体塗料を加圧することによ
ってスプレーガン4Aから噴出される上塗料7の量と、
スプレーガン4Aの吹き付け圧力とのバランスから梨地
模様を作り出せるような構造のものが使用される。
ン4Aの種類としては、スプレーガン4Aに供給される
液体塗料を細かい霧状として塗布するものよりもやや大
きな粒状として塗布することのできるもの、例えばスプ
レーガン4Aに供給される液体塗料を加圧することによ
ってスプレーガン4Aから噴出される上塗料7の量と、
スプレーガン4Aの吹き付け圧力とのバランスから梨地
模様を作り出せるような構造のものが使用される。
【0013】この上塗り工程6で使用される上塗料7は
下塗り層5とは別色とすることによって模様が描き出せ
るものであり、このようにして上塗り工程6においては
粒状とした上塗料7を下塗り層5の上に塗布して上塗り
層8を形成するものであるが、この上塗り層8は下塗り
層5を完全に隠蔽するものではなく、部分的に覆うもの
である。
下塗り層5とは別色とすることによって模様が描き出せ
るものであり、このようにして上塗り工程6においては
粒状とした上塗料7を下塗り層5の上に塗布して上塗り
層8を形成するものであるが、この上塗り層8は下塗り
層5を完全に隠蔽するものではなく、部分的に覆うもの
である。
【0014】図4に示すものは加飾工程9の概要で、二
の加飾工程9では上塗り工程6後に乾燥前の下塗り層5
と上塗り層8が素材1の表面上で互いに混ざり合って、
上塗料7の粒の大きさ、上塗り層8の塗布状態、などに
よって不規則な無再現模様を形成した後、熱風あるいは
ヒーター等の従来の強制乾燥装置11で強制乾燥させる
ものである。
の加飾工程9では上塗り工程6後に乾燥前の下塗り層5
と上塗り層8が素材1の表面上で互いに混ざり合って、
上塗料7の粒の大きさ、上塗り層8の塗布状態、などに
よって不規則な無再現模様を形成した後、熱風あるいは
ヒーター等の従来の強制乾燥装置11で強制乾燥させる
ものである。
【0015】さらにこの上塗り工程6と加飾工程9の強
制乾燥までの時間の取り方によって形成される加飾層1
0の模様に変化を与えることができるものであり、この
ように加飾された化粧品収納容器12は表面に塗装によ
る加飾層10が形成されたものとすることができる。
制乾燥までの時間の取り方によって形成される加飾層1
0の模様に変化を与えることができるものであり、この
ように加飾された化粧品収納容器12は表面に塗装によ
る加飾層10が形成されたものとすることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0017】(1)製品の大きさに限定されることがな
く、化粧品収納容器のような小さな素材でも使用するこ
とができる。
く、化粧品収納容器のような小さな素材でも使用するこ
とができる。
【0018】(2)転写、印刷、スタンプといった後工
程を必要とせず、塗装だけでできるので製品がコスト高
になるということがない。
程を必要とせず、塗装だけでできるので製品がコスト高
になるということがない。
【0019】(3)個々に独自な風味を持った表現とす
ることができ、創作品のような化粧品収納容器とするこ
とができる。
ることができ、創作品のような化粧品収納容器とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の工程の流れを示す流れ図である。
【図2】下塗り工程の説明図である。
【図3】上塗り工程の説明図である。
【図4】加飾工程の説明図である。
1 素材 2 下塗り工程 3 下塗料 4、4A スプレーガン 5 下塗り層 6 上塗り工程 7 上塗料 8 上塗り層 9 加飾工程 10 加飾層 11 強制乾燥装置 12 化粧品収納容器
Claims (2)
- 【請求項1】 素材表面に加飾用の下塗料をコーティン
グして下塗り層を形成し、この下塗り層の上に粒状とな
った下塗り層とは別色の上塗料をスプレーガンによって
下塗り層が完全に隠閉されない状態で塗布して上塗り層
を形成し、下塗料および上塗料が素材表面上で混ざり合
うことによって無再現模様を形成した後強制乾燥させて
加飾層を形成したことを特徴とする化粧品収納容器。 - 【請求項2】 素材表面に加飾用の下塗料をコーティン
グして下塗り層を形成する下塗り工程と、この下塗り層
の上に粒状となった下塗り層とは別色の上塗料をエアー
ガンによって下塗り層が完全に隠閉されない状態で塗布
して上塗り層を形成する上塗り工程と、下塗料および上
塗料が素材表面上で混ざり合うことによって無再現模様
を形成した後強制乾燥させて加飾層を形成する加飾工程
より構成される加飾方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35427796A JPH10155545A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 加飾された化粧品収納容器および加飾方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35427796A JPH10155545A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 加飾された化粧品収納容器および加飾方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10155545A true JPH10155545A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18436464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35427796A Pending JPH10155545A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 加飾された化粧品収納容器および加飾方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10155545A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105946431A (zh) * | 2015-10-14 | 2016-09-21 | 四川省长宁县天成印务有限公司 | 阴阳金烤花标的制作工艺 |
JP2019182515A (ja) * | 2018-04-13 | 2019-10-24 | 有限会社素地のナカジマ | 容器製造方法、及び詰替え容器 |
-
1996
- 1996-11-29 JP JP35427796A patent/JPH10155545A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105946431A (zh) * | 2015-10-14 | 2016-09-21 | 四川省长宁县天成印务有限公司 | 阴阳金烤花标的制作工艺 |
JP2019182515A (ja) * | 2018-04-13 | 2019-10-24 | 有限会社素地のナカジマ | 容器製造方法、及び詰替え容器 |
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