JP2671530B2 - ピール状塗装缶 - Google Patents

ピール状塗装缶

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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、表面に蜜柑皮(オレンジピール)状の微細
な凹凸を有する塗装面が形成されたピール状塗装缶に関
する。
「従来の技術」 例えば、飲料缶等を構成する金属板の表面に印刷・塗
装を施す場合、従来では、その表面に親油性インキ(あ
るいは親水性インキ)で下地となる印刷を施した後、こ
の印刷面上に前記インキと馴染みの良い親油性ニス(あ
るいは親水性ニス)をスプレー塗装法またはロール塗装
法を用いて塗装し、平滑性および均一性を高めた塗装面
を得るのが一般的である。
したがって、これまでのところ、塗膜の表面を上記の
ような平滑面ではなく、あえて不均一な凹凸面に形成す
る試みはなされていなかった。
「発明が解決しようとする課題」 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、表面に不
均一な微細凹凸を形成することにより、従来の平滑で均
一な塗装面では得られない装飾効果が得られるピール状
塗装缶を提供することを課題としている。
「課題を解決するための手段」 以下、本発明のピール状塗装缶について、その印刷・
塗装工程において用いられるピール状塗装方法とともに
具体的に説明する。なお、このピール状塗装方法の印刷
・塗装対象は飲料缶に限らず、他の金属板やセラミック
ス等いかなる材質に対しても適用可能である。
この方法ではまず、被塗装面に下地インキを印刷す
る。この下地インキとして、親油性インキでは、例えば
油分を含むアルキッド樹脂系インキ等、親水性インキで
はポリエステル系インキ等が好適である。
下地インキの色は任意でよく、印刷は被塗装面の全面
に亙っても、部分的であってもよい。部分的である場合
には、下地インキを印刷した箇所のみにピール状塗装が
施されることになる。
下地インキの印刷方法としては、従来法と同様にオフ
セット印刷法や直接印刷法等が好適で、印刷条件も従来
と同様でよい。
次に、下地印刷の後、下地インキが未乾燥状態である
うちに被塗装面に下地インキとは馴染まない上地塗料を
用いて上地塗装を行なう。塗装時に下地インキが未乾燥
であると、下地印刷中に溶媒が残存するため、この溶媒
と上地塗料中の溶媒との漏れ性の悪さが凝集効果を高
め、塗膜表面に斑状のピール状の凹凸が形成される傾向
が強まる。
したがって、下地インキをある程度まで乾燥したうえ
で上地塗装を行なう、あるいは完全に乾燥させた状態で
上地塗装を行なうことにより、上地塗料の凝集度を低下
させ、所望の凝集度を得ることが可能となる。
上地塗料としては、下地インキが親油性である場合、
これと馴染みの悪い水溶解型の親水性ニスを使用する。
具体的には、水酸基を有するアクリル系樹脂塗料等や、
中性エマルジョンタイプ塗料などが挙げられる。
一方、下地インキが親水性である場合には、有機溶剤
溶解型の親油性ニス等が好適で、具体的には、アクリル
系樹脂塗料、エポキシ系樹脂塗料、アミノ系樹脂塗料、
ポリエステル/アクリル/アミノ系樹脂塗料などが挙げ
られる。
なお、いずれの場合も、助剤としてシリコーン等のワ
ックスを塗料に添加し、塗膜の滑り性向上を図ってよ
い。また、上地塗料の色は一般品と同様に無色透明でも
よいし、種々に着色した透明ニス、着色した不透明ニス
等も使用可能である。
上地塗料の塗装方法としては、従来使用されているい
かなる塗装法を用いてもよく、均一に塗布するために
は、特にロール塗装法、スプレー塗装法等が好適であ
る。
上地の塗装量については、塗膜厚さが不均一になるた
め一概には言えないが、塗装量が少なすぎると十分に凝
集が起こらず、ピール状表面が得られない。また、塗装
量が多すぎると下地印刷面の全面を覆って上地塗料が広
がり、やはり凝集効果が得られなくなるため、実地に塗
装を行なって適正量を決定する必要がある。さらに、上
地塗料の粘度によっても凝集程度は影響されるため、こ
の点についても考慮すべきである。
なお、上地印刷方法としてスプレー塗装法を使用する
場合には、スプレーノズルが発する塗料飛沫の細かさを
調節することも重要である。飛沫を細かくすれば凝集の
程度も細かくなる一方、飛沫を大きくすれば凝集が粗く
なり、同一量を散布した場合にも得られる塗装面の表面
性状が変化する。
さらに、上地塗装時の温度等その他の条件は従来通り
でよい。
このように上地塗装を行なった後は、従来通りに所定
温度で温風乾燥を行ない、必要であればさらに従来通り
の焼き付けを行なって製品とする。
なお、上記ピール状塗装の方法を用いて、アルミニウ
ム製飲料缶(2ピース缶)を構成する缶蓋を塗装する場
合、缶蓋成形後の塗装は困難であるから、缶蓋材料とな
る金属板に予め下地印刷、およびロールコーターによる
上地塗装を行ない、通常と同様に焼き付けた後、塗膜を
外面側にして缶蓋を成形する方法が好適である。
一方、前記缶蓋を嵌め込むための有底円筒状の缶胴を
塗装する場合には、この缶胴は金属板材を深絞り下降し
て成形されるため、予め金属板剤に塗装しておくと加工
条件が厳しく塗膜切れ等が発生する。しかし缶胴は単純
な有底円筒状であるから、缶胴を成形した後、その外面
に下地インキを印刷し、さらに上地塗装をロールコート
法により塗布した請巻き付ければ容易に行なえる。
上記ピール状塗装方法により印刷・塗装されたピール
状塗装缶によれば、上地塗料として下地インキに対する
漏れ性の悪いものを使用しているので、上地塗料が下地
インキ上で斑状に凝縮し、そのままの状態で乾燥および
焼き付けが行なわれるため、凝縮した部分が凸に、凝縮
部分同士の間隙部分が凹部となって、結果的に微視的な
凹凸面が形成される。したがって、得られた塗装面には
微視的な凹凸が多数生じ、オレンジピール状の塗装面が
形成され、従来の飲料缶等では得られない装飾効果が得
られる。
また、表面の凹凸により名案の階調変化が生じて、飲
料缶等の商品の印象度を強めることができるうえ、濃淡
感や凹凸の感触により高級感がだせる。しかも、塗装毎
に凝集程度がある程度ばらつくので、製品1つ毎に塗装
状態が異なり、同一デザインによる製品の仕上がりの単
調さを解消することが可能である。
さらに、上地塗装面に微細な凹凸が形成されるため、
塗装を終えた感の塗装面同士の摩擦係数が減少し、缶を
搬送する際の滑り性が良好となり、搬送が円滑に行なえ
る利点も有する。
さらにまた、飲料缶のように人手で直接把持する用途
に使用した場合には、表面に形成された凹凸が滑り止め
として作用し、不注意による飲料缶の落下を防止できる
効果も得られる。
なお、上地塗装を行なった後に、再び下地印刷面と馴
染みのよい透明な保護用ニスを塗布し、被塗装面全面に
透明な保護層を形成してもよい。すると、この保護層は
下地印刷が露出した箇所にのみ凝集して下地印刷を保護
するため、下地印刷が剥がれるおそれを低減できる。
また、上地塗料を均一に塗装する代わりに、部分的に
上地塗料の塗装量を不均一にすることにより、上地塗料
の凝集程度を部分的に変化させ、塗装面の性状に一層変
化を付けることも可能である。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明に係わるピール状塗装缶
によれば、上地塗料として下地インキに対する漏れ性の
悪いものを選択することにより、上地塗料が下地インキ
上で斑状に凝縮し、そのままの状態で乾燥および焼き付
けが行なわれるため、凝縮した部分が凸に、凝縮部分同
士の間隙部分が凹部となって、微視的な凹凸が多数生
じ、オレンジピール状の塗装面が得られる。したがっ
て、従来の飲料缶等では得られない装飾効果を奏するう
え、表面の凹凸により明暗の階調変化が生じて飲料缶等
の商品の印象を強めることができ、濃淡感や凹凸の感触
により高級感がだせる。
さらに、塗装毎に凝集程度が変化して仕上がりが異な
るので、同一デザインによる製品外観の単調さを解消す
ることが可能である。
また、上地塗装面に微細な凹凸が形成されることによ
り、塗装を終えた製品の塗装面同士の摩擦係数が減少す
るため、製品を搬送する際の滑り性が良好で、搬送が円
滑に行なえる。しかも、飲料缶のように人手で直接把持
する用途に使用した場合には、表面に形成される凹凸が
滑り止めとしての効果も奏する。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】缶体の被塗装面に、下地インキが印刷され
    てなる下地層と、該下地層の印刷面に前記下地インキと
    馴染まない上地塗料が塗装されてなる上地層とが形成さ
    れているとともに、 前記上地層の塗装面に、前記下地層の印刷面で前記上地
    塗料を斑状に凝集させてなる微細な凹凸が設けられてい
    ることを特徴とするピール状塗装缶。
  2. 【請求項2】前記上地層の塗装面に、前記下地インキと
    馴染みのよい塗料を塗布してなる保護層が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のピール状塗装缶。
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