JPH071661Y2 - マスキングシートを併設した転写マーク - Google Patents
マスキングシートを併設した転写マークInfo
- Publication number
- JPH071661Y2 JPH071661Y2 JP5553891U JP5553891U JPH071661Y2 JP H071661 Y2 JPH071661 Y2 JP H071661Y2 JP 5553891 U JP5553891 U JP 5553891U JP 5553891 U JP5553891 U JP 5553891U JP H071661 Y2 JPH071661 Y2 JP H071661Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- mark
- masking
- adhesive layer
- coated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Decoration By Transfer Pictures (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、転写マーク、更に詳
しくは、被塗装物にマーク層を転写すると共に、このマ
ーク層の表面のみを美しく仕上塗装することができるマ
スキングシートを併設した転写マークに関する。
しくは、被塗装物にマーク層を転写すると共に、このマ
ーク層の表面のみを美しく仕上塗装することができるマ
スキングシートを併設した転写マークに関する。
【0002】
【従来の技術】被塗装物の表面に転写マークを貼付け、
非貼付け部分以外の被塗装物の表面に対してマーク層の
表面のみを異なった色感に仕上塗装する場合、例えば艶
消し仕上げした被塗装物に対してマーク層の表面を光沢
のある塗装により仕上げるには、被塗装物の表面にマス
キングを施した後全面又はマーク層上のみに光沢の仕上
塗装を行ない、仕上塗装の乾燥前又は乾燥後にマスキン
グを剥離除去する工程によって行なわれている。
非貼付け部分以外の被塗装物の表面に対してマーク層の
表面のみを異なった色感に仕上塗装する場合、例えば艶
消し仕上げした被塗装物に対してマーク層の表面を光沢
のある塗装により仕上げるには、被塗装物の表面にマス
キングを施した後全面又はマーク層上のみに光沢の仕上
塗装を行ない、仕上塗装の乾燥前又は乾燥後にマスキン
グを剥離除去する工程によって行なわれている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、マーク層を
貼付けた被塗装物の表面をマスキングするには、マーク
層の輪郭に沿うよう別のマスキング基材を用いて施さな
ければならないため熟練工の手間と時間がかかると共
に、マスキング作業に高度な技術を要し、仕上塗装がは
み出る等、美しい仕上りを得るのが困難であるという問
題がある。また、生産性が悪く作業コストが高くなり、
製品価格を高騰させるという問題もある。
貼付けた被塗装物の表面をマスキングするには、マーク
層の輪郭に沿うよう別のマスキング基材を用いて施さな
ければならないため熟練工の手間と時間がかかると共
に、マスキング作業に高度な技術を要し、仕上塗装がは
み出る等、美しい仕上りを得るのが困難であるという問
題がある。また、生産性が悪く作業コストが高くなり、
製品価格を高騰させるという問題もある。
【0004】そこでこの考案は、マーク層に対する仕上
塗装が簡単に美しく仕上げることができ、しかも作業時
間の短縮による生産性の向上とコスト低減が図れるマス
キングシートを併設した転写マークを供給することを課
題としている。
塗装が簡単に美しく仕上げることができ、しかも作業時
間の短縮による生産性の向上とコスト低減が図れるマス
キングシートを併設した転写マークを供給することを課
題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この考案は、基材シート上に、マーク層とマ
スキング層を両者の隣接する周縁間に隙間を形成して設
け、前記マーク層上に強粘着剤層とマスキング層上に弱
粘着剤層を設け、上記強粘着剤層と弱粘着剤層上に剥離
可能なセパレータを重ね合わせた構成を採用したもので
ある。
するため、この考案は、基材シート上に、マーク層とマ
スキング層を両者の隣接する周縁間に隙間を形成して設
け、前記マーク層上に強粘着剤層とマスキング層上に弱
粘着剤層を設け、上記強粘着剤層と弱粘着剤層上に剥離
可能なセパレータを重ね合わせた構成を採用したもので
ある。
【0006】
【作用】セパレータを剥してマーク層とマスキング層を
同時に被塗装物に貼付ければ、マーク層は強粘着剤層
で、またマスキング層は弱粘着剤層で被塗装物に貼付
き、上記貼付け後に基材シートを剥し、マーク層とマス
キング層の表面全面に仕上塗装を施し、仕上塗装の乾燥
前又は乾燥後にマスキング層を剥せば被塗装面が露出
し、マーク層は表面及び周縁が仕上塗装で覆われ、被塗
装物の表面と異なった色感及び光沢に仕上がると同時
に、仕上塗装との相乗効果により強固なマーク層の表面
が得られる。
同時に被塗装物に貼付ければ、マーク層は強粘着剤層
で、またマスキング層は弱粘着剤層で被塗装物に貼付
き、上記貼付け後に基材シートを剥し、マーク層とマス
キング層の表面全面に仕上塗装を施し、仕上塗装の乾燥
前又は乾燥後にマスキング層を剥せば被塗装面が露出
し、マーク層は表面及び周縁が仕上塗装で覆われ、被塗
装物の表面と異なった色感及び光沢に仕上がると同時
に、仕上塗装との相乗効果により強固なマーク層の表面
が得られる。
【0007】
【実施例】以下、この考案の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【0008】図1と図2のように、基材シート1の表面
上にマーク層2とマスキング層3を両者の隣接する周縁
間に隙間4を形成して設け、マーク層2上に強粘着剤層
5とマスキング層3上に弱粘着剤層6を設け、これら粘
着剤層上にセパレータ7を重ね合わせて転写マーク8が
形成されている。
上にマーク層2とマスキング層3を両者の隣接する周縁
間に隙間4を形成して設け、マーク層2上に強粘着剤層
5とマスキング層3上に弱粘着剤層6を設け、これら粘
着剤層上にセパレータ7を重ね合わせて転写マーク8が
形成されている。
【0009】上記基材シート1のマーク層2及びマスキ
ング層3が載る面及び、強粘着剤層5、弱粘着剤層6に
接するセパレータ7の表面は予め離型剤処理を施す等に
よって剥離可能な面になっている。
ング層3が載る面及び、強粘着剤層5、弱粘着剤層6に
接するセパレータ7の表面は予め離型剤処理を施す等に
よって剥離可能な面になっている。
【0010】前記マーク層2は、耐熱性、耐候性、耐溶
剤性のあるアクリル樹脂等を主成分とするインクや塗料
等を用いて形成され、平版やスクリーン、凸、凹版、グ
ラビア等の各種印刷手段や吹付塗装等によって、模様、
図柄、文字等、所望する色彩とパターンに施されてい
る。なお、多色積層の印刷も可能である。
剤性のあるアクリル樹脂等を主成分とするインクや塗料
等を用いて形成され、平版やスクリーン、凸、凹版、グ
ラビア等の各種印刷手段や吹付塗装等によって、模様、
図柄、文字等、所望する色彩とパターンに施されてい
る。なお、多色積層の印刷も可能である。
【0011】強粘着剤層5は、アクリル樹脂等を主体と
する耐熱性で永久接着を目的とする超高粘度タイプであ
り、溶剤を用いることなく直接被転写物に貼付けること
ができ、マーク層2のパターンに一致するようマーク層
2上に、このマーク層2と同様の手段によって設けられ
ている。
する耐熱性で永久接着を目的とする超高粘度タイプであ
り、溶剤を用いることなく直接被転写物に貼付けること
ができ、マーク層2のパターンに一致するようマーク層
2上に、このマーク層2と同様の手段によって設けられ
ている。
【0012】また、マスキング層3は、前記マーク層2
と同様の材料を用い同様の手段によって形成するか、又
は別の基材を貼付ける等の方法により形成される。この
マスキング層3上に設ける弱粘着剤層6も粘度が低い以
外は強粘着剤層5と同様である。但し、マスキング層3
は剥離時に被着体に粘着物が残らない一時接着を目的と
する粘着剤を用いる。
と同様の材料を用い同様の手段によって形成するか、又
は別の基材を貼付ける等の方法により形成される。この
マスキング層3上に設ける弱粘着剤層6も粘度が低い以
外は強粘着剤層5と同様である。但し、マスキング層3
は剥離時に被着体に粘着物が残らない一時接着を目的と
する粘着剤を用いる。
【0013】この考案の転写マークは上記のような構成
であり、図3のように転写マーク8のセパレータ7を剥
し、予め表面を塗装した被塗装物9上に、強粘着剤層5
と弱粘着剤層6で転写マーク8を貼付け、次に基材シー
ト1を剥し、被塗装物9の表面にマーク層2とマスキン
グ層3を転写する。
であり、図3のように転写マーク8のセパレータ7を剥
し、予め表面を塗装した被塗装物9上に、強粘着剤層5
と弱粘着剤層6で転写マーク8を貼付け、次に基材シー
ト1を剥し、被塗装物9の表面にマーク層2とマスキン
グ層3を転写する。
【0014】図4のように、マーク層2とマスキング層
3の表面全面にわたって仕上塗装10を施す。この仕上
塗装10は、例えば被塗装物9の表面が艶消し仕上げさ
れている場合、光沢のあるクリアコート塗料等を用い、
逆に被塗装物9の表面が光沢塗装の場合は艶消し塗料等
を用いる。また、仕上塗装10は隙間4を埋めることに
なる。このことにより強固な転写マークとなり、より滑
らかなマーク層表面に仕上る。
3の表面全面にわたって仕上塗装10を施す。この仕上
塗装10は、例えば被塗装物9の表面が艶消し仕上げさ
れている場合、光沢のあるクリアコート塗料等を用い、
逆に被塗装物9の表面が光沢塗装の場合は艶消し塗料等
を用いる。また、仕上塗装10は隙間4を埋めることに
なる。このことにより強固な転写マークとなり、より滑
らかなマーク層表面に仕上る。
【0015】上記のように、仕上塗装後すぐにマスキン
グ層3を剥離又はそのままで被塗装物9を乾燥炉に入れ
て仕上塗装10を焼付ける。焼付け塗装ではなく、常温
乾燥、二液塗装等でもよい。
グ層3を剥離又はそのままで被塗装物9を乾燥炉に入れ
て仕上塗装10を焼付ける。焼付け塗装ではなく、常温
乾燥、二液塗装等でもよい。
【0016】仕上塗装10の焼付け乾燥が完了すると、
被塗装物9の表面からマスキング層3を剥離除去すれ
ば、図5のように、被塗装物9の表面にマーク層2が残
り、このマーク層2は表面及び周囲が透明な仕上塗装1
0等によって覆われ、マーク層2がより強固に固着し、
表面が滑らかで美しいマーク層2が得られる。被塗装物
9の表面とマーク層2の表面が異なった色感及び光沢に
仕上ることになる。
被塗装物9の表面からマスキング層3を剥離除去すれ
ば、図5のように、被塗装物9の表面にマーク層2が残
り、このマーク層2は表面及び周囲が透明な仕上塗装1
0等によって覆われ、マーク層2がより強固に固着し、
表面が滑らかで美しいマーク層2が得られる。被塗装物
9の表面とマーク層2の表面が異なった色感及び光沢に
仕上ることになる。
【0017】
【効果】以上のように、この考案によると、基材シート
上にマーク層とマスキング層を両者の隣接する周縁間に
隙間を形成して設け、マーク層上に設けた強粘着剤層と
マスキング層上に設けた弱粘着剤層をセパレータで剥離
可能に覆ったので、セパレータを剥して被塗装物上に貼
付けた状態で基材シートを剥し、マーク層とマスキング
層上に仕上塗装を行なってマスキング層を剥せば、マー
ク層上に仕上塗装を施すことができ、仕上塗装のための
マスキングがマーク層の貼付けと同時に行なえ、マーク
層上への仕上塗装が簡単に能率よく実施でき、しかもマ
ーク層の周囲を確実に仕上塗装によって覆えるため、よ
り強固で滑らかな美しい仕上りが得られる。
上にマーク層とマスキング層を両者の隣接する周縁間に
隙間を形成して設け、マーク層上に設けた強粘着剤層と
マスキング層上に設けた弱粘着剤層をセパレータで剥離
可能に覆ったので、セパレータを剥して被塗装物上に貼
付けた状態で基材シートを剥し、マーク層とマスキング
層上に仕上塗装を行なってマスキング層を剥せば、マー
ク層上に仕上塗装を施すことができ、仕上塗装のための
マスキングがマーク層の貼付けと同時に行なえ、マーク
層上への仕上塗装が簡単に能率よく実施でき、しかもマ
ーク層の周囲を確実に仕上塗装によって覆えるため、よ
り強固で滑らかな美しい仕上りが得られる。
【図1】この考案に係る転写マークの縦断面図
【図2】同上のセパレータを一部剥した斜視図
【図3】セパレータを剥して被塗装物に貼付けた縦断面
図
図
【図4】基材シートを剥して仕上塗装を施した縦断面図
【図5】マスキング層を剥した転写完了状態を示す縦断
面図
面図
1 基材シート 2 マーク層 3 マスキング層 4 隙間 5 強粘着剤層 6 弱粘着剤層 7 セパレータ 8 転写マーク
Claims (1)
- 【請求項1】 基材シート上に、マーク層とマスキング
層を両者の隣接する周縁間に隙間を形成して設け、前記
マーク層上に強粘着剤層とマスキング層上に弱粘着剤層
を設け、上記強粘着剤層と弱粘着剤層上に剥離可能なセ
パレータを重ね合わせたマスキングシートを併設した転
写マーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5553891U JPH071661Y2 (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | マスキングシートを併設した転写マーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5553891U JPH071661Y2 (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | マスキングシートを併設した転写マーク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH058582U JPH058582U (ja) | 1993-02-05 |
JPH071661Y2 true JPH071661Y2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=13001499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5553891U Expired - Lifetime JPH071661Y2 (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | マスキングシートを併設した転写マーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH071661Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52107608A (en) * | 1976-03-05 | 1977-09-09 | Harumi Sugano | Lubricant controllers for vacuum pumps |
JPS5278113U (ja) * | 1976-11-09 | 1977-06-10 | ||
JPS576790Y2 (ja) * | 1977-02-24 | 1982-02-08 |
-
1991
- 1991-07-17 JP JP5553891U patent/JPH071661Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH058582U (ja) | 1993-02-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH071661Y2 (ja) | マスキングシートを併設した転写マーク | |
EP0257729B1 (en) | Dry transfer article comprising a graphic pattern and a protective clear coat in pre-use registration therewith and method of making | |
JPH03122358A (ja) | コンクリート構造物面への転写印刷法 | |
JPH05105B2 (ja) | ||
JPS6059876B2 (ja) | 凹凸を有する基材の化粧方法 | |
JP2005212168A (ja) | 人体用装飾シート | |
JP3037761U (ja) | 転写捺染用植毛シート | |
JP2551352Y2 (ja) | 装飾板 | |
JPS5940240Y2 (ja) | 製版カラ−プレ−ト | |
JP2872719B2 (ja) | 印写模様を有する金箔及びその製造方法 | |
JPH0244871Y2 (ja) | ||
JPH051340Y2 (ja) | ||
JPH05185026A (ja) | 化粧板の製造方法およびそれに使用する転写シート | |
JPS60106568A (ja) | 自動車車体のメタリツク色ツ−トン塗装方法及びその方法に用いられるマスキング材 | |
JPH10203097A (ja) | スライド転写材 | |
JPH04367603A (ja) | スライドファスナー用ファスナーエレメント | |
US1580382A (en) | Stencil | |
JPS59222266A (ja) | 被塗物へのテ−プ貼付方法 | |
JPH0655452B2 (ja) | 物品の表面処理方法 | |
JPH0771658B2 (ja) | 多色塗装方法 | |
JPS59109386A (ja) | 彩色図柄形成法 | |
JPH05193243A (ja) | 化粧板の製造方法 | |
JPH0699550A (ja) | 化粧板の製造方法 | |
JPH046900Y2 (ja) | ||
JPH0368840B2 (ja) |