JPH10203097A - スライド転写材 - Google Patents

スライド転写材

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JPH10203097A
JPH10203097A JP2845797A JP2845797A JPH10203097A JP H10203097 A JPH10203097 A JP H10203097A JP 2845797 A JP2845797 A JP 2845797A JP 2845797 A JP2845797 A JP 2845797A JP H10203097 A JPH10203097 A JP H10203097A
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JP
Japan
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layer
transfer
cover coat
transfer material
resin
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JP2845797A
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Inventor
Keiji Kishi
圭司 岸
Tetsuo Miyatani
哲夫 宮谷
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Nissha Printing Co Ltd
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Nissha Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】正確な位置合わせが可能なスライド転写材を提
供する。 【解決手段】基体シート2上に少なくとも水溶性樹脂層
3と図柄層4とカバーコート層5とが形成され、カバー
コート層5上に転写位置合わせ用のダミー柄層7が形成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、正確な位置合わ
せが可能なスライド転写材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、装飾方法として、スライド転写材
を用いる方法があった。スライド転写材とは、基体シー
ト上に少なくとも水溶性樹脂層と図柄層とカバーコート
層とが形成されたものであり、これを水または温水に浸
漬し、水溶性樹脂層を溶解して図柄層を基体シート上で
スライドし、被転写体へ移すものである。スライド転写
材は、3次元曲面を有する被転写体であっても容易に装
飾できるという特長を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のスライ
ド転写材には、スライド転写材の図柄層と被転写体との
位置合わせが困難であるという問題点があった。
【0004】すなわち、従来のスライド転写において
は、図柄層と被転写体との位置合わせは、目視判定によ
って行われており、精密な位置精度が要求されるものに
対しては不向きなものであった。とくに、被転写体が大
きくなるほど、位置合わせは困難であった。
【0005】また、位置合わせ後、スキージングにより
しわ取りや水抜き、気泡抜きを行うが、あたりが強すぎ
ると図柄の伸びや変形が発生し、図柄の位置精度を悪く
することがあった。
【0006】したがって、この発明は、上記のような問
題点を解消し、正確な位置合わせが可能なスライド転写
材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のスライド転写
材は、以上の目的を達成するために、つぎのように構成
した。
【0008】つまり、この発明のスライド転写材は、基
体シート上に少なくとも水溶性樹脂層と図柄層とカバー
コート層とが形成され、カバーコート層上に転写位置合
わせ用のダミー柄層が形成されるように構成した。
【0009】また、上記の発明において、基体シート上
に少なくとも水溶性樹脂層と図柄層とカバーコート層と
が形成され、少なくとも非装飾部のカバーコート層に転
写位置合わせ用の凸状物が嵌合する穴が形成されるよう
に構成してもよい。
【0010】また、上記の発明において、水溶性樹脂層
と図柄層との間に接着層が形成されるように構成しても
よい。
【0011】また、上記の発明において、図柄層および
接着層の少なくとも1層が紫外線硬化性樹脂からなり、
カバーコート層が紫外線吸収剤を含有するように構成し
てもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】図面を参照しながらこの発明の実
施の形態について詳しく説明する。
【0013】図1は、この発明のスライド転写材の一実
施例を示す断面図である。図2は、この発明のスライド
転写材の一実施例を示す平面図である。図3〜8は、こ
の発明のスライド転写材の転写工程の一実施例を示す断
面図である。図9〜12は、この発明のスライド転写材
の転写工程の一実施例を示す断面図である。図中、1は
スライド転写材、2は基体シート、3は水溶性樹脂層、
4は図柄層、5はカバーコート層、6は接着層、7はダ
ミー柄層、8は被転写体、9はオーバーコート層、10
は凸状物、11は水槽、12は水または温水である。
【0014】この発明のスライド転写材1は、基体シー
ト2上に少なくとも水溶性樹脂層3と図柄層4とカバー
コート層5とが形成され、カバーコート層5上に転写位
置合わせ用のダミー柄層7が形成されたものである(図
1〜2参照)。
【0015】基体シート2としては、紙、不織布、連続
気泡構造を有する発泡シート、微細な孔を有するフィル
ムなどを、枚葉または長尺の形態で用いる。基体シート
2としては、透水性を有し、印刷面の裏面を通して印刷
面の水溶性樹脂層3を溶解することができることが必要
である。また、図柄層4を印刷する際に、見当合わせが
可能な寸法安定性を有し、かつ、印刷が行える程度の表
面平滑性を有するものが好ましい。
【0016】水溶性樹脂層3は、基体シート2の片面に
全面的に形成されるものである。水溶性樹脂層3として
は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリルアミド、ポリビニルメチルエーテル、デキス
トリンなどを用いるとよい。水溶性樹脂層3を形成する
には、水溶性樹脂を、水やアルコールなどに溶解したイ
ンキを用いて、グラビアコート法、リバースコート法、
ダイコート法などのコート法や、グラビア印刷法、スク
リーン印刷法などの印刷法により、基体シート2に対し
て全面的または部分的に形成するとよい。
【0017】接着層6は、被転写体8に図柄層4などを
接着する層である。接着層6としては、被転写体8表面
の材質に適した樹脂を適宜使用する。たとえば、被転写
体8表面の材質がアクリル系樹脂の場合はアクリル系樹
脂を用いるとよい。また、被転写体8表面の材質がウレ
タン系樹脂の場合はウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、
アルキッド系樹脂などを用いるとよい。また、被転写体
8表面の材質がポリフェニレンオキシド・ポリスチレン
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン共重合体系
樹脂、ポリスチレン系ブレンド樹脂の場合は、これらの
樹脂と親和性のあるアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリアミド系樹脂などを使用すればよい。さらに、
被転写体8表面の材質がポリプロピレン樹脂の場合は、
塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂、環化ゴム、クマロンインデン樹脂が使
用可能である。接着層6の形成方法としては、グラビア
コート法、ロールコート法、コンマコート法などのコー
ト法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法
がある。接着層6の乾燥膜厚は、0.5〜10μmとす
るのが一般的である。さらに、接着層6には、図柄層4
と被転写体8との密着性を高めるために、エポキシ系樹
脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系
樹脂、ポリウレタン系樹脂などの熱硬化性樹脂、紫外線
硬化性樹脂、常温硬化性樹脂を用い、転写後に硬化させ
て密着性を向上させるのが好ましい。
【0018】図柄層4は、接着層6の上に、通常は印刷
層として形成する。印刷層の材質としては、ポリビニル
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アク
リル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアセター
ル系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、セルロースエ
ステル系樹脂、アルキド樹脂、エポキシ系樹脂、メラミ
ン系樹脂などの樹脂を単一または混合してバインダーと
し、適切な色の顔料または染料を着色剤として含有する
着色インキを用いるとよい。印刷層の形成方法として
は、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印
刷法などの通常の印刷法などを用いるとよい。特に、多
色刷りや階調表現を行うには、オフセット印刷法やグラ
ビア印刷法が適している。厚膜印刷により耐候性を求め
る場合は、スクリーン印刷が適している。また、単色の
場合には、グラビアコート法、ロールコート法、コンマ
コート法などのコート法を採用することもできる。印刷
層は、表現したい図柄に応じて、全面的に設ける場合や
部分的に設ける場合もある。
【0019】カバーコート層5は、少なくとも図柄層4
全体を覆うものであり、転写時に図柄層4が崩れたり傷
ついたりするのを防ぐために設ける層である。カバーコ
ート層5としては、図柄層4に用いる樹脂と同様のもの
を用いればよいが、カバーコート層5は転写後に図柄層
4と接着層6と下地塗装面から剥離する必要があるた
め、これらの層と密着しない樹脂を選定する必要があ
る。また、スライド転写材1の長期保存安定性を高める
ために、カバーコート層5に紫外線吸収剤を添加しても
よい。すなわち、接着層6や、図柄層4に紫外線硬化性
樹脂を用いる場合、印刷から転写加工までの間に樹脂が
外光により硬化する可能性があるが、カバーコート層5
に紫外線吸収剤を添加することによって、紫外線による
硬化促進を抑えることができる。紫外線吸収剤として
は、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾー
ル系紫外線吸収剤またはこれらを分子中に共重合してな
るポリマーなどがある。
【0020】さらに転写時に位置合わせを容易に行うた
め、位置合わせ用のダミー柄をカバーコート層5の上に
設ける。位置合わせ用のダミー柄は、被転写体8表面と
は異なる色で着色するとよい。転写位置合わせ用に、事
前に被転写体8の非加飾部に設けたマークと転写材のカ
バーコート層5上に設けたダミー柄とが一致するように
重ね合わせることにより、精度の高い転写位置合わせを
行うことができる。また、被転写体8のデザインライン
と転写材のカバーコート層5上に設けたダミー柄とを重
ね合わせることによっても、転写位置合わせを行うこと
ができる。なお、転写後にカバーコート層5は除去する
ので、被転写体8にダミー柄が残ることはない。
【0021】被転写体8上のマークとカバーコート層5
上のダミー柄は、同形・同サイズのものでも、異形・異
サイズのものでもよい。異形・異サイズのものとして
は、一方が一定間隔を有する2本の線であり、他方がそ
の間隔に対応する1本の線である場合や、一方が十字マ
ークであり、他方がその反転パターンである場合など、
両者の関係が明らかなものであればよい。また、位置合
わせの判定は目視で行ってもよく、CCDカメラなどに
よりマークとダミー柄とを画像として入力し画像処理を
行って、より精度の高い位置合わせの判定を行ってもよ
い。
【0022】また、この発明のスライド転写材1は、基
体シート2上に少なくとも水溶性樹脂層3と図柄層4と
カバーコート層5とが形成され、少なくともカバーコー
ト層5に転写位置合わせ用の凸状物10が嵌合する穴が
形成されるように構成してもよい。すなわち、被転写体
8の非加飾部に凸状物10を固着し、スライド転写材1
には、カバーコート層5に凸状物10に対応する形状の
穴をあけ、凸状物10にカバーコート層5の穴をはめ込
むことにより精度の高い転写位置合わせを行うことがで
きる(図9〜12参照)。凸状物10は、2個以上固着
させると、より正確な位置合わせが可能である。凸状物
10は、転写後に被転写体8から取り除く必要があるた
め、着脱が容易なものが好ましい。たとえば、磁石や粘
着ゴムなどを利用して被転写体8に固定することができ
る。カバーコート層5の穴は、カバーコート層5を形成
する際に印刷パターンとしてあらかじめ設けてもよく、
印刷後に打ち抜きなどの方法で設けてもよい。
【0023】カバーコート層5は、通常、薄膜であり柔
らかいため、過度に複雑な穴の形状は、作業性を損なう
可能性がある。したがって、穴の形状としては、円形、
楕円形、四角形などが好ましい。また、穴に凸状物10
をはめ込むときの抵抗を少なくするために、凸状物10
に若干のテーパーをつけ、先端が細くなるように構成し
てもよい。
【0024】なお、上記のスライド転写材1の層構成
は、スライド転写材1の一例であり、このほかの層構成
であってもよい。たとえば、図柄層4が接着層6の機能
を兼ね備えている場合には、接着層6を省略することが
できる。
【0025】スライド転写材1を利用して装飾体を得る
には、次のようにするとよい。
【0026】まず、スライド転写材1に水または温水1
2を付与し、水溶性樹脂層3を溶解する(図3参照)。
スライド転写材1を水または温水12中に浸漬してもよ
いし、シャワーなどによりスライド転写材1に水または
温水12をかけてもよい。水または温水12を付与する
条件としては、水溶性樹脂の溶解により図柄層4が基体
シート2上でスライド可能な状態であり、かつ、図柄層
4が基体シート2から離脱しないことが必要であり、通
常、常温〜40℃の温度で10秒〜2分程度付与する。
【0027】このようにして水溶性樹脂層3が溶解した
後(図4参照)、図柄層4およびカバーコート層5を基
体シート2上でスライドし(図5参照)、被転写体8へ
移した後、転写位置合わせする(図6参照)。
【0028】このとき転写層は、被転写体8との境界に
水を含む形で積層されており、容易に被転写体8上を移
動できる。被転写体8上のマークもしくはデザインライ
ンと、カバーコート層5上のダミー柄が一致するように
合わせた後、転写層の一部を押さえた状態でスキージン
グを行い水分を除去する。水分が除去されるにしたがっ
て、転写層は被転写体8上に固着する。なお、スキージ
ングの際に、被転写体8上のマークまたはデザインライ
ンとカバーコート層5上のダミー柄がずれないように注
意することで、転写位置合わせを正確に行うことができ
る。また、被転写体8上に固着された凸状物10にカバ
ーコート層5の穴をはめ込んで位置合わせする場合は、
図柄層4およびカバーコート層5を基体シート2上でス
ライドし被転写体8へ移す際に、凸状物10をカバーコ
ート層5の穴にはめ込んで転写を行う。転写位置合わせ
をより正確に行うことができる。
【0029】基体シート2は不要となる(図7参照)。
また、図柄層4のゆがみやしわを取るため、刷毛やゴム
ベラを用い、図柄層4をスキージングするとよい。さら
に、スキージングにより、被転写体8と転写層との間に
入った気泡や水分を除去すると、美麗かつ耐久性に優れ
た加飾が可能になる。
【0030】被転写体8には、下地塗装を施してもよ
い。また、下地塗装と接着層6との密着性を上げるため
に、スライド転写前に被転写体8の下地塗装面の表面を
研磨し、微細な凹凸をつけるとよい。凹凸をつけること
によって、接着面積が増えるため全体の密着性が向上す
るためである。
【0031】次に、カバーコート層5を剥離する(図8
参照)。
【0032】最後に、熱処理を行って、スライド転写の
工程が完了する。また、熱処理は、カバーコート層5の
剥離の前に行ってもよい。なお、被転写体8と転写層と
の間に水分が残らないようにするため、通常、50℃5分
以上の乾燥が必要である。もし、残存水分が多いと、後
工程での加熱や製品使用時の加熱により、残存水分が膨
張し、加飾部の意匠性や耐久性を損なう恐れがある。
【0033】スライド転写が完了した後、図柄層4上に
オーバーコート層9を塗装することによって、さらに装
飾の強度を高めることができる。オーバーコート層9と
しては、被転写体8および図柄層4の双方に密着性の高
い材料を適宜選択して用いればよい。たとえば、エポキ
シ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン
系樹脂、フッ素系樹脂などを用いることができる。ま
た、オーバーコート層9は、図柄層4の耐光性を補うた
めに、紫外線吸収剤などを含有するように構成してもよ
い。オーバーコート層9を形成するには、一般的なスプ
レー塗装法を用いるとよい。
【0034】このようにして、被転写体8への加飾をす
ることができる。
【0035】
【実施例】
実施例1 被転写体として使用する鋼板に、任意の色に着色された
ポリウレタン樹脂を下地塗装した。
【0036】スライド転写材は、100μmの原紙を基体
シートとし、水溶性樹脂層としてポリビニルアルコール
をコーティングし、次いでエポキシ樹脂をバインダーと
する着色インキを用い、スクリーン印刷法により図柄層
を形成した。さらに、その上にカバーコート層として透
明のアクリル樹脂をスクリーン印刷によって30μmの厚
みで設けた。
【0037】鋼板上に、位置合わせ用丸形磁石を4箇所
固着させ、上記のスライド転写材によって図柄層および
カバーコート層を転写した。転写に際しては、磁石にカ
バーコートの丸穴が対応するようにはめ込み位置決めを
行った。転写後、スキージングによりしわ取り、水抜き
を行い、その後磁石を取り除きカバーコート層を剥がし
た。その後、転写層を鋼板と密着させるために、80℃30
分の熱処理を施した。
【0038】このようにして、絵付けされた被転写体に
対して、ウレタン系樹脂によりオーバーコート層を塗装
した。その後、塗装皮膜を硬化させるために80℃40分の
熱処理を施した。
【0039】このようにして得られた被転写体の絵柄
は、所定の箇所に精度よく転写されており、鮮明で、端
部に盛り上がりがなく、端部から剥がれることのない密
着性の高い図柄を設けることができた。また、図柄層と
カバーコート層に柔軟性があるため、三次元曲面でもし
わが発生することなく図柄を設けることができた。
【0040】実施例2 厚さ100μmの原紙にポリビニルピロリドンからなる水
溶性樹脂層を設け、その上にアルキッド樹脂をバインダ
ーとする着色インキによる絵柄層を設けた。さらにその
上に、絵柄層より大きくアクリル樹脂からなるカバーコ
ート層を厚さ50μmで設け、さらにその上に、アクリル
樹脂をバインダーとする着色インキで被転写体の外形形
状に対応する0.5mm幅の位置合わせマークであるダミー
柄層を印刷し、スライド転写材を得た。
【0041】この転写材を用いて、被転写体であるポリ
エステル樹脂成形品に、絵柄層、カバーコート層、ダミ
ー柄層をスライド転写した。成形品の外形形状に転写層
のダミー柄層が一致するように転写層の位置を修正して
位置決めを行い、その後カバーコート層を剥がした。次
いで、50℃1時間の条件で乾燥を行い、装飾されたポリ
エステル樹脂成形品を得た。
【0042】このようにして得られた成形品は、所定の
箇所に精度よく絵柄がついたものであり、製品ごとのば
らつきのない工業製品として価値の高いものであった。
【0043】
【発明の効果】この発明は、前記した構成からなるの
で、次のような効果を有する。
【0044】この発明のスライド転写材は、基体シート
上に少なくとも水溶性樹脂層と図柄層とカバーコート層
とが形成され、カバーコート層上に転写位置合わせ用の
ダミー柄層が形成されたものあるいは、少なくともカバ
ーコート層に転写位置合わせ用の凸状物が嵌合する穴が
形成されたものであるので、正確な位置合わせを行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のスライド転写材の一実施例を示す断
面図である。
【図2】この発明のスライド転写材の一実施例を示す平
面図である。
【図3】この発明のスライド転写材の転写工程の一実施
例を示す断面図である。
【図4】この発明のスライド転写材の転写工程の一実施
例を示す断面図である。
【図5】この発明のスライド転写材の転写工程の一実施
例を示す断面図である。
【図6】この発明のスライド転写材の転写工程の一実施
例を示す断面図である。
【図7】この発明のスライド転写材の転写工程の一実施
例を示す断面図である。
【図8】この発明のスライド転写材の転写工程の一実施
例を示す断面図である。
【図9】この発明のスライド転写材の転写工程の一実施
例を示す断面図である。
【図10】この発明のスライド転写材の転写工程の一実
施例を示す断面図である。
【図11】この発明のスライド転写材の転写工程の一実
施例を示す断面図である。
【図12】この発明のスライド転写材の転写工程の一実
施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 スライド転写材 2 基体シート 3 水溶性樹脂層 4 図柄層 5 カバーコート層 6 接着層 7 ダミー柄層 8 被転写体 9 オーバーコート層 10 凸状物 11 水槽 12 水または温水

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体シート上に少なくとも水溶性樹脂層
    と図柄層とカバーコート層とが形成され、カバーコート
    層上に転写位置合わせ用のダミー柄層が形成されたこと
    を特徴とするスライド転写材。
  2. 【請求項2】 基体シート上に少なくとも水溶性樹脂層
    と図柄層とカバーコート層とが形成され、少なくとも非
    装飾部のカバーコート層に転写位置合わせ用の凸状物が
    嵌合する穴が形成されたことを特徴とするスライド転写
    材。
  3. 【請求項3】 水溶性樹脂層と図柄層との間に接着層が
    形成された請求項1〜2のいずれかに記載のスライド転
    写材。
  4. 【請求項4】 図柄層および接着層の少なくとも1層が
    紫外線硬化性樹脂からなり、カバーコート層が紫外線吸
    収剤を含有する請求項1〜3のいずれかに記載のスライ
    ド転写材。
JP2845797A 1997-01-27 1997-01-27 スライド転写材 Withdrawn JPH10203097A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009107315A (ja) * 2007-11-01 2009-05-21 Next One:Kk 転写シールと、その製造方法
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