JPH0838993A - 表面塗装方法 - Google Patents

表面塗装方法

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JPH0838993A
JPH0838993A JP7136519A JP13651995A JPH0838993A JP H0838993 A JPH0838993 A JP H0838993A JP 7136519 A JP7136519 A JP 7136519A JP 13651995 A JP13651995 A JP 13651995A JP H0838993 A JPH0838993 A JP H0838993A
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JP
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filler
coating film
tree
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coating
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JP7136519A
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Walter Maurer
マウラー ヴァルター
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BARUTAA MAURAA GmbH
MAURER WALTER GmbH
WALTER MAURER GmbH
Original Assignee
BARUTAA MAURAA GmbH
MAURER WALTER GmbH
WALTER MAURER GmbH
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D5/00Processes for applying liquids or other fluent materials to surfaces to obtain special surface effects, finishes or structures
    • B05D5/06Processes for applying liquids or other fluent materials to surfaces to obtain special surface effects, finishes or structures to obtain multicolour or other optical effects
    • B05D5/061Special surface effect
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D3/00Pretreatment of surfaces to which liquids or other fluent materials are to be applied; After-treatment of applied coatings, e.g. intermediate treating of an applied coating preparatory to subsequent applications of liquids or other fluent materials
    • B05D3/10Pretreatment of surfaces to which liquids or other fluent materials are to be applied; After-treatment of applied coatings, e.g. intermediate treating of an applied coating preparatory to subsequent applications of liquids or other fluent materials by other chemical means
    • B05D3/107Post-treatment of applied coatings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B44DECORATIVE ARTS
    • B44FSPECIAL DESIGNS OR PICTURES
    • B44F9/00Designs imitating natural patterns
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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造や形状の複雑な基材であっても、その表
面への塗装をコスト的に効率よく且つ自動的に行うこと
ができる、樹木の節瘤模様を形成するための表面塗装方
法を提供する。 【構成】 表面塗装方法では、形成しようとする樹木の
節瘤模様の下地の色合いを決める色を持つフィラーを基
材表面に塗布し、塗布したフィラーを乾燥させ、水に溶
解したペースト状光滑剤または水溶性カゼイン塗料の溶
液を塗布し、まだ湿った塗膜をアルコール、酒精剤、イ
ソプロパノール、アセトン、酢酸エチルまたは粗製塩で
処理して樹木の節瘤模様を形成させる。このように処理
された表面を連続炉中で急速乾燥した後、一つ以上の着
色ワニス塗膜と一つ以上の仕上げワニス塗膜を形成させ
て視覚的効果を向上させる。フィラーの色合い、光滑
剤、ワニスの色を適当に選ぶことにより樹木の節瘤模様
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基材の表面に樹木の節
瘤に似た模様を形成するための表面塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】節瘤のある天然のウォールナットのたと
えば自動車の内装等への使用は、生態学的要求および環
境保護の目的から、ますます制限されている。このた
め、モールド法、射出法、キャスト法などの成形方法に
より作られるプラスチック部品の表面に視覚的に好まし
い外観(ウォールナットの節瘤模様)を持たせることが
要求されている。
【0003】プラスチックシートの粘着剤塗布面に樹木
の節瘤をまねた模様を印刷した後、このシートを、プラ
スチック部品または金属部品の表面に貼り付けることに
より、該部品表面に化粧を施す方法が知られている。し
かし、この方法は、プラスチック部品の構造が相対的に
単純である場合にしか適用できない。プラスチック部品
に不規則な形状(たとえば、面取部、角部、縁部など)
がある場合、上記のようなシートを貼り付けることは困
難である。さらに、上記方法では、自己接着フィルムに
対する非常に注意深い取り扱いと熟練技術とを要するの
で、不規則形状を持つ複雑な部品をオートメーションで
製造することはほとんど不可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点を
解消し、基材の表面に樹木の節瘤に似た模様を形成する
ための表面塗装方法を提供することを課題とする。特
に、本発明は、構造や形状の複雑な基材の表面への塗装
をコスト的に効率よくかつ自動的に行うことができる、
樹木の節瘤模様を形成するための表面塗装方法を提供す
ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る表面塗装方
法は、基材の表面に樹木の節瘤模様を形成するための塗
装方法であって、(a) 仕上がり後の塗膜の下地の色合い
を決める色を持つフィラーを前記基材の表面に塗布する
工程と、(b) 前記フィラーの塗膜を乾燥させる工程と、
(c) 水に溶解させたペースト状光滑剤および水溶性カゼ
イン塗料からなる群の中から選ばれた少なくとも1種の
材料溶液を調製する工程と、(d) 前記材料溶液を、乾燥
させた前記フィラーの塗膜に塗布する工程と、(e) 樹木
の節瘤模様を形成させるために、まだ湿った前記材料溶
液の塗膜に、アルコール、酒精剤、イソプロパノール、
アセトン、酢酸エチルおよび粗製塩からなる群の中から
選ばれた少なくとも1種の材料をふりかける工程と、
(f) 形成された塗布層を急速に乾燥させる工程と、(g)
少なくとも一つのワニス塗膜を形成させる工程と、(h)
前記ワニス塗膜を乾燥させる工程と、(i) シーリング層
として少なくとも一つの仕上げラッカー塗膜を形成させ
る工程とを含んでいる。
【0006】前記工程(e) は、まだ湿った前記材料溶液
の塗膜に、アルコール、酒精剤、イソプロパノール、ア
セトンおよび酢酸エチルからなる群の中から選ばれた少
なくとも1種の液体を滴下散布する工程を含んでいても
よい。前記工程(e) は、まだ湿った前記材料溶液の塗膜
に塩の粒を散布する工程を含んでいてもよい。
【0007】前記工程(a) がベージュ色のフィラーを用
いる工程を含み、前記工程(g) がベージュ〜茶色に着色
されたワニスを用いる工程を含み、これにより、茶色系
の樹木の節瘤模様を形成させるようにしてもよい。前記
工程(i) は、DIN 容器からの流出時間が10〜18秒の粘度
の仕上げラッカーを薄く塗布する工程を含むことが好ま
しい。
【0008】前記流出時間は12〜15秒であることがより
好ましい。前記工程(d) は、前記材料溶液を前記フィラ
ーの塗膜に薄く塗り広げる工程を含んでいてもよい。前
記工程(d) は、前記材料溶液を前記フィラーの塗膜にス
プレーする工程を含んでいてもよい。
【0009】前記工程(f) は、連続炉中で約60℃の温
度で約2分間行われることが好ましい。前記工程(d)
は、樹木の節瘤模様の色と構成をコントロールできる厚
さに前記材料溶液を塗布する工程を含んでいてもよい。
前記工程(d) が、前記材料溶液を前記フィラーの塗膜に
スプレーする工程と、前記材料溶液を前記フィラーの塗
膜にコントロールしながら塗り付ける工程とを含み、こ
れにより、種々の膜厚と、前記材料溶液中の溶解成分の
構造的配分とを作り出して樹木の節瘤模様の外観を調整
するようにしてもよい。
【0010】本発明の別の観点に係る表面塗装方法は、
ガラス基材に樹木の節瘤模様を形成するための塗装方法
であって、ガラス基材の少なくとも片面を洗浄、脱脂す
る工程と、前記ガラス基材の洗浄、脱脂された面に透明
な接着促進剤を塗布する工程と、前記接着促進剤の塗膜
を乾燥させる工程と、前記接着促進剤の乾燥塗膜に水溶
性のペースト状光滑剤を塗布する工程と、樹木の節瘤模
様を形成させるために、まだ湿った前記ペースト状光滑
剤の塗膜に、アルコール、酒精剤、イソプロパノール、
アセトンおよび酢酸エチルからなる群の中から選ばれた
少なくとも1種の液体を滴下散布する工程と、前記ペー
スト状光滑剤の塗膜を乾燥させる工程と、乾燥した前記
ペースト状光滑剤塗膜に、前記ペースト状光滑剤の色合
いと調和する色合いを持つ着色アクリル系光滑剤を塗布
する工程と、形成させようとする樹木の節瘤模様の基本
色を決める色合いを持つプライマー塗料を塗布する工程
と、少なくとも1種の保護ラッカー塗料を塗布する工程
とを含んでいる。
【0011】本発明の別の観点に係る表面塗装方法は、
基材の表面に樹木の節瘤模様を形成するための塗装方法
であって、所望の色のフィラーを基材の表面に塗布する
工程と、ペースト状光滑剤およびカゼイン塗料からなる
群の中から選ばれた少なくとも1種の材料を前記フィラ
ーの塗膜に塗布する工程と、まだ湿った前記材料の塗膜
に、アルコール、酒精剤、イソプロパノール、アセトン
および酢酸エチルからなる群の中から選ばれた少なくと
も1種の液体をふりかけ、これによって、前記フィラー
の色により定められた色を持つ樹木の節瘤模様を前記基
材表面に形成させる工程とを含んでいる。
【0012】本発明の別の観点に係る表面塗装方法は、
基材の表面に樹木の節瘤模様を形成するための塗装方法
であって、所望の色のフィラーを基材の表面に塗布する
工程と、ペースト状光滑剤およびカゼイン塗料からなる
群の中から選ばれた少なくとも1種の材料を前記フィラ
ーの塗膜に塗布する工程と、まだ湿った前記材料の塗膜
に塩の粒を散布し、これによって、前記フィラーの色に
より定められた色を持つ樹木の節瘤模様を前記基材表面
に形成させる工程とを含んでいる。
【0013】本発明で用いられるフィラーとしては、た
とえば、グレー色のHSプライマリーフィラー、白色の
ラピッドフィラー、透明色のクレーフィラーなどの2成
分型ポリウレタンアクリル系プライマリーフィラーなど
が挙げられる。これらのフィラーは、適当な溶媒に溶解
された形で主として金属材に下塗りするために用いられ
る。他のフィラーとしては、たとえば、明るいベージュ
色のクロム酸不含有2成分系エポキシ材料などが挙げら
れ、プラスチック材に下塗りするために用いることがで
きる。上記フィラーおよび他のフィラーは、市販品、た
とえば、ドイツ連邦共和国、ミュンスター48136 に在す
るグラズリット・ゲー・エム・ベー・ハー社(the compa
ny Glasurit GmbH) が販売しているグラスドゥール(Gla
ssodur)、グラソフィックス(Glassofix) 、グラソヒド
(Glassohyd) の商品名を持つものなどを利用することが
できる。
【0014】本発明で用いられるペースト状光滑剤とし
ては、たとえば、水およびビール(beer)を用いて調製さ
れる自然の土色または乾燥色(dry color)の混合物が挙
げられる。このようなペースト状光滑剤の例は、ドイツ
連邦共和国、フォルフハイム(Forchheim)91299に在する
クロイル・キュンストレルファルベン・ウント・マルト
ゥッフファブリック社(the company Kreul, Kunstlerfa
rben- und Maltuchfabrik)が市販しているものなどが挙
げられる。
【0015】ガラスの表面に樹木の節瘤模様を形成する
場合、本発明の塗装方法はたとえば下記のようにして行
うことができる。まず、ガラス基材表面を洗浄、脱脂し
た後、粘着性ワニスまたは透明の接着促進剤をガラス表
面に塗布する。得られた塗膜を乾燥した後、水溶性のペ
ースト状光滑剤を塗布し、まだ湿っている該光滑剤塗膜
に、樹木の節瘤模様を形成するためにアルコール、酒精
剤、イソプロパノール、アセトン、酢酸エチルなどの液
体を滴下散布する。その後、光滑剤塗膜を乾燥させた
後、前記ペースト状光滑剤の色合いに合う色合いを持つ
着色アクリル系光滑剤と、形成しようとする樹木の節瘤
模様の基本色を決める色合いを持つプライマー塗料とを
塗る。最後に、少なくとも一つの保護ラッカー塗膜を表
面に形成させる。
【0016】前記接着促進剤の好ましい例としては、前
記グラズリット・ゲー・エム・ベー・ハー社が販売して
いるグラソフィックス-1K-クンストストッフハフトプラ
イマー(Glassofix-1K-Kunststoffhaftprimer) の商品名
を持つものなどが挙げられる。
【0017】
【作用】本発明の表面塗装方法は、上記の工程を含むの
で、従来法と異なり、慣用的なワニス塗装を行う製造プ
ラントにおいて実施することができる特別のスプレー塗
装法を、樹木の節瘤模様を形成するための表面塗装方法
に適用することが可能である。
【0018】本発明の表面塗装方法によれば、基材表面
に塗布されたフィラーが樹木の節瘤模様の下地の色合い
を決めるとともに、アルコール、酒精剤、イソプロパノ
ール、アセトン、酢酸エチルなどの液体または粗製塩と
ペースト状光滑剤溶液との組み合わせが節瘤のあるウォ
ールナットに代表される樹木の節瘤模様を形成させる。
乾燥複合物にクリアー仕上げ塗料を塗布する前に、少な
くとも一つの着色ワニス層を形成させてもよく、これに
よって、それぞれの自然木の色と一致するように、か
つ、プラスチックの特色および節瘤のあるウォールナッ
トの独特な構造を強調するように、配色を選択すること
が可能になる。
【0019】
【実施例】以下では、具体的な実施例により本発明を説
明するが、本発明は下記実施例に限定されない。 実施例1 プラスチック基材の表面を簡略に脱脂し、プライマー塗
料を塗布する。乾燥後、仕上がり後の樹木の節瘤模様の
表面の下地の色合いを決める色合い(本例ではベージュ
色)を持つフィラー(前記グラズリット・ゲー・エム・
ベー・ハー社が市販しているグラソヒド-1K-プライマリ
ーフィラー(Glassohyd-1K-primary filler) )を塗布す
る。
【0020】上記と並行して、茶色のペースト状(生パ
ン状)光滑剤を大量の水で希釈し、DIN 容器からの流出
時間が12〜18秒の粘度を持つようにする。使用するペー
スト状光滑剤は、前記クロイル・キュンストレルファル
ベン・ウント・マルトゥッフファブリック社が市販して
いるもので、非常に流動しやすく、そのDIN 容器からの
流出時間が11秒の粘度に設定されたものである。ここ
で、前記DIN 容器は、ドイツ工業規格に従ったサイズを
持つ容器である。この容器は、所定サイズの中央排出口
を持つ円錐状の底を持ち、前記排出口から内容物が流出
される時間を測定することにより内容物の粘度を求める
ことができる。
【0021】ペースト状光滑剤の調製は、樹木の節瘤に
似た模様を形成するために必要である。上記のようにし
て調製されたペースト状光滑剤の溶液を前記フィラーの
塗膜にスプレーするか、あるいは、塗り付ける。ペース
ト状光滑剤塗膜が乾かないうちに、その表面にメチル化
酒精剤(メタノール変性アルコール)を、ばらばらに不
均一に斑点状にスプレーまたは滴下する。この際、ピペ
ットを用いて酒精剤の滴を垂らすことにより塗布しても
よい。上記酒精剤またはアルコールの代わりにベンゼ
ン、イソプロパノール、アセトン、酢酸エチルなどの液
体を用い、これらをペースト状光滑剤塗膜の表面にふり
かけてもよい。上記液体を滴下して塗布することによっ
て、ペースト状光滑剤の成分が、典型的な樹木の節瘤模
様の形成に効果的な成分に置き換わる。前記液体の添加
量と、前記ペースト状光滑剤塗膜の乾燥度とを選択する
ことによって、樹木の節瘤模様の構成をコントロールす
ることができる。
【0022】次に、上記で形成した塗膜を連続炉中、温
度60℃で約2分間乾燥させる。この乾燥工程は、中断
させることなく急速度で行うことが好ましい。この乾燥
工程後、ワニス、たとえば、適当な色に着色された1成
分系ワニスを塗布して、樹木の節瘤模様の特色をさらに
向上させる。本実施例では、茶色のペースト状光滑剤が
ベージュ色のフィラー塗膜表面に塗布されるとともに、
ワニス塗膜が茶色に着色される。
【0023】グレー色に着色すると、寒色系の色合いの
樹木の節瘤模様が形成され、ベージュ〜茶色に着色する
と、暖色系の色合いの樹木の節瘤模様が形成される。任
意のランダムな着色、たとえば、ピンク、ローズ、ブラ
イト〜ダークブルー、イエロー、オレンジまたは中間的
色合いなどが可能である。また、金属調、ポリクロマテ
ィック調または乳白色の色合いも可能である。
【0024】着色ワニス層は、3〜5回繰り返し塗布し
てより深い色合いを生じさせてもよい。後で形成される
仕上げ塗膜だけでなくワニス塗膜(好ましくは2成分系
アクリルワニス)も仕上げ表面の耐久性を向上させるこ
とに留意すべきである。一つまたは複数の仕上げ塗膜の
形成は、公知の方法を用い、必要に応じ合間に各塗膜を
研磨しながら行われる。このような方法によれば、表面
にガラスのような被膜が形成されて、総体的に好ましい
外観を持つ表面が得られる。フィラーの色とともに樹木
の節瘤模様の色合いを定める仕上げ塗膜は、アメリカ合
衆国、エム・エー・01913 、アメスベリー(Amesbury)に
在するメタルフレーク・コーポレーション社(Metalflak
e Corp.)によりキャンディ・アップル・ユニヴァーサル
・コンセントレーツ(Candy Apple Universal Concentra
tes)という商品名で市販されている艶付け着色剤と混合
された、ドイツ連邦共和国、アウトラック(Autolack)に
在するシュタンドックス(Standox) 社により市販されて
いる無色のベースラッカーを基剤とする。このベースラ
ッカーは、DIN 容器中からの流出時間が10〜18秒の粘度
に調整されている。より好ましくは流出時間が12〜15秒
の粘度に調整されているものが好ましい。
【0025】本実施例は、プラスチック基材表面に限ら
ず、その他の材料、たとえば、金属などでできた基材表
面に対しても適用可能である。 実施例2 実施例1と同様にして、基材表面を処理し、ペースト状
光滑剤の溶液を塗布する。このペースト状光滑剤の塗膜
がまだ乾かないうちに、この塗膜にベンゼンを、コント
ロールされた手法でスプレーまたは滴下して、墨流し模
様の基礎を作る。その後ただちに、酒精剤または高級ア
ルコールを、コントロールされた手法で振りかけるかス
プレーする。その後は実施例1と同様の操作を行う。
【0026】本実施例により、表面に樹木の節瘤模様を
持つプラスチック材が得られる。一般に、添加される酒
精剤などの液体の滴のサイズにより樹木の節瘤模様の節
瘤のサイズが決まる。たとえば、酒精剤の滴が大きい
と、形成される樹木の節瘤模様の節瘤が大きくなる。そ
のため、ペースト光滑剤の塗膜表面に添加される液の滴
サイズおよび量を選択することによって、樹木の節瘤模
様の節瘤のサイズおよび/または配置を所望の仕上がり
になるようにコントロールすることができる。
【0027】実施例3 ペースト状光滑剤の溶液の代わりにマジックカラーなど
の水溶性ガゼイン塗料をフィラー塗膜の表面に塗布また
はワニス塗装する。その後、まだ乾いておらず湿り気を
含んだ表面に酒精剤を、ピペットまたはその他の器具を
用い、滴下散布するか振りかけるかする。この方法によ
っても、樹木の節瘤模様が形成される。
【0028】実施例4 まだ湿り気を含んだペースト状光滑剤塗膜の表面に、実
施例1〜3で用いた酒精剤またはその他の液体の代わり
に粗製塩を振りかけることにより樹木の節瘤模様を作
る。その他の操作は実施例1と同様にして行う。粗製塩
を使用すると、実施例1で得られる樹木の節瘤模様と比
べて、より細かい節瘤模様が形成される。
【0029】前記すべての実施例では、水溶性塗膜、特
にペースト状光滑剤塗膜の表面に、酒精剤、ベンゼン、
イソプロパノール、アセトン、酢酸エチルなどの液体を
ばらばらに且つ不均一に滴下散布するか、あるいは、塩
の粒をばらばらに且つ不規則に振りかけることによっ
て、基材表面に樹木の節瘤模様が形成される。急速乾燥
工程を行った後、さらに処理を行うと、形成された樹木
の節瘤模様が改質されて、その耐久性が充分に向上す
る。
【0030】本発明に従い、前記実施例で行われる方法
を、木材、木材代用品、金属、プラスチック、ポリエス
テルなどの種々の基材に適用した結果、良い結果が得ら
れた。各塗膜層、特にフィラー塗膜層に充分な密着力を
与えるためには、表面の選択された出発材料を最適化す
るように予め表面調整をしておくべきである。自然のウ
ォールナットの節瘤模様に視覚的に似た、大きな凹凸の
ある模様を作り出すためには高濃度のペースト状光滑剤
またはカゼイン塗料を塗布すべきであることに留意すべ
きである。
【0031】実施例5 本実施例では、樹木の節瘤模様をガラスの表面または裏
面に作る。まず、ガラス表面を洗浄、脱脂した後、接着
性ワニスまたは透明な接着促進剤を塗布する。この塗布
は、慣用的なスプレー法により適宜行われる。前記ワニ
スまたは透明な接着促進剤の塗膜を乾燥させた後、その
表面に、水溶性のペースト状光滑剤を塗り付けるか、あ
るいは、スプレーする。その後、まだ湿り気を含んだ光
滑剤塗膜の表面に、前記実施例と同様にしてアルコー
ル、酒精剤、イソプロパノール、アセトン、酢酸エチル
などの材料をピペットで1滴ずつ滴下するか、滴状にス
プレーするか、あるいは、振りかけるかすることによっ
て、前記光滑剤塗膜表面を処理する。乾燥後、ペースト
状光滑剤層の表面を着色アクリル系光滑剤で被覆する。
このアクリル系光滑剤の色合いは、前記ペースト状光滑
剤の色合いに合わせておく。その後、乾燥させたアクリ
ル系光滑剤層の表面を、形成させようとする樹木の節瘤
模様の色を決めるプライマー塗料で被覆する。傷から表
面を保護するために、プライマー塗膜表面を保護ラッカ
ーで被覆する。保護ラッカーとしては、たとえば、アク
リル系ラッカー、ロングオイル合成エナメル、プラスチ
ック塗料、油性塗料などが用いられる。
【0032】本実施例によれば、クラブテーブルなどの
ガラス板の裏側に、耐スクラッチ性表面を持つ樹木の節
瘤模様を装飾的に形成させることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明にかかる表面塗装方法によれば、
視覚的に好ましい外観を持つ樹木の節瘤模様を基材表面
に形成させることができるとともに、構造や形状の複雑
な基材を用いても、上記樹木の節瘤模様の形成をコスト
的に効率よく且つ自動的に行うことができる。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材の表面に樹木の節瘤模様を形成するた
    めの表面塗装方法であって、 (a) 仕上がり後の塗膜の下地の色合いを決める色を持つ
    フィラーを前記基材の表面に塗布する工程と、 (b) 前記フィラーの塗膜を乾燥させる工程と、 (c) 水に溶解させたペースト状光滑剤および水溶性カゼ
    イン塗料からなる群の中から選ばれた少なくとも1種の
    材料溶液を調製する工程と、 (d) 前記材料溶液を、乾燥させた前記フィラーの塗膜に
    塗布する工程と、 (e) 樹木の節瘤模様を形成させるために、まだ湿った前
    記材料溶液の塗膜に、アルコール、酒精剤、イソプロパ
    ノール、アセトン、酢酸エチルおよび粗製塩からなる群
    の中から選ばれた少なくとも1種の材料をふりかける工
    程と、 (f) 形成された塗布層を急速に乾燥させる工程と、 (g) 少なくとも一つのワニス塗膜を形成させる工程と、 (h) 前記ワニス塗膜を乾燥させる工程と、 (i) シーリング層として少なくとも一つの仕上げラッカ
    ー塗膜を形成させる工程と、 を含む表面塗装方法。
  2. 【請求項2】前記工程(e) が、まだ湿った前記材料溶液
    の塗膜に、アルコール、酒精剤、イソプロパノール、ア
    セトンおよび酢酸エチルからなる群の中から選ばれた少
    なくとも1種の液体を滴下散布する工程を含む請求項1
    に記載の表面塗装方法。
  3. 【請求項3】前記工程(e) が、まだ湿った前記材料溶液
    の塗膜に塩の粒を散布する工程を含む請求項1に記載の
    表面塗装方法。
  4. 【請求項4】前記工程(a) がベージュ色のフィラーを用
    いる工程を含み、前記工程(g) がベージュ〜茶色に着色
    されたワニスを用いる工程を含み、これにより、茶色系
    の樹木の節瘤模様を形成させる請求項1から3のいずれ
    かに記載の表面塗装方法。
  5. 【請求項5】前記工程(i) が、DIN 容器中からの流出時
    間(throughput time) が10〜18秒の粘度の仕上げラッカ
    ーを薄く塗布する工程を含む請求項1から4のいずれか
    に記載の表面塗装方法。
  6. 【請求項6】前記流出時間が12〜15秒である請求項5に
    記載の表面塗装方法。
  7. 【請求項7】前記工程(d) が、前記材料溶液を前記フィ
    ラーの塗膜上に薄く塗り広げる工程を含む請求項1から
    6のいずれかに記載の表面塗装方法。
  8. 【請求項8】前記工程(d) が、前記材料溶液を前記フィ
    ラーの塗膜上にスプレーする工程を含む請求項1から7
    のいずれかに記載の表面塗装方法。
  9. 【請求項9】前記工程(f) が、連続炉中で約60℃の温
    度で約2分間行われる請求項1から8のいずれかに記載
    の表面塗装方法。
  10. 【請求項10】前記工程(d) が、樹木の節瘤模様の色と
    構成とをコントロールできる厚さに前記材料溶液を塗布
    する工程を含む請求項1から9のいずれかに記載の表面
    塗装方法。
  11. 【請求項11】前記工程(d) が、前記材料溶液を前記フ
    ィラーの塗膜にスプレーする工程と、前記材料溶液を前
    記フィラーの塗膜にコントロールしながら薄く塗り広げ
    る工程とを含み、これにより、種々の膜厚と、前記材料
    溶液中の溶解成分の構造的配分とを作り出して樹木の節
    瘤模様の外観を調整する請求項1から10のいずれかに
    記載の表面塗装方法。
  12. 【請求項12】ガラス基材に樹木の節瘤模様を形成する
    ための表面塗装方法であって、 前記ガラス基材の少なくとも片面を洗浄、脱脂する工程
    と、 前記ガラス基材の洗浄、脱脂された面に透明な接着促進
    剤を塗布する工程と、 前記接着促進剤の塗膜を乾燥させる工程と、 前記接着促進剤の乾燥塗膜に水溶性のペースト状光滑剤
    を塗布する工程と、 樹木の節瘤模様を形成させるために、まだ湿った前記ペ
    ースト状光滑剤の塗膜に、アルコール、酒精剤、イソプ
    ロパノール、アセトンおよび酢酸エチルからなる群の中
    から選ばれた少なくとも1種の液体を滴下散布する工程
    と、 前記ペースト状光滑剤の塗膜を乾燥させる工程と、 乾燥した前記ペースト状光滑剤塗膜に、前記ペースト状
    光滑剤の色合いと調和する色合いを持つ着色アクリル系
    光滑剤を塗布する工程と、 形成させようとする樹木の節瘤模様の基本色を決める色
    合いを持つプライマー塗料を塗布する工程と、 少なくとも1種の保護ラッカー塗料を塗布する工程と、 を含む表面塗装方法。
  13. 【請求項13】基材の表面に樹木の節瘤模様を形成する
    ための表面塗装方法であって、 所望の色のフィラーを前記基材の表面に塗布する工程
    と、 ペースト状光滑剤およびカゼイン塗料からなる群の中か
    ら選ばれた少なくとも1種の材料を前記フィラーの塗膜
    に塗布する工程と、 まだ湿った前記材料の塗膜に、アルコール、酒精剤、イ
    ソプロパノール、アセトンおよび酢酸エチルからなる群
    の中から選ばれた少なくとも1種の液体をふりかけ、こ
    れによって、前記フィラーの色により定められた色を持
    つ樹木の節瘤模様を前記基材表面に形成させる工程と、 を含む表面塗装方法。
  14. 【請求項14】基材の表面に樹木の節瘤模様を形成する
    ための表面塗装方法であって、 所望の色のフィラーを前記基材の表面に塗布する工程
    と、 ペースト状光滑剤およびカゼイン塗料からなる群の中か
    ら選ばれた少なくとも1種の材料を前記フィラーの塗膜
    に塗布する工程と、 まだ湿った前記材料の塗膜に塩の粒を散布し、これによ
    って、前記フィラーの色により定められた色を持つ樹木
    の節瘤模様を前記基材表面に形成させる工程と、 を含む表面塗装方法。
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